JPH09106490A - 緊急ガス遮断装置 - Google Patents
緊急ガス遮断装置Info
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- JPH09106490A JPH09106490A JP26266895A JP26266895A JPH09106490A JP H09106490 A JPH09106490 A JP H09106490A JP 26266895 A JP26266895 A JP 26266895A JP 26266895 A JP26266895 A JP 26266895A JP H09106490 A JPH09106490 A JP H09106490A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、少流量のガス消費が断続して長期間
継続するようなときでも誤って漏洩警報を表示すること
のない確実な漏洩判定手段を備えた緊急ガス遮断装置を
提供とする。 【解決手段】下限流量値を超過するガス流の継続時間を
カウントする漏洩タイマ５に対しタイマ停止手段４を設
け、ガス流量が下限流量値を超過して漏洩タイマが時間
カウントを開始したのちにガス機器が作動してガス流量
の最低使用範囲区分以上のへの帰属が検出されたとき漏
洩タイマ５は時間カウントを停止し、ガス機器が作動停
止中でも下限流量値を超過している場合のみその継続時
間を積算カウントし、積算時間が漏洩タイマの設定時間
に到達して確実に漏洩判定が可能になったとき漏洩警報
が表示されるように緊急ガス遮断装置を構成する。
継続するようなときでも誤って漏洩警報を表示すること
のない確実な漏洩判定手段を備えた緊急ガス遮断装置を
提供とする。 【解決手段】下限流量値を超過するガス流の継続時間を
カウントする漏洩タイマ５に対しタイマ停止手段４を設
け、ガス流量が下限流量値を超過して漏洩タイマが時間
カウントを開始したのちにガス機器が作動してガス流量
の最低使用範囲区分以上のへの帰属が検出されたとき漏
洩タイマ５は時間カウントを停止し、ガス機器が作動停
止中でも下限流量値を超過している場合のみその継続時
間を積算カウントし、積算時間が漏洩タイマの設定時間
に到達して確実に漏洩判定が可能になったとき漏洩警報
が表示されるように緊急ガス遮断装置を構成する。
Description
【発明の属する技術分野】ガス機器へのガス供給配管路
の配管路途中に設けられ、ガス供給の異常発生を検出し
て警報するとともに、必要な場合にガス供給路を遮断し
てガス爆発あるいはガス中毒などの事故発生を未然に防
止する緊急ガス遮断装置に関する。
の配管路途中に設けられ、ガス供給の異常発生を検出し
て警報するとともに、必要な場合にガス供給路を遮断し
てガス爆発あるいはガス中毒などの事故発生を未然に防
止する緊急ガス遮断装置に関する。
【従来の技術】都市ガスなどの供給配管路に接続されて
作動するガスコンロ瞬間湯などの厨房機器やガスストー
ブなどの暖房機器は、正常動作時にはそれぞれの機器の
機能に対応の区分範囲のガス流量を消費し、また、作動
期間も通常それぞれの機器によって定まる特定時間範囲
内に入る。ところが、機器使用後の消し忘れあるいは供
給配管路に断裂などが発生すると、使用時間と消費ガス
流量のいずれか或いは両方が予め使用機器に対応して設
定した使用パターン区分のいづれにも帰属しない条件の
ガスが流れることとなる。また、ガス機器本体あるいは
これらの機器へのガス供給路においてガスの微少漏洩が
発生すると、機器が使用されていないときでも漏洩ガス
相当量がこれらの機器へのガス供給配管を通して常時流
出することとなる。上記のような、ガス機器におけるガ
ス消費のパターンを前提とし、ガス供給に異常が発生し
たとき、これを検出してガス供給路を遮断し、また警報
を表示する緊急ガス遮断装置の従来列の構成を図４に示
し、この装置における微少洩漏検出警報処理のアルゴリ
ズムを図５に示し従来技術を説明する。図４に例示の緊
急ガス遮断装置は、通過ガス流量に応じてパルス信号を
発する流量センサ１と、流量センサの出力信号を処理し
てガス流量を算定して出力するとともに、ガス流量が予
め設定した下限流量値（例えば 0.7ｌ／60分）を超過し
たか否かの判定信号を発信する下限流量判定部２と、下
限流量判定部２が下限流量値超過信号を発信すると所定
の期間（例えば３０日）を漏洩期間としてカウントダウ
ンする漏洩タイマ５と、この漏洩タイマ５が所定期間を
カウントダウンしたとき微少な漏洩の発生の表示を行う
警報表示部６とからなる漏洩検知警報系と、下限流量判
定部で得られたガス流量を監視して緊急遮断の要否を判
定する流量処理部３と、この流量処理部３の出力信号に
よってガス供給路を遮断する遮断部７とからなる緊急遮
断系とによって構成されている。緊急遮断系の流量処理
部３には、使用するガス機器によって定まるガス流量と
連使用時間の範囲区分の値があらかじめ設定されてお
り、流量センサから下限流量判定部２を経て流量算定結
果が入力されると、ガス流量範囲の区分に対応して設定
された使用時間のカウントを開始し、該流量区分に設定
した使用時間の上限を超過したことが検出されると消し
忘れあるいは配管路の破断などの異常が発生したと判定
し遮断部７に向けて遮断信号を発信する。一方、漏洩検
知警報系では、下限流量判定部２が予め設定した下限流
量値を超える流量を検出して下限流量値超過信号を発信
すると漏洩タイマ５が予め設定した所定期間のカウント
ダウンを開始し、下限流量値以上のガス流が所定期間以
上継続することがカウントされたとき無視しえない微少
漏洩が発生していると判定して漏洩表示部６に微少漏洩
発生の表示を行い、漏洩タイマ５が所定期間のカウント
ダウンを終了する前に下限流量判定部２が下限流量値超
過信号の発信を停止した場合には漏洩原因がなくなり微
少漏洩が停止したと判断し、漏洩タイマ５をリセットし
て微少漏洩発生の表示を消去する。図５は、図４例示の
構成の緊急ガス遮断装置における漏洩検知警報系で行わ
れる処理のアルゴリズムを説明するフロー図である。こ
の処理では流量センサ１の検出信号をもとにガス流量Ｖ
g を算定し（Ｔ１）、ガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg
（例えば 0.7ｌ/h）を超えたと判定したとき（Ｔ２）漏
洩タイマ５（30日タイマ）のカウントダウンを指令し
（Ｔ４）、漏洩タイマ５が設定時間をカウントアップ
（30日経過）しているときには漏洩の発生の表示（Ｔ
７）を行ってから、また、設定時間をカウントアップし
ていない場合には直接ガス流量算定の工程（Ｔ１）に戻
る。一方、ガス流量Ｖg の算定値が下限流量値ＬＶg 未
満であることが検出された場合には、漏洩タイマ５及び
漏洩発生表示をリセットする（Ｔ５）。
作動するガスコンロ瞬間湯などの厨房機器やガスストー
ブなどの暖房機器は、正常動作時にはそれぞれの機器の
機能に対応の区分範囲のガス流量を消費し、また、作動
期間も通常それぞれの機器によって定まる特定時間範囲
内に入る。ところが、機器使用後の消し忘れあるいは供
給配管路に断裂などが発生すると、使用時間と消費ガス
流量のいずれか或いは両方が予め使用機器に対応して設
定した使用パターン区分のいづれにも帰属しない条件の
ガスが流れることとなる。また、ガス機器本体あるいは
これらの機器へのガス供給路においてガスの微少漏洩が
発生すると、機器が使用されていないときでも漏洩ガス
相当量がこれらの機器へのガス供給配管を通して常時流
出することとなる。上記のような、ガス機器におけるガ
ス消費のパターンを前提とし、ガス供給に異常が発生し
たとき、これを検出してガス供給路を遮断し、また警報
を表示する緊急ガス遮断装置の従来列の構成を図４に示
し、この装置における微少洩漏検出警報処理のアルゴリ
ズムを図５に示し従来技術を説明する。図４に例示の緊
急ガス遮断装置は、通過ガス流量に応じてパルス信号を
発する流量センサ１と、流量センサの出力信号を処理し
てガス流量を算定して出力するとともに、ガス流量が予
め設定した下限流量値（例えば 0.7ｌ／60分）を超過し
たか否かの判定信号を発信する下限流量判定部２と、下
限流量判定部２が下限流量値超過信号を発信すると所定
の期間（例えば３０日）を漏洩期間としてカウントダウ
ンする漏洩タイマ５と、この漏洩タイマ５が所定期間を
カウントダウンしたとき微少な漏洩の発生の表示を行う
警報表示部６とからなる漏洩検知警報系と、下限流量判
定部で得られたガス流量を監視して緊急遮断の要否を判
定する流量処理部３と、この流量処理部３の出力信号に
よってガス供給路を遮断する遮断部７とからなる緊急遮
断系とによって構成されている。緊急遮断系の流量処理
部３には、使用するガス機器によって定まるガス流量と
連使用時間の範囲区分の値があらかじめ設定されてお
り、流量センサから下限流量判定部２を経て流量算定結
果が入力されると、ガス流量範囲の区分に対応して設定
された使用時間のカウントを開始し、該流量区分に設定
した使用時間の上限を超過したことが検出されると消し
忘れあるいは配管路の破断などの異常が発生したと判定
し遮断部７に向けて遮断信号を発信する。一方、漏洩検
知警報系では、下限流量判定部２が予め設定した下限流
量値を超える流量を検出して下限流量値超過信号を発信
すると漏洩タイマ５が予め設定した所定期間のカウント
ダウンを開始し、下限流量値以上のガス流が所定期間以
上継続することがカウントされたとき無視しえない微少
漏洩が発生していると判定して漏洩表示部６に微少漏洩
発生の表示を行い、漏洩タイマ５が所定期間のカウント
ダウンを終了する前に下限流量判定部２が下限流量値超
過信号の発信を停止した場合には漏洩原因がなくなり微
少漏洩が停止したと判断し、漏洩タイマ５をリセットし
て微少漏洩発生の表示を消去する。図５は、図４例示の
構成の緊急ガス遮断装置における漏洩検知警報系で行わ
れる処理のアルゴリズムを説明するフロー図である。こ
の処理では流量センサ１の検出信号をもとにガス流量Ｖ
g を算定し（Ｔ１）、ガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg
（例えば 0.7ｌ/h）を超えたと判定したとき（Ｔ２）漏
洩タイマ５（30日タイマ）のカウントダウンを指令し
（Ｔ４）、漏洩タイマ５が設定時間をカウントアップ
（30日経過）しているときには漏洩の発生の表示（Ｔ
７）を行ってから、また、設定時間をカウントアップし
ていない場合には直接ガス流量算定の工程（Ｔ１）に戻
る。一方、ガス流量Ｖg の算定値が下限流量値ＬＶg 未
満であることが検出された場合には、漏洩タイマ５及び
漏洩発生表示をリセットする（Ｔ５）。
【発明が解決しようとする課題】上記に説明の従来技術
による緊急ガス遮断装置では、一旦下限流量判定部２が
下限流量値超過信号を発信して漏洩タイマ５が設定時間
のカウントダウンを開始すると下限流量判定部２が下限
流量値の非超過信号を発信しないかぎりカウントダウン
動作を継続する。ところで近年、設定した温度と検出し
た温度との差に応じた量のガス燃料を自動制御のもとに
燃焼させて温度を一定に保持した温水を即時供給できる
ようにした貯湯式のガス給湯装置や、室温を一定に保つ
ガス暖房装置などの使用例が増大しているが、これらの
装置においては気候や設定条件など使用条件によって
は、低流量のガス燃料がほとんど連続的に流れガスの消
費が完全に停止する期間は比較的に短い期間であること
があり、このようなガス機器に対し従来の緊急ガス遮断
装置を用いると、ガスの消費が完全に停止し下限流量値
を僅かに超える程度のガス流量が実際に検出された期間
は短期間であるのに漏洩タイマ５は設定時間のカウント
ダウンを終了してしまうので、本来のガスの使用である
にかかわらず微少漏洩発生と判断して漏洩警報を表示し
てしまうことがある。一旦この微少漏洩警報が表示され
ると、多大な手間をかけて配管の点検を行って原因を調
査する作業を実行しなければならず、本来正常であった
場合この作業は全く無駄手間になってしまうという問題
がある。また、緊急ガス遮断装置が設けられるガスメー
タの電源は電池が一般的であり、不必要な表示を行うこ
とは電池の消耗を早め、ガスメータの電源寿命を短くし
てしまう問題もある。本発明は、上記の問題点に鑑みな
された発明であり、少流量のガス消費が断続して長期間
継続するようなときでも誤って漏洩警報を表示すること
のない確実な漏洩判定手段を備えた緊急ガス遮断装置の
提供を目的とする。
による緊急ガス遮断装置では、一旦下限流量判定部２が
下限流量値超過信号を発信して漏洩タイマ５が設定時間
のカウントダウンを開始すると下限流量判定部２が下限
流量値の非超過信号を発信しないかぎりカウントダウン
動作を継続する。ところで近年、設定した温度と検出し
た温度との差に応じた量のガス燃料を自動制御のもとに
燃焼させて温度を一定に保持した温水を即時供給できる
ようにした貯湯式のガス給湯装置や、室温を一定に保つ
ガス暖房装置などの使用例が増大しているが、これらの
装置においては気候や設定条件など使用条件によって
は、低流量のガス燃料がほとんど連続的に流れガスの消
費が完全に停止する期間は比較的に短い期間であること
があり、このようなガス機器に対し従来の緊急ガス遮断
装置を用いると、ガスの消費が完全に停止し下限流量値
を僅かに超える程度のガス流量が実際に検出された期間
は短期間であるのに漏洩タイマ５は設定時間のカウント
ダウンを終了してしまうので、本来のガスの使用である
にかかわらず微少漏洩発生と判断して漏洩警報を表示し
てしまうことがある。一旦この微少漏洩警報が表示され
ると、多大な手間をかけて配管の点検を行って原因を調
査する作業を実行しなければならず、本来正常であった
場合この作業は全く無駄手間になってしまうという問題
がある。また、緊急ガス遮断装置が設けられるガスメー
タの電源は電池が一般的であり、不必要な表示を行うこ
とは電池の消耗を早め、ガスメータの電源寿命を短くし
てしまう問題もある。本発明は、上記の問題点に鑑みな
された発明であり、少流量のガス消費が断続して長期間
継続するようなときでも誤って漏洩警報を表示すること
のない確実な漏洩判定手段を備えた緊急ガス遮断装置の
提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
本発明においては、ガス供給配管路を流れるガスの流量
に応じる信号を発信する流量センサと、この流量センサ
の出力信号を処理してガス流量を算定して出力するとと
もにガス流量が予め設定した下限流量値を超過したか否
かの判定信号を発信する下限流量判定部と、下限流量判
定部からの下限流量値超過判定信号によって時間カウン
トを始める漏洩期間をカウントする漏洩タイマと、下限
流量判定部で得られたガス流量を、予め使用するガス機
器の種類に対応して設定した消費ガス量の範囲区分と対
照してガス流量区分を判定する流量処理部と、流量処理
部の処理結果にもとづいてガスの供給を停止する遮断部
と、流量処理部におけるガス消費ガス量の範囲区分の判
定結果にもとずいて前記漏洩タイマの時間計測動作の制
御を行うタイマ停止手段と、漏洩タイマが設定時間をカ
ウントアップしたとき漏洩発生を表示する警報表示部
と、で緊急ガス遮断装置を構成し、下限流量判定部が下
限流量の非超過を検出したとき漏洩タイマをリセットす
るとともに警報表示部に漏洩発生が表示されている場合
これを抹消し、下限流量判定部が下限流量超過を検出
し、かつ流量処理部におけるガス流量区分の判定結果が
予め設定した最低使用範囲区分以下への帰属を示すと
き、タイマ停止手段が漏洩タイマのカウント開始を指令
し、最低使用範囲区分以上の区分への帰属を検出したと
き、漏洩タイマのカウントを停止するようにし、漏洩タ
イマのカウント時間が予め定めた設定時間に達したとき
警報表示部に漏洩発生を表示するようにする。
本発明においては、ガス供給配管路を流れるガスの流量
に応じる信号を発信する流量センサと、この流量センサ
の出力信号を処理してガス流量を算定して出力するとと
もにガス流量が予め設定した下限流量値を超過したか否
かの判定信号を発信する下限流量判定部と、下限流量判
定部からの下限流量値超過判定信号によって時間カウン
トを始める漏洩期間をカウントする漏洩タイマと、下限
流量判定部で得られたガス流量を、予め使用するガス機
器の種類に対応して設定した消費ガス量の範囲区分と対
照してガス流量区分を判定する流量処理部と、流量処理
部の処理結果にもとづいてガスの供給を停止する遮断部
と、流量処理部におけるガス消費ガス量の範囲区分の判
定結果にもとずいて前記漏洩タイマの時間計測動作の制
御を行うタイマ停止手段と、漏洩タイマが設定時間をカ
ウントアップしたとき漏洩発生を表示する警報表示部
と、で緊急ガス遮断装置を構成し、下限流量判定部が下
限流量の非超過を検出したとき漏洩タイマをリセットす
るとともに警報表示部に漏洩発生が表示されている場合
これを抹消し、下限流量判定部が下限流量超過を検出
し、かつ流量処理部におけるガス流量区分の判定結果が
予め設定した最低使用範囲区分以下への帰属を示すと
き、タイマ停止手段が漏洩タイマのカウント開始を指令
し、最低使用範囲区分以上の区分への帰属を検出したと
き、漏洩タイマのカウントを停止するようにし、漏洩タ
イマのカウント時間が予め定めた設定時間に達したとき
警報表示部に漏洩発生を表示するようにする。
【発明の実施の形態】図１に本発明にもとづく緊急ガス
遮断装置の一実施形態のブロック図を示し、本発明を説
明する。なお、図１においては、図４によって説明の従
来技術による緊急ガス遮断装置におけると同等の機能の
要素には同一の符号を付してあるのでその詳細説明は省
略する。図１の構成の緊急ガス遮断装置において、流量
センサ１はガスが単位体積流れる毎にパルス信号を発生
する。下限流量判定部２は単位時間毎に流量センサ１の
パルス信号を計数してガス流量Ｖg を算定し、ガス流量
Ｖg が予め設定した下限流量値ＬＶg を超えると判断し
たとき漏洩タイマ５へ時間カウント作動信号を出力し、
ガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg 未満の場合には漏洩タ
イマ５を初期状態に戻すリセット信号を出力すると共
に、算定したガス流量Ｖg の値を流量処理部３へ出力す
る。流量処理部３には、予めこの緊急ガス遮断装置に接
続して使用するガス機器の消費ガス量の範囲を、ガス機
器の種類に対応して分類区分して設定しておく。例えば
区分１をガス未使用、区分２を最も小型なガス器具のガ
ス使用量、区分13を使用可能な最大流量等に区分し、各
区分にそれぞれの区分に属するガス機器が通常に使用さ
れるときの消費ガス量の範囲と使用時間上限の値とを割
り当てておく。なお、上記の流量区分の設定において前
記の下限流量値ＬＶg はガス機器未使用の区分１に属す
るように定められるとする。そして、流量処理部３に下
限流量判定部２からガス流量Ｖg の値が入力されると、
流量処理部３は上記の流量区分設定を参照して入力され
たガス流量Ｖg がどの流量区分に属するかを判定し、最
もガス消費量の少ないガス機器の作動を意味する区分２
以上のガス流量を検知したとき、タイマ停止手段４へガ
ス機器を使用中の信号を出力するとともに、該区分に割
り当てられている使用上限時間を設定時間とする上限タ
イマを作動させ、この上限タイマがカウントアップして
稼働中のガス機器の通常の使用時間上限を超えたことが
検出された場合ガスの消し忘れ等と判断して遮断部７へ
遮断信号を出力する。一方、タイマ停止手段４は流量処
理部３からガス機器を使用中の信号を受信したとき漏洩
タイマ５へ向けて時間カウント動作を停止させる制御信
号を出力し、漏洩タイマ５はタイマ停止手段４から入力
される時間カウント動作停止制御信号と流量測定部２か
らの入力される時間カウント作動信号とにより、図３に
表されるように漏洩タイマ５の時間カウント動作を制御
する。本発明による緊急ガス遮断装置の以上の動作アル
ゴリズムを図２のフロー図によって説明する。まず、ガ
スの流量を求める演算処理（Ｓ１）を行いガス流量Ｖg
が下限流量値ＬＶg 以上であるかを判断する（Ｓ２）。
ガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg 未満の場合のガス流出
量は無視しうる量で漏洩継続時間の計測は不要と判断し
て漏洩タイマ５をリセットし、警報表示部に微少漏洩発
生の表示がある場合これを抹消する（Ｓ５）。ガス流量
Ｖg の下限流量値ＬＶg 超過が検出された場合には、こ
のガス消費量がガス機器の正常な作動によるものか否か
を判定すべく流量処理部３に予め設定してあるガス流量
区分を対照し（Ｓ３）、ガス流量区分が最も小型なガス
器具のガス使用量に対応の区分２未満と判定されたとき
には、微少漏洩の可能性有りと判断し漏洩タイマ５に時
間カウントを開始させる（Ｓ４ａ）。そして、漏洩タイ
マ５が設定時間をカウントアップしたとき微少漏洩有り
と判断し微少漏洩表示を行う。一方、ガス流量区分がい
づれかのガス機器が作動中を意味する区分２以上に属す
ると判定された場合、ガス器具使用中であると判断し漏
洩タイマ５のカウントをスキップ（カウントを停止）し
て（Ｓ４ｂ）ガス流量算定の工程（Ｔ１）に戻る。上記
のように動作する本発明にもとづく緊急ガス遮断装置に
おいては、ガス機器が未使用の時に得られたガス流量Ｖ
g が下限流量値ＬＶg 超過している状態で区分２以上の
ガス機器の使用を開始すると、漏洩タイマ５は停止し、
その時点迄の経過時間が保持され、いずれのガス機器の
作動も停止した後の処理サイクルのガス流量算定工程
（Ｓ１）で得られたガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg を
超過している場合には（Ｓ２）と（Ｓ３）の工程を経て
（Ｓ４）の工程で漏洩タイマ５の時間カウントを開始さ
せるので、漏洩タイマ５には全てのガス機器が使用され
ていない状態でもガスが下限流量値ＬＶg 超過して流通
している場合にのみ、その継続時間が積算され積算時間
が漏洩タイマ５の設定時間に達したときに始めて微少漏
洩発生の表示が行われることとなる。
遮断装置の一実施形態のブロック図を示し、本発明を説
明する。なお、図１においては、図４によって説明の従
来技術による緊急ガス遮断装置におけると同等の機能の
要素には同一の符号を付してあるのでその詳細説明は省
略する。図１の構成の緊急ガス遮断装置において、流量
センサ１はガスが単位体積流れる毎にパルス信号を発生
する。下限流量判定部２は単位時間毎に流量センサ１の
パルス信号を計数してガス流量Ｖg を算定し、ガス流量
Ｖg が予め設定した下限流量値ＬＶg を超えると判断し
たとき漏洩タイマ５へ時間カウント作動信号を出力し、
ガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg 未満の場合には漏洩タ
イマ５を初期状態に戻すリセット信号を出力すると共
に、算定したガス流量Ｖg の値を流量処理部３へ出力す
る。流量処理部３には、予めこの緊急ガス遮断装置に接
続して使用するガス機器の消費ガス量の範囲を、ガス機
器の種類に対応して分類区分して設定しておく。例えば
区分１をガス未使用、区分２を最も小型なガス器具のガ
ス使用量、区分13を使用可能な最大流量等に区分し、各
区分にそれぞれの区分に属するガス機器が通常に使用さ
れるときの消費ガス量の範囲と使用時間上限の値とを割
り当てておく。なお、上記の流量区分の設定において前
記の下限流量値ＬＶg はガス機器未使用の区分１に属す
るように定められるとする。そして、流量処理部３に下
限流量判定部２からガス流量Ｖg の値が入力されると、
流量処理部３は上記の流量区分設定を参照して入力され
たガス流量Ｖg がどの流量区分に属するかを判定し、最
もガス消費量の少ないガス機器の作動を意味する区分２
以上のガス流量を検知したとき、タイマ停止手段４へガ
ス機器を使用中の信号を出力するとともに、該区分に割
り当てられている使用上限時間を設定時間とする上限タ
イマを作動させ、この上限タイマがカウントアップして
稼働中のガス機器の通常の使用時間上限を超えたことが
検出された場合ガスの消し忘れ等と判断して遮断部７へ
遮断信号を出力する。一方、タイマ停止手段４は流量処
理部３からガス機器を使用中の信号を受信したとき漏洩
タイマ５へ向けて時間カウント動作を停止させる制御信
号を出力し、漏洩タイマ５はタイマ停止手段４から入力
される時間カウント動作停止制御信号と流量測定部２か
らの入力される時間カウント作動信号とにより、図３に
表されるように漏洩タイマ５の時間カウント動作を制御
する。本発明による緊急ガス遮断装置の以上の動作アル
ゴリズムを図２のフロー図によって説明する。まず、ガ
スの流量を求める演算処理（Ｓ１）を行いガス流量Ｖg
が下限流量値ＬＶg 以上であるかを判断する（Ｓ２）。
ガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg 未満の場合のガス流出
量は無視しうる量で漏洩継続時間の計測は不要と判断し
て漏洩タイマ５をリセットし、警報表示部に微少漏洩発
生の表示がある場合これを抹消する（Ｓ５）。ガス流量
Ｖg の下限流量値ＬＶg 超過が検出された場合には、こ
のガス消費量がガス機器の正常な作動によるものか否か
を判定すべく流量処理部３に予め設定してあるガス流量
区分を対照し（Ｓ３）、ガス流量区分が最も小型なガス
器具のガス使用量に対応の区分２未満と判定されたとき
には、微少漏洩の可能性有りと判断し漏洩タイマ５に時
間カウントを開始させる（Ｓ４ａ）。そして、漏洩タイ
マ５が設定時間をカウントアップしたとき微少漏洩有り
と判断し微少漏洩表示を行う。一方、ガス流量区分がい
づれかのガス機器が作動中を意味する区分２以上に属す
ると判定された場合、ガス器具使用中であると判断し漏
洩タイマ５のカウントをスキップ（カウントを停止）し
て（Ｓ４ｂ）ガス流量算定の工程（Ｔ１）に戻る。上記
のように動作する本発明にもとづく緊急ガス遮断装置に
おいては、ガス機器が未使用の時に得られたガス流量Ｖ
g が下限流量値ＬＶg 超過している状態で区分２以上の
ガス機器の使用を開始すると、漏洩タイマ５は停止し、
その時点迄の経過時間が保持され、いずれのガス機器の
作動も停止した後の処理サイクルのガス流量算定工程
（Ｓ１）で得られたガス流量Ｖg が下限流量値ＬＶg を
超過している場合には（Ｓ２）と（Ｓ３）の工程を経て
（Ｓ４）の工程で漏洩タイマ５の時間カウントを開始さ
せるので、漏洩タイマ５には全てのガス機器が使用され
ていない状態でもガスが下限流量値ＬＶg 超過して流通
している場合にのみ、その継続時間が積算され積算時間
が漏洩タイマ５の設定時間に達したときに始めて微少漏
洩発生の表示が行われることとなる。
【発明の効果】本発明にもとづく緊急ガス遮断装置で
は、下限流量値を超過するガス流の継続時間をカウント
する漏洩タイマに対しタイマ停止手段を設け、ガス流量
が下限流量値を超過して漏洩タイマが時間カウントを開
始したのちにガス機器が作動してガス流量の最低使用範
囲区分以上のへの帰属が検出されたとき漏洩タイマは時
間カウントを停止し、ガス機器が作動停止中でも下限流
量値を超過している場合のみその継続時間を積算カウン
トし、積算時間が漏洩タイマの設定時間に到達して確実
に漏洩判定が可能になったとき始めて漏洩警報が表示さ
れるようにしているので、少流量のガス消費が断続して
長期間継続するようなときでも誤って漏洩警報を表示す
ることはなくなるという効果が得られる。また、上記の
ように低流量でも正常な動作時には、タイマの計時動作
を停止し漏洩警報が表示されないようにしているので消
費電力が低減され、この緊急ガス遮断装置を電池によっ
て駆動する場合電源電池の寿命が長くなるという効果も
得られる。
は、下限流量値を超過するガス流の継続時間をカウント
する漏洩タイマに対しタイマ停止手段を設け、ガス流量
が下限流量値を超過して漏洩タイマが時間カウントを開
始したのちにガス機器が作動してガス流量の最低使用範
囲区分以上のへの帰属が検出されたとき漏洩タイマは時
間カウントを停止し、ガス機器が作動停止中でも下限流
量値を超過している場合のみその継続時間を積算カウン
トし、積算時間が漏洩タイマの設定時間に到達して確実
に漏洩判定が可能になったとき始めて漏洩警報が表示さ
れるようにしているので、少流量のガス消費が断続して
長期間継続するようなときでも誤って漏洩警報を表示す
ることはなくなるという効果が得られる。また、上記の
ように低流量でも正常な動作時には、タイマの計時動作
を停止し漏洩警報が表示されないようにしているので消
費電力が低減され、この緊急ガス遮断装置を電池によっ
て駆動する場合電源電池の寿命が長くなるという効果も
得られる。
【図１】本発明による緊急ガス遮断装置の一実施形態の
ブロック図
ブロック図
【図２】本発明にもとづく漏洩ガス警報表示処理のフロ
ー図
ー図
【図３】漏洩検知タイマーの動作条件図
【図４】従来技術による緊急ガス遮断装置の一例のブロ
ック図
ック図
【図５】従来技術における漏洩ガス警報表示処理のフロ
ー図
ー図
１ 流量センサ ２ 下限流量判定部 ３ 流量処理部 ４ タイマ停止手段 ５ 漏洩タイマ ６ 警報表示部 ７ 遮断部 １０ 緊急ガス遮断装置
Claims (1)
- 【請求項１】ガス機器へのガス供給配管路に設けられガ
ス供給の異常発生時に警報を表示しガス供給路を遮断す
る緊急ガス遮断装置であって、 ガス供給配管路を流れるガスの流量に応じる信号を発信
する流量センサと、 流量センサの出力信号を処理してガス流量を算定して出
力するとともに、ガス流量が予め設定した下限流量値を
超過したか否かの判定信号を発信する下限流量判定部
と、 下限流量判定部の下限流量値超過判定信号を受信して時
間計測を始める漏洩期間をカウントする漏洩タイマと、 下限流量判定部で得られたガス流量を、予め使用するガ
ス機器の種類に対応して設定した消費ガス量の範囲区分
と対照してガス流量区分を判定する流量処理部と、 流量処理部の処理結果にもとづいてガスの供給を停止す
る遮断部と、 流量処理部における消費ガス量の範囲区分の判定結果に
もとずいて前記漏洩タイマの時間計測動作の制御を行う
タイマ停止手段と、 前記漏洩タイマが設定時間をカウントアップしたとき漏
洩発生を表示する警報表示部と、を備え、 下限流量判定部が下限流量の非超過を検出したとき漏洩
タイマをリセットするとともに警報表示部に漏洩発生が
表示されている場合これを抹消し、 下限流量判定部が下限流量超過を検出し、かつ流量処理
部におけるガス流量区分の判定結果が予め設定した最低
使用範囲区分以下への帰属を示すとき、タイマ停止手段
が漏洩タイマのカウント開始を指令し、最低使用範囲区
分以上の区分への帰属を示すとき、漏洩タイマのカウン
トを停止するようにし、漏洩タイマのカウント時間が予
め定めた設定時間に達したとき警報表示部に漏洩発生を
表示するようにしたことを特徴とする緊急ガス遮断装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26266895A JPH09106490A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 緊急ガス遮断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26266895A JPH09106490A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 緊急ガス遮断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09106490A true JPH09106490A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17378952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26266895A Pending JPH09106490A (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 緊急ガス遮断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09106490A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001344674A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-14 | New Cosmos Electric Corp | ガス警報装置およびガスセンサの制御方法 |
| JP2007058838A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Yazaki Corp | ガス警報器及び当該警報方法、並びに、一酸化炭素ヘモグロビン濃度の検出装置及び当該検出方法 |
| JP2009168703A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Panasonic Corp | 流量計測装置およびそのプログラム |
| JP2011243207A (ja) * | 2005-07-27 | 2011-12-01 | Yazaki Corp | 一酸化炭素ヘモグロビン濃度の検出装置及び当該検出方法 |
| CN115240374A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-10-25 | 北京市燃气集团有限责任公司 | 一种户内燃气泄漏检测系统及方法 |
| US12006667B2 (en) * | 2011-01-03 | 2024-06-11 | Sentinel Hydrosolutions, Llc | Fluid leak detector with thermal dispersion flow meter and chronometric monitor |
-
1995
- 1995-10-11 JP JP26266895A patent/JPH09106490A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001344674A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-14 | New Cosmos Electric Corp | ガス警報装置およびガスセンサの制御方法 |
| JP2007058838A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Yazaki Corp | ガス警報器及び当該警報方法、並びに、一酸化炭素ヘモグロビン濃度の検出装置及び当該検出方法 |
| JP2011243207A (ja) * | 2005-07-27 | 2011-12-01 | Yazaki Corp | 一酸化炭素ヘモグロビン濃度の検出装置及び当該検出方法 |
| JP2009168703A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Panasonic Corp | 流量計測装置およびそのプログラム |
| US12006667B2 (en) * | 2011-01-03 | 2024-06-11 | Sentinel Hydrosolutions, Llc | Fluid leak detector with thermal dispersion flow meter and chronometric monitor |
| CN115240374A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-10-25 | 北京市燃气集团有限责任公司 | 一种户内燃气泄漏检测系统及方法 |
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