JP2632079B2 - ガス器具 - Google Patents

ガス器具

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JP2632079B2
JP2632079B2 JP2274998A JP27499890A JP2632079B2 JP 2632079 B2 JP2632079 B2 JP 2632079B2 JP 2274998 A JP2274998 A JP 2274998A JP 27499890 A JP27499890 A JP 27499890A JP 2632079 B2 JP2632079 B2 JP 2632079B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガス器具が誤って長時間使用状態に放置さ
れたような場合にガス回路を自動遮断する安全弁が設け
られたガス回路に接続される形式のガス器具に関するも
ので、例えば湯張り装置に利用できる。
[従来技術及び課題] 各家庭のガス回路の上流部には、該家庭での消費ガス
量を測定するガスメータが配設されている。
上記ガスメータとしては、ガス器具の消し忘れやガス
漏れ等を防止するため、該器具が一定時間(以下、安全
使用時間という)を越えて継続動作している場合には、
閉弁動作する安全弁装置を組込んだものがある。即ち、
ガスメータに組込んだ流量計の測定するガス流量が上記
安全使用時間を越えて継続的に変化しない場合には、ガ
ス回路を遮断するのである。
ところが、上記ガスメータからガス供給を受けるガス
器具は、近時その需要が多種多様化し、上記安全使用時
間の制限下では、所期の機能を果たさないこととなるよ
うな器具の需要が生じて来た。
例えば、湯張り装置を例に採って説明すると、これに
使用される浴槽は次第に大容量化して来ており、該浴槽
の大容量化が一層進むと、上記安全使用時間内に湯張り
動作が完了しない恐れがある。そして、上記安全使用時
間内に湯張り動作が完了しない場合には、上記ガスメー
タ内の安全弁装置が閉弁動作して湯張り動作が強制停止
せしめられてしまう。
このことから、上記形式の安全弁装置を具備するガス
メータが既に設置されているガス回路には、上記安全使
用時間を越えて長時間動作する器具は適用できないと言
う問題があった。
本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、上記した
ような『予め定められた安全使用時間を越えて下流側の
器具が継続使用された場合に強制遮断する安全弁装置を
備えたガス回路に接続されるガス器具』において、比較
的長時間に亘って動作させる必要のある器具が使用され
た場合には安全弁装置が遮断動作しないようにし、これ
により、上記安全弁装置が既設のガスメータに組込まれ
ている場合でも、上記長時間動作させる必要のあるガス
器具が使用できるようにすることをその課題とする。
[手段] 上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、
『予め定められた安全使用時間を越えて下流側の器具が
継続使用された場合にガス回路を強制遮断する安全弁装
置を備えたガス配管に接続されるガス器具であって、ON
信号とOFF信号を交互に所定の間隔でくり返し出力するO
N・OFF回路を設けると共に、ON信号が出力されてからOF
F信号が出力されるまでの時間幅を前記安全使用時間に
略一致し且この安全使用時間より短い時間幅に設定する
と共に、OFF信号出力後ON信号出力までの時間を約1分
程度の短時間に設定し、該ON・OFF回路からのON信号入
力により器具動作を開始させた後この器具動作を実行さ
せると共にOFF信号入力により器具動作を停止させる制
御装置を設けた』ことである。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
ガス器具を始動操作すると、ON・OFF回路がON信号を
出力すると、該ON信号が入力された制御装置の出力によ
ってでガス器具が動作状態になる。
上記ON信号は、ガスメータの安全弁装置に設定された
安全使用時間に略一致し且これより短い時間幅に設定さ
れていることから、該安全使用時間が到来する前にON・
OFF回路からはOFF信号が出力され、前記制御装置の出力
によって安全弁装置がガス回路を遮断する前に器具の動
作が一旦停止する。
次に、OFF信号出力後約1分程度の短時間でON信号が
出力されることから、このON信号により上記ガス器具の
動作が再開され、爾後、器具動作が間欠的に繰返され
る。
このように、上記技術的手段によれば、上流側に配設
された安全弁装置による回路遮断動作を回避しながら器
具動作を続行させることができる。又、該安全弁装置
は、これからガス供給を受ける他のガス器具(間欠動作
しないガス器具)に対しては、通常通り有効に機能す
る。
なお、安全弁装置に内蔵され且上記安全使用時間を計
時する為の手段は、ガス器具の運転を停止した場合には
計時をリセットするものであるから、間欠運転の総積算
時間が前記安全使用時間をこえても、ガス回路が遮断さ
れることはない。
[効果] 本発明は次の特有の効果を有する。
比較的長時間に亘って器具が使用されてもその上流の
安全弁装置が遮断動作しないから、上記安全弁装置が既
設のガスメータに組込まれている場合でも、その下流側
のガス回路に対し、安全使用時間を越えて使用されるガ
ス器具が適用できる。
ガス器具の運転停止時間はごく短いものであるから、
器具の運転が一時的に停止されたとしても、総運転時間
が大幅に長くなる不都合がない。
[実施例] 次に、上記した本発明の実施例を図面に従って詳述す
る。
第1図に示すように、各家庭に配管されたガス回路の
上流部には、ガスメータ(2)が配設されていると共
に、該ガスメータ(2)の下流側ガス回路には給湯器
(1)が配設されており、該給湯器(1)の熱交換器
(10)と浴槽(30)の間にはこれら両者を繋ぐ湯張り回
路(35)が形成されている。又、上記浴槽(30)の下流
側には、給湯温センサ(39)と、湯張り弁(32)と、更
に、浴槽(30)内の水位を監視する水位センサ(37)
(この実施例では水圧計で構成されている)が上流側か
らこの順序で配設されている。そして、上記浴槽(30)
を加熱するガスバーナ(34)へのガス回路には、水圧応
動ガス弁(38)と、その下流側のガス比例弁(33)が挿
入され、該比例弁(33)や上記した湯張り弁(32)等
は、浴室壁面に配設された湯温設定器(45)や湯張りス
イッチ(31)の信号が印加される制御回路(5)で制御
されるようになっている。
次に、上記給湯器(1)へのガス回路に挿入されたガ
スメータ(2)には、使用されるガス器具が一定時間継
続使用状態に放置された場合には閉弁状態に保持される
安全弁装置(20)が組込まれており、該ガスメータ
(2)の判定回路(27)に組込まれたマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンという)内には、第2図の如く、
各ガス器具が消費するガス消費区分に応じてた安全使用
時間が記憶せしめられている。又、ガスメータ(2)内
のガス回路には該回路のガス流量を測定する流量計(2
5)が配設されている。
そして、特定のガス器具が使用された場合には、上記
ガスメータ(2)は該特定のガス器具が消費するガス量
を流量計(25)の出力で判断すると共に、このガス量
と、第2図の表から、上記特定のガス器具に対応する安
全使用時間を検索・決定する。そして、上記安全使用時
間を越えて流量計(25)の検知流量が変化しない場合に
は、器具の消し忘れ又はガス漏れ等の異常と判断して安
全弁(20)を強制遮断して安全状態を確保する。又、遮
断動作した安全弁(20)をリセットさせるには、リセッ
トボタン(28)を手動操作してリセットさせる。
他方、湯張り装置(A)は、その制御装置(5)に組
込まれたマイコン内の制御プログラム(第3図参照)に
従って制御されるようになっており、以下に、図示実施
例の湯張り装置(A)の動作の実際を同第3図に示すフ
ローチャートに従って説明する。尚、以下においては、
第2図に示すガス消費区分のうち、39,500k cal/h以上
のガス消費区分に属する器具が使用がされているものと
して説明する。
.先ず、湯張りスイッチ(31)が投入されるのを待
ち、該湯張りスイッチ(31)が投入されると給湯器
(1)から引出した湯張り回路に挿入されている湯張り
弁(32)を開放する(図面符号(81),(82)のステッ
プ参照)。
.次に、湯張り回路(35)に配設された湯温センサ
(39)の検知温度と湯温設定器(45)の設定温度が等し
くなるようにガス比例弁(33)を制御してガスバーナ
(34)の燃焼量をコントロールし、これにより、給湯器
(1)への湯張り動作を開始させる。そして、この時点
で制御装置(5)のマイコン内に組込まれているタイマ
ー(T)をリセットし、湯張り動作の継続時間を測定し
始める(図面符号(83),(84)のステップ参照)。
.次に、湯張り装置(A)の動作時間、即ち、湯張り
動作の継続時間を測定するタイマー(T)の出力が給湯
器(1)の安全使用時間を越えるか否か監視される。そ
の為、給湯器(1)の安全使用時間としての20分(第2
図の最下欄参照)を基準に、これより1分前の19分の時
間が経過しないか否かを判断する。即ち、タイマー
(T)の測定時間が19分を経過しないか否かを判断する
図面符号(88)のステップが実行されるのである。又、
該図面符号(88)のステップが実行された後に、湯張り
回路(35)に挿入されている水位センサ(37)の出力を
調べて湯張りが完了したか否か判断する(図面符号(8
6)のステップ参照)。
.湯張り継続時間を測定しているタイマー(T)の出
力が給湯器(1)の安全使用時間より1分少ない19分を
越えると、湯張りが完了していない場合(冬期等で湯張
り所用時間が長い場合)であっても、ガスバーナ(34)
を1分間だけ消化状態に維持する(図面符号(85)のス
テップ参照)。即ち、湯張り弁(32)を閉じることによ
って水圧応動ガス弁(38)を動作させてガスバーナ(3
4)へのガス回路を遮断するのである。これにより、各
家庭に引込まれたガス回路の上流部に配設されたガスメ
ータ(2)に安全遮断弁(20)が配設されている場合で
も、これがガス回路を遮断動作する不都合が回避でき
る。
.ガスバーナ(34)を消火させて1分間が経過する
と、再び、湯張り弁(32)を開く図面符号(82)のステ
ップに器具制御が戻され、爾後、水位センサ(37)の検
知する浴槽(30)内水位が目標水位に達するまで、上記
第4図に示すタイムチャートの如く、19分間の湯張り動
作と1分間の湯張り停止動作を交互に繰返す間欠湯張り
動作が進行する。
.そして、浴槽(30)内の水位が目標水位に達する
と、湯張り弁(32)を閉弁させてガスバーナ(34)を消
化状態に維持し、これにより、湯張り動作を停止させ
る。
そして、この実施例では、湯張りが完了するまで繰返
して19分の時間を測定するマイコン内の機能部が記述技
術的手段の項に記載のON・OFF回路に対応する。
又、上記ガスメータ(2)の下流側に配設された図示
しない通常のガスコンロやガスストーブ等がこれらに対
応する安全使用時間を越えて使用された場合には、ガス
メータ(2)の安全遮断弁(20)が遮断動作することは
言うまでもない。
尚、上記実施例では、湯張り装置についてのみ記載し
たが、本発明の趣旨に反しない限り他のガス器具を間欠
動作させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はガス回路の全体説明図,第2図はガスメータ
(2)における判定回路(27)のマイコン内に格納され
たガス消費区分と安全使用時間の関係を示す表,第3図
は本発明実施例の制御動作説明図,第4図は本発明実施
例のガス器具の間欠動作を示すタイムチャートであり、
図中、 (1)……給湯器 (2)……ガスメータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定められた安全使用時間を越えて下流
    側の器具が継続使用された場合にガス回路を強制遮断す
    る安全弁装置を備えたガス配管に接続されるガス器具で
    あって、ON信号とOFF信号を交互に所定の間隔でくり返
    し出力するON・OFF回路を設けると共に、ON信号が出力
    されてからOFF信号が出力されるまでの時間幅を前記安
    全使用時間に略一致し且この安全使用時間より短い時間
    幅に設定すると共に、OFF信号出力後ON信号出力までの
    時間を約1分程度の短時間に設定し、該ON・OFF回路か
    らのON信号入力により器具動作を開始させた後この器具
    動作を実行させると共にOFF信号入力により器具動作を
    停止させる制御装置を設けたガス器具。
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