JP2005314834A - 塗工紙の製造方法及び塗工用組成物 - Google Patents

塗工紙の製造方法及び塗工用組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】低塗工量でも被覆性が良く不透明度、白紙光沢、印刷光沢等に優れた塗工紙の製造方法を提供する。
【解決手段】非接触塗工方式で塗工用組成物を塗工原紙に塗工する工程を有する塗工紙の製造方法であって、前記塗工用組成物が、中空プラスチックピグメントを含有する顔料と、ラテックスを含有するバインダーとを主成分としてなる塗工紙の製造方法。好ましくは、顔料が中空プラスチックピグメントを3質量%以上含有し、ラテックスが、脂肪族共役ジエン単量体35〜60質量%、エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜7質量%、シアン化ビニル単量体5〜33質量%、及びこれらの単量体と共重合可能な他の単量体0〜59.5質量%からなる共重合用単量体(単量体合計100質量%)を重合して得られ、ゲル含有量80質量%以上、平均粒子径50〜150nmの共重合体ラテックスである塗工紙の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、塗工紙の製造方法及び塗工用組成物に関し、更に詳しくは、低塗工量でも被覆性が良く不透明度、白紙光沢、印刷光沢及び強度に優れた塗工紙の製造方法、及び、その塗工紙の製造方法で使用する塗工用組成物に関する。本発明の塗工紙の製造方法により得られる塗工紙は、特に、枚葉オフセット印刷用あるいは輪転オフセット印刷用の用紙として好適に用いられる。
紙の外観や印刷適性を改良するために、カオリンや炭酸カルシウム等の白色顔料と水性バインダーを主成分とする塗工用組成物が塗工される。この塗工された紙、すなわち塗工紙は、今日広く使用されている。近年、雑誌のビジュアル化や新聞の折り込み広告、チラシ等の増加により、その生産量は大きく増加してきた。これらの塗工紙には、今日、多くの種類があり、原紙の種類による違いの他、塗工量の違いによるもの、塗工方法の違いによるもの、塗工回数の違いによるものなど様々である。
塗工紙は非塗工紙に比べて一般的に、密度が高く、特に本にした場合など重く感じられる。塗工量を少なくすれば、もちろん軽くなるが、被覆性が悪くなり、白紙光沢や印刷光沢、不透明度が低下する。ここで望まれるのは、塗工量が少なくても被覆性が良く不透明度が高いこと、そして白紙光沢や印刷光沢も高いことである。加えて、塗工紙品質においては、印刷の際の強度が充分に付与されていることが重要である。
最も一般的な塗工紙は、顔料にカオリンと炭酸カルシウムが用いられ、バインダーにラテックスやスターチを使用した塗工用組成物が、ブレード塗工方式、あるいは、ゲートロールコーターやメータリングサイズプレス等のフィルムトランスファー塗工方式で塗工され製造される。しかし、これらの方法では、塗工量を多くしないと充分な被覆性、不透明度、あるいは、白紙光沢、印刷光沢は得られない。
塗工量を少なくしてもこれらの物性を向上させる手段としては、プラスチックピグメントやサチンホワイトを配合することが考えられるが、これらの顔料を用いても、塗工量を減少できる量は僅かであり、後者の顔料は、流動性が悪いため、固形分を高くして塗工できないなどの欠点がある。
一方、ゲートロール塗工やフィルムトランスファー方式でなく、非接触塗工、特にカーテン塗工方式で塗工すると、塗工層は嵩高くなり、被覆性や、不透明度は向上する。カーテン塗工方式は、塗料が原紙に押し込まれないためである。しかし、白紙光沢は、同等か低下傾向を示し、印刷光沢は低下傾向を示す。この方式を採用するにしても、通常のカオリン/炭酸カルシウムからなる配合では、塗工量を減少させることはできない。
カーテン塗工方式でプラスチックピグメントを用いると、カーテン塗工方式で無機顔料を用いた場合と比較して、白紙光沢や印刷光沢を向上させることができる。しかし、被覆性や不透明度の向上はほとんど認められず、塗工量を減少させることはできない(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−220796号公報
本発明は、上述の従来技術の問題に鑑みなされたものであり、低塗工量でも被覆性及びインキ転移性に優れた塗工紙の製造方法、更には不透明度、白紙光沢、印刷光沢及び強度に優れた塗工紙の製造方法を提供することを目的とする。そして、その塗工紙の製造方法で使用する塗工用組成物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によって以下の塗工紙の製造方法及び塗工用組成物が提供される。
[1] 非接触塗工方式で塗工用組成物を塗工原紙に塗工する工程を有する塗工紙の製造方法であって、前記塗工用組成物が、中空プラスチックピグメントを含有する顔料と、ラテックスを含有するバインダーとを主成分としてなる塗工紙の製造方法。
[2] 前記顔料が、中空プラスチックピグメントを3質量%以上含有し、前記ラテックスが、(a)脂肪族共役ジエン単量体35〜60質量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜7質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜33質量%、及び(d)これらの単量体と共重合可能な他の単量体0〜59.5質量%からなる共重合用単量体(但し、(a)+(b)+(c)+(d)=100質量%)を重合して得られ、ゲル含有量が80質量%以上、平均粒子径が50〜150nmの共重合体ラテックスである[1]に記載の塗工紙の製造方法。
[3] 前記顔料100質量部に対し、前記バインダーを3〜30質量部含有する[1]又は[2]に記載の塗工紙の製造方法。
[4] 前記中空プラスチックピグメントの平均粒子径が0.2〜2.0μmである[1]〜[3]のいずれかに記載の塗工紙の製造方法。
[5] 前記中空プラスチックピグメントの平均中空率が20体積%以上である[1]〜[4]のいずれかに記載の塗工紙の製造方法。
[6] 中空プラスチックピグメントを含有する顔料と、ラテックスを含有するバインダーとを主成分とし、前記顔料が、中空プラスチックピグメントを3質量%以上含有し、前記ラテックスが、(a)脂肪族共役ジエン単量体35〜60質量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜7質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜33質量%、及び(d)これらの単量体と共重合可能な他の単量体0〜59.5質量%からなる共重合用単量体(但し、(a)+(b)+(c)+(d)=100質量%)を重合して得られ、ゲル含有量が80質量%以上、平均粒子径が50〜150nmの共重合体ラテックスである塗工用組成物。
[7] 前記顔料100質量部に対し、前記バインダーを3〜30質量部含有する[6]に記載の塗工用組成物。
[8] 前記中空プラスチックピグメントの平均粒子径が0.2〜2.0μmである[6]又は[7]に記載の塗工用組成物。
[9] 前記中空プラスチックピグメントの平均中空率が20体積%以上である[6]〜[8]のいずれかに記載の塗工用組成物。
本発明の塗工紙の製造方法によれば、顔料とバインダーとを主成分とし、顔料に中空プラスチックピグメントを含有させ、塗工方式として非接触塗工方式を採用することにより、塗工量が少なくても、被覆性及びインキ転移性に優れ、更には不透明度、白紙光沢、印刷光沢及び強度が良好な塗工紙を製造することが可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」ということがある)を具体的に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
本発明の塗工紙の製造方法の一の実施の形態は、非接触塗工方式で塗工用組成物を塗工原紙の表面に塗工する工程を有する塗工紙の製造方法であって、塗工用組成物が、中空プラスチックピグメントを含有する顔料と、ラテックスを含有するバインダーとを主成分としてなる塗工紙の製造方法である。ここで、「塗工用組成物が顔料とバインダーとを主成分とする」とは、塗工用組成物中に顔料とバインダーとが、合計で90質量%以上(固形分中)含有されていることをいう。
(塗工用組成物−顔料)
上述のように、本実施の形態の塗工紙の製造方法に使用する塗工用組成物は、顔料として中空プラスチックピグメントを含有する。中空プラスチックピグメントとは、下記材質の微小粒子からなり、各粒子が内部に空気層を有する顔料である。顔料中の中空プラスチックピグメントの含有率は3質量%以上であり、好ましくは3〜50質量%であり、更に好ましくは3〜25質量%である。3質量%より少ないと、不透明度や被覆性が低下するため好ましくない。
中空プラスチックピグメントは、平均粒子径(外径)が0.2〜2.0μmであることが好ましく、0.4〜1.5μmであることが更に好ましく、0.6〜1.2μmであることが特に好ましい。0.2μmより小さいと、充分な不透明度や被覆性が得られにくくなることがある。2.0μmより大きいと、塗工用組成物の流動性を損なって、塗工時の作業性を悪くすることがある。また、中空プラスチックピグメントは、乾燥後に中空となる部分(空気層)の中空プラスチックピグメント粒子全体に対する比率(平均中空率)が、20体積%以上であることが好ましく、30〜90体積%であることが更に好ましく、40〜90体積%であることが特に好ましい。20体積%より小さいと、充分な不透明度が得られ難くなったり、カレンダー処理工程での良好な変形を起こし難くして、充分な白紙光沢が発現しないことがある。
顔料中の中空プラスチックピグメントの材質としては、ポリスチレン、及び、スチレンを主成分とした他の共重合可能なモノマーとの共重合物であることが好ましく、これらの中でも、ポリスチレンが好ましい。他の共重合可能なモノマーとしては、例えば、アクリロニトリルやメチルメタクリレート、ブタジエンやイソプレン等を挙げることができる。
スチレンを主成分とする、とはスチレンを80質量%以上含むことを意味し、80質量%未満の場合には粒子の中空状態が維持されにくくなるなどの問題を生じることがある。
中空プラスチックピグメントは種々の方法で製造したものを用いることができるが、アルカリ膨潤法で製造したものが好ましい。ここで、アルカリ膨潤法とは、例えば、特開昭56−32513号公報に開示された方法である。
本実施の形態で使用する中空プラスチックピグメント以外の顔料は、カオリン、重質炭酸カルシウムあるいは軽質炭酸カルシウムが主に使用されるが、その他にタルク、サチンホワイト、二酸化チタン、シリカ等が使用される。
(塗工用組成物−バインダー)
本実施の形態の塗工紙の製造方法に使用する塗工用組成物に含有されるバインダーとしては、スチレン・ブタジエン系共重合体ラテックスを好適に使用することができ、その他にスチレン・アクリル系共重合体ラテックス、アクリル系共重合体ラテックス、酢酸ビニル・アクリル系共重合体ラテックス、ブタジエン・メチルメタクリル系ラテックス等の各種共重合体ラテックス;酸化デンプン、エステル化デンプン、酵素変性デンプン、エーテル化デンプンやそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性デンプン、カゼインなどの天然系バインダー等も併用して使用することができる。
本実施の形態の塗工紙の製造方法に使用するバインダーとしては、上記共重合体ラテックス等の中でも、以下に示す共重合体ラテックスが好ましい。すなわち、(a)脂肪族共役ジエン単量体35〜60質量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜7質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜33質量%、並びに、(d)これらの単量体と共重合可能な他の単量体0〜59.5質量%からなる共重合用単量体(但し、(a)+(b)+(c)+(d)=100質量%)を重合して得られ、ゲル含有量が80質量%以上、平均粒子径50〜150nmの共重合体ラテックス(A)である。
上記共重合体ラテックス(A)に使用される(a)脂肪族共役ジエン単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、クロロプレン等が挙げられるが、好ましくは1,3−ブタジエンである。これらの(a)脂肪族共役ジエン単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を併用して使用することができる。かかる(a)脂肪族共役ジエン単量体は、得られる重合体に適度な柔軟性と伸びを与え、耐衝撃性を付与するために有用な成分であり、その使用割合は共重合用単量体全体に対して35〜60質量%であることが好ましく、40〜55質量%であることが更に好ましい。この(a)成分が35質量%未満であると、共重合体が硬くなり過ぎ、充分な接着強度が得られないことがある。一方、(a)成分が60質量%を超えると粘着性が大となり、操業性が悪化することがある。
上記共重合体ラテックス(A)に使用される(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等が挙げられる。これらの(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を使用することもできる。かかる(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体の使用量は、共重合用単量体全体に対して0.5〜7質量%であることが好ましく、1〜5質量%であることが更に好ましい。(b)成分が0.5質量%未満では、重合時の共重合体ラテックス(A)の安定性が悪く、また、塗工用組成物の機械的安定性も低下し、塗工時の操業性が低下することがある。一方(b)成分が7質量%を超えると、塗工用組成物粘度が高くなり過ぎ塗工に支障をきたすことがある。
上記共重合体ラテックス(A)に使用されるシアン化ビニル単量体(c)としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、特にアクリロニトリルが好ましい。その使用量は、共重合用単量体全体に対して5〜33質量%であることが好ましく、10〜30質量%であることが更に好ましい。5質量%未満であると、インキ浸透の抑制効果が小さく、印刷光沢が劣ることがある。33質量%を超えると、インキ転移性が悪化することがある。
また、上記単量体(a)、(b)、(c)と共重合可能な他のビニル系単量体(d)としては、以下のものが挙げられ、その使用量は、共重合用単量体全体に対して0〜59.5質量%である。すなわち、ビニル系単量体(d)としては芳香族ビニル単量体、アルキル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、アクリルアミド系化合物、N−メチロールアクリルアミド等が挙げられる。これらのうち、芳香族ビニル単量体としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレンなどが挙げられ、特にスチレンが好ましい。アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられ、特にメチルメタアクリレートが好ましい。更にアクリルアミド系化合物としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これら(d)成分は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもかまわない。(d)成分は、共重合体に、主として目的に応じた適度なガラス転移温度を与えるために使用するものである。
上記バインダーとして使用する共重合体ラテックスのゲル含有量は80質量%以上であることが好ましく、85質量%以上であることが更に好ましい。ゲル含有量が80質量%未満であると充分な接着強度が得られないことがある。ゲル含有量の上限は特に制限されないが、接着強度の点から99質量%以下であることが好ましい。ここで、ゲル含有量とは、共重合体ラテックス中の共重合物等をイソプロパノール中で凝固させ、得られた凝固物をトルエンに浸漬させたときの、トルエン中に残存する固形物の上記凝固物に対する質量比率である。
また、この共重合体ラテックス(A)の平均粒子径は、50〜150nm、好ましくは55〜130nm、更に好ましくは60〜110nmである。50nm未満であると、塗工層が緻密になり過ぎることがある。また、平滑性が低下し、上塗り後の平滑性も低下し、インキ転移性、印刷光沢等の印刷適性を低下させ易いことがある。また、150nmを超えると充分な接着強度が得られなくなり、印刷光沢も低下することがある。
上記共重合体ラテックス(A)は乳化重合により得ることが好ましい。乳化重合するに際しては、水性媒体中で乳化剤、重合開始剤、分子量調節剤などを用いて製造することができる。ここで、乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などを単独で、あるいは2種以上を併用して使用できる。ここで、アニオン性界面活性剤としては、例えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ポリエチレングリコールアルキルエーテルの硫酸エステルなどが挙げられる。ノニオン性界面活性剤としては、通常のポリエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエーテル型などが用いられる。両性界面活性剤としては、アニオン部分としてカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、燐酸エステル塩を、カチオン部分としてはアミン塩、第4級アンモニウム塩を持つものが挙げられ、具体的にはラウリルベタイン、ステアリルベタインなどのベタイン類、ラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミノエチル)グリシン、などのアミノ酸タイプのものなどが用いられる。
重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶性重合開始剤、過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチルニトリルなどの油溶性重合開始剤、還元剤との組み合わせによるレドックス系重合開始剤などが、それぞれ単独であるいは組み合わせで使用できる。
分子量調節剤、キレート化剤、無機電解質なども公知のものが使用できる。分子量調節剤としては、クロロホルム、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水素類、n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸などのメルカプタン類、ジメチルキサントゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルファイドなどのキサントゲン類、ターピノーレン、α−メチルスチレンダイマー、1,1−ジフェニルエチレンなど通常の乳化重合で使用可能なものを全て使用できる。
重合方法としては、単量体の一部を重合した後、その残りを連続的にあるいは断続的に添加する方法、あるいは単量体を重合のはじめから連続的に添加する方法が採られる。重合温度は、通常20〜85℃、好ましくは25〜80℃である。重合時間は、通常5〜30時間、好ましくは8〜25時間である。
(塗工用組成物−その他)
本実施の形態の塗工紙の製造方法に使用する塗工用組成物に含有される顔料及びバインダーの質量比は、顔料100質量部に対して、バインダー3〜30質量部(固形分として)であることが好ましく、5〜20質量部であることが更に好ましく、7〜15質量部であることが特に好ましい。バインダーが、顔料100質量部に対して3質量部より少ないと、バインダーとしての充分な接着機能を発現し難くなり、30質量部より多いと、塗工紙の白色度を損ねたり、過度な粘着性に起因する塗工紙製造プロセスや塗工紙印刷プロセスでの操業トラブルの原因となることがある。ここで、バインダーの固形分とは、分散媒あるいは溶媒である水に対する分散濃度あるいは溶解濃度を意味する。
塗工用組成物中に含有される顔料及びバインダーの合計量は、塗工用組成物全体に対して90質量%以上であるが、95〜99質量%であることが好ましい。
本実施の形態の塗工紙の製造方法に使用する塗工用組成物には、上記顔料及びバインダーに加えて、耐水性改良剤、顔料分散剤、粘度調節剤、着色顔料、蛍光染料及びpH調節剤等一般に使用されている種々の添加剤を任意に配合することができる。顔料、バインダー、その他添加剤を含む塗工用組成物の固形分濃度は、30〜70質量%が好ましい。
(塗工原紙)
本実施の形態の塗工紙の製造方法に使用する塗工原紙は特に限定されず、塗工用組成物を塗工することにより塗工紙として使用可能であればよい。塗工原紙の原料パルプの種類は特に限定されず、例えば、機械パルプ、化学パルプ、古紙パルプ(DIP)等が挙げられる。また、塗工原紙には、内添剤として炭酸カルシウム、クレー及びタルク等の顔料、アルキルケテンダイマー、ロジン酸石鹸及び硫酸バンド等のサイズ剤、カチオン澱粉及びポリアクリルアミド等の紙力増強剤、並びに嵩高剤等を使用することもできる。更に、上記塗工原紙の表面には、サイズプレス、ゲートロールコーター、メータードサイズプレス等を使用して、アクリルアミド又はアクリル−スチレンポリマー等の表面サイズ剤を塗布することもできる。
(塗工紙の製造)
本実施の形態の塗工紙の製造方法では、塗工原紙に直接塗工するシングル塗工で製造することもできるし、ブレード塗工方式やフィルムトランスファー塗工方式で塗工原紙に下塗りしたあとに塗工するダブル塗工で製造することもできる。特にゲートロールコーターあるいはロッドメタリングサイズプレスコータを使用するのがコスト面からみて望ましい。ダブル塗工で製造する場合は、下塗り後に上塗り塗工を連続して行うオン方式でも、下塗り後に一旦巻き取った後、次の上塗り塗工を行うオフ方式でも行うことができる。
本実施の形態の塗工紙の製造方法では、非接触塗工方式で上記塗工用組成物を上記塗工原紙(又は塗工紙に下塗りしたもの)に塗工する。非接触塗工方式とは、ブレード塗工方式やロール塗工方式、ロッド塗工方式などが、塗工機の塗工部を原紙と接触させながら塗工する方式であるのに対し、塗工部と原紙とが接触することなく塗工する方式である。非接触塗工方式としては、カーテン塗工方式、スプレー塗工方式等を挙げることができるが、カーテン塗工方式が好ましい。カーテン塗工方式は、塗工用組成物をノズルからカーテン状に流下させて、塗工原紙に直接塗工する方式であり、その機構は、上述の特許文献(特開平6−220796号公報)に示されたものと同様である。すなわち、例えば、ロール状の塗工原紙を連続的に引き出し、その引き出された塗工原紙の上から、スリット状のノズルを通じて塗工用組成物を流下させて塗工するものである。スリット状のノズルから流出する塗工用組成物は、カーテン状の液膜を形成しながら塗工原紙に塗工される。スリット状のノズルは、そのスリットが塗工原紙の引き出し方向に略垂直方向に伸びるように設置されることが好ましく、スリットが水平に配置されることが好ましい。また、スリットの幅や長さ、スリット状のノズルの設置高さについては、特に制限されるものではなく、製造する塗工紙等に合わせて適宜決定することができる。
塗工する際の塗工用組成物の粘度は50〜1500mPa・sであり、且つ、表面寿命10msにおける動的表面張力値が25〜65mN/mであるものを使用することが好ましい。このような塗工用組成物を、好ましくは塗工速度600〜2800m/分で、非接触塗工方式であるカーテン塗工方式で塗工した後、再び塗工紙を乾燥させる。塗布量は、好ましくは坪量で、3〜20g/m2の範囲であるが、塗工量が少ない製品における場合の方が効果は大きい。例えば、4〜10g/m2の範囲である。
本実施の形態の塗工紙の製造方法は、上述のように、非接触塗工方式で塗工用組成物を塗工原紙の表面に塗工する工程を有するものであるが、その他にも適宜所望の工程を有してもよい。例えば、塗工用組成物を塗工原紙に塗工して塗工紙を得た後に、カレンダー工程を設けてもよい。カレンダー処理を行うことで、得られた塗工紙の塗工層の特性を充分に活かすことができるようになる。特に、カレンダー処理により、平滑性及び光沢度を充分に引き出すことができる。カレンダー処理としては、スーパーカレンダー、マシンカレンダー及びソフトニップカレンダー等が挙げられる。これらは1種のみを施してもよく、2種以上を施してもよい。
本実施の形態の塗工紙の製造方法により得られた塗工紙は、枚葉オフセット印刷用及び輪転オフセット印刷用として特に好適に使用することができるが、グラビア印刷用としてや、その他の凸版印刷用、平版印刷用及び凹版印刷用としても使用することができる。
本発明の塗工用組成物の一の実施の形態は、中空プラスチックピグメントを含有する顔料と、ラテックスを含有するバインダーとを主成分とし、上記顔料が、中空プラスチックピグメントを3質量%以上含有し、上記ラテックスが、(a)脂肪族共役ジエン単量体35〜60質量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜7質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜33質量%、及び(d)これらの単量体と共重合可能な他の単量体0〜59.5質量%からなる共重合用単量体(但し、(a)+(b)+(c)+(d)=100質量%)を重合して得られる共重合体ラテックスである塗工用組成物である。そして、本実施の形態の塗工用組成物に含有される上記ラテックスは、ゲル含有量が80質量%以上、平均粒子径が50〜150nmの共重合体ラテックスが好ましい。
本実施の形態の塗工用組成物は、上記顔料100質量部に対し、上記バインダーを3〜30質量部含有することが好ましい。また、上記中空プラスチックピグメントの平均粒子径が0.2〜2.0μmであることが好ましく、平均中空率が20体積%以上であることが好ましい。また、上記共重合体ラテックスは、乳化重合により得ることが好ましい。
本実施の形態の塗工用組成物は、上述した本発明の塗工紙の製造方法の一の実施の形態で使用した塗工用組成物と同様の構成とすることが好ましい。
次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。なお、実施例において割合を示す「部」及び「%」はそれぞれ質量部及び質量%を意味する。
1.共重合体ラテックスの製造
(共重合体ラテックスL1の製造)
攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.7部、過硫酸カリウム1.0部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、及び1段目単量体成分として、1,3−ブタジエン(ブタジエン)25部、スチレン5部及びt−ドデシルメルカプタン0.2部を一括して仕込み、45℃で6時間反応させ、重合転化率が70%以上であることを確認した(1段目の重合)。その後、2段目単量体成分として、1,3―ブタジエン15部、スチレン21部、アクリロニトリル25部、メチルメタアクリレート5部、イタコン酸2部、アクリル酸2部を7時間にわたって連続的に添加しながら60℃で重合を継続した。連続添加終了後も更に70℃で6時間反応させ(2段目の重合)、共重合体からなる粒子を含むラテックスL1を得た。最終的な重合転化率は99%であった。得られたラテックスL1について、重合体粒子の平均粒子径、ゲル含有量を以下の方法で求めた。その結果を単量体組成と共に表1に示す。
(共重合体ラテックスL2〜L5の製造)
共重合体L1と同様にして共重合体ラテックスL2〜L5を製造した。最終的な重合転化率は98〜99%であった。得られたラテックスについて、上記と同様にして重合体粒子の平均粒子径とゲル含有量を求めた。その結果を単量体組成と共に表1に示す。
(共重合体ラテックスL6〜L8の製造)
共重合体L1と同様にして共重合体ラテックスL6〜L8を製造した。最終的な重合転化率は98〜99%であった。得られたラテックスについて、上記と同様にして重合体粒子の平均粒子径とゲル含有量を求めた。その結果を単量体組成(組成)と共に表1に示す。
2.共重合体ラテックスの特性測定
(1)平均粒子径
重合体粒子の平均粒子径は、コールター社製のサブミクロンアナライザー「モデルN4」を用い、常法により求めた。
(2)ゲル含有量
共重合体ラテックスを水酸化ナトリウムによりpH8.0に調整した後、イソプロパノールで凝固し、この凝固物を蒸留水により洗浄、乾燥した。その後、所定量(約0.03g)の試料を所定量(100ml)のトルエンに、25℃で、20時間浸漬した。次いで、この溶液を120メッシュの金網で濾過し、得られる残存固形分の質量を測定し、処理前の全固形分に対する割合(質量%)を求めた。
Figure 2005314834
3.塗工用組成物の調製
上記で製造した共重合体ラテックスL1〜L5、及びL6〜L8と、下記成分(1)〜(7)とを用いて、表2の処方により塗工用組成物を調製した。
(1)カオリンクレー;商品名「ウルトラホワイト90」、エンケルハード社製。
(2)炭酸カルシウム;商品名「ファイマテック90」、ファイマテック社製。
(3)中空プラスチックピグメント(中空PP);商品名「AE851」、JSR社製、外径1.1μm、中空率55%(以下、「プラスチックピグメント」を「PP」ということがある)。
(4)密実プラスチックピグメント(密実PP);商品名「JSR0640」、JSR社製。
(5)分散剤;ポリアクリル酸系分散剤、商品名「アロンT−40」、東亜合成社製。
(6)水酸化ナトリウム;商品名「水酸化ナトリウム1級」、和光純薬社製。
(7)澱粉;商品名「MS4600」、日本食品工業社製。
(8)全固形分濃度(質量%);全固形分濃度とは、該塗工用組成物スラリー総質量に占める上記成分(1)〜(7)の総有効固形分質量を意味する。
4.塗工用組成物の特性測定
(1)粘度
表2に示す各配合で調製した塗工用組成物を、25℃に調整した水槽で2時間調温し、温度が充分に一定となったことを確認した後、粘度計(TOKIMEC社製、商品名「デジタルビスコメーター DV M−BII型」)を用い、60回転における見かけ粘度を、測定開始から1分後に測定した。表2において、配合1は、PPを含有させない場合の塗工用組成物の各成分の比率を示し、配合2は、密実PPを含有させる場合の塗工用組成物の各成分の比率を示し、配合3は、中空PPを含有させる場合の塗工用組成物の各成分の比率を示す。
Figure 2005314834
5.塗工紙の製造
表1に示す共重合体ラテックス(ラテックス)を用いて得られた表2に示す塗工用組成物を用い、ラボブレードコーター(塗工方式:ブレード)及びラボカーテンコーター(塗工方式:カーテン)による塗工を実施し、以下に示す各種評価を行った。結果を表3に示す。表3において、「PP」は、プラスチックピグメントの有無及び種類を示す。「配合」は、表2で示した塗工用組成物の各配合(配合1〜3)を示す。
(実施例1〜9)
上記塗工用組成物を、塗工原紙(75g/m2)上に、SMT社製のラボカーテンコーターにより、塗工速度30m/分、塗工量が8g/m2、あるいは6g/m2になるように塗工し、150℃の熱風乾燥機にて20秒間乾燥して塗工紙を得た。その後、この塗工紙を温度23℃、湿度50%の恒温恒湿槽に1昼夜放置した。次いで、線圧100kg/cm,ロール温度50℃の条件でスーパーカレンダー処理を4回行い、オフセット印刷用塗工紙を得た。
(比較例1〜5)
自製のラボブレードコーターで塗工速度400m/分、塗工量が片面8±0.5g/m2、あるいは、6±0.5g/m2、になるように、塗工し150℃の熱風で20秒間乾燥した。その後は実施例と同様の操作を行った。
6.塗工紙の評価
(1)被覆性
バーンアウト法による被覆性の評価を行った。すなわち、イソプロピルアルコール及び水を1:1に混合した媒体に、塩化アンモニウムを溶解させ、濃度が2.5%である水溶液を調製した。この水溶液を、塗工紙の表面に噴霧し、ギヤーオーブンに入れ、200℃で10分間放置し、白色度を測定した。白色度が高く、被覆性が良好なものを「5」、白色度が低く被覆性が良くないものを「1」として、その程度を評価した。
(2)ドライピック強度(DP)
RI印刷機(明製作所製)で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で判定し、ピッキングの少ないものを「5」、多いものを「1」として、その程度を評価した。
(3)ウエットピック強度(WP)
上記RI印刷機を用いて、塗工紙表面を吸水ロールで湿してから、RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で判定し、ピッキングの少ないものを「5」、多いものを「1」として、その程度を評価した。
(4)インキ転移性(転移性)
オフセット印刷時の湿し水がついた後のインキ転移性を評価するために、以下のテストを実施した。RI印刷機を用いて、塗工紙表面を吸水ロールで湿してから、RI印刷機でピッキングを起こさない条件で印刷し、印刷後のインキ濃度を測定した。そして、このインキ濃度を参考に、目視判定でのムラ(均一性)も加味して、最良のものを「5」、最悪のものを「1」として、その程度を評価した。
(5)不透明度
ハンター不透明度計を用いて、JIS P8138に従い測定した。
(6)白紙光沢
ハンター白色度計を用い、入射角75°、反射角75°で測定した。
(7)印刷光沢
上記RI印刷機を用いて、オフセット用インキを塗工紙にベタ刷りした後、村上式光沢計により入射角60°、反射角60°で測定した。
Figure 2005314834
実施例1〜9は、いずれも塗工方式をカーテン塗工とし、顔料として中空PPを使用しているので、被覆性及び転移性が良好な結果となっている。特に実施例1〜6は、更にラテックスL1〜L5を使用しているため、いずれの物性も良好な結果となっている。また、実施例1及び2より、塗工量を少なくしても良好な結果を維持している。
また、比較例1において製造された塗工紙は、ブレード塗工で中空PPを使用していないため、被覆性が良くなく、不透明度が低く、白紙光沢も低い。比較例2において製造された塗工紙は、ブレード塗工のため、被覆性が良くなく、不透明度が低い。比較例3において製造された塗工紙は、ブレード塗工のため、被覆性が良くなく、不透明度が低い。比較例4において製造された塗工紙は、PPを使用していないため、被覆性が良くなく、不透明度も、白紙光沢も低い。比較例5において製造された塗工紙は、中空PPでなく密実PP使用のため、被覆性が良くなく、不透明度が低い。また、実施例7において製造された塗工紙は、ブタジエン含有量の多いラテックスを使用しているため、他の実施例と比較してウエット強度が弱い。実施例8において製造された塗工紙は、ゲル含有量が低く、粒子径が大きいラテックスを使用しているため、他の実施例と比較してドライ強度、ウエット強度が弱い。実施例9において製造された塗工紙は、アクリロニトリルを使用していないラテックスを使用しているため、他の実施例と比較して印刷光沢が低い。
本発明の塗工紙の製造方法は、特に枚葉オフセット印刷用あるいは輪転オフセット印刷用の用紙の製法として有用である。また、その他グラビア印刷用紙、凸版印刷用紙等の製法にも有用である。

Claims (9)

  1. 非接触塗工方式で塗工用組成物を塗工原紙に塗工する工程を有する塗工紙の製造方法であって、
    前記塗工用組成物が、中空プラスチックピグメントを含有する顔料と、ラテックスを含有するバインダーとを主成分としてなる塗工紙の製造方法。
  2. 前記顔料が中空プラスチックピグメントを3質量%以上含有し、
    前記ラテックスが、(a)脂肪族共役ジエン単量体35〜60質量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜7質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜33質量%、及び(d)これらの単量体と共重合可能な他の単量体0〜59.5質量%からなる共重合用単量体(但し、(a)+(b)+(c)+(d)=100質量%)を重合して得られ、ゲル含有量が80質量%以上、平均粒子径が50〜150nmの共重合体ラテックスである請求項1に記載の塗工紙の製造方法。
  3. 前記顔料100質量部に対し、前記バインダーを3〜30質量部含有する請求項1又は2に記載の塗工紙の製造方法。
  4. 前記中空プラスチックピグメントの平均粒子径が0.2〜2.0μmである請求項1〜3のいずれかに記載の塗工紙の製造方法。
  5. 前記中空プラスチックピグメントの平均中空率が20体積%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の塗工紙の製造方法。
  6. 中空プラスチックピグメントを含有する顔料と、ラテックスを含有するバインダーとを主成分とし、前記顔料が、中空プラスチックピグメントを3質量%以上含有し、前記ラテックスが、(a)脂肪族共役ジエン単量体35〜60質量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜7質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜33質量%、及び(d)これらの単量体と共重合可能な他の単量体0〜59.5質量%からなる共重合用単量体(但し、(a)+(b)+(c)+(d)=100質量%)を重合して得られ、ゲル含有量が80質量%以上、平均粒子径が50〜150nmの共重合体ラテックスである塗工用組成物。
  7. 前記顔料100質量部に対し、前記バインダーを3〜30質量部含有する請求項6に記載の塗工用組成物。
  8. 前記中空プラスチックピグメントの平均粒子径が0.2〜2.0μmである請求項6又は7に記載の塗工用組成物。
  9. 前記中空プラスチックピグメントの平均中空率が20体積%以上である請求項6〜8のいずれかに記載の塗工用組成物。
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