JPH09158269A - 浄化設備付き浴槽における湯水補給方法 - Google Patents

浄化設備付き浴槽における湯水補給方法

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JPH09158269A
JPH09158269A JP7349940A JP34994095A JPH09158269A JP H09158269 A JPH09158269 A JP H09158269A JP 7349940 A JP7349940 A JP 7349940A JP 34994095 A JP34994095 A JP 34994095A JP H09158269 A JPH09158269 A JP H09158269A
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JP
Japan
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hot water
water
bathtub
hot
turbidity
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JP7349940A
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English (en)
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Kiyoshi Oguri
基義 小栗
Koji Yamazaki
浩司 山崎
Hiroyasu Fukaya
裕康 深谷
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 24時間風呂機構を浴槽に付設した場合に、
浄化設備の生物処理槽の微生物が十分な繁殖状態に達し
ていないと、湯水に濁りや異臭が混ざることが有る。ま
た生物処理槽の濾材洗浄を自動化した場合に、浴槽の水
位不足や水切れを起こすことがある。 【解決手段】24時間風呂機構の最初の運転開始後、ド
レン管Fから一定量の湯水を排出すると同時又は直後に
同量の湯水を補給機構から補給するという工程を反復実
行する。この排水・補給機構は、予め設定された期間又
は濁度センサーにより濁度が一定値未満となるまで反復
する。浄化設備の生物処理槽の濾材洗浄を行って洗浄水
を排出したときは、同量の湯水が補給機構から補充され
るように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯水を浄化設備が
設けられた循環流路を循環させることにより、長期間に
わたり入れ換えを行わずに湯水の連続使用が可能な24
時間風呂機構を浴槽に付設した場合において、24時間
風呂機構の運転開始時、及び浄化設備の洗浄時に発生す
る問題点の解決を図るものである。
【0002】
【従来の技術】常時入浴可能な状態に保持され、且つ、
浴槽に貯留した湯水を長期間入れ換えずに連続使用する
ことが可能な、いわゆる「24時間風呂機構」が近時普
及しつつある。24時間風呂機構を浴槽に備えるには、
湯水の保温加熱機構と、湯水の濾過・有機物分解・殺菌
等を行う浄化設備とを併設することが必要である。
【0003】浄化設備は浴槽に配管接続された循環流路
中に設けられ、微生物を付着させた濾材によって湯水中
の有機物を吸着分解する生物処理槽、紫外線照射等によ
り湯水に殺菌処理を施す殺菌装置などから成る。
【0004】湯水の保温加熱機構は、上記循環流路中に
ヒーターを配設することにより、あるいは追焚機能付き
給湯器を浴槽と配管接続することにより構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】24時間風呂機構に
は、その運転開始時及び浄化設備の洗浄時において、以
下に述べるような問題点1,2を有している。 〔問題点1〕24時間風呂機構を構成する浄化設備の生
物処理槽は、濾材に付着した微生物の繁殖が十分に進行
して定常状態に達するまでは、安定した浄化機能が発揮
されない。そのため、24時間風呂機構を浴槽に設置し
運転を開始した直後から一定の期間は、浄化設備を通過
させても湯水が十分に浄化されず、湯水に白濁が生じた
り異臭やぬめりが混じったりするという問題が有った。
【0006】〔問題点2〕また浄化設備の生物処理槽
は、その処理能力維持のため、微生物を付着させた濾材
を定期的に洗浄することが要求される。この濾材の定期
的洗浄は通常浴槽中の湯水を用いて実行されるため、使
用者が洗浄に使用して放流した洗浄排水の分だけ湯水を
補給しなくてはならない。しかるに前記濾材の定期的洗
浄を自動化した場合、洗浄に使用した分の湯水の補給を
使用者が忘れると、洗浄の実行回数を重ねるに従い浴槽
内の水位が次第に低下していき、ついには水位不足又は
水切れを起こすおそれがある。生物処理槽に水切れが起
きると、濾材に付着させた微生物が死滅するので、再度
生物処理を実行するには、微生物が安定状態に達するま
での回復期間を要する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が前記問題点1を
解決すべく採用する手段の特徴とするところは、湯水の
補給機構と浄化設備と排水機構とが併設された浴槽にお
いて、浄化設備の運転開始後の所要期間、排水機構によ
り浴槽内の湯水を一定量排出すると共に補給機構により
湯水を補給するという工程を所定間隔を置いて反復する
ことである。
【0008】なお上記方法において、湯水の排水・補給
工程の実行期間は予め設定しておいてもよいが、浴槽内
に貯留した湯水の濁度に基づいて決定するようにするこ
ともできる。
【0009】本発明が前記問題点2を解決すべく採用す
る手段の特徴とするところは、湯水の補給機構と浄化設
備と排水機構とが併設された浴槽において、浄化設備内
機器の洗浄工程後、排水機構による洗浄排水の排出が有
った場合に、補給機構により湯水を補給することであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の1実施形態を、図1を参
照して説明する。同図は、浴槽1に湯水の補給機構と2
4時間風呂機構とを併設した状態を示すものであり、湯
水の流路を二重線で、電気配線を細線でそれぞれ表して
いる。
【0011】湯水の補給機構は、給湯源及び給水源(い
ずれも図示せず)と接続された給湯機構、浴槽の底部な
どに設置される水位検知センサー、コントローラC
及び浴室の適所に設置したリモコンR等から構成され
る。
【0012】給湯機構により、湯と水とを適当割合に混
合して所定温度に調節した温水を浴槽へ送給する。給湯
機構の動作は、水位検知センサーの水位情報に基づきコ
ントローラCで制御される。すなわちコントローラC
は、水位検知センサーから送信される水位情報に基づ
き、浴槽内の水位が設定値に達すれば湯水の補給を停止
させ、浴槽内の水位が設定水位から一定値を越えて減少
したときには自動的に湯水を補給するよう給湯機構を制
御している。給湯機構から送給される温水の温度や流量
はリモコンRによって調節可能とされる。
【0013】なお水位検知センサーの位置は、水位を検
知し得る箇所であれば特に制限はなく、図示した浴槽底
部のほか、浴槽の内壁面や給湯機構内の配管部分などで
あってもよい。
【0014】コントローラCによる上記制御を実行す
るため、図示は省略したが、給湯機構には湯水混合器と
開閉弁とが備えられる。湯水混合器は湯水混合水栓を利
用でき、水温を自動的に調節する手段として、内蔵させ
たサーモスタットと混合弁体とを連動させる方式や、混
合弁体を電動式とすると共に下流側に温度センサーを配
置し、温度センサーで検知した水温情報に基づいて混合
弁体をモーター駆動する方式などが挙げられる。開閉弁
には一般に電磁弁が利用されるが、電動弁であってもよ
い。さらに、浴槽からの逆流防止のため開閉弁の下流側
にバキュームブレーカーを設けることが望ましい。な
お、給湯機構に接続される給湯源としてはガス給湯器や
石油給湯器等が用いられるほか、給湯本管から分かれて
給湯分岐管が引き込まれているときはこれを利用するこ
ともできる。一方、給水源としては一般に水道管が利用
されるが、貯水タンクとする場合も考えられる。
【0015】24時間風呂機構は、浴槽1に配管接続し
た循環流路Dに配設されるポンプP及び浄化設備、これ
らを制御するコントローラC、並びに保温加熱手段
(図示せず)より成り、同機構を操作するため浴室等の
適所に設けたリモコンRをコントローラCに接続し
ている。保温加熱手段とは、例えば、上記循環流路Dの
吐出端部近くにヒーターを設けたものや、24時間風呂
機構とは別に湯水を加熱機器との間で循環流動させる追
焚加熱用の循環流路を浴槽に接続したものなどが挙げら
れる。
【0016】排水機構は、図示する例では、上記循環流
路Dの途中に流路切換用の三方弁Eを配設し、この三方
弁Eに排水用のドレン管Fを接続して構成したものであ
る。三方弁EにはモーターをコントローラCで駆動す
ることにより電気的に切換制御できるものを用いること
が望ましい。排水量を調節するためドレン管Fに流量セ
ンサーGを設け、この流量センサーGとコントローラC
とを接続する。また排水工程の要否を判断するため、
浴槽1に濁度センサーを取り付けこれをコントローラC
に接続する。
【0017】濁度センサーの位置は、浴槽内壁面のほ
か、24時間風呂機構の循環流路Dや浄化設備内とする
こともできる。
【0018】なお上記例では、24時間風呂機構用の循
環流路D途中に三方弁F及びドレン管Fより成る排水機
構を設けたが、別に独立したドレン管を浴槽1に配管
し、該ドレン管の途中にコントローラCと連絡させた
電磁開閉弁を配設するという構成も可能である。
【0019】前述の如く構成された湯水の補給機構・2
4時間風呂機構・排水機構は、各機構の動作を連動させ
るため、コントローラC,Cを互いに通信可能に配
線接続しておく。
【0020】24時間風呂機構の最初の運転開始時に
は、浄化設備を構成する生物処理槽中の微生物が十分な
繁殖状態に達していないのが普通である。それ故、浴槽
1に貯留した湯水をポンプPにより循環流路D内を流動
させて浄化設備を通過させたとき、微生物が未成熟なた
めに濁りや異臭などが湯水に混ざることがしばしば見受
けられる。そこで、24時間風呂機構の最初の運転開始
から所要期間の間は、定期的に一定量の湯水を排水機構
を通じて排出すると共に、補給機構から湯水を浴槽へ補
給するという工程を実行する。かかる排水・補給工程を
反復実行することにより、湯水の一部を積極的に入れ換
えて、水質の低下を抑止する。
【0021】湯水の排水・補給工程の実行期間は、微生
物の繁殖が進行して浄化機能を発揮する定常状態まで達
するのに十分と考えられる期間を予め設定してもおいて
もよいが、浴槽1に設けた濁度センサーによる湯水の濁
度が一定値を下回るまで継続するように設定することも
できる。
【0022】湯水の排水・補給工程は反復して実行させ
るのが原則であるが、その実行間隔は、予め設定された
一定間隔とするほか、濁度センサーで設置した濁度が一
定値を越えると実行されるように設定することも可能で
ある。
【0023】湯水の排水量及び補給量については、流量
に基づく制御又は水位検知センサーよる水位による制御
が考えられる。排出量についてはドレン管Fに設けた流
量センサーGなどにより制御することが望ましい。一
方、補給量については、同様に流量センサーによる流量
制御を行って排出量と同量の湯水が補給されるようにし
てもよいが、水位検知センサーにより設定水位に復する
まで湯水補給を継続するように設定することもできる。
【0024】なお湯水の排水工程と補給工程とは、同時
並行的に実行させることもでき、あるいは排水工程の実
行後に補給工程が続行されるように設定してもよい。
【0025】24時間風呂機構の生物処理槽は、定期的
な濾材洗浄が必要であることはすでに述べたとおりであ
る。この濾材洗浄は、普通、浴槽の湯水を利用して実行
するから、洗浄排水を放流した分だけ湯水の貯留量が減
少することになる。そこで本発明では、生物処理槽にお
ける濾材洗浄工程が実行されて洗浄排水の排出があった
場合に、排出量と同量の湯水が補給機構から補充される
ように設定した。
【0026】かかる構成により、生物処理槽の定期的な
濾材洗浄を自動化した場合に、洗浄排水の排出に伴って
補給機構から同量の湯水が補充されるので、従来のよう
な水位不足や水切れの問題を生じさせるおそれがない。
【0027】
【実施例】図2は、本発明を実施するための湯水の補給
機構と24時間風呂機構とが備えられた浴槽1を示すも
のである。この浴槽1には、循環流動させた湯水に空気
を混入して噴出させることにより入浴者に対してマッサ
ージ機能を発揮するジェットバス機構も併設されてい
る。
【0028】本発明に利用する補給機構10は、給湯源
に給湯器20を用い、給水源として水道管(図示せず)
を用いたものであって、給水源とは給水管6で、給湯器
20とは給湯管7で、また浴槽1とは温水管5でそれぞ
れ接続されている。
【0029】図示する給湯器20は、水の加熱機能の他
に浴槽湯水の追焚機能を備えるものであって、給水源か
ら供給される水を加熱して湯と成す給湯径路21と、浴
槽1内の湯水をポンプ25により循環流動させて追焚加
熱をする追焚径路22とを有し、各径路21,22それ
ぞれに設けられたバーナー23,24及びポンプ25が
コントローラ26によって制御される。また給湯器20
追焚径路22と浴槽1とが吸引管8及び吐出管9で接続
され、これらにより追焚加熱用の循環管路が構成され
る。
【0030】さらに図示の例では、浴槽1に一口循環口
3を設けこれに吸引管8及び吐出管9を接続した。一口
循環口3は、例えば図3に示すような部材であって、吸
引管8と連絡する吸引部3Aと吐出管9と連絡する吐出
部3Bとを1個の部材に併設したものである。一口循環
口3を用いることにより、吸引管8と吐出管9とを接続
するために浴槽1に設ける開口は1個で済むという利点
が得られる。勿論、図示は省略したが、浴槽1に吸引用
及び吐出用の開口を独立して2個設けることも妨げな
い。
【0031】補給機構10の概略構成を説明すると、給
湯器20から供給される湯と給水源から供給される水と
を混合する湯水混合器12、ここから送出される温水を
浴槽まで導く温水径路14の途中に配設される温度セン
サー13・開閉弁15・バキュームブレーカー16、コ
ントローラ17、給湯器20と浴槽1とを接続する吸引
管8に設けられた水位検知センサー18及び吐出管9に
設けられた湯温検知センサー19から成っている。
【0032】湯水混合器12には、混合弁体をモーター
11によって駆動する方式の湯水混合水栓が用いられ
る。湯水混合器12は温度センサー13で得られた水温
情報に基づきコントローラ17がモーター11を制御し
て、水温が設定温度となるように湯水の混合割合を調節
する。開閉弁15には一般に電磁弁が用いられ、電動弁
を使用することもできる。
【0033】水位検知センサー18は、浴槽1内に貯留
している湯水の水圧を検知する圧力センサーであって、
浴槽又は浴槽の近傍であって成るべく下方に配設され
る。配設位置を具体的に例示すれば、図3の(A)
(B)に示す一口循環口3における浴槽内側の表面(番
号18aでその位置を例示する。以下同じ。)、同図
(B)に示す一口循環口3における浴槽外部側の表面
(18b)、一口循環口3と吸引管8との接続部8a
(18c)、図4(A)に示す浴槽内面1a(18d)
のほか、図4(B)に示すように浴槽1の底部と連通す
る起立管43を設け、該起立管43に水位検知センサー
を配設(18e)することも考えられる。このように水
位検知センサー18の配設位置を浴槽又は浴槽近傍とす
ることにより、水位検知センサー18の測定レンジ幅を
1m程度の狭いものに設定できるという利点が得られ
る。浴槽1における実際の水位変動はたかだか数十cm
であるから、レンジ幅1mのセンサーで十分に水位検知
の実行が可能である。しかもレンジ幅の狭いセンサーを
使用する結果、経年変化や温度の影響により発生するド
ラフト値もまた小さく抑えられるので、大気圧補正を長
期間にわたり或いは半永久的に省略することができる。
【0034】湯温検知センサー19は、浴槽1内の水温
を一定に保つべく給湯器20の追焚機能を稼働させるた
めのものである。なお図面では、当該湯温検知センサー
19を補給機構10に設けたが、これを給湯器20内の
追焚径路22に配置する構成であっても差し支えない。
【0035】コントローラ17は、前述の湯水混合器1
2のモータ11・温度センサー13・開閉弁15・水位
検知センサー18・湯温検知センサー19と配線接続さ
れ、各センサーからの情報に基づいて各機器の動作を制
御する。さらにコントローラ17には、浴室の壁面等適
所に設置したリモコン57が接続され、補給機構10の
運転を操作し、また湯温や流量等の設定が変更可能にな
されている。
【0036】前記の如く構成された補給機構10及び給
湯器20は、下記の給湯機能・自動補給機能・追焚機能
を発揮する。浴槽1へ給湯する場合、コントローラ17
を通じて開閉弁15を開く。すると給水源からの水と給
湯器20からの湯とが湯水混合器12へ供給され、ここ
で適当割合に混合され温水となって温水径路14へ送出
される。温水温度は温度センサー13により常時計測さ
れ、コントローラ17が水温情報に基づき湯水混合器1
2のモーター11を制御して混合弁体を移動させ、温水
が設定温度となるように湯水の混合割合を調節する。温
水は温水径路14のバキュームブレーカー16を経由
し、温水管5を通じて吐出口2aから浴槽1内へ吐出さ
れる。浴槽1内の水位が設定値に達したならば、これを
吸引管8に配設した水位検知センサー18が検知し、コ
ントローラ17が開閉弁15を閉止させて給湯を停止さ
せる。
【0037】使用者の入浴等により浴槽1内の湯が減少
して一定水位を下回ると、水位検知センサー18がこれ
を検知し、コントローラ17が自動的に開閉弁15を開
いて温水を浴槽1内へ導く。以下、浴槽1内の水位が設
定水位に復するまでの工程は前記と同様である。
【0038】浴槽1内の湯温が低下した場合、これを吸
引管8に配設した湯温検知センサー19が検知して、給
湯器20の追焚機能を稼働させる。すなわち、給湯器2
0内のポンプ25を起動して浴槽1内の湯水を吸引管8
から吸い込み、追焚径路22を流通させる間にバーナー
24で加熱したのち、昇温した湯を吐出管9を経由して
一口循環口3から浴槽1内へ吹き出させる。
【0039】24時間風呂機構は、浴槽1に接続した取
込管41及び返送管42から成る循環流路の途中に、浄
化設備30及びポンプ50を配設して構成される。なお
図示する実施例では、分岐させた返送管42の一方を追
焚循環用の吐出管9の途中に接続し、追焚加熱した湯水
の吐出口2aを浄化処理した湯水の返送口に兼用させて
いる。
【0040】浄化設備30は、浄化径路31の流入部3
0aに設けられた流路切換弁51・生物処理槽33・流
水スイッチ34・殺菌装置35・コントローラ36・浴
槽1に配設した濁度センサー70などから成る。前記流
路切換弁51は浄化径路31の流出部30b近くと連絡
し、流入部30aと流出部30bとをバイパス可能にな
されている。
【0041】浄化径路31途中に、モータ39によって
切換駆動される電動三方弁38が設けられ、これに排水
用のドレン管40が接続されている。ドレン管40の途
中には、排水量を計測するための流量センサー60が配
設されている。
【0042】生物処理槽33は主として湯水中の有機物
を吸着分解するためのものであり、微生物を付着させた
濾材が収納されている。また生物処理槽33には、濾材
表面に蓄積した処理物を定期的に除去する際に供される
攪拌用のモーター37が付設されている。
【0043】水流スイッチ34は、浄化径路31内の湯
水の流動状態を検出するためのものである。フィルター
にゴミが溜まって湯水の取入口が閉塞したり、浴槽内の
水位不足や水切れが生じたりすると、浄化径路31にお
ける流速が減衰し又は流動が消失することになるので、
これを水流スイッチ34が検出して浄化設備30の運転
を停止させる。
【0044】殺菌装置35は、殺菌灯等の湯水と接触せ
ずに殺菌処理を行えるものを用い、消毒薬など湯水に対
して直接的処理を行うものはなるべく避ける方が望まし
い。
【0045】コントローラ36は、流路切換弁51・生
物処理槽33の濾材攪拌用モーター37・殺菌装置35
・電動三方弁38の駆動モーター39・ドレン管60の
流量センサー60・濁度センサー70と配線接続され
る。
【0046】以上の如く構成された浄化設備30を連続
して又は一定時間ごとに稼働させると、取込口4から取
込管41を通じポンプ50により吸引された湯水は、浄
化径路31に設けた生物処理槽33を通過して濾材の微
生物と接触することにより、湯水中の有機物が吸着分解
される。次いで、殺菌装置35にて紫外線照射等の適宜
殺菌処理を受けたのち、返送管42から浴槽1へ返送さ
れる。
【0047】ところで24時間風呂機構は、最初の運転
開始時において、生物処理槽33の濾材に微生物が十分
に繁殖していないのが普通であり、そのため、浄化流路
31を循環させた湯水に濁りや異臭が混ざることがしば
しば見受けられる。そこで本発明では、運転開始後の所
要期間、一定量の湯水を定期的に入れ換えることにより
水質の低下を防ぐという手段を採用している。すなわ
ち、24時間風呂の最初の運転開始後、濁度センサー7
0により湯水の濁度が一定値(例えば濁度2)を越えて
いる場合、一定量(例えば20リットル程度)の湯水を
ドレン管40から排出する。これと同時又はその直後
に、補給機構10によって同量の湯水を浴槽1へ補給す
る。あるいは、水位検知センサー18による検知水位が
設定水位に達するまで湯水を補給する。かかる排水・補
給工程を、一定間隔を置いて、濁度センサー70による
検知濁度が一定値を下回るまで反復実行する。
【0048】あるいは、所定期間(例えば1日間)にお
ける濁度変化を観察したり同期間内における最高濁度・
平均濁度を計測したりして、入浴後の濁度に変化がなか
ったりさらに上昇するようであれば生物処理槽の微生物
が未成熟であると判定し、入浴後の濁度が減少していく
ようであれば微生物が十分な繁殖状態に達していると判
断してもよい。
【0049】さらには、濁度センサーを用いずに、生物
処理槽33の濾材における微生物が浄化機能を発揮する
のに十分な繁殖状態まで達するのに要する期間を予め算
定しておき、その期間(例えば一週間)は上述の排水・
補給工程を反復実行するように設定しておいてもよい。
【0050】上記の排水・補給工程は、24時間風呂機
構の最初の運転開始時に自動的に実行されるよう予め設
定しておいてもよいが、リモコン等の操作部に「立ち上
げモード」スイッチを設け、このスイッチ操作により、
浄化設備を通過して循環する「通常運転モード」を、排
水・補給工程を反復実行する「立ち上げモード」へ切り
換えるように構成することもできる。通常運転への復帰
は、立ち上げモードスイッチの再操作により、濁度セン
サーによる濁度の判定により、あるいは予め設定された
一定期間(例えば一週間)の経過により、行うものとす
る。
【0051】ところで前記浄化設備30における生物処
理槽33は、定期的に濾材を洗浄することが必要であ
る。これは、生物処理槽33に付設したモーター37で
内部を攪拌することにより濾材表面の付着物を剥離さ
せ、その洗浄排水を流路31途中の三方弁38に接続し
たドレン管40より外部へ放流するという工程を行う。
かかる生物処理槽33の濾材洗浄工程は自動化すること
ができる。
【0052】生物処理槽33の濾材洗浄を自動化した場
合、浴槽1内の湯水を使用して濾材洗浄したのち、洗浄
排水を外部へ放流するのが普通であるから、洗浄工程が
実行されるごとに浴槽1内の水位が減少することにな
る。従って、長期間放置しておくと定期的に濾材洗浄が
自動的に実行される結果、浴槽1内の湯水が流失してし
まうおそれがある。浴槽1から湯水が失われると、生物
処理槽33内が乾燥して濾材に付着している微生物の死
滅を招き、浴槽1に再度湯水を供給しても浄化処理を実
行することが困難となる。
【0053】しかるに本発明は湯水の自動補給機能を有
する補給機構10を浴槽1に付設したことにより、浄化
設備30における生物処理槽33の濾材洗浄を自動化し
た場合にあっても、洗浄排水の排出に伴う水位の減少を
水位検知センサー18が検知し、自動的に温水を補給し
て設定水位に復帰させる。このため前記問題点を生じさ
せるおそれがなく、24時間風呂機構の機能を長期間に
わたり良好に維持することができる。
【0054】なお24時間風呂機構は浴槽1内に一定水
位以上の湯水を常時貯留させておくものであるから、水
位検知センサー18に大気圧補正を施す機会がない。し
かるに本実施例の水位検知センサーは測定レンジ幅が狭
いため、大気圧補正を省略しても実用上問題がないの
で、24時間風呂機能と自動給湯機能の両方を正常に発
揮させることが可能である。
【0055】本実施例では、24時間風呂機構・湯水の
補給機構と共に、湯水を循環させ空気を混入して噴出さ
せる機構(これを「ジェットバス機構」と言う)が併設
されている。本実施例では、図面に示す如く、24時間
風呂機構とジェットバス機構とで、1台の循環ポンプ5
0及び循環流路を共用すると共に、ジェットバス機構用
のコントローラ55と浄化設備用のコントローラ36と
を通信可能に接続し、さらに各コントローラ55,36
を1個のリモコン56に接続した。
【0056】ジェットバス機構を起動させると、浄化設
備30に配設した流路切換弁51の流路切換操作によ
り、ポンプ50で浴槽1の取込口4を通じ取込管41へ
取り込んだ湯水を、返送管42を通じ吐出口2a,2b
から浴槽1内へ吹き出させるように循環流動させるに際
し、浄化設備30内の浄化用機器を通過せずに、流入部
30aから流出部30bへ直接バイパスする流路が形成
される。従って、取込口4から吸い込まれた湯水は、流
路切換弁51を通じて直ちに返送管42へ送出される。
返送管42には空気取入用電磁弁54が設けられ、空気
取入口を兼ねるポンプスイッチ53を通じて湯水に空気
が混入される。これにより、吐出口2a,2bから浴槽
1内へ吹き出されるときに空気が微細な気泡状態となっ
て噴出し、入浴者にマッサージ効果を及ぼす。
【0057】浄化設備30を利用する場合は、流路切換
弁51を切換操作して、ポンプ50により吸い込んだ湯
水が流入部30aから生物処理槽33・殺菌装置35等
の浄化用機器を通過したのち、流出部30bから返送管
42を通じて吐出口2a,2bより吹き出る流路を形成
すればよい。
【0058】なおポンプ50は、ジェットバス機構を使
用する場合は空気を湯水中へ気泡状態に混入させる必要
から、比較的大きい流速を要するので高出力で作動させ
る。これに対し24時間風呂機構を使用する場合は、湯
水が浄化設備を通って循環流動すれば十分であるから大
きい流速は必要としないので、低出力で作動させるよう
に設定することが望ましい。
【0059】本実施例の如く1台のポンプ50をジェッ
トバス機構と24時間風呂機構とに兼用させることで、
それぞれの機構ごとにポンプを設置する場合と比べる
と、回路全体の定格容量を小さくすることができる。ま
た、浴室内にポンプを持ち込む場合、絶縁トランスを配
することが安全上必要となるが、これを1個で済ますこ
とができる。さらに湯水の吐出口2a,2b及び取込口
4を共有化することができるため、浴槽に形成する開口
の個数を少なくすることができる。なお取込口4にはフ
ィルターが装着されるが、取込口4は最少個数でよいか
らフィルターの洗浄の手間が軽減されるという利点が得
られる。
【0060】本発明の実施例は前述以外に様々な応用が
可能である。例えば、ジェットバス機構は省略が可能で
ある。給湯器の熱源はガス・石油・電気いずれであって
もよく、加熱方式についても瞬間湯沸かし式・貯湯式の
いずれであるを問わない。さらに追焚機構は、給湯器に
付設するのではなく、24時間風呂機構の循環流路にヒ
ーターを設置する構造であってもよい。
【0061】浴槽湯水の排水・補給工程における補給量
の制御は、水位検知センサーによるものとしたが、流量
センサーを設けて流量制御をしてもよい。さらに排水量
・補給量を定流量に維持できる場合は、タイマーによる
時間制御も可能である。
【0062】その他本発明は、実施の態様に応じた種々
の変更を妨げない。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、24時間風呂機構を構
成する浄化設備の最初の運転開始時において、生物処理
槽の微生物が十分な繁殖状態に達するまでは、湯水の一
部を積極的に入れ換えることにより水質の低下を抑止す
るから、微生物が未成熟の状態でも浴槽の湯水を清浄に
保つことができ、湯水の総入れ換えすることと比べれば
はるかに湯水の消費量を節約することができる。
【0064】また生物処理槽の濾材洗浄が自動的に行わ
れるよう構成した場合に、洗浄排水の排出に伴って同量
の湯水を確実に補給するから、水位不足や水切れを生じ
させるおそれがなく、依って、微生物の死滅等の問題を
招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための浄化設備
及び湯水の補給機構が付設された浴槽の概略図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するための浴槽に各種
機構を併設した状態を示す概略構成図である。
【図3】本発明の実施例に利用する一口循環口を示すも
のであって、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図4】本発明の実施例に利用する水位検知センサーの
配置例を示す側面図である。
【符号の説明】
,Cコントローラ D 循環流路 E
三方弁 F ドレン管 R,R リモコン G
流路センサー 1 浴槽 2a,2b 吐出口 3
一口循環口 4 取込口 5 温水管 6
給水管 7 給湯管 8 吸引管 9
吐出管 10 補給機構 12 湯水混合器 1
4 温水径路 15 開閉弁 16 バキュームブレーカー 17 コントローラ 18 水位検知センサー 1
9 湯温検知センサー 20 給湯器 21 給湯径路 2
2 追焚径路 30 浄化設備 31 浄化径路 3
3 生物処理槽 38 電動三方弁 41 取込管 4
2 返送管 50 ポンプ 51 流路切換弁 6
0 流量センサー 70 濁度センサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯水の補給機構と浄化設備と排水機構と
    が併設された浴槽において、浄化設備の運転開始後の所
    要期間、排水機構により浴槽内の湯水を一定量排出する
    と共に補給機構により湯水を補給するという工程を実行
    することを特徴とする浄化設備付き浴槽における湯水の
    補給方法。
  2. 【請求項2】 浴槽内に貯留した湯水の濁度に基づい
    て、湯水の排水・補給工程の実行期間を決定する請求項
    1に記載の浄化設備付き浴槽における湯水の補給方法。
  3. 【請求項3】 湯水の補給機構と浄化設備と排水機構と
    が併設された浴槽において、浄化設備内機器の洗浄工程
    後、排水機構による洗浄排水の排出が有った場合に、補
    給機構により湯水を補給することを特徴とする浄化設備
    付き浴槽における湯水の補給方法。
JP7349940A 1995-12-11 1995-12-11 浄化設備付き浴槽における湯水補給方法 Pending JPH09158269A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194974A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Noritz Corp 風呂給湯システム

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JP2013194974A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Noritz Corp 風呂給湯システム

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