JPH09159265A - 給湯機構 - Google Patents

給湯機構

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Publication number
JPH09159265A
JPH09159265A JP7349943A JP34994395A JPH09159265A JP H09159265 A JPH09159265 A JP H09159265A JP 7349943 A JP7349943 A JP 7349943A JP 34994395 A JP34994395 A JP 34994395A JP H09159265 A JPH09159265 A JP H09159265A
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JP
Japan
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hot water
water
bathtub
water supply
hot
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Application number
JP7349943A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Oguri
基義 小栗
Koji Yamazaki
浩司 山崎
Hiroyasu Fukaya
裕康 深谷
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の給湯器を利用して、自動給湯機能を備
え且つ24時間風呂機構の併設が可能な給湯機構を提供
する。 【解決手段】 湯と水とを混合して設定温度の温水と成
す湯水混合器12と、温水を浴槽1へ供給する温水径路
14の途中に設けた開閉弁15と、浴槽又は浴槽近傍に
配置した水位検知センサー18とを備えた給湯機構10
を、給湯器20と浴槽1との間へ介設する。浴槽内の水
位が一定水位を下回ると、水位検知センサー18からの
検知信号に基づきコントローラ17が開閉弁15を開
き、設定温度の温水を湯水混合器12から温水径路14
を通じ浴槽1へ供給する。浴槽1内の水位が設定水位に
達したならば、水位検知センサー18からの水位信号を
受けたコントローラ17が開閉弁15を閉止し、給湯を
終了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の給湯器を利
用して自動給湯機能を持たせることができ、しかも、2
4時間風呂機構との併設が可能な給湯機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
〔従来例1〕図6は、浴槽1へ湯を供給するための従来
の給湯機構を示すものであって、本例では、給湯器70
として給湯機能の他に追焚機能を有するものが使用され
ている。この給湯器70はその内部に、給水源から供給
される水をバーナー73で加熱する給湯径路71と、浴
槽1内の湯温が低下したときに湯をポンプ75で循環流
動させてバーナー74で加熱し昇温する追焚径路72と
を有しており、上記バーナー73,74及びポンプ75
はコントローラ76で制御される。またコントローラ7
6は、浴室壁面等の適所に設置された制御パネル81か
らの指令を受けて給湯器70を始動・停止させたり、湯
温等の各種設定を変更したりするようになされている。
【0003】浴槽1上縁に形成されるフランジに設置し
た湯水混合水栓77には、給水源からの水を供給する給
水管78と給湯器70からの湯を供給する給湯管79と
が接続されている。また、浴槽1内の湯を追焚するため
吸引管80aと吐出管80bとから成る循環管路80が
浴槽1と給湯器70との間に配管されている。なお図示
する例では吸引口と吐出口とが併設された一口循環口3
を浴槽1に取着し、吸引管80a及び吐出管80bそれ
ぞれの開口端部をこの一口循環口3に接続してある。
【0004】浴槽1へ給湯する場合は、湯水混合水栓7
7を開くことにより、給湯器70で加熱して得られた湯
が給湯管79を通じ湯水混合水栓77へ供給され、水と
混合されて所望温度の温水として吐出される。
【0005】浴槽1内の湯が冷めてきたときの追焚は、
ポンプ75を稼働させて湯を吸引管80a内へ吸い込
み、バーナー74で加熱したのち、吐出管80bから浴
槽1内へ再び吐出する。
【0006】前記従来の給湯機構は、給湯器70による
給湯及び追焚の開始・停止操作を使用者が行う必要があ
る。すなわち給湯又は追焚を開始したならば、所要時間
後、必ず使用者が停止操作を行わねばならないという煩
雑さが有った。
【0007】〔従来例2〕そこで、浴槽内の水位に応じ
て適温の湯を自動的に供給する機能を備えた自動給湯機
構が提案されている。これには、例えば図7に示す如き
給湯器90が用いられる。同図の給湯器90は、給湯径
路91に水加熱用のバーナー92のほか、湯と水との混
合割合を調節可能な湯水混合器93及びその下流側の電
磁弁94が設けられる。一方、追焚加熱用バーナー96
と湯水循環用ポンプ97とを備える循環径路95には、
浴槽1内の水位を検知するための水位検知センサー10
1及び湯水の水温を検知するための温度センサー102
が設けられている。また、これらセンサー101,10
2からの検知信号及び浴室壁面等に設置した制御パネル
99からの制御信号に基づいて、前記バーナー92,9
6・湯水混合器93・電磁弁94・ポンプ97等を制御
するコントローラ98が備えられる。
【0008】かかる構成により、当該給湯器90は、浴
槽1内の水位が一定値未満になったり水温が一定温度を
下回ったりすると、前記センサー101,102からの
情報に基づき、コントローラ98が自動的に給湯機能又
は追焚機能を稼働させて、浴槽1へ設定水位まで湯を補
給したり、設定水温に達するまで追焚したりするように
設定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、浴槽1内の
湯水を長期間入れ換えずに連続使用することが可能な、
いわゆる「24時間風呂」が近時普及しつつあるが、こ
れを前述した従来の給湯機構と組み合わせた場合に、次
のような問題が生ずる。
【0010】〔従来例1の問題点〕24時間風呂機構を
浴槽に備えるには、保温加熱機構と共に、浴槽内の湯水
を循環させて有機物分解・濾過・殺菌等を行う浄化設備
を併設することが必要である。そして、湯水中の有機物
分解は生物処理槽によるのが一般的である。生物処理槽
は、その処理能力維持のため、微生物を付着させた濾材
を定期的に洗浄することが要求される。また、濾材の定
期的な自動洗浄機能を備えたものもある。
【0011】自動洗浄機能を備えた浄化設備を有する2
4時間風呂機構と従来例1の給湯機構と組み合わせた場
合、生物処理槽の洗浄は通常浴槽中の湯水を用いて実行
されるが、従来例1の給湯機構は自動給湯機能を備えて
いないため、使用者が洗浄に使用して放流した分だけ湯
水を補給しなくてはならないという煩雑さが有る。
【0012】洗浄に使用した分の湯水の補給を使用者が
忘れると、洗浄の実行回数を重ねていくに従い浴槽内の
水位が次第に低下していき、ついには水切れを起こすお
それがある。水切れを起こすと、濾材に付着した微生物
が死滅し、湯水に対する生物処理の続行が困難になる。
【0013】〔従来例2の問題点〕前記24時間風呂機
構と従来例2の給湯機構とを組み合わせた場合、この給
湯機構は自動給湯機能を有しているから、前述の水切れ
の問題は一応回避し得る。ところで、同給湯機構におけ
る水位検知センサーには、普通、浴槽内の水圧を検知す
る半導体式の圧力センサーを用いている。給湯機器と浴
槽との高さ位置関係は施工業者などが任意に設定できる
ものではなく設置状況の制約を受けるため、実際の施工
後に圧力センサーに作用する水圧は、正圧の場合も負圧
の場合も有り得る。そこで一般には、正負いずれの圧力
も測定可能な半導体式圧力センサーが用いられるのであ
る。
【0014】しかしながら、半導体式圧力センサーは、
経年変化や温度の影響によってドリフトが発生するとい
う難点を持っており、このドリフトを排除するため、浴
槽の湯水を排出した際に大気圧で補正する等のソフト的
処理を施すことが必要になる場合がある。しかるに24
時間風呂機構を併設した場合、浴槽に常時湯水を貯留し
た状態が継続することになるので、水位検知用の半導体
式圧力センサーに前記の大気圧補正を施す機会が失われ
てしまう。
【0015】その結果、ドリフトの蓄積によって水位検
知に誤差が生じ、設定水位を越えても給湯が停止せず浴
槽から湯水を溢れさせたり、反対に設定水位に到達する
前に給湯を停止させたりするという問題が生ずる。
【0016】しかも前記従来の給湯機構は、給湯器内に
水位検知センサーが配設され、給湯器と浴槽とは離れて
設置されるのが普通であるので、水位検知センサーの測
定レンジが比較的広く(±5m程度)設定されている。
このため、ドリフトの影響による水位検知の誤差量が拡
大され、前記問題点を発生させ易くする原因となってい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の給湯機
構における前記問題点の解決を図るべく創案された給湯
機構であって、その特徴とするところは、給湯源から供
給される湯と給水源から供給される水とを混合して設定
温度の温水とする湯水混合器と、湯水混合器の下流側に
設けられる温水流路の開閉弁と、浴槽又は浴槽付近に配
設される水位検知センサーとを備え、前記開閉弁の開閉
動作が前記水位検知センサーの水位検知信号に基づいて
電気的に制御されることである。
【0018】また前記給湯機構において、給湯源を浴槽
と追焚用循環管路によって接続された追焚機能付き給湯
器とし、前記水位検知センサーを前記追焚用循環管路に
おける浴槽近傍又は浴槽における追焚用循環管路の開口
端部に配設してもよい。
【0019】さらに前記湯水混合器を、設定温度に基づ
いて湯水の混合割合を電気的に制御し得るように構成す
ることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る給湯機構は、既設の
給湯源と浴槽との間へ介設されるものであって、少なく
とも湯と水とを混合して設定温度の温水とする水温調節
機能と、浴槽の水位に応じて自動的に温水を供給する自
動給湯機能とを備えるものである。
【0021】湯を供給する給湯源としては、ガス給湯器
や石油給湯器等が用いられるほか、給湯本管から分かれ
て給湯分岐管が引き込まれているときはこれを利用する
こともできる。給湯器を用いる場合は、従来例1に掲げ
たのと同様のものが使用し得る。すなわち、給水源から
供給される水を加熱して湯とする給湯径路のほかに、浴
槽内の湯を循環流動させて追焚加熱するための追焚径路
を備えていることが望ましい。一方、給水源としては一
般に水道管が利用されるが、貯水タンクとする場合も考
えられる。
【0022】給湯源からの湯及び給水源からの水は、湯
水混合器において設定温度の温水とすべく適当割合で混
合される。この湯水混合器には、湯水混合水栓を利用す
ることができる。この場合、水温を自動的に調節する手
段としては、内蔵させたサーモスタットと混合弁体とを
連動させる方式や、混合弁体を電動式とすると共に下流
側に温度センサーを配置し、温度センサーで検知した水
温情報に基づいて混合弁体をモーター駆動する方式など
が挙げられる。
【0023】湯水混合器から得られる設定温度の温水
は、温水径路を通じて浴槽へ供給される。温水径路の途
中には電気的に開閉を制御し得る開閉弁を設ける。通
常、開閉弁として電磁弁が利用されるが、電動弁であっ
てもよい。開閉弁の下流側には、浴槽からの逆流防止用
の大気開放弁を設けておくことが望ましい。
【0024】浴槽内の水位を検知する水位検知センサー
には、例えば半導体式圧力センサーが用いられ、浴槽又
は浴槽近傍に配置される。具体的な設置位置は、浴槽内
壁面の下部又は底面上、給湯器が追焚機能を備えている
場合は湯水循環用の吸引管又は吐出管における浴槽近
傍、あるいはこれら吸引管又は吐出管の浴槽側開口部な
どである。このように、本発明においては水位検知セン
サーを浴槽内の湯水による水圧が直接的に作用する箇所
に配設したことにより、水位の増減による水圧変化を鋭
敏に感知することができるから、従来より狭い測定レン
ジを採用することが可能となる。それ故、経年変化や温
度変化に基づくドリフト値がわずかとなるので、実用上
は長期間にわたり或いは全く大気圧補正を省略できるよ
うになる。
【0025】前記開閉弁は、水位検知センサーによって
検知された水位信号に基づき、コントローラによって開
閉制御される。すなわち、浴槽内の水位が一定水位を下
回ると、水位検知センサーからの検知信号に基づき、コ
ントローラで開閉弁を開く。すると、湯水混合器におい
て給湯源の湯と給水源の水とを適当割合に混合すること
により設定温度に調節した温水が、温水径路を通じて浴
槽へ供給される。この間、湯水混合器が温水径路に配し
た温度センサーからの水温情報に基づいて混合弁体をモ
ーター駆動する機構の場合は、温水を設定温度とすべく
前記コントローラが混合弁体の駆動用モーターを継続的
に制御して湯水の混合割合を調節する。湯水混合器がサ
ーモスタット付き湯水混合水栓の場合は、温水の流通が
継続することで、温水が設定温度となるよう湯水の混合
割合が自動的に調節される。
【0026】浴槽内の水位が設定水位に達したならば、
水位検知センサーからの水位信号を受けたコントローラ
が開閉弁を閉止し、給湯を終了させる。
【0027】
【実施例】
〔第1実施例〕図1に、本発明を、24時間風呂機構が
備えられた浴槽に適用した実施例を示す。本実施例で
は、給湯源に追焚機能を備えた給湯器20を用いてお
り、給水源としては水道管(図示せず)等が用いられ
る。
【0028】本発明に係る給湯機構10は、給湯器20
と浴槽1との間に介設され、給湯器20とは給湯管7
で、浴槽1とは温水管5でそれぞれ接続され、また給水
源とは給水管6によって接続されている。浴槽1には、
温水管5が接続される給湯口2が設けられる。
【0029】給湯器20と浴槽1とは吸引管8及び吐出
管9で接続され、これらは追焚加熱用の循環管路を構成
している。浴槽1には、吸引管8及び吐出管9を接続す
る一口循環口3が設けられている。一口循環口3は、例
えば図2に示すような部材であって、吸引管8と連絡す
る吸引部3Aと吐出管9と連絡する吐出部3Bとが1個
の部材に併設されたものである。一口循環口3を用いる
ことにより、吸引管8と吐出管9とを接続するために浴
槽1に設ける開口は1個だけで済むという利点が得られ
る。勿論、図示は省略したが、浴槽1に吸引用及び吐出
用の開口を独立して2個設けることも妨げない。
【0030】給湯器20には前記従来例1で使用したの
と同様の構造のものを利用することが出来る。すなわ
ち、給水源から供給される水を加熱して湯と成す給湯径
路21と、浴槽1内の湯水をポンプ25により循環流動
させて追焚加熱をする追焚径路22とを有し、各径路2
1,22それぞれにバーナー23,24が設けられる。
バーナー23,24及びポンプ25はコントローラ26
によって制御される。
【0031】本実施例では浴槽1に、24時間風呂機能
を発揮するために不可欠な浄化設備30が付設されてい
る。この浄化設備30と浴槽1とは、取込管41及び返
送管42によって接続され、浴槽1内の湯水を取り込ん
で浄化処理を施したのち返送する循環路を構成してい
る。なお、図示する実施例では、返送管42を追焚循環
用の吐出管9の途中に接続し、追焚加熱した湯水の吐出
口3と浄化処理した湯水の返送口とを兼用させている。
【0032】上記浄化設備30は、浄化径路31に設け
られた湯水循環用のポンプ32・生物処理槽33・流水
スイッチ34・殺菌装置35・コントローラ36などか
ら成り、また径路31途中に設けた三方弁38には排水
用のドレン管40が接続されている。
【0033】生物処理槽33は主として湯水中の有機物
を吸着分解するためのものであり、微生物を付着させた
濾材が収納されている。また生物処理槽33には、濾材
表面に蓄積した処理物を定期的に除去する際に供される
攪拌用のモーター37が付設されている。
【0034】水流スイッチ34は、浄化径路31内の湯
水の流動状態を検出するためのものである。フィルター
にゴミが溜まって湯水の取入口が閉塞したり、浴槽内の
水位不足や水切れが生じたりすると、浄化径路31にお
ける流速が減衰し又は流動が消失することになるので、
これを水流スイッチ34が検出して浄化設備30の運転
を停止させる。
【0035】殺菌装置35は、殺菌灯等の湯水と接触せ
ずに殺菌処理を行えるものを用い、消毒薬の添加など湯
水に対して直接的処理を行うものは成るべく避ける方が
望ましい。
【0036】殺菌装置35から返送管42までの浄化径
路31途中に設ける三方弁38はモーター39の駆動力
によって切換制御される電動式であり、コントローラ3
6により制御を受ける。先に述べたように、生物処理槽
33の濾材は定期的に洗浄される。三方弁38に接続す
るドレン管40は生物処理槽33から濾材洗浄後に排出
される洗浄排水を外部へ放流するためのものである。
【0037】コントローラ36は、前記ポンプ32・生
物処理槽33の濾材攪拌用モーター37・殺菌装置35
・三方弁38の駆動モーター39などと配線接続され、
これらを制御する。
【0038】本発明の給湯機構10は、給湯器20から
供給される湯と給水源から供給される水とを混合する湯
水混合器12、ここから送出される温水を浴槽まで導く
温水径路14の途中に配設される温度センサー13.開
閉弁15.バキュームブレーカー16、給湯器20と浴
槽1とを接続する吸引管8に設けられた水位検知センサ
ー18、及びコントローラ17から構成される。湯水混
合器12には、混合弁体がモーター11によって駆動さ
れる湯水混合水栓が用いられる。コントローラ17は、
温度センサー18で得られた水温情報に基づき湯水混合
器12のモーター11を制御して、水温が設定温度とな
るように湯水の混合割合を調節する。開閉弁15には一
般に電磁弁が用いられ、電動弁を使用することもでき
る。
【0039】水位検知センサー18は、浴槽1内に貯留
している湯水の水圧を検知する圧力センサーであって、
従来と同じく半導体式のものを用いることができ、浴槽
又は浴槽近傍のなるべく下方に配設される。配設位置を
具体的に例示すれば、図2の(A)(B)に示す一口循
環口3における浴槽内側の表面(番号18aでその位置
を例示する。以下同じ。)、同図(B)に示す一口循環
口3における浴槽外部側の表面(18b)、一口循環口
3と吸引管8との接続部8a(18c)、図3(A)に
示す浴槽内面1a(18d)、図3(B)に示す浴槽1
の底部と連通するように設けた起立管43(18e)の
ほか、図示は省略したが浴槽を貫通する通水管を設けて
浴槽外面へ取り付けることも考えられる。
【0040】このように本発明においては、水位検知セ
ンサー18の配設位置を浴槽又は浴槽近傍としたので、
水位検知センサー18の測定レンジを従来よりも狭く設
定することができる。すなわち従来は、センサーと浴槽
との距離が離れていたためレンジ幅が10mのセンサー
を使用していたのを、本発明ではレンジ幅が1mの水位
検知センサーを使用できる。浴槽1における実際の水位
変動はたかだか数十cmであるから、センサー位置を浴
槽自体又はごく近くとすれば、レンジ幅1mのセンサー
で十分に水位検知の実行が可能である。しかもレンジ幅
の狭いセンサーを使用する結果、経年変化や温度の影響
により発生するドリフト値もまた小さく抑えられるの
で、大気圧補正を長期間にわたり或いは半永久的に省略
することができる。そして大気圧補正の実行頻度が激減
することにより、湯水の消費量が減少し、機構運転上の
無駄も少なくなるから、コストの低減をもたらす。
【0041】浴槽1と給湯器20とを接続する吸引管8
には温度センサー19が設けられ、この温度センサー1
9で浴槽1内の水温を検知し、一定温度を下回ったとき
には給湯器20の追焚機能を稼働させるように設定され
る。なお、図面では、当該温度センサー19を本発明給
湯機構10のコントローラ17に接続し、同コントロー
ラ17で給湯器20の追焚機能を稼働させるように構成
されているが、図7に示す従来例2の給湯器20の如
く、給湯器20内の追焚径路22に温度センサー19を
配置し、この温度センサー19を給湯器20のコントロ
ーラ26に接続する構成であっても差し支えない。
【0042】前記の如く構成された本発明に係る給湯機
構10は、次のような動作を営む。浴槽1へ給湯する場
合、コントローラ17を通じて開閉弁15を開く。する
と給水源からの水と給湯器20からの湯とが湯水混合器
12へ供給され、ここで適当割合に混合され温水となっ
て温水径路14へ送出される。温水温度は温度センサー
19により常時計測され、コントローラ17が、水温情
報に基づき湯水混合器12のモーター11を制御して混
合弁体を移動させ、温水が設定温度となるように湯水の
混合割合を調節する。温水は温水径路14のバキューム
ブレーカー16を経由し、温水管5を通じて給湯口2か
ら浴槽1内へ吐出される。浴槽1内の水位が設定値に達
したならば、これを追焚循環用の吸引管8に配設した水
位検知センサー18が検知し、コントローラ17が開閉
弁15を閉止させて給湯を停止させる。
【0043】使用者の入浴等により浴槽1内の湯が減少
して一定水位を下回ると、水位検知センサー18がこれ
を検知し、コントローラ17が自動的に開閉弁15を開
いて温水を浴槽1内へ導く。以下、浴槽1内の水位が設
定水位に復するまでの工程は前記と同様であるのでここ
では説明を繰り返さない。
【0044】浴槽1内の湯温が低下した場合、これを吸
引管8に配設してある温度センサー19が検知して、給
湯器20の追焚機能を稼働させる。すなわち、給湯器2
0内のポンプ25を起動して浴槽1内の湯水を吸引管8
から吸い込み、追焚径路22を流通させる間にバーナー
24で加熱したのち、昇温した湯を吐出管9を経由して
一口循環口3から浴槽1内へ吹き出させる。
【0045】ところで本実施例では、浴槽1に浄化設備
30を付設して24時間風呂を構成している。浄化設備
30は、連続的又は一定時間ごとに稼働するものであっ
て、取込口4から取込管41を通じポンプ32で吸引し
た湯水を、浄化径路31に設けた生物処理槽33を通過
させて濾材の微生物と接触させることにより、湯水中の
有機物を吸着分解する。次いで殺菌装置35にて紫外線
照射等の適宜殺菌処理を施したのち、返送管42から浴
槽1へ返送する。
【0046】24時間風呂機構は浴槽1内に一定水位以
上の湯水を常時貯留させておくものであるから、水位検
知センサー18に大気圧補正を施す機会がない。しかる
に前述の如く、本発明によれば大気圧補正を省略しても
実用上問題がないので、24時間風呂機能と自動給湯機
能の両方を正常に発揮させることが可能である。
【0047】ところで前記浄化設備30における生物処
理槽33は、定期的に濾材を洗浄することが必要であ
る。これは、生物処理槽33に付設したモーター37で
内部を攪拌することにより濾材表面の付着物を剥離さ
せ、その洗浄排水を流路31途中の三方弁38に接続し
たドレン管40より外部へ放流するという工程を行う。
かかる生物処理槽33の濾材洗浄工程は自動化すること
ができる。
【0048】生物処理槽33の濾材洗浄を自動化した場
合、浴槽1内の湯水を使用して濾材洗浄したのち、洗浄
排水を外部へ放流するのが普通であるから、洗浄工程が
実行されるごとに浴槽1内の水位が減少することにな
る。従って、長期間放置しておくと定期的に濾材洗浄が
自動的に実行される結果、浴槽1内の湯水が流失してし
まうおそれがある。浴槽1から湯水が失われると、生物
処理槽33内が乾燥して濾材に付着している微生物の死
滅を招き、浴槽1に再度湯水を供給しても浄化処理を実
行することが困難となる。
【0049】しかるに本発明は自動給湯機能を有する給
湯機構10を浴槽1に付設するものであるから、浄化設
備30における生物処理槽33の濾材洗浄を自動化して
も、水位の減少に従って自動的に温水が補給されるた
め、前記問題点を生じさせるおそれがない。依って、2
4時間風呂機構の機能を長期間にわたり良好に維持する
ことができる。
【0050】〔第2実施例〕図4は、24時間風呂機構
用の浄化設備と共に、湯水を循環させ空気を混入して噴
出させる機構(以下、これを「ジェットバス機構」と言
う)を浴槽1に併設した実施例を示すものである。本実
施例では、24時間風呂機構の浄化設備用ポンプとジェ
ットバス機構用ポンプとを、1台の循環ポンプ50で兼
用し得る構成を採用した。図面に示す如く、浴槽1の下
方部に1個の取込口4とやや上方部に2個の吐出口2
a,2bとを設け、取込口4から取込管41を通じポン
プ50で取り入れた湯水を、返送管42を通じ吐出口2
a,2bから浴槽1内へ吹き出させる循環流路を形成す
ると共に、この循環流路におけるポンプ50の下流側に
浄化設備30を配設した。浄化設備30の浄化径路31
は、流入部30a近くに三方弁51を配設すると共に、
該三方弁51が浄化径路31の流出部30bとも連絡す
るような配管構成がなされている。なお同図において5
3は、ジェットバス機構を作動させるためのポンプスイ
ッチである。
【0051】ジェットバス機構を使用する場合は、前記
三方弁51の流路切換操作により、湯水が浄化設備30
内の浄化用機器を通らずに流入部30aから流出部30
bへ直接バイパスする流路を形成する。ポンプ50によ
り取込口4から吸い込んだ湯水は、三方弁51を通じて
直ちに返送管42へ送出され、空気を混入させて吐出口
2a,2bから浴槽1内へ吹き出される。浄化設備30
を利用する場合は、三方弁51を切換操作して、ポンプ
50により吸い込んだ湯水が流入部30aから生物処理
槽33・殺菌装置35等の浄化用機器を通過したのち、
流出部30bから返送管42を通じて吐出口2a,2b
より吹き出る流路を形成する。なおポンプ50は、ジェ
ットバス機構を使用する場合は高出力で作動させ、24
時間風呂機構を使用する場合は低出力で作動させるよう
に設定することが望ましい。
【0052】本実施例の如く1台のポンプ50をジェッ
トバス機構と24時間風呂機構とに兼用させることで、
それぞれの機構ごとにポンプを設置する場合と比べる
と、回路全体の定格容量を小さくすることができる。ま
た、浴室内にポンプを持ち込む場合、絶縁トランスを配
することが安全上必要となるが、これを1個で済ますこ
とができる。さらに湯水の吐出口2a,2b及び取込口
4を共有化することができるため、浴槽に形成する開口
の個数を少なくすることができる。なお取込口4にはフ
ィルターが装着されるが、取込口4は最少個数でよいか
らフィルターの洗浄の手間が軽減される。
【0053】〔第3実施例〕本発明に係る給湯機構10
は、供給する温水を自動的に設定温度に調節する機能を
有しているから、様々な温水利用機器の温水供給源とし
て活用することができる。図5に示す如く、温水径路1
4における開閉弁15の下流側に三方弁60を設け、こ
の三方弁60へ浴室内に配設した例えば簡易サウナ用の
ミスト発生器62,シャワー装置63,自動水栓64,
温水暖房装置等適宜の温水利用機器を接続するだけで、
ただちにそれらの使用が可能となる。従って、簡単な施
工で且つ低価格で浴室に新たな機能を付加することが出
来る。
【0054】なお本実施例では三方弁60をモーター6
1で切換駆動される電動式とし、コントローラ17によ
る制御により流路切換が行えるものとする。また、浴室
における温水利用機器の使用中は、浴槽への自動給湯機
能は原則として解除されるように設定しておくのが望ま
しい。何故ならば、温水利用機器の使用と浴槽1への給
湯を同時に行うためには、流路構成が複雑化すると同時
に、給湯器に高い給湯能力が要求され装置の大型化を招
くからである。勿論、給湯器20が十分な給湯能力を備
えている場合はこの限りでない。
【0055】〔その他の実施例〕本発明の実施例は前述
以外に様々な応用が可能である。例えば、本発明に係る
給湯機構は、24時間風呂機構を浴槽に付設した場合に
きわめて有用な効果を発揮するものであるが、24時間
風呂機構を省略することも可能である。
【0056】給湯器の熱源はガス・石油・電気いずれで
あってもよく、また加熱方式についても瞬間湯沸かし式
・貯湯式のいずれであるを問わない。
【0057】その他本発明は、実施の態様に応じた種々
の変更を妨げない。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る給湯機構は、既設の給湯器
を利用して自動給湯機能を付与するものであるから、例
えば24時間風呂機構等を付設し且つその浄化設備に自
動洗浄機能を持たせた場合に、洗浄排水の放流によって
浴槽内の湯水が減少しても、自動的に温水を補給して水
位を確実に回復させるから、湯水の流失による従来の問
題点を回避することができる。
【0059】また本発明では水位検知センサーの配設位
置を浴槽又は浴槽近傍としたのでセンサーの測定レンジ
を狭くすることができ、その結果、24時間風呂機構を
併設したために大気圧補正が施せなくとも実用上ドリフ
トの影響を無視することが可能となる。従って、24時
間風呂機構を併設しても、自動給湯機能を長期間にわた
り良好に維持することができる。
【0060】本発明に係る給湯機構は従来例1の給湯器
を給湯源として利用することができるが、その場合、従
来例1では浴室内に湯水混合水栓を設置することが必要
であったのに対し、本発明によれば浴室内の水栓金具を
省略することが可能となる。それ故、本発明に係る給湯
機構の一部又は全部を収納するスペースを浴室内に確保
することが容易となるので、浴室外の設備工事が不要あ
るいは僅少となり施工性が向上すると共に、浴室内に必
要機器を見栄え良く収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯機構の第1実施例の概略構成
を示す図面である。
【図2】本発明に係る給湯機構に用いる一口循環口に対
する水位検知センサーの配置例を示すものであって、図
(A)は正面図、図(B)は側面図である。
【図3】本発明に係る給湯機構に用いる水位検知センサ
ーの浴槽に対する配置例を示すものである。
【図4】本発明に係る給湯機構の第2実施例の概略構成
を示す図面である。
【図5】本発明に係る給湯機構の第3実施例の概略構成
を示す図面である。
【図6】従来例1の給湯機構の概略構成を示す図面であ
る。
【図7】従来例2の給湯機構の概略構成を示す図面であ
る。
【符号の説明】
1 浴槽 2 吐出口 3
一口循環口 4 取込口 5 温水管 6
給水管 7 給湯管 8 吸引管 9
吐出管 10 給湯機構 12 湯水混合器 1
4 温水径路 15 開閉弁 16 大気開放弁 1
7 コントローラ 18 水位検知センサー 19 温度センサー 2
0 給湯器 21 給湯径路 22 追焚径路 3
0 浄化設備 31 浄化径路 33 生物処理槽 4
1 取込管 42 返送管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯源から供給される湯と給水源から供
    給される水とを混合して設定温度の温水とする湯水混合
    器と、湯水混合器の下流側に設けられる温水流路の開閉
    弁と、浴槽又は浴槽付近に配設される水位検知センサー
    とを備え、前記開閉弁の開閉動作が前記水位検知センサ
    ーの水位検知信号に基づいて電気的に制御されることを
    特徴とする給湯機構。
  2. 【請求項2】 前記給湯源は浴槽と追焚用循環管路によ
    って接続された追焚機能付き給湯器であって、前記水位
    検知センサーは前記追焚用循環管路における浴槽近傍又
    は浴槽における追焚用循環管路の開口端部に配設されて
    いる請求項1に記載の給湯機構。
  3. 【請求項3】 前記湯水混合器は湯水の混合割合を電気
    的に制御し得るように構成されている請求項1又は2に
    記載の給湯機構。
  4. 【請求項4】 浴槽に湯水の浄化設備が付設されている
    請求項1乃至3のいずれかに記載の給湯機構。
  5. 【請求項5】 前記開閉弁の下流側に三方弁が配設さ
    れ、該三方弁に温水利用機器が接続されている請求項1
    乃至4のいずれかに記載の給湯機構。
JP7349943A 1995-12-11 1995-12-11 給湯機構 Pending JPH09159265A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002705A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Hitachi Housetec Co Ltd ミスト装置付き給湯機
JP2009537784A (ja) * 2006-05-17 2009-10-29 ヴァシレフ、プラメン・スパソフ 自動浴槽湯張り装置
JP2017164380A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 大阪瓦斯株式会社 給湯直結式ミスト装置
JP2017164381A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 大阪瓦斯株式会社 給湯直結式ミスト装置

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