JP2016087363A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第2始動入賞装置40は、開閉部材60が開放位置にある場合に始動入賞口41へのパチンコ球の入賞を許容する許容位置となり、開閉部材60が開閉位置と閉鎖位置との間にある場合に始動入賞口41へのパチンコ球の入賞を規制する規制位置となる規制部材63を備える。規制部材63は、開閉部材60を往復動作させる電磁ソレノイド61により規制位置および許容位置に姿勢変位する。
【選択図】図10
Description
前記可変手段(60)が前記第2状態にある場合に前記入賞口(41)への遊技球の入賞を許容する許容状態となり、前記可変手段(60)が前記第2状態と第1状態との間にある場合に前記入賞口(41)への遊技球の入賞を規制する規制状態となる規制手段(63)を備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、所定条件の成立時には、入賞装置の可変手段が第2状態に変位すると共に規制手段が許容状態に切り換わるので、遊技領域を流下した遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に、規制手段が許容状態から規制状態へ切り換わることで、入賞口への遊技球の入賞が該規制手段により規制される。これにより、可変手段と入賞口との間に遊技球が噛み込まれることが防止され、可変手段を作動させる作動手段に負荷がかかることが回避されて、入賞装置が故障することを防止し得る。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に遊技球が入賞口へ入賞することを防止するので、入賞口に規定数以上の遊技球が入賞することも防止し得る。
前記規制手段(63)は、前記可変手段(60)に連係されたリンク手段(62,64)に連係されて、該可変手段(60)の前記第1状態および第2状態間の移動に連動して前記許容状態および規制状態に切り換わるよう構成され、
前記規制手段(63)は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段(60)の球受け部(73,74)に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設されていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、入賞口の下縁を進退移動可能に配設された可変手段が第2状態に変位した際には、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が許容状態となっていることで、該可変手段の球受け部で受け止められた遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が規制状態へ切り換えられることで、可変手段の球受け部に遊技球が受け止められていても、該遊技球が可変手段と入賞口との間に挟まれることが防止されると共に、該遊技球が入賞口へ入賞することも防止し得る。
前記規制手段(63)は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段(60)の球受け部(73,74)に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設され、
前記規制手段(63)は、前記可変手段(60)が前記第1位置から第2位置へ移動する際に前記規制位置から許容位置へ切り換わり、該可変手段(60)が前記第2位置から第1位置へ移動する際に前記許容位置から規制位置へ切り換わるよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、入賞口の下縁を進退移動可能に配設された可変手段が第2状態に変位した際には、規制手段が許容状態に切り換わっていることで、該可変手段の球受け部で受け止められた遊技球が入賞口への入賞が許容される。また、可変手段が第1状態へ変位した際には、規制手段が規制状態へ切り換わっていることで、可変手段の球受け部に遊技球が受け止められても、該遊技球が可変手段と入賞口との間に挟まれることが防止されると共に、該遊技球が入賞口へ入賞することも防止し得る。
請求項4に係る発明によれば、可変手段が第2状態に変位した際には、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が許容状態となっていることで、該可変手段の球受け部で受け止められた遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。また、可変手段が第2状態から第1状態へ変位する際に、リンク手段を介して該可変手段に連係された規制手段が規制状態へ切り換えられることで、可変手段の球受け部に遊技球が受け止められていても、該遊技球が可変手段と入賞口との間に挟まれることが防止されると共に、該遊技球が入賞口へ入賞することも防止し得る。
請求項5に係る発明によれば、規制手段が規制状態となると、該規制手段の規制部により遊技球が入賞口へ入賞することが防止される。また、規制手段が許容状態となると、該規制手段の規制部が入賞口から退避することにより、遊技球が入賞口へ入賞することが許容される。
前記壁部(46,46)の上面(46a)は、前記入賞口(41)に向けて下方傾斜していることを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、入賞口を挟んで設けられた壁部により、複数の遊技球が入賞口へ同時に集まることを防止でき、該遊技球が入賞口に引っ掛かることを防止し得る。また、壁部の上面が入賞口に向けて下方傾斜しているので、遊技球を入賞口へ円滑に案内し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する第1始動入賞装置30または第2始動入賞装置(入賞装置)40へのパチンコ球Pの入賞)を契機として演出用の図柄(飾図)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置17(図柄表示手段)が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20の遊技領域21と対応する位置に前後に開口する窓口13aが形成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護板18が窓口13aを覆うよう配設されており、遊技盤20を前側から目視可能な状態で保護している。また、前枠13における窓口13aの下方位置には、パチンコ球Pを貯留可能な上球受け皿14および下球受け皿15が設けられており、当該前枠13と一体的に上下の球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、上下の球受け皿14,15の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、1つの球受け皿14,15のみを備える構成とすることもできる。
遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の後面側に図柄表示装置17が配置されている。遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール22が配設されており、該案内レール22により画成される略円形の遊技領域21内にパチンコ球Pが入球可能な複数の入球部(第1始動入賞装置30、第2始動入賞装置40、特別入賞装置35、普通入賞具38)が設けられて、打球発射装置により遊技領域21に発射されたパチンコ球Pの一部が入球部に入球することにより遊技が行われるようになっている。また、遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の設置部品が取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球Pを排出するアウト口23が開設されている。実施例の遊技盤20には、遊技盤20の設置部品として、枠状装飾体25、ゲート部27、第1始動入賞装置30、第2始動入賞装置40、特別入賞装置35等が配設されている。
図2に示すように、実施例の遊技盤20は、パチンコ球Pが入賞可能な第1始動入賞装置30が、第1球流下経路21aに設けられている。第1始動入賞装置30は、常時開口する始動入賞口31が設けられており、遊技領域21に打ち出されて第1球流下経路21aを流下するパチンコ球Pが、該始動入賞口31に一定の確率で入賞し得るようになっている。ここで、第1始動入賞装置30の始動入賞口31に入賞したパチンコ球Pは、当該パチンコ機10を総合的に制御するメイン制御基板(図示せず)に配線接続された球検出センサ(図示せず)に検出されるよう構成されており、当該球検出センサがパチンコ球Pを検出してメイン制御基板に検出信号が入力されることを、図柄表示装置17での図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件として設定されている。
図2に示すように、遊技盤20の第3球流下経路21cには、球入口および球出口が常に開口するよう形成されて、パチンコ球Pが球出口から第2球流下経路21bへ通出するゲート部27が設けられている。ゲート部27には、メイン制御基板に配線接続された球検出センサ(図示せず)が配設されており、当該球検出センサがゲート部27を通過するパチンコ球Pを検出してメイン制御基板に検出信号が入力されることを、普図変動表示の開始条件として設定されている。すなわち、図2に示すように、ゲート部27の球検出センサがパチンコ球Pを検出したことを契機として普図変動表示が行われる普図表示部が遊技盤20の遊技領域21外に設けられ、該普図表示部の最終的な表示結果が普図当りとなった場合に、メイン制御基板が第2始動入賞装置40に対して始動入賞口(入賞口)41を所定時間に亘って開放する制御を行うよう構成されている。
図2に示すように、実施例の遊技盤20は、パチンコ球Pが入賞可能な始動入賞口41を備えた入賞装置としての第2始動入賞装置40が、第2球流下経路21bに設けられている。第2始動入賞装置40は、枠状装飾体25の右下方位置に配設された装飾部材24の後側上部に配設されており、第2球流下経路21bを流下したパチンコ球P(ゲート部27を通過したパチンコ球Pを含む)が入賞可能に構成されている。図3〜図5に示すように、第2始動入賞装置40は、普図表示部の最終的な表示結果が普図当りとなったことを契機として所定時間に亘って励磁制御される電磁ソレノイド(作動手段)61により始動入賞口41を拡大・縮小可能な開閉部材(可変手段)60を備えており、開閉部材60の変位に応じて第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pが始動入賞口41に入賞し得るよう構成されている。第2始動入賞装置40の始動入賞口41に入賞球したパチンコ球Pは、メイン制御基板に配線接続された球検出センサ47(図8(b)参照)に検出されるよう構成されており、当該球検出センサ47がパチンコ球Pを検出してメイン制御基板に検出信号が入力されることを、図柄表示装置17での図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件として設定されている。
特別入賞装置35は、図2に示すように、枠状装飾体25の右部に設けられ、遊技領域21に開口する特別入賞口36を開閉自在に閉成する開閉扉37を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って開閉扉37が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、開閉扉37が左右方向へ揺動することで特別入賞口41を開閉するよう構成されており、該開閉扉37により特別入賞口41が閉鎖された状態を図2に示す。また、特別入賞装置35には、特別入賞口41に入賞したパチンコ球Pを検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ(図示せず)が設けられている。特別入賞検出センサは、メイン制御基板に配線接続されており、該特別入賞検出センサからメイン制御基板への入賞検出信号の入力に伴って所定数(実施例では15個)の賞球が払い出されるようになっている。ここで、特別入賞ソレノイドは、第1始動入賞装置30または第2始動入賞装置40へのパチンコ球Pの入賞を契機として特別入賞装置35を開放する大当り遊技が付与される場合に、大当り遊技の種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板によって駆動制御される。そして、特別入賞装置35は、枠状装飾体25の右側に配設されることで、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pを、開閉扉37の開閉状態に応じて特別入賞口41に入賞し得るよう構成されている。
次に、第2始動入賞装置40について、図面を引用して詳細に説明する。実施例の第2始動入賞装置40は、図3〜図5に示すように、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口41を有する本体ケース(本体)42と、作動手段としての電磁ソレノイド61の作動により第1状態および第2状態に変位可能に設けられ、第1状態から第2状態に変位することで始動入賞口41が拡大する可変手段としての開閉部材60とを有している。そして、開閉部材60を第1状態とした場合には、第2球流下経路21bを流下したパチンコ球Pが始動入賞口41へ入賞することを不能とし、開閉部材60を第2状態とした場合には、第2球流下経路21bを流下したパチンコ球Pが始動入賞口41へ入賞することを可能とするよう構成されている。
本体ケース42は、図3、図6および図7に示すように、遊技盤20に取り付けられる第1ケース体43と、第1ケース体43の後側に組み付けられる第2ケース体44と、第2ケース体44の後側に組み付けられる第3ケース体45とから構成されている。第1ケース体43は、遊技盤20の前面に固定される前面パネル43aに、遊技領域21に開口する始動入賞口41が形成されている。また、第1ケース体43の前面パネル43aの前面には、始動入賞口41の左右両側に、前方へ突出した壁部46,46が形成されていると共に、装飾部材24が当接する支持突部49が、右の壁部46の右側に設けられている。右の壁部46と支持突部49は、パチンコ球Pが通過可能な間隔をおいて設けられており、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pが通過可能となっている。
開閉部材60は、図4〜図9に示すように、前後方向に長尺な平板状に形成されている。開閉部材60は、前側部分70と該前側部分70の後側に連設される後側部分71とを備え、第3ケース体45に形成された第3収容部52に後側部分71が摺動可能に挿入され、当該第3収容部52の前方開口から前側部分70が延出するよう構成されている。すなわち、開閉部材60は、前側部分70が第3収容部52から前方へ突出した状態で、前後方向に往復移動し得るよう構成されている。そして、開閉部材60の後側部分71に、リンク部材62の第1リンク係合部95と係合する開閉係合部80が設けられている。
作動手段としての電磁ソレノイド61は、図4〜図9に示すように、前側にプランジャ86を位置させた姿勢でソレノイド本体85が本体ケース42の第1収容部50に設置され、該プランジャ86は第2収容部51に向けて前方へ延出している。電磁ソレノイド61は、メイン制御基板により励磁制御されると共にプランジャ86に圧縮タイプのスプリング87が配設されており、励磁時にはプランジャ86がソレノイド本体85内に後退移動し、非励磁時にはプランジャ86がスプリング87の付勢によりソレノイド本体85から前進移動するよう構成されている。
連係部としてのリンク部材62は、図4〜図9に示すように、本体ケース42に揺動可能に支持されて、電磁ソレノイド61により揺動変位するようになっている。リンク部材62は、電磁ソレノイド61のプランジャ86に連繋接続されて当該プランジャ86と一体的に前後移動する連結部90と、該連結部90の左右両端部に設けられ、開閉部材60および作動部材64の夫々に連係接続される揺動アーム91,91とを備えている。ここで、各揺動アーム91,91は、開閉部材60に連係接続される第1アーム部92と、作動部材64に連係接続される第2アーム部93とを備えると共に、本体ケース42の左右側壁に設けられた支持部55,55に係合される軸部94,94を備えている。第1アーム部92は、揺動アーム91における軸部94の形成位置から下方へ延出した部分であると共に、第2アーム部93は、該揺動アーム91における軸部94の形成位置から上方へ延出した部分であり、第2アーム部93,93の間に連結部90が一体に設けられている。そして、リンク部材62は、各軸部94,94と支持部55,55との係合により本体ケース42に揺動可能に支持されると共に、連結部90が電磁ソレノイド61のプランジャ86に連係接続されていることで、該電磁ソレノイド61の励磁時には、各第1アーム部92,92が前方へ移動すると共に各第2アーム部93,93が後方へ移動するように揺動変位する一方、該電磁ソレノイド61の非励磁時には、各第1アーム部92,92が後方へ移動すると共に各第2アーム部93,93が前方へ移動するように揺動変位する。
作動部材64は、図4〜図9に示すように、本体ケース42における第2収容部51内を前後方向へ往復移動可能に配設されている。作動部材64は、前後方向に延在する左右一対の板状をなす側体部100,100と、両側体部100,100の上縁に夫々連設され、該側体部100,100を左右に離間させた連結板部101とを備えた部材である。作動部材64は、下方および前後に開口する収容部102が両側体部100,100間に画成されており、該収容部102には、規制部材63の上部分およびリンク部材62の上部分が下方から収容可能に構成されている。各側体部100,100の後端部には、リンク部材62の第2アーム部93に設けられた第2リンク係合部96に係合する作動係合部103が設けられている。各作動係合部103,103は、各側体部100,100の後端部内側から突出したピン状に形成され、溝状に形成された第2リンク係合部96に対して側方から係合すると共に、該第2リンク係合部96に摺動可能となっている。
規制部材63は、図6〜図9に示すように、本体ケース42における第2収容部51内に設けられた規制部材支持部56に後部が枢支され、前部が上下方向に往復移動するように該本体ケース42に配設されている。規制部材63は、始動入賞口41に延出してパチンコ球Pが該始動入賞口41に入賞するのを規制する規制部110と、該規制部110から後方へ延出して規制部材支持部56に連結される連結部111と、ガイド部105に摺接する規制係合部112とを備えている。実施例の規制部材63は、左右幅より上下幅が大きい板状に形成された部材である。但し、規制部材63の形状はこれに限定されるものではなく、規制位置において始動入賞口41へのパチンコ球Pの入賞を規制し得るよう構成されていれば様々な形状とすることができる。
図8および図9に示すように、本体ケース42における第2収容部51内に配設された規制部材63は、該第2収容部51内に配設された作動部材64の収容部102内に規制部110および連結孔116が位置している。そして、規制部材63における規制係合部112の下方に、作動部材64に設けられたガイド部105,105が位置しており、電磁ソレノイド61の励磁制御によるプランジャ86の前進・後退変位に伴って作動部材64が第2収容部51内を前後に往復移動する際に、ガイド部105,105が規制係合部112の下方を前後に移動するように構成されている。そして、規制部材63は、前述したように自重により規制位置側へ付勢されていることで、規制係合部112はガイド部105,105のガイド面に常に上方から押し付けられるようになっている。
実施例の第2始動入賞装置40は、開閉係合部80と第1リンク係合部95とが、前後方向におけるがたつきを最小限に設定してある(図8(b)参照)。従って、電磁ソレノイド61が励磁制御されてプランジャ86が最先進位置から最後退位置に向けて移動開始すると同時に開閉部材60が閉鎖位置から開放位置に向けて移動開始すると共に、電磁ソレノイド61の励磁制御が停止されてプランジャ86が最後退位置から最前進位置に向けて移動開始すると同時に開閉部材60が開放位置から閉鎖位置に向けて移動開始するようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
(2)実施例では、図柄表示装置での図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件として設定された入賞装置を例示したが、賞球の払出条件のみが設定された入賞装置であってもよい。また、図柄変動演出の開始条件および賞球の払出条件が設定されない入球口開閉タイプの所謂入球装置にも応用可能である。
(3)実施例では、開閉部材(可変手段)を動作させる作動手段により規制部材(規制手段)を規制状態および許容状態に切り換えるよう構成したが、開閉部材を動作させる作動手段とは別の作動手段によって規制部材を規制状態および許容状態に切り換えるよう構成してもよい。
(4)規制部材(規制手段)は、実施例のように入賞口の上側に配設した形態に限らず、入賞口の側方(左側、右側)、または下側に配設するようにしてもよい。
(5)規制部材(規制手段)の許容状態および規制状態の姿勢変位は、実施例のような回転によるものに限らず、入賞口に対して直線状または曲線状にスライドして姿勢変位するものであってもよい。
(6)実施例では、規制係合部が係合するガイド部の形状(ガイド面の長さや傾斜角度等)を変更することで、開閉部材(可変手段)の閉鎖状態および開放状態の間の移動に対する規制部材(規制手段)の許容状態および規制状態の間の姿勢変位のタイミングを多様に設定することが可能である。例えば、作動部材の移動方向(実施例では前後方向)における第1ガイド面の長さを短くすることで、開閉部材が開放状態から閉鎖状態に向けた移動開始に対する規制部材の許容状態から規制状態に向けた移動開始のタイミングを早めることが可能となる。また、第2ガイド面の傾斜角度を変えることで、規制部材が許容状態および規制状態の間を姿勢変位する際の速度を変更し得る。またガイド部は、作動部材の移動方向(実施例では前後方向)で湾曲する曲面状とすることで、許容状態および規制状態の間を姿勢変位する際の姿勢変位速度を変化させ得る。
(7)実施例では、開閉部材(可変手段)が開放位置から閉鎖位置に向けて動作開始してから所定時間後に規制部材(規制手段)が許容位置から規制位置に向けて姿勢変位を開始するようにしたが、開閉部材が動作を開始する前に規制部材を許容位置から規制位置に向けて姿勢変位を開始するようにしてもよい。
(8)実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の各種遊技機を採用し得る。すなわち、遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口を備えた遊技機に対して好適に適用することができる。
41 始動入賞口(入賞口),42 本体ケース(本体),46 壁部,46a 上面
60 開閉部材(可変手段),61 電磁ソレノイド(作動手段)
62 リンク部材(リンク手段),63 規制部材(規制手段)
64 作動部材(リンク手段),73 球誘導片(球受け部),74 球受け面(球受け部)
113 規制部
Claims (6)
- 遊技領域が前面に画成された遊技盤に配設され、該遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口を有する本体と、作動手段の作動により第1状態および第2状態に変位可能に設けられ、第1状態から第2状態に変位することで前記入賞口への遊技球の入賞を可能とする可変手段とを有する入賞装置を備えた遊技機において、
前記可変手段が前記第2状態にある場合に前記入賞口への遊技球の入賞を許容する許容状態となり、前記可変手段が前記第2状態と第1状態との間にある場合に前記入賞口への遊技球の入賞を規制する規制状態となる規制手段を備えた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記可変手段は、前記本体の前面に形成された前記入賞口の下縁を進退移動可能な形状に形成されると共に、遊技球を受け止めて該入賞口へ案内し得る球受け部が設けられ、前記本体内に移動して前記球受け部での遊技球の受け止めが不能な前記第1状態、および前記本体から遊技領域へ延出して前記球受け部での遊技球の受け止めが可能な前記第2状態に変位するよう構成され、
前記規制手段は、前記可変手段に連係されたリンク手段に連係されて、該可変手段の前記第1状態および第2状態間の移動に連動して前記許容状態および規制状態に切り換わるよう構成され、
前記規制手段は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段の球受け部に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設されている請求項1記載の遊技機。 - 前記可変手段は、前記本体の前面に形成された前記入賞口の下縁を進退移動可能な形状に形成されると共に、遊技球を受け止めて該入賞口へ案内し得る球受け部が設けられ、前記本体内に移動して前記球受け部での遊技球の受け止めが不能な前記第1状態、および前記本体から遊技領域へ延出して前記球受け部での遊技球の受け止めが可能な前記第2状態に変位するよう構成され、
前記規制手段は、前記第2状態から第1状態へ移動途中の前記可変手段の球受け部に受け止められた遊技球に対し、前記規制状態において接触可能な位置に配設され、
前記規制手段は、前記可変手段が前記第1位置から第2位置へ移動する際に前記規制位置から許容位置へ切り換わり、該可変手段が前記第2位置から第1位置へ移動する際に前記許容位置から規制位置へ切り換わるよう構成された請求項1記載の遊技機。 - 前記規制手段は、前記可変手段に連係されたリンク手段に連係されて、該可変手段の前記第1状態および第2状態間の移動に連動して前記許容状態および規制状態に切り換わるよう構成された請求項3記載の遊技機。
- 前記規制手段は、遊技球と接触する規制部を備えて、前記規制状態において該規制部が前記入賞口内へ延出して該入賞口への遊技球の入賞を規制し、前記許容状態において該規制部が前記入賞口内から退避して該入賞口への遊技球の入賞を許容するよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記本体における前記入賞口を挟む両側に、該入賞口の開口縁から外方へ突出する壁部が設けられ、
前記壁部の上面は、前記入賞口に向けて下方傾斜している請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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