JP5946233B2 - 紙塗工用組成物の製造方法及び塗工紙の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オフセット印刷用紙用の紙塗工用組成物及び塗工紙(オフセット印刷用紙)に関し、更に詳しくは、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れる塗工紙(オフセット印刷用紙)を与える紙塗工用組成物に関する。
オフセット印刷用紙は、平滑性、白紙光沢、印刷光沢等を発現させるために、原紙と、この原紙の表面に紙塗工用組成物が塗布されて形成された塗工層と、を備える構成を有する。塗工層の形成においては、近年、高速塗工化が図られており、流動性、保水性、塗工性等に優れた紙塗工用組成物が検討されている。
特許文献1には、カオリン、クレー、炭酸カルシウム等の顔料100質量部に対して、重合度が500〜3,000のポリビニルアルコールを0.1質量部以上2.0質量部未満、及び、デンプンを2.0質量部未満含有する、塗工性及び耐ブリスター性に優れた紙塗工液が開示されている。
また、特許文献2には、カオリン、炭酸カルシウム等の顔料と、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス及びデンプンを含むバインダーと、平均重合度が30〜7,000、ケン化度30〜100モル%及びアニオン化変性度0.5〜20モル%の水溶性アニオン化変性ポリビニルアルコールとを含有する、流動性及び保水性に優れた紙塗工液が開示されている。
国際公開2003−60232号公報 特開平3−124899号公報
特許文献1及び2に開示された紙塗工液は、デンプンを含むものの、通常、アルカリ性であり、塗工液を腐敗させる微生物の繁殖は比較的抑制される。しかしながら、一旦、微生物が繁殖し始めると、デンプン、ラテックス等が分解されて塗工液のpH、粘度等が変化することがあり、その場合、塗工紙の安定製造を進められなくなってしまう。
また、デンプンを含有しない紙塗工液を用いると、得られる塗工紙の印刷強度が十分でない場合があった。そして、流動性、保水性及び塗工性を低下させることなく、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れた塗工紙を得るために、ラテックス、粘度調節剤等の最適化が求められていた。
本発明の課題は、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れるオフセット印刷用紙の製造に用いられ、流動性、保水性、塗工性等に優れる紙塗工用組成物を提供することである。
本発明者らは、高速塗工を適用したオフセット印刷用紙の製造に好適な紙塗工用組成物について検討したところ、特定の物性を有するポリビニルアルコールと、特定の組成を有する重合体粒子を含むラテックスとを配合して得られた紙塗工用組成物により、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れたオフセット印刷用紙が得られることが分かった。
本発明は以下のとおりである。
1.[A]顔料、[B]ポリビニルアルコール、及び、[C]脂肪族共役ジエン系共重合体粒子、を含有する、オフセット印刷用紙用の紙塗工用組成物の製造方法であって、
前記紙塗工用組成物はデンプンを含有せず、
前記顔料[A]は、炭酸カルシウムを含み、該炭酸カルシウムの含有量は、該顔料[A]100質量%に対して50〜100質量%であり、
前記ポリビニルアルコール[B]は、JIS K6726に準じて測定される、濃度4質量%の水溶液の粘度が、温度20℃において20mPa・s以下であり、且つ、該ポリビニルアルコール[B]の含有量は、前記顔料[A]100質量部に対して0.2〜5.0質量部であり、
前記脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]は、脂肪族共役ジエン単量体[c1]30〜65質量%、エチレン性不飽和カルボン酸単量体[c2]1〜8質量%及びこれらの単量体と共重合可能な他の単量体[c3]27〜69質量%(但し、前記単量体[c1]、[c2]及び[c3]の合計は100質量%である。)を重合して得られコア・シェル型の共重合体の粒子であり、
該脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]のpH7.5における平均粒子径は60〜180nmであり、且つ、該脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]の含有量は、前記顔料[A]100質量部に対して4〜12質量部であり、
前記顔料[A]、前記ポリビニルアルコール[B]及び前記脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]を混合する混合工程と、その後、pH8.0〜10.5に調整するpH調整工程を備えることを特徴とする紙塗工用組成物の製造方法
2.AA−GWRによる加圧脱水量(5μmフィルター加圧1.5kg)が100g/m以下である請求項1に記載の紙塗工用組成物の製造方法
3.上記炭酸カルシウムは、粒子径が2μm以下の炭酸カルシウムを95質量%以上含む請求項1又は2に記載の紙塗工用組成物の製造方法
4.上記顔料[A]が中空の有機顔料を含み、上記有機顔料の含有量は、上記顔料[A]100質量%に対して10質量%以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の紙塗工用組成物の製造方法
5.上記1乃至4のいずれかに記載の紙塗工用組成物の製造方法から得られた紙塗工用組成物を原紙に塗工する塗工工程を備えることを特徴とする塗工紙(オフセット印刷用紙)の製造方法
本発明の紙塗工用組成物は、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れた、オフセット枚葉式印刷用紙、オフセット輪転式印刷用紙等のオフセット印刷用紙の製造に好適である。
上記顔料[A]に含まれる炭酸カルシウムが、粒子径が2μm以下の炭酸カルシウムを95質量%以上含む場合には、印刷強度が特に優れるオフセット印刷用紙の製造に好適である。
また、上記顔料[A]が、中空の有機顔料を、所定割合をもって含む場合には、白紙光沢及び印刷光沢が特に優れるオフセット印刷用紙の製造に好適である。
以下、本発明を詳しく説明する。尚、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味する。
本発明の紙塗工用組成物の製造方法は、[A]顔料、[B]ポリビニルアルコール、及び、[C]脂肪族共役ジエン系共重合体粒子、を含有する、オフセット印刷用紙用の紙塗工用組成物の製造方法であって、前記紙塗工用組成物はデンプンを含有せず、前記顔料[A]は、炭酸カルシウムを含み、該炭酸カルシウムの含有量は、該顔料[A]100質量%に対して50〜100質量%であり、前記ポリビニルアルコール[B]は、JIS K6726に準じて測定される、濃度4質量%の水溶液の粘度が、温度20℃において20mPa・s以下であり、且つ、該ポリビニルアルコール[B]の含有量は、前記顔料[A]100質量部に対して0.2〜5.0質量部であり、前記脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]は、脂肪族共役ジエン単量体[c1]30〜65質量%、エチレン性不飽和カルボン酸単量体[c2]1〜8質量%及びこれらの単量体と共重合可能な他の単量体[c3]27〜69質量%(但し、前記単量体[c1]、[c2]及び[c3]の合計は100質量%である。)を重合して得られコア・シェル型の共重合体の粒子であり、該脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]のpH7.5における平均粒子径は60〜180nmであり、且つ、該脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]の含有量は、前記顔料[A]100質量部に対して4〜12質量部であり、前記顔料[A]、前記ポリビニルアルコール[B]及び前記脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]を混合する混合工程と、その後、pH8.0〜10.5に調整するpH調整工程を備えることを特徴とする。
尚、本発明の紙塗工用組成物の製造方法により得られる紙塗工用組成物は、通常、液状の組成物であり、その媒体は、主として水である。
上記顔料[A]は、少なくとも炭酸カルシウムを含み、その含有量は、顔料[A]100質量%に対して50〜100質量%であり、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは70〜100質量%である。炭酸カルシウムが50質量%以上含まれることにより、印刷強度が一段と向上した塗工紙を製造することができる。また、得られる塗工紙の性能を低下させることなく、バインダーであるラテックスの使用量を低減することができ、更には、安価な炭酸カルシウムの顔料比率が高まることで塗料コストを抑制することができる。
上記炭酸カルシウムの粒子径は、組成物の高速流動性に優れ、印刷強度及び白紙光沢に優れた塗工紙が得られることから、通常、2μm以下、好ましくは0.1〜1.5μmである。この粒子径が大きすぎると、塗料の高速流動性が低下し、実機での高速塗工に適さない場合がある。また、物理的に凹凸が増すこととなり、組成物中の水分が原紙にしみ込み易くなる場合がある。その結果、保水性が低下すると共に、塗工紙の表面で光が乱反射し白紙光沢の低下を招く場合がある。更に、顔料同士の接着点が減ることでバインダーが有効に機能せず、塗工層強度が低下すると共に印刷強度も低下する。尚、上記粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定された値である。
本発明において、上記炭酸カルシウムは、得られる塗工紙の印刷強度が特に優れることから、粒子径が2μm以下の炭酸カルシウムの含有割合が高いことが好ましい。その場合の含有割合は、炭酸カルシウムの全量に対して、好ましくは95質量%以上、より好ましくは100質量%である。
また、上記顔料[A]は、無機顔料、有機顔料等の他の顔料を含んでもよい。無機顔料としては、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。また、有機顔料としては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等からなる、中実又は中空の粒子を用いることができる。他の顔料は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明においては、得られる塗工紙の白紙光沢及び印刷光沢が特に優れることから、中空の有機顔料が好ましい。この場合、平坦性に優れた塗工層が得られることから、この有機顔料の平均粒子径は、好ましくは0.5〜2.0μm、より好ましくは0.6〜1.7μm、更に好ましくは0.7〜1.5μmである。
また、上記顔料[A]が、中空の有機顔料を含む場合、その含有割合は、上記顔料[A]100質量%に対して、10質量%以下であり、好ましくは1〜9質量%、より好ましくは2〜8質量%である。この含有割合とすることにより、得られる塗工紙の白紙光沢及び印刷光沢が特に優れる。
上記ポリビニルアルコール[B]は、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れるオフセット印刷用紙の製造に好適な粘度調節剤として用いられる成分であり、濃度4質量%の水溶液を調製したときの粘度を、JIS K6726に準じ、温度20℃で測定した場合、20mPa・s以下であるポリビニルアルコールであれば、重合度、けん化度等は、特に限定されない。上記水溶液の粘度は、好ましくは2〜18mPa・s、より好ましくは2〜15mPa・sである。上記粘度が20mPa・s以下であるポリビニルアルコール[B]と、後述する共重合体粒子[C]とを併用することで、得られる塗工紙において、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度のバランスに優れ、特に印刷強度が優れる。
上記ポリビニルアルコール[B]の重合度は、好ましくは100〜2,000、より好ましくは100〜1,500、更に好ましくは100〜1,000である。この重合度が上記範囲にあれば、塗工性に優れた粘度を有する組成物とすることができ、塗料の保水性、及び、得られる塗工紙の印刷強度に優れる。
また、上記ポリビニルアルコール[B]のけん化度は、好ましくは85モル%以上、より好ましくは90モル%以上、更に好ましくは95モル%以上である。このけん化度が85モル%以上であれば、塗工性に優れた粘度を有する組成物とすることができ、塗料の保水性、及び、得られる塗工紙の印刷強度に優れる。
尚、上記ポリビニルアルコール[B]は、変性されたポリビニルアルコールであってもよい。
本発明の紙塗工用組成物の製造方法において、上記ポリビニルアルコール[B]の含有量は、上記顔料[A]100質量部に対して、0.2〜5.0質量部であり、好ましくは0.2〜4.0質量部である。この含有割合とすることにより、塗工性に優れた粘度を有する組成物とすることができ、塗料の保水性、及び、得られる塗工紙の印刷強度が特に優れる。
上記共重合体粒子[C]は、脂肪族共役ジエン単量体[c1]30〜65質量%、エチレン性不飽和カルボン酸単量体[c2]1〜8質量%及びこれらの単量体と共重合可能な他の単量体[c3]27〜69質量%(但し、単量体[c1]、[c2]及び[c3]の合計は100質量%である。)を重合して得られる共重合体の粒子である。この共重合体粒子[C]は、バインダーとして作用する成分である。
記脂肪族共役ジエン単量体[c1]としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。これらのうち、1,3−ブタジエンが好ましい。また、上記化合物は、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
上記単量体[c1]の含有量は、上記単量体[c1]、[c2]及び[c3]の合計100質量%に対して、30〜65質量%であり、好ましくは30〜60質量%である。上記単量体[c1]の含有量が上記範囲にあると、共重合体粒子[C]が適度な硬度を有し、塗工後のべとつきが抑制され、原紙及び顔料[A]への接着性に優れる。
記エチレン性不飽和カルボン酸単量体[c2]としては、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸等が挙げられる。これらのうち、アクリル酸及びイタコン酸が好ましい。また、上記化合物は、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
上記単量体[c2]の含有量は、上記単量体[c1]、[c2]及び[c3]の合計100質量%に対して、1〜8質量%であり、好ましくは1〜6質量%である。上記単量体[c2]の含有量が上記範囲にあると、共重合体粒子[C]の機械的安定性及び化学的安定性に優れ、塗工性に優れる。尚、上記含有量が多すぎると、紙塗工用組成物の粘度が高くなり、作業性が低下する場合がある。
記他の単量体[c3]としては、芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体、ヒドロキシル基含有単量体、アミノ基含有単量体、アミド基含有単量体、アルコキシル基含有単量体、シアノ基含有単量体、シアン化ビニル単量体、ビニルエーテル単量体、ビニルエステル単量体等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
合がある。
芳香族ビニル単量体としては、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、4−tert−ブチルスチレン、tert−ブトキシスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ハロゲン化スチレン、スチレンスルホン酸及びその塩、α−メチルスチレンスルホン酸及びその塩等が挙げられる。これらのうち、スチレンが好ましい。また、上記化合物は、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸n−オクタデシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等が挙げられる。これらのうち、メタクリル酸メチルが好ましい。また、上記化合物は、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
ヒドロキシル基含有単量体としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリル酸エステルや、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、o−ヒドロキシスチレン、p−イソプロペニルフェノール、m−イソプロペニルフェノール、o−イソプロペニルフェノール等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
アミノ基含有単量体としては、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノメチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノメチル、(メタ)アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸2−ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸2−ジエチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ジ−n−プロピルアミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸3−ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸3−ジエチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸3−(ジ−n−プロピルアミノ)プロピル等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
アミド基含有単量体としては、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
アルコキシル基含有単量体としては、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−(n−プロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(n−ブトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−エトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−(n−プロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(n−ブトキシ)プロピル等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
シアノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル化合物としては、(メタ)アクリル酸シアノメチル、(メタ)アクリル酸1−シアノエチル、(メタ)アクリル酸2−シアノエチル、(メタ)アクリル酸1−シアノプロピル、(メタ)アクリル酸2−シアノプロピル、(メタ)アクリル酸3−シアノプロピル、(メタ)アクリル酸4−シアノブチル、(メタ)アクリル酸6−シアノヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチル−6−シアノヘキシル、(メタ)アクリル酸8−シアノオクチル等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
シアン化ビニル単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル等が挙げられる。これらのうち、アクリロニトリルが好ましい。また、上記化合物は、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
ビニルエーテル単量体としては、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
ビニルエステル単量体としては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
上記他の単量体としては、芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体及びシアン化ビニル単量体が好ましい。これらを組み合わせることにより、印刷強度及び印刷光沢に優れた塗工紙を得ることができる。
上記単量体[c3]の含有量は、上記単量体[c1]、[c2]及び[c3]の合計100質量%に対して、27〜69質量%であり、好ましくは34〜69質量%である。上記単量体[c3]の含有量が上記範囲にあると、原紙及び顔料[A]への接着性に優れ、印刷強度及び印刷光沢に優れた塗工紙を得ることができる。
尚、上記含有量が多すぎると、印刷強度及び印刷光沢が低下する場合がある。
上記単量体[c3]が、シアン化ビニル単量体を含む場合、その割合は、上記含有量27〜69質量%のうち、好ましくは10〜40質量%である。この範囲であると、印刷光沢に特に優れた塗工紙を得ることができる。
発明において、上記共重合体粒子[C]は、脂肪族共役ジエン単量体と、エチレン性不飽和カルボン酸単量体と、これらの単量体と共重合可能な他の単量体を重合して得られる共重合体を含むコア部、及び、このコア部の表面に形成された、脂肪族共役ジエン単量体に由来する構造単位と、エチレン性不飽和カルボン酸単量体に由来する構造単位と、これらの単量体と共重合可能な他の単量体に由来する構造単位とからなる共重合体を含むシェル部、を有し、後述する実施例にて示される方法により得られるゲル含有量が特定の範囲にある、コア・シェル型の共重合体粒子である。このコア・シェル型共重合体粒子は、脂肪族共役ジエン単量体、エチレン性不飽和カルボン酸単量体及び他の単量体からなる単量体成分(i)を重合してコア部用共重合体粒子(コア部)を形成した後、このコア部用共重合体粒子の存在下、脂肪族共役ジエン単量体、エチレン性不飽和カルボン酸単量体及び他の単量体からなる単量体成分(ii)を重合して、コア部用共重合体粒子の表面に単量体成分(ii)に由来する重合体層(シェル部)が形成されてなる複合粒子である。上記単量体成分(i)及び単量体成分(ii)において好ましい化合物は、上記の通りである。
上記単量体成分(i)を構成する脂肪族共役ジエン単量体、エチレン性不飽和カルボン酸単量体及び他の単量体の割合は、上記単量体成分(i)100質量%に対して、それぞれ、30〜80質量%、0〜30質量%及び0〜70質量%であることが好ましい。各単量体を上記割合で用いると、コア部に適度な柔軟性と伸びを与え、コア・シェル型共重合体粒子に耐衝撃性を付与することができる。上記割合が30質量%未満であると、コア部が硬くなりすぎて、接着強度が低下する場合がある。一方、上記割合が80質量%を超えると、コア部が軟らかくなりすぎて、塗工後にべとつきが発生し、塗工操業性が低下する場合がある。また、エチレン性不飽和カルボン酸単量体の割合は、より好ましくは0.5〜2.0質量%である。上記割合が2.0質量%を超えると、ラテックス粘度が増大する場合がある。
尚、他の単量体は、シアン化ビニル単量体を含むことが好ましい。その場合、他の単量体の含有量0〜70質量%のうち、好ましくは10〜40質量%である。上記シアン化ビニル単量体の含有割合が10質量%未満であると、インク溶剤の吸収が高くなりすぎて、印刷光沢が低下する場合がある。一方、上記含有割合が40質量%を超えると、コア部が硬くなりすぎて、接着強度が低下する場合がある。
上記コア部は、上記単量体成分(i)を乳化重合することにより形成されたものであることが好ましい。このコア部の形成に際して、上記単量体成分(i)の使用方法は、特に限定されず、反応系において、その全量を一括して重合を開始してよいし、分割して又は連続的に添加しながら重合を行ってもよい。本発明においては、多段分割インクレ法が好ましく、例えば、単量体成分(i)を分割して用い、3段階に分けて重合して得られたコア部であることが好ましい。このとき、上記単量体成分(i)を、コア部用第1単量体、コア部用第2単量体及びコア部用第3単量体の順で用いるとした場合、初めに、コア部用第1単量体を乳化重合して第1コア部を形成する。その後、同じ重合温度で、コア部用第2単量体及びコア部用第3単量体の順で用いて、それぞれ、乳化重合を行ってコア部を形成する。この方法によれば、コア部は、第1コア部を核として、それを覆うように、コア部用第2単量体及びコア部用第3単量体が重合されるので、多層構造の共重合体粒子が形成されたものとなる。尚、上記コア部用第1単量体を乳化重合する際には、反応系において、その全量を一括して重合を開始してよいし、連続的又は断続的に添加しながら重合してもよい。また、上記コア部用第2単量体及びコア部用第3単量体については、第1コア部が存在する反応系に、それぞれ、連続的又は断続的に添加してもよいし、単量体ごとに一括して仕込んで重合してもよい。
上記単量体成分(i)中のコア部用第1単量体の割合は、好ましくは10〜30質量%、より好ましくは10〜20質量%、更に好ましくは10〜15質量%である。上記割合が10質量%未満であると、本発明の紙塗工用組成物を用いて得られる塗工紙の強度が十分でない場合がある。一方、上記割合が30質量%を超えると、重合様態が不安定となる場合がある。
また、上記単量体成分(i)中のコア部用第2単量体及びコア部用第3単量体の割合は、特に限定されない。コア部用第1単量体、コア部用第2単量体及びコア部用第3単量体に含まれる各単量体組成は、同一であってよいし異なってもよい。
上記単量体成分(i)を乳化重合するに際しては、通常、水、乳化剤及び重合開始剤が用いられる。尚、必要に応じて、分子量調節剤、キレート化剤、無機電解質等を用いることができる。
乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤を、適宜、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
上記アニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;アルキル硫酸ナトリウム;ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物;ジアルキルスルホコハク酸塩;脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム等の脂肪酸石鹸等が挙げられる。
上記ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、オキシエチレンオキシプロピレンブロック共重合体、ポリグリセリンエステル等が挙げられる。
また、上記両性界面活性剤としては、アニオン部分として、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩又はリン酸エステル塩を、カチオン部分として、アミン塩又は第4級アンモニウム塩を有する化合物、例えば、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等のベタイン型化合物;ラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミノエチル)グリシン等のアミノ酸型化合物等が挙げられる。
上記乳化剤の使用量は、上記単量体成分(i)の種類及び量、重合条件等により選択されるが、上記単量体成分(i)100質量部に対して、通常、0.2〜2.0質量部である。
重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重合開始剤;過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性重合開始剤;有機過酸化物と、還元剤とを組み合わせてなるレドックス開始剤を用いることもできる。この還元剤としては、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸及びその塩、エリソルビン酸及びその塩、酒石酸及びその塩、クエン酸及びその塩等が挙げられる。
上記重合開始剤は、単独で用いてよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
上記重合開始剤の使用量は、上記単量体成分(i)の種類及び量、重合条件等により選択されるが、上記単量体成分(i)100質量部に対して、通常、0.05〜1.0質量部である。
分子量調節剤としては、クロロホルム、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水素;n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸等のメルカプタン類;ジメチルキサントゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルファイド等のキサントゲン類;ターピノーレン、α−メチルスチレンダイマー、1,1−ジフェニルエチレン等が挙げられる。
上記単量体成分(i)の重合に際し、上記分子量調節剤を用いる場合、その使用量は、上記単量体成分(i)100質量部に対して、通常、0.1〜2.0質量部である。
上記単量体成分(i)の重合温度は、特に限定されないが、好ましくは30℃〜70℃、より好ましくは35℃〜50℃である。また、重合時間は、通常、1〜15時間、好ましくは3〜10時間である。
また、上記シェル部の形成に用いる上記単量体成分(ii)を構成する脂肪族共役ジエン単量体、エチレン性不飽和カルボン酸単量体及び他の単量体の割合は、上記単量体成分(ii)100質量%に対して、それぞれ、5〜50質量%、1〜20質量%及び30〜70質量%であることが好ましい。上記脂肪族共役ジエン単量体の割合が5質量%未満であると、シェル部が硬くなりすぎて、接着強度が低下する場合がある。一方、50質量%を超えると、軟らかくなりすぎて、塗工後にべとつきが発生し、塗工操業性が低下する場合がある。また、上記エチレン性不飽和カルボン酸単量体の割合が20質量%を超えると、コア・シェル型共重合体粒子を含むラテックスの粘度が高くなりすぎて、作業性が低下する場合がある。
尚、他の単量体は、シアン化ビニル単量体を含むことが好ましい。その場合、他の単量体の含有量30〜70質量%のうち、上限は、好ましくは70質量%、より好ましくは60質量%、更に好ましくは50質量%である。上記含有割合が高すぎると、シェル部が硬くなりすぎて、接着強度が低下する場合がある。
上記シェル部は、上記コア部(コア部用共重合体粒子)の存在下、上記単量体成分(ii)を乳化重合することにより形成されたものであることが好ましい。このシェル部の形成に際して、上記単量体成分(ii)の使用方法は、特に限定されず、反応系において、その全量を一括して重合を開始してよいし、分割して又は連続的に添加しながら重合を行ってもよい。また、上記単量体成分(ii)は、下記の乳化剤、重合開始剤、分子量調節剤等との混合物とした後、これを用いることができる。
上記単量体成分(ii)を乳化重合するに際しては、通常、水、乳化剤及び重合開始剤が用いられる。尚、上記単量体成分(ii)の重合を、上記単量体成分(i)の重合に続いて行う場合には、同じ反応系において、乳化剤を用いることなく重合を進めてもよい。また、上記単量体成分(ii)の重合の際には、必要に応じて、分子量調節剤、キレート化剤、無機電解質等を用いることができる。これらの成分は、上記例示した化合物を適用することができる。
本発明においては、印刷強度と操業性の観点から、メルカプタン類の分子量調節剤を用いることが好ましい。この分子量調節剤の使用量は、上記単量体成分(ii)100質量部に対して、通常、0〜1.5質量部、好ましくは0.1〜1.0質量部である。尚、上記コア・シェル型共重合体粒子の形成に用いる分子量調節剤の合計使用量は、上記単量体成分(i)及び(ii)の合計量100質量部に対して、通常、0.1〜1質量部、好ましくは0.2〜0.8質量部である。上記使用量が少なすぎると、得られるコア・シェル型共重合体粒子におけるゲル含有量が高くなり、塗工層の強度が低下する場合がある。一方、上記使用量が多すぎると、ゲル含有量が低くなり、操業性が低下する場合がある。尚、シェル部の形成に用いる分子量調節剤の使用量の割合は、コア・シェル型共重合体粒子の製造に用いる分子量調節剤の合計使用量100質量%に対して、好ましくは20質量%以上、より好ましくは50〜100質量%、更に好ましくは100質量%である。これにより、塗工層強度と操業性を良好とすることができる。
上記単量体成分(ii)の重合温度は、特に制限されないが、好ましくは30℃〜80℃、より好ましくは40℃〜70℃である。また、重合時間は、通常、1〜12時間、好ましくは2〜10時間である。
上記のようにして得られたコア・シェル型共重合体粒子、即ち、本発明に係る共重合体粒子[C]のゲル含有量は、好ましくは50〜98質量%、より好ましくは70〜98質量%である。このゲル含有量が上記範囲にあると、印刷強度と操業性を良好とすることができる。
また、上記コア・シェル型共重合体粒子において、コア部及びシェル部の質量比は、これらの合計を100質量%とした場合に、それぞれ、好ましくは50〜95質量%及び5〜50質量%、より好ましくは50〜85質量%及び15〜50質量%である。コア部の質量割合が低すぎると、得られる塗工紙において、印刷強度が低下したり、インク溶剤の吸収が高くなりすぎて、印刷光沢が低下する場合がある。一方、上記割合が高すぎると、インク溶剤との親和性が低下し、印刷光沢が低下する場合がある。
上記共重合体粒子[C]の平均粒子径は、60〜180nmであり、好ましくは70〜160nmである。上記平均粒子径が上記範囲にある共重合体粒子[C]と、上記ポリビニルアルコール[B]とを併用することで、紙塗工用組成物の安定性に優れるとともに、得られる塗工紙において、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度のバランスに優れ、特に印刷強度が優れる。上記平均粒子径が小さすぎると、得られる塗工紙の白紙光沢が低下する場合がある。一方、上記平均粒子径が大きすぎると、得られる塗工紙の表面強度が低下する場合がある。
尚、上記共重合体粒子[C]の平均粒子径は、光散乱法により測定することができる。
本発明の紙塗工用組成物の製造方法において、上記共重合体粒子[C]の含有量は、上記顔料[A]100質量部に対して、4〜12質量部であり、好ましくは6〜12質量部である。この含有割合とすることにより、得られる塗工紙において、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度のバランスに優れる。
本発明の製造方法により得られる紙塗工用組成物は、更に、顔料分散剤、他の粘度調節剤、消泡剤、防腐剤、pH調整剤、他のバインダー、着色剤等を含有してもよい。
顔料分散剤としては、アルキルアミンリン酸塩、アルキルピリジニウムクロライド、アルキルポリエーテルサルフェート、アルキルアリルスルホネート,アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルフェノールポリエチレンエーテル、アリルスルホン酸縮合物、高級アルコールスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホサクシネート、ジアルキルサクシネート、脂肪酸アミド誘導体硫酸エステル、親油性ポリエステル、繊維素グリコールソルビタンモノステアレート、セチルアルコール硫酸エステルナトリウム、ソルビタンアルキレート、ソルビタンエステル、第4級アンモニウム、トリメチルステアリルアンモニウムクロライド、ナフタレンホルマリン縮合物ジナフチルメタスルホネート、ひまし油硫酸化油、ビスナフタレンスルホネート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリエチレングリコールオレイルエーテル、ポリエチレングリコールエクテル、ポリエチレングリコールアルキルアリルエーテルスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、β−ナフタレンスルホン酸ナトリウム縮合物、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム等が挙げられる。
他の粘度調節剤としては、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ポリアクリル酸ソーダ等のポリアクリル酸塩、スチレン・マレイン酸無水物共重合体、珪酸塩等が挙げられる。
消泡剤としては、ポリグリコール、脂肪酸エステル、リン酸エステル、シリコーンオイル等が挙げられる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム等が挙げられる。
他のバインダーとしては、カゼイン、大豆蛋白、他のポリビニルアルコール、他の脂肪族共役ジエン系重合体、酢酸ビニル系重合体、アクリル系重合体等が挙げられる。
本発明の製造方法により得られる紙塗工用組成物が、他のバインダーを含有する場合には、上記共重合体粒子[C]100質量部に対して、通常、40質量部以下、好ましくは0〜20質量部である。
本発明の紙塗工用組成物の製造方法として、通常、顔料[A]を含む顔料分散液と、ポリビニルアルコール[B]の水溶液と、共重合体粒子[C]を含むラテックスとを混合する方法等とすることができるが、本発明では、顔料[A]、ポリビニルアルコール[B]及び脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]を混合する混合工程と、その後、pH8.0〜10.5に調整するpH調整工程を備える
本発明の製造方法により得られる紙塗工用組成物の固形分濃度は、好ましくは50〜70質量%、より好ましくは60〜70質量%である。また、pHは8.0〜10.5である。
本発明の製造方法により得られる紙塗工用組成物において、後述する実施例にて示される方法により得られるBF粘度は、好ましくは500〜5,000mPa・s、より好ましくは1,000〜4,000mPa・sである。また、ハイシェア粘度は、好ましくは15〜50mPa・s、より好ましくは20〜40mPa・sである。上記粘度を有することから、例えば、毎分800〜1,800mの速度で原紙に塗工し、欠陥のない、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れた塗工紙を製造することができる。
本発明の製造方法により得られる紙塗工用組成物において、後述する実施例にて示される方法により得られる加圧脱水量(AA−GWR)は、好ましくは100g/m以下、より好ましくは0〜80g/m、更に好ましくは0〜70g/mである。上記加圧脱水量を有することから、本発明における紙塗工用組成物は、保水性に優れる。
本発明の塗工紙(オフセット印刷用紙)の製造方法は、上記本発明の紙塗工用組成物の製造方法から得られた紙塗工用組成物を原紙に塗工する塗工工程を備えることを特徴とする。
上記塗工工程において用いられる塗工機としては、ブレードコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ゲートロールコーター、チャンプレックスコーター、サイズプレスコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等が挙げられる。これらのうち、ブレードコーターが好ましい。
また、上記紙塗工用組成物の塗工量は、得られる塗工紙の用途等により、適宜、選択されるが、通常、絶乾塗工量が6.0〜25.0g/mの範囲となるように、上記紙塗工用組成物の固形分濃度及び粘度、塗工工程における塗工速度等が調整される。
本発明の塗工紙の製造方法において、上記塗工工程の後、通常、乾燥機等を用いて、原紙上の塗膜の乾燥が行われる(乾燥工程)。塗膜の乾燥温度は、上記紙塗工用組成物の構成成分、固形分濃度、粘度等により、適宜、選択されるが、通常、100℃〜200℃である。
本発明の塗工紙の製造方法において、上記乾燥工程の後、必要に応じて、皮膜に対するカレンダー加工を行うことができる(カレンダー工程)。
本発明の塗工紙の製造方法により得られた塗工紙は、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れる。
以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、実施例の記載における「部」及び「%」は、特記しない限り、質量基準である。また、実験例1及び2、並びに、実験例4〜7が実施例であり、実験例3は比較例である。
1.紙塗工用組成物の調製
下記の実施例及び比較例で用いた各紙塗工用組成物の調製に用いた原料成分を以下に示す。
1−1.顔料
(1)重質炭酸カルシウム(A1)
イメリス社製「カービタル90」(商品名)を用いた。粒子径2μm以下の粒子の割合は90%である。
(2)重質炭酸カルシウム(A2)
イメリス社製「カービタル97」(商品名)を用いた。粒子径2μm以下の粒子の割合は97%である。
(3)クレー(A3)
エンゲルハード社製「ミラグロスJP」(商品名)を用いた。
(4)中空有機顔料(A4)
JSR社製「AE852」(商品名)を用いた。
1−2.粘度調節剤
(1)ポリビニルアルコール(B1)
日本合成化学社製「ゴーセノール NL−05」(商品名)を用いた。JIS K6726に準じて測定した、濃度4%の水溶液の粘度(20℃)は4.6〜6.0mPa・sである。
(2)ポリビニルアルコール(B2)
日本合成化学社製「ゴーセノール NH−20」(商品名)を用いた。JIS K6726に準じて測定した、濃度4%の水溶液の粘度(20℃)は35〜43mPa・sである。
(3)カルボキシメチルセルロース(B3)
第一工業製薬社製「セロゲンPR」(商品名)を用いた。
(4)アルカリ増粘型合成保水剤(B4)
サンノプコ社製「SN924」(商品名)を用いた。
1−3.バインダー
(1)ラテックス(C1)
以下の要領で、コア・シェル型の脂肪族共役ジエン系共重合体粒子を含むラテックスを製造した。
撹拌機及び温度調節機を備える耐圧反応容器に、コア部形成用の1段目成分として、水99部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8部、アクリル酸0.5部、1,3−ブタジエン6.0部、スチレン3.6部、アクリロニトリル2.5部、過硫酸カリウム1.4部、亜硫酸水素ナトリウム0.2部及び硫酸第一鉄7水塩0.01部を仕込み、窒素ガスで重合系内を置換した。その後、原料成分の温度を40℃まで昇温し、原料成分を撹拌しながら、この温度で1.5時間重合を行った。次いで、アクリル酸0.5部、イタコン酸0.2部、1,3−ブタジエン21.0部、スチレン9.9部、アクリロニトリル10.0部、α−メチルスチレンダイマー0.6部、及び、下記構成を有する還元剤水溶液(表1)の1/5量からなる、コア部形成用の2段目成分を、6時間かけて重合系内に連続的に添加し、重合を進めた。その後、イタコン酸0.2部、1,3−ブタジエン10.0部、スチレン8.0部、アクリロニトリル4.0部、及び、還元剤水溶液(表1)の1/5量からなる、コア部形成用の3段目成分を、2時間かけて重合系内に連続的に添加し、重合を進めた。
次に、重合溶液の温度を55℃に昇温し、アクリル酸1.0部、イタコン酸0.6部、1,3−ブタジエン3.0部、スチレン12.0部、アクリロニトリル4.0部、tert−ドデシルメルカプタン0.3部、及び、還元剤水溶液(表1)の2/5量からなる、シェル部形成用成分を、2時間かけて上記重合溶液に連続的に添加し、重合を継続した。そして、残り1/5量の還元剤水溶液(表1)を2時間かけて連続的に添加し、重合を完結させ、コア・シェル型の脂肪族共役ジエン系共重合体粒子を含むラテックスを得た。最終的な重合転化率は98%であった。
その後、得られたラテックスに、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを添加し、pH7.5(常温推算値)に調整した。そして、水蒸気を吹き込んで未反応単量体を除去し、更に、加熱水蒸気蒸留によって、平均粒子径が75nmであり、ゲル含量が88%であるコア・シェル型の脂肪族共役ジエン系共重合体粒子を50%含むラテックス(C1)を得た(表1参照)。
<還元剤水溶液>
水20部に亜硫酸水素ナトリウム0.6部を溶解させてなる水溶液を還元剤として用いた(表1)。
(2)ラテックス(C2)
表1に示す成分を用いた以外は、上記ラテックス(C1)と同様にして、平均粒子径が150nmであり、ゲル含量が95%であるコア・シェル型の脂肪族共役ジエン系共重合体粒子を50%含むラテックス(C2)を得た(表1参照)。
(3)ラテックス(C3)
表1に示す成分を用いた以外は、上記ラテックス(C1)と同様にして、平均粒子径が200nmであり、ゲル含量が93%であるコア・シェル型の脂肪族共役ジエン系共重合体粒子を50%含むラテックス(C3)を得た(表1参照)。
(4)ラテックス(C4)
表1に示す成分を用いた以外は、上記ラテックス(C1)と同様にして、平均粒子径が100nmであり、ゲル含量が93%であるコア・シェル型の脂肪族共役ジエン系共重合体粒子を50%含むラテックス(C4)を得た(表1参照)。
(5)デンプン(C5)
王子コーンスターチ社製「王子エースA」(商品名)を用いた。
Figure 0005946233
尚、共重合体粒子の平均粒子径及びゲル含有量の測定法は、以下の通りである。
・平均粒子径
大塚電子社製粒子径測定装置「FPAR−1000」(型式名)を用いて、常法により測定した。
・ゲル含有量
ラテックスを、常温でpH8.0に調整した後、イソプロパノールで重合体成分を凝固した。次いで、得られた凝固物を洗浄、乾燥し、0.03gの試料を100mlのトルエンに25℃、20時間浸漬させた。その後、トルエン溶液を120メッシュの金網で濾過した。そして、金網上の残存物を乾燥、秤量し、トルエン浸漬前の質量に対する比率を算出した。
例1
重質炭酸カルシウム(A1)70部と、クレー(A3)30部と、ポリビニルアルコール(B1)1.5部と、ラテックス(C1)7部と、塩基性成分として水酸化ナトリウム0.1部とを、SMT社製コーレス分散機を用いて混合し、固形分濃度66%、pH8.5の紙塗工用組成物を製造した。
得られた紙塗工用組成物について、各種物性測定を行い、その結果を表2に示した。
・BF粘度(B−VIS)
TOKIMEC社製ブルックフィールド粘度計「デジタル粘度計」(商品名)を用い、紙塗工用組成物を調製した直後、温度23℃で、60回転における見掛け粘度を、測定開始から1分後に測定した。
・ハイシェア粘度(H−VIS)
熊谷理機工業社製ハーキュレスハイシェアー回転粘度計「ハイシェアビスコメーター」(商品名)を用いて、回転体(ボブF)により、回転数0〜8000rpm、上昇下降時間(sweep time)10秒及び温度23℃の条件で、紙塗工用組成物の見掛け粘度を測定した。
・加圧脱水量(AA−GWR)
室温23℃、湿度55%一定の雰囲気下で加圧脱水法に従い、リテンションメーターであるAA−GWR(カルテック社製)を用いて、塗工液5.0CC、圧力1.5バール、加圧時間30秒の条件で塗工液の濾紙への脱水量を測定した。値が小さいほど保水性が良いことを示す。
また、上記紙塗工用組成物を、SMT社製ラボブレードコーター「枚葉式コーター」(商品名)を使用して、塗工原紙(80.5g/m)の表面に、絶乾塗工量が13.5±0.5g/m(片面)となるように、毎分100mの速度で塗工し、その後、熱風乾燥機にて温度150℃で5秒間乾燥し、塗工紙を得た。得られた塗工紙を、室温23℃及び湿度55%の条件下、12時間調湿し、次いで、由利ロール社製「ダブルテストカレンダー」(商品名)を用いて、スーパーカレンダー処理を2回行い、オフセット印刷用紙を得た。
得られたオフセット印刷用紙について、各種評価を行い、その結果を表2に併記した。
・白紙光沢
村上式光沢計を用いて、光沢度を75度の角度で測定した。数字が大きいほど、白紙光沢が良好であることを示す。
・印刷光沢
RI印刷機を用いて、T&K社製オフセット印刷用墨インキ「FujionG墨」(商品名)0.5CCをロールで均一に練った後、30rpmの印刷速度で印刷した。そして、24時間後、村上式光沢計を使用して60度の角度で測定した。数字が大きい程、光沢が高いことを示す。
・印刷強度
RI印刷機を用いて、東洋インキ社製試験用インキ「タックグレード15」(商品名)0.5CCをロールで均一に練った後、60rpmの印刷速度で3回印刷した。このときの塗工層のピッキング発生状態を肉眼で判定した。
◎:ピッキングが印刷面(1cm)に全く発生しなかった。
○:ピッキングが印刷面(1cm)に10個以下の割合で発生した。
△:ピッキングが印刷面(1cm)に15個以下の割合で発生した。
×:ピッキングが印刷面(1cm)に15個より多く発生した。
例2〜7及び比較例1〜8
表2及び表3に示す成分を用いた以外は、実例1と同様にして紙塗工用組成物を製造し、各種評価を行った。その結果を表2及び表3に併記した。尚、比較例6の紙塗工用組成物は、BF粘度(B−VIS)が高くなり過ぎて塗工ができず、塗工紙の評価ができなかった。
Figure 0005946233
Figure 0005946233
本発明の製造方法により得られた紙塗工用組成物は、白紙光沢、印刷光沢及び印刷強度に優れた、オフセット枚葉式印刷用紙、オフセット輪転式印刷用紙等のオフセット印刷用紙の製造に好適である。

Claims (5)

  1. [A]顔料、
    [B]ポリビニルアルコール、及び、
    [C]脂肪族共役ジエン系共重合体粒子、
    を含有する、オフセット印刷用紙用の紙塗工用組成物の製造方法であって、
    前記紙塗工用組成物はデンプンを含有せず、
    前記顔料[A]は、炭酸カルシウムを含み、該炭酸カルシウムの含有量は、該顔料[A]100質量%に対して50〜100質量%であり、
    前記ポリビニルアルコール[B]は、JIS K6726に準じて測定される、濃度4質量%の水溶液の粘度が、温度20℃において20mPa・s以下であり、且つ、該ポリビニルアルコール[B]の含有量は、前記顔料[A]100質量部に対して0.2〜5.0質量部であり、
    前記脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]は、脂肪族共役ジエン単量体[c1]30〜65質量%、エチレン性不飽和カルボン酸単量体[c2]1〜8質量%及びこれらの単量体と共重合可能な他の単量体[c3]27〜69質量%(但し、前記単量体[c1]、[c2]及び[c3]の合計は100質量%である。)を重合して得られコア・シェル型の共重合体の粒子であり、
    該脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]のpH7.5における平均粒子径は60〜180nmであり、且つ、該脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]の含有量は、前記顔料[A]100質量部に対して4〜12質量部であり、
    前記顔料[A]、前記ポリビニルアルコール[B]及び前記脂肪族共役ジエン系共重合体粒子[C]を混合する混合工程と、その後、pH8.0〜10.5に調整するpH調整工程を備えることを特徴とする紙塗工用組成物の製造方法
  2. AA−GWRによる加圧脱水量(5μmフィルター加圧1.5kg)が100g/m以下である請求項1に記載の紙塗工用組成物の製造方法
  3. 前記炭酸カルシウムは、粒子径が2μm以下の炭酸カルシウムを95質量%以上含む請求項1又は2に記載の紙塗工用組成物の製造方法
  4. 前記顔料[A]が中空の有機顔料を含み、該有機顔料の含有量は、該顔料[A]100質量%に対して10質量%以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の紙塗工用組成物の製造方法
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の紙塗工用組成物の製造方法により得られた紙塗工用組成物を原紙に塗工する塗工工程を備えることを特徴とする塗工紙の製造方法
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