JPH10153342A - 風呂湯浄化滅菌システム - Google Patents

風呂湯浄化滅菌システム

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JPH10153342A
JPH10153342A JP8326053A JP32605396A JPH10153342A JP H10153342 A JPH10153342 A JP H10153342A JP 8326053 A JP8326053 A JP 8326053A JP 32605396 A JP32605396 A JP 32605396A JP H10153342 A JPH10153342 A JP H10153342A
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Japan
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hot water
bath
temperature
sterilization
water
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JP8326053A
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Makoto Sano
真 佐野
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Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間連続使用する風呂における湯の循環回
路中に存在する菌を確実に死滅させる。 【解決手段】 浴槽4に接続され、給湯機能、湯はり機
能及び追焚機能を有する風呂給湯機3と、浴槽と前記風
呂給湯機とを接続する追焚回路中に設けられた浄化機1
とを備え、滅菌指令を受けて湯温が70℃以上の所定温
度になるまで追焚運転を行い、かつ、その所定温度を所
定時間維持することにより滅菌を行い、その後浴槽4に
注水して湯温を設定入浴温度まで下降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長時間使用する風
呂、例えばいわゆる24時間風呂において、湯の循環回
路中に存在する菌を死滅させる機能を備えた風呂湯浄化
滅菌システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、湯温制御技術等の進歩に伴って、
いつでも風呂に入れるように保温及び浄化機能を備え
た、いわゆる24時間風呂が注目されるようになり、市
場での需要は増加傾向にある。しかし、かかる24時間
風呂においては、湯温が常に35〜45℃に保たれるこ
とから細菌等が繁殖しやすい。従って、浄化機能に加え
て細菌等を死滅させる滅菌機能が求められる。そこで、
従来は、オゾンの殺菌能力を利用して、オゾンと風呂湯
とを接触させることにより、滅菌を行っていた。また、
紫外線の照射により風呂湯を滅菌する方法も行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の滅菌装置では、オゾンと接触した風呂湯、
又は、紫外線が照射された風呂湯は滅菌できても、オゾ
ンや紫外線の影響が及ばない部分、すなわち、浴槽に接
続された配管等の内壁に付着した菌を死滅させることは
できなかった。残存した菌は湯の循環により風呂湯内で
繁殖するので、衛生面での安全性が必ずしも十分ではな
いという問題点があった。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、浴槽内や配管内の風呂湯のみならず、配管の内壁等
も含めた湯の循環に関わる回路全体を確実に滅菌するこ
とのできる風呂湯の滅菌装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の風呂湯浄化滅菌
システムは、浴槽と、当該浴槽に接続され、給湯機能、
湯はり機能及び追焚機能を有する風呂給湯機と、前記浴
槽と前記風呂給湯機とを接続する追焚回路中に設けられ
た浄化機とを備えた風呂湯浄化滅菌システムであって、
滅菌指令を受けて湯温が70℃以上の所定温度になるま
で追焚運転を行い、かつ、その所定温度を所定時間維持
する手段と、前記浴槽に注水して湯温を設定入浴温度ま
で下降させる手段とを備えたものである。このように構
成された風呂湯浄化滅菌システムによれば、風呂給湯機
の追焚機能を用いて湯を高温に加熱し、かつ、一定時間
高温状態に維持することにより、滅菌を行うことができ
る。湯は循環しながら加熱されるため、浴槽内及び配管
内のすべての湯が滅菌され、また、湯の循環に関わる配
管や機器の内壁等に付着している菌も、高温の湯が流通
することにより死滅する。なお、滅菌後は浴槽に注水し
て湯温を下げるので、滅菌直後の入浴も安全に行うこと
ができる。
【0006】上記風呂湯浄化滅菌装置において、減菌指
令は予め設定されたスケジュールに基づいて定期的に出
されるようにしても良い。これにより、細菌等の増殖を
確実に防止して湯を清潔に保つことができる。
【0007】また、注水中に浴槽の排水を行う手段を備
えても良い。このようにすれば、滅菌後の注水により湯
量が増えた場合にも、排水によって、湯が溢れることを
防止できる。
【0008】また、浄化機は活性石を含むバイパス回路
を内蔵し、このバイパス回路の入口側に電磁弁を設け、
滅菌を行うときは電磁弁を閉鎖するようにしても良い。
このようにすれば、活性石に高温の湯が流れ込むことが
ないので、活性石の浄化作用が高温の湯の流通により損
なわれることがない。
【0009】また、浄化機と風呂給湯機とを共通の筐体
に収容しても良い。このように共通の筐体に収容すれ
ば、外部の配管の接続が簡単になるとともに、システム
全体として小型にすることができる。
【0010】また、浄化機と風呂給湯機とを互いに異な
る筐体に収容しても良い。このようにして両者を別体に
すれば、設置の自由度が大きくなるので、取付スペース
が充分でない場合にも取り付けしやすい。また、浄化機
のみ又は風呂給湯機のみの取替交換ができるので便利で
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態によ
る風呂湯浄化滅菌システムの構成を示す図である。当該
システムは、主として、浄化機1、風呂給湯機3及び浴
槽4により構成されている。図において、風呂給湯機3
は、給湯用熱交換器301と追焚用熱交換器302とを
有していて、それらを熱するバーナ(図示せず)は、コ
ントローラ303により、その燃焼を制御される。
【0012】給湯用熱交換器301の1次側(給水
側)、すなわち給湯用熱交換器301からコネクタ3c
に至る配管には、水量センサ304が設けられ、コネク
タ3cに接続された水道配管より供給された水道水が、
水量センサ304を介して給湯用熱交換器301に送り
込まれる。水量センサ304とコネクタ3cとの間の配
管には、給水される水道水の温度を計測すべく、給水サ
ーミスタ305が設けられている。また、給湯用熱交換
器301の2次側(給湯側)は、まず湯量制御バルブ3
06が設けられた後、水流スイッチ307を介してコネ
クタ3aに至る配管と、電磁弁308及び逆止弁付バキ
ュームブレーカ309を介してコネクタ3bに至る配管
とに分岐している。この逆止弁付バキュームブレーカ3
09は、浴槽4内の湯と水道水との混合を防ぐために設
けられているものである。給湯用熱交換器301と湯量
制御バルブ306との間の配管には給湯温度を計測する
ための給湯サーミスタ310が設けられている。
【0013】一方、追焚用熱交換器302の1次側(低
温側)は循環ポンプ311、水流スイッチ312、電磁
弁313及び湯温サーミスタ314が設けられ、コネク
タ3eに接続されている。また、追焚用熱交換器302
の2次側はコネクタ3dに接続されている。
【0014】浴槽4には、湯の出入口としての風呂アダ
プタ5a及び5bが設けられていて、上方の風呂アダプ
タ5aは配管6を介して風呂給湯機3のコネクタ3dと
接続されている。下方の風呂アダプタ5bは、配管7を
介してコネクタ3bに、また、配管18を介して浄化機
1内の循環ポンプ101に接続されている。下方の風呂
アダプタ5bにはさらに、水位センサ9が取り付けられ
ていて、これにより浴槽4内の水位を検出する。シャワ
ー10及び蛇口11は配管12を介してコネクタ3aと
接続されている。なお、蛇口11は浴室以外の場所(台
所、洗面所等)にも設けられている。
【0015】浄化機1は、フィルタ103と、活性石を
充填した浄化装置(以下、単に「活性石」という。)と
を組み合わせて構成されている。そして、前述の循環ポ
ンプ101の吐出側が浄化機1内の三方弁102と接続
されている。三方弁102は弁位置が2つあり、循環ポ
ンプ101の吐出側が、一方の弁位置では配水管へ連通
され、他方の弁位置(通常の位置)ではフィルタ103
の入口103aに接続される。フィルタ103の出口1
03bは配管8を介して風呂給湯機3のコネクタ3eと
接続されるとともに、電磁弁104を介して活性石10
5の入口105aと接続されている。活性石105の出
口105bは配管6と合流して風呂アダプタ5aと接続
されている。活性石とは例えば麦飯石であり、豊富なミ
ネラル分を含む多孔質からなる。このような麦飯石は湯
中の汚濁物質を吸着し、さらに微生物の働きで有機物を
分解することにより、湯の浄化を行う。
【0016】上記の水位センサ9、浄化機1内の循環ポ
ンプ101、三方弁102及び電磁弁104はケーブル
(図示せず)を介して風呂給湯機3内のコントローラ3
03と接続されている。また、給湯用熱交換器301及
び追焚用熱交換器302を除く、風呂給湯機3の内部に
設けられている各機器はコントローラ303と電気的に
接続されている。また、メインリモコン14及び浴室内
に取り付けられる風呂リモコン15がそれぞれケーブル
16及び17を介してコントローラ303に接続されて
いる。なお、メインリモコン14及び風呂リモコン15
には図示しない運転スイッチ、自動運転スイッチ、滅菌
スイッチ等が設けられている。
【0017】次に、以上のように構成された、風呂湯浄
化滅菌システムの動作について説明する。まず、通常の
風呂給湯機としての、「給湯」、「湯はり」及び「追
焚」の3モードに分けて説明する。
【0018】《給湯》メインリモコン14(又は風呂リ
モコン15、以下同様。)の運転スイッチ(図示せず)
を押して、風呂給湯機3を運転状態にした後、蛇口11
(又はシャワー10)を開くと、水流スイッチ307及
び水量センサ304が水流を検出して、その検出信号が
コントローラ303に送られる。また、給水サーミスタ
305及び給湯サーミスタ310はそれぞれ給湯用熱交
換器301の1次側及び2次側の水流の温度を検出し、
その検出信号がコントローラ303に送られる。コント
ローラ303はこれらの信号を受けて、必要な水量(湯
量)及びメインリモコン14において設定されている湯
温と現在の水温との差を基に、必要なガス量を演算して
バーナ(図示せず)に供給し、燃焼させる。こうして、
所定の熱量が給湯用熱交換器301に与えられる。さら
に、コントローラ303は、給湯サーミスタ310によ
り検出された給湯温度が、メインリモコン14に設定さ
れた湯温と正確に一致するように火力を微調節する。こ
うして、所望の湯温で、蛇口11の開度に応じた湯量が
提供される。なお、冬季に最大能力でガスを燃焼させて
も湯温が設定温度に達しない場合は、コントローラ30
3の指令により、湯量制御バルブ306で湯量を絞り、
設定温度の湯を供給するようにしている。
【0019】蛇口11(又はシャワー10)が閉じられ
ると、水流スイッチ307及び水量センサ304が水流
の停止を検出して、その検出信号がコントローラ303
に送られ、ガスの燃焼が停止する。
【0020】《湯はり》メインリモコン14の運転スイ
ッチを押して、風呂給湯機3を運転状態にした後、メイ
ンリモコン14の自動運転スイッチ(図示せず)又は湯
はりスイッチ(図示せず)をオンにする。水位センサ9
は浴槽4内の水位が設定水位より所定量(例えば5cm
程度)低い場合、オン信号を出力する。浴槽4内に水が
ない場合は、いうまでもなく、水位センサ9はオン信号
を出力している。コントローラ303はこのオン信号を
受けて電磁弁308を開く信号を出力する。これによ
り、水流が生じ、水量センサ304が水流を検出して、
その検出信号がコントローラ303に送られる。また、
給水サーミスタ305及び給湯サーミスタ310はそれ
ぞれ給湯用熱交換器301の1次側及び2次側の水流の
温度を検出し、その検出信号がコントローラ303に送
られる。コントローラ303はこれらの信号を受けて、
必要な水量(湯量)及びメインリモコン14において設
定されている湯はり温度と現在の水温との差を基に、必
要なガス量を演算してバーナ(図示せず)に供給し、燃
焼させる。こうして、所定の熱量が給湯用熱交換器30
1に与えられる。さらに、コントローラ303は、給湯
サーミスタ310により検出された給湯温度が、メイン
リモコン14に設定された湯はり温度と正確に一致する
ように火力を微調節する。こうして、所望の湯温で、湯
はりが行われる。
【0021】設定された水位になれば、水位センサ9が
オフ信号を出力するので、これを受けたコントローラ3
03は電磁弁308を閉にする信号を出力する。電磁弁
308が閉じられると水流が停止するので、ガス燃焼は
停止する。以後、湯の使用により、湯量が所定量減少す
ると、水位センサ9がオン信号を出力し、上述の湯はり
(湯の補充)動作が行われる。
【0022】《追焚》風呂給湯機3が運転状態にあり、
浴槽4内に湯が張られている場合において、メインリモ
コン14の自動運転スイッチ(図示せず)又は追焚スイ
ッチ(図示せず)をオンにする。これにより、コントロ
ーラ303は電磁弁313を開く信号を出力し、かつ、
浄化機1内の循環ポンプ101及び風呂給湯機3内の風
呂側循環ポンプ311を駆動する信号を出力する。循環
ポンプ101及び風呂側循環ポンプ311が駆動される
ことにより、循環ポンプ101から三方弁102、フィ
ルタ103、配管8を経由して追焚用熱交換器302を
通り、さらに配管6を経て風呂アダプタ5aに至る循環
回路(すなわち追焚回路)に水流が生じ、これを水流ス
イッチ312が検出して、その検出信号をコントローラ
303に送る。コントローラ303は所定のガス量をバ
ーナ(図示せず)に供給して燃焼させ、所定の熱量が追
焚用熱交換器302に与えられる。なお、湯中の小さな
ごみは、フィルタ103により除去される。
【0023】また、追焚時に電磁弁104は開いてい
て、追焚用熱交換器302を通る経路に対して、電磁弁
104から活性石105を通って配管6に至るバイパス
回路が形成されている。従って、フィルタ103からの
排出水(湯)の一部は電磁弁104を介して活性石10
5を通過し、風呂アダプタ5aに戻される。これによ
り、フィルタ103では捕らえることのできない汚濁物
質を活性石105により取り除き、さらに有機物の分解
を行うことにより、湯の浄化度を向上させる。
【0024】浴槽4内の湯温は湯温サーミスタ314に
より検出されるので、検出温度が設定温度になれば、コ
ントローラ303から、電磁弁313を閉路させる信号
並びに循環ポンプ101及び風呂側循環ポンプ311を
停止させる信号が出力される。これにより、水流が停止
するので、燃焼は停止する。なお、自動運転中は、所定
時間ごとに、湯温のチェックをするために、電磁弁31
3を開いて循環ポンプ101及び風呂側循環ポンプ31
1を運転する。このとき、湯温サーミスタ314によっ
て検出された温度と設定温度とに差があれば、ガスを燃
焼させて追焚を行う。
【0025】次に、浄化及び滅菌について説明する。 《浄化》前述の自動運転スイッチがオンである状態にお
いては、一定時間ごとに浄化運転が行われる。具体的に
は、一定時間ごとにコントローラ303からの指令によ
り、電磁弁104が開いて循環ポンプ101が駆動され
る。これによって、浴槽4の湯は、風呂アダプタ5bか
ら、循環ポンプ101、三方弁102、フィルタ10
3、電磁弁104、活性石105、そして風呂アダプタ
5aから浴槽4に戻る循環回路を形成する。この循環を
一定時間継続させると、前述の、フィルタ103及び活
性石105の働きにより、湯は浄化される。
【0026】《滅菌》滅菌は、風呂湯中の細菌等を死滅
させるために行うものであり、手動運転により実行する
か又は予めスケジュールを決めて定期的に(例えば、1
日1回、2〜3日に1回、週1回、月1回等)自動運転
にて行う。手動運転は湯の汚濁状況に応じて随時行うこ
とができる点で便利であり、一方、自動運転で定期的に
行う場合は、確実に滅菌を行って湯の一定の清浄度を維
持することができる。手動により行う場合は、メインリ
モコン14又は風呂リモコン15に設けられた滅菌スイ
ッチ(図示せず)をオンにすることにより滅菌運転が開
始される。滅菌運転の制御はコントローラ303により
行われる。図2は、滅菌運転の制御を示すフローチャー
トである。
【0027】図2のステップ201において、まず、滅
菌スイッチをオンにする。これにより滅菌運転が開始さ
れ、追焚に類似した動作が行われる。具体的には、電磁
弁313が開き、浄化機1内の循環ポンプ101及び風
呂給湯機3内の風呂側循環ポンプ311が駆動される
(ステップ202)。循環ポンプ101及び風呂側循環
ポンプ311が駆動されることにより、循環ポンプ10
1から三方弁102、フィルタ103、配管8を経由し
て追焚用熱交換器302に至り、さらに配管6を経て風
呂アダプタ5aに至る循環回路に水流が生じ、これを水
流スイッチ312が検出して、その検出信号をコントロ
ーラ303に送る。コントローラ303は所定のガス量
をバーナ(図示せず)に供給して燃焼させ(ステップ2
03)、所定の熱量が追焚用熱交換器302に与えられ
る。このとき、設定されている湯温(滅菌設定温度)
は、細菌等を死滅させるために必要な70℃以上の高い
温度である。なお、湯中の小さなごみは、フィルタ10
3により除去される。また、電磁弁104は滅菌運転中
は閉じていて、高温湯が活性石105に流入することを
防ぐ。これは活性石105の機能が高温湯により損なわ
れるからである。
【0028】ガスの燃焼により循環する湯の温度、すな
わち浴槽4の湯の温度は上昇し、湯温サーミスタ314
の検出温度が70℃以上の所定温度になるまで、燃焼が
継続される(ステップ204から203の繰り返し)。
検出温度が所定温度に達したら、電磁弁313を閉じ
て、循環ポンプ101及び風呂側循環ポンプ311の運
転を停止させる(ステップ205)。これにより水流が
停止するので、水流スイッチ312の出力はオフとな
り、ガスの燃焼が停止する(ステップ206)。
【0029】この状態において、湯温のチェックをする
ために、一定の比較的短い時間ごとに電磁弁313を開
いて循環ポンプ101及び風呂側循環ポンプ311を運
転する。このとき、湯温サーミスタ314によって検出
された温度と滅菌設定温度とに差があれば、ガスを燃焼
させて追焚を行う(ステップ207のNからステップ2
02)。こうして所定温度を維持したまま所定時間の経
過を待つ(ステップ207,208)。所定時間とは湯
の汚濁状態により異なるが、例えば1分から60分の範
囲である。70℃以上の所定温度を所定時間維持するこ
とにより湯中の細菌等は死滅する。高温湯の循環によ
り、浴槽4内の湯のみならず、追焚回路全体の管路内の
すべての湯が所定の温度を保っているので、循環する湯
全体の滅菌が確実に行われる。また、湯の循環に関わる
回路の配管や機器の内壁等に付着した菌も、高温湯の流
通によりすべて死滅する。こうして、湯の循環回路の全
体(湯、浴槽、配管内及び機器内)が確実に滅菌され
る。
【0030】所定時間が経過し(ステップ208の
Y)、滅菌が完了した後、浴槽4に注水して湯温を下げ
る(ステップ209)。具体的には、電磁弁308を開
いて、コネクタ3cに供給されている水道水をそのまま
(加熱せず)風呂アダプタ5bから浴槽4に注入する。
また、同時に、電磁弁313を開いて循環ポンプ101
及び風呂側循環ポンプ311を運転して浴槽4の湯を循
環させ、湯温サーミスタ314により湯温を検出する。
注水によって浴槽4の湯量が増えるので、湯が浴槽4か
ら溢れることを防止するため、水位スイッチ9により水
位を監視する。湯量が所定量を超えない場合(ステップ
210のN)には、湯温が所定の温度(設定入浴温度)
にまで下がったかどうかを湯温サーミスタ314の検出
出力に基づいて判断し(ステップ213)、下がってい
れば運転は終了する。湯温が所定の温度にまで下がって
いなければさらに注水する(ステップ213のNからス
テップ209)。
【0031】注水中に、湯量が所定量を超えた場合は排
水を行う(ステップ210のYからステップ211)。
具体的には、三方弁102の弁位置を切り替えて、循環
ポンプ101の吐出側を排水管に接続した後、循環ポン
プ101を運転して浴槽4の湯を排出する(ステップ2
11)。排水は湯量を水位センサ9により監視しながら
継続し(ステップ212のNからステップ211)、そ
の後湯量が所定量以下になったら(ステップ212の
Y)、その時点で、湯温が所定の温度(設定入浴温度)
にまで下がっていれば、運転は終了する。湯温が所定の
温度まで下がっていなければ、既述の動作を繰り返す。
【0032】こうして、高温加熱による滅菌を行った
後、設定入浴温度にまで湯温を下げておくことにより、
誤って火傷をすることもなく、清潔で安全な入浴を行う
ことができる。
【0033】図3は、図1に示した風呂湯浄化滅菌シス
テムに、さらにオゾンによる滅菌装置を併設したシステ
ムを示す図である。図において、電装ユニット32内に
はオゾン発生装置及びエアポンプが内蔵され、コントロ
ーラ31から所定時間ごとに指令を受けてオゾンを発生
し、発生したオゾンはエアポンプによりシリコンチュー
ブ33を通って浴槽4内に放出される。これにより、浴
槽4内の湯の滅菌が行われる。このようにしてオゾンに
よる滅菌を、前述の高温加熱による滅菌と併用すれば、
さらに確実に滅菌を行うことができる。
【0034】なお、上記実施形態においては、浄化機1
と風呂給湯機3とは互いに異なる筐体に収容されてい
る。このように両者を別体にすれば、設置の自由度が大
きくなるので、取付スペースが充分でない場合にも取り
付けしやすい。また、浄化機1のみ又は風呂給湯機3の
みの取替交換ができるので便利である。一方、浄化機1
と風呂給湯機3とを共通の筐体に収容することも可能で
ある。その場合は、両者の接続が筐体内で行われるため
外部の配管の接続が簡単になるとともに、システム全体
として、より小型にすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。
【0036】本発明の風呂湯浄化滅菌システムは、滅菌
指令を受けて70℃以上の所定温度になるまで追焚運転
を行い、かつ、その所定温度を所定時間維持する手段
と、前記浴槽に注水して湯温を入浴に適した温度まで下
降させる手段とを設けたので、風呂給湯機の追焚機能を
用いて湯を高温に加熱し、かつ、一定時間高温状態に維
持することにより、滅菌を行うことができる。このよう
にして高温湯を循環させることにより、風呂湯(浴槽内
及び配管内)のみならず、循環回路内のすべての配管及
び機器の内部が滅菌される。また、滅菌後は浴槽に注水
して湯温を下げるので、滅菌直後の入浴も安全に行うこ
とができる。
【0037】上記風呂湯浄化滅菌装置において、予め設
定されたスケジュールに基づいて定期的に滅菌指令を出
すようにした場合は、細菌等の増殖を確実に防止して湯
を清潔に保つことができる。
【0038】また、注水中に浴槽の排水を行う手段を備
えた場合は、滅菌後の注水により湯が溢れることを防止
できる。
【0039】また、浄化機内の、活性石を含むバイパス
回路の入口側に電磁弁を設け、滅菌を行うときはその電
磁弁を閉鎖するようにした場合は、活性石への高温湯の
流入を防止できるので、活性石の浄化作用が高温湯の流
通により損われることがない。
【0040】また、浄化機と風呂給湯機とを共通の筐体
に収容した場合は、外部の配管の接続が簡単になるとと
もに、システム全体として小型にすることができる。
【0041】また、浄化機と風呂給湯機とを互いに異な
る筐体に収容した場合は、設置の自由度が大きくなるの
で、特に、取付スペースが充分でない場合に取り付けし
やすい。また、浄化機のみ又は風呂給湯機のみの取替が
できるので便利かつ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による風呂湯浄化滅菌シス
テムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による風呂湯浄化滅菌シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図3】図1の構成に、オゾンによる滅菌装置を付加し
た状態を示す図である。
【符号の説明】
1 浄化機 101 循環ポンプ 102 三方弁 103 フィルタ 103a,105a 入口 103b,105b 出口 104 電磁弁 105 活性石 3 風呂給湯機 301 給湯用熱交換器 302 追焚用熱交換器 303 コントローラ 304 水量センサ 305 給水サーミスタ 306 湯量制御バルブ 307,312 水流スイッチ 308,313 電磁弁 309 逆止弁付バキュームブレーカ 310 給湯サーミスタ 311 循環ポンプ 314 湯温サーミスタ 3a〜3e コネクタ 4 浴槽 5a,5b 風呂アダプタ 6,7,8,12,18 配管 9 水位センサ 10 シャワー 11 蛇口 14 メインリモコン 15 風呂リモコン 16,17 ケーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽と、当該浴槽に接続され、給湯機能、
    湯はり機能及び追焚機能を有する風呂給湯機と、前記浴
    槽と前記風呂給湯機とを接続する追焚回路中に設けられ
    た浄化機とを備えた風呂湯浄化滅菌システムであって、 滅菌指令を受けて湯温が70℃以上の所定温度になるま
    で追焚運転を行い、かつ、その所定温度を所定時間維持
    する手段と、 前記浴槽に注水して湯温を設定入浴温度まで下降させる
    手段とを備えたことを特徴とする風呂湯浄化滅菌システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記減菌指令は予め設定されたスケジュー
    ルに基づいて定期的に行われることを特徴とする請求項
    1記載の風呂湯浄化滅菌システム。
  3. 【請求項3】注水中に前記浴槽の排水を行う手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の風呂湯浄化滅菌シス
    テム。
  4. 【請求項4】前記浄化機は、活性石を含むバイパス回路
    を内蔵し、このバイパス回路の入口側に電磁弁を設け、
    前記滅菌を行うときは当該電磁弁を閉鎖することを特徴
    とする請求項1記載の風呂湯浄化滅菌システム。
  5. 【請求項5】前記浄化機と前記風呂給湯機とを共通の筐
    体に収容したことを特徴とする請求項1記載の風呂湯浄
    化滅菌システム。
  6. 【請求項6】前記浄化機と前記風呂給湯機とを互いに異
    なる筐体に収容したことを特徴とする請求項1記載の風
    呂湯浄化滅菌システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036649A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機
CN105202762A (zh) * 2014-06-20 2015-12-30 海信(山东)空调有限公司 一种用于热水器系统的杀菌方法和装置

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