JP2016087363A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入賞装置の故障を防止し得ると共に、該入賞口に規定数以上の遊技球が入賞することを防止する。
【解決手段】第2始動入賞装置40は、開閉部材60が開放位置にある場合に始動入賞口41へのパチンコ球の入賞を許容する許容位置となり、開閉部材60が開閉位置と閉鎖位置との間にある場合に始動入賞口41へのパチンコ球の入賞を規制する規制位置となる規制部材63を備える。規制部材63は、開閉部材60を往復動作させる電磁ソレノイド61により規制位置および許容位置に姿勢変位する。
【選択図】図10

Description

本発明は、前面に遊技領域が画成された遊技盤に、該遊技領域を流下した遊技球が入賞可能な入賞装置が配設された遊技機に関するものである。
遊技機であるパチンコ機は、遊技球としてのパチンコ球が流下する遊技領域が前面に画成された遊技盤を備えている。遊技盤には、遊技領域の略中央に開口が形成されて、枠状に構成された装飾部材(所謂センター役物)が該開口縁に取り付けられ、液晶式やドラム式等の表示部を備えた図柄表示装置が、装飾部材に画成された開口部に該表示部を後方から臨ませた状態で当該遊技盤の後側に配設される。また、遊技盤の遊技領域には、該遊技領域を流下したパチンコ球が入賞可能な入賞装置として、普通入賞装置や、図柄表示装置における図柄変動演出が開始される契機となる始動入賞装置や、図柄表示装置での図柄変動演出の結果として当り遊技が生起された際に入賞口が開放する特別入賞装置等が配設されている。このようなパチンコ機は、遊技領域内に打ち出して該遊技領域内を流下したパチンコ球が普通入賞装置に入賞すると、所定数のパチンコ球が賞球として払い出され、遊技領域を流下したパチンコ球が始動入賞装置の入賞口に入賞すると、所定数のパチンコ球が賞球として払い出されると共に図柄表示装置の表示部において図柄変動演出が行われ、該図柄変動演出の結果として当り遊技が生起されると特別入賞装置の入賞口が開放されるラウンド遊技が所定の回数行われて、該特別入賞装置の入賞口にパチンコ球が入賞することにより多数のパチンコ球が賞球として払い出される。
ここで、前述した始動入賞装置および特別入賞装置は、モータや電磁ソレノイドなどの作動手段の作動により、入賞口へのパチンコ球の入賞を不能または困難とする第1状態および該パチンコ球の入賞を可能または容易とする第2状態に姿勢変位する可変手段を備えている。また、普通入賞装置においても、第1状態および第2状態に姿勢変位する可変手段を備えたものがある。そして、可変手段を備えた入賞装置は、(a)羽根状の可変部材(可変手段)が第1状態および第2状態に回動変位するタイプ(所謂「チューリップタイプ」)、(b)扉状(板状)の可変部材(可変手段)が第1状態および第2状態に開閉変位するタイプ(所謂「アタッカータイプ」)、(c)舌片状の可変部材(可変手段)が第1状態および第2状態に進退変位するタイプ等が実用化されている。ここで、(c)のタイプの入賞装置は、特許文献1に開示されている。
特開2009−189437号公報
特許文献1に開示の入賞装置は、作動手段の作動により入賞口内を進退変位する可変手段としての受け面部材を備え、受け面部材が入賞口から後方へ退避することでパチンコ球を入賞口へ入賞不能とする第1状態と、受け面部材が入賞口から前方へ延出することでパチンコ球を受け止めて入賞口へ入賞可能とする第2状態とに変更可能に構成されている。ここで、特許文献1の入賞装置は、受け面部材が第2状態から第1状態へ変位する際に、該受け面部材上にパチンコ球が受け止められていた場合に、該受け面部材と入賞口の開口上縁との間に該パチンコ球が挟まる現象(球噛み現象)が発現し易い構造となっている。このような現象が発現した場合には、受け面部材が第1位置まで変位不能となって作動手段に負荷が掛かり、該作動手段の故障や受け面部材の破損が発生するおそれがある。また、特許文献1に開示の入賞装置は、入賞口に規定数のパチンコ球が入賞した条件が成立すると受け面部材が第2状態から第1状態へ変位するよう制御されるが、該条件が成立して第2状態から第1状態へ変位する際に受け面部材にパチンコ球が受け止められることがあり、該受け止められたパチンコ球が入賞口へ入賞した場合には規定数以上のパチンコ球が入賞して規定数以上のパチンコ球が入賞する不都合が発生する。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、入賞装置の故障を防止し得ると共に、該入賞口に規定数以上の遊技球が入賞することを防止し得るよう構成した遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、遊技領域(21)が前面に画成された遊技盤(20)に配設され、該遊技領域(21)を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(41)を有する本体(42)と、作動手段(61)の作動により第1状態および第2状態に変位可能に設けられ、第1状態から第2状態に変位することで前記入賞口(41)への遊技球の入賞を可能とする可変手段(60)とを有する入賞装置(40)を備えた遊技機において、
前記可変手段(60)が前記第2状態にある場合に前記入賞口(41)への遊技球の入賞を許容する許容状態となり、前記可変手段(60)が前記第2状態と第1状態との間にある場合に前記入賞口(41)への遊技球の入賞を規制する規制状態となる規制手段(63)を備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、所定条件の成立時には、入賞装置の可変手段が第2状態に変位すると共に規制手段が許容状態に切り換わるので、遊技領域を流下した遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に、規制手段が許容状態から規制状態へ切り換わることで、入賞口への遊技球の入賞が該規制手段により規制される。これにより、可変手段と入賞口との間に遊技球が噛み込まれることが防止され、可変手段を作動させる作動手段に負荷がかかることが回避されて、入賞装置が故障することを防止し得る。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に遊技球が入賞口へ入賞することを防止するので、入賞口に規定数以上の遊技球が入賞することも防止し得る。
請求項2に係る発明では、前記可変手段(60)は、前記本体(42)の前面に形成された前記入賞口(41)の下縁を進退移動可能な形状に形成されると共に、遊技球を受け止めて該入賞口(41)へ案内し得る球受け部(73,74)が設けられ、前記本体(42)内に移動して前記球受け部(73,74)での遊技球の受け止めが不能な前記第1状態、および前記本体(42)から遊技領域(21)へ延出して前記球受け部(73,74)での遊技球の受け止めが可能な前記第2状態に変位するよう構成され、
前記規制手段(63)は、前記可変手段(60)に連係されたリンク手段(62,64)に連係されて、該可変手段(60)の前記第1状態および第2状態間の移動に連動して前記許容状態および規制状態に切り換わるよう構成され、
前記規制手段(63)は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段(60)の球受け部(73,74)に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設されていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、入賞口の下縁を進退移動可能に配設された可変手段が第2状態に変位した際には、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が許容状態となっていることで、該可変手段の球受け部で受け止められた遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が規制状態へ切り換えられることで、可変手段の球受け部に遊技球が受け止められていても、該遊技球が可変手段と入賞口との間に挟まれることが防止されると共に、該遊技球が入賞口へ入賞することも防止し得る。
請求項3に係る発明では、前記可変手段(60)は、前記本体(42)の前面に形成された前記入賞口(41)の下縁を進退移動可能な形状に形成されると共に、遊技球を受け止めて該入賞口(41)へ案内し得る球受け部(73,74)が設けられ、前記本体(42)内に移動して前記球受け部(73,74)での遊技球の受け止めが不能な前記第1状態、および前記本体(42)から遊技領域(21)へ延出して前記球受け部(73,74)での遊技球の受け止めが可能な前記第2状態に変位するよう構成され、
前記規制手段(63)は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段(60)の球受け部(73,74)に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設され、
前記規制手段(63)は、前記可変手段(60)が前記第1位置から第2位置へ移動する際に前記規制位置から許容位置へ切り換わり、該可変手段(60)が前記第2位置から第1位置へ移動する際に前記許容位置から規制位置へ切り換わるよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、入賞口の下縁を進退移動可能に配設された可変手段が第2状態に変位した際には、規制手段が許容状態に切り換わっていることで、該可変手段の球受け部で受け止められた遊技球が入賞口への入賞が許容される。また、可変手段が第1状態へ変位した際には、規制手段が規制状態へ切り換わっていることで、可変手段の球受け部に遊技球が受け止められても、該遊技球が可変手段と入賞口との間に挟まれることが防止されると共に、該遊技球が入賞口へ入賞することも防止し得る。
請求項4に係る発明では、前記規制手段(63)は、前記可変手段(60)に連係されたリンク手段(62,64)に連係されて、該可変手段(60)の前記第1状態および第2状態間の移動に連動して前記許容状態および規制状態に切り換わるよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、可変手段が第2状態に変位した際には、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が許容状態となっていることで、該可変手段の球受け部で受け止められた遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が規制状態へ切り換えられることで、可変手段の球受け部に遊技球が受け止められていても、該遊技球が可変手段と入賞口との間に挟まれることが防止されると共に、該遊技球が入賞口へ入賞することも防止し得る。
請求項5に係る発明では、前記規制手段(63)は、遊技球と接触する規制部(113)を備えて、前記規制状態において該規制部(113)が前記入賞口(41)内へ延出して該入賞口(41)への遊技球の入賞を規制し、前記許容状態において該規制部(113)が前記入賞口(41)内から退避して該入賞口(41)への遊技球の入賞を許容するよう構成されたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、規制手段が規制状態となると、該規制手段の規制部により遊技球が入賞口へ入賞することが防止される。また、規制手段が許容状態となると、該規制手段の規制部が入賞口から退避することにより、遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。
請求項6に係る発明では、前記本体(42)における前記入賞口(41)を挟む両側に、該入賞口(41)の開口縁から外方へ突出する壁部(46,46)が設けられ、
前記壁部(46,46)の上面(46a)は、前記入賞口(41)に向けて下方傾斜していることを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、入賞口を挟んで設けられた壁部により、複数の遊技球が入賞口へ同時に集まることを防止でき、該遊技球が入賞口に引っ掛かることを防止し得る。また、壁部の上面が入賞口に向けて下方傾斜しているので、遊技球を入賞口へ円滑に案内し得る。
本発明に係る遊技機によれば、遊技球の球噛み現象による入賞装置の故障を防止し得ると共に、該入賞口に規定数以上の遊技球が入賞することも防止し得る。
本発明の実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図である。 (a)は、前方右斜め上方から見た第2始動入賞装置の斜視図であり、(b)は、後方左斜め上方から見た第2始動入賞装置の斜視図である。 (a)は、開閉部材が閉鎖位置にあると共に規制部材が規制位置にある第2始動入賞装置を本体ケースを省略して前方右斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、開閉部材が閉鎖位置にあると共に規制部材が規制位置にある第2始動入賞装置を本体ケースを省略して後方左斜め上方から見た斜視図である。 (a)は、開閉部材が開放位置にあると共に規制部材が許容位置にある第2始動入賞装置を本体ケースを省略して前方右斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、開閉部材が開放位置にあると共に規制部材が許容位置にある第2始動入賞装置を本体ケースを省略して後方左斜め上方から見た斜視図である。 前方右斜め上方から見た第2始動入賞装置の分解斜視図である。 後方左斜め上方から見た第2始動入賞装置の分解斜視図である。 (a)は、開閉部材が閉鎖位置にあると共に規制部材が規制位置にある第2始動入賞装置を本体ケースを省略して示す平面図であり、(b)は、(a)のX1−X1線位置で破断した第2始動入賞装置の縦断側面図である。 (a)は、開閉部材が開放位置にあると共に規制部材が許容位置にある第2始動入賞装置を本体ケースを省略して示す平面図であり、(b)は、(a)のX2−X2線位置で破断した第2始動入賞装置の縦断側面図である。 (a)は、開閉部材が開放位置から閉鎖位置への移動途中に、開閉部材の球誘導片の上縁と始動入賞口の開口上縁との間にパチンコ球が挟まれる直前の状態を示す説明断面図であり、(b)は、(a)の状態から更に開閉部材が閉鎖位置側へ移動するに伴って規制部材が規制位置に向けて移動開始したことで、パチンコ球が始動入賞口側へ移動することを規制する状態を示す説明断面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技が行われるパチンコ機を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する第1始動入賞装置30または第2始動入賞装置(入賞装置)40へのパチンコ球Pの入賞)を契機として演出用の図柄(飾図)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置17(図柄表示手段)が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20の遊技領域21と対応する位置に前後に開口する窓口13aが形成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護板18が窓口13aを覆うよう配設されており、遊技盤20を前側から目視可能な状態で保護している。また、前枠13における窓口13aの下方位置には、パチンコ球Pを貯留可能な上球受け皿14および下球受け皿15が設けられており、当該前枠13と一体的に上下の球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、上下の球受け皿14,15の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、1つの球受け皿14,15のみを備える構成とすることもできる。
また、図1に示すように、中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、上球受け皿14に貯留されたパチンコ球Pが遊技盤20の遊技領域21に向けて1球ずつ発射されるようになっている。ここで、操作レバー16aの回動量に応じて打球発射装置によるパチンコ球Pの打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、遊技領域21へのパチンコ球Pの発射位置を任意に変更し得るようになっている。なお、実施例では、図柄表示装置17としては、液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置17やドットマトリックス式の表示装置等の各種飾図を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
(遊技盤20について)
遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の後面側に図柄表示装置17が配置されている。遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール22が配設されており、該案内レール22により画成される略円形の遊技領域21内にパチンコ球Pが入球可能な複数の入球部(第1始動入賞装置30、第2始動入賞装置40、特別入賞装置35、普通入賞具38)が設けられて、打球発射装置により遊技領域21に発射されたパチンコ球Pの一部が入球部に入球することにより遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の設置部品が取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球Pを排出するアウト口23が開設されている。実施例の遊技盤20には、遊技盤20の設置部品として、枠状装飾体25、ゲート部27、第1始動入賞装置30、第2始動入賞装置40、特別入賞装置35等が配設されている。
遊技盤20には、図2に示すように、案内レール22で囲まれた遊技領域21の略中央に、センター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられている。枠状装飾体25は、前後に開口する枠状に形成されて、遊技盤20の裏側の図柄表示装置17の表示部を前面側から視認し得るようになっている。すなわち、実施例の遊技盤20に画成される遊技領域21は、打ち出されたパチンコ球Pが枠状装飾体25の左側部を流下する第1球流下経路21aと、当該打ち出されたパチンコ球Pが枠状装飾体25の右側部を流下する第2球流下経路21bとに区画されており、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することにより、パチンコ球Pが第1球流下経路21aを流下する遊技形態およびパチンコ球Pが第2球流下経路21bを流下する遊技形態の何れかを遊技者が任意に選択し得るようになっている。また、遊技領域21には、枠状装飾体25の下方位置において第1および第2球流下経路21a,21bが合流するようになっており、当該第1および第2球流下経路21a,21bが合流する合流領域21cの下部に、アウト口23が位置するようになっている。そして、遊技盤20における遊技領域21(第1および第2球流下経路21a,21b)に多数の遊技釘26が設けられており、遊技領域21を流下する過程で遊技釘26に接触したパチンコ球Pの流下方向を不規則に変化させるよう構成されている。なお、枠状装飾体25は、前後に開口する形態に限らず、当該開口の全部または一部を透明板等で塞ぐ形態とすることも可能である。
(第1始動入賞装置30について)
図2に示すように、実施例の遊技盤20は、パチンコ球Pが入賞可能な第1始動入賞装置30が、第1球流下経路21aに設けられている。第1始動入賞装置30は、常時開口する始動入賞口31が設けられており、遊技領域21に打ち出されて第1球流下経路21aを流下するパチンコ球Pが、該始動入賞口31に一定の確率で入賞し得るようになっている。ここで、第1始動入賞装置30の始動入賞口31に入賞したパチンコ球Pは、当該パチンコ機10を総合的に制御するメイン制御基板(図示せず)に配線接続された球検出センサ(図示せず)に検出されるよう構成されており、当該球検出センサがパチンコ球Pを検出してメイン制御基板に検出信号が入力されることを、図柄表示装置17での図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件として設定されている。
第1始動入賞装置30の始動入賞口31は、遊技盤20の裏側に設けられた球排出通路(図示せず)に連通するよう構成されており、当該始動入賞口31に入賞したパチンコ球Pが球排出通路を介して遊技盤20の外部に排出されるよう構成されている。そして、この球排出通路に球検出センサが配設されており、球排出通路を介して排出される過程で球検出センサがパチンコ球Pを検出し得るようになっている。なお、実施例の第1始動入賞装置30は、枠状装飾体25の下方位置において遊技盤20の左右方向の略中央に位置し、遊技盤20の前面側に突出すると共に始動入賞口31が上方に開口する樋形状に形成されている。
(ゲート部27について)
図2に示すように、遊技盤20の第3球流下経路21cには、球入口および球出口が常に開口するよう形成されて、パチンコ球Pが球出口から第2球流下経路21bへ通出するゲート部27が設けられている。ゲート部27には、メイン制御基板に配線接続された球検出センサ(図示せず)が配設されており、当該球検出センサがゲート部27を通過するパチンコ球Pを検出してメイン制御基板に検出信号が入力されることを、普図変動表示の開始条件として設定されている。すなわち、図2に示すように、ゲート部27の球検出センサがパチンコ球Pを検出したことを契機として普図変動表示が行われる普図表示部が遊技盤20の遊技領域21外に設けられ、該普図表示部の最終的な表示結果が普図当りとなった場合に、メイン制御基板が第2始動入賞装置40に対して始動入賞口(入賞口)41を所定時間に亘って開放する制御を行うよう構成されている。
(第2始動入賞装置40について)
図2に示すように、実施例の遊技盤20は、パチンコ球Pが入賞可能な始動入賞口41を備えた入賞装置としての第2始動入賞装置40が、第2球流下経路21bに設けられている。第2始動入賞装置40は、枠状装飾体25の右下方位置に配設された装飾部材24の後側上部に配設されており、第2球流下経路21bを流下したパチンコ球P(ゲート部27を通過したパチンコ球Pを含む)が入賞可能に構成されている。図3〜図5に示すように、第2始動入賞装置40は、普図表示部の最終的な表示結果が普図当りとなったことを契機として所定時間に亘って励磁制御される電磁ソレノイド(作動手段)61により始動入賞口41を拡大・縮小可能な開閉部材(可変手段)60を備えており、開閉部材60の変位に応じて第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pが始動入賞口41に入賞し得るよう構成されている。第2始動入賞装置40の始動入賞口41に入賞球したパチンコ球Pは、メイン制御基板に配線接続された球検出センサ47(図8(b)参照)に検出されるよう構成されており、当該球検出センサ47がパチンコ球Pを検出してメイン制御基板に検出信号が入力されることを、図柄表示装置17での図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件として設定されている。
(特別入賞装置35について)
特別入賞装置35は、図2に示すように、枠状装飾体25の右部に設けられ、遊技領域21に開口する特別入賞口36を開閉自在に閉成する開閉扉37を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って開閉扉37が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、開閉扉37が左右方向へ揺動することで特別入賞口41を開閉するよう構成されており、該開閉扉37により特別入賞口41が閉鎖された状態を図2に示す。また、特別入賞装置35には、特別入賞口41に入賞したパチンコ球Pを検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ(図示せず)が設けられている。特別入賞検出センサは、メイン制御基板に配線接続されており、該特別入賞検出センサからメイン制御基板への入賞検出信号の入力に伴って所定数(実施例では15個)の賞球が払い出されるようになっている。ここで、特別入賞ソレノイドは、第1始動入賞装置30または第2始動入賞装置40へのパチンコ球Pの入賞を契機として特別入賞装置35を開放する大当り遊技が付与される場合に、大当り遊技の種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板によって駆動制御される。そして、特別入賞装置35は、枠状装飾体25の右側に配設されることで、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pを、開閉扉37の開閉状態に応じて特別入賞口41に入賞し得るよう構成されている。
(第2始動入賞装置40の詳細について)
次に、第2始動入賞装置40について、図面を引用して詳細に説明する。実施例の第2始動入賞装置40は、図3〜図5に示すように、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口41を有する本体ケース(本体)42と、作動手段としての電磁ソレノイド61の作動により第1状態および第2状態に変位可能に設けられ、第1状態から第2状態に変位することで始動入賞口41が拡大する可変手段としての開閉部材60とを有している。そして、開閉部材60を第1状態とした場合には、第2球流下経路21bを流下したパチンコ球Pが始動入賞口41へ入賞することを不能とし、開閉部材60を第2状態とした場合には、第2球流下経路21bを流下したパチンコ球Pが始動入賞口41へ入賞することを可能とするよう構成されている。
(本体ケースについて)
本体ケース42は、図3、図6および図7に示すように、遊技盤20に取り付けられる第1ケース体43と、第1ケース体43の後側に組み付けられる第2ケース体44と、第2ケース体44の後側に組み付けられる第3ケース体45とから構成されている。第1ケース体43は、遊技盤20の前面に固定される前面パネル43aに、遊技領域21に開口する始動入賞口41が形成されている。また、第1ケース体43の前面パネル43aの前面には、始動入賞口41の左右両側に、前方へ突出した壁部46,46が形成されていると共に、装飾部材24が当接する支持突部49が、右の壁部46の右側に設けられている。右の壁部46と支持突部49は、パチンコ球Pが通過可能な間隔をおいて設けられており、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pが通過可能となっている。
各壁部46,46は、始動入賞口41の左開口縁および右開口縁に臨むように設けられ、上面46aは始動入賞口41より上方に位置すると共に該始動入賞口41に向けて下方傾斜している。すなわち、始動入賞口41の左側に設けられた左壁部46の上面46aは右下がりに傾斜しており、始動入賞口41の右側に設けられた右壁部46の上面46aは左下がりに傾斜している。従って、遊技領域21の第2球流下経路21bを流下したパチンコ球Pが、壁部46,46の上面46aに接触することで始動入賞口41の上方へ案内されて、両壁部46,46の間から下方へ落下するようになっている。ここで、左の壁部46と右の壁部46との間は、パチンコ球Pの直径より大きく直径の2倍より小さい間隔で左右に離間して配設されている。従って、始動入賞口41の上方へ到来したパチンコ球Pが、1球ずつ両壁部46,46間へ落下して該始動入賞口41へ案内されるようになっている。
図3、図6および図7に示すように、本体ケース42内には、第2始動入賞装置40の構成部材が収容される収容部50,51,52が画成されている。すなわち、本体ケース42内には、駆動手段としての電磁ソレノイド61を収容する第1収容部50と、作動部材(リンク手段)64および規制部材(規制手段)63を収容する第2収容部51と、開閉部材60の後部分を収容する第3収容部52とが画成されている。ここで、第3ケース体45は、前方へ開口する矩形箱状に形成され、該第3ケース体45の内部上側に第1収容部50が画成されると共に、該第3ケース体45の内部下側に第3収容部52が画成されている。また、第2ケース体44は、上側部分が矩形筒状に形成され、この上側部分に第2収容部51が画成されている。そして、第2ケース体44における矩形筒状部分の下側には、始動入賞口41に整合する入賞空間48を画成する壁部53,53が、左右に離間すると共に前後に延在している。この壁部53,53の下縁は、該第3収容部52に配設される開閉部材60における側壁72の上縁と上下方向に対向するようになっている(図8(b)参照)。なお、第3ケース体45は、第2ケース体44に画成された第3収容部52の前側部分を塞がないように構成されている(図8(b)参照)。
そして、図6、図7および図8(b)に示すように、第1ケース体43における始動入賞口41の上側に、上下方向に延在すると共に前後に開口して該始動入賞口41に連通する第1スリット部57が設けられている。この第1スリット部57には、規制部材63に設けられた球当て部113が収容可能となっている(図9(b)参照)。また、第2ケース体44における矩形筒状部分の底部に、規制部材63が上下方向に通過可能な第2スリット部58が形成されている。規制部材63は、後述する規制位置および許容位置の間を姿勢変して規制状態および許容状態に切り替わる際に、第2スリット部58を通過するようになっている(図8(b)参照)。また、第2ケース体44における矩形筒状部分の上部に、規制部材63の上縁部が収容可能な第3スリット部59が形成されている。規制部材63は、後述する許容位置に姿勢変位した際に、上縁部が第3スリット部59へ収容されるようになっている(図9(b)参照)。
第2始動入賞装置40は、図4〜図7に示すように、本体ケース42に配設される構成部材として、始動入賞口41を閉鎖する閉鎖位置(第1状態;図8(b)参照)および該始動入賞口41を開放する開放位置(第2状態;図9(b)参照)に往復移動可能な開閉部材60と、該開閉部材60を駆動する電動式駆動手段としての電磁ソレノイド61と、当該電磁ソレノイド61を開閉部材60に連繋接続するリンク部材(リンク手段)62とを備えている。開閉部材60は、電磁ソレノイド61の励磁制御および非励磁によりリンク部材62が姿勢変位することで、本体ケース42に対して前後方向へ往復移動して開放位置および閉鎖位置に変位するようになっている。すなわち、電磁ソレノイド61の作動に伴って開閉部材60を閉鎖位置および開放位置に往復移動させることで、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pの始動入賞口41への入賞が許容された状態と、入賞が阻止された状態とに切り替わるよう構成されている。ここで、開閉部材60が始動入賞口41を閉鎖する状態としては、当該開閉部材60により始動入賞口41が完全に塞がれて遊技領域21に開口しない状態である必要はなく、当該始動入賞口41をパチンコ球Pが入賞不能な程度に塞ぐ状態であれば、始動入賞口41が遊技領域21に開口している状態であってもよい。
また、実施例の第2始動入賞装置40は、図4〜図7に示すように、始動入賞口41へのパチンコ球Pの入賞を規制する規制位置(規制状態;図8(b)参照)および該始動入賞口41へのパチンコ球Pの入賞を許容する許容位置(許容状態;図9(b)参照)に変位可能な規制部材(規制手段)63を備えている。この規制部材63は、リンク手段としての作動部材64を介してリンク部材62に連係しており、電磁ソレノイド61が駆動制御することで規制位置および許容位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞装置40は、電磁ソレノイド61の作動に伴って変位するリンク部材62および作動部材64により規制部材63を規制位置および許容位置に変位させることで、パチンコ球Pが始動入賞口41へ入賞するのを許容する許容状態と、入賞するのを規制する規制状態と切り替わるよう構成されている。ここで、規制部材63が始動入賞口41へのパチンコ球Pの入賞を規制する状態としては、当該規制部材63により始動入賞口41が完全に塞がれて第2球流下経路21bに開口しない状態である必要はなく、当該始動入賞口41をパチンコ球Pが入賞不能な程度に塞ぐ状態であれば、始動入賞口41が遊技領域21に開口している状態であってもよい。
(開閉部材60について)
開閉部材60は、図4〜図9に示すように、前後方向に長尺な平板状に形成されている。開閉部材60は、前側部分70と該前側部分70の後側に連設される後側部分71とを備え、第3ケース体45に形成された第3収容部52に後側部分71が摺動可能に挿入され、当該第3収容部52の前方開口から前側部分70が延出するよう構成されている。すなわち、開閉部材60は、前側部分70が第3収容部52から前方へ突出した状態で、前後方向に往復移動し得るよう構成されている。そして、開閉部材60の後側部分71に、リンク部材62の第1リンク係合部95と係合する開閉係合部80が設けられている。
開閉部材60の前側部分70は、図4〜図9に示すように、前後に長い矩形枠状に形成されている。前側部分70は、パチンコ球Pの直径より大きい間隔で左右に離間すると共に前後に延在する左右一対の側壁72,72を備えている。また、前側部分70の前端部は、後方へ向かうにつれて下方傾斜する傾斜状に形成された球誘導片(球受け部)73が上方へ突出するよう形成されている。この球誘導片73は、左右中央が前方へ尖っていて、左右中央から左側部分が後方に向かうにつれて後方へ変位して左の側壁72に連設されると共に、左右中央から右側部分が後方へ向かうにつれて後方へ変位して右の側壁72に連設されている。また、前側部分70の底部は、前述した球誘導片73に連設する前部が、後方に向かうにつれて僅かに下方へ傾斜する傾斜状に形成された球受け面(球受け部)74が設けられると共に、底部における球受け面74の後方は、パチンコ球Pの下方への通過を許容する球通過口75が形成されている。更に、前側部分70の底部後端における左右には、下方へ突出した支持突部76,76が形成されており、第3ケース体45の第3収容部52における底部上面に該支持突部76,76が摺接すると共に、前側部分の球誘導片73および球受け面74にパチンコ球Pが落下した際に、該支持突部76,76および後述するガイド部77により、パチンコ球Pの衝突による衝撃を支持するようになっている(図8(b)および図9(b)参照)。また、球通過口75は、左右幅がパチンコ球Pの直径より僅かに大きく、前後幅がパチンコ球Pの直径の2倍程度とした矩形状とされているが、該球通過口75の開口形状は、パチンコ球Pの通過を許容するものであれば円形、楕円形、多角形であってもよい。
開閉部材60の前側部分70は、該開閉部材60が開放位置に移動した状態(図9(b)参照)では、球誘導片73および球受け面74が始動入賞口41を介して遊技盤20の前側(遊技領域21)に突出するようになっている。すなわち、開閉部材60が開放位置に移動した状態では、通入通路52aを流下するパチンコ球Pが球誘導片73および球受け面74で受け止められて、該球誘導片73および球受け面74の傾斜により該パチンコ球Pが後方(すなわち始動入賞口41側)へ案内されるようになっている。また、開閉部材60が閉鎖位置に移動した状態(図8(b)参照)では、球誘導片73および球受け面74が始動入賞口41を介して遊技盤20の裏側に退避すると共に、当該開閉部材60により始動入賞口41の下部側が塞がれて、始動入賞口41の上下幅がパチンコ球Pの直径より小さくなることで、当該始動入賞口41へのパチンコ球Pの入賞を阻止するよう構成されている。そして、開閉部材60が閉鎖位置にある状態では、始動入賞口41から入賞空間48へ入ったパチンコ球Pが、球通過口75から下方へ移動して本体ケース42の下方に配設された球検出センサ47で検出され、該球検出センサ47で検出された後に球排出通路(図示せず)を介して遊技盤20の外部へ排出されるようになっている。
開閉部材60の後側部分71は、図4〜図7に示すように、前後に長い矩形ブロック状に形成されている。後側部分71の上部に、第3ケース体45の第3収容部52に形成されたガイドレール54に係合するガイド部77が形成されている。ガイド部77は、前後方向に延在すると共に後側部分71の上面から下方へ凹んでおり、下方へ突出したガイドレール54に嵌合した状態で摺接可能となっている。後側部分71の底部には、前後に細長に延在すると共に下方に突出した当接縁部78が、該底部における左縁および右縁の夫々に設けられており、第3ケース体45の第3収容部52に収容された当該後側部分71は、夫々の当接縁部78,78が該第3収容部52の底部に接触して摺動するようになっている。なお、当接縁部78は、その短手方向での断面形状が下方へ凸となる半円形状となっていて、第3収容部52の底部に線状に接触するようになり、第3収容部52の底部との摩擦が軽減されるようになっている。また、後側部分71の後端部には、後方に突出したストッパ79が該後端部における左縁および右縁の夫々に設けられており、夫々のストッパ79,79が第3収容部52の後部に当接することで(図8(b)参照)、開閉部材60の閉成位置が規定されると共に、該開閉部材60が閉成位置より後方へ移動することが規制されるようになっている。
図5〜図9に示すように、開閉部材60の後側部分71における前部両側に、リンク部材62における第1リンク係合部95,95が係合する開閉係合部80,80が設けられている。各開閉係合部80,80は、開閉部材60の側方および上下に開口した凹状に形成されている。これにより各開閉係合部80,80は、リンク部材62の姿勢変位に伴う第1リンク係合部95,95の上下方向の移動を許容すると共に、該第1リンク係合部95,95が上下方向へ移動しても常に係合状態を維持し得るよう構成されている。
(電磁ソレノイド)
作動手段としての電磁ソレノイド61は、図4〜図9に示すように、前側にプランジャ86を位置させた姿勢でソレノイド本体85が本体ケース42の第1収容部50に設置され、該プランジャ86は第2収容部51に向けて前方へ延出している。電磁ソレノイド61は、メイン制御基板により励磁制御されると共にプランジャ86に圧縮タイプのスプリング87が配設されており、励磁時にはプランジャ86がソレノイド本体85内に後退移動し、非励磁時にはプランジャ86がスプリング87の付勢によりソレノイド本体85から前進移動するよう構成されている。
(リンク部材)
連係部としてのリンク部材62は、図4〜図9に示すように、本体ケース42に揺動可能に支持されて、電磁ソレノイド61により揺動変位するようになっている。リンク部材62は、電磁ソレノイド61のプランジャ86に連繋接続されて当該プランジャ86と一体的に前後移動する連結部90と、該連結部90の左右両端部に設けられ、開閉部材60および作動部材64の夫々に連係接続される揺動アーム91,91とを備えている。ここで、各揺動アーム91,91は、開閉部材60に連係接続される第1アーム部92と、作動部材64に連係接続される第2アーム部93とを備えると共に、本体ケース42の左右側壁に設けられた支持部55,55に係合される軸部94,94を備えている。第1アーム部92は、揺動アーム91における軸部94の形成位置から下方へ延出した部分であると共に、第2アーム部93は、該揺動アーム91における軸部94の形成位置から上方へ延出した部分であり、第2アーム部93,93の間に連結部90が一体に設けられている。そして、リンク部材62は、各軸部94,94と支持部55,55との係合により本体ケース42に揺動可能に支持されると共に、連結部90が電磁ソレノイド61のプランジャ86に連係接続されていることで、該電磁ソレノイド61の励磁時には、各第1アーム部92,92が前方へ移動すると共に各第2アーム部93,93が後方へ移動するように揺動変位する一方、該電磁ソレノイド61の非励磁時には、各第1アーム部92,92が後方へ移動すると共に各第2アーム部93,93が前方へ移動するように揺動変位する。
図8および図9に示すように、各第1アーム部92,92の下端部には、開閉部材60に設けられた前述の開閉係合部80に係合する第1リンク係合部95が形成されている。第1リンク係合部95,95は、第1アーム部92の下端部内側から棒状に延出しており、開閉係合部80に対して横方向から係合して摺動可能となっている。また、各第2アーム部93,93の上端部には、作動部材64に設けられた作動係合部103が係合する第2リンク係合部96が形成されている。第2リンク係合部96,96は、第2アーム部93の上端部外側に、側外方へ開口した長溝状に形成され、作動係合部103が横方向から係合すると共に摺動が可能となっている。
(作動部材)
作動部材64は、図4〜図9に示すように、本体ケース42における第2収容部51内を前後方向へ往復移動可能に配設されている。作動部材64は、前後方向に延在する左右一対の板状をなす側体部100,100と、両側体部100,100の上縁に夫々連設され、該側体部100,100を左右に離間させた連結板部101とを備えた部材である。作動部材64は、下方および前後に開口する収容部102が両側体部100,100間に画成されており、該収容部102には、規制部材63の上部分およびリンク部材62の上部分が下方から収容可能に構成されている。各側体部100,100の後端部には、リンク部材62の第2アーム部93に設けられた第2リンク係合部96に係合する作動係合部103が設けられている。各作動係合部103,103は、各側体部100,100の後端部内側から突出したピン状に形成され、溝状に形成された第2リンク係合部96に対して側方から係合すると共に、該第2リンク係合部96に摺動可能となっている。
また、図4〜図9に示すように、作動部材64における各側体部100,100の前側部分には、規制部材63に設けられた規制係合部112が摺接するガイド部105が設けられている。この規制係合部112は、作動部材64の往復移動時にガイド部105の上面に沿って摺動するようになっており、ガイド部105の形状によって該規制係合部112が上下方向に移動することで、本体ケース42に揺動可能に支持された規制部材63の規制位置および許容位置の間の姿勢変位を規定するようになっている。各ガイド部105は、図6、図8および図9に示すように、側体部100の前端部に隣接して位置する第1ガイド面106と、該第1ガイド面106の後縁から後方へ延在する第2ガイド面107と、該第2ガイド面107の後縁から後方へ延在する第3ガイド面108とから構成されている。ここで、第1ガイド面106は、前後方向に水平な平坦面であり、第2ガイド面107は、後方に向かうにつれて下方傾斜した平坦面に形成され、第3ガイド面108は、前後方向に水平な平坦面である。すなわち、第1ガイド面106は、第3ガイド面108より上方に位置している。
(規制部材)
規制部材63は、図6〜図9に示すように、本体ケース42における第2収容部51内に設けられた規制部材支持部56に後部が枢支され、前部が上下方向に往復移動するように該本体ケース42に配設されている。規制部材63は、始動入賞口41に延出してパチンコ球Pが該始動入賞口41に入賞するのを規制する規制部110と、該規制部110から後方へ延出して規制部材支持部56に連結される連結部111と、ガイド部105に摺接する規制係合部112とを備えている。実施例の規制部材63は、左右幅より上下幅が大きい板状に形成された部材である。但し、規制部材63の形状はこれに限定されるものではなく、規制位置において始動入賞口41へのパチンコ球Pの入賞を規制し得るよう構成されていれば様々な形状とすることができる。
規制部110は、図8(b)および図9(b)に示すように、前端から後方に向かうにつれて上下幅が徐々に小さくなる扇形状に形成されている。規制部110の前端は、上下方向において前方へ凸となる湾曲状に形成されていると共に、該規制部110の上端114および下端115は直線状に形成されている。そして、規制部110の前端は、上下方向の略中間から下側部分が上側部分より前方へ突出しており、該下側部分が、始動入賞口41へ延出してパチンコ球Pに接触する球当て部113となっている。ここで、規制部110は、規制部材63が許容位置となると始動入賞口41および入賞空間48から退避し、下端115が第2スリット部58に位置すると共に上端114が第3スリット部59に位置し、球当て部113が第1スリット部57に位置するようになる(図9(b)参照)。一方、規制部110は、規制部材63が規制位置となると、球当て部113が始動入賞口41へ延出すると共に下端115が入賞空間48内へ延出する(図8(b)参照)。
図6および図7に示すように、連結部111の後端部には、左右方向に貫通する連結孔116が形成され、左右方向に軸心が向いた状態で規制部材支持部56に支持される支持軸117が、該連結孔116に貫通するようになっている(図9(a)参照)。従って、規制部材63は、支持軸117に回転自在に支持された規制部110が支持軸117を中心として上下方向へ移動することで、許容位置および規制位置の間を姿勢変位可能となる。また、規制部材63は、連結部111の後端部で支持軸117に支持されているので、当該規制部材63の自重により許容位置側から規制位置側に向けて常に付勢されている。
規制係合部112は、図4、図5、図8および図9に示すように、規制部110の後上部から左右方向へ延出している。すなわち、規制係合部112は、規制部材63の回転中心である支持軸117から前方へ離間した位置に、規制部材63の左右方向へ延出したピン状の突出部である。規制係合部112は、規制部材63から左方へ延出した部分が、作動部材64の左側体部100に設けられたガイド部105に上方から係合するようになり、規制部材63から右方へ延出した部分が、作動部材64の右側体部100に設けられたガイド部105に上方から係合するようになっている。
(規制部材と作動部材との関係について)
図8および図9に示すように、本体ケース42における第2収容部51内に配設された規制部材63は、該第2収容部51内に配設された作動部材64の収容部102内に規制部110および連結孔116が位置している。そして、規制部材63における規制係合部112の下方に、作動部材64に設けられたガイド部105,105が位置しており、電磁ソレノイド61の励磁制御によるプランジャ86の前進・後退変位に伴って作動部材64が第2収容部51内を前後に往復移動する際に、ガイド部105,105が規制係合部112の下方を前後に移動するように構成されている。そして、規制部材63は、前述したように自重により規制位置側へ付勢されていることで、規制係合部112はガイド部105,105のガイド面に常に上方から押し付けられるようになっている。
ここで、電磁ソレノイド61が非励磁によりプランジャ86が最前進位置となっている場合では、図4および図8に示すように、作動部材64が第2収容部51内で最前進位置となっており、規制係合部112の下方にはガイド部105の第3ガイド面108が位置するように構成されている。そして、電磁ソレノイド61が非励磁状態から励磁されて、プランジャ86が最前進位置から最後退位置に向けて後退移動する際には、作動部材64が第2収容部51内を後方へ移動することでガイド部105,105が後退移動するため、規制部材63の規制係合部112は、第3ガイド面108,108から第2ガイド面107,107に移動し、該第2ガイド面107,107を摺動することに伴って徐々に上方へ移動するようになる。更に作動部材64が第2収容部51内を後方へ移動すると、規制部材63の規制係合部112は、第2ガイド面107,107から第1ガイド面106,106に移動し、該第1ガイド面106,106を摺動するようになる。そして、プランジャ86が最後退位置まで移動して作動部材64が最後退位置まで移動した場合には、規制部材63の規制係合部112は、ガイド部105の第1ガイド面106,106上に位置している(図9参照)。
すなわち、実施例の規制部材63は、規制係合部112がガイド部105の第3ガイド面108,108上に位置している際に、規制部材63が規制位置に保持されるよう構成されている。また、規制部材63は、規制係合部112がガイド部105の第1ガイド面106,106上に位置している際に、規制部材63が許容位置に保持されるよう構成されている。
(開閉部材60と規制部材63との動作タイミングについて)
実施例の第2始動入賞装置40は、開閉係合部80と第1リンク係合部95とが、前後方向におけるがたつきを最小限に設定してある(図8(b)参照)。従って、電磁ソレノイド61が励磁制御されてプランジャ86が最先進位置から最後退位置に向けて移動開始すると同時に開閉部材60が閉鎖位置から開放位置に向けて移動開始すると共に、電磁ソレノイド61の励磁制御が停止されてプランジャ86が最後退位置から最前進位置に向けて移動開始すると同時に開閉部材60が開放位置から閉鎖位置に向けて移動開始するようになっている。
また、実施例の第2始動入賞装置40は、各ガイド部105,105における第1ガイド面106と第2ガイド面107との境界位置が、作動部材64が最後退位置から最前進位置に向けて距離Lだけ移動した位置(図10(a)参照)で規制係合部112と一致するように設定されている。すなわち、開閉部材60の動作と同期して動作する作動部材64が最後退位置から距離Lだけ前方へ移動した後に、規制部材63が許容位置から規制位置に向けて移動開始するようになっている。従って、電磁ソレノイド61の励磁を停止して、開閉部材60が開放位置から閉鎖位置へ移動する際においては、該開閉部材60が図9に示す開放位置から図10(a)に示す位置まで移動する間は規制部材63が許容位置に保持されており、該開閉部材60が図10(a)に示す位置から図8に示す閉鎖位置まで移動する間に規制部材63が許容位置から規制位置へ移動するよう構成されている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
実施例の第2始動入賞装置40は、電磁ソレノイド61の非励磁時において、図8(a)および図8(b)に示すように、開閉部材60が閉鎖位置に保持されると共に規制部材63が規制位置に保持されていることで、パチンコ球Pが始動入賞口41に入賞することが不可能となっている。従って、操作ハンドル16の操作レバー16aを移動させて遊技盤20の遊技領域21へ打ち出したパチンコ球Pが、第2球流下経路21bを流下する際に壁部46,46の間へ案内されて始動入賞口41の前方を通過しても、当該パチンコ球Pが第2始動入賞装置40の始動入賞口41へ入賞することはない。
第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pがゲート部27を通過して、球検出センサが当該パチンコ球Pを検出してメイン制御基板に検出信号が入力されると、普図表示部において普図変動表示が開始される。そして、普図表示部の最終的な表示結果が普図当りとなった場合には、メイン制御基板が第2始動入賞装置40の電磁ソレノイド61を所定時間(例えば、通常遊技状態では2秒間)に亘って励磁制御する。電磁ソレノイド61の励磁に伴ってプランジャ86が最前進位置から最後退位置へ移動して、これに伴ってリンク部材62が姿勢変位することで、開閉部材60が図8に示す閉鎖位置から図9に示す開放位置へ移動する。また、リンク部材62の姿勢変位に伴って作動部材64が最前進位置から最後退位置に向けて移動することで、規制部材63が図8に示す規制位置から図9に示す許容位置へ姿勢変位する。これにより、開閉部材60が始動入賞口41から遊技領域21へ延出すると共に、該始動入賞口41がパチンコ球Pの入賞が可能な開口サイズとなる。
従って、電磁ソレノイド61の励磁に伴って開閉部材60が開放位置に停止することで、第2球流下経路21aを流下して壁部46,46間へ案内されたパチンコ球Pが、開閉部材60の球誘導片73および球受け面74で受け止められる(図9(b))。そして、球受け面74で受け止められたパチンコ球Pは、球誘導片73に接触することで、該球受け面74上を始動入賞口41側へ移動して該始動入賞口41へ入賞し、入賞空間48内へ案内される。入賞空間48内へ案内されたパチンコ球Pは、開閉部材60の球通過口75から下方へ移動して、球検出センサ47を通過した後に球排出経路を介して遊技盤20の外部へ排出される。そして、球検出センサ47によるパチンコ球Pの検出を契機として、図柄表示装置17における図柄変動演出が行われる。
所定時間の経過により、メイン制御基板が電磁ソレノイド61の励磁を停止すると、該電磁ソレノイド61のプランジャ86が最後退位置から最前進位置へ移動し、これに伴ってリンク部材62が姿勢変位することで、開閉部材60が図9に示す開放位置から図8に示す閉鎖位置へ移動する。一方、リンク部材62の姿勢変位に伴って作動部材64が最後退位置から最前進位置に向けて移動し、開閉部材60が閉鎖位置に向けて移動開始してから所定のタイミングで、規制部材63が許容位置から規制位置に向けて姿勢変位するようになる。従って、開放位置から移動位置に向けて移動途中の開閉部材60にパチンコ球Pが受け止められた場合(図10(a)参照)には、規制位置に向けて姿勢変位する規制部材63の球当て部113が当該パチンコ球Pに当たるようになり(図10(b)参照)、このパチンコ球Pは始動入賞口41側への入賞が規制されて、開閉部材60の球誘導片73と始動入賞口41の開口上縁との間にパチンコ球Pが挟まれることが防止される。
また、開放位置から閉鎖位置に向けて移動途中の開閉部材60の球受け面74に受け止められ、該球受け面74上に載った状態で始動入賞口41を通過したパチンコ球Pは、規制位置に向けて姿勢変位する規制部材63における規制部110の下端115が前方から当たることで入賞空間48の後方に向けて押され、球検出センサ47で迅速に検出される。従って、規制部材63は、規制位置に姿勢変位することで入賞空間48内に留まるパチンコ球Pを迅速に通出するよう機能する。
従って、実施例の第2始動入賞装置40によれば、ゲート部27をパチンコ球Pが通過することを契機として普図表示部の最終的な表示結果が普図当りとなった場合には、始動入賞口41の下縁を進退移動可能に配設された開閉部材60が開放位置に変位すると共に規制部材63が許容位置に切り換わるので、遊技領域21の第2球流下経路21bを流下したパチンコ球Pが始動入賞口41へ入賞することが許容される。また、開閉部材60が開放位置から閉鎖位置へ変位する際に、規制部材63が許容位置から規制位置へ切り換わることで、始動入賞口41へのパチンコ球の入賞が該規制部材63により規制される。これにより、開閉部材60と始動入賞口41との間にパチンコ球Pが噛み込まれることが防止され、開閉部材60を作動させる電磁ソレノイド61に負荷がかかることが回避されると共に、リンク部材62が破損することも防止され、第2始動入賞装置40が故障することを防止し得る。また、開閉部材60が開放位置から閉鎖位置へ移動する際にパチンコ球Pが始動入賞口41へ入賞することが防止されるので、始動入賞口41に規定数以上のパチンコ球Pが入賞することも防止し得る。
そして、開閉部材60が開放位置に移動した際には、規制部材63が許容位置に切り換わっているので、開放位置に停止した直後の開閉部材の球受け面で受け止められた遊技球を、始動入賞口41へ適切に入賞するようにし得る。また、開閉部材60が開放位置から閉鎖位置に向けて移動途中に、リンク部材62および作動部材64を介して規制部材63が許容位置から規制位置へ切り換わるようになるので、開閉部材60の球受け面74に受け止められたパチンコ球Pが該開閉部材60の球誘導片73の上縁と始動入賞口41の開口上縁との間に挟まれることを確実に防止し得る。
また、始動入賞口41を挟んで設けられた左右一対の壁部46,46により、複数のパチンコ球Pが該始動入賞口41へ同時に集まることを防止でき、該パチンコ球Pが始動入賞口41に引っ掛かって球詰まりが発生することを防止し得る。また、壁部46,46の上面46aが始動入賞口41に向けて下方傾斜しているので、パチンコ球Pを始動入賞口41へ円滑に案内することが可能である。
(変更例)
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
(1)実施例では、開閉部材(可変手段)が前後方向へ水平に進退移動する形態の入賞装置を採用したが、開閉部材が左右方向に進退移動する形態としたり、開閉部材が左右方向に揺動する形態としたり、開閉部材が前後方向に揺動する形態とすることも可能である。
(2)実施例では、図柄表示装置での図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件として設定された入賞装置を例示したが、賞球の払出条件のみが設定された入賞装置であってもよい。また、図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件が設定されない入球口開閉タイプの所謂入球装置にも応用可能である。
(3)実施例では、開閉部材(可変手段)を動作させる作動手段により規制部材(規制手段)を規制状態および許容状態に切り換えるよう構成したが、開閉部材を動作させる作動手段とは別の作動手段によって規制部材を規制状態および許容状態に切り換えるよう構成してもよい。
(4)規制部材(規制手段)は、実施例のように入賞口の上側に配設した形態に限らず、入賞口の側方(左側、右側)、または下側に配設するようにしてもよい。
(5)規制部材(規制手段)の許容状態および規制状態の姿勢変位は、実施例のような回転によるものに限らず、入賞口に対して直線状または曲線状にスライドして姿勢変位するものであってもよい。
(6)実施例では、規制係合部が係合するガイド部の形状(ガイド面の長さや傾斜角度等)を変更することで、開閉部材(可変手段)の閉鎖状態および開放状態の間の移動に対する規制部材(規制手段)の許容状態および規制状態の間の姿勢変位のタイミングを多様に設定することが可能である。例えば、作動部材の移動方向(実施例では前後方向)における第1ガイド面の長さを短くすることで、開閉部材が開放状態から閉鎖状態に向けた移動開始に対する規制部材の許容状態から規制状態に向けた移動開始のタイミングを早めることが可能となる。また、第2ガイド面の傾斜角度を変えることで、規制部材が許容状態および規制状態の間を姿勢変位する際の速度を変更し得る。またガイド部は、作動部材の移動方向(実施例では前後方向)で湾曲する曲面状とすることで、許容状態および規制状態の間を姿勢変位する際の姿勢変位速度を変化させ得る。
(7)実施例では、開閉部材(可変手段)が開放位置から閉鎖位置に向けて動作開始してから所定時間後に規制部材(規制手段)が許容位置から規制位置に向けて姿勢変位を開始するようにしたが、開閉部材が動作を開始する前に規制部材を許容位置から規制位置に向けて姿勢変位を開始するようにしてもよい。
(8)実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の各種遊技機を採用し得る。すなわち、遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口を備えた遊技機に対して好適に適用することができる。
20 遊技盤,21 遊技領域,40 第2始動入賞装置(入賞装置)
41 始動入賞口(入賞口),42 本体ケース(本体),46 壁部,46a 上面
60 開閉部材(可変手段),61 電磁ソレノイド(作動手段)
62 リンク部材(リンク手段),63 規制部材(規制手段)
64 作動部材(リンク手段),73 球誘導片(球受け部),74 球受け面(球受け部)
113 規制部

Claims (6)

  1. 遊技領域が前面に画成された遊技盤に配設され、該遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口を有する本体と、作動手段の作動により第1状態および第2状態に変位可能に設けられ、第1状態から第2状態に変位することで前記入賞口への遊技球の入賞を可能とする可変手段とを有する入賞装置を備えた遊技機において、
    前記可変手段が前記第2状態にある場合に前記入賞口への遊技球の入賞を許容する許容状態となり、前記可変手段が前記第2状態と第1状態との間にある場合に前記入賞口への遊技球の入賞を規制する規制状態となる規制手段を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記可変手段は、前記本体の前面に形成された前記入賞口の下縁を進退移動可能な形状に形成されると共に、遊技球を受け止めて該入賞口へ案内し得る球受け部が設けられ、前記本体内に移動して前記球受け部での遊技球の受け止めが不能な前記第1状態、および前記本体から遊技領域へ延出して前記球受け部での遊技球の受け止めが可能な前記第2状態に変位するよう構成され、
    前記規制手段は、前記可変手段に連係されたリンク手段に連係されて、該可変手段の前記第1状態および第2状態間の移動に連動して前記許容状態および規制状態に切り換わるよう構成され、
    前記規制手段は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段の球受け部に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設されている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記可変手段は、前記本体の前面に形成された前記入賞口の下縁を進退移動可能な形状に形成されると共に、遊技球を受け止めて該入賞口へ案内し得る球受け部が設けられ、前記本体内に移動して前記球受け部での遊技球の受け止めが不能な前記第1状態、および前記本体から遊技領域へ延出して前記球受け部での遊技球の受け止めが可能な前記第2状態に変位するよう構成され、
    前記規制手段は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段の球受け部に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設され、
    前記規制手段は、前記可変手段が前記第1位置から第2位置へ移動する際に前記規制位置から許容位置へ切り換わり、該可変手段が前記第2位置から第1位置へ移動する際に前記許容位置から規制位置へ切り換わるよう構成された請求項1記載の遊技機。
  4. 前記規制手段は、前記可変手段に連係されたリンク手段に連係されて、該可変手段の前記第1状態および第2状態間の移動に連動して前記許容状態および規制状態に切り換わるよう構成された請求項3記載の遊技機。
  5. 前記規制手段は、遊技球と接触する規制部を備えて、前記規制状態において該規制部が前記入賞口内へ延出して該入賞口への遊技球の入賞を規制し、前記許容状態において該規制部が前記入賞口内から退避して該入賞口への遊技球の入賞を許容するよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記本体における前記入賞口を挟む両側に、該入賞口の開口縁から外方へ突出する壁部が設けられ、
    前記壁部の上面は、前記入賞口に向けて下方傾斜している請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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