JP2011004838A - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障が発生し難く、且つ遊技者に与える視覚的変化の大きいパチンコ機の入賞装置を提供することを目的とする。
【解決手段】入賞装置は、誘導部材52が左右方向に移動することによって、遊技球が入賞し易い状態と入賞し難い状態とを切り替える。誘導部材52に設けられた凸設部62の溝部68に、可動棒部63の凸部69が挿通している。可動棒部63の後端部分はパチンコ機本体に軸支されている。ソレノイド61のプランジャ65が、可動棒部63のうち後端近傍に接続している。ソレノイド61に通電した場合、プランジャ65が左方に引き込まれるので、可動棒部63の先端部分に滑動可能に固定されている凸設部62及び誘導部材52は左方に移動する(矢印A)。ソレノイド61への通電が解除された場合、ばね76の付勢力によって誘導部材52は右方に移動する。
【選択図】図6

Description

本発明はパチンコ機の入賞装置に関する。より詳細には、誘導部材を遊技盤の左右方向に移動させるパチンコ機の入賞装置に関する。
従来、パチンコ機に設けられる入賞装置として、左右対称の可動翼を入賞口の両側に開閉自由に軸支した入賞装置(チューリップ式役物)が知られている。この入賞装置は、開閉翼片が起立した状態と、開閉翼片が傾倒した状態とに変化する。これによって、入賞口に遊技球が入り難い状態(開閉翼片が起立した状態)と、遊技球が入り易い状態(開閉翼片が傾倒した状態)とに切り替えることができる。
また、特許文献1に記載の入賞装置では、受入部材自体を上下に移動させ、受入部材の上端に軸支された変位部材を、受入口に向けて下り勾配をなす状態と、受入口の外域に向けて下り勾配をなす状態とに変位させる。これによって、遊技球が受入口に入賞し易い状態と入賞し難い状態とに切り替える。受入部材自体が上下に移動するので、入賞装置の視覚的変化が大きくなる。遊技者に対して入賞への期待をより大きく抱がせることが可能となっている。
特開2002−102446号公報
しかしながら上述の入賞装置は、受入部材と変位部材とを備えなければならないので、装置全体の構成が複雑になる。特に入賞装置付近は、遊技球が頻繁に流下する部分であるので、流下した遊技球が繰り返し入賞装置に衝突して稼動部分が故障してしまうという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、故障が発生し難く、且つ遊技者に与える視覚的変化の大きいパチンコ機の入賞装置を提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するために、請求項1に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、入賞口に遊技球を誘導するパチンコ機の入賞装置であって、遊技盤面に取り付けられる取付部材から遊技者側に隆起する板状部材であって、前記入賞口の上方に設けられ、少なくとも前記板状部材の真下部分に前記遊技球が流下することを遮る軒板部と、前記遊技球を前記入賞口に誘導する誘導部を備えた誘導部材と、前記誘導部材を左右少なくともいずれかの方向に移動させる駆動手段とを備え、前記駆動手段は、前記軒板部の真下部分に前記誘導部を配置した状態である閉塞状態と、前記軒板部の真下部分から左右少なくともいずれかの方向に前記誘導部のうち少なくとも一部分が突出するように、前記誘導部を配置した状態である開放状態とに前記誘導部材を移動させ、前記誘導部は、前記開放状態となった場合に、前記誘導部のうち前記軒板部の真下部分から左右少なくともいずれかの方向に突出した部分に流入した前記遊技球を、前記入賞口に誘導することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記誘導部材には、前後方向に延びる溝部が設けられており、棒状部材であって、前端部分に設けられた凸部が前記溝部に滑動可能に挿通しており、後端部分において前記パチンコ機本体に軸支された棒状部材である可動棒部を備え、前記駆動手段は、前記可動棒部を左右いずれかの方向に移動させることによって前記誘導部材を移動させ、前記誘導部を、前記閉塞状態に配置した状態から前記開放状態に配置した状態とすることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記駆動手段は、前記可動棒部のうち前記後端部分の近傍において前記可動棒部に接続し、前記後端部分の近傍を移動させることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項2又は3に記載の発明の構成に加えて、前記駆動手段はソレノイドを備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項2乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記駆動手段は、前記誘導部材を左右いずれかの方向に付勢する第一付勢手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、前記第一付勢手段は、前記誘導部が前記開放状態から前記閉塞状態に向かう方向に前記誘導部材を付勢するばねであることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記誘導部材に接続するカムであって、中心に開口部を備え、前記パチンコ機本体に軸支された前記カムである平面カムと、前記平面カムの前記開口部に内接し、回動可能な回動凸部とを備え、前記駆動手段は、前記回動凸部を回動させることによって、前記平面カムを前記パチンコ機本体との軸支部分を支軸として揺動させ、前記平面カムに接続された前記誘導部材を左右いずれかの方向に移動させることによって、前記誘導部の配置を前記開放状態とすることを特徴とする。
また、請求項8に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項7に記載の発明の構成に加えて、前記平面カムの前記開口部は、半円弧状の第一枠部と、前記第一枠部のうち一方の端部から、前記第一枠部の半円弧の内側方向に延設する第二枠部と、前記第二枠部のうち前記第一枠部に接続する側と反対側の端部から、前記第一枠部の半円弧の外側方向に延設し、前記第一枠部のうち他方の端部に接続する第三枠部とで囲まれることによって形成されており、前記誘導部材は、前記回動凸部が前記第一枠部に内接した状態で前記回動凸部が回動する場合、又は、前記回動凸部が何れの枠部にも内接しない状態で前記回動凸部が回動する場合には、前記誘導部が前記閉塞状態に配置されるように保持され、前記回動凸部が前記第二枠部に内接した状態で前記回動凸部が回動する場合に、前記誘導部が前記閉塞状態から前記開放状態に配置されるように移動することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項7及び8に記載の発明の構成に加えて、前記駆動手段はモータを備えたことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項7乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記駆動手段は、前記誘導部材を左右いずれかの方向に付勢する第二付勢手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項10に記載の発明の構成に加えて、前記第二付勢手段は、前記誘導部が前記開放状態から前記閉塞状態に向かう方向に前記誘導部材を付勢するばねであることを特徴とする。
また、請求項12に係る発明のパチンコ機の入賞装置は、請求項7乃至11のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記誘導部材の位置を検出する検出手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、誘導部材を左右方向に移動させることによって、入賞口への遊技球の入賞のし易さを制御することができる。誘導部材の移動量が大きく視覚変化が大きいため、入賞に対する大きな期待を遊技者に対して抱かせることができる。軒板部は直接遊技盤面に固定されるので、閉塞状態とした場合には誘導部に遊技球が衝突しない。このため、入賞装置の故障発生を抑えて装置の信頼性を高めることができる。
また、請求項2に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、簡易な構成で、誘導部材を移動させることができる。
また、請求項3に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項2に記載の発明の効果に加えて、駆動手段は、小さなストロークで誘導部材を大きく左右に移動させることができる。
また、請求項4に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項2又は3に記載の発明の効果に加えて、ソレノイドを稼働させることによって、誘導部材を左右に移動させることができる。
また、請求項5に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項2乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第一付勢手段によって誘導部材を左右に移動させることができる。簡単な構成で誘導部材を移動させることができる。第一付勢手段の付勢力を調整することによって、誘導部材の移動速度を調整することができる。これによって、遊技者に対して多彩な演出態様を視覚させることができる。
また、請求項6に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項5に記載の発明の効果に加えて、誘導部材をばねによって移動させ、開放状態に配置された誘導部を閉塞状態に戻すことができる。
また、請求項7に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、駆動手段が回動凸部を回動させることによって、平面カムを従動させる。平面カムは、遊技機本体との軸支部分を支軸として揺動する。これによって、平面カムに接続された状態の誘導部材を移動させる。平面カムの開口部の形状を調整することによって、誘導部材の移動量や移動速度を容易に調整することができる。遊技者に対して多彩な稼動態様を視覚させることができる。
また、請求項8に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項7に記載の発明の効果に加えて、回動凸部を所定の回転方向に回動させた場合であっても、誘導部材を移動させ、誘導部の配置を繰り返し開放状態とすることができる。第一枠部〜第三枠部の形状を調整することによって、回動凸部を一定速度で回動させた場合であっても、誘導部材の移動量や移動速度を調整することができる。遊技者に対して多彩な稼動態様を視覚させることができる。
また、請求項9に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項7及び8に記載の発明の効果に加えて、モータを回動させることによって、誘導部材を移動させることができる。モータの回転速度を調整することによって、誘導部材の移動速度を調整できる。遊技者に対して多彩な稼動態様を視覚させることができる。
また、請求項10に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項7乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第二付勢手段によって、誘導部材を移動させることができる。簡単な構成で誘導部材を移動させることができる。第二付勢手段の付勢力を調整することによって、誘導部材の稼働速度を調整することができる。遊技者に対して多彩な稼動態様を視覚させることができる。
また、請求項11に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項10に記載の発明の効果に加えて、誘導部材をばねによって移動させ、開放状態に配置された誘導部を閉塞状態に戻すことができる。
また、請求項12に係る発明のパチンコ機の入賞装置では、請求項7乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、検出手段によって検出された誘導部材の位置に基づいて駆動手段を制御することによって、誘導部材を所望の位置に移動させることができる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 入賞装置50の正面図である。 入賞装置50を前方右斜め上から見た斜視図である。 閉塞状態となるように誘導部材52が移動した様子を示す図である。 開放状態となるように誘導部材52が移動した様子を示す図である。 入賞装置50の分解斜視図である。 入賞装置50を遊技球が流れる様子を示す図である。 入賞装置50の図3におけるI−I線矢視方向断面図である。 入賞装置80を前方右斜め上から見た斜視図である。 入賞装置80を前方右斜め上から見た斜視図である。 閉塞状態となるように誘導部材82が移動した様子を示す図である。 閉塞状態となるように誘導部材82が移動した様子を示す図である。 開放状態となるように誘導部材82が移動した様子を示す図である。 平面カム94の平面図である。 入賞装置80の分解斜視図である。 入賞装置80を遊技球が流れる様子を示す図である。
以下、本発明に係るパチンコ機の入賞装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。なおこれらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成はそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<第一の実施の形態>
以下、本発明の第一の実施の形態であるパチンコ機1の入賞装置50について、図面を参照して説明する。はじめに、パチンコ機1の構造の概要について、図1を参照して説明する。パチンコ機1の正面の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。遊技盤2は略正方形である(図2参照)。遊技盤2は、透明なガラス板を保持した前面枠11で保護されている。遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられている。上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。前面枠11の上部には、左右方向の略全長に亘って前側に膨出するように照明装置35が設けられている。前面枠11の上部の左右の角にはスピーカ48がそれぞれ設けられている。前面枠11の前面には演出用の電飾ランプが多数設けられている。
遊技盤2の構造について、図2を参照して説明する。遊技盤2の前面には、ガイドレールで囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。遊技領域4の略中央には、LCDからなる表示画面13が設けられている。表示画面13の下側には始動口26、27が設けられている。始動口27は、所定のタイミングで開放される開閉部材を備えている。始動口27の下方に入賞装置50が設けられている。入賞装置50については後述する。入賞装置50の左側に、左から順に第一入賞口21、第二入賞口22、及び第三入賞口23が設けられている。入賞装置50の右側に、第四入賞口24が設けられている。第一入賞口21〜第四入賞口24に遊技球が入賞した場合、所定数の遊技球が払い出される。始動口26の右側に、変動入賞装置28が設けられている。変動入賞装置28に遊技球が入賞した場合、所定数の遊技球が払い戻される。
入賞装置50に遊技球が入賞する様子について、図3を参照して概説する。入賞装置50は、遊技球の流下を遮る軒板部51と、左右方向に移動可能な誘導部材52とを備えている。誘導部材52が左方向に移動した場合、誘導部材52のうち軒板部51の真下から左方に突出する部分に、遊技盤2内を流下した遊技球が流入する。流入した遊技球は入賞口55(図7参照)に誘導され、入賞口55に入賞する。入賞装置50の誘導部材52は、所定のタイミングで左方向に移動する。入賞口55に遊技球が入賞した場合、所定数の遊技球が払い出される。
入賞装置50の構造について、図4〜図7を参照して説明する。図4に示すように、取付部材53は、四隅がネジによって遊技盤2に取り付けられる。軒板部51が取付部材53から遊技者側に隆起している。取付部材53のうち軒板部51の下方部分に、開口した入賞口55(図7参照)が設けられている。誘導部材52は、軒板部51の下方に設けられている。誘導部材52は、左右方向に移動可能である。図3において説明したように、誘導部材52左方向に移動した場合に、遊技球を入賞口55に入賞させることができる状態となる。取付部材53の後方には、誘導部材52を左方向に移動させる駆動機構部54を備えている。以下詳説する。
軒板部51について説明する。軒板部51は、左右水平方向に延設する板状部と、右端部から下方鉛直方向に延設する板状部とを備えている。軒板部51は、遊技盤2内を下方に流下する遊技球が、軒板部51の真下部分に流下することを遮る。軒板部51のうち左右水平方向に延設する部分の上側には、左方向に向かって下降する傾斜が設けられている。軒板部51の上側に至った遊技球は、傾斜に沿って左側に流れる。
誘導部材52について説明する。誘導部材52は、図5に示すように、遊技盤2に平行に配置される略長方形状のカバー板部57と、カバー板部57から後方に凸設する板状体である誘導部58とを備えている。誘導部58には、右方向に向かって緩やかに下降する傾斜が設けられている。誘導部材52は、軒板部51の真下部分に誘導部58を配置した状態(図4及び図5参照、以下「閉塞状態」という。)と、軒板部51の真下部分から左方向に誘導部58の左側部分が突出するように配置した状態(図3及び図6参照、以下「開放状態」という。)とに移動可能である。駆動機構部54に内装されたソレノイド61が稼働することによって、誘導部材52を左方に移動させる。
図5及び図6に示すように、誘導部材52には、後方に凸設する凸設部62が接続されている。凸設部62は、前後方向に延設する溝部68を備えている。凸設部62の後方に、棒状の可動棒部63が前後方向を長手方向とした状態で配置されている。可動棒部63の先端部分には、下方に凸設した凸部69が設けられている。凸設部62の溝部68に凸部69が挿通している。凸部69は溝部68に沿って前後方向に滑動可能となっている。可動棒部63の後端部分は、軸部64によって駆動機構部54(図4参照)の上カバー56(図7参照)に軸支している。駆動機構部54の上カバー56はパチンコ機1本体に固定されているので、可動棒部63は、後端部分がパチンコ機1本体に軸支されていることになる。
凸設部62の前後略中央部分に、左右水平方向に延びる孔59(図7参照)が設けられている。左右方向に延設する滑動棒71が、孔59に挿通している。凸設部62は、滑動棒71に沿って左右方向に滑動可能となっている。凸設部62が左右方向に滑動することによって、凸設部62に接続した誘導部材52が左右方向に移動する。
ばね76が、滑動棒71の左側部分に巻き付いている。ばね76は、凸設部62を右方向に押し出す方向に付勢する。ばね76は、所謂押しばねとして作用する。
ソレノイド61が、プランジャ65を右方水平方向に凸設させた状態で、誘導部材52の後方に配置されている。プランジャ65の右方先端部分は、可動棒部63の後端近傍に連結部66を介して接続している。ソレノイド61は、プランジャ65を右方に大きく突出させた状態(図5参照)と、プランジャ65を左方に引き込んだ状態(図6参照)とに切り替えることができる。ソレノイド61が備えるコイルに電流が通電した場合、プランジャ65は左方に引き込まれる。プランジャ65は可動棒部63の後端軸支部分の近傍に接続されるので、プランジャ65の左右方向の移動量が小さい場合であっても、可動棒部63の先端部分は大きく左右に移動する。
入賞装置50の内部構造について、図7を参照して説明する。取付部材53には、既述のように軒板部51が設けられている。取付部材53のうち軒板部51の下方に、遊技球を前方から後方に通流させる開口部分である入賞口55が設けられている。誘導部材52には、既述のように、後方に凸設部62が接続されている。凸設部62は入賞口55に挿通している。可動棒部63の前端部分の凸部69が、凸設部62の溝部68に挿通している。取付部材53の後方に配置する滑動棒71が、凸設部62の孔59に挿通している。滑動棒71の左側部分に、ばね76が巻き付いている。
取付部材53の後方に、入賞口55を通過した遊技球を右方に通流させる通流部材73が取り付けられている。通流部材73は、遊技球を通流させるための中空状の通流路を備えている。通流路は左右方向に延設されている。入賞口55を通過した遊技球は、通流路を通って右方に通流する。通流部材73が備える通流路の右端部分には、遊技球を検出する検出センサ74が取り付けられている。検出センサ74には、遊技球が通過可能な孔が設けられている。検出センサ74は、通流部材73の通流路を通流する遊技球が孔を通過した場合に、遊技球を検出する。
通流部材73の左側部分に、LEDを固定する固定板75が固定されている。LEDから放射された光を外部に取り出すための透明板72が、取付部材53の左側に設けられた窓部に嵌合している。透明板72は、固定板75を前方から覆う位置に配置される。LEDから放射された光は、透明板72を透過し、遊技盤2の前方から視認される。
通流部材73の後方に、駆動機構部54が設けられている。駆動機構部54は、上カバー56及び下カバー67を備えている。上カバー56と下カバー67との間に挟まれた空間に、ソレノイド61や可動棒部63等が収容される。ソレノイド61は、プランジャ65を右方水平方向に突出させている。プランジャ65の先端部分に、連結部66を介して可動棒部63が接続されている。可動棒部63の後端部分は、軸部64によって上カバー56及び下カバー67に軸支されている。プランジャ65の先端部分は、可動棒部63のうち後端の軸支部分の近傍に接続されている。
誘導部材52が移動する様子について、図3〜図6を参照して説明する。ソレノイド61のコイルに電流が通電していない状態では、プランジャ65に力が加わらないので、凸設部62がばね76によって右方向に押し出される。図5に示すように、凸設部62に接続された誘導部材52は右方向に移動し、誘導部58は閉塞状態に配置される。閉塞状態となった場合、図4に示すように、軒板部51が真下部分への遊技球の流下を遮るので、誘導部材52に遊技球が衝突することはなく、誘導部58には遊技球が流入しない。また、カバー板部57が軒板部51の下方に配置された入賞口55(図7参照)を塞ぐ。遊技球は入賞口55に入賞しない。
一方、ソレノイド61のコイルに電流が通電された場合、プランジャ65に対して左方に力が加わる。プランジャ65は左方に引き込まれる。図6に示すように、プランジャ65に接続する可動棒部63は、後端部分の軸部64を支軸として前端部分を左方に大きく揺動させる。前端部分の凸部69が溝部68に沿って滑動しながら凸設部62を左方向に移動させる。凸設部62に接続された状態の誘導部材52が左方向に移動(図中矢印A)し、誘導部58を開放状態に配置する。誘導部58を開放状態に配置した場合、図3に示すように、軒板部51の真下部分から左方向に突出した状態の誘導部58(図5参照)に、遊技盤2を流下した遊技球が流入する。また、軒板部51の上側板状部を傾斜に沿って流下した遊技球が、誘導部58に流入する。誘導部58に流入した遊技球は、傾斜に沿って右方向に誘導され、入賞口55(図7参照)に入賞する。
入賞装置50内を遊技球が通流する様子について、図8及び図9を参照して説明する。なお図8では、入賞装置50のうち取付部材53及び駆動機構部54が省略されている。ソレノイド61(図9参照)が稼働して誘導部材52が左方向に移動し、誘導部58を開放状態に配置する。誘導部58の左側部分が軒板部51(図9参照)の真下部分から左に突出した状態となる。遊技盤2を流下した遊技球は、誘導部58のうち左に突出した部分に流入する。誘導部58に流入した遊技球は、誘導部58に設けられた傾斜に沿って右方向に誘導され、次いで入賞口55(図9参照)を前方から後方に向かって通流する。入賞口55を通って後方に通流した遊技球は、通流部材73の通流路に沿って右方に通流する。遊技球は、検出センサ74の孔を通って所定の受け部へと至る。
以上説明したように、入賞装置50では、誘導部材52を左右方向に移動させることによって、遊技球が入賞口55に入賞可能な状態と、遊技球が入賞口55に入賞不可能なとに切り替える。誘導部材52が左右方向に移動する場合の移動量が大きので、遊技盤2の視覚変化が大きくなる。これによって、入賞に対する大きな期待を遊技者に対して抱かせることができる。
軒板部51が遊技球の流下を遮るので、誘導部58を閉塞状態に配置した場合には、誘導部58に対して遊技球が衝突しない。可動部材である誘導部材52に対して遊技球が衝突する頻度を抑制することができるので、入賞装置50が故障してしまうことを防止できる。入賞装置50の信頼性を高めることができる。
ソレノイド61のコイルに電流を通流させることによって、誘導部材52を左方向に移動させ、誘導部58の配置を閉塞状態から開放状態に切り替えることができる。ソレノイド61のプランジャ65は、可動棒部63における後端軸支部近傍に接続されている。従って、プランジャ65の移動量が小さい場合であっても、可動棒部63の前端部分を大きく左方に揺動させることができる。
ソレノイド61の通電状態が解除された場合、ばね76によって誘導部材52は右方に移動する。ばね76の付勢力を調整することによって、誘導部材52の移動速度を変化させることができる。ばね76は押しばねとして作用しているので、引きばねを使用した場合と比較して、ばねの付勢力の劣化を抑制することができる。また、ばね76の付勢力を調節することによって、誘導部材52の移動速度を変化させることができる。これによって、閉塞状態→開放状態に誘導部58の配置を切り替える場合における誘導部材52の移動速度と、開放状態→閉塞状態に誘導部58の配置を切り替える場合における誘導部材52の移動速度を変化させることができる。遊技者に対して、より多彩な演出を行うことができる。
なお、図5等に記載されているソレノイド61、及びばね71が本発明の「駆動手段」に相当し、ばね71が本発明の「第一付勢手段」に相当する。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の実施の形態では、誘導部材52が左方に移動することによって、誘導部58が開放状態に配置されたが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、誘導部材52が右方に移動することによって、誘導部58が開放状態に配置される構成であってもよい。また、コイル通電時にプランジャ65が押し出るような構成のソレノイド61を、可動棒部63に対して右方に配置させてもよい。
<第二の実施の形態>
以下、本発明の第二の実施の形態であるパチンコ機1の入賞装置80について、図面を参照して説明する。なお、パチンコ機1及び遊技盤2の構造については、入賞装置50の代わりに入賞装置80が取り付けられる他は、既述の第一の実施の形態と同一である。以下では説明を省略している。
入賞装置80の構造について、図10〜図16を参照して説明する。図10及び図11に示すように、入賞装置80は、遊技盤2に取り付けられる取付部材83から遊技者側に隆起した板状の軒板部81を備えている。取付部材83は、軒板部81の下方に、開口した入賞口85(図11参照)を備えている。軒板部81の下方には、左右方向に移動可能な誘導部材82を備えている。誘導部材82は、流下する遊技球を入賞口85に誘導することができる。取付部材83の後方に、入賞口85を通過した遊技球を通流させる通流部材96が設けられている。通流部材96の後方に、誘導部材82を移動させる駆動機構部84を備えている。以下詳説する。
軒板部81について説明する。軒板部81は、左右水平方向に延設する板状部と、この板状部の右側から下方鉛直方向に延設する板状部とを備えている。軒板部81は、遊技盤2を下方に流下する遊技球が、軒板部81の真下部分に流下することを遮る。軒板部81のうち左右水平方向に延設する板状部の上側には、左方向に向かって下降する傾斜が設けられている。軒板部81の上側に通流した遊技球は、傾斜に沿って左側に流れる。
誘導部材82について説明する。誘導部材82は、遊技盤2に平行に配置される略長方形状の板状部材であるカバー板部87と、カバー板部87から後方に凸設する誘導部88及び壁板部89を備えている。誘導部88には、カバー板部87の上辺部分に沿って左右方向に延設している。誘導部88には、右方向に向かって緩やかに下降する傾斜が設けられている。壁板部89は、カバー板部87の左上部分に設けられており、左方向に向かって鋭角に傾斜している。誘導部材82は、軒板部81の真下部分に誘導部88を配置した閉塞状態(図10参照)と、軒板部81の真下部分から左方向に誘導部88全体が突出するように配置した開放状態(図11参照)とに移動可能である。なお壁板部89は、閉塞状態においても軒板部81の左方に突出している。駆動機構部84に内装されたモータ92(図12等参照)が回転することによって、誘導部材82を移動させる。
図12〜図14に示すように、誘導部材82には、後方に凸設する凸設部101が接続されている。凸設部101の後端部分に平面カム94の円筒棒部941が軸支されている。平面カム94が回動することによって、円筒棒部941に軸支した誘導部材82が左方向に移動する。
平面カム94について、図15を参照して説明する。平面カム94は、正面視にて略半円形状を有している。中心に開口部943を備えている。開口部943は、第一枠部944、第二枠部945、及び第三枠部946にて囲まれることによって構成されている。第一枠部944は略半円弧状を有している。第二枠部945は、第一枠部944のうち下方の端部から第一枠部944の半円弧の内側方向に延設している。第三枠部946は、第二枠部945のうち第一枠部944に接続する側と反対側の端部から、第一枠部944の半円弧の外側方向に延設し、第一枠部944のうち上側の端部に接続している。
平面カム94のうち第一枠部944の下端部分の外側に、円筒形状の円筒棒部941が設けられている。円筒棒部941は、紙面手前側(遊技盤2の前方)に突出している。円筒棒部941の前端部分において、既述の凸設部101が軸支されている。
平面カム94のうち第一枠部944の上端部分の外側に、円筒形状の軸支部942が前後方向に延設されている。軸支部942の円筒中心には、前後方向に貫通孔が設けられている。貫通孔に軸棒95が貫通している。軸棒95は、通流部材96と駆動機構部84の前カバー97(図16参照)とによって固定されている。通流部材96と前カバー97とは、パチンコ機1本体に固定される。従って軸支部942は、パチンコ機1本体に軸支されていることになる。平面カム94は、軸支部942の貫通孔に貫通した軸棒95を支軸として揺動可能となっている(図中矢印C)。
平面カム94のうち第三枠部946の外側には、左方に突出する凸設部947が設けられている。凸設部947は、位置検出センサ105(図16参照)によって平面カム94の回動の程度が検出される場合に使用される。詳細は後述する。
図12〜図14に示すように、平面カム94の後方に、円盤状の円板93が平面カム94と平行に設けられている。円板93の後方にモータ92が設けられている。モータ92の回転軸に、円板93が接続されている。モータ92は、正面視にて時計回りの方向に回転する。モータ92が回転することによって、円板93が回転する。
円板93の前面側に、前方に突出した回動凸部931が設けられている。回動凸部931は、前方に配置されている状態の平面カム94の開口部943に内接している。モータ92が回転することによって、円板93及び回動凸部931が回転する。回動凸部931の回動に伴って、回動凸部931が内接した状態の平面カム94を従動させる。これによって、平面カム94の円筒棒部941に軸支した誘導部材82を左右方向に移動させ、誘導部88を閉塞状態(図12、図13参照)及び開放状態(図14参照)に配置する。
円筒棒部941を右方向に付勢するばね102が設けられている。ばね102は所謂引きばねとして作用する。誘導部材82が左側に移動した場合に、円筒棒部941を右方向に付勢する力が作用する。
入賞装置80の内部構造について、図16を参照して説明する。取付部材83には、既述のように軒板部81が設けられている。軒板部81の下方には、遊技球を通流させる開口部である入賞口85が設けられている。誘導部材82には、既述のように、後方に凸設する凸設部101が接続されている。凸設部101は、入賞口85に挿通し、後方の円筒棒部941に軸支している。円筒棒部941を右方向に付勢するばね102が接続されている。
取付部材83の後方に、入賞口85を通過した遊技球を右方に通流させる通流部材96が設けられている。通流部材96は、遊技球を通過させるための中空状の通流路を備えている。通流路は左右方向に延設されている。通流路の右端部分に、遊技球を下方に通流させる通流部材106が接続されている。通流部材106は、遊技球を通過させるための中空状の通流路を備えている。通流部材106には、遊技球を検出する検出センサ103が取り付けられている。検出センサ103には、遊技球が通過可能な孔が設けられている。検出センサ103は、通流部材106の通流路を通流する遊技球が孔を通過した場合に、遊技球を検出する。
通流部材96の後方に、駆動機構部84が設けられている。駆動機構部84は、平面カム94等を収容する前カバー97と、モータ92を収容する後カバー98とを備えている。通流部材96と前カバー97との間に挟まれた空間には、平面カム94と円板93とが収容される。平面カム94の軸支部942は、軸棒95によって通流部材96及び前カバー97に軸支されている。円板93から前方に突出した回動凸部931(図12参照)が、平面カム94の開口部943(図15参照)に内接している。
通流部材96と前カバー97との間に挟まれた空間には、平面カム94の回動の程度を検出する位置検出センサ105が内装している。位置検出センサ105は、対向する二つの凸部が所定間隔を空けて配置された構成を有している。位置検出センサ105は、二つの凸部にて挟まれる部分に、平面カムの凸設部947が存在するか否かを検出することができる。位置検出センサ105において凸設部947が存在すると判断された場合、誘導部材82が左方に移動し、誘導部88が開放状態に配置していると認識される。
前カバー97と後カバー98との間に挟まれた空間には、円板93を回転させるモータ92が内装している。モータ92の回転軸が前方に延設されている。回転軸は前カバー97を挿通し、通流部材96と前カバー97との間に挟まれた空間に内装する円板93に接続している。
円板93の回転に伴う誘導部材82の移動の様子について、図10〜図14を参照して説明する。はじめに、円板93の回転に伴い、回動凸部931の位置が、正面視にて円板93の最上点の位置から約120°程度時計回りに移動する場合の誘導部材82の様子について、図12を参照して説明する。この状態では、回動凸部931は、平面カム94の開口部943のうち第一枠部944(図15参照)に内接した状態となるか(図12参照)、又は、開口部943のいずれの枠部にも接しない状態となる。この場合、平面カム94は回動凸部931の回動に従動しないので、円筒棒部941を左方に移動させる力が働かない。ばね102が円筒棒部941を右方向に付勢しているので、円筒棒部941に軸支された誘導部88が右側に配置された状態(閉塞状態、図10参照)となる。
さらに円板93が回転し、回動凸部931の位置が、さらに約120°程度時計回りに移動する場合の誘導部材82の様子について、図13及び図14を参照して説明する。この状態では、回動凸部931は、第二枠部945(図15参照)に内接した状態となる。回動凸部931は、第二枠部945に内接した状態で時計回りに回転するので、平面カム94は回動凸部931の回動に従動する。軸支部942を支軸として円筒棒部941を右から左方向に移動させるように揺動する。この移動に伴い、誘導部材82が右から左方向に移動する。(図中矢印B)。誘導部88は左側に配置された状態(開放状態、図11参照)となる。
さらに円板93が回転し、回動凸部931の位置が、さらに約120°程度時計回りに移動する場合の誘導部材82の様子について説明する。この場合、回動凸部931が第二枠部945に内接した状態が解消される。回動凸部931は、第三枠部946(図15参照)に内接した状態となるか、又は、開口部943のいずれの枠部にも接しない状態となる。この場合、円筒棒部941を左方に移動させる力が働かない。左側に移動した状態の誘導部材82には、ばね102によって、左から右方向の付勢力が働いている。円筒棒部941は、ばねに102の付勢力によって左から右方向に即座に移動する。円筒棒部941の移動に伴い、誘導部材82が左から右方向に移動する。誘導部88を再び閉塞状態(図10参照)に配置する。
誘導部材82が右方に移動し、誘導部88を閉塞状態に配置した場合、図10に示すように、軒板部81が真下部分への遊技球の流下を遮るので、誘導部88に遊技球が衝突することはなく、誘導部材82には遊技球が流入しない。カバー板部87が軒板部81の下方に配置された入賞口85を塞ぐ。このため閉塞状態では、遊技球は入賞口85に入賞しない。
一方、誘導部材82が左方に移動し、誘導部88を開放状態に配置した場合、図11に示すように、軒板部81の真下部分から誘導部88が左方に突出する。遊技盤2を流下した遊技球が、突出した状態の誘導部88に流入する。また、軒板部81の上側板状部を傾斜に沿って流下した遊技球が、突出した状態の誘導部88に流入する。誘導部88に流入した遊技球は、傾斜に沿って右方向に誘導され、入賞口85に入賞する。
入賞装置80を遊技球が通流する様子について、図17を参照して説明する。誘導部材82が左方向に移動し、誘導部88を開放状態に配置した場合、誘導部88が軒板部81の真下部分から左に突出した状態となる。遊技盤2を流下した遊技球は誘導部88に流入する。誘導部88に流入した遊技球は、誘導部88に設けられた傾斜に沿って右方向に誘導され、次いで入賞口85を前方から後方に向かって通流する。入賞口85を通って後方に通流した遊技球は、通流部材96に設けられている通流路に沿って右方に通流し、さらに、通流部材106に設けられている通流路に沿って下方に通流する。遊技球は、検出センサ103の孔を通過して所定の受け部へと至る。
以上説明したように、入賞装置80では、モータ92を回転させることによって、円板93に設けられた回動凸部931を回動させ、平面カム94を揺動させる。これによって、平面カム94に接続された誘導部材82を右から左方向に移動させる。誘導部88を開放状態に配置することができる。誘導部材82が移動する場合の移動量が大きく、視覚変化が大きくなるので、入賞に対する大きな期待を遊技者に対して抱かせることができる。
軒板部81が遊技球の流下を遮るので、閉塞状態では、誘導部88に対して遊技球が衝突しない。壁板部89には鋭角な傾斜が設けられているので、遊技球が壁板部89に衝突した場合であっても、誘導部材82自体に与える衝撃は小さい。このため、遊技球の衝突時における衝撃で入賞装置80が故障してしまうことを防止できる。入賞装置80の信頼性を高めることができる。
平面カム94を使用することによって、モータ92を同一方向(時計の回転方向)に回転させた場合であっても、誘導部材82を移動させて誘導部88を繰り返し開放状態に配置させることができる。また、モータ92の回転速度や平面カム94の開口部943を調整することによって、誘導部材82の移動速度を調整できる。遊技者に対して多様な演出を行うことができる。
ばね102を備えているので、左方に移動した誘導部材82を右方に移動させ、誘導部88を閉塞状態に配置することができる。ばね102の付勢力を調節することによって、誘導部材82の移動速度を変化させることができる。これによって、閉塞状態→開放状態に誘導部88の配置を切り替える場合における誘導部材82の移動速度と、開放状態→閉塞状態に誘導部88の配置を切り替える場合における誘導部材82の移動速度を変化させることができる。遊技者に対して、より多彩な演出を行うことができる。
入賞装置80は位置検出センサ105を備えているので、誘導部材82がどの位置に配置された状態であるかを検出できるので、誘導部材82の配置情報に基づいた開閉制御を行うことができる。
なお、図12等に記載されているモータ92、及びばね102が本発明の「駆動手段」に相当し、ばね102が本発明の「第二付勢手段」に相当する。図16の位置検出センサ105が本発明の「検出手段」に相当する。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の実施の形態では、誘導部材82が左方に移動することによって、誘導部88を開放状態に配置させたが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、誘導部材82が右方に移動することによって、入賞装置80が開放状態となる構成であってもよい。また、ばね102は押しばねとして作用するように設けられてもよい。
1 パチンコ機
50、80 入賞装置
51、81 軒板部
52、82 誘導部材
53、83 取付部材
55、85 入賞口
58、88 誘導部
61 ソレノイド
62 凸設部
63 可動棒部
68 溝部
69 凸部
72 透明部材
76、102 ばね
92 モータ
94 平面カム
105 位置検出センサ
931 回動凸部
943 開口部
944 第一枠部
945 第三枠部
946 第三枠部

Claims (12)

  1. 入賞口に遊技球を誘導するパチンコ機の入賞装置であって、
    遊技盤面に取り付けられる取付部材から遊技者側に隆起する板状部材であって、前記入賞口の上方に設けられ、少なくとも前記板状部材の真下部分に前記遊技球が流下することを遮る軒板部と、
    前記遊技球を前記入賞口に誘導する誘導部を備えた誘導部材と、
    前記誘導部材を左右少なくともいずれかの方向に移動させる駆動手段と
    を備え、
    前記駆動手段は、
    前記軒板部の真下部分に前記誘導部を配置した状態である閉塞状態と、前記軒板部の真下部分から左右少なくともいずれかの方向に前記誘導部のうち少なくとも一部分が突出するように、前記誘導部を配置した状態である開放状態とに前記誘導部材を移動させ、
    前記誘導部は、
    前記開放状態となった場合に、前記誘導部のうち前記軒板部の真下部分から左右少なくともいずれかの方向に突出した部分に流入した前記遊技球を、前記入賞口に誘導することを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
  2. 前記誘導部材には、前後方向に延びる溝部が設けられており、
    棒状部材であって、前端部分に設けられた凸部が前記溝部に滑動可能に挿通しており、後端部分において前記パチンコ機本体に軸支された棒状部材である可動棒部を備え、
    前記駆動手段は、
    前記可動棒部を左右いずれかの方向に移動させることによって前記誘導部材を移動させ、前記誘導部を、前記閉塞状態に配置した状態から前記開放状態に配置した状態とすることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の入賞装置。
  3. 前記駆動手段は
    前記可動棒部のうち前記後端部分の近傍において前記可動棒部に接続し、前記後端部分の近傍を移動させることを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機の入賞装置。
  4. 前記駆動手段はソレノイドを備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載のパチンコ機の入賞装置。
  5. 前記駆動手段は、
    前記誘導部材を左右いずれかの方向に付勢する第一付勢手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のパチンコ機の入賞装置。
  6. 前記第一付勢手段は、前記誘導部が前記開放状態から前記閉塞状態に向かう方向に前記誘導部材を付勢するばねであることを特徴とする請求項5に記載のパチンコ機の入賞装置。
  7. 前記誘導部材に接続するカムであって、中心に開口部を備え、前記パチンコ機本体に軸支された前記カムである平面カムと、
    前記平面カムの前記開口部に内接し、回動可能な回動凸部と
    を備え、
    前記駆動手段は、
    前記回動凸部を回動させることによって、前記平面カムを前記パチンコ機本体との軸支部分を支軸として揺動させ、前記平面カムに接続された前記誘導部材を左右いずれかの方向に移動させることによって、前記誘導部の配置を前記開放状態とすることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の入賞装置。
  8. 前記平面カムの前記開口部は、
    半円弧状の第一枠部と、前記第一枠部のうち一方の端部から、前記第一枠部の半円弧の内側方向に延設する第二枠部と、前記第二枠部のうち前記第一枠部に接続する側と反対側の端部から、前記第一枠部の半円弧の外側方向に延設し、前記第一枠部のうち他方の端部に接続する第三枠部とで囲まれることによって形成されており、
    前記誘導部材は、
    前記回動凸部が前記第一枠部に内接した状態で前記回動凸部が回動する場合、又は、前記回動凸部が何れの枠部にも内接しない状態で前記回動凸部が回動する場合には、前記誘導部が前記閉塞状態に配置されるように保持され、前記回動凸部が前記第二枠部に内接した状態で前記回動凸部が回動する場合に、前記誘導部が前記閉塞状態から前記開放状態に配置されるように移動することを特徴とする請求項7に記載のパチンコ機の入賞装置。
  9. 前記駆動手段はモータを備えたことを特徴とする請求項7及び8に記載のパチンコ機の入賞装置。
  10. 前記駆動手段は、
    前記誘導部材を左右いずれかの方向に付勢する第二付勢手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のパチンコ機の入賞装置。
  11. 前記第二付勢手段は、前記誘導部が前記開放状態から前記閉塞状態に向かう方向に前記誘導部材を付勢するばねであることを特徴とする請求項10に記載のパチンコ機の入賞装置。
  12. 前記誘導部材の位置を検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載のパチンコ機の入賞装置。
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