JP5945921B2 - 風呂給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、潜熱回収型の給湯装置で発生したドレン水を浴室内の排水口に導いて廃棄するように構成された風呂給湯システムに関する。
潜熱回収型の給湯装置は、たとえばバーナによって発生させた燃焼ガスから熱交換器を利用して顕熱および潜熱を回収し、湯水を加熱させる。このような給湯装置では、潜熱回収に伴ってドレン水(凝縮水)が発生するため、このドレン水を適切に廃棄処理する必要がある。
そこで、従来では、たとえば特許文献1〜3に示すようなシステムが提案されている。これらの文献に示されたシステムでは、給湯装置において発生したドレン水を浴室内に導いて排出し、浴室の排水口に流し込むようにしている。より具体的には、前記システムにおいては、浴槽の循環アダプタに三方弁を接続している。この三方弁は、給湯装置からドレン水が送られてきたときには、このドレン水を浴室内において排出させる一方、給湯装置から湯水が送られてきたときには、この湯水を浴槽の循環アダプタ側に導いて浴槽に流入するように切り替え制御される。このような構成によれば、給湯装置の設置箇所にドレン水専用の排水口が設けられていない場合であっても、浴室の排水口を利用してドレン水の廃棄処理を適切に行なうことが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、前記三方弁は、浴室内に設置されているために、ユーザが入浴している最中に駆動されると、その駆動音はユーザに聞こえ易い。浴室内において三方弁の駆動音が聞こえたのでは、ユーザがその音に大きな違和感を抱く虞がある。また、浴槽機器に異常が生じているとの誤解を招く可能性もある。したがって、このようなことを適切に防止または抑制することが望まれる。
また、従来においては、既述したように、給湯装置から浴室内に送られてきたドレン水は、浴槽の排水口に向けて排出される。したがって、ユーザの入浴中にそのような排水動作がなされ、その排水音(水が流れる音)がユーザに聞こえると、ユーザはたとえば浴槽内の湯が漏れていると勘違いをしたり、あるいはその排水音がユーザにとって耳障りになる虞もある。したがって、好ましくは、そのような虞も適切に解消することが望まれる。
ドレン水が多く発生するのは、給湯装置の運転継続時間が長くなる浴槽への湯張り時であり、ユーザが湯張り完了後に入浴しようとするタイミングでドレン水の排出動作が行なわれる可能性が高い。このため、三方弁の駆動音やドレン水の排水音がユーザの耳に直接触れる虞が大きく、この課題を解決できるか否かは、浴槽にドレン水を排出するタイプの風呂給湯システムの商品性に大きく影響する。
特開2006−300481号公報 特開2007−101075号公報 特開2008−8588号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、入浴者に違和感を与
えるような音をできる限り発生させないようにしつつ、給湯装置で発生したドレン水を浴室に導いて適切に廃棄処理することが可能な風呂給湯システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される風呂給湯システムは、浴室の外部に設置され、かつ湯水加熱用気体からの潜熱回収によって湯水加熱が可能な潜熱回収型の給湯装置と、浴室内に設置され、かつ前記給湯装置から湯水が供給されてきたときには、この湯水を浴槽に導くことが可能な第1の状態に設定される一方、前記給湯装置から潜熱回収に伴って発生したドレン水が供給されてきたときには、このドレン水を前記浴室内において排出することが可能な第2の状態に切り替え設定される三方弁と、前記三方弁の駆動源として用いられるステッピングモータと、を備えている、風呂給湯システムであって、前記三方弁は、前記第2の状態に設定される際には、その弁開度が全開状態に満たない所定の弁開度に設定可能とされ、前記三方弁を通過するドレン水の流量を絞ることが可能とされ、前記三方弁が前記第2の状態に設定されている条件下において、前記給湯装置から前記三方弁に送られて排出されるドレン水の流量を計測可能な計測手段と、この計測手段によって計測されたドレン水の流量に基づき、前記三方弁が前記第2の状態に設定される際の弁開度を決定し、かつその後は前記三方弁が前記第2の状態に設定される都度、その際の弁開度を前記決定した弁開度とするように前記ステッピングモータを制御する制御手段と、をさらに備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、ステッピングモータが静音性に優れるモータであるために、三方弁の動作音(モータ音)を小さくすることが可能である。したがって、ユーザが入浴している際に、三方弁の切り替え動作がなされる場合であっても、その動作音をユーザに聞こえ難くし、ユーザに違和感を与えるといった虞を少なくすることができる。加えて、ステッピングモータを用いれば、後述する三方弁の弁開度の制御を容易かつ高精度に行なうことができる利点も得られる。
またこのような構成によれば、浴室内において三方弁からドレン水が排出される際には、その排水量が少量に絞られるために、その排水音を小さくする効果が得られる。ドレン水の排水量が多い場合には、その排水音も大きくなって、これが入浴者にとって耳障りとなったり、あるいは浴槽の湯が漏れているとの勘違いを生じさせる虞があるが、前記構成によれば、そのような虞を適切に解消することが可能である。
さらにこのような構成によれば、大きな排水音が生じないように三方弁から排出されるドレン水の流量を所定の流量に規定することが、制御手段の制御によって容易かつ適切に達成される。ドレン水の流量は、ポンプの能力や運転速度に依存するものの、より正確には、ポンプから三方弁までの流路長(配管寸法)などの影響も受ける(流路長が長いほど、流路抵抗が大きくなり、ドレン水の流量が少なくなる)。前記構成によれば、流路長の長短などには関係なく、ドレン水の流量を所定の流量に規定できるように弁開度を調整できる点において優れる。
本発明において、好ましくは、前記給湯装置から前記三方弁へのドレン水の供給は、前記給湯装置が具備するドレン水用の貯留槽に貯留されたドレン水がポンプを利用して前記
三方弁に送られることにより実行され、前記計測手段は、前記ポンプの駆動に伴って前記貯留槽内の水位が所定の第1の水位から第2の水位まで低下するのに要した時間を計測し、この計測時間に基づいて、前記ドレン水の流量を算出するように構成されている。
このような構成によれば、高価な流量計を別途用いることなく、ドレン水の流量を的確に算出することができる。ドレン水用の貯留槽には、水位検出手段が設けられているのが通例であり、また風呂給湯システムが具備する制御手段は計時機能を備えているのが一般的である。前記構成によれば、そのような水位検出手段や計時機能を有効に利用してドレン水の流量を算出しており、その構成は合理的である。
本発明において、好ましくは、前記三方弁が前記第2の状態に設定される際の弁開度は、操作スイッチの操作によって設定変更可能とされている。
このような構成によれば、三方弁からドレン水が排出される際の実際の排水音の大きさや、ユーザの要望などに応じて、三方弁の弁開度を設定変更し、ドレン水の排出音の大きさを調整することができる。したがって、より実情に合致した設定を行なうことができる。
本発明において、好ましくは、前記給湯装置から前記三方弁へのドレン水の供給動作が終了する都度、前記ドレン水が流通した流路に洗浄水を流して、この洗浄水を前記三方弁から排出させる洗浄動作が実行されるように構成されており、この洗浄動作時においても、前記三方弁の弁開度を全開状態に満たない所定の弁開度に設定可能とされている。
このような構成によれば、ドレン水の排出動作を終えた後において、ドレン水が流通した流路を洗浄する際にも、三方弁から排出される洗浄水の流量を絞り、大きな排水音が生じないようにすることができる。したがって、入浴者に耳障りな排水音を防止する上で一層好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記三方弁および前記ステッピングモータは、防水および防音機能を備えたケース内に収容されている。
このような構成によれば、三方弁を動作させる際の音が入浴者に一層聞こえ難くなる。また、三方弁およびステッピングモータの防水保護も的確に図ることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る風呂給湯システムの一例を示す概略説明図である。 図1に示す風呂給湯システムが具備する三方弁を示す断面図である。 (a)は、図2のIIIa−IIIa要部断面図であり、(b)および(c)は、弁開度を変化させた状態を示す要部断面図である。 図1に示す風呂給湯システムが具備する三方弁の他の動作状態を示す要部断面図である。 図1に示す風呂給湯システムの制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す風呂給湯システムSは、屋外に設置された給湯装置1、ケース5内に収容されて浴室4内に設置された三方弁2、および給湯装置1に一端が接続された配管部35a,35bを備えている。配管部35a,35bは、家屋の外壁43および浴室4の側壁42を貫通し、浴室4内に引き込まれている。
三方弁2は、給湯装置1から供給されてくる湯水およびドレン水の流路切り替えを行なうためのものである。図面では、便宜上、三方弁2が浴槽45の下側に配された状態に示されているが、好ましくは、この三方弁2は、たとえば浴槽45と浴室4の側壁42との隙間、あるいは浴槽45のエプロン(図示略)の内側スペースに設置される。三方弁2の第1のポートP1は、常に開状態にあり、配管部35aに接続されている。第2および第3ポートP2,P3は、開閉切り替え対象のポートであり、第2ポートP2は、浴槽45の循環アダプタ40に接続されている。第3ポートP3には、ホース(図示略)が接続されており、給湯装置1から三方弁2にドレン水が供給されてきた際には、前記ホースを介して排水パン41上にドレン水が排出される。このドレン水は、最終的には排水パン41の排水口41aに流れ込む。前記ホースは、排水口41aに直接挿入してもよい。三方弁2の詳細については後述する。
給湯装置1は、一般給湯機能、風呂給湯(湯張り)・追い焚き機能を有する潜熱回収型のガス給湯装置である。この給湯装置1は、その基本的な構成自体は従来既知のものと同様であり、ガスバーナ10a,10b、ファン11、ガスバーナ10a,10bによって発生された燃焼ガスから顕熱および潜熱を回収する熱交換器12a,12b、潜熱回収に伴って発生し、かつ流路37を介して送られてくる強酸性のドレン水を中和する中和器13、中和処理を終えたドレン水を一時的に貯留するための貯留槽14、およびこの給湯装置1の各部の動作を制御する制御部15を備えている。一般給湯動作時においては、入水口30aに供給された水が、配管部30を介して熱交換器12aに供給されて加熱され、この加熱により形成された温水が配管部31,32を介してカラン33などに供給される。
湯張り動作時においては、給湯装置1の開閉弁V1が開状態とされ、破線の矢印N1〜N3で示すように、配管部31,34から配管部35a,35bに湯水が流れる(配管部35aには、配管部34から配管部38b,38aを通過して流れ込む)。この場合、三方弁2は、ポートP2が開状態、ポートP3が閉状態とされ、循環アダプタ40の吐出口40aおよび吸込口40bの双方から浴槽45内に湯水が流入する。風呂追い焚き動作時においては、三方弁2は湯張り時と同様な流路設定とされ、給湯装置1のポンプPが駆動されることにより、浴槽45の湯水は、実線の矢印N11〜N15で示す経路で流れる。具体的には、浴槽45の湯水は、吸込口40bから配管部35b,38bを経由し、熱交換器12bに送られて加熱された後に、配管部38a,35aを経由して三方弁2に到達し、ポートP2から循環アダプタ40を介して浴槽45内に戻される。
貯留槽14からのドレン水排出動作は、開閉弁V3を閉状態とし、かつ三方弁である弁V2(本発明が対象とする三方弁には該当しない)をポンプPと貯留槽14とが連通する状態に設定した上で、ポンプPを駆動させることにより実行される。ポンプPが駆動すると、貯留槽14のドレン水は、白抜き矢印N21〜N25で示す経路で流れる。具体的には、貯留槽14のドレン水は、弁V2、配管部38b,熱交換器12b、および配管部38a,35aを経由して三方弁2に到達する。三方弁2は、第2ポートP2が閉状態、第3ポートP3が開状態に設定され、ドレン水は、第3ポートP3から前記したホースを介して排水パン41上に排出される。貯留槽14には、所定の第1および第2の水位L1,L2を検出するための電極14aを備えた水位検出用センサが設けられている。
給湯装置1は、前記したドレン水排出動作を終えた後には、ドレン水が先に流通した流
路に所定量の洗浄水を流し、その流路の洗浄動作を実行するように構成されている。この洗浄動作は、開閉弁V3を閉じ、かつ弁V2を配管部34とポンプPとが連通する状態に設定した上で、開閉弁V1を開き、湯水(洗浄水)を配管部31,34から配管部38bに流れ込ませることにより行なわれる。配管部38bに流れ込んだ湯水は、その後は前記したドレン水の排水経路と同一の経路を辿り、最終的には、三方弁2の第3ポートP3から排水パン41上に排出される。洗浄水の流量、および供給量は、湯張り量検出用の流量センサSaを利用して検出することが可能である。
図2に示すように、三方弁2は、第1ないし第3ポートP1〜P3の端部が露出するようにしてケース5内に収容されている。ケース5は、樹脂製であって、たとえば底壁部に通気孔(図示略)が設けられている以外は各部の気密性が高められた容器であり、防水性および防音性を有している。ケース5内には、三方弁2の駆動源としてのステッピングモータSM、および制御回路基板29も収容されている。制御回路基板29は、ステッピングモータSMに駆動パルスを送出するモータドライバとしての機能を有し、給湯装置1の制御部15から制御信号を受け、かつ必要な電力供給を受けるように制御部15と配線接続されている。三方弁2は、断面L字状の流路20aを有するボール状の弁体20を有し、この弁体20は、ステッピングモータSMによって弁軸21の中心線C1周りに回転される。図2は、第1および第3ポートP1,P3間が連通し、かつ第1および第2のポートP1,P2間が遮断された状態(第2の状態)を示している。この第2の状態時においては、後述するように、弁開度が制御される。もちろん、三方弁2は、図4に示すように、第1および第2のポートP1,P2間が連通し、かつ第1および第3ポートP1,P3間が遮断された状態(第1の状態)にも切り替え設定可能である。第2の状態時とは異なり、第1の状態時における弁開度は、常に全開とされる。
図1において、給湯装置1の制御部15は、マイクロコンピュータなどを用いて構成されており、操作部15aを有している。操作部15aを利用して所定の操作を行なった場合には、後述する「弁開度決定モード」を設定可能である。制御部15は、機能的にみると、ドレン水が給湯装置1から三方弁2に送られて排出される際のドレン水の流量(単位時間当たりの流量)を算出するドレン水流量算出部15b、および三方弁2が前記第2の状態に設定される際の弁開度を決定する弁開度決定部15cを備えている。この制御部15は、本発明でいう制御手段の一例に相当する。また、この制御部15と、貯留槽14の電極14aを備えた水位検出用センサとの組み合わせは、本発明でいうドレン水の流量を計測可能な計測手段の一例に相当する。
制御部15は、三方弁2を図2に示したような第2の状態に設定する際には、第3のポートP3側の弁開度が所定の弁開度となるように、ステッピングモータSMの回転角度を制御するように構成されている。図3(a)には、三方弁2の第3ポートP3側の弁開度が全開状態の場合が示され、同図(b),(c)には、弁体20の角度が全開状態時と比較して15°および30°相違し、弁開度が全開状態に満たない例が示されている。制御部15は、図3に例示された弁開度、あるいはこれら以外の所定の弁開度とする制御を実行するが、その詳細ついては、後述する。制御部15には、1または複数のリモコン16が通信接続されている。少なくとも1つのリモコン16は、浴室4に設置される浴室リモコンであり、複数の操作スイッチ16aや表示部16bを有し、給湯装置1を遠隔操作するのに利用される。後述するように、操作スイッチ16aは、三方弁2の弁開度の設定変更に利用することが可能である。
次に、前記した風呂給湯システムSの作用について説明する。併せて、制御部15の動作処理手順の一例について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、風呂給湯システムSの設置後において、実際に本格稼働させる前には、制御部1
5の操作部15aを操作し、試運転モードの1つである「弁開度決定モード」を設定する。このモードが設定されると、制御部15は、三方弁2を前記した第2の状態に設定する(S1:YES,S2)。この場合の弁開度は全開である。
前記「弁開度決定モード」では、ドレン水を排出する際の流量Q1(単位時間当たりの流量)を求める処理が実行される。この処理を実行するにあたり、貯留槽14には、ドレン水またはこれに代わる水を貯留させる。貯留槽14にドレン水が貯留されていない場合には、貯留槽14には、たとえば水道水などを注水すればよい。ただし、給湯装置1の設置後には浴槽45の大きさに応じて湯張りすべき水位を決定するための試運転を行なうのが通例であるため、この試運転を通じてドレン水を発生させて貯留槽14に貯留させてもよい。試運転だけではドレン水が不足する場合、追加の給湯運転を行なってドレン水をさらに発生させてもよい。もちろん、貯留槽14にドレン水を貯留することを目的とする試運転を行なってもよい。
貯留槽14の水位が第1の水位L1に達すると、水位検出用センサによってその旨が検出され、ポンプPの駆動が開始する(S3:YES,S4)。貯留槽14への注水作業はその時点で中止する。ポンプPが駆動を開始すると、貯留槽14の水は、前記したドレン水の流通路(矢印N21〜N25で示す経路)と同一経路で三方弁2に送られ、第3ポートP3から排水パン41上に排出される。ポンプPの駆動は、貯留槽14の水位が第2の水位L2に低下した時点で終了する(S5:YES,S6)。制御部15は、貯留槽14の水位が第1の水位L1から第2の水位L2まで低下するのに要した時間を計測しており、この計測時間のデータと、第1および第2の水位L1,L2間の水量のデータとに基づいて、排水動作時の流量Q1(ドレン水の排水動作時の流量に相当)を算出する(S7)。
制御部15は、前記した流量Q1を算出した後には、この流量Q1に基づき、三方弁2の第2の状態時の弁開度を決定し、かつそのデータを記憶する(S8)。前記した流量Q1と弁開度との関係は、予め試験を行なうことにより求められており、かつそのデータは制御部15に記憶されている。制御部15は、このデータに基づいて弁開度VT1を決定する。この弁開度VT1は、三方弁2の第3ポートP3からの排水量が、たとえば3〔L/min〕程度となるように考慮された弁開度であり、ステップS7で求めた流量Q1の値が大きいほど、三方弁2の弁開度は小さくされ、排水に際しての絞り量が大きくされる。なお、流量Q1は、ポンプPの性能や運転速度などが同一であっても、風呂給湯システムSの設置条件に応じて変動し、とくに配管路35aの寸法長による影響を受け易い。配管路35aの寸法長が長いほど流路抵抗が大きくなり、流量Q1は少なくなる。
制御部15は、前記した処理を終えた後には、これに引き続いて洗浄動作を試験的に実行させる。この洗浄動作は、開閉弁V1を開状態として、洗浄水(入水口30aに入水した水)をドレン水の流通経路と同一経路で流すことにより行なわれる(S9)。その際の洗浄水の流量は、流量センサSaによって検出されており、その積算値が所定量に達した時点で、制御部15は開閉弁V2を閉状態とし、洗浄動作を終了させる(S9,S10:YES,S11)。制御部15は、流量センサSaからの受信信号に基づいて前記の洗浄動作時における洗浄水の流量Q2(単位時間当たりの流量)を判断するとともに、この流量Q2に基づいて洗浄動作時における三方弁2の弁開度VT2を決定し、かつそのデータを記憶する(S12)。この弁開度VT2も、前記した弁開度VT1と同様に、たとえば三方弁2からの排水量が、たとえば3〔L/min〕程度となる弁開度である。流量Q1,Q2が同一の場合には、弁開度VT1,VT2も同一となるが、そうでない場合には、弁開度VT1,VT2は相違した値となる。
前記した一連の処理が完了し、制御部15のモードが「弁開度決定モード」から「通常モード」に切り替えられた後においては、制御部15は、貯留槽14のドレン水を浴室4
の排水パン41上に排出させる際には、三方弁2が弁開度VT1となるように制御する(S13:YES,S14)。また、ドレン水の排水後に実行される洗浄動作が実行される際には、三方弁2が弁開度VT2となるように制御する(S15)。
本実施形態によれば、浴室4に設置された三方弁2の駆動源として、静音性に優れたステッピングモータSMが用いられているために、三方弁2の動作音が入浴者に聞こえ難く、耳障りとなることを抑制することができる。三方弁2およびステッピングモータSMは、防音性を備えたケース5内に収容されているために、前記動作音をより聞こえ難くすることが可能である。
三方弁2の第3ポートP3に接続されたホースから排水パン41上にドレン水が排出される際には、三方弁2が前記した弁開度VT1に設定され、その排水量は、たとえば3〔L/min〕程度に絞られた状態となる。これとは異なり、三方弁2が全開状態とされて、ドレン水が3〔L/min〕を大幅に超える流量で排水パン41上に排出されたのでは、その際の排水音が大きく、入浴者にとって耳障りとなったり、あるいは違和感を生じさせる虞がある。これに対し、本実施形態によれば、そのような虞を適切に解消することができる。
本実施形態では、前記したドレン水の排出動作時に限らず、その後の洗浄動作時においても、三方弁2からの洗浄水の排出量がたとえば3〔L/min〕程度に絞られる。したがって、ドレン水排出時と同様に、浴室4内において大きな排水音が生じないようにすることができる。本実施形態では、ドレン水の排出動作時および洗浄動作時における三方弁2の弁開度VT1,VT2を、制御部15の制御によって求めているために、作業者の労力負担軽減も図ることができる。また、三方弁2を好ましくない弁開度に誤って設定するといった人為的ミスも少なくすることが可能である。
本実施形態の風呂給湯システムSにおいては、前記した構成に加え、または代えて、次のような構成または機能を追加することもできる。
すなわち、制御部15は、たとえばリモコン16の操作スイッチ16aにおいて所定の操作がなされた場合には、その操作に対応し、三方弁2が第2の状態に設定される際の弁開度を設定変更する処理を行なうように構成されている。
このような構成によれば、所定のスイッチ操作を行なうことによって、三方弁2からドレン水が排出される際の流量を任意に増減変更し、ユーザが要望する程度にまで排水音を小さくしたり、あるいは逆に大きくするといったことが可能となり、融通性に優れる。三方弁2の弁開度の設定に際しては、ドレン水を浴室4内において実際に排出させ、かつその際の排水音を作業者やユーザが聞きながらスイッチ操作を行なって弁開度を設定するといったことも可能である。したがって、より実情に則した弁開度設定が可能となる。三方弁2の弁開度を絞り過ぎると、ドレン水の排出処理や洗浄動作に長時間を要することとなるが、そのような不利も回避することが可能である。
なお、三方弁2の弁開度をスイッチ操作によって変更可能とする場合、その操作対象は、リモコン16に限らず、たとえば制御部15の操作部15aや、台所などに設置された他のリモコンとすることもできる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る風呂給湯システムの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において、種々に設計変更自在である。
本発明でいう潜熱回収型の給湯装置は、湯水加熱用気体から潜熱を回収することにより湯水加熱を行なうものであればよい。湯水加熱用気体は、バーナによって発生された燃焼ガスに限らず、たとえばコージェネレーションシステムで用いられているガスエンジンや
燃料電池から排出される高温の排ガスとすることもできる。
本発明において、三方弁が第2の状態に設定される際の弁開度を全開状態に満たない弁開度に設定する場合、その弁開度は、必ずしもドレン水の排水量が3〔L/min〕程度となるように設定しなくてもよいことは言う迄もなく、その排水量は、実際の浴室の状況などに応じて増減変更可能である。また、本発明においては、ドレン水の排出動作時のみならず、その後に実行される洗浄動作時においても、三方弁の弁開度を全開状態よりも小さくする制御を行なっているが、やはり本発明はこれに限定さない。ドレン水の排出動作時にのみ三方弁の弁開度を全開状態よりも小さくし、かつその後の洗浄動作時にはそのような制御を行なわない場合であっても、ドレン水の排出音を小さくできる点において、従来よりも優れた利点が得られる。
S 風呂給湯システム
SM ステッピングモータ
1 給湯装置
2 三方弁
4 浴室
5 ケース
14 貯留槽(ドレン水用の)
15 制御部(制御手段)

Claims (5)

  1. 浴室の外部に設置され、かつ湯水加熱用気体からの潜熱回収によって湯水加熱が可能な潜熱回収型の給湯装置と、
    浴室内に設置され、かつ前記給湯装置から湯水が供給されてきたときには、この湯水を浴槽に導くことが可能な第1の状態に設定される一方、前記給湯装置から潜熱回収に伴って発生したドレン水が供給されてきたときには、このドレン水を前記浴室内において排出することが可能な第2の状態に切り替え設定される三方弁と、
    前記三方弁の駆動源として用いられるステッピングモータと、
    を備えている、風呂給湯システムであって、
    前記三方弁は、前記第2の状態に設定される際には、その弁開度が全開状態に満たない所定の弁開度に設定可能とされ、前記三方弁を通過するドレン水の流量を絞ることが可能とされ、
    前記三方弁が前記第2の状態に設定されている条件下において、前記給湯装置から前記三方弁に送られて排出されるドレン水の流量を計測可能な計測手段と、
    この計測手段によって計測されたドレン水の流量に基づき、前記三方弁が前記第2の状態に設定される際の弁開度を決定し、かつその後は前記三方弁が前記第2の状態に設定される都度、その際の弁開度を前記決定した弁開度とするように前記ステッピングモータを制御する制御手段と、をさらに備えていることを特徴とする、風呂給湯システム。
  2. 請求項1に記載の風呂給湯システムであって、
    前記給湯装置から前記三方弁へのドレン水の供給は、前記給湯装置が具備するドレン水用の貯留槽に貯留されたドレン水がポンプを利用して前記三方弁に送られることにより実行され、
    前記計測手段は、前記ポンプの駆動に伴って前記貯留槽内の水位が所定の第1の水位から第2の水位まで低下するのに要した時間を計測し、この計測時間に基づいて、前記ドレン水の流量を算出するように構成されている、風呂給湯システム。
  3. 請求項1または2に記載の風呂給湯システムであって、
    前記三方弁が前記第2の状態に設定される際の弁開度は、操作スイッチの操作によって設定変更可能とされている、風呂給湯システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の風呂給湯システムであって、
    前記給湯装置から前記三方弁へのドレン水の供給動作が終了する都度、前記ドレン水が流通した流路に洗浄水を流して、この洗浄水を前記三方弁から排出させる洗浄動作が実行されるように構成されており、
    この洗浄動作時においても、前記三方弁の弁開度を全開状態に満たない所定の弁開度に設定可能とされている、風呂給湯システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の風呂給湯システムであって、
    前記三方弁および前記ステッピングモータは、防水および防音機能を備えたケース内に収容されている、風呂給湯システム
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