JP2017192588A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1大入賞口装置40は、駆動部41aと、第1大入賞口の大入賞口扉125Dと、駆動部41aの駆動力を大入賞口扉125Dに伝える第1リンク機構42aと、を備える。第1リンク機構42aは、駆動部41aのプランジャ41aaと連結する連結部材42aaと、連結部材42aaと係合する係合部材42abと、を少なくとも備える。プランジャ41aa及び係合部材42abの組立体は、駆動部41aに対し離れる方向に延びた後に接近する方向に延びる折り返し構造になっている。平面視では、大入賞口扉125Dは、駆動部41aのフレーム41acと大入賞口扉125Dとが少なくとも部分的に重なる位置にある。
【選択図】図13−1
Description
可変入賞口装置の構成について、従来から種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、大入賞口の扉を作動させるための駆動源を大入賞口付近に配設する構成を開示する。
本発明は、可変入賞口装置の取付けに必要な空間を小さくすることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
また、本発明が適用される遊技機は、本体(例えばフレーム41ac)に対して進退する移動部材(例えばプランジャ41aa)と、前記移動部材(例えばプランジャ41aa)の前記本体(例えばフレーム41ac)に対する進退に伴ってスライド移動して遊技球が入球可能な開口部(例えば第1大入賞口125)を開閉する開閉部(例えば大入賞口扉125D)と、を備え、前記開閉部(例えば大入賞口扉125D)は、開閉する場合に前記本体(例えばフレーム41ac)と当該開閉部(例えば大入賞口扉125D)とが少なくとも部分的に重なる位置にあることを特徴とする遊技機(例えばパチンコ遊技機100)である。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
なお、図1において、ゲート124は、遊技領域111の右だけに設けられているが、これに限られず、遊技領域111の左右の各々に設ける例や、遊技領域111の左だけに設ける例が考えられる。
電動チューリップ123は、突出板が突出していると(閉状態ないし閉鎖状態)、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、突出板が引っ込むと(開状態ないし開放状態)第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば0.15秒ないし1.8秒間)および規定回数(例えば1回ないし3回)だけ開く。
また、パチンコ遊技機100は、第2始動口122への入賞機会が少ない時短無状態と、時短無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い時短状態とを有している。そして、所定の条件において、時短無状態と、時短状態とのいずれかの状態に制御される。時短状態とは、たとえば、特別図柄変動時間および普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
なお、本実施の形態に係る第2大入賞口127を、特別図柄の当選の判定結果(特別図柄抽選の結果)が大当たりの場合に作動する例のほか、判定結果が小当たりの場合に作動する例(小当たりアタッカー)が考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図4は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
また、遊技制御部200は、ゲート124通過を契機に複数ラウンドの一つまたは複数(全部ではない)のラウンドを開始するように、大入賞口125、127の作動を制御する。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、第1大入賞口125への遊技球の入賞を検出する第1大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、第2大入賞口127への遊技球の入賞を検出する第2大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))227と、が接続されている。また、遊技制御部200には、第1大入賞口125の大入賞口扉125Dを閉状態と開状態とに設定する第1大入賞口扉開閉部216と、第2大入賞口127の大入賞口蓋ないし大入賞口扉127Dを閉状態と開状態とに設定する第2大入賞口扉開閉部228と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、図4に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動演出開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図5は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
また、「小当たり」は、「はずれ」の一種であり、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する。
RAMクリアスイッチがOFFである場合、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する。
バックアップフラグがONである場合、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する。
チェックサムが正常である場合、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
ここで、割り込み許可および割り込み禁止は、このループ処理の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。初期値乱数更新処理において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
次に、遊技盤110の概略構成について説明する。まず、本実施の形態に係る遊技盤110の概略構成について図6−1、図6−2、図6―3および図6−4(これらを総称して図6ということがある)で説明し、その後、本実施の形態に係る遊技盤110の一部を構成する部品を用いる他機種の遊技盤110の概略構成について、図7−1、図7−2および図7−3(これらを総称して図7ということがある)によって説明することとする。
図6−1は、遊技盤110の概略構成を説明する分解斜視図である。図6−2は、遊技盤110のセンター役物2を説明する図であり、図6−2の(a)はセンター役物2の正面図、(b)はセンター役物2が備える後述の大入賞口ユニット1の分解斜視図である。図6−3は大入賞口ユニット1の取り付け構造を説明する図であり、同図の(a)は正面図、(b)は背面図である。図6−4は、センター役物2を説明する分解斜視図である。
その一方で、アクリル製を採用するときにベニヤ製の場合に比べて懸念される事項としては、コスト高、量産性の低下、遊技くぎの破損、剛性の低下が挙げられる。剛性の低下について補足説明すると、アクリル製の場合は厚さが10mmであり、厚さ19mmとなるベニヤ製の場合よりも薄くなり、たわみ易い。このようなたわみ防止のために、本実施の形態では、遊技盤本体110aの縁部に沿って全周にわたって延びる縁リブを形成している。縁リブは厚さ方向に延びていることから、縁リブは、遊技盤本体110aの厚さが確保される。なお、遊技盤本体110aの厚さは、縁リブの部分が最も厚く、中央部分はそれよりも薄い。
センター役物2は、細長い湾曲形状であり、切れ目のない円形状ないし円環形状(環状、リング状)に構成されている。そして、センター役物2は、遊技盤本体110aの切欠き部110cの周縁部に沿って取り付けられる。すなわち、センター役物2は、切欠き部110cの全周にわたって遊技盤本体110aと一体に取り付けられる。
このような遊技盤本体110aの大きな切欠き部110cに略リング状のセンター役物2を一体に取り付ける構造を採用することで、遊技盤本体110aの剛性を向上させることが可能になる。
次に、遊技盤110のセンター役物2の構成について説明する。
図6−2(a)に示すように、センター役物2は、センター役物2の本体をなす円弧形状の本体部21と、センター役物2の正面視右下に位置し、本体部2aと接続される右下台板ないし大入賞口ユニット1と、を備える。
ここにいう大入賞口ユニット1は、後述するように、センター役物2が備える遊技性に関する役物として、ゲート124および第1大入賞口125を有する。
大入賞口ユニット1の構成部材について説明する。
図6−2(b)に示すように、大入賞口ユニット1は、大入賞口ユニット1の本体としての本体部11aと、本体部11aの前側を覆う透明樹脂製の前面板11bと、を含んで構成されている。大入賞口ユニット1から前面板11bを取り外すと、本体部11aに形成されている球通路がむき出しになる。なお、図6−4では、説明の便宜上、本体部21における上台板21a、保護カバー21bおよび下台板21cのみを図示し、他の部材すなわちワープ通路21dおよびスロープ21eが取り外された状態を示したものである。また、図6−4は、大入賞口ユニット1において本体部11aから前面板11bを取り外した状態を示したものである。
付言すると、上述したように、前面板11bは透明部材であり、前面板11bが本体部11aに取り付けられた状態であっても、球通路を視認可能である。
次に、センター役物2において、本体部21と取付けに用いられる大入賞口ユニット1の構成について説明する。
大入賞口ユニット1の本体部11aは、図6−3の(a)ないし(b)に示すように、本体部21との取付けに使用可能な構成として、正面視上側に位置する上端部11aaと、正面視左側に位置する左端部11abと、を備える。また、本体部11aは、同図(b)に示すように、本体部21との取付けに使用可能な構成として、後面部11acを備える。
本体部11aの上端部11aaには、前後方向に貫通する取付け穴11aa1、11aa2が形成されている。また、左端部11abにも、前後方向に貫通する取付け穴11ab1、11ab2が形成されている。また、後面部11acには、本体部11aの後ろ側からは見えるものの、前側からは見えない取付け穴11ac1、11ac2が形成されている。かかる取付け穴11ac1、11ac2は、図6−3(b)では示されているが、同図(a)では示されていないことから、前後方向に貫通していないことは明らかである。
このように、大入賞口ユニット1の本体部11aには、取付け穴11aa1、11aa2、11ab1、11ab2、11ac1、11ac2が本体部21との取付け部として用意されている。そして、後述するように、これらの取付け穴の全部または一部を用いてセンター役物2を組み立てることが可能である。
図6−4に示すように、円弧形状の本体部21において、大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付けに使用可能な構成として、本体部21の正面視右側に位置する右端部22と、本体部21の正面視右下に位置する右下端部23と、を備える。
本実施の形態では、右端部22は上台板21aに設定され、また、右下端部23は、保護カバー21bのほか、保護カバー21bの前側に位置する装飾板としての下台板21cにも設定されている。
より詳細には、本体部21の右端部22における取付け穴22a、22bは、上台板21aに形成されている。また、本体部21の右下端部23における取付け穴23a、23bのうち、取付け穴23aは下台板21cに形成され、また、取付け穴23bは保護カバー21bに形成されている。
このように、本実施の形態では、本体部21には取付け穴22a、22b、23a、23bが形成され、大入賞口ユニット1の本体部11aには、取付け穴11aa1、11aa2、11ab1、11ab2、11ac1、11ac2が形成されている。そして、これらの取付け穴の一部または全部を用いて本体部21と大入賞口ユニット1の本体部11aとを互いに連結させることが可能である。
このように、円弧形状の本体部21の各端部と大入賞口ユニット1の本体部11aの各端部とが互いに連結されることで環状の構造体が形成され、センター役物2の連続する円形状が形成される。
本実施の形態では、本体部21と大入賞口ユニット1の本体部11aとの組み立てには、本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2が用いられていない。
次に、上述した本実施の形態とは異なる他機種の遊技盤110について説明する。他機種の遊技盤110は、上述の本実施の形態の場合と共通する構造ないし構成を有することから、その説明や図示を省略することがある。
図7−1は、他機種の遊技盤110の概略構成を説明する分解斜視図であり、図6−1に対応するものである。図7−2は、大入賞口ユニット1の取り付け構造を説明する正面図であり、図6−2(a)に対応するものである。図7−3は、センター役物2を説明する分解斜視図であり、図6−4に対応するものである。なお、図7に示す遊技盤110は、図6に示す遊技盤110の大入賞口ユニット1と同じものを備えているので、図7には、図6−3に対応する図面は含まれていない。
また、図7−1に示すセンター役物2’は、センター役物2に対応するものであり、本実施の形態におけるセンター役物2(図6−1参照)と同じものではない。すなわち、センター役物2’は、画像表示部114の画像表示面を囲むように配設される略円形状のものである点で共通するが、その構造ないし構成が異なる。
より詳細には、センター役物2’における大入賞口ユニット1の本体部11aは、上述した本実施の形態に係るセンター役物2における大入賞口ユニット1の本体部11aと共通する部品であり、同じ部品である。その一方で、センター役物2’における大入賞口ユニット1の前面板11bは、上述した本実施の形態に係るセンター役物2における大入賞口ユニット1の前面板11bとは異なる装飾がなされており、違う部品である。
以下、説明する。図7−2に示すように、センター役物2’の本体部25が距離L25であり、図6−2(a)に示すように、センター役物2の本体部21が距離L21である。両者の大小関係は、距離L21が距離L25よりも大きい(L21>L25)。このことから、遊技盤本体110aの定位置にある第1始動口121に対する球落とし部29の高さは、センター役物2の方がセンター役物2’よりも低い。言い換えると、センター役物2’は第1始動口121に対して高い位置から落下する。
さらに説明すると、機種開発時に設定される世界観に合わせて遊技盤110等の装飾が決定されることになる。そして、ステージ周りにおける装飾のためのスペースとしては、図6−2(a)に示すセンター役物2では下台板21cの前面であり、また、図7−2に示すセンター役物2’では下台板25cの前面である。
このような下台板21c、25cの設置場所は、画像表示部114(図1参照)と第1始動口121(同図参照)との間であり、遊技者の目にとまり易い位置の一つであり、なるべく広い領域を確保することが望ましい。かかる点からすると、図6−2(a)の下台板21cよりも図7−2の下台板25cの方が、より広い装飾スペースを確保することが可能である。したがって、デザイン性の観点では、装飾スペースがより広いセンター役物2’の構成が、装飾の観点からは望ましい。その一方で、盤面構成等の制約条件によってセンター役物2の構成は有用である。
図7−3に示すように、本体部25において、大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付けに使用可能な構成として、本体部25の正面視右側に位置する右端部26と、正面視右下に位置する右下端部27および右下端部28と、を備える。
他機種の場合には、右端部26は上台板25aに設定されている。また、右下端部27は、装飾板としての下台板25cに設定され、右下端部27は、下台板25cの後ろ側に位置するスロープカバー25bに設定されている。
より詳細には、本体部25の右端部26における取付け穴26a、26bは、上台板25aに形成されている。また、本体部25の右下端部27における取付け穴27aは、下台板25cに形成され、また、右下端部28における取付け穴28a、28bは、スロープカバー25bに形成されている。
なお、本体部25の取付け穴26a、26bは、上述した本実施の形態における本体部21の取付け穴22a、22b(図6−4参照)と同じものとすることができる。
このように、他機種の場合は、本体部25には取付け穴26a、26b、27a、28a、28bが形成され、大入賞口ユニット1の本体部11aには、取付け穴11aa1、11aa2、11ab1、11ab2、11ac1、11ac2が形成されている。そして、これらの取付け穴の一部または全部を用いて本体部25と大入賞口ユニット1の本体部11aとを互いに連結させることが可能である。
図7−3に示す他機種の場合には、上述した本実施の形態の場合(図6−4参照)とは異なる取付けである。すなわち、本体部25の取付け穴26a、26bと本体部11aの取付け穴11aa1、11aa2をねじ等の締結部材で締結し、かつ、本体部11aの取付け穴11ab1と本体部25の取付け穴27aを締結部材で締結すると共に本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2と本体部25の取付け穴28a、28bを締結部材で締結する。
これにより、他機種におけるセンター役物2の基本的な構造体に組み立てられ、環状の構造体が形成される。
また、図7に示す他機種の場合には、本体部25と大入賞口ユニット1の本体部11aとの組み立てに、本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2が用いられる。上述したように、図6に示す本実施の形態では、大入賞口ユニット1の本体部11aは、本体部21との取付けに取付け穴11ac1、11ac2が用いられていないが、図7に示す他機種の場合には用いられる。この意味において、取付け穴11ac1、11ac2は、空きボスである。
ステージが設定される本体部21の右下端部23ないし本体部25の右下端部27、28の取付けに着目すると、大入賞口ユニット1の本体部11aは、上下方向に関し、取付け穴11ac1、11ac2、11ab1、11ab2の順で低い位置になる。
そして、ステージが比較的低い位置に設定される図6に示す本実施の形態では、取付け穴11ac1、11ac2、11ab1、11ab2のうち、本体部11aにおける低い位置の取付け穴11ab1、11ab2を用いて本体部21との取付けが行われ、高い位置の取付け穴11ac1、11ac2が取付けに用いられない。
これに対し、比較的高い位置にステージが設定される図7に示す他機種の場合には、取付け穴11ac1、11ac2、11ab1、11ab2のうち、高い位置の取付け穴11ac1、11ac2、11ab1を用いて本体部25との取付けが行われ、低い位置の取付け穴11ab2が取付けに用いられない。
したがって、センター役物2の構造が異なる複数の機種にわたって大入賞口ユニット1を用いることで部品の共用化を図ることが可能になる。すなわち、上述したように、ステージ高さが異なる複数の機種で同じ構造の大入賞口ユニット1を用いることが可能になり、機種開発の工数削減やコスト低減を図ることが可能になる。
なお、本実施の形態および他機種の場合では、ステージ位置が上下二段のいずれかに設定される構成を採用しているが、これに限られず上下三段など、より多くの高さ位置にステージ設定が可能な構成を採用することも考えられる。
付言すると、ステージの設定には影響し難い本体部21の右端部22、26は、本実施の形態および他機種の場合には、上下方向に関して定位置であり、いずれも同じ取り付け構造である。
また、センター役物2の本体部21は、大入賞口ユニット1の本体部11aが持つ取付け穴11ab2で接続される。また、センター役物2’の本体部25は、大入賞口ユニット1の本体部11aが持つ取付け穴11ab1で接続され、取付け穴11ab2では接続されない。
また、センター役物2の本体部21は、大入賞口ユニット1の本体部11aが持つ取付け穴11ac1、11ac2で接続されず、センター役物2’の本体部25は、大入賞口ユニット1の取付け穴11ac1、11ac2で接続される。
このようにして、互いに異なるステージ構造のセンター役物2、2’においてその一部を構成する大入賞口ユニット1の共用化を図り、コストダウンを実現することが可能である。なお、ステージ構造以外の遊技球の流下に影響を及ぼす部分、例えば遊技領域111において遊技くぎの代わりに配設される誘導部にも適用することが考えられる。
ここで、遊技盤を流下する遊技球に影響を及ぼす構造が異なる遊技機で共用することができれば、コストの削減を図ることが可能になる。
そこで、遊技球の流下に影響を及ぼす部分が異なる機種に部品の共用が可能な遊技機を提供するために、以下の構成を採用する。
◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、遊技球による遊技が行われる遊技盤(例えば遊技盤110)を持つ遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、前記遊技盤(例えば遊技盤110)を構成する遊技盤本体(例えば遊技盤本体110a)は、遊技球の流下に影響を及ぼす部分(例えば、位置が低いステージ)を持つ第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)と、前記第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)と接続されて前記遊技盤本体(例えば遊技盤本体110a)に取り付けられる被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)と、を備え、前記被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)は、遊技球の流下に影響を及ぼすと共に前記第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)の場合とは遊技球の流下に及ぼす影響が異なる部分(例えば、位置が高いステージ)を持つ第2の部材(例えばセンター役物2’の本体部25)と接続可能であることを特徴とするものである。
ここで、前記第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)は、前記被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)が持つ第1接続部(例えば取付け穴11ab2)で接続され、前記第2の部材(例えばセンター役物2’の本体部25)は、前記被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)が持つ第2接続部(例えば取付け穴11ab1)で接続され、当該被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)の前記第1接続部(例えば取付け穴11ab2)では接続されない、ことを特徴とすることができる。
次に、遊技盤110における遊技性に関する役物について説明する。本実施の形態では、かかる役物の一部または全部を役物ユニット10が備える構成を採用する。言い換えると、役物ユニット10には、遊技盤110の役物の少なくとも一部が取り付けられている。なお、ここにいう役物ユニット10は、遊技盤本体110aに取り付けられるものであり、上述の大入賞口ユニット1を含んで構成される。
役物ユニット10が備える役物に関連する球流れを、図8を用いて説明する。
図8は、役物ユニット10の球流れを説明するブロック図である。なお、役物ユニット10における球流れは、役物ユニット10の内部に形成されるものである。より詳細には、役物ユニット10における球流れの一部を遊技くぎで構成することも可能であるが、その大部分は、樹脂成形品により区画される通路ないし誘導部材により形成される通路で構成可能である。
図8に示すように、役物ユニット10の入り口10aaから入った遊技球は、分岐部10baにてゲート124を通過するルートか、ゲート124を通過しないルートに分けられる。ゲート124を通過するとそれをゲートSW214が検知し、その信号が遊技制御部200に送信される(図3参照)。ゲート124の通過は、上述したように、普通図柄抽選が行われる契機となるものであり(普図抽選用ゲート)、また、条件装置が作動したときに役物連続作動装置が作動する契機となるものである(役連作動用ゲート)。
ゲート124を通過しないルートの場合には、そのまま出口10abに向かい、可変入賞口には向かわない。付言すると、出口10abに向かう途中に可変入賞口を設ける変形例が考えられる。
なお、本実施の形態では、出口10abから出た遊技球は排出口117(図1も参照)から排出される構成を採用するが、例えば普通入賞口126等の他の役物に入球可能な例も考えられる。
第1大入賞口125に入球した遊技球は、第1大入賞口125の内部において2つの開口部125a、125bのいずれかに進むことになる。すなわち、分岐部10bbでは、異なる2つのルートが設定されており、いずれかのルートに振り分けられる。一方のルートは、第1大入賞口125内の正面視左側の第1開口部125aに進むものであり、他方のルートは、正面視右側の第2開口部125bに進むものである。第1大入賞口125に入球した遊技球が第1開口部125aに進む場合と第2開口部125bに進む場合とで、大当たり遊技後の遊技状態が異なる。
本実施の形態では、第1開口部125aに遊技球が入球すると、大当たり遊技後に確変状態になり、第2開口部125bに遊技球が入球すると、大当たり遊技後の遊技状態は通常状態である。
第2大入賞口127および第2始動口122のいずれにも入球しない遊技球は、出口10abとは異なる別の出口10acから出て、例えば排出口117(図1も参照)から排出される。
このような減速部は、例えば遊技球の勢いを弱めて球通路部材の破損を防止するために用いられたり、入賞口への入賞数がより多くなるように遊技球を所定領域に滞在させるために用いられたりする。
次に、役物ユニット10の具体的な構成について説明する。すなわち、上述の図8に示す球流れを実現する具体例を、図9を用いて説明する。
なお、本実施の形態では、役物ユニット10は、遊技領域111の右側に配置される。すなわち、役物ユニット10は、右打ちされた場合の球通路を形成する。
図9に示すように、役物ユニット10は、上述の大入賞口ユニット1と、大入賞口ユニット1の下側に位置する下大入賞口ユニット3と、を備える。そして、本実施の形態では、大入賞口ユニット1にはゲート124および第1大入賞口125(例えば図1参照)が配設され、また、下大入賞口ユニット3に第2大入賞口127および電動チューリップ123(例えば図1参照)が配設されている。なお、大入賞口ユニット1の本体部11a(図6−2(b)参照)には、これら種々の役物が配設されている一方で、本体部11aの前側を覆う透明樹脂製の前面板11bには、役物が配設されていない。前面板11bの本体部11aに面する裏面に、球通路のための形状部が形成されている。
かかるゲート124は、上述したように、遊技状態に応じて普図抽選用ゲートとなったり役連作動用ゲートとなったりするものである。そして、役物ユニット10は、ゲート124を通過したことをゲートSW214により検出された遊技球が大入賞口125、127に向かう際に流下する案内部12を持つ。案内部12は、ゲート124の下流側に位置する。
また、本実施の形態では、案内部12を樹脂台板に形成する構成を採用する。すなわち、本実施の形態では、遊技くぎ以外の樹脂台板で案内部12を構成している。これにより、遊技くぎで案内部12を構成する場合に比べて、遊技くぎの調整による機種開発時に設定された遊技性を確保することが可能になる。なお、出荷後にホール店での調整が困難な構造の遊技くぎや誘導部材により案内部12を構成する例も考えられる。
また、ゲート124と第1大入賞口125との位置が近いものの、両者をつなぐ球通路が湾曲して回り道になっている。滞留時間の調整や移動距離の調整等を通じて機種開発時における可変入賞口に対する遊技球の入球度合いを設定するための構造として有用である。
なお、大入賞口ユニット1側の出口10caと下大入賞口ユニット3側の入り口10cb、10ccとの間に、大入賞口ユニット1の外部であると共に下大入賞口ユニット3の外部でもある接続空間10dが形成されている。かかる接続空間10dには、例えば複数の遊技くぎないし、遊技くぎ以外の誘導部を配設することで、遊技球の流下方向が変化するような構成が考えられる。
すなわち、大入賞口扉127Dが突出状態の場合に第2大入賞口127は閉鎖状態であり、引っ込み状態の場合には第2大入賞口127は開放状態である。そして、大入賞口扉127Dが突出状態の場合、遊技球は大入賞口扉127Dの上面を流下していく一方で、引っ込み状態の場合には、遊技球は落下して第2大入賞口127に入賞する。
また、電チュー扉123Dが突出状態の場合に第2始動口122への入球が可能な状態であり、引っ込み状態の場合には第2始動口122への入球が困難な状態である。そして、電チュー扉123Dが突出状態の場合、遊技球は電チュー扉123Dの上面を流下していく一方で、引っ込み状態の場合には、遊技球は落下して第2始動口122に入賞する。
このように、役物ユニット10が備える可変入賞口はすべて、盤面を交差する方向にスライド移動して開閉する扉の形式(所謂シャッター)である。すなわち、回転することで開閉する形式ではない。このため、数多くの可変入賞口を備える役物ユニット10をコンパクトに構成することが可能である。また、機構の統一化によるコストダウンを実現することが可能である。
ここで、機種開発時に設定される機種ごとの遊技性が製品出荷後に維持されることが求められる。
そこで、機種開発で設定される遊技性を維持することが可能な遊技機を提供するために、以下の構成を採用する。
◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、遊技球により遊技を行う遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、遊技球を検出する検出部(例えばゲートSW214)と、入賞が容易な状態および困難な状態を持ち、前記検出部(例えばゲートSW214)により遊技球が検出されると当該容易な状態に移行可能な可変入賞口(例えば第1大入賞口125、第2大入賞口127、電動チューリップ123)と、を備え、前記検出部(例えばゲートSW214)により検出された遊技球が前記可変入賞口(例えば第1大入賞口125、第2大入賞口127、電動チューリップ123)に向かう案内部(例えば案内部12)を持つことを特徴とするものである。
次に、役物ユニット10の大入賞口ユニット1における駆動構成について説明する。
図10および図11は、大入賞口ユニット1の駆動構成を説明する分解斜視図であり、図10では、大入賞口ユニット1の本体部11aと第1大入賞口装置40とを示したものであり、説明の便宜のため大入賞口ユニット1の前面板11bの図示を省略している。図11では、図10の第1大入賞口装置40を構成する各部品を示す。
図10に示すように、大入賞口ユニット1の本体部11aの後ろ側に、第1大入賞口装置40が取り付けられる。この第1大入賞口装置40は、上述した開閉可能な第1大入賞口125の大入賞口扉125Dを備える。
第1大入賞口装置40は、第1大入賞口125に入賞した遊技球を、正面視左側に位置する確変移行用の第1開口部125aまたは正面視右側に位置する確変非移行用の第2開口部125bのいずれかに振り分ける振り分け装置14を含んで構成されている。かかる振り分け装置14は、第1開口部125aを開閉する振り分け蓋ないし振り分け扉14Dを備える。
このように、第1大入賞口装置40は、駆動対象としての第1大入賞口125の大入賞口扉125Dおよび振り分け装置14の振り分け扉14Dを備えている。
また、第1大入賞口装置40は、上述した駆動部41a、41b、第1リンク機構42aおよび第2リンク機構42b等の構成部品を収容するためのケース部材43a、43b、43c、43d、43eを備える。ケース部材43a〜43eは、厚さが比較的厚くないという意味において板状部材であるということができる。
すなわち、駆動部41aは、可動鉄芯であるプランジャ41aaと、電流が流れると磁界を発生するコイル状の銅線と銅線に磁界が発生することでプランジャ41aaをスライド移動させる固定鉄芯とを含むソレノイド41abと、ソレノイド41abを収容するフレーム41acと、を有する。
また、駆動部41bは、可動鉄芯であるプランジャ41baと、電流が流れてコイル状の銅線に磁界が発生することでプランジャ41baをスライド移動させるソレノイド41bbと、ソレノイド41abを収容するフレーム41bcと、を有する。
フレーム41ac、41abは板金部材であり、磁力の影響を抑制する作用を有する。
なお、駆動部41a、41bを、ソレノイド以外の例えばモータ等で構成することも考えられる。また、本実施の形態では、2つの駆動源すなわち駆動部41a、41bを備える構成であるが、単一の駆動源とする例も考えられる。
また、第2リンク機構42bは、駆動部41bのプランジャ41baと連結される連結部材42baと、連結部材42baと係合すると共に振り分け扉14Dに形成されたピン部14Daとも係合する係合部材42bbと、係合部材42bbを回転可能に軸支する軸支部42bcと、を備える。
そして、ケース部材43bは、駆動部41aと大入賞口扉125Dとの間に位置し、ケース部材43cは、ケース部材43bに対し駆動部41aとは反対の側に位置する。また、ケース部材43dは、駆動部41bと振り分け扉14Dとの間に位置し、ケース部材43eは、ケース部材43dに対し駆動部41bとは反対の側に位置する。
このように、第1大入賞口装置40では、ケース部材43a〜43eで複数の層を形成し、駆動部41a、41bや大入賞口扉125D、振り分け扉14Dを積層する構造(積層構造)を採用する。
かかる積層構造について図11および図12を用いてより詳細に説明する。
図12は、第1大入賞口装置40のケース部材43a〜43eの組み立て状態を説明する図であり、図12の(a)はケース部材43a、43b、43cの組み立て状態を示す斜視図であり、(b)はケース部材43a、43d、43eの組み立て状態を示す斜視図である。そして、図12の(c)は、ケース部材43aに対する駆動部41a、41bの相対的な位置関係を示す正面図であり、説明の便宜上、ケース部材43b、43c、43d、43eの図示を省略する。
図12の(a)および図11を参照すると、ケース部材43a、ケース部材43bおよびケース部材43cが連結されることで、大入賞口扉125Dに関する部品の収容空間が形成されることが分かる。すなわち、ケース部材43aとケース部材43bとが互いに連結されることで画成される収容空間に駆動部41aが収容される。また、ケース部材43bとケース部材43cとが互いに連結されることで画成される収容空間に大入賞口扉125Dが収容される。そして、第1リンク機構42aは、ケース部材43bに形成された切欠き部を介して両収容空間に延在する。
また、駆動部41aのプランジャ41aaがスライド移動する方向は、正面視左右方向であり、駆動部41bのプランジャ41baがスライド移動する方向もまた正面視左右方向である。すなわち、プランジャ41aa、41baは略同じ方向にスライド移動する。
駆動部41aは、図12(c)では図示を省略するケース部材43bによって、ケース部材43aの上面との間に挟み込まれる。また、駆動部41bは、同図(c)では図示を省略するケース部材43dによって、ケース部材43aの下面との間に挟み込まれる。すなわち、ベースとなるケース部材43aの表面と裏面に駆動部41a、41bをそれぞれ取り付ける構造を採用する。
このため、第1大入賞口装置40の構成部品が少なくなり、部品管理が容易になる。また、組み立て作業性を向上させることが可能である。
このため、ケース部材43aの片方の面に駆動部41aを載せてケース部材43bをケース部材43aに取り付けるだけで駆動部41aの位置決めおよび取付けの作業が済む。また、そのようなサブアッセンブリをひっくり返し、ケース部材43aに駆動部41bを載せた後にケース部材43bをケース部材43aに取付けさえすれば、駆動部41bの位置決めおよび取付けの作業が済む。
したがって、本実施の形態では、上述の構造により、組み立て作業性が容易になり、作業性向上を図ることが可能である。
このように、本実施の形態では、第1大入賞口装置40の組立てを容易にすべく、駆動部41a、41bの組立てにサンドイッチ構造および取付けによる位置決め構造を採用する。
なお、大入賞口扉125Dは、正面視で右下がりに傾斜しているのは、大入賞口ユニット1の本体部11aに形成される球通路の形状に合わせたものである。
次に、上下に配置される駆動部41a、41bの相対的な位置関係について図13等を用いて説明する。上述したように、駆動部41aおよび駆動部41bを上下二層(上下二段)にする積層構造(階層構造)を採用する。
図13−1および図13−2は、駆動部41a、41b周辺の相対的な位置関係を説明する図である。図13−1の(a)は、駆動部41a、41bおよび第1リンク機構42a、第2リンク機構42bを示す正面図であり、図13−2の(b)、(c)は、駆動部41aと第1リンク機構42aとの関係を示す平面図である。図13−2の(b)は、大入賞口扉125Dが閉扉状態の場合を示し、(c)は大入賞口扉125Dが開扉状態の場合を示す。図13−2の(b)、(c)は、大入賞口扉125Dおよびピン部125Daを破線で図示する。なお、図13−1および図13−2を「図13」ということがある。
とりわけ図13の(a)から明らかなように、駆動部41aにおいて、プランジャ41aaはフレーム41acに対して正面視左側に位置し、また、駆動部41bにおいて、プランジャ41baはフレーム41bcに対して正面視左側に位置する。すなわち、プランジャ41aa、41baは、互い違いではなく、フレーム41ac、41bcの同じ側に位置する。
より具体的には、上側の駆動部41aは、下側の駆動部41bに対して自身が持つプランジャ41aaのある側にずれている。言い換えると、下側の駆動部41bは、上側の駆動部41aに対して自身が持つプランジャ41baのある側とは反対の側にずれている。
このため、狭いスペースであっても、電磁石を持つ駆動部41aと駆動部41bとの間の距離を長く確保することができ、駆動部41a、41bの一方の磁力が他方に及ぼす影響を低減することが可能になり、また、駆動部41a、41bの間に空間が形成されることから、駆動部41a、41bの各々からの放熱を確実に行うことが可能になる。
そして、図13の(a)に示すように、連結部材42aaはプランジャ41aaのヘッド部と連結し、かつ、係合部材42abと係合する。なお、かかるヘッド部は、プランジャ41aaの先端(正面視左端)に位置する部分である(図11参照)。
なお、ピン部125Daは、大入賞口扉125Dの下面に形成され、下向きに延びる。また、ピン部125Daは、大入賞口扉125Dの正面視で左右方向略中央に位置する。
第1リンク機構32aの駆動力が伝達される経路の観点で見ると、係合部材42abは、駆動部41aからプランジャ41aaが延びる方向とは反対の方向に延びる。すなわち、係合部材42abは、プランジャ41aaの先端から駆動部41aの方向に延びるということができる。
また、プランジャ41aaおよび係合部材42abの組立体で見た場合、ここにいう組立体は、駆動部41aから離れる方向に延び、次に駆動部41aに接近する方向に延びる。すなわち、プランジャ41aaは、駆動部41aから離れる方向に延びるように形成されて位置し、係合部材42abは、駆動部41aに接近する方向に延びるように形成されている。
こうして、図13の(a)に示すように、第1リンク機構42aは、プランジャ41aaおよび係合部材42abの組立体が折り返すような構造(折り返し構造)になっている。
さらに、第1リンク機構42aにおいて、係合部材42abおよび大入賞口扉125Dは、駆動部41aに対して上下方向に異なるように配置されると共に、平面視で駆動部41aと重なるように配置されている。このため、第1大入賞口装置40をさらにコンパクトに構成することができ、外形の小型化を図ることが可能になる。
次に、振り分け装置14の一部を構成する第2リンク機構42bは、図13の(a)に示すように、第1リンク機構42aとは異なり、正面視で折り返す構造ではなく、平面視で重なる構造でもない。すなわち、第2リンク機構42bにおいて、プランジャ41baおよび係合部材42bbの組立体は、駆動部41bから離れる方向(正面視左側)に延びるように構成されている。しかしながら、第2リンク機構42bに折り返し構造と重なり構造のいずれか一方または両方の構造を採用する例も考えられる。
すなわち、球流れの上流側に位置する第1開口部125aを確変移行のものとし、下流側に位置する第2開口部125bを非確変移行のものとすると共に、振り分け扉14Dを確変移行用の第1開口部125aに配設する構成を採用する。
かかる場合には、非確変移行用の第1開口部125aにおいて、通常は振り分け扉14Dを開扉状態とし、所定条件を満たす場合に、振り分け扉14Dを閉扉状態とする制御が行われることになる。振り分け扉14Dを開閉する構造は、大入賞口扉125Dを開閉する構造と同じにすることができない。
もちろん、駆動部41bを駆動部41bとは異なるタイプ(プル型、プッシュ型)を用いれば、振り分け扉14Dを開閉する構造は大入賞口扉125Dを開閉する構造と同じにすることができるものの、部品点数が増え、部品管理の煩雑化や組み立て作業性の低下を招くおそれがある。
そこで、本実施の形態では、第1開口部125aを確変移行のものとし、第2開口部125bを非確変移行のものとする構造を採用し、振り分け扉14Dの開閉構造を大入賞口扉125Dの開閉構造と同じものにすることで、上述の不具合の発生を防止している。
次に、第1リンク機構42aの係合部材42abについて図14を用いて説明する。より詳細には、図14を用いて、係合部材42abの下面形状について説明する。
図14は、第1リンク機構42aの係合部材42abの下面形状を説明する図であり、(a)は係合部材42abを見上げた場合の斜視図、(b)は係合部材42abの正面図、(c)は(b)の部分拡大図である。
図14の(a)に示すように、係合部材42abの下面には、一方向に直線状に延びるリブ42ab1が形成されている。かかるリブ42ab1は、係合部材42abから離れた部分の幅が係合部材42abに近い部分よりも狭くなるように形成されており、所謂かまぼこ形状である。
また、係合部材42abの下面には、厚さが薄くなる薄肉形状部42ab2が部分的に形成されている。このような薄肉形状部42ab2は、係合部材42abの軽量化等のために形成されたものであるものの、製品に反りが生じ易くなる。
そして、係合部材42abが下面でケース部材43bと摺動する構成の場合、係合部材42abに反りがあると係合部材42abの円滑な動きが損なわれてしまうおそれがあり、好ましくない。
そこで、本実施の形態では、図14の(a)に示すように、係合部材42abの下面に、厚さのあるリブ42ab1を形成し、かかるリブ42ab1に反りが発生しないようにした上で、図14の(b)または(c)に示すように、リブ42ab1がケース部材43bと摺動する構成を採用する。これにより、係合部材42abの円滑な動きを確保することが可能になる。
次に、第1大入賞口装置40の構成ないし構造について、上述した内容をまとめて説明する。
図15は、第1大入賞口装置40の構成を説明する概略正面図である。
図15に示すように、第1大入賞口装置40において、第1リンク機構42aの係合部材42abは、プランジャ41aaと共に、駆動部41aから離れる方向に延びた後に駆動部41aに近づく方向に延びる折り返し構造を採用し、これにより、第1大入賞口装置40の小型化を図ることが可能になる。
また、第1大入賞口装置40において、ケース43bに対して片持ちであり薄肉構造の係合部材42abは、下面に形成するリブ42ab1でケース部材43bに摺動する構造を採用し、ケース部材43bに対する係合部材42abの動きを円滑にすることを可能としている。
また、駆動部41a、41bをケース部材43aの上面と下面にそれぞれ配置し、かつ、ケース部材43aに駆動部41a、41bを取り付けると、駆動部41a、41bのケース部材43aに対する位置決めが行われるように構成されている。これにより、第1大入賞口装置40の組み立て作業性を向上させることが可能になる。
また、ケース部材43aに取り付けられるケース部材43b、43cにおいて(図12(a)または(b)参照)、ケース部材43bには第1リンク機構42aが保持され、ケース部材43cには第2リンク機構42bが保持され、ケース部材43bおよびケース部材43cをケース部材43aに取り付けることで、第1リンク機構42aおよび第2リンク機構42bの位置決めが行われる。これにより、第1大入賞口装置40の組み立て作業性を向上させることが可能になる。
次に、第1大入賞口装置40等の部品が取り付けられる大入賞口ユニット1の発光演出を行う構成について説明する。
図16は、大入賞口ユニット1の発光演出を行う構成を説明する分解斜視図である。図17は、大入賞口ユニット1のレンズ部材15を説明する図であり、図17の(a)は正面図、(b)は背面図である。なお、図17の(b)では、レンズ部材15の背後に発光基板16a、16b(図16参照)が取り付けられる状態を示す。
なお、発光基板16aは、レンズ部材15において、第1大入賞口装置40の大入賞口扉125Dよりも上側の領域に位置し、発光基板16bは、図16に示すように、大入賞口扉125Dよりも下側の領域に位置する(図17の(b)参照)。
このような空きボスが正面から容易に見えないようにするために、本体部11aの背後から発光させる構成を採用する。以下、大入賞口ユニット1における本体部11a、前面板11bおよびレンズ部材15の前後方向に関する位置関係を説明する。
また、前面板11bには、空きボスの位置に対応して装飾が施されている。すなわち、本体部11aを装飾部材である前面板11bおよびレンズ部材15で挟むように構成されている。これらの構成により、空きボスをさらに見つけ難くすることが可能である。
なお、本体部11aの球通路が隠されないように、前面板11bに装飾を施すことが好ましい。
なお、明るく光る部分により、レンズ部材15から離れている前面板11bの装飾部分を照らすことが考えられる。また、上述した空きボスの位置を、明るく光る部分に配置する例が考えられ、逆に暗く光る部分に配置する例も考えられる。
また、レンズ部材15は、図17に示すように、取付け穴11ac1、11ac2(図6−3(b)参照)のための切欠き部15ac、15adを備える。また、レンズ部材15は、取付け穴11ab1、11ab2(図6−3参照)のための切欠き部15aeを備える。
ここで、遊技盤に取り付けられる部品が増えている近年、可変入賞口等の小型化が求められる。
そこで、可変入賞口装置の取付けに必要な空間を小さくすることが可能な遊技機を提供するために、以下の構成を採用する。
◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、移動部材(例えばプランジャ41aa)を本体(例えばフレーム41ac)に対する進退により駆動する駆動部(例えば駆動部41a)と、前記駆動部(例えば駆動部41a)の前記移動部材(例えばプランジャ41aa)に接続部(例えば第1リンク機構42a)を介して接続され、遊技球が入球可能な開口部(例えば第1大入賞口125)を当該移動部材(例えばプランジャ41aa)の進退に伴うスライド移動によって開閉する開閉部(例えば大入賞口扉125D)と、を備え、前記接続部(例えば第1リンク機構42a)は、前記本体(例えばフレーム41ac)に近接するように延在することを特徴とする遊技機(例えばパチンコ遊技機100)である。
また、本実施の形態に係る遊技機は、本体(例えばフレーム41ac)に対して進退する移動部材(例えばプランジャ41aa)と、前記移動部材(例えばプランジャ41aa)の前記本体(例えばフレーム41ac)に対する進退に伴ってスライド移動して遊技球が入球可能な開口部(例えば大入賞口扉125D)を開閉する開閉部(例えば大入賞口扉125D)と、を備え、前記開閉部(例えば大入賞口扉125D)は、開閉する場合に前記本体(例えばフレーム41ac)と当該開閉部(例えば大入賞口扉125D)とが少なくとも部分的に重なる位置にあることを特徴とする遊技機(例えばパチンコ遊技機100)である。
これにより、駆動部41a、大入賞口扉125Dおよび第1リンク機構42aの配置空間を小さくすることが可能になり、第1大入賞口装置40の小型化を容易に実現することが可能になる。
また、各種の構成等を、パチンコ遊技機100以外の遊技機例えばスロットマシンに適用することも考えられる。かかるスロットマシンは、回転しながら複数種類の図柄を例えば上から下へと循環させるように表示するリールと、メダルが投入されるメダル投入口と、リールの回転を開始させるために操作される操作レバーと、リールの回転を停止させるために操作されるストップボタンと、メダルが払い出されるメダル払出口と、遊技に応じて表示による演出や情報表示を行う液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの前面を覆う透明板とを備えるものである。
41aa…プランジャ(移動部材の一例)
41ac…フレーム(本体の一例)
42a…第1リンク機構(接続部の一例)
100…パチンコ遊技機(遊技機の一例)
125…第1大入賞口(開口部の一例)
125D…大入賞口扉(開閉部の一例)
Claims (2)
- 移動部材を本体に対する進退により駆動する駆動部と、
前記駆動部の前記移動部材に接続部を介して接続され、遊技球が入球可能な開口部を当該移動部材の進退に伴うスライド移動によって開閉する開閉部と、
を備え、
前記接続部は、前記本体に近接するように延在することを特徴とする遊技機。 - 本体に対して進退する移動部材と、
前記移動部材の前記本体に対する進退に伴ってスライド移動して遊技球が入球可能な開口部を開閉する開閉部と、
を備え、
前記開閉部は、開閉する場合に前記本体と当該開閉部とが少なくとも部分的に重なる位置にあることを特徴とする遊技機。
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