JP3931715B2 - 共重合体ラテックスの製造方法 - Google Patents

共重合体ラテックスの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共重合体ラテックスに関し、更に詳しくは、臭気が少なく、かつ、塗工操業性、表面強度、印刷光沢、インク乾燥性、表面平滑性、白紙光沢などの印刷適性に優れ、更に広い印刷速度範囲にわたって上記の優れた印刷適性を有する塗工紙を得ることができる紙塗工用組成物のバインダーとして有用な共重合体ラテックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷の高級化、高速化にともない、塗工紙に要求される性能も厳しくなってきており、表面強度、耐水性、インク乾燥性および印刷光沢などの改良が要求されるようになった。これと同時に、近年はコスト低減の目的からバインダー量を低減する要求が高まっており、このためより少量の添加量でも十分な表面強度を示すバインダーが求められている。また、印刷速度の高速化技術の進展に伴い、要求される印刷速度の範囲が広がってきている。従来の共重合体ラテックスでは適用可能な印刷速度範囲が狭いので、印刷速度に対応してその速度に適した共重合体ラテックスを個別的に選択する必要があり、製造コストの面と操業性の面で大きな負担となっている。このことから広い印刷速度範囲にわたって適用できる共重合体ラテックスの登場が望まれている。更に、塗工紙の製造そのものも高速化しており、塗工操業性の改良、特に主な障害であるバッキングロール汚れ性の改良、すなわち共重合体ラテックスの粘着性の低減(べとつき防止性)も要求されている。また、高速塗工化における塗工紙の高温高速強制乾燥と相まって、乾燥時の紙中の水分蒸発とともに共重合体ラテックス中の残留成分に起因する臭気が多量発生することが多く、作業者の安全衛生上問題が生じている。更に、塗工白板紙を食料品、たばこ等の包装用途に用いることが多いが、塗工白板紙から臭いが発生した場合、著しく商品価値を低下させ、大きな問題となっている。顔料と水性バインダーとを主体とした紙塗工用組成物を紙に塗工することにより、印刷適性に優れた塗工紙が製造されている。ブタジエン系共重合体ラテックスは、その優れた接着強度、設計の自由度から、紙塗工用組成物の主バインダーとして使用されており、共重合体ラテックスの性能が表面強度等の塗工紙の基本性能および、印刷光沢、インキ着肉性等の美的印刷特性、さらに臭気等の品質に大きく影響を与える。
【0003】
共重合体ラテックスに対しては、特に表面強度の改良が求められ、そのために、例えば共重合体のゲル含量を調整する方法や共重合体組成を調整するなどの改良方法が提案されている。しかし、表面強度と他の特性とは互いに背反することが多く、全ての特性をバランスよく高いレベルにすることは非常に困難である。例えば、接着強度を改良する目的でガラス転移温度の低い共役ジエン系単量体である1,3−ブタジエンの量を増やして共重合体ラテックスのガラス転移温度を低くする方法が試みられていたが、この方法では耐水性およびべとつき防止性の特性低下が著しい。逆に、ガラス転移温度の高い芳香族ビニル系単量体であるスチレンの量を増やして共重合体ラテックスのガラス転移温度を高くすると、耐水性およびべとつき防止性の点は良好であるが、接着強度および印刷光沢の低下が著しく、また、残留スチレンによる臭気が発生しやすい。
【0004】
このように、これらの何れの方法も、いずれかの特性の改良が達成されたとしても、全ての特性に対する要求を満たすことはできず、ますます厳しくなる印刷における諸要求を満たすことはできないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前述の技術的背景のもとになされたものであり、その目的は、塗工紙製造時および塗工紙製品の臭気が少なく、かつ、塗工操業性、表面強度、印刷光沢、インク乾燥性、表面平滑性、白紙光沢などの印刷適性に優れ、更に広い印刷速度範囲にわたって上記の優れた印刷適性を有する塗工紙を得ることができる紙塗工用組成物のバインダーとして有用な共重合体ラテックスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、共重合体ラテックスの重合過程において残留するスチレンの量を特定量以下に抑制することにより、塗工紙製造時および塗工紙製品の臭気が少なく、かつ上記各種性能に優れた塗工紙を得ることができる紙塗工用組成物のバインダーとして有用な共重合体ラテックスが得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、(a)1,3−ブタジエン20〜70重量%、(b)スチレン20〜70重量%、(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.1〜10重量%、(d)単量体(a)、単量体(b)および単量体(c)と共重合可能な他の単量体0〜59.9重量%からなる単量体を乳化重合して得られる共重合体ラテックスであり、共重合体ラテックス中に残留するスチレンの濃度が、該共重合体ラテックスの固形分に対して500ppm以下である共重合体ラテックスの製造方法であって、重合開始剤および還元剤の存在下に30〜50℃の温度で単量体(a)〜(d)を乳化重合し、重合反応の終了後、80〜90℃の温度で加熱することを特徴とする共重合体ラテックスの製造方法を提供するものである。本発明の製造方法により製造された共重合体ラテックスを紙塗工用のバインダーとして用いた場合には、塗工紙製造時および塗工紙製品に発生する臭気成分を抑制しつつ、上記の優れた印刷適性を発現させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明の共重合体ラテックスの製造に使用される(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体としては、例えばイタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。これらの(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を併用することもできる。
【0009】
また、前記(d)1,3−ブタジエン(a)、スチレン(b)および単量体(c)と共重合可能な他のビニル系単量体としては、脂肪族共役ジエン系単量体(ブタジエン以外)、芳香族ビニル化合物(スチレン以外)、シアン化ビニル単量体、アルキル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、アクリルアミド系化合物、N−メチロールアクリルアミドなどが挙げられる。
【0010】
これらのうち脂肪族共役ジエン系単量体としては、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、クロロプレンなどが挙げられる。
【0011】
芳香族ビニル化合物としては、例えばα−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレンなどが挙げられる。
【0012】
シアン化ビニル単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α-クロルアクリロニトリル、α-エチルアクリロニトリルなどを挙げることができ、好ましくはアクリロニトリルとメタクリロニトリルである。
【0013】
アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、特にメチルメタアクリレートが好ましい。
さらにアクリルアミド系化合物としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
【0014】
これら(d)成分は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもかまわない。
【0015】
上記の単量体組成は、(a)1,3−ブタジエン20〜70重量%、(b)スチレン20〜70重量%、(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.1〜10重量%、(d)単量体(a)、単量体(b)および単量体(c)と共重合可能な他の単量体0〜59.9重量%からなる。(a)1,3−ブタジエンは、得られる重合体に適度な柔軟性と伸びを与え、耐衝撃性を付与するために必須の成分であり、その使用割合は全単量体に対して20〜70重量%、好ましくは30〜60重量%である。この(a)成分が20重量%未満であると、共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が改良されない。一方、(a)成分が70重量%を越えるとべとつき防止性が劣るので好ましくない。また、(b)スチレンの使用量は20〜70重量%であり、20重量%未満では湿潤時の表面強度であるウェットピック強度が低下する。一方、(b)成分が70重量%を越えるとドライピック強度が劣り、また臭気が悪化するので好ましくない。
【0016】
(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体の使用量は、全単量体に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.3〜8重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%である。(c)成分が0.1重量%未満では、重合時のラテックスの安定性が悪く、多量の凝固物の発生を招く。一方(c)成分が10重量%を超えると、ラテックス粘度が大きく上昇し、作業性が悪化し、また、ウェットピック強度が低下するので好ましくない。
【0017】
(d)成分は、共重合体に、主として目的に応じた適度なガラス転移温度を与えるために使用するものであり、59.9重量%を越えると接着強度が低下し好ましくない。
【0018】
本発明の共重合体ラテックス中に存在する残留スチレンの量は、該共重合体ラテックスの固形分に対して500ppm以下である必要があり、好ましくは200ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下である。共重合体ラテックス中に残留するスチレンの量が規定量を越えると、接着強度および印刷光沢が劣り、また、臭気が悪化する。
共重合体ラテックス中に残留するスチレン量を抑制する方法は、共重合体ラテックスの単量体組成および添加方法、あるいは開始剤、還元剤、重合温度などの重合条件あるいは重合反応終了後の熟成時間および温度条件により適宜調整可能である。また、重合終了後の脱単量体処理工程におけるラテックス温度等の諸条件により適宜調整できる。
これらのうち、特に、開始剤と還元剤を併用し、重合温度を低くして反応させることが、共重合体ラテックス中に残留するスチレン量を抑制する方法として好適である。
【0019】
本発明で使用される単量体を乳化重合するに際しては、水性媒体中で乳化剤、重合開始剤などを用いて製造することができる。
ここで、乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが単独で、あるいは2種以上を併用して使用できる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ポリエチレングリコールアルキルエーテルの硫酸エステルなどが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、通常のポリエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエーテル型などが用いられる。両性界面活性剤としては、アニオン部分としてカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、燐酸エステル塩を、カチオン部分としてはアミン塩、第4級アンモニウム塩を持つものが挙げられ、具体的にはラウリルベタイン、ステアリルベタインなどのベタイン類、ラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミノエチル)グリシン、などのアミノ酸タイプのものなどが用いられる。
【0020】
重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩に代表される水溶性重合開始剤、ならびにクメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類等の油溶性重合開始剤を使用することができる。また、還元剤との組み合せによるレドックス系重合開始剤などが、それぞれ単独であるいは組み合わせで使用できる。共重合体ラテックス中の残留スチレン低減のためにはレドックス系重合開始剤が好ましい。
【0021】
還元剤としては、例えば、エルソルビン酸、エルソルビン酸ナトリウム、エルソルビン酸カリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、糖類、ロンガリットソディウムホルムアルデヒドスルホキシレート、亜硫酸水素ナトリウム・亜硫酸水素カリウム・亜硫酸ナトリウム・亜硫酸カリウム等の亜硫酸塩、ピロ亜硫酸水素ナトリウム・ピロ亜硫酸水素カリウム・ピロ亜硫酸ナトリウム・ピロ亜硫酸カリウム等のピロ亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、亜燐酸、亜燐酸ナトリウム・亜燐酸カリウム・亜燐酸水素ナトリウム・亜燐酸水素カリウム等の亜燐酸塩、ピロ亜燐酸、ピロ亜燐酸ナトリウム・ピロ亜燐酸カリウム・ピロ亜燐酸水素ナトリウム・ピロ亜燐酸水素カリウム等のピロ亜燐酸塩、メルカプタンが挙げられる。これらの還元剤は、好ましくは、単量体100重量%に対して0.01〜10重量%が使用される。
【0022】
また、開始剤および還元剤のより具体的な添加方法として、例えば、両者を別々の供給配管から同時に連続的に重合反応器に添加する方法、開始剤が還元剤よりも過剰に存在する重合系内に還元剤を連続的に添加する方法、還元剤が開始剤よりも過剰に存在する重合系内に開始剤を連続的に添加する方法が挙げられる。なお、開始剤と還元剤との当量比は、100/1から1/100の間とするのが好ましい。
【0023】
さらに、開始剤および還元剤に加えて、酸化還元触媒を重合系内に添加して乳化重合を行うことができる。酸化還元触媒としては、金属触媒、例えば、2価の鉄イオン、3価の鉄イオン、銅イオンなどが挙げられる。前述した還元剤と同様に、酸化還元触媒も、重合系にそれぞれ回分的、連続的あるいはこの両者を組み合わせて添加することができる。開始剤、還元剤、および酸化還元触媒の好ましい組み合わせとして、開始剤として過硫酸カリウム、還元剤として亜硫酸水素ナトリウム、および酸化還元触媒として硫酸第一鉄を用いたものが挙げられる。
【0024】
重合連鎖移動剤、キレート化剤、無機電解質なども公知のものが使用できる。重合連鎖移動剤としては、具体的には、例えば、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、t−テトラデシルメルカプタンなどのメルカプタン類;ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジエチルキサントゲンジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドなどのキサントゲンジスルフィド類;テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドなどのチウラムジスルフィド類;クロロホルム、四塩化炭素、臭化エチレンなどのハロゲン化炭化水素類;ペンタフェニルエタン、α−メチルスチレンダイマーなどの炭化水素類;およびアクロレイン、メタクロレイン、アリルアルコール、2−エチルヘキシルチオグリコレート、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテンなどを挙げることができる。これらは単独でも、あるいは2種以上組み合わせて使用することもできる。これらのうち、メルカプタン類、キサントゲンジスルフィド類、チウラムジスルフィド類、四塩化炭素、α−メチルスチレンダイマーなどが好適に使用される。
【0025】
重合方法としては、一段重合法、単量体の一部を重合した後、その残りを連続的にあるいは断続的に添加する方法、あるいは単量体を重合のはじめから連続的に添加する方法等が挙げられるが、特に制限されるものではなく、何れの方法を用いてもよいが、特に、単量体の一部を重合した後、その残りを連続的にあるいは断続的に添加する方法が好ましい。
重合温度は、反応容器内の温度が5℃から60℃の間であることが好ましく、20℃から60℃の間であることがより好ましく、30℃から50℃の間であることがさらに好ましい。この範囲の温度で得られた共重合体ラテックスは、紙塗工用バインダとしてのドライピック強度およびベタツキ防止性のバランスが良好であり、また、共重合体ラテックス中に残留するスチレン量が少なく、臭気が少ない。
【0026】
本発明の共重合体ラテックスの粒子径は特に制限はないが、50nm以上200nm以下、好ましくは180nm以下、さらに好ましくは70nm以上160nm以下である。50nm以下ではインキ着肉性が劣り、200nmを超えると接着強度が低下する場合がある。
【0027】
(紙塗工用組成物)
本発明の共重合体ラテックスが用いられる紙塗工用組成物は、無機あるいは有機顔料に、前記共重合体ラテックス、さらに必要に応じて他のバインダー、種々の助剤を配合して使用される。前記共重合体ラテックスの配合量は、通常、顔料100重量部に対して共重合体ラテックス1〜30重量部(固形分として)、好ましくは3〜25重量部である。共重合体ラテックスが1重量部未満であると、接着強度が著しく低下し、一方30重量部を超えるとインク乾燥性の低下が著しい。
【0028】
前記無機顔料としてはクレー、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タルク、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛等が、また有機顔料としてはポリスチレンラテックス、尿素ホルマリン樹脂などを挙げることができる。これらは目的に応じて、単独でも、あるいは2種以上組み合わせても使用することができる。
【0029】
本発明の共重合体ラテックスからなる紙塗工用組成物、特にオフセット印刷用の紙塗工用組成物においては、顔料接着剤として好適に使用される。また、この紙塗工用組成物は、前記共重合体ラテックスに加えて、カゼイン、カゼイン変性物、澱粉、澱粉変性物、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性物質を必要に応じて組み合わせて使用できる。
【0030】
また、その紙塗工用組成物においては、一般に使用されている種々の配合剤、例えば、耐水性改良剤、顔料分散剤、粘度調節剤、着色顔料、蛍光染料およびpH調節剤を任意に配合することができる。
【0031】
さらに、その紙塗工用組成物は、シートオフセット印刷用紙およびウエッブオフセット印刷用紙に好適に使用され、その他、凸版印刷、グラビア印刷などの各種印刷用紙および紙のコーティング剤にも使用することができる。
【0032】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるものではない。なお、実施例において割合を示す「部」および「%」はそれぞれ重量部および重量%を意味する。実施例、比較例における共重合体ラテックスの分析、測定、評価の方法および紙塗工用組成物の調製、塗工紙の製造、紙塗工用組成物や塗工紙の測定、評価の方法等は次に記載の方法により行った。
【0033】
(分析、測定、評価等の方法)
(脱単量体処理)
撹拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中にて重合反応を完結させた共重合体ラテックスを、苛性ソーダにてpH8.0に調整する。耐圧容器に仕込み、表1および2に示すように70℃から90℃の温度まで加熱し、真空ポンプにより減圧蒸留を行う。
【0034】
(共重合体ラテックス中の残留成分の分析)
得られた重合体ラテックス0.5mlに内部標準含有ジメチルフォルムアミド4.5mlを添加希釈し、超音波洗浄機にて15分処理して測定試料とする。この試料をアジレント社製ガスクロマトグラムHP6890GCを用いて測定する(試料注入量2μl、HP1キャピラリーカラム)。得られたガスクロマトグラフより、既知濃度のスチレンを用いて作成した検量線を用い、各成分の定量値を共重合体ラテックスの固形分に対する残留スチレン量として求める。
【0035】
(ラテックス平均粒子径)
共重合体ラテックスの平均粒子径は、コールター社製のサブミクロンアナライザー(モデルN4)で、常法により求める。
【0036】
(トルエン不溶分)
共重合体ラテックスをpH8.0に調整した後、イソプロパノールで凝固し、この凝固物を洗浄、乾燥した後、所定量(約0.03g)の試料を所定量(100ml)のトルエンに20時間浸漬する。その後、120メッシュの金網で濾過し、得られる残存固形分の仕込の全固形分に対する重量%を求める。
【0037】
(紙塗工用組成物の調製)
配合処方のとおり原料をミキサーを用いて均一に混合して紙塗工用組成物を調製する。
配合(処方1)
カオリンクレー 70.0部
炭酸カルシウム 30.0部
分散剤 0.2部
水酸化ナトリウム 0.1部
澱粉 4.0部
共重合体ラテックス(固形分として)10.0部
水 全固形分が60%となるように適当量添加
(塗工紙の製造)
紙塗工用組成物を塗被原紙上に、塗工量が片面18.0±0.5g/m2となるように、電動式ブレードコーター(熊谷理機工業製)で塗工し、150℃の電気式熱風乾燥機にて15秒間乾燥する。得られた塗工紙を温度23℃、湿度50%の恒温恒湿槽に1昼夜放置し、その後、線圧100kg/cm,ロール温度50℃の条件でスーパーカレンダー処理を4回行い、塗工紙を製造する。
【0038】
(ドライピック強度)
RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で判定し、5段階で評価する。ピッキング現象の少ないものほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示す。
なお、この測定において、1000m/分の印刷速度の測定法を(A)法、100m/分の印刷速度の測定法を(B)法と表す。
【0039】
(ウェットピック強度)
RI印刷機を用いて、塗工紙表面を吸水ロールで湿してから、RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で判定し、5段階で評価する。ピッキング現象の少ないものほど高得点とする。数値は測定回数6回の平均値で示す。
なお、この測定において、1000m/分の印刷速度の測定法を(A)法、100m/分の印刷速度の測定法を(B)法と表す。
【0040】
(印刷光沢)
RI印刷機を用いてオフセット用インキをベタ塗りし、村上式光沢計を使用して60度の角度で測定する。
【0041】
(べとつき防止性)
ラテックスをポリエチレンテレフタレートフィルム上にNo.18ロッドにより塗布し、120℃で30秒間、乾燥し、皮膜を形成させる。この皮膜と黒羅紗紙を合わせて、ベンチスーパーカレンダーにより線圧200kg/m,温度70℃の条件下で圧着させる。両者をひきはがして、黒羅紗紙のラテックスへの転写の程度を目視で5段階で評価する。転写の少ないものほど高得点とする。数値は測定回数6回の平均値で示す。
(臭気評価)
紙塗工用組成物を塗被原紙上に、塗工量が片面18.0±0.5g/m2となるように、電動式ブレードコーター(熊谷理機工業製)で塗工したもの、あるいは共重合体ラテックスをポリエチレンテレフタレートフィルム上にNo.18ロッドにより塗布したものを臭気判定用試料とする。試料を150℃の電気式熱風乾燥機にて30秒から1分間乾燥する。任意の時間にて乾燥機内部の臭気を調べる。臭気の度合を5段階で評価する。臭気の少ないものほど高得点とする。数値は臭気判定者10人の判定結果の平均値で示す。
【0042】
(共重合体ラテックスの製造)
(実施例1〜4)
撹拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸ナトリウム0.5部を仕込み、次いで表1に示す単量体および連鎖移動剤の1段目成分を一括で仕込み、45℃で2時間反応させた。その後、過硫酸ナトリウム0.5部および硫酸第一鉄0.005部を仕込んだ後、2段目成分および、あらかじめ調製した亜硫酸水素ナトリウム0.3部と水10部からなる還元剤水溶液の1/2量を5時間かけて連続的に添加し重合を継続させた。その後、重合を完結させるために残り1/2量の還元剤水溶液を3時間かけて連続的に添加した。最終的な重合転化率は97〜99%であった。
得られた共重合体ラテックスについて、表1に示す温度条件にて脱単量体処理を行った後、共重合体ラテックス中の残留成分、ラテックス平均粒子径、トルエン不溶分を求めた。さらに得られた共重合体ラテックスを用いて、前記の配合処方により紙塗工用組成物を調製し、さらにこれを紙に塗布して塗工紙を製造した。塗工紙について、前記の方法に従って性能評価を行った。これらの結果を表1に示した。
【0043】
【表1】
Figure 0003931715
【0044】
(比較例1〜4)
撹拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に、水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸ナトリウム1部を仕込み、次いで表2に示す単量体および連鎖移動剤の1段目成分を一括で仕込み、60℃で2時間反応させた。その後、2段目成分を10部/時間の速度で連続的に添加し重合を継続させ、さらに連続添加終了後6時間にわたって70℃で反応させた。最終的な重合転化率は97〜99%であった。
得られた共重合体ラテックスについて、実施例の場合と同様にして、表2の温度条件にて脱単量体処理を行い、共重合体ラテックス中の残留成分、ラテックス平均粒子径およびトルエン不溶分を求めた。さらに得られた共重合体ラテックスを用いて、前記の配合処方により紙塗工用組成物を調製し、さらにこれを紙に塗布して塗工紙を製造した。塗工紙について、前記の方法に従って性能評価を行った。これらの結果を表2に示した。
【0045】
【表2】
Figure 0003931715
【0046】
実施例1〜4は、本発明の範囲の共重合体ラテックスの例であり、本発明の目的とする塗工紙の特性を得ている。
一方、比較例の共重合体ラテックスは、残留スチレン量が本発明の範囲を超えた例であり、臭気に劣り、塗工紙の特性全般にわたって劣っている。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、特定の単量体を乳化重合することにより得られる共重合体のラテックスであって、残留スチレン量が少なく、塗工紙製造時および塗工紙製品の臭気が少なく、かつ優れた接着強度、印刷光沢、べとつき防止性などを有する、紙塗工用共重合体ラテックスを提供することができる。

Claims (6)

  1. (a)1,3−ブタジエン20〜70重量%、(b)スチレン20〜70重量%、(c)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.1〜10重量%、(d)単量体(a)、単量体(b)および単量体(c)と共重合可能な他の単量体0〜59.9重量%からなる単量体を乳化重合して得られる共重合体ラテックスであり、共重合体ラテックス中に残留するスチレンの濃度が、該共重合体ラテックスの固形分に対して500ppm以下である共重合体ラテックスの製造方法であって、重合開始剤および還元剤の存在下に30〜50℃の温度で単量体(a)〜(d)を乳化重合し、重合反応の終了後、80〜90℃の温度で加熱することを特徴とする共重合体ラテックスの製造方法
  2. 前記共重合体ラテックス中に残留するスチレンの濃度が、該共重合体ラテックスの固形分に対して200ppm以下である請求項1記載の共重合体ラテックスの製造方法。
  3. 前記80〜90℃の温度での加熱は、減圧蒸留とともに行われる請求項1または2に記載の共重合体ラテックスの製造方法。
  4. 前記重合開始剤が過硫酸塩であり、かつ、前記還元剤が亜硫酸塩である請求項1〜3のいずれか1項に記載の共重合体ラテックスの製造方法。
  5. 前記重合開始剤および還元剤とともに、酸化還元触媒として金属触媒が用いられる請求項1〜4のいずれか1項に記載の共重合体ラテックスの製造方法。
  6. 前記共重合体ラテックスが紙塗工用組成物のバインダーとして用いるためのものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の共重合体ラテックスの製造方法。
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