次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明する。
図1乃至図3に示すように、第1実施形態に係る遊技機であるパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、遊技球を発射させるための発射ハンドル22などが設けられている。
図1及び図3に示すように、外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で構成されており、その幅方向一方側端部が外枠12に開閉可能に軸支されている。また、内枠14には、後述の遊技盤24が装着可能になっている。また、内枠14の下部には、下皿部20と、発射ハンドル22と、がそれぞれ取り付けられている。また、図2に示すように、内枠16の左下部には、スピーカ26が設けられている。
図1に示すように、前面枠16は、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤24を前方から視認するべく、遊技盤24に形成された遊技領域28の形状に対応して略円形に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤24に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。なお、本実施形態では、ガラス板32を前面枠16の裏面側に取り付けた構成を例にとり説明したが、例えば、前面枠16の前面側にガラス枠により取り付けてもよい。また、ガラス板32に替えて、透明な樹脂板を前面枠16に取り付けることができる。また、前面枠16の開口部30の下部には、上皿部18が取り付けられている。
また、図2に示すように、内枠14には、遊技領域28が装着される開口部34が形成されている。この内枠14の開口部34には、遊技盤24が装着される。これにより、遊技者は、内枠14に装着された遊技盤24の遊技領域28を前面枠16の開口部30を通して視認することができる。
次に、内枠14に装着される遊技盤24の表面構造について説明する。
図4に示すように、遊技盤24は、内枠14の開口部34に装着・保持されるとともに、その裏面には裏機構盤36が取り付けられている。遊技盤24には、遊技盤24の表面に設けられた外レール38と内レール40とにより略円形状の遊技領域28が区画形成されている。遊技領域28の内部には、中央装置42と、始動口44を有する普通電動役物46と、ワープ入球口48と、多数の障害釘50と、風車52等と、がそれぞれ配設されている。
中央装置42は、遊技領域28の略中央部に配置されており、演出図柄表示装置54と、センター役物56と、ランプ装置58と、を備えている。
演出図柄表示装置54は、後述の主制御基板102(図5参照)やサブ制御基板106(図5参照)からの制御信号に基づいて表示制御されており、略長方形状の映像画面を有している。この映像画面上には、特別図柄の擬似図柄である擬似特別図柄(擬似図柄)が表示される。具体的には、演出図柄表示装置54の映像画面上には、1又は複数の擬似特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する擬似特別図柄表示領域が形成されている。すなわち、左擬似特別図柄(左擬似図柄)を表示する左擬似特別図柄表示領域、中央擬似特別図柄(中央擬似図柄)を表示する中央擬似特別図柄表示領域、及び右擬似特別図柄(右擬似図柄)を表示する右擬似特別図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各擬似特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の擬似特別図柄が順次表示されていく。
演出図柄表示装置54は、遊技球が普通電動役物46の始動口44に入球することにより、その映像画面の表示領域に表示される各擬似特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、擬似特別図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、後述の変動入賞装置72に配設された後述の大入賞装置76の大入賞口78が開放される。本実施形態のパチンコ機10では普通電動役物46の始動口44に遊技球が入球すると、各擬似特別図柄がそれぞれ変動され、擬似特別図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして2種類のものが予め設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。
確変大当り及び通常大当りは、比較的多くのラウンド数(例えば15ラウンド)を有し、大入賞口78の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口78に所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば26秒間)が経過したときに大入賞口78が閉じられて1ラウンドが終了する。
また、確率変動状態は、大当り(確変大当り、通常大当りの2種類の大当り意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、開放時間延長状態は、普通電動役物46の始動口44の開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒間に延長される。なお、普通電動役物46の始動口44は、普通図柄に当選することにより開放する。
また、確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められた高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまでの間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物46の開放延長機能が作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物46の開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。
センター役物56は、演出図柄表示装置54の前面周辺部に突設して装着されている。センター役物56は、可動する一対の翼片部56Aを有している。この翼片部56Aの可動によりワープ入球口48の開口面積が変化する。
また、遊技領域の左下方側には、主制御基板102(図5参照)からの制御信号に基づいて本図柄(特別図柄の本図柄及び普通図柄の本図柄を意味する)を表示制御する7セグ表示基板60が配置されている。この7セグ表示基板60は、特別図柄の本図柄を表示する7セグメント表示器62と、4個の普通図柄保留表示LED64と、4個の特別図柄保留表示LED66と、普通図柄の本図柄を表示する2個の普通図柄表示LED68と、を有している。
ここで、確変大当りした場合では、7セグメント表示器62には、予め定められた図柄(例えば奇数の数字)が表示される。また、通常大当りした場合では、7セグメント表示器62には、予め定められた別の図柄(例えば偶数の数字)が表示される。そして、各大当りのラウンド中では、7セグメント表示器62にはその図柄が表示される。
また、演出図柄表示装置54の左側には、普通図柄作動ゲート70が配置されている。この普通図柄作動ゲート70の内部には、ゲートスイッチ116(図5参照)が配設されている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート70を通過すると、ゲートスイッチ116が作動して、7セグ表示基板60の普通図柄表示LED68が変動表示される。
各普通図柄保留表示LED64及び各特別図柄保留表示LED66は、4個の丸形の赤色LEDで構成されており、7セグメント表示器62の左右両側に近接して配置されている。これは、普通図柄作動ゲート70を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、普通電動役物46の始動口44に入球した遊技球の数も4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。7セグメント表示器62の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED66は消灯される。また、普通図柄も普通図柄表示LED68の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED64が消灯される。そして、7セグメント表示器62に予め定められた大当り図柄が停止表示されると大当りが発生し、後述の大入賞口78が開放状態となる。また、2個の普通図柄表示LED68が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄当りが発生し、普通電動役物46の始動口44が開放状態となる。なお、7セグメント表示器62にて表示される特別図柄の本図柄と、演出図柄表示装置54にて表示される特別図柄の擬似図柄とは、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。
普通電動役物46の始動口44は、演出図柄表示装置54の下方に離れて配置されているものであり、いわゆるチューリップ式で一対の翼片部46Aが開閉するように形成されている。その内部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ112と、翼片部46Aを作動させるための普通電動役物ソレノイド120と、がそれぞれ備えられている。この一対の翼片部46Aが左右に開くと始動口44の開放面積が大きくなって遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部46Aが閉じその離間距離が小さくなると始動口44の開放面積が小さくなって遊技球の入球の可能性が小さくなる通常状態となる。
変動入賞装置72は、普通電動役物46の下方に配置されており、基板74と、大入賞装置76と、を備えている。ここで、大入賞装置76は、略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口78と、この大入賞口78を開放又は閉鎖する開閉板80と、この開閉板80を開閉するための大入賞口ソレノイド122と、入賞球を検知するカウントスイッチ118と、を備えている。
また、中央装置42の左側には、風車52が配置されている。さらに、遊技領域の左側下方部及び右側下方には、一対のサイドランプ82がそれぞれ配置されている。
また、遊技盤24の下方にはアウト口84が設けられており、このアウト口84の下部にはバック球防止部材86が設けられている。このバック球防止部材86は、遊技領域28に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール40の先端部には、ファール球防止部材88が取り付けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置について説明する。
図5乃至図8に示すように、電子制御装置100は、主制御基板102と、払出制御基板104と、サブ制御基板106と、発射制御基板108と、を備えている。
図5に示すように、主制御基板102は、CPUと、ROMと、を備えている。
また、主制御基板102のCPUは、ROMに記憶されたデータに基づいて、後述の普通電動役物ソレノイド120、後述の大入賞口ソレノイド122、後述の図柄表示装置124及びサブ制御基板106をそれぞれ制御する。また、主制御基板102のCPUは、遊技全体を司り主として当否判定などの遊技状態を判断するものであり、この判断した遊技状態に沿った遊技環境(演出態様)を実現させるように制御するサブ制御基板106及び払出制御基板104を直接的に制御する。また、主制御基板102のCPUは、演出表示基板156、アンプ基板158、装飾駆動基板160及び演出ボタン基板162をサブ制御基板106を介して間接的に制御する。
また、主制御基板102のROMには、CPUにより実行される遊技全体の制御を実現するためのプログラムが記憶されている。
また、主制御基板102は、中継端子板110を介して、始動口スイッチ112と、大入賞口スイッチ114と、ゲートスイッチ116と、カウントスイッチ118と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、主制御基板102は、中継端子板119を介して、普通電動役物ソレノイド120と、大入賞口ソレノイド122と、図柄表示装置124と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、7セグ表示基板60は、図柄表示装置124の一実施形態である。
払出制御基板104は、中継端子板126を介して、ガラス枠スイッチ128と、外部タンクスイッチ130と、タンクスイッチ132と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板134を介して、エラーLED136に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、下皿満タンスイッチ138に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板140を介して、球貸表示基板142と、球貸装置(CRユニット)144と、にそれぞれ電気的に接続されている。
なお、球貸表示基板142には、球貸スイッチ146と、返却スイッチ148と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板150を介して、払出モータ152と払出スイッチ154とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御基板104は、主制御基板102と発射制御基板108とにそれぞれ電気的に接続されている。
図5及び図6に示すように、サブ制御基板106は、演出表示基板156と、アンプ基板158と、装飾駆動基板160と、演出ボタン基板162と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、サブ制御基板106は、主制御基板102からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。また、サブ制御基板106は、CPUと、ROMと、を備えている。
サブ制御基板106のCPUは、主制御基板102からの制御信号を受けて演出表示基板156、アンプ基板158、装飾駆動基板160及び演出ボタン基板162などの各基板を制御する。
また、サブ制御基板106のROMには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。
また、図6に示すように、演出表示基板156には、演出表示装置164(54)と、演出表示ROM166と、がそれぞれ電気的に接続されている。この演出表示ROM166には、演出図柄表示装置54に変動表示される擬似特別図柄のデータが記憶されている。なお、演出図柄表示装置54は、演出表示装置164の一実施形態である。
また、アンプ基板158には、所定の効果音を出力する各種スピーカ168(26)が電気的に接続されている。なお、スピーカ26は、各種スピーカ168の一実施形態である。
また、装飾駆動基板160には、各種LED・ランプ170(58、82)が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板160は、サブ制御基板106からの制御信号を受けて遊技の装飾に関する制御を行うものである。また、演出ボタン基板162には、操作スイッチ172が電気的に接続されている。なお、ランプ装置58及びサイドランプ82は、各種LED・ランプ170の一実施形態である。
また、図7に示すように、主制御基板102、サブ制御基板106、払出制御基板104及び発射制御基板108には、各基板に電力をそれぞれ供給するための電源基板174が接続されている。
また、図8に示すように、発射制御基板108には、発射駆動基板176を介して、発射モータ178と、発射停止スイッチ180と、タッチスイッチ182と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、発射制御基板108には、球送りソレノイド184が電気的に接続されている。
ここで、本発明の要部について説明する。
図2乃至図4に示すように、遊技盤24の裏面には、位置検知スイッチ(位置検知手段)200が取り付けられている。この位置検知スイッチ200は、遊技盤24裏面であって内枠14が外枠12に対して開閉可能に軸支されている側に取り付けられている。この位置検知スイッチ200は、遊技盤24の外枠12に対する相対位置の変化を検知するためのものである。なお、図5に示すように、位置検知スイッチ200は、主制御基板102と電気的に接続されている。
ここで、位置検知スイッチ200が遊技盤24の裏面であって軸支される側に取り付けられるのは、外枠12との衝突によって位置検知スイッチ200を構成するスイッチ部材(検知部材)220を破損させないためである。すなわち、図15及び図16に示すように、仮に位置検知スイッチ200が遊技盤24上であって軸支される側と反対側(開閉側)に位置検知スイッチ200が取り付けられると、内枠14が外枠12に対して閉じられるときに、接触検知部(スイッチ部本体)224が飛び出た状態で外枠12と接触することになるため、スイッチ部材220が破損するおそれが極めて高くなるので不適となる。
図9乃至図12に示すように、位置検知スイッチ200は、遊技盤24に取り付けられるベース部材202を備えている。このベース部材202にはネジなどの固着具(図示省略)を通すための貫通孔204が複数の形成されており、この貫通孔204に固着具が挿通されて遊技盤24にねじ込まれることにより、位置検知スイッチ200が遊技盤24の裏面に対して取り付けられる。
また、ベース部材202の表面には、第1軸部材206が取り付けられている。この第1軸部材206には、支持部材208が取り付けられている。すなわち、支持部材208の端部には長溝210が形成されており、この長溝210に第1軸部材206が挿入されている。そして、第1軸部材206にナット部材212が螺合してベース部材202とナット部材212との間に支持部材208を挟持させることにより、支持部材208がベース部材202に取り付けられている。支持部材208がベース部材202とナット部材212により挟まれる力は、第1軸部材206に対するナット部材212の螺合度により適宜調整可能になっている。また、支持部材208は、第1軸部材206を回転中心として任意の円弧を描くように回転することができるように構成されている。なお、長溝210に対する第1軸部材206の位置を調整することにより、支持部材208の回転半径を適宜変化させることができる。これにより、位置検知スイッチ200が取り付けられるスペースなどを考慮して、支持部材208の回転軌跡を適宜変更することができるため、位置検知スイッチ200の取付自由度を増すことが可能になる。
また、支持部材208には、第2軸部材214が取り付けられている。この第2軸部材214には、全体として略直方体状のスイッチ押さえ部材(接触移動部材)216が取り付けられている。すなわち、スイッチ押さえ部材216の長手方向一方側の端部には取付部218が形成されており、その取付部218に形成された貫通孔に第2軸部材214が挿入されている。このため、スイッチ押さえ部材216は、長手方向一方側端部の取付部218を貫通している第2軸部材214を回転中心として任意の円弧を描くように回転する。このスイッチ押さえ部材216の幅方向一方側側面部216Aにある長手方向他方側の角部216R1には、外枠12の壁部12Aが接触可能となり、このスイッチ押さえ部材215の幅方向他方側側面部216Bにある長手方向一方側の角部216R2には、後述する弾性片部226の自由端が接触している。
また、支持部材208には、スイッチ部材220が取り付けられている。このスイッチ部材220は、主制御基板102と接続し検知信号を送信するための通信線223を備えたスイッチ部本体222と、スイッチ部本体222に収納可能に設けられ任意の押圧力を受け又はその押圧力が解除されることによりスイッチ部本体222に対して出没する接触検知部224と、スイッチ部本体222に取り付けられ弾性変形可能な弾性片部226と、で構成されている。なお、接触検知部224は、スイッチ部本体222に内蔵されたコイルばね(図示省略)などの弾性力により、通常時は弾性片部226側に突出するように配置されている。
ここで、弾性片部226は、所定の方向に延在するように構成されており、その長手方向一方側端部226Aがスイッチ部本体222に固定されて固定端とされ、その長手方向他方側端部226Bがスイッチ押さえ部材216の幅方向他方側側面部216Bにある長手方向一方側の角部216R2と接触する自由端とされている。そして、弾性片部226は、スイッチ押さえ部材216が回転移動したときにスイッチ押さえ部材216により自由端である長手方向他方側端部226Bが押圧されて弾性片部226が弾性変形しようとする。このとき、スイッチ押さえ部材216の回転移動量が少なくスイッチ押さえ部材216からの押圧力が小さいときには、弾性片部226の長手方向他方側端部226B(自由端)のみが撓み変形するが、スイッチ押さえ部材216の回転移動量が多くなりスイッチ押さえ部材216からの押圧力が大きくなると、弾性片部226全体が弾性変形する。なお、弾性片部226が弾性変形する場合には、自由端である長手方向他方側端部226Bの撓み量が最も大きくなる。
また、スイッチ部材220の接触検知部224は、弾性片部226の固定端である長手方向一方側端部226A近傍の部位に接触可能となるように設けられている。また、弾性片部226がスイッチ押さえ部材216から押圧力を受けていない状態では、弾性片部226と接触しないように設定されている。そして、弾性片部226の長手方向一方側端部226A近傍の部位の弾性変形量(撓み量)が所定量よりも大きくなると、接触検知部224が弾性片部226の長手方向一方側端部226A近傍の部位に押圧されてスイッチ部本体222に押し込まれる。これにより、スイッチ部材220は、外枠12との接触を示す検知信号を通信線223を介して主制御基板102に対して出力する。
また、支持部材208には、位置決め部228が設けられている。この位置決め部228は、後述する操作部材232と接触することにより、支持部材208を所定の部位で位置決めする機能を備えている。
また、ベース部材202には、スライド溝230が形成されている。このスライド溝230には、操作部材232がスライド移動可能となるように取り付けられている。すなわち、スライド溝230の幅方向両端部にはリブ234がそれぞれ形成されており、このリブ234同士の間には操作部材232が取り付けられている。なお、操作部材232の幅方向両端部は、リブ234と接触している。また、操作部材232にはスライド移動方向に延びた長孔236が形成されており、この長孔236には第3軸部材238が挿入されている。このため、操作部材232は、リブ234により幅方向に位置決めされるとともに、リブ234にガイドされる形でスライド溝230上をスライド移動する。また、操作部材232の先端部には、幅方向寸法が他の部位と比較して小さくなっている傾斜部240が形成されている。すなわち、操作部材232は、スライド溝230上をスライド移動させることにより、図11に示す待機位置と、図9及び図10に示す突出位置の双方の位置に配置させることが可能となる。また、図13に示すように、操作部材232をスライド移動させ突出位置に移動させた状態において、支持部材208が外枠12の壁部12A側(遊技盤24の外側)に位置しているときには、操作部材232の先端部(傾斜部240)の幅一方側側面240Aに支持部材208の位置決め部228が接触している。また、図14に示すように、支持部材208が外枠12の壁部12A側と反対側(遊技盤24の内側)に位置しているときには、操作部材232の先端部(傾斜部240)の幅方向他方側側面240Bに支持部材208の位置決め部228が接触している。
また、ベース部材202には、支持部材208が外枠12の壁部12A側(遊技盤24の外側)に位置しているときに、操作部材232との間で支持部材208を挟持するための第1支持部242が設けられている。具体的には、支持部材208が外枠12の壁部12A側(遊技盤24の外側)に位置している場合には、位置決め部228の外側側面228Aに第1支持部242が接触し、位置決め部228の内側側面228Bに操作部材232の幅方向一方側側面240Aが接触し、支持部材208の位置決め部228が第1支持部242と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態となっている。
また、ベース部材202には、支持部材208が外枠12の壁部12A側と反対側(遊技盤24の内側)に位置しているときに、操作部材232との間で支持部材208を挟持するための第2支持部244が設けられている。具体的には、支持部材208が外枠12の壁部12A側と反対側(遊技盤24の内側)に位置している場合には、位置決め部228の内側側面228Bに第2支持部244が接触し、位置決め部228の外側側面228Aに操作部材232の幅方向他方側側面240Bが接触し、支持部材208の位置決め部228が第2支持部244と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態となっている。
また、ベース部材202の遊技盤24と面接する裏面には、複数(2個以上)の凸部246が設けられている。遊技盤24には、凸部246が挿入可能となる凹部248(図4参照)が複数形成されている。これにより、位置検知スイッチ200を遊技盤24に取り付ける際に、ベース部材202の凸部246を遊技盤24の凹部248に挿入させることにより、位置検知スイッチ200の遊技盤24に対する位置決めが正確になり、位置検知スイッチ200の遊技盤24に対する位置ずれが生じることを防止できる。
次に、本実施形態の遊技機10の作用について説明する。
図9、図10及び図13に示すように、支持部材208が外枠12の壁部12A側(遊技盤24の外側)に位置している状態、換言すれば、位置決め部228の外側側面228Aに第1支持部242が接触し、位置決め部228の内側側面228Bに操作部材232の幅方向一方側側面240Aが接触し、支持部材208の位置決め部228が第1支持部242と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態で、内枠14を外枠12に対して閉じようとすると、スイッチ押さえ部材216が外枠12の壁部12Aに接触し、スイッチ押さえ部材216には外枠12の壁部12Aから所定の押圧力が作用する。そして、外枠12の壁部12Aからスイッチ押さえ部材216に作用する押圧力は、内枠14が外枠12に対して完全に閉じられたとき(図13参照)に最大となる。
このとき、外枠12の壁部12Aからスイッチ押さえ部材216に押圧力が作用すると、外枠12の壁部12Aからの押圧力が弾性片部226の弾性力よりも大きいために、スイッチ押さえ部材216は、弾性片部226からの弾性力に対抗する形で図12矢印S方向側に移動する。これにより、スイッチ押さえ部材216は、第2軸部材214を中心として、任意の円弧を描くように回転移動していく。
スイッチ押さえ部材216が、第2軸部材214を中心として任意の円弧を描くように回転移動していくと、弾性片部226の長手方向他方側端部226B(自由端)にはスイッチ押さえ部材216からの押圧力が作用するため、弾性片部226が弾性変形する。このとき、図12に示すように、弾性片部226は、当初、長手方向他方側端部226B(自由端)のみが撓み変形していくが、やがてスイッチ押さえ部材216からの押圧力が大きくなると、その押圧力を長手方向他方側端部226B(自由端)のみの撓み変形で吸収することができなくなり、弾性片部226全体が弾性変形するようになる。
弾性片部226全体が弾性変形するようになると、やがて、スイッチ部材220の接触検知部224が弾性片部226の長手方向一方側端部226A近傍の部位に押圧されてスイッチ部本体222に押し込まれる。すなわち、弾性片部226の自由端である長手方向他方側端部226Bは固定端である長手方向一方側端部226Aと比較して撓み量が大きくなるが、接触検知部224が弾性片部226の長手方向一方側端部226A(固定端部)近傍の部位に接触可能に設けられているため、弾性片部226の長手方向他方側端部226Bがスイッチ押さえ部材216により押圧されて撓み量が大きくなると、やがて接触検知部224が弾性片部226の長手方向一方側端部226A近傍の部位に押圧されて作動する。そして、スイッチ部材220の接触検知部224がスイッチ部本体222に押し込まれると、スイッチ部材220は、外枠12との接触を示す検知信号を通信線223を介して主制御基板102に対して出力する。主制御基板102がスイッチ部材220からの検知信号を受信すると、主制御基板102は外枠12を検知する。
一方、内枠14が外枠12に対して開放されたとき、あるいは、不正行為などにより内枠14が外枠12に対して閉じられている状態で遊技盤24のみが移動させられたときには、外枠12の壁部12Aからスイッチ押さえ部材216に作用する押圧力が低減され、あるいは解除される。このとき、スイッチ押さえ部材216から弾性片部226の自由端に作用している押圧力も、低減され、あるいは解除される。そして、弾性片部226からスイッチ押さえ部材216に作用する弾性力が外枠12の壁部12Aからスイッチ押さえ部材216に作用する押圧力よりも大きくなると、スイッチ押さえ部材216は、外枠12の壁部12Aからスイッチ押さえ部材216に作用する押圧力に対抗する形で、図12矢印S方向側と反対側に移動する。これにより、スイッチ押さえ部材216は、第2軸部材214を中心として、任意の円弧を描くように、先程とは逆方向(図12中矢印S方向と反対方向)に回転移動していく。
スイッチ押さえ部材216が、第2軸部材214を中心として任意の円弧を描くように先程とは逆方向(図12中矢印S方向と反対方向)に回転移動していくと、弾性片部226に作用していた押圧力が小さくなるために、弾性片部226の弾性変形(撓み)が解消するようになる。弾性片部226の弾性変形(撓み)が解消していくと、弾性片部226から接触検知部224に作用していた押圧力がコイルばねから接触検知部224に作用している弾性力よりも小さくなるために、接触検知部224は、外枠12の壁部12A側に突出する。これにより、スイッチ部材220は、外枠12との接触を示す検知信号の主制御基板102に対する出力を停止する。主制御基板102は、検知信号の出力の停止を受けて、遊技盤24の外枠12に対する相対位置が変化したと判断する。そして、主制御基板102は、サブ制御基板106及びアンプ基板158を介して、各種スピーカ168から所定の警告音が出力されるように制御する。これにより、遊技盤24に取り付けたスイッチ部材220の接触検知部224と外枠12の壁部12Aとの接触状態に基づいて、遊技盤24の位置に異常があるか否かを容易に判別することができ、パチンコ機10の周囲にいるホール関係者に、遊技盤24の異常を知らせることができる。特に、内枠14は外枠12に対して閉じられているが、遊技盤24のみが不正行為により動かされる場合についても、遊技盤24の異常を検知することができる点で、いわゆるゴト行為の対策として効果がある。
なお、遊技盤24の位置に異常がある場合には、各種スピーカ168から所定の警告音が出力される構成に限られるものではなく、例えば、演出表示基板156や装飾駆動基板160を介して、演出表示装置164にエラーを示す表示を出力したり、各種LED・ランプ170の発光パターンを特殊なものに変更したりするように制御してもよい。また、遊技盤24の位置に異常がある場合に、主制御基板102は、払出制御基板104及び発射制御基板108を制御して、遊技球を発射させる発射モータ178の駆動を停止するようにしてもよい。
また、パチンコ機10を別の場所に搬送などする場合には、図11に示すように、操作部材232が待機位置に位置するように、操作部材232をスライド溝230上をスライド移動させる。このとき、操作部材232はリブ234にガイドされるようにスライド移動するため、操作部材232を幅方向に位置決めするとともにスライド移動を円滑に行うことができる。
操作部材232が待機位置に位置すると、図9及び図14に示すように、支持部材208を、第1軸部材206を回転中心として図14矢印T方向側に回転移動させる。これにより、支持部材208は、第1軸部材206を回転中心として図14矢印T方向側に任意の円弧を描くようにして回転移動する。そして、操作部材232が突出位置(図9参照)に位置するように、操作部材232をスライド溝230上をスライド移動させる。
これにより、支持部材208は、位置決め部228の内側側面228Bに第2支持部244が接触し、位置決め部228の外側側面228Aに操作部材232の幅方向他方側側面240Bが接触し、位置決め部228が第2支持部244と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態となっている。この状態で、支持部材208は、外枠12の壁部12A側と反対側(遊技盤24の内側)に安定して位置していることになる。支持部材208が外枠12の壁部12A側と反対側(遊技盤24の内側)に位置すると、スイッチ押さえ部材216及びスイッチ部材220も、外枠12の壁部12A側と反対側(遊技盤24の内側)に引き込まれた状態となる。このため、スイッチ押さえ部材216と外枠12の壁部12Aとの接触が回避され、外枠12の壁部12Aからスイッチ押さえ部材216に対して押圧力が作用しなくなる。この結果、スイッチ部材220の接触検知部224には、弾性片部226から押圧力が作用しなくなるため、接触検知部224がスイッチ部本体222に押し込まれることはない。
以上のように、本実施形態のパチンコ機10によれば、遊技盤24の外枠12に対する相対位置の変化は、接触検知部224が外枠12に直接接触する構成ではなく、スイッチ押さえ部材216を介して外枠12を検知する構成であるため、スイッチ押さえ部材216の回転移動量の分だけ、スイッチ部材220の検知ストロークを増加することができる。また、同時に、弾性片部226の弾性変形量(撓み量)が所定量以上になると、接触検知部224が弾性片部226により押圧されてスイッチ部材220が作動する構成であるため、弾性片部226の弾性変形量(撓み量)をスイッチ部材220の検知ストローク量に加えることができる。この結果、スイッチ部材220が遊技盤24に対して位置ずれした状態でも、スイッチ部材220の遊技盤24に対する位置ずれの悪影響を受けることなく、外枠12(遊技盤24の外枠12に対する相対位置の変化)を確実に検知することができる。換言すれば、スイッチ部材220が遊技盤24に対して位置ずれした状態でも、スイッチ押さえ部材216の回転移動量に遊技盤24の位置ずれ量を吸収させることができるため、スイッチ部材220の遊技盤24に対する位置ずれの悪影響を受けることなく、外枠12(遊技盤24の外枠12に対する相対位置の変化)を確実に検知することができる。
逆に、スイッチ部材220の遊技盤24に対する位置ずれの悪影響を受けることなく、外枠12(遊技盤24の外枠12に対する相対位置の変化)を確実に検知することができるので、スイッチ部材220の遊技盤24に対する高い位置精度が要求されることがない。この結果、スイッチ部材220の遊技盤24に対する取付作業が容易になる。
また特に、スイッチ押さえ部材216は、第2軸部材214を中心として円弧を描くように回転可能に構成されている。このため、スイッチ押さえ部材216が外枠12から押圧力を受けると、スイッチ押さえ部材216は、第2軸部材214を回転中心として、円弧を描くように移動する。このように、スイッチ押さえ部材216が円弧を描くように回転移動することで、スイッチ部材220(接触検知部224)を大型化することなく、狭いスペースでスイッチ押さえ部材216の移動を確保することができる。
また、スイッチ押さえ部材216とスイッチ部材220は単一の支持部材208に設けられており、支持部材208が第1軸部材206を回転中心として遊技盤24の内側に向かって円弧を描くように回転させることにより、内枠14が外枠12に対して閉じた状態でスイッチ押さえ部材216と外枠12との接触を回避させることができる。このように、遊技盤24を搬送する場合などに、スイッチ押さえ部材216と外枠12との接触を回避させることで、スイッチ押さえ部材216と外枠12との接触が原因となるスイッチ部材220の破損や故障を防止することができる。
また、操作部材232が支持部材208の移動軌跡上に出没可能となるように設けられており、スイッチ押さえ部材216が遊技盤24の外縁部から外側に突出した状態で、操作部材232を操作することにより、位置決め部228の外側側面228Aに第1支持部242を接触させ、位置決め部228の内側側面228Bに操作部材232の幅方向一方側側面240Aを接触させて、支持部材208の位置決め部228が第1支持部242と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態にすることが可能になる。これにより、支持部材208の位置決め部228が第1支持部242と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態を維持することができる。
また、スイッチ押さえ部材216が遊技盤24の外縁部から内側に引っ込んだ状態で、操作部材232を操作することにより、位置決め部228の内側側面228Bに第2支持部244を接触させ、位置決め部228の外側側面228Aに操作部材232の幅方向他方側側面240Bを接触させて、支持部材208の位置決め部228が第2支持部244と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態にすることが可能になる。これにより、支持部材208の位置決め部228が第2支持部244と操作部材232とで支持(位置決め固定)された状態を維持することができる。このように、操作部材232を操作するだけで、支持部材208を適切な位置に常に配置(待機)させておくことができる。この結果、支持部材208上に設けられているスイッチ押さえ部材216も適切な位置に配置(待機)させることができ、かつその位置を維持させることができる。なお、操作部材232はリブ234により幅方向に位置決めされているので、操作部材232のスライド移動(スライド操作)をより円滑にすることができる。
特に、操作部材232の先端部には傾斜部240が形成されているため、操作部材232を操作すると、操作部材232の先端部が位置決め部228の内側側面228Bの左側に進入してくるため、支持部材208が操作部材232の先端部により遊技盤24の外側(右側、外枠12側)に容易に押し出される。また、同様にして、操作部材232の先端部が位置決め部228の外側側面228Aの右側に進入してくるため、支持部材208が操作部材232の先端部により遊技盤24の内側(左側、外枠12側と反対側)に容易に押し出される。このように、操作部材232の先端部を傾斜部240とすることにより、支持部材208の移動を円滑にさせることができる。
なお、上記実施形態では、操作部材232は第3軸部材238を緩めることによりスライド可能となる構成であるが、図17に示すように、第3軸部材238を設けない構成でもよい。この構成では、操作部材232がスライド溝230上をスライドして、操作部材232の傾斜部240の幅方向側面240A(240B)により支持部材208を固定することができる。この構成では、第3軸部材238が不要となるので部品点数を削減することができる。なお、操作部材232のスライド溝230に対する位置ずれが問題になるが、操作部材232のスライド溝230に対する摩擦力が任意の値以上となるように設定することにより、操作部材232がスライド溝230に対して不意にスライドしてしまうことを防止できる。
また、図18に示すように、第3軸部材238を設けない構成で、かつ操作部材232の幅方向側面に第1鋸歯部250を形成し、リブ234の操作部材232の幅方向側面に対向する側面に第2鋸歯部252を形成し、両者が係合するように構成してもよい。この構成では、操作部材232がスライド溝230上をスライドする際に、第1鋸歯部250と第2鋸歯部252が1ピッチごとに噛み合うことになる。このため、ユーザが操作部材232を手でスライドさせると、第1鋸歯部250と第2鋸歯部252が噛み合う音が聞こえるとともに、第1鋸歯部250と第2鋸歯部252が噛み合うときの僅かな衝撃が手に伝わり、ユーザに操作感覚を与えることになる。また、操作部材232が位置決めされる停止位置が増加するため、操作部材232のスライド溝230に対する位置自由度を高めることができる。この結果、操作部材232のスライド溝230に対する位置を微調整することができる。このように、第3軸部材238が不要となるので部品点数を削減することができるという効果と同時に、操作部材232のスライド溝230に対する位置決めを強固にすることができる。
さらに、上記実施形態では、操作部材232が設けられた構成について説明したが、操作部材232に替えて第3軸部材238をベース部材202に対して着脱自在に設けるようにしてもよい。すなわち、図19に示すように、ベース部材202の支持部材208を固定できる部位にビス穴(図示省略)を形成し、このビス穴に第3軸部材238を固定することが好ましい。この構成では、支持部材208を内側に退避させたい場合には、第3軸部材238をビス穴から取り外すことにより、支持部材208の退避時において第3軸部材238が邪魔になる(干渉する)ことはない。そして、支持部材208を退避させた後で、再び、第3軸部材238をビス穴に固定する。これにより、支持部材208を第3軸部材238で位置決め固定することができる。