JP6848334B2 - ふろ給湯システム - Google Patents

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Description

この発明はふろ給湯システムおよびふろ給湯装置の制御方法に関し、特に、水位を測定する機能を有したふろ給湯システムおよびふろ給湯装置の制御方法に関する。
従来、ふろ給湯装置においては、水位センサにより浴槽内の水位を検出し、検出水位に基づきふろ給湯装置の運転を制御する。例えば特許文献1(特開平3−251653号公報)の自動風呂装置は、エネルギーの有効利用のために、人体センサにより浴室に人が入ったことを検出した場合に、管路に備えた圧力センサの出力から浴槽の水位を検出し、検出水位が設定水位より上昇すると、人が浴槽中に入ったと判断し追焚きを実施する。
特開平3−251653号公報
給湯装置の管路に配置されたセンサ等の出力から浴槽の水位を判断する場合には、センサの設置環境によりセンサ出力に誤差が生じるため、人が浴槽に入っていない場合であっても、入ったと誤判定するおそれがある。したがって、このような誤判定を防止する機能が望まれている。
特許文献1は、追焚きを実施する判断条件として、圧力センサの出力と、人体センサの検出出力の2つを設けているが、上記に述べた圧力センサの出力誤差に起因した誤判定に対処するための構成は提案していない。
それゆえに、本開示の目的は、水位センサの出力に基づく運転制御を精度良く実施することのできるふろ給湯システムおよびふろ給湯装置の制御方法を提供することである。
本開示のある局面に係るふろ給湯システムは、ふろ給湯装置と、人の動きを検出するように構成された動き検出部と、を備える。
ふろ給湯装置は、浴槽と熱交換器との間に循環ポンプを介装接続して構成される循環回路と、浴槽の水位を測定するための水位センサと、ふろ給湯装置を制御する制御部と、を備え、制御部は、浴槽の湯水を保温する保温運転において水位センサによる測定水位が上昇し、その後に、動き検出部により人の動きが検出されるときは循環ポンプを作動させ風呂追焚運転を行い、または、動き検出部により人の動きが検出されないときは循環ポンプの作動を禁止して風呂追焚運転を行なわないように構成される。
好ましくは、制御部は、さらに、測定水位と予め定められた水位の差が閾値以上であるとき、測定水位が上昇したことを判定する。
好ましくは、制御部は、上記の閾値を設定する閾値設定部を、備え、閾値設定部は、保温運転において、動き検出部により人の動きが検出されるときは、閾値を第1値に設定し、動き検出部により人の動きが検出されないときは、閾値を前記第1値よりも大きい第2値に設定する。
好ましくは、閾値設定部は、さらに、閾値を、ふろ給湯装置の周囲温度または循環回路の内部の水温に基づき変更する。
この開示の他の局面に従うと、ふろ給湯装置の制御方法が提供される。ふろ給湯装置は、浴槽と熱交換器との間に循環ポンプを介装接続して構成される循環回路を備える。制御方法は、水位センサにより前記浴槽の水位を検出するステップと、動き検出部により人の動きを検出するステップと、浴槽の湯水を保温する保温運転において測定するステップにおける測定水位が上昇し、その後に、検出するステップにおいて人の動きが検出されるときは循環ポンプを作動させ風呂追焚運転を行い、または、検出するステップにおいて人の動きが検出されないときは循環ポンプの作動を禁止して風呂追焚運転を行なわないステップと、を備える。
本開示によれば、浴槽の湯水を保温する保温運転において水位センサによる測定水位が上昇し、その後に、動き検出部により人の動きが検出されるときは循環ポンプを作動させ風呂追焚運転を行い、または、動き検出部により人の動きが検出されないときは循環ポンプの作動を禁止して風呂追焚運転を行なわない。これにより、動き検出部による人体の動きの検出出力と水位センサの出力の両方に基づいたふろ給湯装置の運転制御を、精度よく実施することができる。
実施の形態1に係るふろ給湯システムが適用される浴室およびその近傍を模式的に示す図である。 実施の形態1に係るふろ給湯システムの構成を概略的に示す図である。 実施の形態1に係るふろ給湯装置1aの概略ブロック図である。 実施の形態1に係る浴室リモコン15のハードウェア構成を概略的に示す図である。 実施の形態1に係るコントローラ100の概略構成図である。 実施の形態1に係る保温運転モードのための機能の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係るふろ給湯装置1aの保温運転モードの処理フローチャートである。 実施の形態2に係る判定レベルを可変に設定する処理のフローチャートである。
本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
各実施の形態に係るふろ給湯装置は、浴槽の湯水を保温する保温運転において浴槽の水位を測定する水位センサによる測定水位が上昇し、その後に、動き検出部により人の動きが検出されるときは循環ポンプを作動させて、当該その後に、人の動きが検出されないときは循環ポンプの作動を禁止する。
上記の構成によれば、水位センサの出力から浴槽の水位上昇が検出された場合であっても、その後に人の動きが検出されるか否かに基づき循環ポンプを作動させるか否かを決定することができる。したがって、上記の水位センサの出力誤差に起因した誤判定による循環ポンプ作動を防止することができる。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係るふろ給湯システムが適用される浴室およびその近傍を模式的に示す図である。図1には、浴室13と、脱衣場10とが示されている。浴室13と脱衣場10は、開閉扉12によって仕切られている。ふろ給湯システムは、浴室13に配置された浴槽8に湯水を供給する。浴室13において、浴槽8より上側位置の壁面32には、操作装置の一例である浴室リモコン15が設置されている。
図2は、実施の形態1に係るふろ給湯システムの構成を概略的に示す図である。図2を参照して、ふろ給湯システム1は、浴槽8とふろ給湯装置1aとを接続する配管71を備える。配管71は、ふろ給湯装置1aから浴槽8内へ湯水を送るための“ふろ往き”の配管71Aと、浴槽8内の湯水をふろ給湯装置1aの方向に送るための“ふろ戻り”の配管71B”を含む。ふろ給湯装置1aは、浴室13外に設置されている。ふろ給湯装置1aにおいて加熱された水(湯)は、配管71Aを介して、浴槽8へ供給される。また、ふろ給湯装置1aは、ふろ給湯システムの動作を制御するためのコントローラ100を備える。コントローラ100は、浴室リモコン15と通信可能に構成されている。これらの機器の間の通信のそれぞれは、公知のいかなる規格に従ったものであってもよく、また、有線であっても無線であっても良い。
(ふろ給湯装置1aの構成)
図3は、実施の形態1に係るふろ給湯装置1aの概略ブロック図である。図3を参照して、ふろ給湯装置1aは、筐体内において、熱交換器および燃焼バーナ30、送風ファン31、水道水等を給水するための給水路に相当する入水管50、バイパス管60、出湯管70、ふろ給湯装置1aの各部(弁、センサ、ポンプ等)を制御および監視するための制御部に相当するコントローラ100を備える。
入水管50および出湯管70の間にはバイパス管60が配置される。入水管50には、バイパス管60への分流を制御するための分配弁80が介挿接続される。さらに、入水管50には、入水サーミスタ110および流量センサ150が配置される。入水サーミスタ110は、給水路の入水温度を検出する。分配弁80の開度に応じて、給水量の一部が入水管50からバイパス管60へ分流される。
入水管50の水で、燃焼バーナ30の燃焼運転により熱交換器を介して所定温度まで加熱された湯は、出湯管70から出湯される。出湯管70は、合流点75においてバイパス管60と接続される。したがって、出湯管70からの高温湯と、バイパス管60からの水を混合した適温の湯が、台所や浴室13等の給湯栓190や、浴槽8内への注湯回路等の所定の給湯箇所に供給される。
給湯路に相当する出湯管70には、給湯流量を制御するための流量調整弁90および温度センサ130が設けられる。温度センサ130は、バイパス管60からの水が混合された後の出湯温度を検出する。
また、流量調整弁90の下流側に、浴槽8への注湯(湯の供給)のための注湯電磁弁132が設けられる。
(ふろ給湯装置1aの循環回路)
図3のふろ給湯装置1aは、循環回路を備える。循環回路は、浴槽8内に設けられた吸込口から熱交換器を経由して浴槽8内に設けられた吐出口へ至るように形成されている。具体的には、循環回路には、図中の矢印“ふろ戻り”の配管71Bが接続される戻り回路および矢印“ふろ往き”の配管71Aが接続される往き回路が設けられる。戻り回路の上流端(すなわち、浴槽8側)は、浴槽8に設置された循環アダプタ81の吸込側に接続される。また、往き回路の下流端(すなわち、浴槽8側)は、循環アダプタ81の吐出側に接続される。循環回路には、戻り回路において循環のための循環ポンプ33および浴槽8内の水位を測定するための水位センサ35が設けられる。水位センサ35は、戻り回路の配管にかかる圧力(より特定的には配管内の水圧)を検出し、検出した圧力から浴槽8内の水位を検出する。また、戻り回路には、より特定的には水位センサ35の付近において配管内の水温を測定するふろ戻り温度サーミスタ34が設けられる。ふろ戻り温度サーミスタ34は浴槽8から戻り回路に入水する浴槽水の温度を測定する。また、往き回路には、浴槽8内に出湯される水温を測定するふろ往き温度サーミスタ36が設けられる。
なお、浴槽8内の水位は循環回路の途中部に設けられた圧力式の水位センサ35の出力により示されるとしたが、水位センサは圧力式に限定されない。また水位センサの取付け位置は循環回路に限定されず、例えば浴槽8に設置されるとしてもよい。
(コントローラ100の構成)
図4は、実施の形態1に係る浴室リモコン15のハードウェア構成を概略的に示す図である。図4を参照して、浴室リモコン15は、制御部49を含む。制御部49は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、当該プロセッサによって実行されるプログラムを記憶するメモリとを含み、当該プロセッサがプログラムを実行することによって実現される処理によって浴室リモコン15の動作を制御する。制御部49には、タッチパネル51、通信部52、スピーカ53、マイク54、人検知センサ55および操作ボタン56が接続される。浴室リモコン15は、浴槽8に入った状態で操作できるように、浴槽8の上端縁から僅かな距離だけ上方位置に設置されている。
タッチパネル51は、タッチセンサ511と表示パネル512とを含む。タッチセンサ511は、表示パネル512において表示されたソフトウェアボタンが操作されたことを検出した場合、予め定められた信号を制御部49へ出力する。表示パネル512はたとえばLCD(液晶ディスプレイ)によって構成されて、温度,湯量などの情報を表示する。
人検知センサ55は、浴室リモコン15から予め定められた範囲における人の動きを検出し、たとえば焦電型赤外線センサによって構成される。
制御部49は、タッチセンサ511、マイク54、人検知センサ55、および、操作ボタン56からの入力を受け付ける。制御部49は、表示パネル512およびスピーカ53の動作を制御する。また、制御部49は、受付けた入力の情報を、通信部52を介してコントローラ100に送信し、通信部52を介してコントローラ100から受信した情報(ふろ給湯装置1aの運転状態等)を表示パネル512,スピーカ53を介して出力する。
図5は、実施の形態1に係るコントローラ100の概略構成図である。図5を参照して、コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101、記憶部102、外部とのインターフェイス103、スイッチ,ボタン等の操作部104、LED(Light Emitting Diode)等の出力部105、およびタイマ106を含む。インターフェイス103は、浴室リモコン15と通信する。また、インターフェイス103は、ふろ給湯装置1a内の各種の弁、各種のポンプなどに弁の開閉、またはポンプ駆動のための制御信号を送出するとともに、各種センサ(水位センサ、サーミスタ等の温度センサ、流量センサ等)からの検出信号を入力する。
記憶部102は、プログラムおよびデータを格納するための揮発性または不揮発性のメモリからなる。記憶部102に格納されるデータは、判定レベル121、検出水位テーブル122および設定値データ123を含む。
判定レベル121は、ユーザが浴槽8に入っているか否かを判定するための閾値Mと閾値Nを含む。閾値Mは浴槽8に入っているかを判定するための水位の変化(より特定的には水位上昇)の大きさを示す。また、閾値Nは、浴槽8に入っていることを判定するための時間を示す。閾値設定部10B(図6)は、操作部104を介したオペレータからの入力に基づき閾値Mと閾値Nに初期値を設定することができる。閾値Mと閾値Nの詳細は、図7のフローチャートを参照して後述する。
検出水位テーブル122は、CPU101が予め定められた周期で取得する水位センサ35からの検出水位を時系列に格納する。この周期は、たとえば1秒よりも短い周期であるが、この周期の長さは限定されない。
設定値データ123は、上記に述べた注湯機能における湯量の設定値、浴槽8の設定水位、温度の設定値などのふろ給湯装置1aを運転するために設定される各種値を含む。
図6は、実施の形態1に係る保温運転モードのための機能の構成を模式的に示す図である。図6を参照して、CPU101は保温運転モードにおいて循環ポンプ33の作動を制御するためのポンプ作動部10A、および閾値設定部10Bを含む。閾値設定部10Bは、判定レベル121の閾値を可変に設定する。これら各部は、プログラムまたはプログラムと回路の組合せにより実現される。
(ふろ給湯装置1aの機能)
ふろ給湯装置1aは、コントローラ100の制御のもとに給湯機能、注湯機能および風呂追焚機能のための運転を実施する。給湯機能の運転時は、ふろ給湯装置1aは、外部から導入された水道水等の水を、熱交換器において燃焼バーナ30により加熱する。導入された水は、熱交換器を通過する間に燃焼バーナ30の燃焼熱によって所定の給湯設定温度まで加熱されて、たとえば給湯栓190を介して送出される。
注湯機能の運転時は、ふろ給湯装置1aは、湯量の設定値に応じた量の湯を浴槽8に注湯(供給)する。具体的には、コントローラ100は、ふろ給湯装置1aの運転開始スイッチがオン操作された状態で給湯栓190が開かれると、流量センサ150によって検出される流量が最低作動流量(MOQ)を超えるのに応じて、燃焼バーナ30による燃焼動作をオンする。CPU101は、各種の弁(分配弁80、流量調整弁90、および注湯電磁弁132)を開弁制御する。これにより、浴槽8へ配管71Aを介して注湯が開始されて、湯量の設定値に応じた量の湯が浴槽8に注湯されると、注湯機能の運転は終了する。
風呂追焚機能の運転は、注湯運転が終了後等の浴槽8に湯張りされた状態で保温運転モードである時に実施される。CPU101は、浴槽8の湯温を設定温度に保つように各部を制御する。ふろ給湯装置1aは、配管71Aおよび71Bを介して、浴槽8内の水(または湯)を、浴槽8とふろ給湯装置1aとの間で循環させる。具体的には、コントローラ100は、浴槽8の水(または湯)が上記の循環回路を介して循環するよう循環ポンプ33が作動すると、浴槽8からの浴槽水は、循環アダプタ81の吸込口から、ふろ戻りの配管71Bおよび熱交換器、ならびに、ふろ往きの配管71Aを経由して、循環アダプタ81の吐出口86へ至る経路を循環する。このように、浴槽8内の湯は、ふろ給湯装置1a内において熱交換器により加熱されて、浴槽8へと戻される。これにより、浴槽8と循環回路内の水温を均一にすることができる。
(処理フローチャート)
図7は、実施の形態1に係るふろ給湯装置1aの保温運転モードの処理フローチャートである。このフローチャートは、プログラムとして記憶部102に格納される。CPU101が記憶部102からプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより処理が実現される。実施の形態2では、保温運転モードにおいては、燃焼バーナ30の燃焼運転は停止している。
まず、CPU101は、運転モードが保温運転モードであるかを判定する(ステップS3)。この判定処理は、記憶部102に格納される運転モードのデータに基づき実施することができる。
CPU101は、1秒経過したかを判定する(ステップS5)。この場合、運転モードが保温運転モードであると判定したときから1秒経過したかを判定する。
CPU101は、1秒経過したと判定しないときは(ステップS5でNO)、ステップS5の処理を繰返すが、1秒経過したと判定すると(ステップS5でYES)、ステップS7に移行する。
ステップS7において、CPU101は、水位センサ35が検出する現在の水位と、検出水位テーブル122から読出したN秒前の検出水位とに基づき、((閾値N秒前の水位−現在の水位)≧閾値M)の条件が成立するか否かを判断する(ステップS7)。
この条件における閾値Mと閾値Nは、判定レベル121により示される。‘N秒’は、例えば「8秒」を示し、また、閾値Mは、例えば「2cm」を示す。これら値は、発明者の実験に基づく値を示す、「8秒」、「2cm」の値に限定されるものではない。例えば、「閾値N秒前の水位」が示す予め定められた水位は、設定値データ123が示す‘浴槽8の設定水位’に基づく値であってもよい。
CPU101は、ステップS7の条件が成立しないと判定するときは(ステップS7でNO)、ステップS5の処理に戻る。このステップS5では、CPU101は、直前のステップS7の判定をしたときから1秒経過したかを判定する。CPU101は、1秒経過したと判定しないときは(ステップS5でNO)、ステップS5の処理を繰返すが、1秒経過したと判定すると(ステップS5でYES)、ステップS7に移行する。
一方、CPU101は、ステップS7の条件が成立すると判定したときは(ステップS7でYES)、ステップS7の条件成立が3回連続したかを判定する(ステップS9)。当該条件成立が3回連続しなかった場合には(ステップS9でNO)、ステップS5の処理に戻り、以降の処理を上述のように繰り返す。CPU101は、上記の条件成立が3回連続したと判定したとき(ステップS9でYES)、実施の形態1では、浴槽8内で人が入浴中であると確定する。なお、入浴中と確定するために必要な判定回数を、図7では「3回」としているが、3回に限定されない。
上記の「入浴確定」がなされると、その後、CPU101のポンプ作動部10Aは、風呂追焚機能による運転を開始するための処理を実施する。具体的には、ポンプ作動部10Aは、人検知センサ55からの検出出力に基づき、予め定められた期間継続して人が浴室13内に居るか否かを判断する(ステップS13、S15)。ここで「予め定められた期間」とは、たとえば30秒(ステップS15参照)である。人検知センサ55が特定時間ごとに人の動きの有無を検出するように構成されている場合には、予め定められた期間分の連続した回数の検出出力が判断対象となることを意味してもよい。たとえば、人検知センサ55が、10秒に1回の頻度で、人の動きの有無を検出するように構成されている場合、連続した3回分の検出出力のすべてが人の動いていないことを示すものであることが、「30秒間継続して人の動きを検出しない」ことに相当する。
ポンプ作動部10Aは、「30秒間継続して人の動きを検出した」と判定しない場合(ステップS13でNOまたはステップS15でNO)、ステップS3に戻る。これにより、風呂追焚機能による運転は許可されず(禁止されて)、ステップS3以降の処理が上述と同様に繰返される。
一方、ポンプ作動部10Aは、「30秒間継続して人の動きを検出した」と判定した場合(ステップS13でYESかつステップS15でYES)、上述した風呂追焚機能による運転の開始を許可する。これにより、保温運転モードにおいて、ユーザが浴槽8内に入っていると判定されて、その後に人が浴室13にいると検出されるときは、風呂追焚機能による運転が実施されて(ステップS17)、浴槽8内の湯温を加温することが可能となる。例えば、風呂追焚機能による運転では、ポンプ作動部10Aは、循環ポンプ33を予め定められた時間運転する。予め定められた時間が経過すると、ポンプ作動部10Aは、循環ポンプ33を停止させる。これにより、風呂追焚機能による運転が終了し、その後は、図7の処理が同様に繰返される。
このように、水位センサ35による測定水位が上昇し「入浴確定」がなされる(ステップS9でYES)、その後に、人検知センサ55からの検出出力に基づき浴室13内で人の動きが検出されるときは(ステップS15でYES)は、ポンプ作動部10Aは、循環ポンプ33の作動を“許可”して追焚機能による運転を実施する。これに対し、水位センサ35による測定水位が上昇し「入浴確定」がなされた場合(ステップS9でYES)であっても、その後において、人検知センサ55からの検出出力に基づき浴室13内において人の動きが検出されないときは(ステップS13でNO)は、ポンプ作動部10Aは、循環ポンプ33の作動を“禁止”する。これにより、人が浴室13に居ない状態であるのに水位センサ35の検出水位が上昇するとき、すなわち水位センサ35による誤検出の可能性があるときは、追焚機能による運転が実施されるのを防止することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、上記に述べた実施の形態1の変形例を示す。実施の形態2では、閾値設定部10Bは、人検知センサ55により人の動きが検出されるときは、閾値Mを第1値に設定し、人検知センサ55により人の動きが検出されないときは、閾値Mを第1値よりも大きい第2値(初期値(例えば、2cm))に設定する。
図8は、実施の形態2に係る判定レベル121を可変に設定する処理のフローチャートである。このフローチャートは、プログラムとして記憶部102に格納される。CPU101が記憶部102からプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより処理が実現される。CPU101は、図8の処理を、図7の処理と並行して実施する。
図8を参照して、保温運転モードにおいて、閾値設定部10Bは、人検知センサ55からの検出出力に基づき、予め定められた期間継続して人が浴室13内に居るか否かを判断する(ステップS21、S25)。ステップS21とステップS25の処理は、図7のステップS13とステップS15の処理と同様であり、説明は繰返さない。ここで「予め定められた期間」とは、たとえば30秒であるが限定されない。
閾値設定部10Bは、予め定められた期間継続して人が浴室13内に居ると判断しないときは(ステップS21でNO)、記憶部102の判定レベル121の閾値に初期値を設定し(ステップS23)、ステップS21の処理に戻る。例えば、初期値として、閾値Mには、上記に述べた“2cm”が設定される。なお、既に初期値が設定されている場合には、ステップS23の処理はパスしてもよい。
一方、閾値設定部10Bは、予め定められた期間継続して人が浴室13内に居ると判断したときは(ステップS25でYES)、記憶部102の判定レベル121の閾値に初期値とは異なる値を設定し(ステップS27)、処理を終了する。例えば、異なる値として、閾値Mには、上記に述べた“2cm”よりも小さい値が設定される。
このように、保温運転モードにおいて、人検知センサ55の検出出力に基づき予め定められた期間継続して人が浴室13内に居ると判断されるときは、水位センサ35の検出出力に基づく「入浴確定」の判定レベルとなる閾値Mを、相対的に低くなるように設定する。これにより、人が浴室13内に居ると判断されるときは、水位センサ35の検出出力に基づく風呂追焚機能による運転開始の時期を早くすることが可能となる。これに対して、保温運転モードにおいて、閾値設定部10Bが、予め定められた期間継続して人が浴室13内に居ると判断しないときは、閾値Mを相対的に高くする。これにより、水位センサ35の検出出力に基づく上記の誤判定に起因して風呂追焚機能による運転がなされるのを防止することができる。
なお、ここでは閾値Mを可変に設定したが、閾値Nが可変に設定されてもよい。つまり、閾値設定部10Bは、人検知センサ55により人の動きが検出されるときは、閾値Nを第1値(初期値とは異なる値)に設定し、人の動きが検出されないときは、閾値Nを第1値よりも大きい第2値(初期値(例えば、8秒))に設定する。
[実施の形態3]
実施の形態3は、上記の各実施の形態の変形例を示す。実施の形態3では、閾値設定部10Bは、判定レベル121の閾値M(実施の形態2の第1値(初期値とは異なる値)または第2値(初期値)に相当する)を循環回路内の水温に基づき変更する。閾値設定部10Bは、循環回路内の水温を、ふろ戻り温度サーミスタ34の測定温度から取得することができるが、循環回路内の水温の測定方法は、ふろ戻り温度サーミスタ34の出力を用いた方法に限定されない。
また、閾値設定部10Bは、ふろ給湯装置1aの周囲温度に基づき閾値Mを変更してもよい。CPU101は、周囲温度を、例えば外気温度を反映しやすい入水サーミスタ110の測定温度、または浴室リモコン15に設けられた図示しないサーミスタ、または熱交換器側に設けられたサーミスタの測定温度から取得する。なお、周囲温度の取得方法は、この態様に限定されない。
閾値設定部10Bは、取得した循環回路内の水温または周囲温度に基づき、閾値Mの値を決定し設定する。決定方法は、予め定められた演算式により算出する方法、または温度と値が関連付けられたテーブルを水温または周囲温度に基づき検索し、検索の結果に基づき、対応した値を読出すことにより決定する。
これにより、閾値設定部10Bは、閾値Mを循環回路内の水温または周囲温度に基づき変更することができる。例えば、閾値Mを、循環回路内の水温または周囲温度が低いほど大きくなるように変更することができる。
なお、閾値設定部10Bは、閾値Mと同様に、閾値Nを、ふろ給湯装置1aの周囲温度または循環回路の内部の水温に基づき変更するとしてもよい。
また、水位センサ35の検出精度は、各種ノイズ(循環ポンプ33の回転時のノイズ、燃焼バーナ30の図示しないイグナイタの放電時のノイズなど)により影響を受ける。当該影響を排除するために、閾値設定部10Bは、閾値Mを、これらノイズの大きさを検出し、検出したノイズの大きさに基づき閾値N,閾値Mを変更するとしてもよい。
[実施の形態の効果]
実施の形態の背景として、ふろ給湯装置1aと浴槽8とを接続する配管71は、浴槽8よりも容積当たりの放熱面積が大きいため放熱しやすく、そのため、配管71内の湯水の温度も低下しやすい。ふろ給湯装置1aの配管内の水温が低下すると、温度の低下に従い配管71内の水の密度が大きくなり体積(水圧)が増加し、水位センサ35は浴槽8の実際の水位とは異なる水位(上昇水位)を検出する。
このような温度低下に伴い水位が変動すると、人が浴槽8に入っていない場合であっても、水位センサ35の検出から人が浴槽8内に入ったと誤判定する可能性がある。
上記の特許文献1では、浴槽の水位を検出する装置(水位センサ)の出力から、水位の上昇、すなわち浴槽に人が入ったことを判定し、追焚きを開始しているが、上記に述べた水位センサの誤検出に起因した誤判定の回避策は何ら講じられていない。したがって、特許文献1では、当該誤判定による追焚きが実施されてしまい、エネルギーが無駄となる。
これに対して、各実施の形態では、水位センサ35の検出水位から、浴槽8内に人が入ったと判定(ステップS9でYES“入浴確定”)した場合、その後に、人検知センサ55により浴室13内の人の動きが検知されたとの出力があったときは循環ポンプ33の作動を“許可”して風呂追焚機能による運転を実施するが、当該その後に、浴室13内の人の動きが検知されないときは循環ポンプ33の作動を“禁止”して風呂追焚機能による運転を実施しない。これにより、上記に述べた水位センサ35の誤検出に起因して(すなわち人が浴室13に居ないのに)誤って風呂追焚機能による運転が開始されるのを防止することが可能となり、無駄なエネルギー消費を回避することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ふろ給湯システム、1a 給湯装置、8 浴槽、10A ポンプ作動部、10B 閾値設定部、13 浴室、15 浴室リモコン、30 燃焼バーナ、31 送風ファン、33 循環ポンプ、35 水位センサ、49 制御部、55 人検知センサ、71,71A,71B 配管、100 コントローラ、102 記憶部、121 判定レベル、122 検出水位テーブル、123 設定値データ、M,N 閾値。

Claims (2)

  1. ふろ給湯装置と、
    人の動きを検出するように構成された動き検出部と、を備え、
    前記ふろ給湯装置は、
    浴槽と熱交換器との間に循環ポンプを介装接続して構成される循環回路と、
    前記浴槽の水位を測定するための水位センサと、
    前記ふろ給湯装置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記浴槽の湯水を保温する保温運転において前記水位センサによる測定水位が上昇し、その後に、前記動き検出部により前記人の動きが検出されるときは前記循環ポンプを作動させ風呂追焚運転を行い、または、前記浴槽の湯水を保温する保温運転において前記水位センサによる測定水位が上昇し、その後に、前記動き検出部により前記人の動きが検出されないときは前記循環ポンプの作動を禁止して風呂追焚運転を行なわないように構成され
    前記制御部は、さらに、
    前記測定水位と予め定められた水位の差が閾値以上であるとき、前記測定水位が上昇したと判定するよう構成され、
    前記制御部は、前記閾値を設定する閾値設定部を、備え、
    前記閾値設定部は、
    前記保温運転において、前記動き検出部により前記人の動きが検出されるときは、前記閾値を第1値に設定し、前記動き検出部により前記人の動きが検出されないときは、前記閾値を前記第1値よりも大きい第2値に設定する、ふろ給湯システム。
  2. 前記閾値設定部は、さらに、
    前記閾値を、前記ふろ給湯装置の周囲温度または前記循環回路の内部の水温に基づき変更する、請求項に記載のふろ給湯システム。
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