JP5306850B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、制御部300は、開閉抽選に当選した後、保留数表示部31が保留数を表示するまでの残余時間と、可動部材11の動作を終了するまでに要する時間とを比較し、残余時間の方が長い場合に、保留数表示部31を覆う範囲で可動部材11を動作させる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、演出を行う演出部材としての可動役物115を備えている。なお、可動役物115については後で詳述する。
なお、本実施形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図2は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器(不図示)、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器(不図示)などの各種表示器が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、可動役物115の動作、枠ランプ157の発光などを制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、可動役物115の動作を制御したり、枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御したりする。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
図3は、本実施形態の可動役物115の構成例を示す図である。
図3に示す可動役物115は、左右一対の羽根型の可動部材(以下、羽根部材)11、12により構成される。この羽根部材11、12は、図示しない駆動機構により、羽根の付け根部分を回転軸として扇状に回転動作する。
図4に示すように、羽根部材11、12は、それぞれ、付け根部分の回転軸21、22を介して駆動機構の駆動力を受け、回転軸21、22の周りに回転動作する。具体的には、図において、右側に配置される羽根部材11は、実線で記載された状態から反時計回りに動作して一点鎖線で記載された状態へ変位した後、時計回りに動作して元の状態に変位する動作を繰り返す。また、左側に配置される羽根部材12は、図示の状態から時計回りに動作一点鎖線で記載された状態へ変位した後、反時計回りに動作して元の状態に変位する動作を繰り返す。この結果、全体としては、左右の羽根部材11、12が開閉するような動作が実現される。
図5には示していないが、図の右方向に遊技盤110が存在し、遊技が行われる際に遊技者が図の左方向から遊技盤110の遊技領域111を見ることになる。このことを踏まえて羽根部材11、12とLED31、32との位置関係を見ると、遊技者から見て、最も手前に羽根部材11、その奥(遊技盤110側)にLED31、32、さらにその奥に羽根部材12が存在している。
図6では、図3に示した可動役物115において、羽根部材11、12が最も閉じた状態(羽根部材11および羽根部材12が各々、最も下方へ変位した状態)を示している。図5に示したように、遊技者から見て、LED31、32を挟んで羽根部材11は手前に、羽根部材12は奥に位置している。したがって、図6に示すように、各羽根部材11、12が最も下方へ変位した状態では、LED31が羽根部材11に覆われて、隠れている。一方、LED32は、羽根部材12よりも手前にあるので、羽根部材12によって隠されることはない。
図7に示す動作では、羽根部材12は、図6の例と同様に、最も下方まで変位させているが、羽根部材11は、図6の場合とは異なり、LED31を覆わない程度で変位が止まるように動作を制限している。そのため、図示のように、羽根部材11はLED31を隠していない。
次に、保留数表示の態様に応じて可動役物115の動作を変更するための動作制御について説明する。
ここでは、図6に示したように、可動役物115を制限なく動作させると、第2始動口122に入賞した入賞球の保留数の表示器を隠してしまう場合の動作制御を説明する。以下、可動役物115および表示器の例として、図3乃至図7に示した羽根部材11およびLED31を用いて説明する。
図2を参照して説明したように、パチンコ遊技機100の動作制御は、まず遊技制御部200により内部抽選等の遊技状態に関わる主要な制御や設定が行われる。そして、遊技制御部200から演出制御部300へ、制御内容に基づくコマンドが送られる。演出制御部300は、遊技制御部200から受信したコマンドに基づいて演出パターンを決定し、決定した演出パターンによる演出制御を行う。この演出パターンにおいて可動役物115を動作させる場合は、演出制御部300から、さらに下位のランプ制御部320へコマンドが送られる。そして、このコマンドにしたがって、ランプ制御部320が可動役物115を動作させる。
したがって、演出として羽根部材11(可動役物115)を動作させる場合、以上の手順を経て、羽根部材11の動作契機を発動させる。図8には、この羽根部材11の動作契機発動時の処理手順を示している。
図8を参照して説明した上記の動作例では、LED31が1個でも点灯し得る場合には、羽根部材11がLED31を隠さないように動作制御することとした。しかしながら、図3に示したように、LED31は4個存在し(LED31a〜31d)、保留数が4までを表示することができる。したがって、例えばLED31aのみが点灯している場合、LED31cおよびLED31dが隠れていても、保留数が1であることは明確であり、保留数表示は隠されていないと言うことができる。そこで、上記のように保留数の有無(0か1以上か)のみに応じて羽根部材11の動作を切り替えるのではなく、保留数の値に応じて、3種類以上の動作を行わせるようにしても良い。
図9において、ステップ901〜ステップ904の各判断は、図8に示したステップ801〜ステップ804の各判断と同様である。また、ステップ905およびステップ906の動作はステップ806およびステップ807の各動作と同様である。
Claims (7)
- 特定の遊技状態で行われる開閉抽選に当選した場合に開放されて遊技球が入賞可能となり、遊技球が入賞することで大当たり抽選が行われる始動口と、
前記大当たり抽選が開始されていない前記始動口への入賞数である保留数を表示する保留数表示部と、
遊技盤上で動作する可動部材と、を備え、
前記保留数表示部が保留数を表示している場合および保留数を表示し得る遊技状態である場合に、前記可動部材が当該保留数表示部を覆わない範囲で動作し、
前記保留数表示部が保留数を表示している場合および保留数を表示し得る遊技状態である場合を除く、非表示状態である場合に、前記可動部材が当該保留数表示部を覆う範囲で動作し、
前記可動部材は、前記開閉抽選が行われていない場合に、前記保留数表示部が前記非表示状態であるものとして動作することを特徴とする遊技機。 - 前記可動部材は、前記開閉抽選に当選しなかった場合に、前記保留数表示部が前記非表示状態であるものとして動作することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記可動部材は、前記開閉抽選に当選した後、前記保留数表示部が保留数を表示するまでの間に動作が終了する場合に、当該保留数表示部が非表示状態であるものとして動作することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
- 特定の遊技状態で行われる開閉抽選に当選した場合に開放されて遊技球が入賞可能となり、遊技球が入賞することで大当たり抽選が行われる始動口と、
前記大当たり抽選が開始されていない前記始動口への入賞数である保留数を表示する保留数表示部と、を備え、
少なくとも、前記開閉抽選が行われていない場合に、一時的にまたは継続的に前記保留数表示部を隠すことを特徴とする遊技機。 - 特定の遊技状態で行われる開閉抽選に当選した場合に開放されて遊技球が入賞可能となり、遊技球が入賞することで大当たり抽選が行われる始動口と、
前記大当たり抽選が開始されていない前記始動口への入賞数である保留数を表示する保留数表示部と、
遊技盤上で可動部材を動作させる制御部と、を備え、
前記制御部は、少なくとも、前記開閉抽選が行われていない場合に、前記保留数表示部を覆う範囲で前記可動部材を動作させることを特徴とする遊技機。 - 前記制御部は、前記開閉抽選に当選しなかった場合に、前記保留数表示部を覆う範囲で前記可動部材を動作させることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
- 前記制御部は、前記開閉抽選に当選した後、前記保留数表示部が保留数を表示するまでの残余時間と、前記可動部材の動作を終了するまでに要する時間とを比較し、当該残余時間の方が長い場合に、当該保留数表示部を覆う範囲で当該可動部材を動作させることを特徴とする請求項5または6に記載の遊技機。
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