JP2018047087A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の流下に影響を及ぼす部分が異なる機種に部品の共用が可能な遊技機を提供する。【解決手段】センター役物2は、本体部21及び大入賞口ユニット1を備える。本体部21は、右端部22の取付け穴22a、22bと、右下端部23の取付け穴23a、23bと、を備える。大入賞口ユニット1の本体部11aは、上端部11aaの左端部および後面部と、右端部の取付け穴11ab1、11ab2と、後面部11acの取付け穴11ac1、11ac2と、を備える。組立ては、取付け穴22a、22bと取付け穴11aa1、11aa2を締結し、取付け穴23a、23bと取付け穴11ab1、11ab2を締結部材で締結する。組立てに用いられなかった本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2は、他の構造の本体部21の組立てに用いられる。【選択図】図6−4

Description

本発明は、遊技球の入賞によって大当たりの抽選を行うパチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機等の遊技機では、遊技盤に設けられた始動口等の役物に遊技球が入球することにより大当たりの抽選が行われる。そして、大当たりに当選した場合には、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。
遊技盤において遊技球が流下する球流れを形成する構成として、従来から種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、遊技盤本体の第一開口に環状枠部を取り付ける構成を開示する。
特開2013−99384号公報
ここで、遊技盤を流下する遊技球に影響を及ぼす構造が異なる遊技機で共用することができれば、コストの削減を図ることが可能になる。
本発明は、遊技球の流下に影響を及ぼす部分が異なる機種に部品の共用が可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明が適用される遊技機は、遊技球による遊技が行われる遊技盤(例えば遊技盤110)を持つ遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、前記遊技盤(例えば遊技盤110)は、遊技球の流下に影響を及ぼす部分(例えば、位置が低いステージ)を持つ第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)と当該第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)の当該部分(例えば、位置が低いステージ)とは異なる形状に形成された遊技球の流下に影響を及ぼす部分(例えば、位置が高いステージ)を持つ第2の部材(例えばセンター役物2’の本体部25)のいずれか一方の部材を備えると共に他方の部材を備えず、前記一方の部材は、前記遊技盤(例えば遊技盤110)が備える被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)と接続され、前記被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)は、前記一方の部材の接続に代えて前記他方の部材と接続可能であることを特徴とするものである。
ここで、前記被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)は、前記一方の部材と接続する場合に用いられ、前記他方の部材と接続する場合にも用いられる第1接続部(例えば取付け穴11ab1)と、前記一方の部材と接続する場合に用いられ、前記他方の部材と接続する場合には用いられない第2接続部(例えば取付け穴11ab2)と、を備えることを特徴とすることができる。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、遊技球の流下に影響を及ぼす部分が異なる機種に部品の共用が可能になる。
本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 (a)は遊技盤の左下に配設された表示器の一例を示す拡大図であり、(b)はパチンコ遊技機の部分平面図である。 本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示す図である。 本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。 本実施の形態の遊技制御部の機能構成を示すブロック図である。 遊技盤の概略構成を説明する分解斜視図である。 遊技盤のセンター役物を説明する図である。 大入賞口ユニットの取り付け構造を説明する図である。 センター役物を説明する分解斜視図である。 他機種の遊技盤の概略構成を説明する分解斜視図である。 大入賞口ユニットの取り付け構造を説明する正面図である。 センター役物を説明する分解斜視図である。 役物ユニットの球流れを説明するブロック図である。 役物ユニットを説明する正面図である。 大入賞口ユニットの駆動構成を説明する分解斜視図である。 大入賞口ユニットの駆動構成を説明する分解斜視図である。 第1大入賞口装置のケース部材の組み立て状態を説明する図である。 駆動部周辺の相対的な位置関係を説明する図である。 駆動部周辺の相対的な位置関係を説明する図である。 第1リンク機構の係合部材の下面形状を説明する図である。 第1大入賞口装置の構成を説明する概略正面図である。 大入賞口ユニットの発光演出を行う構成を説明する分解斜視図である。 大入賞口ユニットのレンズ部材を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する始動ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ)124と、が遊技盤110に配設されている。また、ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器の作動契機となる入賞口をいう。具体的には、第1始動口121および第2始動口122には、入賞の際に遊技球の通過を検知するスイッチ(後述の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212)が設けられている。そして、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した際にこのスイッチが遊技球の通過を検知することが、特別図柄表示器を作動させる契機となる。
なお、図1において、ゲート124は、遊技領域111の右だけに設けられているが、これに限られず、遊技領域111の左右の各々に設ける例や、遊技領域111の左だけに設ける例が考えられる。
第2始動口122は、突出可能な突出板が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。なお、電動チューリップ(開閉部材)123を、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉する構成とすることが考えられる。
電動チューリップ123は、突出板が突出していると(閉状態ないし閉鎖状態)、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、突出板が引っ込むと(開状態ないし開放状態)第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば0.15秒ないし1.8秒間)および規定回数(例えば1回ないし3回)だけ開く。
パチンコ遊技機100は、遊技状態として、大当たり抽選の当選確率に基づき、当選確率の低い低確率状態と、低確率状態よりも当選確率の高い高確率状態とを有している。そして、所定の条件に基づいて低確率状態と高確率状態とのいずれかの状態に制御される。なお、上記の低確率状態と高確率状態の他に、特別図柄抽選の当選確率が低確率状態よりも高く高確率状態よりも低い中確率状態を設定することも可能である。この場合、パチンコ遊技機100は、所定の条件に基づいて低確率状態、中確率状態および高確率状態のいずれかの状態に制御される。
また、パチンコ遊技機100は、第2始動口122への入賞機会が少ない時短無状態と、時短無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い時短状態とを有している。そして、所定の条件において、時短無状態と、時短状態とのいずれかの状態に制御される。時短状態とは、たとえば、特別図柄変動時間および普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての第1大入賞口125および第2大入賞口127と、遊技球が入賞しても抽選を行わない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。そして、第1大入賞口125には、第1大入賞口125を開閉する大入賞口蓋ないし大入賞口扉125Dが設けられ、また、第2大入賞口127には、第2大入賞口127を開閉する大入賞口蓋ないし大入賞口扉127Dが設けられている。以下の説明において、大入賞口扉125Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、第1大入賞口125および第2大入賞口127の開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。なお、第1大入賞口125および第2大入賞口127を、大入賞口125、127ないし大入賞口125ということがある。
なお、本実施の形態に係る第2大入賞口127を、特別図柄の当選の判定結果(特別図柄抽選の結果)が大当たりの場合に作動する例のほか、判定結果が小当たりの場合に作動する例(小当たりアタッカー)が考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、図2(a)は、遊技盤110の左下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図2(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、特別図柄が変動中であるために、後の入賞に基づく特別図柄の変動表示動作を開始することができない。そのため、後の入賞は規定個数(例えば4個)を限度に記憶され、その入賞した遊技球に対する特別図柄を始動させるための権利が、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、保留される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
さらに、表示器130は、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224を備えている。本実施の形態では、状態表示器224は、3個のLEDを配列した表示装置で構成されている。3個のLEDのうち1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄抽選の当選確率が高確率である高確率状態となっているか否かを点灯により報知するものである。また、他の1つは、パチンコ遊技機100の状態が、第2始動口122に入賞しやすい時短状態となっているか否かを点灯により報知するものである。さらに他の1つは、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態となっているか否かを点灯により報知するものである。
なお、状態表示器224が表示するパチンコ遊技機100の状態は上記の例に限らず、他の状態を表示することができる。例えばパチンコ遊技機100の状態として低確率状態よりも当選確率が高く高確率状態よりは当選確率が低い中確率状態が設定される場合、状態表示器224は、中確率状態となっているか否かを点灯により報知しても良い。
また、表示器130は、特別図柄抽選の抽選結果に応じて行われる大当たり遊技において大入賞口125、127が作動される際のラウンド数を表示するラウンド数表示器225、226を備えている。なお、大当たり遊技については後述する。ラウンド数表示器225、226は、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって大当たり遊技における大入賞口125、127の作動ラウンド数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。図示の例において、複数の画像の中から1つの画像を選択する操作を受け付ける演出を行う場合を考える。この場合、例えば、遊技者が十字に配列された4つのキーからなる演出キー162を操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示し、演出ボタン161を操作することにより、指示した画像を選択するような演出を行うことができる。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやダイヤル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図4は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部330と、を備えている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の遊技状態を、高確率状態または低確率状態のいずれか、時短無状態または時短状態のいずれかで制御する。これにより、パチンコ遊技機100の遊技状態は、高確率状態および時短状態である高確率時短遊技状態、低確率状態および時短状態である低確率時短遊技状態、高確率状態および時短無状態である高確率時短無遊技状態、低確率状態および時短無状態である低確率時短無遊技状態のいずれかとなる。そして、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、高確率状態と低確率状態とを切り替え、時短無状態と時短状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、時短状態において、時短無状態よりも普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にする、普通図柄変動時間を短縮する、電動チューリップ123の開時間を延長する等の制御を行う。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したことを契機として特別図柄抽選を行う。そして、特別図柄抽選の判定結果に応じて大当たり遊技等の特別遊技を行う。特別遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である大入賞口125、127が所定条件(例えば29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、大入賞口125、127が開く際の開閉動作間隔を制御する。
また、遊技制御部200は、ゲート124を遊技球が通過したことを契機として普通図柄抽選を行う。そして、普通図柄抽選の判定結果に応じて電動チューリップの作動を制御する。また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果大入賞口125、127が作動するものである場合、ゲート124を遊技球が通過したことを契機として大入賞口125、127の作動を制御する。例えば、遊技制御部200は、ゲート124を遊技球が通過するまで大入賞口125、127の作動を行わず、通過を契機に大入賞口125、127の作動を行う。すなわち、遊技制御部200は、条件装置が作動しても直ちにラウンドを開始せずに、ゲート124の通過で役物連続作動装置が作動してラウンドが開始する制御を行う
また、遊技制御部200は、ゲート124通過を契機に複数ラウンドの一つまたは複数(全部ではない)のラウンドを開始するように、大入賞口125、127の作動を制御する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125、127および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部330に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125、127に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部330に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部330に指示しない。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、検知手段として、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1大入賞口125への遊技球の入賞を検出する第1大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、第2大入賞口127への遊技球の入賞を検出する第2大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))227と、が接続されている。また、遊技制御部200には、第1大入賞口125の大入賞口扉125Dを閉状態と開状態とに設定する大入賞口扉開閉部216と、第2大入賞口127の大入賞口蓋ないし大入賞口扉127Dを閉状態と開状態とに設定する大入賞口扉開閉部228と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、特別図柄の変動中に第1始動口121へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器218と、特別図柄の変動中に第2始動口122へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄の変動中にゲート124を通過した未変動分の保留個数を表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、第1大入賞口スイッチ215、第2大入賞口スイッチ227および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部228、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板350が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部330から取得した、払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板350を介してホストコンピュータに送信する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部330には、払出駆動部334により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部335と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部336と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部337と、が接続されている。そして、払出制御部330は、払出球検出部335、球有り検出部336および満タン検出部337にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
さらに、演出制御部300には、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、が接続されている。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、図4に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動演出開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
VDP314は、CPU311から受信したディスプレイリストに基づいて、CGROM315やSNDROM316にそれぞれ記憶された画像データや音響データを読み出す。さらには、VDP314は、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための描画処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。そして、VDP314は、描画処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、VDP314は、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
なお、本実施の形態では、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部330各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図5は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
乱数取得部231は、特別図柄抽選に用いられる乱数値と、普通図柄抽選に用いられる乱数値とを取得する。特別図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞したことを条件として、乱数の種類ごとに、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、特別図柄判定部234による判定に用いられる。詳しくは後述するが、特別図柄抽選に用いられる乱数としては、大当たりか否かを示す大当たり乱数、大当たりの種類を示す図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数等が有る。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
特別図柄判定部234は、特別図柄の変動開始時に、図20に示すような乱数テーブルを用いて、特別図柄抽選の抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。すなわち、乱数取得部231は、検知手段である第1始動口スイッチ211または第2始動口スイッチ212により遊技球の通過が検知されたことを契機として特別図柄に関する乱数値を取得し、特別図柄判定部234は、取得した乱数値に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技等)を行うか否かを判定する。なお、前述した特別図柄の抽選(大当たり抽選)は、乱数取得部231および特別図柄判定部234における処理のことをいう。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態かの組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づく大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、高確率時短遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短遊技状態の大当たり)、低確率時短遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短遊技状態の大当たり)、高確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短無遊技状態の大当たり)、低確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短無遊技状態の大当たり)が有り得る。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「大当たり」は、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる大当たりと、大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できない大当たりとに分けられる場合がある。前者は「長当たり」と呼ばれ、後者は「短当たり」と呼ばれる。例えば、「長当たり」では、第1大入賞口125または第2大入賞口127の開状態が所定条件(例えば29.5秒経過または10個の遊技球の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが所定回数(例えば15回)繰り返される。また、「短当たり」では、一定時間(例えば0.1秒)だけ第1大入賞口125または第2大入賞口127が開状態となるラウンドが所定回数(例えば15回)繰り返される。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、例えば0.1秒だけ大入賞口125、127が開状態となる態様が所定回数(例えば15回)行われる小当たり遊技が行われる。なお、小当たり当選時には、小当たり遊技が終了した後においても小当たり当選前の遊技状態を継続する。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が高確率時短遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても高確率時短遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が低確率時短無遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても低確率時短無遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「小当たり」は、「はずれ」の一種であり、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
変動パターン選択部235は、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択する。具体的には、変動パターン選択部235は、大当たり遊技を行うか否かの判定結果およびリーチを行うか否かの判定結果等に基づいて、変動パターンを決定する。そして、変動パターン選択部235により選択された変動パターンに基づいて、特別図柄変動制御部233が特別図柄の変動を制御する。変動パターン選択部235および特別図柄変動制御部233の動作の詳細については後述する。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄判定部232は、普通図柄の変動開始時に、後述する図20(d)に示すような乱数テーブルを用いて、普通図柄の抽選結果が「当たりか否か」を判定する。すなわち、普通図柄判定部232は、乱数取得部231により取得された普通図柄抽選用の乱数値に基づいて、電動チューリップ123を開閉作動させる補助遊技を行うか否かを判定する。また、普通図柄抽選において複数の種類の当たりが設定される場合は、普通図柄判定部232は、判定結果が当たりであった場合の「当たりの種類」を判定する。なお、普通図柄抽選は、乱数取得部231および普通図柄判定部232により行われる処理である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。
大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「大当たり」と判定された場合に、大当たり遊技として、当選した大当たりの種類に基づいて特定される作動パターンで第1大入賞口125または第2大入賞口127の開放動作を制御する。また、大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「小当たり」と判定された場合に、小当たり遊技として、規定時間および規定回数だけ大入賞口125、127を開放する。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
〔遊技機の基本動作〕
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
起動時ないし通電時の遊技制御部200による基本処理の動作を説明する。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する。
RAMクリアスイッチがOFFである場合、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する。
バックアップフラグがONである場合、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する。
チェックサムが正常である場合、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
一方、RAMクリアスイッチがON、バックアップフラグがOFF、チェックサムが異常のいずれかに該当する場合、次に遊技制御部200は、初期化処理として、RAM203の記憶内容をクリアし、RAM203の作業領域を設定する。そして、遊技制御部200は、サブ制御手段を設定(初期化)するためのコマンドを演出制御部300へ出力し、サブ基板(サブ制御手段)の設定を行う。サブ基板の設定には、各サブ基板に搭載されているRAM303、RAM313、RAM323をクリアすること等が含まれる。
復帰処理が終了した後、またはサブ基板の設定が終了した後、遊技制御部200は、遊技制御に用いられる各種のカウンタおよびタイマーを設定する。そして、遊技制御部200は、割り込み許可、割り込み禁止、図柄乱数制御処理、初期値乱数更新処理、電源遮断フラグがONとなっているか否かの判断をループ処理として繰り返し実行する。
ここで、割り込み許可および割り込み禁止は、このループ処理の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。初期値乱数更新処理において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
〔遊技盤110の構成〕
次に、遊技盤110の概略構成について説明する。まず、本実施の形態に係る遊技盤110の概略構成について図6−1、図6−2、図6―3および図6−4(これらを総称して図6ということがある)で説明し、その後、本実施の形態に係る遊技盤110の一部を構成する部品を用いる他機種の遊技盤110の概略構成について、図7−1、図7−2および図7−3(これらを総称して図7ということがある)によって説明することとする。
図6−1は、遊技盤110の概略構成を説明する分解斜視図である。図6−2は、遊技盤110のセンター役物2を説明する図であり、図6−2の(a)はセンター役物2の正面図、(b)はセンター役物2が備える後述の大入賞口ユニット1の分解斜視図である。同図(a)には第1始動口121を図示し、これによりセンター役物2と第1始動口121との相対的な位置関係を示す。図6−3は大入賞口ユニット1の取り付け構造を説明する図であり、同図の(a)は正面図、(b)は背面図である。図6−4は、センター役物2を説明する分解斜視図である。
本実施の形態に係る遊技盤110は、図6−1に示すように、透明遊技板である遊技盤本体110aと、遊技盤本体110aに取り付けられるセンター役物2と、を含んで構成されている。センター役物2は、画像表示部114の画像表示面を囲むように配設されるものであり、略円形状である。
ここで、遊技盤本体110aについて説明する。遊技盤本体110aは、ベニヤ(合板、木)製ではなく、光を透過する樹脂製の板状部材である。より詳しくは、遊技盤本体110aは、凹凸形状や切欠き形状を成形により一体形成されるものであり、ポリカーボネート(PC)製である。なお、アクリル製の板材を切削加工して形成する例や、樹脂製部材を接着剤で互いに貼り合わせることで形成する例も考えられる。
ここで、遊技盤本体110aがベニヤ製の場合に比べてアクリル製の方が優れている点としては、まず役物構成の自由度が向上することが挙げられる。すなわち、アクリル製の場合は、ゲージ部分の裏側にも役物や電飾を配置して見せることが可能になり、遊技盤の更なる作り込みが可能になる。また、見た目のインパクトや高級感に優れていること等も挙げられる。
その一方で、アクリル製を採用するときにベニヤ製の場合に比べて懸念される事項としては、コスト高、量産性の低下、遊技くぎの破損、剛性の低下が挙げられる。剛性の低下について補足説明すると、アクリル製の場合は厚さが10mmであり、厚さ19mmとなるベニヤ製の場合よりも薄くなり、たわみ易い。このようなたわみ防止のために、本実施の形態では、遊技盤本体110aの縁部に沿って全周にわたって延びる縁リブを形成している。縁リブは厚さ方向に延びていることから、縁リブは、遊技盤本体110aの厚さが確保される。なお、遊技盤本体110aの厚さは、縁リブの部分が最も厚く、中央部分はそれよりも薄い。
遊技盤本体110aは、図6に示すように、表面(同図の手前側の面)に遊技領域111を形成する盤面110bを持つ。また、遊技盤本体110aには、センター役物2を取り付けるために大きく切り欠かれた切欠き部110cのほか、第1大入賞口125(図1参照)を取り付けるための切欠き部110dが形成されている。また、遊技盤本体110aには、第1始動口121(図1参照)を取り付けるための切欠き部110eが形成されている。
センター役物2は、細長い湾曲形状であり、切れ目のない円形状ないし円環形状(環状、リング状)に構成されている。そして、センター役物2は、遊技盤本体110aの切欠き部110cの周縁部に沿って取り付けられる。すなわち、センター役物2は、切欠き部110cの全周にわたって遊技盤本体110aと一体に取り付けられる。
このような遊技盤本体110aの大きな切欠き部110cに略リング状のセンター役物2を一体に取り付ける構造を採用することで、遊技盤本体110aの剛性を向上させることが可能になる。
〔センター役物2の構成〕
次に、遊技盤110のセンター役物2の構成について説明する。
図6−2(a)に示すように、センター役物2は、センター役物2の本体をなす円弧形状の本体部21と、センター役物2の正面視右下に位置し、本体部2aと接続される右下台板ないし大入賞口ユニット1と、を備える。
ここにいう大入賞口ユニット1は、後述するように、センター役物2が備える遊技性に関する役物として、ゲート124および第1大入賞口125を有する。
ここにいうセンター役物2の本体部21は、複数の部材で構成される。すなわち、本実施の形態では、本体部21は、センター役物2における上部を担う上台板21aと、センター役物2における下側に位置する保護カバー21bと、前面が装飾されて保護カバー21bの前側に位置し、センター役物2における下部を担う下台板21cと、上台板21aの正面視左側に位置し、遊技球が通過可能なワープを形成するワープ通路21dと、保護カバー21bと下台板21cとの間に位置し、ワープ通路21dからの遊技球を第1始動口121(図1参照)に向けて落下させることが可能なスロープ21eと、を含んで構成される。
これら保護カバー21b、下台板21cおよびスロープ21eによって、第1始動口121(図1参照)の上部に設けられるステージが構成される。かかるステージは、遊技領域111(図1参照)の左側を流下する遊技球がワープ通路21dを通って第1始動口121(図1参照)に向かう領域であり、遊技球の流下に影響を及ぼす部分である。このようなステージにより、第1始動口121の上に位置する球落とし部29から遊技球が自重および自身の勢いによって落下する。このような球落とし部29から第1始動口121に入球可能であることから、第1始動口121の正面視左側において複数の遊技くぎ(いわゆる道釘)やブロック部材等によって形成され第1始動口121に向かう右下り傾斜のルートとは別に第1始動口121に向かうルート(ワープからステージを介した落下ルート)を備えることで、遊技球を用いた遊技の楽しみを図っている。
〔大入賞口ユニット1の構成部材〕
大入賞口ユニット1の構成部材について説明する。
図6−2(b)に示すように、大入賞口ユニット1は、大入賞口ユニット1の本体としての本体部11aと、本体部11aの前側を覆う透明樹脂製の前面板11bと、を含んで構成されている。大入賞口ユニット1から前面板11bを取り外すと、本体部11aに形成されている球通路がむき出しになる。なお、図6−4では、説明の便宜上、本体部21における上台板21a、保護カバー21bおよび下台板21cのみを図示し、他の部材すなわちワープ通路21dおよびスロープ21eが取り外された状態を示したものである。また、図6−4は、大入賞口ユニット1において本体部11aから前面板11bを取り外した状態を示したものである。
付言すると、上述したように、前面板11bは透明部材であり、前面板11bが本体部11aに取り付けられた状態であっても、球通路を視認可能である。
〔本体部21との取付けのための大入賞口ユニット1の構成〕
次に、センター役物2において、本体部21と取付けに用いられる大入賞口ユニット1の構成について説明する。
大入賞口ユニット1の本体部11aは、図6−3の(a)ないし(b)に示すように、本体部21との取付けに使用可能な構成として、正面視上側に位置する上端部11aaと、正面視左側に位置する左端部11abと、を備える。また、本体部11aは、同図(b)に示すように、本体部21との取付けに使用可能な構成として、後面部11acを備える。
本体部11aの上端部11aaには、前後方向に貫通する取付け穴11aa1、11aa2が形成されている。また、右端部11abにも、前後方向に貫通する取付け穴11ab1、11ab2が形成されている。また、後面部11acには、本体部11aの後ろ側からは見えるものの、前側からは見えない取付け穴11ac1、11ac2が形成されている。かかる取付け穴11ac1、11ac2は、図6−3(b)では示されているが、同図(a)では示されていないことから、前後方向に貫通していないことは明らかである。
このように、大入賞口ユニット1の本体部11aには、取付け穴11aa1、11aa2、11ab1、11ab2、11ac1、11ac2が本体部21との取付け部として用意されている。そして、後述するように、これらの取付け穴の全部または一部を用いてセンター役物2を組み立てることが可能である。
〔大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付けのための本体部21の構成〕
図6−4に示すように、円弧形状の本体部21において、大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付けに使用可能な構成として、本体部21の正面視右側に位置する右端部22と、本体部21の正面視右下に位置する右下端部23と、を備える。
本実施の形態では、右端部22は上台板21aに設定され、また、右下端部23は、保護カバー21bのほか、保護カバー21bの前側に位置する装飾板としての下台板21cにも設定されている。
そして、本体部21の右端部22には、前後方向に貫通する取付け穴22a、22bが形成されている。また、本体部21の右下端部23には、前後方向に貫通する取付け穴23a、23bが形成されている。
より詳細には、本体部21の右端部22における取付け穴22a、22bは、上台板21aに形成されている。また、本体部21の右下端部23における取付け穴23a、23bのうち、取付け穴23aは下台板21cに形成され、また、取付け穴23bは保護カバー21bに形成されている。
〔本体部21と大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付け〕
このように、本実施の形態では、本体部21には取付け穴22a、22b、23a、23bが形成され、大入賞口ユニット1の本体部11aには、取付け穴11aa1、11aa2、11ab1、11ab2、11ac1、11ac2が形成されている。そして、これらの取付け穴の一部または全部を用いて本体部21と大入賞口ユニット1の本体部11aとを互いに連結させることが可能である。
本実施の形態における取付けは、次のように行われる。すなわち、本体部21の取付け穴22a、22bと本体部11aの取付け穴11aa1、11aa2をねじ等の締結部材で締結すると共に、本体部21の取付け穴23a、23bと本体部11aの取付け穴11ab1、11ab2を締結部材で締結する。これにより、本実施の形態におけるセンター役物2の基本的な構造体に組み立てられる。
このように、円弧形状の本体部21の各端部と大入賞口ユニット1の本体部11aの各端部とが互いに連結されることで環状の構造体が形成され、センター役物2の連続する円形状が形成される。
本実施の形態では、本体部21と大入賞口ユニット1の本体部11aとの組み立てには、本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2が用いられていない。
〔本実施の形態とは異なる他機種の遊技盤110について〕
次に、上述した本実施の形態とは異なる他機種の遊技盤110について説明する。他機種の遊技盤110は、上述の本実施の形態の場合と共通する構造ないし構成を有することから、その説明や図示を省略することがある。
図7−1は、他機種の遊技盤110の概略構成を説明する分解斜視図であり、図6−1に対応するものである。図7−2は、大入賞口ユニット1の取り付け構造を説明する正面図であり、図6−2に対応するものである。図7−2にも、図6−2(a)の場合と同じく、センター役物2と第1始動口121との相対的な位置関係を示すために第1始動口121を図示する。図7−3は、センター役物2を説明する分解斜視図であり、図6−4に対応するものである。なお、図7に示す遊技盤110は、図6に示す遊技盤110の大入賞口ユニット1と同じものを備えているので、図7には、図6−3に対応する図面は含まれていない。
図7−1に示す他機種の遊技盤110は、透明樹脂製の遊技盤本体110aと、遊技盤本体110aに取り付けられるセンター役物2’と、を含んで構成されている。図7−1に示す遊技盤本体110aは、本実施の形態における遊技盤本体110a(図6−1参照)と同じものとすることができる。これにより、部品の共用化を図ることが可能になる。
また、図7−1に示すセンター役物2’は、センター役物2に対応するものであり、本実施の形態におけるセンター役物2(図6−1参照)と同じものではない。すなわち、センター役物2’は、画像表示部114の画像表示面を囲むように配設される略円形状のものである点で共通するが、その構造ないし構成が異なる。
そして、センター役物2’は、図7−2に示すように、円弧形状の本体部25と、センター役物2’の正面視右下に位置する右下台板ないし大入賞口ユニット1と、を備える。大入賞口ユニット1は、本体部11aおよび前面板11bを含んで構成されている。
より詳細には、センター役物2’における大入賞口ユニット1の本体部11aは、上述した本実施の形態に係るセンター役物2における大入賞口ユニット1の本体部11aと共通する部品であり、同じ部品である。その一方で、センター役物2’における大入賞口ユニット1の前面板11bは、上述した本実施の形態に係るセンター役物2における大入賞口ユニット1の前面板11bとは異なる装飾がなされており、違う部品である。
センター役物2’の本体部25は、複数の部材で構成されるものであり、本実施の形態におけるセンター役物2とは異なる構造である。すなわち、本体部25は、センター役物2における上部を担う上台板25aと、センター役物2における下側に位置するスロープカバー25bと、前面が装飾されて保護カバー21bの前側に位置し、センター役物2における下部を担う下台板25cと、上台板25aの正面視左側に位置し、遊技球が通過可能なワープを形成するワープ通路25dと、保護カバー25bと下台板25cとの間に位置し、ワープ通路25dからの遊技球を第1始動口121(図1参照)に向けて落下させることが可能なスロープ25eと、を含んで構成される。かかるスロープ25eは、第1始動口121の上方に位置する球落とし部29を持つ。
さらに説明すると、センター役物2’の本体部25において、スロープカバー25bおよびスロープ25eによってステージが構成される。そして、図7−2に示すセンター役物2’のステージ構造は、図6−2(a)に示すセンター役物2の場合とは異なる。より具体的には、大入賞口ユニット1に対する球落とし部29の相対的な位置が異なる。すなわち、共通部品である大入賞口ユニット1の上端位置を基準位置とする場合に、基準位置から球落とし部29の位置までの距離が異なる。
以下、説明する。図6−2(a)に図示する距離Lと図7−2に図示する距離Lはいずれも、共通部品である大入賞口ユニット1の本体部11aの上端位置から第1始動口121までの高さ寸法である。すなわち、図6−2(a)の距離Lと図7−2の距離Lは互いに同じ距離である。
そして、図6−2(a)に図示するように、本体部21と大入賞口ユニット1の本体部11aとを組み立てた場合のセンター役物2において、本体部11aの上端位置から球落とし部29までの高さは距離L21aであり、球落とし部29から第1始動口121までの高さは距離L21bである。これに対し、図7−2に図示するように、本体部25と大入賞口ユニット1の本体部11aとを組み立てた場合のセンター役物2’において、本体部11aの上端位置から球落とし部29までの高さは距離L25aであり、球落とし部29から第1始動口121までの高さは距離L25bである。なお、センター役物2において、距離L21aに距離L21bを加算した値は距離Lであり(L=L21a+L21b)、また、センター役物2’において、距離L25aに距離L25bを加算した値は距離Lである(L=L25a+L25b)。センター役物2の距離Lとセンター役物2’の距離Lとは同じ値である(L=L21a+L21b=L25a+L25b)。
そして、図6−2(a)の距離L21a、L21bと図7−2の距離L25a、L25bとを比べると、距離L21aは距離L25aよりも長く(L21a>L25a)、距離L21bは距離L25bよりも短い(L21b<L25b)。すなわち、センター役物2とセンター役物2’とでは、ステージの高さ位置が異なる。言い換えると、本体部21と本体部25とでは、遊技球の流下に影響を及ぼす部分が異なる。
このことから、遊技盤本体110aの定位置にある第1始動口121に対する球落とし部29の高さは、センター役物2の方がセンター役物2’よりも低い。言い換えると、センター役物2’は第1始動口121に対して高い位置から落下する。
このように、図6−2(a)に示すセンター役物2の場合と図7−2に示すセンター役物2’の場合とでは、ステージの高さが互いに異なり、ステージ構造が互いに異なる。機種ごとに設定される遊技性等に起因するものである。
さらに説明すると、機種開発時に設定される世界観に合わせて遊技盤110等の装飾が決定されることになる。そして、ステージ周りにおける装飾のためのスペースとしては、図6−2(a)に示すセンター役物2では下台板21cの前面であり、また、図7−2に示すセンター役物2’では下台板25cの前面である。
このような下台板21c、25cの設置場所は、画像表示部114(図1参照)と第1始動口121(同図参照)との間であり、遊技者の目にとまり易い位置の一つであり、なるべく広い領域を確保することが望ましい。かかる点からすると、図6−2(a)の下台板21c(図参照)よりも図7−2の下台板25cの方が、より広い装飾スペースを確保することが可能である。したがって、デザイン性の観点では、装飾スペースがより広いセンター役物2’の構成が、装飾の観点からは望ましい。その一方で、盤面構成等の制約条件によってセンター役物2の構成は有用である。
ここで、図6に示すセンター役物2と図7に示すセンター役物2’とを対比すると、上述したステージの高さが互いに異なるほか、ワープ部材21d(図6−2(a)参照)にて形成されるワープとワープ部材25d(図7−2参照)にて形成されるワープとが互いに異なる。より具体的には、図6のセンター役物2の場合と図7のセンター役物2’の場合とではワープの長さが互いに異なり、また、ワープの高さが互いに異なる。
さらには、図6のセンター役物2の場合と図7のセンター役物2’の場合とでは球落とし部29の形状が互いに異なる。より詳細には、センター役物2’の場合の球落とし部29は、センター役物2の場合の球落とし部29とは異なり、第1始動口121の方向に延びる部分を有し、落下する球技球が第1始動口121に入球する確率が高まるように落下する際の方向性を高めている。
このように、図6のセンター役物2の場合と図7のセンター役物2’の場合とでは、本体部21、25の形状が互いに異なることから、遊技球の流下に影響を及ぼす部分としてのステージの高さが互いに異なるほか、ワープの長さや高さが互いに異なり、さらに、球落とし部29の構成が異なる。なお、センター役物2、2’同士で異なる点として、これらすべてのほか、その一部である例が考えられ、また、他の異なる点を備える変形例も考えられる。
〔大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付けのための本体部25の構成〕
図7−3に示すように、本体部25において、大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付けに使用可能な構成として、本体部25の正面視右側に位置する右端部26と、正面視右下に位置する右下端部27および右下端部28と、を備える。
他機種の場合には、右端部26は上台板25aに設定されている。また、右下端部27は、装飾板としての下台板25cに設定され、右下端部27は、下台板25cの後ろ側に位置するスロープカバー25bに設定されている。
かかる本体部25の右端部26には、前後方向に貫通する取付け穴26a、26bが形成されている。そして、本体部25の右下端部27には、前後方向に貫通する取付け穴27aが形成され、また、本体部25の右下端部28には、前後方向に貫通する取付け穴28a、28bが形成されている。付言すると、右下端部27には、一つの取付け穴27aだけが形成されている。
より詳細には、本体部25の右端部26における取付け穴26a、26bは、上台板25aに形成されている。また、本体部25の右下端部27における取付け穴27aは、下台板25cに形成され、また、右下端部28における取付け穴28a、28bは、スロープカバー25bに形成されている。
なお、本体部25の取付け穴26a、26bは、上述した本実施の形態における本体部21の取付け穴22a、22b(図6−4参照)と同じものとすることができる。
〔本体部25と大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付け〕
このように、他機種の場合は、本体部25には取付け穴26a、26b、27a、28a、28bが形成され、大入賞口ユニット1の本体部11aには、取付け穴11aa1、11aa2、11ab1、11ab2、11ac1、11ac2が形成されている。そして、これらの取付け穴の一部または全部を用いて本体部25と大入賞口ユニット1の本体部11aとを互いに連結させることが可能である。
図7−3に示す他機種の場合には、上述した本実施の形態の場合(図6−4参照)とは異なる取付けである。すなわち、本体部25の取付け穴26a、26bと本体部11aの取付け穴11aa1、11aa2をねじ等の締結部材で締結し、かつ、本体部11aの取付け穴11ab1と本体部25の取付け穴27aを締結部材で締結すると共に本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2と本体部25の取付け穴28a、28bを締結部材で締結する。
これにより、他機種におけるセンター役物2の基本的な構造体に組み立てられ、環状の構造体が形成される。
図7に示す他機種の場合には、本体部25と大入賞口ユニット1の本体部11aとの組み立てには、本体部11aの取付け穴11ab2が用いられていない。すなわち、大入賞口ユニット1の本体部11aは、図6に示す本実施の形態の場合には用いられる一方で図7に示す他機種の場合には用いられない所謂空きボスとしての取付け穴11ab2を持つ。
また、図7に示す他機種の場合には、本体部25と大入賞口ユニット1の本体部11aとの組み立てに、本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2が用いられる。上述したように、図6に示す本実施の形態では、大入賞口ユニット1の本体部11aは、本体部21との取付けに取付け穴11ac1、11ac2が用いられていないが、図7に示す他機種の場合には用いられる。この意味において、取付け穴11ac1、11ac2は、空きボスである。
ここで、大入賞口ユニット1の本体部11aの取付け穴11aa1、11aa2、11ab1、11ab2、11ac1、11ac2を上下方向(高さ方向)に関して異なる(図6−3(b)参照)。本体部11aの前側から取り付けるか後ろ側から取り付けるのかの違いはあるが、取付け方向を最も高い位置にあるのが取付け穴11aa1であり、次に取付け穴11aa2であり、取付け穴11ac1、11ac2、11ab1、11ab2の順に低い位置になる。
かかる上下方向に関してさらに説明する。
ステージが設定される本体部21の右下端部23ないし本体部25の右下端部27、28の取付けに着目すると、大入賞口ユニット1の本体部11aは、上下方向に関し、取付け穴11ac1、11ac2、11ab1、11ab2の順で低い位置になる。
そして、ステージが比較的低い位置に設定される図6に示す本実施の形態では、取付け穴11ac1、11ac2、11ab1、11ab2のうち、本体部11aにおける低い位置の取付け穴11ab1、11ab2を用いて本体部21との取付けが行われ、高い位置の取付け穴11ac1、11ac2が取付けに用いられない。
これに対し、比較的高い位置にステージが設定される図7に示す他機種の場合には、取付け穴11ac1、11ac2、11ab1、11ab2のうち、高い位置の取付け穴11ac1、11ac2、11ab1を用いて本体部25との取付けが行われ、低い位置の取付け穴11ab2が取付けに用いられない。
このように、センター役物2は、本体部21、25により設定されるステージの高さに応じて大入賞口ユニット1の本体部11aとの取付け位置を変更可能に構成されている。例えば、本実施の形態および他機種の場合には、ステージ構造が異なる本体部21、25のいずれにも大入賞口ユニット1の本体部11aを用いることが可能な取付け構造を採用する。
したがって、センター役物2の構造が異なる複数の機種にわたって大入賞口ユニット1を用いることで部品の共用化を図ることが可能になる。すなわち、上述したように、ステージ高さが異なる複数の機種で同じ構造の大入賞口ユニット1を用いることが可能になり、機種開発の工数削減やコスト低減を図ることが可能になる。
なお、本実施の形態および他機種の場合では、ステージ位置が上下二段のいずれかに設定される構成を採用しているが、これに限られず上下三段など、より多くの高さ位置にステージ設定が可能な構成を採用することも考えられる。
付言すると、ステージの設定には影響し難い本体部21の右端部22、26は、本実施の形態および他機種の場合には、上下方向に関して定位置であり、いずれも同じ取り付け構造である。
上述した遊技盤110において、遊技盤本体110aは遊技盤を構成するものであり、かかる遊技盤本体110aは、遊技球の流下に影響を及ぼすステージを持つセンター役物2の本体部21と、本体部21と接続されて遊技盤本体110aに取り付けられる大入賞口ユニット1の本体部11aと、を備えている(図6参照)。そして、大入賞口ユニット1の本体部11aは、遊技球の流下に影響を及ぼすと共に本体部21の場合とは遊技球の流下に影響が異なるステージを持つセンター役物2’の本体部25と接続可能である(図7参照)。
また、センター役物2の本体部21は、大入賞口ユニット1の本体部11aが持つ取付け穴11ab2で接続される。また、センター役物2’の本体部25は、大入賞口ユニット1の本体部11aが持つ取付け穴11ab1で接続され、取付け穴11ab2では接続されない。
また、センター役物2の本体部21は、大入賞口ユニット1の本体部11aが持つ取付け穴11ac1、11ac2で接続されず、センター役物2’の本体部25は、大入賞口ユニット1の取付け穴11ac1、11ac2で接続される。
このようにして、互いに異なるステージ構造のセンター役物2、2’においてその一部を構成する大入賞口ユニット1の共用化を図り、コストダウンを実現することが可能である。なお、ステージ構造以外の遊技球の流下に影響を及ぼす部分、例えば遊技領域111において遊技くぎの代わりに配設される誘導部にも適用することが考えられる。
〔センター役物2、2’が備える取付け構造の意義〕
ここで、遊技盤を流下する遊技球に影響を及ぼす構造が異なる遊技機で共用することができれば、コストの削減を図ることが可能になる。
そこで、遊技球の流下に影響を及ぼす部分が異なる機種に部品の共用が可能な遊技機を提供するために、以下の構成を採用する。
◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、遊技球による遊技が行われる遊技盤(例えば遊技盤110)を持つ遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、前記遊技盤(例えば遊技盤110)は、遊技球の流下に影響を及ぼす部分(例えば、位置が低いステージ)を持つ第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)と当該第1の部材(例えばセンター役物2の本体部21)の当該部分(例えば、位置が低いステージ)とは異なる形状に形成された遊技球の流下に影響を及ぼす部分(例えば、位置が高いステージ)を持つ第2の部材(例えばセンター役物2’の本体部25)のいずれか一方の部材を備えると共に他方の部材を備えず、前記一方の部材は、前記遊技盤(例えば遊技盤110)が備える被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)と接続され、前記被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)は、前記一方の部材の接続に代えて前記他方の部材と接続可能であることを特徴とするものである。
ここで、前記被接続部材(例えば大入賞口ユニット1の本体部11a)は、前記一方の部材と接続する場合に用いられ、前記他方の部材と接続する場合にも用いられる第1接続部(例えば取付け穴11ab1)と、前記一方の部材と接続する場合に用いられ、前記他方の部材と接続する場合には用いられない第2接続部(例えば取付け穴11ab2)と、を備えることを特徴とすることができる。
言い換えると、図6−4に示すように、パチンコ遊技機100は、以下の構成を備えている。センター役物2は、本体部21及び大入賞口ユニット1を備える。本体部21は、右端部22の取付け穴22a、22bと、右下端部23の取付け穴23a、23bと、を備える。大入賞口ユニット1の本体部11aは、上端部11aaの左端部11abおよび後面部11acと、右端部11abの取付け穴11ab1、11ab2と、後面部11acの取付け穴11ac1、11ac2と、を備える。組立ては、取付け穴22a、22bと取付け穴11aa1、11aa2を締結し、取付け穴23a、23bと取付け穴11ab1、11ab2を締結部材で締結する。組立てに用いられなかった本体部11aの取付け穴11ac1、11ac2は、他の構造の本体部25の組立てに用いられる。これにより、ステージ構造が異なる構成の場合(図7のセンター役物2’)にも共通する大入賞口ユニット1の本体部11aを使用することが可能になる。
このように、パチンコ遊技機100は、図6のセンター役物2と図7のセンター役物2’のいずれか一方を備え、他方を備えない。言い換えると、パチンコ遊技機100の遊技盤110ないし遊技盤本体110aは、図6の本体部21と図7の本体部25のいずれか一方の部材を備え、他方の部材を備えない。
そして、遊技盤110ないし遊技盤本体110aが備える大入賞口ユニット1の本体部11aは、センター役物2の場合には本体部21と接続され本体部25とは接続されず、センター役物2’の場合には本体部25と接続され本体部21とは接続されない。また、大入賞口ユニット1の本体部11aは、本体部21と接続する場合に用いられかつ本体部25と接続する場合に用いられる取付け穴11ab1を備える。
また、本体部11aは、本体部21と接続する場合に用いられ且つ本体部25と接続する場合には用いられない取付け穴11ab2を備える。さらには、本体部11aは、本体部21と接続する場合には用いられず且つ本体部25と接続する場合に用いられる取付け穴11ac1、11ac2を備える。
なお、本実施の形態では、遊技球の流下に影響を及ぼす部分が互いに異なる複数の部材のいずれか一方を備え他方を備えないものの、一方を備える場合にはその一方が被接続部材と接続し、他方を備える場合にはその他方が被接続部材と接続する構成を採用するが、これに限られない。
例えば、両方を同時に備え、所定の場合に被接続部材が一方と接続し他方とは接続せずに組み立てられ、所定以外の場合に一方とは接続せず他方と接続して組み立てられる構成に適用する変形例も考えられる。
〔遊技盤110が備える役物等〕
次に、遊技盤110における遊技性に関する役物について説明する。本実施の形態では、かかる役物の一部または全部を役物ユニット10が備える構成を採用する。言い換えると、役物ユニット10には、遊技盤110の役物の少なくとも一部が取り付けられている。なお、ここにいう役物ユニット10は、遊技盤本体110aに取り付けられるものであり、上述の大入賞口ユニット1を含んで構成される。
〔役物ユニット10の球流れ〕
役物ユニット10が備える役物に関連する球流れを、図8を用いて説明する。
図8は、役物ユニット10の球流れを説明するブロック図である。なお、役物ユニット10における球流れは、役物ユニット10の内部に形成されるものである。より詳細には、役物ユニット10における球流れの一部を遊技くぎで構成することも可能であるが、その大部分は、樹脂成形品により区画される通路ないし誘導部材により形成される通路で構成可能である。
図8に示すように、役物ユニット10の入り口10aaから入った遊技球は、分岐部10baにてゲート124を通過するルートか、ゲート124を通過しないルートに分けられる。ゲート124を通過するとそれをゲートSW214が検知し、その信号が遊技制御部200に送信される(図3参照)。ゲート124の通過は、上述したように、普通図柄抽選が行われる契機となるものであり(普図抽選用ゲート)、また、条件装置が作動したときに役物連続作動装置が作動する契機となるものである(役連作動用ゲート)。
ゲート124を通過しないルートの場合には、そのまま出口10abに向かい、可変入賞口には向かわない。付言すると、出口10abに向かう途中に可変入賞口を設ける変形例が考えられる。
なお、本実施の形態では、出口10abから出た遊技球は排出口117(図1も参照)から排出される構成を採用するが、例えば普通入賞口126等の他の役物に入球可能な例も考えられる。
遊技球が分岐部19baでゲート124を通過するルートを流下する場合、可変入賞口に向けて進む。かかるルートを流下することで、可変入賞口に入賞する場合と可変入賞口に入賞しない場合とがある。すなわち、第1大入賞口125の大入賞口扉125Dが開状態の場合に第1大入賞口125に入球可能であり、閉状態の場合には第1大入賞口125に入球困難である。第1大入賞口125に入球すると、それを検知した第1大入賞口SW215により信号が遊技制御部200に送信される(図3参照)。
第1大入賞口125に入球した遊技球は、第1大入賞口125の内部において2つの開口部のいずれかに進むことになる。すなわち、分岐部10bbでは、異なる2つのルートが設定されており、いずれかのルートに振り分けられる。一方のルートは、第1大入賞口125内の正面視左側の第1開口部に進むものであり、他方のルートは、正面視右側の第2開口部に進むものである。第1大入賞口125に入球した遊技球が第1開口部に進む場合と第2開口部に進む場合とで、大当たり遊技後の遊技状態が異なる。
本実施の形態では、第1開口部に遊技球が入球すると、大当たり遊技後に確変状態になり、第2開口部に遊技球が入球すると、大当たり遊技後の遊技状態は通常状態である。
ゲート124を通過したものの第1大入賞口125に入球しない遊技球は、次に第2大入賞口127に向かって流下する。第2大入賞口127の大入賞口蓋ないし大入賞口扉127Dが開状態の場合に第2大入賞口127に入球可能であり、入球すると、第2大入賞口SW227により信号が遊技制御部200に送信される(図3参照)。
第2大入賞口127に入球しない遊技球は、電動チューリップ123に向かう。上述したように、電動チューリップ123が開状態になることで、遊技球は第2始動口122に入球可能になる。なお、第2始動口122の入球を検知した第2始動口スイッチ212により信号が遊技制御部200に送信される(図3参照)。
第2大入賞口127および第2始動口122のいずれにも入球しない遊技球は、出口10abとは異なる別の出口10acから出て、例えば排出口117(図1も参照)から排出される。
なお、ゲート124を通過しない場合に通るルートには、遊技球の速度を減じて略定速で流下する減速部が形成されている。また、ゲート124を通過した遊技球が通るルートにも、減速部が形成されている。
このような減速部は、例えば遊技球の勢いを弱めて球通路部材の破損を防止するために用いられたり、入賞口への入賞数がより多くなるように遊技球を所定領域に滞在させるために用いられたりする。
〔役物ユニット10の具体的な構成〕
次に、役物ユニット10の具体的な構成について説明する。すなわち、上述の図8に示す球流れを実現する具体例を、図9を用いて説明する。
なお、本実施の形態では、役物ユニット10は、遊技領域111の右側に配置される。すなわち、役物ユニット10は、右打ちされた場合の球通路を形成する。
図9は、役物ユニット10を説明する正面図であり、球通路に関する内部構造を破線で図示する。なお、役物ユニット10の一部を構成する大入賞口ユニット1は上述のとおり、センター役物2、2’の一部を構成するものであるが、役物ユニット10の一部を構成する下大入賞口ユニット3は、センター役物2、2’の一部を構成するものではない。
図9に示すように、役物ユニット10は、上述の大入賞口ユニット1と、大入賞口ユニット1の下側に位置する下大入賞口ユニット3と、を備える。そして、本実施の形態では、大入賞口ユニット1にはゲート124および第1大入賞口125が配設され、また、下大入賞口ユニット3に第2大入賞口127および電動チューリップ123が配設されている。なお、大入賞口ユニット1の本体部11a(図6−2(b)参照)には、これら種々の役物が配設されている一方で、本体部11aの前側を覆う透明樹脂製の前面板11bには、役物が配設されていない。前面板11bの本体部11aに面する裏面に、球通路のための形状部が形成されている。
より詳細に説明する。役物ユニット10の大入賞口ユニット1は、図9に示すように、ゲート124(図1も参照)を通過する遊技球を検出するゲートSW214(図3も参照)と、第1大入賞口125の一部を構成する大入賞口蓋ないし大入賞口扉125Dと、第1大入賞口125に入球した遊技球を検出する大入賞口SW215(図3も参照)と、を備える。
かかるゲート124は、上述したように、遊技状態に応じて普図抽選用ゲートとなったり役連作動用ゲートとなったりするものである。そして、役物ユニット10は、ゲート124を通過したことをゲートSW214により検出された遊技球が大入賞口125、127に向かう際に流下する案内部12を持つ。案内部12は、ゲート124の下流側に位置する。
ここにいう案内部12は、ゲートを通り過ぎた遊技球が第2始動口122の電動チューリップ123に向かう案内部でもある。すなわち、ブロック部材ないし樹脂台板としての大入賞口ユニット1ないし下大入賞口ユニット3は、ゲート124を通った遊技球が大入賞口125、127や電動チューリップ123等の可変入賞口に向かう案内部12を持つ。
また、本実施の形態では、案内部12を樹脂台板に形成する構成を採用する。すなわち、本実施の形態では、遊技くぎ以外の樹脂台板で案内部12を構成している。これにより、遊技くぎで案内部12を構成する場合に比べて、遊技くぎの調整による機種開発時に設定された遊技性を確保することが可能になる。なお、出荷後にホール店での調整が困難な構造の遊技くぎや誘導部材により案内部12を構成する例も考えられる。
さらに説明すると、役物ユニット10の案内部12は、ゲート124通過後の遊技球を正面視左へ下り傾斜した後に右傾斜する折り返し部12aを含んで形成される。これにより、役物ユニット10における球通路を長く確保することが可能になる。また、このような下り傾斜で左右方向に折り返す折り返し部12aを一つ設ける例のほか、複数設ける例が考えられる。
また、ゲート124と第1大入賞口125との位置が近いものの、両者をつなぐ球通路が湾曲して回り道になっている。滞留時間の調整や移動距離の調整等を通じて機種開発時における可変入賞口に対する遊技球の入球度合いを設定するための構造として有用である。
大入賞口ユニット1の大入賞口扉125Dは、駆動部41a(例えば図13−1参照)の駆動力により開閉動作を行うものであり、突出状態と引っ込み状態とを切り換え可能に構成されている。すなわち、大入賞口扉127Dが突出状態の場合に第1大入賞口125は閉鎖状態であり、大入賞口扉125Dが引っ込み状態の場合には第1大入賞口125は開放状態である。そして、大入賞口扉125Dが突出状態の場合、遊技球は大入賞口扉125Dの上面を流下していく一方で、第1大入賞口扉125が引っ込み状態の場合には、遊技球は落下して第1大入賞口125に入賞する。このように、大入賞口扉125Dは、閉鎖状態で大入賞口ユニット1の球通路の一部を担う一方で、開放状態では大入賞口ユニット1の球通路の一部を担わない。
また、大入賞口ユニット1は、第1大入賞口125に入球した遊技球がいずれかに進入することになる第1開口部125aおよび第2開口部125bを備える。本実施の形態では、正面視右側の第2開口部125bに遊技球が進入すると、大当たり遊技後に確変状態になり、第1開口部125aに遊技球が進入すると、大当たり遊技後に通常状態になる。なお、このような第1開口部125aに進入するか第2開口部125bに進入するかは、特別図柄抽選の結果に応じて作動する振り分け装置14(例えば図10参照)による。
また、役物ユニット10の大入賞口ユニット1は、図9に示すように、ゲート124を通過した後に第1大入賞口125に入球しなかった遊技球を排出する出口10caを備える。大入賞口ユニット1の出口10acから出た遊技球は、下流側の下大入賞口ユニット3が備える入り口10cb、10ccに入ることが可能である。入り口10cb、10ccは、互いに並んで位置する。すなわち、大入賞口ユニット1の出口10caから出た遊技球は、下大入賞口ユニット3の入り口10cbと入り口10ccのいずれか一方に入る。
なお、大入賞口ユニット1側の出口10caと下大入賞口ユニット3側の入り口10cb、10ccとの間に、大入賞口ユニット1の外部であると共に下大入賞口ユニット3の外部でもある接続空間10dが形成されている。かかる接続空間10dには、例えば複数の遊技くぎないし、遊技くぎ以外の誘導部を配設することで、遊技球の流下方向が変化するような構成が考えられる。
図9に示すように、下大入賞口ユニット3は、入り口10cb、10ccから入った遊技球が出る出口10acを備えるほか、出口10acの下方に位置する別の出口10cdを備える。入り口10cbから入った遊技球は、出口10acまたは出口10cdから出ることになり、また、入り口10ccから入った遊技球は、出口10cdから出ることになる。すなわち、入り口10cbからの遊技球は、第2始動口122または第2大入賞口127に入球可能なルートを通って出口10acから出るか、第2始動口122に入球可能であるものの第2大入賞口127に入球可能ではないルートを通った後、出口10cdから出る。
役物ユニット10の下大入賞口ユニット3は、図9に示すように、第2大入賞口127の一部を構成する大入賞口蓋ないし大入賞口扉127Dと、第2大入賞口127に入球した遊技球を検出する大入賞口SW227(図3も参照)と、を備える。また、下大入賞口ユニット3は、第2始動口122の入り口に位置する電動チューリップ123の電チュー蓋ないし電チュー扉123Dと、第2始動口122に入球した遊技球を検出する第2始動口SW212(図3も参照)と、を備える。
かかる大入賞口扉125Dおよび電チュー扉123Dは、駆動部41b(例えば図13−1参照)の駆動力により開閉動作を行うものであり、突出状態と引っ込み状態とを切り換え可能に構成されている。
すなわち、大入賞口扉127Dが突出状態の場合に第2大入賞口127は閉鎖状態であり、引っ込み状態の場合には第2大入賞口127は開放状態である。そして、大入賞口扉127Dが突出状態の場合、遊技球は大入賞口扉127Dの上面を流下していく一方で、引っ込み状態の場合には、遊技球は落下して第2大入賞口127に入賞する。
また、電チュー扉123Dが突出状態の場合に第2始動口122への入球が可能な状態であり、引っ込み状態の場合には第2始動口122への入球が困難な状態である。そして、電チュー扉123Dが突出状態の場合、遊技球は電チュー扉123Dの上面を流下していく一方で、引っ込み状態の場合には、遊技球は落下して第2始動口122に入賞する。
下大入賞口ユニット3は、正面視左端に第1始動口121を備える。なお、本実施の形態では、第1始動口121への入球を検知する第2始動口212(図3参照)を備えていないが、これに限られず、第2始動口SW212を備える例も考えられる。
ここで、役物ユニット10に設けられる可変入賞口としては、第1大入賞口125、第2大入賞口127、第2始動口122のほか、第1大入賞口125内に位置する第1開口部125aである。そして、第1大入賞口125は大入賞口扉125Dを持ち、第2大入賞口127は大入賞口扉127Dを持ち、第2始動口122は電動チューリップ123の電チュー扉123Dを持つ。また、第1開口部125aは後述の振り分け装置14が備える振り分け扉14Dを持つ。
このように、役物ユニット10が備える可変入賞口はすべて、盤面を交差する方向にスライド移動して開閉する扉の形式(所謂シャッター)である。すなわち、回転することで開閉する形式ではない。このため、数多くの可変入賞口を備える役物ユニット10をコンパクトに構成することが可能である。また、機構の統一化によるコストダウンを実現することが可能である。
〔役物ユニット10の役物構成の意義〕
ここで、機種開発時に設定される機種ごとの遊技性が製品出荷後に維持されることが求められる。
そこで、機種開発で設定される遊技性を維持することが可能な遊技機を提供するために、以下の構成を採用する。
◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、遊技球により遊技を行う遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、遊技球を検出する検出部(例えばゲートSW214)と、入賞が容易な状態および困難な状態を持ち、前記検出部(例えばゲートSW214)により遊技球が検出されると当該容易な状態に移行可能な可変入賞口(例えば第1大入賞口125、第2大入賞口127、電動チューリップ123)と、を備え、前記検出部(例えばゲートSW214)により検出された遊技球が前記可変入賞口(例えば第1大入賞口125、第2大入賞口127、電動チューリップ123)に向かう案内部(例えば案内部12)を持つことを特徴とするものである。
すなわち、図9に示すように、パチンコ遊技機100は、以下の構成を備えている。役物ユニット10は大入賞口ユニット1及び下大入賞口ユニット3を備える。そして、大入賞口ユニット1にはゲート124(ゲートSW214)および第1大入賞口125(大入賞口扉125D、大入賞口SW215)が配設され、下大入賞口ユニット3に第2大入賞口127(大入賞口扉127D)および電動チューリップ123(電チュー扉123D、第2始動口122、第2始動口SW212)が配設されている。役物ユニット10は、ゲート124を通過した遊技球が大入賞口125、127ないし電動チューリップ123等の可変入賞口に向かう際に流下する案内部12を持つ。案内部12は、遊技くぎ以外の部材すなわち樹脂製の台板で形成されている。これにより、遊技くぎの調整が困難になり、機種開発時に設定された遊技性で遊技することが担保される。
〔大入賞口ユニット1の駆動構成〕
次に、役物ユニット10の大入賞口ユニット1における駆動構成について説明する。
図10および図11は、大入賞口ユニット1の駆動構成を説明する分解斜視図であり、図10では、大入賞口ユニット1の本体部11aと第1大入賞口装置40とを示したものであり、説明の便宜のため大入賞口ユニット1の前面板11bの図示を省略している。図11では、図10の第1大入賞口装置40を構成する各部品を示す。
〔第1大入賞口装置40の構成〕
図10に示すように、大入賞口ユニット1の本体部11aの後ろ側に、第1大入賞口装置40が取り付けられる。この第1大入賞口装置40は、上述した開閉可能な第1大入賞口125の大入賞口扉125Dを備える。
第1大入賞口装置40は、第1大入賞口125に入賞した遊技球を、正面視左側に位置する確変移行用の第1開口部125aまたは正面視右側に位置する確変非移行用の第2開口部125bのいずれかに振り分ける振り分け装置14を含んで構成されている。かかる振り分け装置14は、第1開口部125aを開閉する振り分け蓋ないし振り分け扉14Dを備える。
このように、第1大入賞口装置40は、駆動対象としての第1大入賞口125の大入賞口扉125Dおよび振り分け装置14の振り分け扉14Dを備えている。
図11を用いてより詳細に説明すると、第1大入賞口装置40は、駆動力を発生させる駆動部41aと、駆動部41aの駆動力を第1大入賞口125の大入賞口扉125Dに伝達するための大入賞口扉用駆動伝達系である第1リンク機構42aと、を備える。また、第1大入賞口装置40は、駆動力を発生させる駆動部41bと、駆動部1bの駆動力を振り分け装置14の振り分け扉14Dに伝達するための振り分け扉用駆動伝達系である第2リンク機構42bと、を備える。
また、第1大入賞口装置40は、上述した駆動部41a、41b、第1リンク機構42aおよび第2リンク機構42b等の構成部品を収容するためのケース部材43a、43b、43c、43d、43eを備える。ケース部材43a〜43eは、厚さが比較的厚くないという意味において板状部材であるということができる。
第1大入賞口装置40の駆動部41a、41bは、本実施の形態では、可動鉄芯を電磁石の磁力で一方向に直線移動(スライド移動)させて駆動力を発生させ、他方向への直線移動をばね部材の付勢力で行うアクチュエータとしての所謂ソレノイドで構成されている。
すなわち、駆動部41aは、可動鉄芯であるプランジャ41aaと、電流が流れると磁界を発生するコイル状の銅線と銅線に磁界が発生することでプランジャ41aaをスライド移動させる固定鉄芯とを含むソレノイド41abと、ソレノイド41abを収容するフレーム41acと、を有する。
また、駆動部41bは、可動鉄芯であるプランジャ41baと、電流が流れてコイル状の銅線に磁界が発生することでプランジャ41baをスライド移動させるソレノイド41bbと、ソレノイド41abを収容するフレーム41bcと、を有する。
フレーム41ac、41abは板金部材であり、磁力の影響を抑制する作用を有する。
なお、駆動部41a、41bを、ソレノイド以外の例えばモータ等で構成することも考えられる。また、本実施の形態では、2つの駆動源すなわち駆動部41a、41bを備える構成であるが、単一の駆動源とする例も考えられる。
また、第1大入賞口装置40の第1リンク機構42aは、駆動部41aのプランジャ41aaと連結される連結部材42aaと、連結部材42aaと係合すると共に大入賞口扉125Dに形成されたピン部125Daとも係合する係合部材42abと、係合部材42abを回転可能に軸支する軸支部42acと、を備える。
また、第2リンク機構42bは、駆動部41bのプランジャ41baと連結される連結部材42baと、連結部材42baと係合すると共に振り分け扉14Dに形成されたピン部14Daとも係合する係合部材42bbと、係合部材42bbを回転可能に軸支する軸支部42bcと、を備える。
また、第1大入賞口装置40のケース部材43aは、駆動部41aと駆動部41bとの間に位置する。
そして、ケース部材43bは、駆動部41aと大入賞口扉125Dとの間に位置し、ケース部材43cは、ケース部材43bに対し駆動部41aとは反対の側に位置する。また、ケース部材43dは、駆動部41bと振り分け扉14Dとの間に位置し、ケース部材43eは、ケース部材43dに対し駆動部41bとは反対の側に位置する。
このように、第1大入賞口装置40では、ケース部材43a〜43eで複数の層を形成し、駆動部41a、41bや大入賞口扉125D、振り分け扉14Dを積層する構造(積層構造)を採用する。
〔ケース部材43a〜43eによる積層構造〕
かかる積層構造について図11および図12を用いてより詳細に説明する。
図12は、第1大入賞口装置40のケース部材43a〜43eの組み立て状態を説明する図であり、図12の(a)はケース部材43a、43b、43cの組み立て状態を示す斜視図であり、(b)はケース部材43a、43d、43eの組み立て状態を示す斜視図である。そして、図12の(c)は、ケース部材43aに対する駆動部41a、41bの相対的な位置関係を示す正面図であり、説明の便宜上、ケース部材43b、43c、43d、43eの図示を省略する。
図12の(a)および図11を参照すると、ケース部材43a、ケース部材43bおよびケース部材43cが連結されることで、大入賞口扉125Dに関する部品の収容空間が形成されることが分かる。すなわち、ケース部材43aとケース部材43bとが互いに連結されることで画成される収容空間に駆動部41aが収容される。また、ケース部材43bとケース部材43cとが互いに連結されることで画成される収容空間に大入賞口扉125Dが収容される。そして、第1リンク機構42aは、ケース部材43bに形成された切欠き部を介して両収容空間に延在する。
また、図12の(b)および図11を参照すると、ケース部材43a、ケース部材43dおよびケース部材43eが連結されることで、振り分け扉14Dに関する部品の収容空間が形成されることが分かる。すなわち、ケース部材43aとケース部材43dとが互いに連結されることで画成される収容空間に駆動部41bが収容されることが分かる。また、ケース部材43dとケース部材43eとが互いに連結されることで画成される収容空間に振り分け扉14Dが収容される。そして、第2リンク機構42bは、ケース部材43dに形成された切欠き部を介して両収容空間に延在する。
さらに説明すると、図12の(a)に示すように、大入賞口扉125Dに関する部品がケース部材43aから上方に接続されるように構成されている。また、図12の(b)に示すように、振り分け扉14Dに関する部品がケース部材43aから下方に接続されるように構成されている。言い換えると、上下方向に関し、大入賞口扉125Dと振り分け扉14Dとの間に駆動部41a、41bがケース部材43aを挟んで位置する。
また、駆動部41aのプランジャ41aaがスライド移動する方向は、正面視左右方向であり、駆動部41bのプランジャ41baがスライド移動する方向もまた正面視左右方向である。すなわち、プランジャ41aa、41baは略同じ方向にスライド移動する。
図12の(c)に示すように、板状部材のケース部材43aの両面のうち片側(上側)に駆動部41aが取り付けられ、もう片側(下側)に駆動部41bが取り付けられる。
駆動部41aは、図12(c)では図示を省略するケース部材43bによって、ケース部材43aの上面との間に挟み込まれる。また、駆動部41bは、同図(c)では図示を省略するケース部材43dによって、ケース部材43aの下面との間に挟み込まれる。すなわち、ベースとなるケース部材43aの表面と裏面に駆動部41a、41bをそれぞれ取り付ける構造を採用する。
このため、第1大入賞口装置40の構成部品が少なくなり、部品管理が容易になる。また、組み立て作業性を向上させることが可能である。
また、ケース部材43aには、駆動部41a、41bの位置決めを行うための形状が形成されている。すなわち、ケース部材43aに駆動部41aを載せさえすれば、駆動部41aのケース部材43aに対する位置決めが行われる。同じく、駆動部41bのケース部材43aに対する位置決めは、ケース部材43aに駆動部41bを載せれば済む。
このため、ケース部材43aの片方の面に駆動部41aを載せてケース部材43bをケース部材43aに取り付けるだけで駆動部41aの位置決めおよび取付けの作業が済む。また、そのようなサブアッセンブリをひっくり返し、ケース部材43aに駆動部41bを載せた後にケース部材43dをケース部材43aに取付けさえすれば、駆動部41bの位置決めおよび取付けの作業が済む。
また、このようなケース部材43a等による位置決めは、駆動部41a、41bのみならず、第1リンク機構42aおよび第2リンク機構42bについても行われる。
したがって、本実施の形態では、上述の構造により、組み立て作業性が容易になり、作業性向上を図ることが可能である。
このように、本実施の形態では、第1大入賞口装置40の組立てを容易にすべく、駆動部41a、41bの組立てにサンドイッチ構造および取付けによる位置決め構造を採用する。
なお、大入賞口扉125Dは、正面視で右下がりに傾斜しているのは、大入賞口ユニット1の本体部11aに形成される球通路の形状に合わせたものである。
〔駆動部41a、41bの相対的な位置関係〕
次に、上下に配置される駆動部41a、41bの相対的な位置関係について図13等を用いて説明する。上述したように、駆動部41aおよび駆動部41bを上下二層(上下二段)にする積層構造(階層構造)を採用する。
図13−1および図13−2は、駆動部41a、41b周辺の相対的な位置関係を説明する図である。図13−1の(a)は、駆動部41a、41bおよび第1リンク機構42a、第2リンク機構42bを示す正面図であり、図13−2の(b)、(c)は、駆動部41aと第1リンク機構42aとの関係を示す平面図である。図13−2の(b)は、大入賞口扉125Dが閉扉状態の場合を示し、(c)は大入賞口扉125Dが開扉状態の場合を示す。図13−2の(b)、(c)は、大入賞口扉125Dおよびピン部125Daを破線で図示する。なお、図13−1および図13−2を「図13」ということがある。
とりわけ図13の(a)から明らかなように、駆動部41aにおいて、プランジャ41aaはフレーム41acに対して正面視左側に位置し、また、駆動部41bにおいて、プランジャ41baはフレーム41bcに対して正面視左側に位置する。すなわち、プランジャ41aa、41baは、互い違いではなく、フレーム41ac、41bcの同じ側に位置する。
また、駆動部41a、41bは、左右方向に関してずれて位置する。すなわち、上述したように、左右方向に関して同じ位置ではなく、異なる位置である。言い換えると、駆動部41a、41bは、プランジャ41aa、41baのスライド方向にずれている。なお、駆動部41a、41bは、前後方向(紙面垂直方向)には略同じ位置である。
より具体的には、上側の駆動部41aは、下側の駆動部41bに対して自身が持つプランジャ41aaのある側にずれている。言い換えると、下側の駆動部41bは、上側の駆動部41aに対して自身が持つプランジャ41baのある側とは反対の側にずれている。
このため、狭いスペースであっても、電磁石を持つ駆動部41aと駆動部41bとの間の距離を長く確保することができ、駆動部41a、41bの一方の磁力が他方に及ぼす影響を低減することが可能になり、また、駆動部41a、41bの間に空間が形成されることから、駆動部41a、41bの各々からの放熱を確実に行うことが可能になる。
次に、駆動部41aと大入賞口扉125Dとを連結する第1リンク機構42aについて説明する。なお、第1リンク機構42aは、上述したように、プランジャ41aaに連結される連結部材42aaと、連結部材42aaと大入賞口扉125Dとを繋ぐ係合部材42abと、を含んで構成される(図11参照)。
そして、図13の(a)に示すように、連結部材42aaはプランジャ41aaのヘッド部と連結し、かつ、係合部材42abと係合する。なお、かかるヘッド部は、プランジャ41aaの先端(正面視左端)に位置する部分である(図11参照)。
図13の(a)に示すように、第1リンク機構42aの係合部材42abは、正面視左右方向に延在する部材である。すなわち、係合部材42abは、正面視左端がプランジャ41aaのヘッド部と係合し、正面視右端が大入賞口扉125Dのピン部125Daと係合する。
なお、ピン部125Daは、大入賞口扉125Dの下面に形成され、下向きに延びる。また、ピン部125Daは、大入賞口扉125Dの正面視で左右方向略中央に位置する。
より詳細には、係合部材42abは、駆動部41aの正面視左方向に延びるプランジャ41aaのヘッド部の位置から駆動部41aの方向に延び、大入賞口扉125Dと係合する。
第1リンク機構32aの駆動力が伝達される経路の観点で見ると、係合部材42abは、駆動部41aからプランジャ41aaが延びる方向とは反対の方向に延びる。すなわち、係合部材42abは、プランジャ41aaの先端から駆動部41aの方向に延びるということができる。
また、プランジャ41aaおよび係合部材42abの組立体で見た場合、ここにいう組立体は、駆動部41aから離れる方向に延び、次に駆動部41aに接近する方向に延びる。すなわち、プランジャ41aaは、駆動部41aから離れる方向に延びるように形成されて位置し、係合部材42abは、駆動部41aに接近する方向に延びるように形成されている。
こうして、図13の(a)に示すように、第1リンク機構42aは、プランジャ41aaおよび係合部材42abの組立体が折り返すような構造(折り返し構造)になっている。
さらに説明すると、図13の(b)に示す大入賞口扉125Dの閉扉状態と(c)に示す開扉状態とのいずれの場合も、係合部材42abは、平面視で駆動部41aと部分的に重なるように位置する。すなわち、大入賞口扉125Dは、いずれの場合も駆動部41aの上側に位置し、平面視で駆動部41aを部分的に覆っている。そして、係合部材42abの右端は、駆動部41a上にある大入賞口扉125Dと係合するものであることから、係合部材42abの一部は、平面視で駆動部41aと重なる。
このように、第1リンク機構42aにおいて、プランジャ41aaおよび係合部材42abの組立体が正面視で左右方向に折り返す構造を採用する。このため、第1大入賞口装置40をコンパクトに構成することができる。
さらに、第1リンク機構42aにおいて、係合部材42abおよび大入賞口扉125Dは、駆動部41aに対して上下方向に異なるように配置されると共に、平面視で駆動部41aと重なるように配置されている。このため、第1大入賞口装置40をさらにコンパクトに構成することができ、外形の小型化を図ることが可能になる。
〔振り分け装置14〕
次に、振り分け装置14の一部を構成する第2リンク機構42bは、図13の(a)に示すように、第1リンク機構42aとは異なり、正面視で折り返す構造ではなく、平面視で重なる構造でもない。すなわち、第2リンク機構42bにおいて、プランジャ41baおよび係合部材42bbの組立体は、駆動部41bから離れる方向(正面視左側)に延びるように構成されている。しかしながら、第2リンク機構42bに折り返し構造と重なり構造のいずれか一方または両方の構造を採用する例も考えられる。
さらに説明すると、第2リンク機構42bにより駆動される振り分け扉14Dは、第1リンク機構42aにより駆動される大入賞口扉125Dに対して正面視左側に位置する。すなわち、本実施の形態では、振り分け装置14において、振り分け扉14Dは、正面視左側の第1開口部125a(図12(b)参照)に配設されており、正面視右側の第2開口部125bには配設されていない。言い換えると、振り分け扉14Dは、第1大入賞口125内において、球流れの上流側に位置する第1開口部125aに配設されており、球流れの下流側に位置する第2開口部125bには配設されていない。
このように、本実施の形態では、入球すると大当たり遊技後に確変状態に移行することになる確変移行の第1開口部125aを球流れ上流側に位置する(例えば図9参照)。そして、通常は、遊技球が入らない状態に維持され遊技球を、確変非移行の第2開口部125bに流すようになっている。
すなわち、球流れの上流側に位置する第1開口部125aを確変移行のものとし、下流側に位置する第2開口部125bを非確変移行のものとすると共に、振り分け扉14Dを確変移行用の第1開口部125aに配設する構成を採用する。
ここで、第1開口部125aと第2開口部125bのうち正面視左側に位置する第1開口部125aに振り分け扉14Dを設ける構造において、本実施の形態とは異なる構成すなわち第1開口部125aを非確変移行のものとし、第2開口部125bを非確変移行のものとする場合を想定してみる。
かかる場合には、非確変移行用の第1開口部125aにおいて、通常は振り分け扉14Dを開扉状態とし、所定条件を満たす場合に、振り分け扉14Dを閉扉状態とする制御が行われることになる。振り分け扉14Dを開閉する構造は、大入賞口扉125Dを開閉する構造と同じにすることができない。
もちろん、駆動部41bを駆動部41bとは異なるタイプ(プル型、プッシュ型)を用いれば、振り分け扉14Dを開閉する構造は大入賞口扉125Dを開閉する構造と同じにすることができるものの、部品点数が増え、部品管理の煩雑化や組み立て作業性の低下を招くおそれがある。
そこで、本実施の形態では、第1開口部125aを確変移行のものとし、第2開口部125bを非確変移行のものとする構造を採用し、振り分け扉14Dの開閉構造を大入賞口扉125Dの開閉構造と同じものにすることで、上述の不具合の発生を防止している。
〔第1リンク機構42aの係合部材42ab〕
次に、第1リンク機構42aの係合部材42abについて図14を用いて説明する。より詳細には、図14を用いて、係合部材42abの下面形状について説明する。
図14は、第1リンク機構42aの係合部材42abの下面形状を説明する図であり、(a)は係合部材42abを見上げた場合の斜視図、(b)は係合部材42abの正面図、(c)は(b)の部分拡大図である。
図14の(a)に示すように、係合部材42abの下面には、一方向に直線状に延びるリブ42ab1が形成されている。かかるリブ42ab1は、係合部材42abから離れた部分の幅が係合部材42abに近い部分よりも狭くなるように形成されており、所謂かまぼこ形状である。
また、係合部材42abの下面には、厚さが薄くなる薄肉形状部42ab2が部分的に形成されている。このような薄肉形状部42ab2は、係合部材42abの軽量化等のために形成されたものであるものの、製品に反りが生じ易くなる。
ところで、係合部材42abは、ケース部材43bと正面視左端で保持され、右端は保持されない所謂片持ちであるため、正面視右端がケース部材43bと摺動する構造が採用される。
そして、係合部材42abが下面でケース部材43bと摺動する構成の場合、係合部材42abに反りがあると係合部材42abの円滑な動きが損なわれてしまうおそれがあり、好ましくない。
そこで、本実施の形態では、図14の(a)に示すように、係合部材42abの下面に、厚さのあるリブ42ab1を形成し、かかるリブ42ab1に反りが発生しないようにした上で、図14の(b)または(c)に示すように、リブ42ab1がケース部材43bと摺動する構成を採用する。これにより、係合部材42abの円滑な動きを確保することが可能になる。
〔第1大入賞口装置40の構成について〕
次に、第1大入賞口装置40の構成ないし構造について、上述した内容をまとめて説明する。
図15は、第1大入賞口装置40の構成を説明する概略正面図である。
図15に示すように、第1大入賞口装置40において、第1リンク機構42aの係合部材42abは、プランジャ41aaと共に、駆動部41aから離れる方向に延びた後に駆動部41aに近づく方向に延びる折り返し構造を採用し、これにより、第1大入賞口装置40の小型化を図ることが可能になる。
また、第1大入賞口装置40において、ケース部材43bに対して片持ちであり薄肉構造の係合部材42abは、下面に形成するリブ42ab1でケース部材43bに摺動する構造を採用し、ケース部材43bに対する係合部材42abの動きを円滑にすることを可能としている。
また、第1大入賞口装置40において、駆動部41aと駆動部41bを正面視左右方向に互いに位置を異にするようにずれて配置することで、コンパクト化を図る際に発生するおそれのある磁気の問題や放熱の問題に対応することを可能にしている。
また、駆動部41a、41bをケース部材43aの上面と下面にそれぞれ配置し、かつ、ケース部材43aに駆動部41a、41bを取り付けると、駆動部41a、41bのケース部材43aに対する位置決めが行われるように構成されている。これにより、第1大入賞口装置40の組み立て作業性を向上させることが可能になる。
また、ケース部材43aに取り付けられるケース部材43b、43cにおいて(図12(a)または(b)参照)、ケース部材43bには第1リンク機構42aが保持され、ケース部材43cには第2リンク機構42bが保持され、ケース部材43bおよびケース部材43cをケース部材43aに取り付けることで、第1リンク機構42aおよび第2リンク機構42bの位置決めが行われる。これにより、第1大入賞口装置40の組み立て作業性を向上させることが可能になる。
〔大入賞口ユニット1の発光演出について〕
次に、第1大入賞口装置40等の部品が取り付けられる大入賞口ユニット1の発光演出を行う構成について説明する。
図16は、大入賞口ユニット1の発光演出を行う構成を説明する分解斜視図である。図17は、大入賞口ユニット1のレンズ部材15を説明する図であり、図17の(a)は正面図、(b)は背面図である。なお、図17の(b)では、レンズ部材15の背後に発光基板16a、16bが取り付けられる状態を示す。
図16に示すように、大入賞口ユニット1は、前後方向に関する本体部11aと第1大入賞口装置40との間に位置するレンズ部材15および発光基板16a、16bを備える。発光基板16a、16bは、光源としてのLEDおよびLEDを駆動制御するLEDドライバが搭載されている。そして、レンズ部材15は、発光基板16a、16bの光を背後から受けて前方に照射し、さらに前面板11bが発光する。
なお、基板16aは、レンズ部材15において、第1大入賞口装置40の大入賞口扉125Dよりも上側の領域に位置し、基板16bは、図16に示すように、大入賞口扉125Dよりも下側の領域に位置する。
ここで、透明樹脂製の本体部11aには、上述したように、ボス状の取付け穴11ab1、11ab2、11ac1、11ac2が形成されている(例えば図6−3参照)。そして、上述したように、大入賞口ユニット1とセンター役物2との取付けには、これらの取付け穴11ab1、11ab2、11ac1、11ac2のすべてを用いるものではなく、空きボスがある。すなわち、本実施の形態では、取付け穴11ac1、11ac2が空きボスになり(図6−4参照)、また、他機種の場合では、取付け穴11ab2が空きボスになる(図7−3参照)。
このような空きボスが正面から容易に見えないようにするために、本体部11aの背後から発光させる構成を採用する。以下、大入賞口ユニット1における本体部11a、前面板11bおよびレンズ部材15の前後方向に関する位置関係を説明する。
図16に示すように、本体部11aの背後に光源を配置し、本体部11aと光源すなわち基板16a、16bのLEDとの間にレンズ部材15を配置している。本体部11aの空きボスは、後方から光を受けて発光するレンズ部材15により見つけ難くなる。
また、前面板11bには、空きボスの位置に対応して装飾が施されている。すなわち、本体部11aを装飾部材である前面板11bおよびレンズ部材15で挟むように構成されている。これらの構成により、空きボスをさらに見つけ難くすることが可能である。
なお、本体部11aの球通路が隠されないように、前面板11bに装飾を施すことが好ましい。
また、図16に示すように、本体部11aと第1大入賞口装置40との間にレンズ部材15が挟まれるように配置されている。すなわち、レンズ部材15を、前後方向で挟み込む構成を採用する。これにより、第1大入賞口装置40の大入賞口扉125D周りの光演出効果を高めることが可能になる。なお、かかる構成は、レンズ部材15がない機種についても、対応することが可能である。
ここで、図17の(a)に示すように、レンズ部材15は、その中心部15bdを中心とする同心円状に延びる光演出部15ba、15bb、15bcを有する。このような光演出部15ba、15bb、15bcおよび中心部15bdは、明暗の光演出を行うためのものである。すなわち、明るく光る光演出部15bbおよび中心部15bdと、それよりも暗く光る光演出部15ba、15bcと、を交互に配置する。これにより、明るさの違いを利用した光演出を通じて興趣性を向上させることが可能になる。
なお、明るく光る部分により、レンズ部材15から離れている前面板11bの装飾部分を照らすことが考えられる。また、上述した空きボスの位置を、明るく光る部分に配置する例が考えられ、逆に暗く光る部分に配置する例も考えられる。
また、レンズ部材15には、図17の(b)に示すように、背面にアイスカットないしロックカットが形成されている。これにより、光り具合にバラツキを持たせ、上述した空きボスを光に同化させることが可能になり、さらに目立たなくなり、見た目感を向上させることが可能になる。
なお、図16および図17に示すように、レンズ部材15は、大入賞口扉125Dのための切欠き部15aaと、第1大入賞口スイッチ215のための切欠き部15abと、を備える。
また、レンズ部材15は、図17に示すように、取付け穴11ac1、11ac2(図6−3(b)参照)のための切欠き部15ac、15adを備える。また、レンズ部材15は、取付け穴11ab1、11ab2(図6−3参照)のための切欠き部15aeを備える。
〔役物ユニット10の役物構成の意義〕
ここで、遊技盤に取り付けられる部品が増えている近年、可変入賞口等の小型化が求められる。
そこで、可変入賞口装置の取付けに必要な空間を小さくすることが可能な遊技機を提供するために、以下の構成を採用する。
◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、移動部材(例えばプランジャ41aa)を本体(例えばフレーム41ac)に対する進退により駆動する駆動部(例えば駆動部41a)と、前記駆動部(例えば駆動部41a)の前記移動部材(例えばプランジャ41aa)に接続部(例えば第1リンク機構42a)を介して接続され、遊技球が入球可能な開口部(例えば第1大入賞口125)を当該移動部材(例えばプランジャ41aa)の進退に伴うスライド移動によって開閉する開閉部(例えば大入賞口扉125D)と、を備え、前記接続部(例えば第1リンク機構42a)は、前記本体(例えばフレーム41ac)に近接するように延在することを特徴とする遊技機(例えばパチンコ遊技機100)である。
また、本実施の形態に係る遊技機は、本体(例えばフレーム41ac)に対して進退する移動部材(例えばプランジャ41aa)と、前記移動部材(例えばプランジャ41aa)の前記本体(例えばフレーム41ac)に対する進退に伴ってスライド移動して遊技球が入球可能な開口部(例えば大入賞口扉125D)を開閉する開閉部(例えば大入賞口扉125D)と、を備え、前記開閉部(例えば大入賞口扉125D)は、開閉する場合に前記本体(例えばフレーム41ac)と当該開閉部(例えば大入賞口扉125D)とが少なくとも部分的に重なる位置にあることを特徴とする遊技機(例えばパチンコ遊技機100)である。
すなわち、図13(図13−1および図13−2)に示すように、パチンコ遊技機100は、以下の構成を備えている。第1大入賞口装置40は、駆動部41aと、第1大入賞口125の大入賞口扉125Dと、駆動部41aの駆動力を大入賞口扉125Dに伝える第1リンク機構42aと、を備える。第1リンク機構42aは、駆動部41aのプランジャ41aaと連結する連結部材42aaと、連結部材42aaと係合する係合部材42abと、を少なくとも備えるものである。プランジャ41aaおよび係合部材42abの組立体は、駆動部41aに対し離れる方向に延びた後に接近する方向に延びる折り返し構造になっている。また、平面視では、大入賞口扉125Dは、駆動部41aのフレーム41acと大入賞口扉125Dとが少なくとも部分的に重なる位置にある。
これにより、駆動部41a、大入賞口扉125Dおよび第1リンク機構42aの配置空間を小さくすることが可能になり、第1大入賞口装置40の小型化を容易に実現することが可能になる。
なお、各種の構成ないし構造や変形例を説明したが、説明した一の構成等を他の構成等に適用することが可能であり、また、その全部の適用のみならず、その一部のみの適用を行うことも考えられる。
また、各種の構成等を、パチンコ遊技機100以外の遊技機例えばスロットマシンに適用することも考えられる。かかるスロットマシンは、回転しながら複数種類の図柄を例えば上から下へと循環させるように表示するリールと、メダルが投入されるメダル投入口と、リールの回転を開始させるために操作される操作レバーと、リールの回転を停止させるために操作されるストップボタンと、メダルが払い出されるメダル払出口と、遊技に応じて表示による演出や情報表示を行う液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの前面を覆う透明板とを備えるものである。
11a…本体部(被接続部材の一例)
11ab1…取付け穴(第1接続部の一例)
11ab2…取付け穴(第2接続部の一例)
21…本体部(第1の部材の一例))
25…本体部(第2の部材の一例)
100…パチンコ遊技機(遊技機の一例)
110…遊技盤(遊技盤の一例)

Claims (2)

  1. 遊技球による遊技が行われる遊技盤を持つ遊技機であって、
    前記遊技盤は、
    遊技球の流下に影響を及ぼす部分を持つ第1の部材と当該第1の部材の当該部分とは異なる形状に形成された遊技球の流下に影響を及ぼす部分を持つ第2の部材のいずれか一方の部材を備えると共に他方の部材を備えず、
    前記一方の部材は、前記遊技盤が備える被接続部材と接続され、
    前記被接続部材は、前記一方の部材の接続に代えて前記他方の部材と接続可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記被接続部材は、
    前記一方の部材と接続する場合に用いられ、前記他方の部材と接続する場合にも用いられる第1接続部と、
    前記一方の部材と接続する場合に用いられ、前記他方の部材と接続する場合には用いられない第2接続部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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