JP2020081773A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、入賞に係る不具合の発生を抑制したり、発生した不具合が解消され易くしたり構成することを目的とする。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が設けられている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、第2始動口122への入賞機会が少ない電サポ無状態と、電サポ無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い電サポ状態とを有している。そして、例えば、大当たりや特別図柄抽選の抽選回数を契機とするなど所定の条件において、電サポ無状態と、電サポ状態とのいずれかの状態に制御される。電サポ状態とは、例えば、普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、特別図柄変動時間が長い時短無状態と、時短無状態よりも特別図柄変動時間が短い時短状態とを有している。
なお、本実施の形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとする。また、以下の説明においては、電サポ状態かつ時短状態のことを単に時短状態とし、電サポ無状態かつ時短無状態のことを単に時短無状態とする。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、判定結果や保留数に関する表示を行う表示器130が設けられている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるためのガラスや透明樹脂などの透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(A)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて判定結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて判定結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて判定結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の判定結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の判定結果が表示される。
特別図柄抽選の判定結果がはずれである場合、第1特別図柄表示器221は、例えば複数のLEDのうち端部の1個のLEDだけを点灯させる。一方、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合、第1特別図柄表示器221は、複数のLEDを予め定められた点灯パターンで点灯させる。なお、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合、第1特別図柄表示器221は、大当たりに当選した場合の図柄の種類に応じて、異なる点灯パターンを表示する。
なお、第2特別図柄表示器222は、第2始動口122における遊技球の入賞に基づいて、第1特別図柄表示器221と同様の動作を行う。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125のシャッタ45(後述)を閉状態と開状態とにする大入賞口扉開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、判定結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
また、「小当たり」は、「はずれ」の一種であり、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、判定結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。電動チューリップ123の作動パターンについては後述するが、例えば0.15秒の開放時間で1回開く作動パターン、および0.90秒の開放時間で2回開放する作動パターンなどがある。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理(復旧処理)を実行する。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)601)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S602)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S602でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S603)。
バックアップフラグがONである場合(S603でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S604)。
チェックサムが正常である場合(S604でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S605)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
ここで、割り込み許可(S610)および割り込み禁止(S611)は、このループ処理(S610〜S614)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S612)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S613)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S614でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S610〜S614)と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S614でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S701)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S702)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S703)、RAM203へのアクセスを禁止して(S704)、無限ループに移行する。
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図5に示すループ処理の中で割り込みが許可(S610参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図7に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S801〜S806)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。また、詳しくは後述するが、第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212において事前判定処理を行う場合は、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、事前判定のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄判定部232および普通図柄変動制御部236の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
なお、図5乃至図7を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図5乃至図7に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図5乃至図7を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図7に示す主制御処理の乱数更新処理(S801)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理およびゲートスイッチ処理で取得され、特別図柄処理や普通図柄処理で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図5に示す基本処理に戻った後、S613の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
図8は、図7のS804に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1701)。大当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(S1701でNo)。一方、大当たり遊技フラグがONである場合(S1701でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S1702)。
次に、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動のラウンド数RがS1704で設定された最大値に達したか否かを判断する(S1712)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、大入賞口処理を終了する(S1712でNo)。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S1714)。このエンディングコマンドは、図7のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
なお、前述した小当たり遊技で行われる演出は、短当たり遊技で行われる演出と同様であり、演出から短当たりと小当たりとを区別することはできない。
その後に、パチンコ遊技機100本体の電源が再び入ると、上述した計測手段による開放時間のカウントを再開する。ただし、大入賞口125は、パチンコ遊技機100本体の電源が入れられても、シャッタを駆動するソレノイドやリンク機構などメカニカルな動きを伴う分、シャッタが開状態となるタイミングが、電源が入れられたタイミングに対して遅れる。その結果として、第1態様処理では、遊技制御基板における計測手段のカウント時間と、シャッタが実際に開く時間とに、時間差が生じる。例えば、第1態様処理では、ある1ラウンドにおいて、大入賞口125のシャッタが実際に開放している合計の時間は、予め設定された大入賞口125の開放時間よりも短くなる。
なお、第1態様処理では、電源の入り/切りを繰り返せば繰り返すほど、時間差が累積する。この場合、例えば、ある1ラウンドにおいて、予め設定された大入賞口125の開放時間に対して、大入賞口125のシャッタが実際に開放している合計の時間は更に短くなる。
図9は、図7のS805に示した賞球処理のうちの大入賞口における処理の内容を示すフローチャートである。
賞球処理において、遊技制御部200は、大入賞口スイッチ215から検出信号を受信したか否かを判断する(S901)。遊技制御部200は、大入賞口スイッチ215から検出信号を受信していないと判断した場合(S901でNo)には、再びS901に戻り、検出信号を受信するまで判断を繰り返す。
そして、遊技制御部200は、大入賞口スイッチ215から検出信号を受信し(S901でYes)、かつ、異常入賞フラグがONでない(S902でNo)と判断した場合、賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする(S903)。本実施形態では、例えば大入賞口125に対して遊技球が1個入賞した場合、13個の遊技球を払出制御部330に払い出させるための命令を含む賞球の払い出しの制御用コマンドが生成される。
図10に示すように、遊技盤110は、入賞や抽選に関する種々の役物が取り付けられる遊技板110Pを有する。
なお、本実施形態の説明において、図10に示す遊技板110Pの紙面手前側を「前側」とし、紙面奥側を「後側」とし、これらの方向を「前後方向」と称して説明する。また、図10に示す遊技板110Pの紙面右側を「右側」とし、紙面左側を「左側」とし、これらの方向を「左右方向」と称して説明する。さらに、図10に示す遊技板110Pの紙面上側を「上側」とし、紙面下側を「下側」とし、これらの方向を「上下方向」と称して説明する。
また、遊技板110P(遊技盤110)の前側が、遊技者が対向する遊技者側となる。そして、上記の方向の関係は、パチンコ遊技機100を遊技する遊技者から見た方向の関係に対応する。
レール部材112は、遊技板110Pの前側にて、主面P1に略垂直に対して立ち上がるように設けられる。また、第1始動口121、第2始動口122、ゲート124、電動チューリップ123、大入賞口125および普通入賞口126は、一部が、遊技板110Pを貫通するように設けられる。
本実施形態では、第1始動口121、第2始動口122、ゲート124、電動チューリップ123、大入賞口125および普通入賞口126のうち、上下方向においてゲート124が最も上側に配置される。そのゲート124の下側にて、電動チューリップ123、第2始動口122の順で上側から下側に配置される。
なお、ヘソくぎ101Hは、2本の遊技くぎ101によって構成される。そして、ヘソくぎ101Hは、2本の遊技くぎ101の間に遊技球を通過させることで、2本の遊技くぎの間を通過した遊技球を第1始動口121にほぼ確実に入球させる。すなわち、ヘソくぎ101Hは、実質的に、第1始動口121への遊技球の入り口を構成する遊技くぎである。
図11は、本実施形態のアタッカユニット400の正面図である。
図12は、本実施形態のアタッカユニット400の側面図である。
図13は、本実施形態のアタッカユニット400の背面図である。
図14は、本実施形態のアタッカユニット400の上面図である。
さらに、図11および図12に示すように、本実施形態においては、後板411には、ねじなどの固定部材が取り付けられる固定部412が形成される。そして、ユニット筐体部41は、固定部412にて遊技板110Pに固定される。
本実施形態のバンド保持部414は、大入賞口スイッチ215に接続する配線215Lを束ねるバンド部材80を保持する。そして、バンド保持部414は、大入賞口スイッチ215よりも下側に設けられる。これによって、配線215Lは、少なくとも大入賞口スイッチ215よりも下側に引き回されるようになる。ここで、本実施形態においては、アタッカユニット400における前板42や後板411および遊技板110Pは、透明に構成されている。従って、本実施形態のパチンコ遊技機100では、配線215Lを大入賞口スイッチ215よりも下側に引き回されることで、アタッカユニット400よりも上側にてアタッカユニット400を見下ろす遊技者に対して、配線215Lが見え難くなるようにしている。
また、出口415は、アタッカユニット400において最も下側に設けられる。そして、出口415は、図示しない排出部に対して遊技球を送る。
図14に示すように、前板42は、シャッタ45などアタッカユニット400を構成する各種部品よりも前側に配置される。また、前板42は、遊技板110Pと同様に無色かつ透明の樹脂材料により形成されている。
また、前板42には、装飾部421(後述する図22参照)が設けられる。装飾部421は、例えばパチンコ遊技機100のタイトルに関する内容、大入賞口125であることを示す内容など、各種の装飾が含まれる。装飾部421は、デザインが施されたシールによって構成され、前板42に貼り付けられていてもよい。また、装飾部421は、前板42に直接印刷されることで構成されていても良い。
図11に示すように、第1流路形成部43は、上下方向における上側を向く面を有し、遊技球の流下方向において、シャッタ45の上流側に配置される。また、第1流路形成部43は、前後方向において後板411と前板42との間に挟まれる(図14参照)。そして、本実施形態の第1流路形成部43は、右側が高く左側が低くなるように傾斜している。また、第1流路形成部43は、遊技球をシャッタ45または大入賞口125へと導く経路を形成する。
さらに、本実施形態の第1流路形成部43は、前板42および後板411と同様に、無色かつ透明の樹脂材料によって形成されている。
第2流路形成部44は、上下方向における上側を向く面を有し、遊技球の流下方向において、シャッタ45の下流側に配置される。また、第2流路形成部44は、前後方向において後板411と前板42との間に挟まれる。そして、第2流路形成部44は、右側が高く左側が低くなるように傾斜している。
さらに、本実施形態の第2流路形成部44は、前板42および後板411と同様に、無色かつ透明な樹脂材料によって形成されている。
図11に示すように、本実施形態のシャッタ45は、薄い板状の部材により構成されている。また、シャッタ45は、略矩形状に形成されている(図14参照)。そして、シャッタ45は、主面(最も面積が大きい面)であって上下方向の上側を向くシャッタ上面45Aと、シャッタ上面45Aに対して裏側となるシャッタ下面45Bとを有する。シャッタ下面45Bには、前後方向に沿って形成されるとともに突出する被ガイド部452が形成されている。この被ガイド部452は、ユニット筐体部41のガイド部413により案内される。そして、シャッタ45は、シャッタ上面45Aおよびシャッタ下面45Bがそれぞれ上下方向を向いた状態を維持しながら、前後方向にスライド移動する。本実施形態では、シャッタ45のスライド移動によって、大入賞口125を開状態にしたり閉状態にしたりする。
そして、本実施形態のシャッタ45は、前板42との間に非当接部を有することにより、シャッタ45を手動にて変位させる際に、操作者によって操作される被操作部を構成する。
なお、シャッタ45の詳細な形状について後に詳しく説明する。
図11に示すように、内側流路形成部46は、上下方向においてシャッタ45の下側に配置される。そして、内側流路形成部46は、シャッタ45が大入賞口125を開状態としているときに、遊技球が導かれるように構成されている。また、内側流路形成部46は、右側が高く、左側が低くなるように傾斜している。従って、内側流路形成部46上の遊技球は、内側流路形成部46の左側の端部に向けて自重により転がる。
なお、アタッカユニット400において、遊技球が左側から右側に向けて流れる場合には、シャッタ45の長手方向における右側の端部に設ければ良い。
図13に示すように、ソレノイド47(駆動部の一例)は、進退するプランジャ471(駆動軸部の一例)と、プランジャ471を進退移動させるコイル472と、プランジャ471にバネ力を付与するバネ473(弾性部材の一例)とを有する。
プランジャ471は、軸方向の一端部がリンク機構48に接続し、他端部にコイル472に引っ張られる磁石(不図示)が設けられている。
コイル472は、配線215Lから給電されることで励磁し、プランジャ471を引き込む。一方、コイル472は、非通電状態となることで励磁されず、プランジャ471を進出可能な状態にする。
バネ473は、プランジャ471がコイル472に対して突出する方向のバネ力をプランジャ471に対して付与する。本実施形態では、コイル472が非通電状態であるときに、バネ473は、プランジャ471を進出させる。
本実施形態のパチンコ遊技機100では、シャッタ45は、前後方向よりも左右方向に長く形成されている。また、遊技球は重力方向に移動するため、大入賞口125において遊技球が移動する領域は、上下方向において設ける必要がある。
そこで、本実施形態では、シャッタ45の移動方向である前後方向とは異なる方向にプランジャ471の軸方向が向くように配置することで、ソレノイド47を配置するためだけに所定方向において空間を確保する必要性を無くし、空間の有効利用を図っている。
そこで、本実施形態のパチンコ遊技機100では、ソレノイド47のプランジャ471を、シャッタ45の移動方向である前後方向とは異なる方向である左右方向に配置し、重力の影響を低減している。このように、ソレノイド47のプランジャ471が左右方向に沿うように配置することで、チャタリングに起因してプランジャ471の動作が不安定化することを抑制できる。また、プランジャ471が左右方向に沿うようにソレノイド47を配置することで、上述のとおり空間の有効利用を図ることができる。
リンク機構48は、ソレノイド47のプランジャ471の動きをシャッタ45に伝達する。本実施形態において、リンク機構48は、プランジャ471が押し出されると、シャッタ45を前側に移動させる。一方、リンク機構48は、プランジャ471が引き込まれると、シャッタ45を後側に移動させる。
図15は、本実施形態のシャッタ45の形状の説明図である。
また、シャッタ45は、左右方向における右側から左側に進むに従って、前後方向における幅Bが等しくても良い。
具体的には、本実施形態のシャッタ45は、前側の端部450に、上側に形成される上側端面450Tと、下側に形成される下側端面450Bとを有している。そして、上側端面450Tは、シャッタ上面45Aに対して略直交している。一方で、下側端面450Bは、シャッタ上面45Aに対して傾斜している。そして、本実施形態のシャッタ45は、下側端面450Bを有することによって、上下方向における幅Hを異ならせている。
次に、図16を参照しながら、本実施形態のアタッカユニット400の動作について説明する。
大入賞口125を開状態に制御する場合には、ソレノイド47のコイル472に対して通電を行う。そうすると、プランジャ471がバネ473に抗して引き込まれる。そして、プランジャ471は、リンク機構48を介してシャッタ45を後側に向けてスライド移動させる。これによって、シャッタ45は、後板411に対して更に後側に退いた状態になり、先端部が後板411に略揃った位置になる。そして、シャッタ45は、大入賞口125に遊技球が入球容易な開状態を形成する。
続いて、シャッタ45と前板42との間に遊技球が挟み込まれた状態(以下、球噛み状態)の説明をする。
なお、図17(A−1)は、本実施形態のシャッタ45が閉状態である場合の説明図であり、図17(A−2)は、シャッタ45が球噛み状態である場合の説明図である。また、図17(B−1)は、比較例のシャッタ90が閉状態である場合の説明図であり、図17(B−2)は、シャッタ90が球噛み状態である場合の説明図である。
図18は、変形例のシャッタ45を示す図である。
さらに、図18(A−2)に示すように、シャッタ45は、図18(A−1)と同様な形状であって、少なくとも一部が前板42と接触し、他の部分が前板42との間に間隙Wを形成するようにしても良い。
さらに、図18(B−2)に示すように、シャッタ45は、図18(B−1)と同様な形状であって、直線状部453が前板42と接触し、他の部分が前板42との間に間隙Wを形成するようにしても良い。
さらに、図18(C−2)に示すように、シャッタ45は、図18(C−1)と同様な形状であって、例えば両端部が前板42に接触し、その他の部分が前板42との間に間隙Wを形成するようにしても良い。
さらに、図18(D−2)に示すように、シャッタ45は、図18(D−1)と同様な形状であって、例えば屈曲点455の部分が前板42に接触し、その他の部分が前板42との間に間隙Wを形成するようにしても良い。
例えば、シャッタ45が最も突出した閉状態である場合に、シャッタ45の前側の全ての領域が前板42との間に隙間なく前板42と接触していると、シャッタ45を操作者が操作してシャッタ45を開状態にしようとする際に、シャッタ45の前側の端部に例えば指や治具などを引っ掛けることが困難である。
これに対して、本実施形態のシャッタ45は、少なくとも一部に前板42との間に間隙Wを形成する被操作部を有している。これによって、操作者は、被操作部として機能する間隙Wに例えば指や治具などを引っ掛けることで、シャッタ45を容易に操作することができる。
図19は、変形例のシャッタ45を示す図である。
図20は、変形例のアタッカユニット400を示す図である。
なお、孔456は、必ずしも上下方向に貫通している必要はない。また、孔456は、複数設けられていても良い。
なお、把手部457は、シャッタ上面45Aにて、上側に向けて突出していても良い。
そして、操作者は、被操作部として機能するシャッタ45の受部45Rに対して、冶具95を押し当てるなどして、シャッタ45を容易に操作することができる。
図21は、遊技盤110における球詰まりの説明図である。
これに対して、本実施形態のアタッカユニット400では、シャッタ45を、第1始動口121よりも下側に設けている。従って、シャッタ45上にブドウが形成された場合であっても、例えばブドウの上側をさらに遊技球が流下して第1始動口121に遊技球が向かい難くなっている。
比較例のパチンコ遊技機において、比較例の第1始動口121は、所定の基準高さに対して、高さLv4に設けられている。また、比較例のヘソくぎ101Hは、基準高さに対して、第1始動口121よりも高い、高さLv5に設けられている。そして、比較例の大入賞口125(シャッタ45)は、基準高さに対して、第1始動口121およびヘソくぎ101Hよりも高い、高さLv6に設けられている。
そして、比較例のパチンコ遊技機においては、大入賞口125のシャッタ45上にてブドウが発生すると、ブドウを構成する遊技球が比較的少ない数でも、第1始動口121よりも上側までブドウが形成されてしまう。これによって、ブドウの上側から第1始動口121へと遊技球が流れる経路が形成される可能性が高くなる。
特に、遊技盤110において、本実施形態の大入賞口125は、第1始動口121よりも下側に設けられている。特に、本実施形態では、大入賞口125のシャッタ45は、シャッタ45に対して第1始動口121が設けられている側である左側が右側よりも低くなっている。これによって、第1始動口121側におけるブドウの高さが比較的低くなり、ブドウの発生に伴う第1始動口121への遊技球の流れが抑制される。
図22は、本実施形態の前板42の装飾部421の説明図である。
装飾部421は、前板42において、全面的に形成される。また、装飾部421は、前側から遊技者が見た場合に、シャッタ45と重なる位置に設けられる。さらに、装飾部421は、透明な前板42に設けられ、前板42を通して後側を透過させて見せない、または、見え難くする色や模様や形状を有している。
そして、本実施形態の装飾部421は、遊技盤110の盤面(遊技板110Pの主面P1)の垂直方向から遊技者がシャッタ45を見た場合に、シャッタ45の少なくとも一部を視認困難または視認不能にする。さらに、装飾部421は、遊技盤110の盤面(遊技板110Pの主面P1)の垂直方向と交差する方向であってシャッタ45よりも上側から遊技者がシャッタ45を見た場合には、シャッタ45の少なくとも一部を視認容易または視認可能にする。
一方で、図22(B)に示すように、アタッカユニット400は、遊技盤110の盤面に対して交差する交差方向であって、アタッカユニット400の上側からアタッカユニット400を見た場合に、シャッタ45のシャッタ上面45Aを、装飾部421より隠さず、遊技者が見える、あるいは、遊技者が見え易い状態にする。
図23は、変形例の装飾部421の説明図である。
変形例の装飾部421は、前板42にシール材などが貼り付けられることで設けられる。そして、図23に示すように、変形例の装飾部421は、シャッタ45の上側に対応する位置であって、シャッタ45の流下方向に沿って第1装飾領域S1と、第2装飾領域S2と、第3装飾領域S3と、有している。これら、第1装飾領域S1、第2装飾領域S2、および、第3装飾領域S3は、透明な前板42に設けられ、前板42を通して後側を透過させて見せない、または、見えにくくする色や模様や形状を有している。さらに、第1装飾領域S1、第2装飾領域S2、および第3装飾領域S3は、シャッタ45における遊技球の流下方向に沿って、所定の間隔を有して並べられる。そして、各々の装飾領域の間には、透明である前板42を通して後側を透過して見せる第1透過部T12と、第2透過部T23とが形成される。
なお、本実施形態において、第1装飾領域S1、第2装飾領域S2および第3装飾領域S3がそれぞれ遊技球の一部を隠している状態において、遊技球のうち見せない領域の面積(例えば、遊技球の3分の1)は、遊技球のうち見せる領域の面積(例えば、遊技球の3分の2)よりも小さくなるようにしている。
図24は、本実施形態の遊技領域111の前後方向におけるサイズの関係についての説明図である。
本実施形態では、遊技板110Pの主面P1からの、各部品の突出高さは、以下のようになっている。遊技くぎ101は、高さT1であり、前板42は、高さT2である。そして、高さT1および高さT2は、略等しくなっている(T1=T2)。また、本実施形態のパチンコ遊技機100において、遊技くぎ101の高さT1および前板42の高さT2は、主面P1からの突出高さが、遊技領域111に設けられる部品の中でも最も高くなっている。
図8を参照しながら説明したとおり、大入賞口処理において、大入賞口125の作動のラウンド数が設定された最大値に達すると、大当たり遊技が終了する。ここで、大当たり遊技が終了したにもかかわらず、大入賞口125に遊技球が入賞する場合がある。そして、大当たり遊技が終了した後における遊技球の入賞を抑制するために、例えば画像表示部114の画面にてエラーが発生していることを表示する制御が考えられる。しかしながら、エラー報知を行う条件を厳しく設定し過ぎると、例えば、不正な操作を行っていないにもかかわらずエラー表示が行われ、不正を行っていない遊技者が不快な思いをすることになる。一方で、条件を緩く設定し過ぎると、不正な操作を助長してしまうおそれがある。
図25は、本実施形態の大入賞口125における異常入賞判定処理の内容を示すフローチャートである。
一方、大入賞口125が閉状態になったタイミングから予め定められた時間が経過し(S2501でYes)、さらに、予め定められた数以上の遊技球が大入賞口125に入賞した場合(S2502でYes)、遊技制御部200は、異常入賞フラグをONする(S2503)。
図26は、大当たり遊技における大入賞口125を開閉するシャッタ45の動作状態と、シャッタ45の動作状態を所定の試験装置に認識させるための試験信号の出力状態と、異常入賞判定処理との関係を示すタイミングチャートである。
図27は、変形例のアタッカユニット400の正面図である。
変形例のアタッカユニット400は、遊技領域111全体として遊技球の流下方向に対して、シャッタ45の傾斜が上述した実施形態とは異なるものである。
変形例のアタッカユニット400は、遊技領域111における右側に設けられている。本実施形態において、排出口117は、遊技盤110の中央部に設けられている(図1参照)。従って、遊技領域111の右側においては、遊技球は、右側から左側への遊技球の流れが流下方向となる。
以上のように構成される変形例のアタッカユニット400では、大当たり遊技のラウンドのインターバルのタイミングで大入賞口125に到達した遊技球が、その後、大入賞口125に入球できるようになっている。
なお、例えばシャッタ45上における遊技球の転がり速度を抑えるという点では、シャッタ45(シャッタ上面45A)の高さを、左右方向に進むに従って水平に設けても良い。
続いて、正常な操作ではない異常操作が行われた場合に、実行させるペナルティ処理について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機100では、大当たり遊技が行われているときに、パチンコ遊技機100の本体における電源がOFFされた場合に、大入賞口125の開放時間を予め定められた開放時間よりも短くする第1ペナルティ処理を行う。この第1ペナルティ処理を行うことによって、パチンコ遊技機100本体の電源をOFFすることが好ましくない操作であることを明示するようにしている。
なお、右打ち画像79は、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態になっているときに表示される。すなわち、右打ち画像79は、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態になっていることを遊技者に報知するための画像である。
その後、パチンコ遊技機100に対する電源がONにされる。そうすると、パチンコ遊技機100では、復旧動作が実行される。また、図28(5)に示すように、画像表示部114の画面には、復旧中であることを示す復旧中画像81が表示される。
また、この場合に、上述した、警告表示82およびペナルティ表示83が再び画面に表示される。
Claims (1)
- 遊技球が入賞する入賞口と、
遊技機の前後方向にスライド移動することによって、前記入賞口に遊技球を入球容易にする第1状態と、前記入賞口に遊技球を入球困難にする第2状態との間で変位可能な変位部材と、
を備え、
前記変位部材は、遊技機の左右方向に進むに従って上下方向の高さが変化することを特徴とする遊技機。
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