JP3607764B2 - 湯水浄化式追焚装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽の湯水を浄化するとともに追焚を行なうための湯水浄化式追焚装置に関し、より詳しくは、濾過器などに繁殖する雑菌を確実に殺菌して清潔で衛生的な入浴環境を実現可能な湯水浄化式追焚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の湯水浄化式追焚装置は、浴槽の湯水を循環経路を介して循環させながら、この循環経路中に設けた濾過器や殺菌器によって湯水中の垢などのゴミを回収するとともに湯水中に繁殖する雑菌を殺菌し、浴槽に還流するようにしていた。さらに、前記循環する湯水の温度を検出し、湯水の温度が設定温度よりも低い場合には、循環経路中に設けた熱交換器で加熱することにより追焚し、湯水の温度を設定温度まで昇温させるようにしていた。
【0003】
前記濾過器は濾過材としてガラスビーズなどを用いており、湯水を通すことにより垢などの小さなゴミを充填したガラスビーズで濾過するようにしている。また、前記殺菌器内には紫外線灯などの殺菌灯が封入されており、殺菌器内に湯水を通過させながら紫外線を照射することにより雑菌を殺菌している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
浴槽が小さく、しかも入浴者数もそれほど多くない家庭用の小さな風呂の場合、前記した従来の湯水浄化式追焚装置でも十分にその機能を発揮することができた。しかしながら、ホテル、公共施設、病院などで使用する大浴場の場合、浴槽の容量が大きく、一般的に浴槽の湯水量は1.5〜2トンにもなる。また、入浴者数も極めて多く、例えば数十人〜数百人にもなるのが普通である。このため、濾過器による不純物の除去を十分に行なおうとすると、湯水を大流量で循環させる必要がある。
【0005】
このように湯水を大流量で循環させると、殺菌器を通過する単位時間当たりの流量が大きくなるため、通過する湯水に十分に紫外線を照射して殺菌することができなくなり、不純物の除去と殺菌とを同時に満足させることが難しかった。このため、濾過器の濾過材などが雑菌繁殖の温床となるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、濾過器などに繁殖する雑菌を確実に殺菌して清潔で衛生的な入浴環境を実現可能な湯水浄化式追焚装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために次のような手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の発明は、浴槽の湯水を循環ポンプにより吸引して再び浴槽に還流する循環経路と、前記循環経路中に設けられた循環湯水を濾過するための濾過器と、浴槽の湯水の設定温度よりも高い温度に加熱された上水を供給することにより前記循環経路を流れる循環湯水を加熱する熱交換器と、前記上水を前記濾過器へ導入するための上水導入手段と、前記上水の温度を検出する上水温度検出手段と、前記濾過器に導入された上水を外部へ排出する排出手段と、前記上水の温度が設定温度以上であるときに前記上水を所定時間前記濾過器に導入し、前記上水の導入後に上水の温度が設定温度以下となったときは前記上水の導入を停止して上水の温度が設定温度以上となるまで待機し、設定温度以上となった時点で前記上水を改めて所定時間前記濾過器に導入する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とした場合、高温の上水が濾過器に所定時間通水され、濾過器の殺菌が行なわれる。もしこの殺菌を行なっている最中に上水の温度が設定温度以下に低下した場合には、十分な殺菌が不可能であるとしてその時点で上水の導入が停止され、上水の温度が設定温度以上に回復するまで待機される。そして、上水の温度が設定温度以上に昇温した時点で、再び高温の上水が濾過器に所定時間通水され、確実な殺菌が行なわれる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記濾過器による循環湯水の濾過時間を計時して積算し、該積算時間が設定時間に達する度に前記上水の導入動作を行なわせるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
このような構成とした場合、濾過器が設定時間使用される度に自動的に高温上水による殺菌が行なわれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に、本発明に係る湯水浄化式追焚装置の一例を示す。
図において、1は浴槽、2は湯水、3は本発明の湯水浄化式追焚装置である。浴槽1内に貯留された湯水2は、戻り管4、循環温水センサ5、逆止弁6、フィルター装置7を介して分岐部aに至り、この分岐部aから第1循環ポンプ12と、第1流路切換弁11を介した第2循環ポンプ14への流路に分岐され、さらに第1濾過器18、第1殺菌器21を介する循環流路と、第2濾過器24、第2殺菌器27を介する循環流路に分岐されている。
【0012】
前記フィルター装置7は髪の毛などの大きなゴミを除去するもので、その内部には髪の毛などの大きなゴミを除去するメッシュなどのフィルター8が設けられている。また、フィルター装置7の下部には、洗浄水を外部に排水するための第2排水管10と第2排水弁9が設けられている。
【0013】
第1濾過器18と第2濾過器24は垢などの小さなゴミを除去するもので、その内部には湯水を濾過するためのガラスビーズ20,26が収容されている。また、それぞれの濾過器18,24の上部には、濾過器内部に溜まった湯水の排水する際に空気を導入するためのエアートップ19,25が設けられている。
【0014】
殺菌器21,27は湯水中に繁殖する雑菌を殺菌するもので、その内部には紫外線灯などの殺菌灯22,28が格納されており、殺菌器21,27内を通過する湯水に紫外線を照射することにより殺菌を施すように構成されている。
【0015】
前記第1殺菌器21と第2濾過器24からの流路は合流配管31で合流され、追焚切換弁33を介して合流部bに至る。そして、この合流部bにおいて合流配管31と往き管36が接続され、浴槽1に湯水を還流する循環経路が構成されている。
【0016】
戻り管4と往き管36は大径の配管で構成され、分岐部aから合流部bにかけての配管は、前記戻り管4、往き管36よりも小径の配管で構成されており、戻り管4からの流水量を合流配管31の圧力損失によって規制している。
【0017】
32はバイパス管で、合流配管31と平行に合流部bに接続されている。その途中にはバイパス弁34が設けられており、このバイパス弁34を開くことにより、合流配管31で規制されていた流量を開放し、循環流量を増加させる構成となっている。
【0018】
また、分岐部aから第2循環ポンプ14にかけての流路には、合流配管31への流路へと切換を行なう3方弁で構成された第1流路切換弁11が、また第2循環ポンプ14からフィルター装置7と第2濾過器24への流路を切り換える3方弁よりなる第2流路切換弁16が、さらに第1濾過器18、第2濾過器24への入口には3方弁からなる第1排水切換弁17と第2排水切換弁23がそれぞれ設けられている。
【0019】
第1殺菌器21の出口と第1濾過器18の入口を結ぶ流路には、洗浄弁30が設けられている。また、第1排水切換弁17と第2排水切換弁23の間から洗浄水を外部に排出するための第1排水管29が分岐して設けられている。第1循環ポンプ12と第2循環ポンプ14の出口側には、それぞれのポンプによる流水を検出するための第1流水スイッチ13と第2流水スイッチ15が設けられている。
【0020】
さらに、合流配管31には、熱交換器35への流路と合流点bへの流路のいずれかに切り換えるための追焚切換弁33が設けられている。熱交換器35は浴槽1の湯水2と上水を通過させる2つの流路からなり、上水管37を通過する加熱された高温の上水より熱交換器35を介して湯水2に熱を与え、浴槽1内の湯水を加熱するようにしている。
【0021】
38は、上水管37を流れる上水の温度を監視する上水温センサである。上水管37を通る上水の温度が所定温度以下であるときは、熱交換器35によっては循環する湯水を加熱できないものとして追焚切換弁33を合流部b側に切り換え、循環する湯水2が熱交換器35を通過しないように制御するために設けられているものである。
【0022】
上水管37には上水導入管39が分岐して設けられており、逆止弁40、下水の逆流を防止するための真空破壊弁41、上水導入弁42、逆止弁43,44を介して、上水を第1濾過器18と第2濾過器24の下部に導入できるように構成されている。
【0023】
以上のように、循環流路にはそれぞれ循環ポンプ12,14と濾過器18,24からなる2つの分岐流路を設け、それぞれの循環ポンプと濾過器に浄化と追焚を分担させることにより、1個の循環ポンプと1個の濾過器のみで構成した装置に比べて個々のポンプと濾過器の容量を小さくすることが可能となる。このため、濾過器による圧力損失が小さくなるので耐久性が向上し、長寿命で小型の湯水浄化式追焚装置を構成することができる。
【0024】
図2は、前記湯水浄化式追焚装置の電気回路の構成を示すブロック図である。図中、100は制御部であり、CPU101、CPU101に接続されたA/D変換器102,103、データや各種情報を一時記憶するためのRAM106、装置全体の動作を制御する制御プログラムや各種制御データが格納されたROM107、そして動作時間などの計測した時間や故障警告データなどを格納するためのEEPROM125が設けられている。108は内蔵アナログ回路とCPUのインターフェースのためのI/O装置である。
【0025】
A/D変換器102,103には、戻り管から流入する浴槽1の湯水2の水温を検出する湯水温センサ5と、熱交換器25の上水管37を流入する上水温度を検出するための上水温センサ38が接続されている。
【0026】
I/O装置108には、第1ポンプ駆動回路109、第2ポンプ110、第1殺菌灯駆動回路111、第2殺菌灯駆動回路112、各切換弁や開閉弁を駆動する各駆動弁駆動回路113、第1流水検出回路114、第2流水検出回路115が接続されている。
【0027】
第1循環ポンプ109には第1循環ポンプが、第2循環ポンプ駆動回路110には第1循環ポンプ14が、第1殺菌灯駆動回路111には第1殺菌灯22、第2殺菌灯駆動回路112には第2殺菌灯28が、駆動弁駆動回路113には各種駆動弁が、第1流水検出回路には第1流水スイッチ13が、第2流水検出回路115には第2流水スイッチがそれぞれ接続されている。
【0028】
第1殺菌灯駆動回路111と第2殺菌灯駆動回路112は、I/O108からの信号により第1および第2の殺菌灯22,28を点灯すると共に、各殺菌灯の駆動電流を監視して断線を検出したらI/O108を介してCPU101に信号を送る構成となっている。また、このI/O108には、外部リモコン制御部120との間で通信を行なうための送受信回路116が設けられている。
【0029】
前記制御部100は、外部リモコン制御部120によって操作される。
外部リモコン制御部120には、CPU121、RAM123、CPU121を動作させるためのプログラムが格納されているROM124、内蔵アナログ回路とCPUのインターフェイスのためのI/O装置122が設けられている。
【0030】
I/O装置122には、運転スイッチ132のための入力回路126、浴槽1の湯水2の追焚温度を設定する温度設定スイッチ133のための温度設定回路127、設定温度,各種故障警報などの情報を報知する表示装置134を駆動するための表示回路128、濾過器18,24の洗浄または洗浄開始時間の変更を行なう洗浄スイッチ135のための入力回路129、第1殺菌灯22の交換後に警報をリセットするリセットスイッチ136のための入力回路130、第2殺菌灯27の交換後に警報をリセットするリセットスイッチ137のための入力回路131がそれぞれ接続されている。
【0031】
図3は、前記外部リモコン装置120の表示パネル部の外観図である。
外部リモコン装置120の表示パネル部134には、設定温度,検出温度,警報情報コードなどを2桁の数字や記号で表示するための7セグメントのLED表示器138,139、濾過器などの洗浄中を表す洗浄ランプ140、設定温度まで追焚中であることを表すLED141、運転中は自己発光する運転スイッチ132が設けられている。さらに、濾過器の洗浄を任意に行なうための洗浄スイッチ135、設定温度を変更するための設定温度スイッチ133が設けられている。なお、スイッチ部の開閉蓋の内側には、すべての設定を初期状態に戻すリセットボタン1,2が設けられている。
【0032】
運転スイッチ132が発光状態、すなわち濾過・追焚動作中の場合には、洗浄スイッチ135を押すと任意に濾過器の洗浄を行なうことができる。なお、この洗浄スイッチ135は、洗浄時間切換スイッチも兼ねており、運転停止時に洗浄スイッチ135を押すと、濾過器の洗浄開始周期を4時間から2時間へ、あるいは逆に2時間から4時間へ任意に変更することができる。
【0033】
進んで、前記湯水浄化式濾過装置における各種の動作を説明する。
なお、以下に述べる各種の動作は、図2に示す外部リモコン装置120からそれぞれ必要な指令が与えられるとともに、制御部100により制御されるものである。
【0034】
まず最初に、浴槽内の湯水を浄化しながら追焚を行なう場合の動作について、図4の動作説明図を参照して説明する。なお、図4中、点線は浴槽1の湯水2(下水)の循環流路を示し、破線は上水の流路を示すものである。
【0035】
図4は、浴槽1の湯水2を浄化しながら追焚している状態を表しており、制御部100によって、第1流路切換弁11は第1のポート50から第2のポート51への流路に、第2流路切換弁16は第1のポート53から第2のポート54への流路に、第1排水切換弁17は第1のポート56から第2のポート57への流路に、第2排水切換弁23は第2のポート60から第3のポート61への流路に、追焚切換弁33は第1のポート62から第2のポート63への流路に、それぞれ切り換えられている。
【0036】
第1循環ポンプ12と第2循環ポンプ14による流水は、戻り管4から分岐部aに到り、分岐部aにおいて、第1循環ポンプ12の循環流路、すなわち第1濾過器18と第1殺菌器21への循環路と、第2循環ポンプ14の循環流路、すなわち第1濾過器24と第2殺菌器27への循環路に分岐される。分岐部aは大径の戻り管4からの流水をほぼ均等に分流して各循環路に流すが、この分流した各循環路は戻り管4よりも小さな管径の分流配管31で合流して一緒になるため、この管径の差による圧力損失によって流水量が激減する。この流水量が激減した状態で、湯水2は熱交換器35において上水間37を流れる高温の上水から熱量を受けて加熱され、この加熱された湯水が戻り管36を介して浴槽1に還流されることにより、浴槽1内の湯水2が昇温する。
【0037】
このように、管径の小さな分流配管31によって循環流水量を減少させることにより、熱交換器35における単位流量あたりの熱交換効率が向上し、浴槽1に還流される湯水2の温度を効率よく上昇することができる。このため、還流される高温の湯水と浴槽内の低温の湯水とが対流によって効率よく攪拌されるので、設定温度まで効率よく沸きあげることができる。
【0038】
また、循環流量が減少していることから、第1および第2の殺菌器21,27内を通過する湯水に対して殺菌用の紫外線を十分に照射することが可能となり、効率よく殺菌することができる。
【0039】
次に、追焚はしないで浄化のみを行なう場合の動作について、図5の動作説明図を参照して説明する。なお、図5中、点線は浴槽1の湯水2(下水)の循環流路を示し、破線は上水の流路を示すものである。
【0040】
図5は、循環水温センサ5で検出される浴槽1の湯水2の温度が設定温度に到達した場合、または上水温度センサ38で検出される上水温度が所定温度以下に低下した場合の循環流水の状態を表している。浴槽1の温度が設定温度に到達した場合には、制御部100は、湯水2の加熱を停止し、循環流水量を増加させて大量の湯水2を濾過器18,24に送り込み、濾過量を増大させて湯水2を浄化するものである。
【0041】
この時には、第1および第2の殺菌器21,27を通過する湯水の流量が増大するため、単位流量あたりの紫外線照射時間が減少し、殺菌能力は低下する。すなわち、この場合は、浴槽1内の湯水に含まれるゴミなどの不純物を取り除くことに専念し、循環流量の小さな追焚時の浄化能力を補填するものである。
【0042】
浴槽1の湯水2の温度が設定温度に到達したとき、または上水温度が所定温度より低下したときには、制御部100は追焚切換弁33を駆動して第1のポート62から第3のポート64への流路に切り換え、熱交換器35を迂回して湯水2の加熱を停止する。
【0043】
また、バイパス弁34を開き、管径の小さな合流配管31によって流量を規制されている湯水をこのバイパス弁34によってバイパスさせることにより流量を増大させ、大径の往き管36から湯水2を還流して濾過能力を増大させるものである。一例として、この時の流量は60リットル/分である。
【0044】
また、上水管37を流れる上水の温度が例えば60℃以下になった場合には、湯水2を加熱できないものとして、追焚切換弁37の流路を合流部b側へ切り換える。
【0045】
前記図4、図5のように湯水の浄化を行なった場合、第1および第2の濾過器18,24にはゴミなどの濾過した不純物が蓄積され、時間が経つに従ってその濾過能力が低下してくる。また、フィルター装置7には大量の髪の毛などが蓄積し、循環流水量が減少するなどの障害が出てくる。このため、所定時間ごとに濾過器18,24、フィルター装置7を洗浄する必要がある。この洗浄動作について、図6〜図8を参照して説明する。
【0046】
図6は第1濾過器18の洗浄時の流路設定状態を、図7は第2濾過器24の洗浄時の流路設定状態を、図8はフィルター装置7の洗浄時の流路設定状態をそれぞれ示している。第1および第2濾過器18,24の洗浄は第1循環ポンプ12が担い、フィルター装置7の洗浄は第2循環ポンプ14が担っている。この濾過器18,24、フィルター装置7の洗浄は、追焚または濾過動作を所定時間(例えば4時間)行なう毎に実行される。なお、それぞれの図面中、点線の経路が各洗浄時の流路である。
【0047】
第1および第2濾過器18,24の内部には濾過材としてガラスビーズ20,26が納められており、このガラスビーズ20,26の間隙には濾過されて詰まったゴミなどの不純物が蓄積されているため、濾過器18,24の逆方向から湯水を導入してガラスビーズを下方から攪拌し、ゴミ等を外部に排出するようにしている。この時、あまりに洗浄流量が大きいと、濾過器18,24内のガラスビーズが外部に排出されてしまうため、ガラスビーズが外部に排出しない程度に洗浄用の流量を設定しなければならない。
【0048】
そこで、第1および第2濾過器18,24の洗浄時には、第1循環ポンプ12のみを使用し、その循環経路の圧力損失により流量を低減し、濾過器の洗浄を行なうようにしている。この時の流量は、例えば18リットル/分程度である。
【0049】
まず最初に、図6の第1濾過器18の洗浄について、説明する。
第1流路切換弁11を第2のポート51から第2のポート52に切り換え、第2排水切換弁23は全方向に対して閉止する。さらに、第1排水切換弁17を第2のポート57から第3のポート58に切り換え、洗浄弁30を開くとともに追焚切換弁33を全方向に対して閉止し、バイパス弁34を閉止して流路を設定する。
【0050】
そして、第1循環ポンプ12を駆動すると、戻り管4から吸引された湯水2は、図5中に点線で示す流路のごとく、第1濾過器18の逆方向から第1排水管29を介して外部に排水される。この時、ガラスビーズは逆方向から舞いあげられてゴミ等が分離され、第1排水管29より外部に排出される。この循環流路は戻り管4より小径に構成されているので、ガラスビーズ20が外部に排出されない程度にまでポンプ12の吸引流量が規制される。
【0051】
次に、図7の第2濾過器24の洗浄について説明する。
第1濾過器18の洗浄が終了したら、第2排水切換弁23を第1のポート59から第3のポート61に切り換え、第1排水切換弁17の全方向の流路を閉止し、第2濾過器24のための洗浄回路を構成する。そして、第1循環ポンプ12を駆動し、図7の点線で示す流路を通って、湯水2が第1排水管29より外部に排出される。
【0052】
次に、図8のフィルター8の洗浄について説明する。
フィルター装置7のフィルター8は、浴槽1の湯水2に含まれる髪の毛などの大きなゴミを除去するためのものである。特に大人数が入浴する場合、大量のゴミが捕捉され、水の流れが阻害されるので、フィルター8に捕捉された大きなゴミを定期的に外部に排出する必要がある。そこで、このフィルター8に蓄積されたゴミを除去するために、浴槽1の湯水2をフィルター8の逆側からポンプによって導入し、洗浄することが行なわれる。
【0053】
さて、フィルター8に蓄積されたゴミの除去は通水初期の噴出量が多いほど効果的に排出できるが、この浴槽1の湯水2をポンプによって吸引した場合、浴槽1からの配管が長いことから必要とする水量を吸引するには時間がかかり、初期の噴出量が不足する。このため、大容量のポンプを使用してもその浄化効率がなかなか上がりにくい。そこで、本発明ではフィルター8の洗浄において浴槽1の湯水2の不足噴出量を補うために、濾過器18,24に貯留している湯水も吸引して初期噴出量を増加せしめ、フィルター8の逆側から噴出させて浄化するものである。
【0054】
まず、第1流路切換弁11の流路を第3のポート52から第2のポート51への流路に切り換えるとともに、第2流路切換弁16を第1のポート53から第3のポート55に切り換える。さらに、第2排水弁9を開き、第2排水切換弁23の流路を全方向に対して閉止し、洗浄弁30を開くとともに追焚切換弁33を第1のポートから第3のポートへの流路に切り換え、バイパス弁34を開いて流路を設定する。
【0055】
そして、第2循環ポンプ14を駆動すると、図8の点線で示す流路のように、濾過器18,24内に貯留している湯水と、往き管36から吸引される浴槽1の湯水2がフィルター装置7の逆側から導入され、フィルター8の裏側から水圧を加えて第2排水管10からゴミとともに外部に排出する。
【0056】
このように、フィルター装置7の洗浄に際しては、初期噴出量の不足を補填するために、浴槽1の湯水2だけでなく濾過器18,24の湯水も利用し、さらに、往き管36からの湯水を効率よく吸引するために、合流配管31だけではなくバイパス管32からも湯水を吸引し、フィルター装置7を洗浄するための水量を得ている。
【0057】
19,25はエアートップで、濾過器18,24内の湯水の減少、すなわち濾過器の内圧の減少に伴い濾過器内に空気を導入するもので、内部からの水圧には逆止弁の役割をするものである。
【0058】
さて、本発明の湯水浄化式追焚装置3は、第1および第2濾過器18,24によって湯水中のゴミを除去するとともに殺菌器21,27によって殺菌を施しているが、大容量の浴槽1の湯水2を循環しているうちに濾過器18,24内のガラスビーズ20,26に付着した雑菌が繁殖し、この雑菌が殺菌灯22,28にて減菌されながらも浴槽1に還流して繁殖する。このため、殺菌器21,27で殺菌を行なっても、ある程度の菌数で平衡状態になってしまい、完全な殺菌を行なうことは難しい。そこで、第1および2濾過器18,24や途中の配管内の雑菌を定期的に殺菌して外部へ排出し、雑菌の繁殖を未然に防ぐ必要がある。
【0059】
この殺菌動作について、図9を参照して説明する。
この殺菌は、上水管37から供給される高温に加熱された上水を濾過器18,24へ導入して高温殺菌し、殺菌後の雑菌の死骸の混ざった上水を外部へ排出することにより行なわれる。なお、図9中、点線の経路がそのときの流路である。
【0060】
まず、第1流路切換弁11を第1のポート50から第2のポート51への流路に切り換え、第2流路切換弁16を第1のポート53から第2のポート54への流路に切り換える。さらに、第1排水切換弁17を第2のポート57から第3のポート58への流路に切り換えるとともに第2排水切換弁23を第1のポート61から第3のポート59への流路に切り換え、第2排水弁9、洗浄弁30、バイパス弁34を閉じ、追焚切換弁33を全方向に対し閉止状態にする。
【0061】
続いて、上水導入弁42を開くと、上水管37を流れる高温の上水が逆止弁40、真空破壊弁41、逆止弁43,44を経て濾過器18,24に導入され、さらに第1排水管29を経て外部に排出される。
【0062】
上水管37を流れる上水温度は60℃〜70℃であり、上水導入弁42を殺菌に必要な所定時間以上にわたって開き、高温の上水を濾過器18,24に通水する。濾過器18,24の逆側から導入された高温の上水により内部のガラスビーズ20,26は攪拌され、付着した雑菌が殺菌されると同時に上水の流入圧力により雑菌の死骸が外部に排出される。
【0063】
なお、逆止弁40,43,44と真空破壊弁41は、上水に下水が混入しないようにするために設けた縁切り手段である。
【0064】
次に、前述した図4から図9までの一連の処理動作について、図10および図11のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
ステップS1では、第1循環ポンプ12と第2循環ポンプ14を駆動し、浴槽1の湯水2の循環、すなわち湯水の濾過を開始する。
【0066】
ステップS2では、殺菌灯22,28の点灯を開始する。すなわち、湯水2の殺菌を開始する。
【0067】
ステップS3では、第1の濾過積算時間の計測値がクリアされているかどうかを判断する。YESの場合にはステップS4に、NOの場合にはステップS5に移行する。
【0068】
ステップS4では、第1の濾過積算時間、すなわち循環ポンプが駆動している時間の積算を開始する。この第1の濾過積算時間は、濾過運転を開始してから4時間経過したら濾過器の洗浄を行なうためのものである。
【0069】
なお、運転停止中に洗浄スイッチ135(図3参照)を押すことにより、洗浄開始積算時間を4時間から2時間へ、あるいは逆に2時間から4時間へ変更することができる。これは、業務用などの大容量の浴槽の湯水の汚れ具合により任意に濾過器の洗浄時間を変更し、濾過能力を回復させるためである。
【0070】
ステップS5では、第1の濾過積算時間の計測値がクリアされているかどうかを判断する。YESの場合にはステップS6に、NOの場合にはステップS7に移行する。
【0071】
ステップS6では、第2の濾過積算時間、すなわち循環ポンプが駆動している時間の積算を開始する。この第2の濾過積算時間は濾過運転を開始してから24時間経過したら濾過器や循環経路の高温上水による殺菌洗浄を行なうためのものである。
【0072】
ステップS7では、上水温センサ38にて検出される上水管37を流れる加熱された上水の温度が、例えば60℃以上あるかどうかを判断する。60℃以上であれば浴槽1の湯水2の追焚が可能であるとしてステップS8へ、60℃未満であれば追焚が不可能であるとしてステップS11に移行する。
【0073】
ステップS8では、循環水温センサ5にて検出される湯水の温度が設定温度以下であるかどうかを判断する。設定温度以上であれば追焚が不要であるとしてステップS11へ、設定温度未満であれば追焚を行なうべくステップS9に移行する。
【0074】
ステップS9では、図4の点線で示す流路のようにバイパス弁30を閉止して循環流水を合流配管31に流入させ、その圧力損失により流量を36リットル/分まで減少させる。
【0075】
ステップS10では、追焚切換弁33の流路を第1のポート62から第2のポート63への流路に切り換え、循環する湯水2を熱交換器35に通過させる。そして、この熱交換器35において上水管37を流れる高温の上水と熱交換して浴槽1へ還流することにより、浴槽1内の湯水2の温度を昇温させる。
【0076】
ステップS11では、図5の点線で示す流路のようにバイパス弁30を開いて合流配管31と平行に湯水2を往き管36に還流するようにし、その循環流量を60リットル/分まで上昇させることにより浴槽1の湯水2の濾過浄化量を増大させ、ゴミなどを効率よく回収させる。
【0077】
そして、ステップS12では、追焚切換弁33の流路を第1のポートから第3のポートに切り換えることにより熱交換器35を迂回させ、循環流水の追焚を行なわないように設定する。
【0078】
ステップS13では、第1の濾過積算時間として4時間(または2時間)経過したかどうかを判断する。4時間(または2時間)経過したときは、ステップS15に移行し、濾過器の洗浄動作に移行する。
【0079】
ステップS14では、第2の濾過積算時間として24時間経過したかどうかを判断する。24時間経過したときは、ステップS20に移行し、高温上水による濾過器などの殺菌動作に移行する。
【0080】
ステップS15からステップS19までは、濾過器18,24、フィルター装置7の洗浄動作を表している。
【0081】
まず、ステップS15にて、第1循環ポンプ12と第2循環ポンプ14の動作を停止させる。すなわち、追焚動作、浄化動作による湯水2の循環を停止させる。
【0082】
続いて、ステップS16にて、殺菌灯22,28を消灯する。
【0083】
ステップS17では、図6および図7の点線で示す流路のように、第1濾過器18と第2濾過器24の洗浄を行なう。この時の洗浄流量は、例えば18リットル/分である。
【0084】
ステップS18では、図8の点線で示す流路のように、フィルター装置7のフィルター8に蓄積した髪の毛などの大きなゴミを除去する。洗浄のための初期流量を補填するため、第1濾過器18と第2濾過器24に貯留する湯水を、往き管36から導入する湯水とともにフィルター装置7に導入し、浄化を行なう。
【0085】
ステップS19では、第1の濾過時間の積算値をクリアし、ステップS1に戻る。
【0086】
続いて、ステップS20からステップS23にかけての高温上水による濾過器などの殺菌動作について説明する。
【0087】
まず、ステップS20にて、第1循環ポンプ12と第2循環ポンプ14の動作を停止させる。すなわち、追焚動作、浄化動作による湯水2の循環を停止させる。
【0088】
続いて、ステップS21により紫外線殺菌灯22,28を消灯する。
【0089】
次に、ステップS22において、図9の破線で示す流路のように、濾過器18,24の高温上水による殺菌を行なう。殺菌に導入する上水温度は60℃以上で、約1分間通水して殺菌を行ない、雑菌の死骸とともに上水を外部に排出する。雑菌の死骸は外部に排出されるため、その死骸が新たな雑菌の繁殖源となることはない。
【0090】
ステップS23では、第2の濾過時間の積算値をクリアし、ステップS1に戻る。
【0091】
本発明の湯水浄化式追焚装置においては、濾過器18,24に繁殖する雑菌を高温の上水にて殺菌しているが、この上水による殺菌は所定時間以上にわたって高温にさらさないと不完全になる。そこで、図12のフローチャートを参照し、この高温の上水による殺菌プロセスを詳細に説明する。
【0092】
前記高温上水による殺菌は、所定温度以上の上水を所定時間濾過器に導入し、殺菌後の上水を外部に排出することにより行なわれるもので、上水の温度が所定温度未満であれば濾過器の殺菌を行なわずに待機し、また、殺菌中において所定時間経過する前に上水温度が所定温度未満に低下したら、濾過器の殺菌動作を停止して上水の温度が回復するのを待ち、再び所定殺菌時間上水を通水するようにしたことを特徴としている。
【0093】
まず、ステップS30では、濾過、すなわち湯水の循環の積算時間が24時間経過したかどうかを判断する。YESの場合にはステップS31以下の殺菌処理に進む。
【0094】
ステップS31では、上水温センサ38で検出された上水管37を通過する上水温度が60℃以上あるか否かを判断する。60℃以上であればステップS32に進み、60℃未満であれば上水温度が60℃以上に昇温するまで待機する。
【0095】
ステップS32では、上水の導入のため、循環ポンプ12,14を停止させる。
【0096】
ステップS33では、図9に点線で示すように流路を切り換え、上水導入弁42を開いて濾過器18,24に加熱された高温の上水を導入し、殺菌後の上水を第1排水管29より雑菌の死骸もろとも外部に排出する。
【0097】
ステップS34では、上水の導入中に上水温センサ38からの検出温度が60℃未満に低下していないかを判断する。60℃未満であればステップS35へ、60℃以上であればステップS38に進む。
【0098】
ステップS35では、上水温度が殺菌に適していないとして上水導入弁42を閉止する。
【0099】
ステップS36では、上水導入時間をクリアする。これは、所定温度以上の上水を所定時間必ず導入することにより、殺菌を完全なものとするためである。
【0100】
ステップS37では、ステップS35において濾過器の殺菌が中断されたため、図4〜図5の循環経路に切り換えて湯水の浄化と追焚を再開し、ステップS31に移行して上水温度が60℃以上に復帰するまで待機する。
【0101】
ステップS38では、上水の導入後所定時間が経過したか否かを判断し、上水が連続して所定時間導入されたら、ステップS39に移行する。上水を導入して殺菌を施すためのこの所定時間としては、例えば5〜10分程度を想定している。
【0102】
ステップS39では、濾過循環積算時間、すなわち24時間経過したというデータをクリアし、ステップS30に戻って前記動作を繰り返す。
【0103】
以上のように、本発明では、必ず所定温度以上の上水を所定時間連続して濾過器18,24に導入することにより殺菌を完全なものとし、湯水2の雑菌の繁殖を防止している。
【0104】
次に、本発明の湯水浄化式追焚装置において様々なトラブルや故障が発生した場合に、これらを適切に入浴者に報知するための制御動作について説明する。
【0105】
まず、殺菌灯22,28の異常検出動作について、図13のフローチャートを参照して説明する。
殺菌灯22,28を使用するうちに断線などにより殺菌能力が低下する可能性がある。そこで、本発明では、殺菌灯の寿命が近づいたら交換を促すように報知し、また、断線したらすぐに交換するように報知する。
【0106】
ステップS40では、装置が運転中であるかどうかを判断する。運転中でなければステップS41に移行し、殺菌灯22,28の断線あるいは寿命が近くなったことによる警報動作を停止する。これは、業務用の浴槽においては24時間連続して使用することが多く、運転を停止する時は、定期点検、清掃などのメンテナンスを行なっている場合がほとんであり、運転停止時に報知する必要がないからである。
【0107】
ステップS42では、殺菌灯22,28の点灯時間の積算を開始する。
【0108】
ステップS43では、第1および第2殺菌灯駆動回路111,112(図2参照)がそれぞれの殺菌灯22,28の電流値を検出して断線をチェックしており、断線が発生するとI/O108に断線信号を送り、CPU101が断線を認識する。
【0109】
続いて、ステップS44では、CPU101が、断線している殺菌灯が第1殺菌灯22か、または第2殺菌灯28か、あるいは両方が断線しているかどうかを判断し、断線している殺菌灯をRAM106およびEEPROM125に記憶する。
【0110】
ステップS45では断線した殺菌灯を報知する。断線の報知は、外部リモコン装置120の表示器138,139に例えば「10」などの故障コードを表示させることにより行なう。この際、第1殺菌灯22が断線している場合には表示器139を点滅し、第2殺菌灯28が断線しているときには表示器138を点滅させ、また両方の殺菌灯が断線しているときには表示器138,139の両方を点滅させる。
【0111】
また、前記断線の報知には、洗浄ランプ140などの任意の表示ランプを利用し、第1殺菌灯が断線していれば所定周期ごとにランプを1回点滅し、第2殺菌灯が断線しているときは所定周期ごとにランプを2回点滅させ、また両方の殺菌灯が断線している場合には所定周期ごとにランプを3回点滅させるなどの方法を用いることもできる。
【0112】
ステップS46では、第1殺菌灯22、第2殺菌灯28のそれぞれが所定の寿命時間点灯されたかどうかを判断する。
【0113】
そして、ステップS47で、所定の寿命時間にわたって点灯された殺菌灯をRAM106、EEPROM125に記憶する。この寿命時間は殺菌灯によって異なるが、例えば1000時間を設定しておき、この1000時間を経過したら、殺菌灯が断線していない場合でも交換を促すように報知するものである。
【0114】
ステップS48では、断線警報が出されているかどうかを判断する。断線警報が出されていれば、断線警報を優先して報知させる。
【0115】
ステップS49では、殺菌灯の寿命が近づいているとして報知する。この報知は、リモコン装置の表示器138,139に例えば「11」などの故障コードを表示させることにより行なう。この寿命がきている殺菌灯を知らせるために、前述した断線表示の場合と同様に、該当する表示器や表示ランプを点滅させる。
【0116】
前記断線警報または寿命警報により、使用者は適宜該当する殺菌灯を交換し、交換後は外部リモコン装置120の該当するリセットスイッチ136,137を適宜押し、警報を解除する。
【0117】
次に、循環ポンプ12,14の故障検出動作について、図14のフローチャートを参照して説明する。
循環ポンプに故障が発生した場合、湯水の循環が停止するために追焚や浄化が行なえなくなるなどの不具合が発生する。従来のこの種の装置では、循環流路中に流水スイッチなどを設け、循環流水を検出してポンプが停止しているか否かを判断し、警報を出すのが一般的であった。
【0118】
しかしながら、循環ポンプの停止指令が出ているにもかかわらず、循環ポンプを駆動するリレー回路の接点が固着して循環ポンプが駆動したままとなるような事故が時々あり、このような場合には従来の方法では検知不能である。
【0119】
特に、本発明の湯水浄化式追焚装置の場合、熱交換器35において浴槽1の湯水を加熱しているため、運転停止中であるにもかかわらず循環ポンプ12,14が駆動していると、熱交換器35より熱を受けっ放しとなり、浴槽1内の湯水2の温度が設定温度以上に上昇するというトラブルが発生するおそれがある。また、濾過器18,24の洗浄や殺菌時にポンプが駆動していた場合、閉鎖回路内で循環ポンプが駆動されることによるポンプ寿命の低下のおそれがある。そこで、本発明では、図14のフローチャートに示すような処理を行なうことにより、このような問題を無くしている。
【0120】
図14のフローチャートを説明すると、ステップS50では、循環ポンプ12,14に停止指令が発せられているかどうかを判断する。循環ポンプの停止指令が出ているときはステップS51以下の故障検出モードに移行する。
【0121】
ステップS51では、本来動作していないはずの循環ポンプ12,14がリレー回路の接点固着などにより動作しているかどうかを、流水スイッチ13,15によって確認する。
【0122】
ステップS52では、動作している循環ポンプをRAM123およびEEPROM125に記憶する。
【0123】
ステップS53では、浴槽1内の湯水2の温度上昇または循環ポンプの寿命低下を考慮して、図5に示すような循環経路になるように各切換弁を動作させ、追焚切換弁33を第1のポート62から第3のポート64への流路に切り換えて熱交換器35を迂回させ、浴槽1の湯水2の温度上昇を防止する。
【0124】
ステップS54では、運転指令が出されたかどうかを確認する。運転指令が出されたときはステップS55に移行し、出されていないときはステップS57に進む。
【0125】
ステップS55では、リレーの接点固着などにより動作中の循環ポンプを報知する。この故障報知は、外部リモコン装置120の表示器138,139に例えば「12」などの故障コードを表示させる。また、第1循環ポンプ12、第2循環ポンプ14の故障かどうかを、前述した断線表示や寿命表示の場合と同様に、該当する表示器や表示ランプを点滅させる。
【0126】
ステップS56では、CPU101が運転停止命令を出し、循環ポンプ12,14、殺菌灯22,28、切換弁などの動作を強制停止させる。
【0127】
ステップS57では、CPU101は動作中の循環ポンプがあるか否かを流水スイッチ13,15より再確認する。これは、リレー接点の固着が一時的なもので一定時間後に接点が復帰して循環ポンプの動作が停止することもあり、停止したものと停止していないものを確認するためである。
【0128】
ステップS58では、動作停止した循環ポンプと、動作中の循環ポンプとをポンプをRAM106、EEPROM125に記憶する。
【0129】
ステップS59では、総ての循環ポンプが停止したかどうかを確認する。総ての循環ポンプが停止していなければステップS54に移行し、前記ステップS54からステップS58の動作を繰り返す。一方、総ての循環ポンプが停止していれば、ステップS60に移行する。
【0130】
ステップS60では、総ての循環ポンプが停止状態に復帰したとしてRAM106、EEPROM125に記憶していた警報を消去する。
【0131】
ステップS61では、追焚切換弁33を熱交換器35側への流路に切り換え、追焚が可能な状態に移行させる。この追焚可能な状態に移行させるのは、外気温が低下したときに凍結予防として加熱流水を循環させるためである。
【0132】
以上、故障検出の処理動作について説明したが、本発明の場合、外部リモコン装置120に表示させる故障コードには優先順位が設けられている。すなわち、循環ポンプ12,14の故障による湯水の循環不良発生の故障コードは、殺菌灯22,28の断線などの警報よりも優先して表示させる。これは、殺菌灯22,28が故障しても入浴は可能であるが、循環ポンプ12,14が故障した場合には追焚装置としての基本機能が損なわれているからである。
【0133】
次に、前記湯水浄化式追焚装置3の熱交換器35に加熱用の上水を供給するための上水加熱装置について、図15〜図18を参照して説明する。
【0134】
前記湯水浄化式追焚装置3の熱交換器25への上水の供給は、例えば石油ボイラー、ガス給湯装置などで加熱した上水を供給し、熱交換した後の上水はそのまま外に廃棄するようにしてもよいし、また、石油ボイラー、ガス給湯装置などから出湯される上水を循環させるようにしてもよい。しかし、本発明では、容量の大きい業務用の大浴場を対象としていることに鑑み、図15に示すように、複数台(例えば2〜8台程度)の給湯装置を併設し、要求される出湯流量、保温温度に応じて作動させる給湯装置の数を自動的に増減調整するように構成した上水加熱装置200を用いた。
【0135】
すなわち、図15は、3台の給湯装置201〜203を併設したもので、第1給湯装置201は、熱交換器207と、この熱交換器207を加熱するためのバーナ211とを備えている。熱交換器235の入水端は入水量センサ206、入水温センサ205を介して入水管204に接続され、熱交換器207の出湯端は出湯温センサ208、通水弁209を介して出湯管210に接続されている。また、バーナ211には燃料元弁212、燃料比例弁213を介して燃料が供給されている。
【0136】
第2給湯装置202および第3給湯装置203も、前記第1給湯装置201とまったく同様の構成になる。なお、この図15の例では、3台の給湯装置を併設したが、併設台数は使用する最大上水量に応じて決定されるものである。
【0137】
各給湯装置201〜203の入水管204はそれぞれ給水管224に接続されており、この給水管224、上水供給管223、逆止弁222、給水ポンプ221を通じて上水が供給される。一方、各給湯装置201〜203の出湯管210は、それぞれ給湯管226に接続されており、この給湯管226、逆止弁214、戻り管215を通じて各給湯装置で加熱された上水が湯水浄化式追焚装置3の熱交換器35の上水管37に供給されるものである。
【0138】
前記戻り管215を通じて湯水浄化式追焚装置3に供給された上水は、往き管216、回収管220より給水管224を介して再び各給湯装置201〜203に還流される。すなわち、前記給湯管226、戻り管215、湯水浄化式追焚装置3の熱交換器35の上水管37、往き管216、回収管220により上水の循環経路が構成されており、上水は循環ポンプ217によってこの循環経路を循環する。
【0139】
給水ポンプ221は、受水槽などに貯溜された上水を所定の圧力で前記循環経路に供給するもので、前記循環経路内の上水が蛇口227などから外部に取り出されたときに生じる圧力低下に応じて適切な量の上水を前記循環経路に補給するものである。また、前記循環経路には逆止弁214,225を設け、逆流を防止している。
【0140】
219は往き管216と戻り管215を結ぶバイパス管であり、分岐点には回収管220に還流する流量とバイパス管219より戻り管215に還流する流量を調節する流路調整弁218が設けられている。
【0141】
なお、各給湯装置単体には所定温度まで加熱して出湯することのできる最大有効出湯量があり、上水加熱装置全体として必要な最大出湯量を満足させるに足る台数の給湯装置が併設される。例えば、給湯装置単体の最大有効出湯量が10リットル/分であり、上水加熱装置全体としての必要な最大出湯量が30リットル/分であれば、給湯装置は図示したように3台併設されることになる。
【0142】
また、循環ポンプ217にて循環させる上水の循環流量は、3台の給湯装置201〜203が一斉に燃焼を繰り返してその燃料使用量が増大することを防止するために、3台の給湯装置のうちの1台または2台が動作する程度の流量で循環させる。この循環する加熱上水は循環経路内を循環するのみであるため、放熱による損失を補う程度に加熱されればよい。
【0143】
また、蛇口227などから外部に上水が出湯された場合は、循環経路内の圧力損失が開放されて流量規制が解除されるので、外部への出湯量に応じて新規な上水が給水ポンプ221によって補給され、さらにこの時の出湯流量に見合う台数の給湯装置が動作される。
【0144】
図16は、前記上水加熱装置200の電気回路のブロック図である。
主制御装置300は装置全体の動作を制御するもので、各給湯装置201〜203の制御部301〜303、外部リモコン装置304が接続されている。主制御装置300は、各制御部301〜303から送られてくる温度,水量などの検出データを受け取り、各制御部301〜303に動作指令を与える。各制御部301〜303は、この動作指令に基づき、それぞれの給湯装置の通水弁209、燃料元弁212、燃料比例弁213などに駆動指令を与える。
【0145】
図17は、前記主制御装置300および外部リモコン装置304の詳細なブロック図である。
主制御装置300には、CPU310、インターフェース用のI/O装置311、データや各種情報を一時記憶するためのRAM312、全体の動作を制御する制御プログラムや各種制御データが格納されたROM313、故障警告データなどを格納するためのEEPROM314が設けられている。さらに、I/O装置311には、各制御部301〜303との間でデータの送受を行なう送受信装置315〜317、外部リモコン装置304との間で通信を行なうための送受信回路318が接続されている。
【0146】
外部リモコン制御部304には、CPU320、I/O装置321、RAM322、CPU121を動作させるためのプログラムが格納されているROM323が設けられている。さらにI/O装置321には、運転スイッチ327のための起動回路324、上水の温度を設定する温度設定スイッチ328のための温度設定回路325、設定温度,各種故障警報などの情報を報知する表示装置329を駆動するための表示回路326が接続されている。
【0147】
図18は、給湯装置201(202,203)の制御部301(302,303)の詳細なブロック図である。
制御部301(302,303)には、CPU330、I/O装置331、CPU101に接続されたA/D変換器332,333、データや各種情報を一時記憶するためのRAM334、動作を制御する制御プログラムや各種制御データが格納されたROM335が設けられている。A/D変換器332,333には、入水管204から熱交換器207に流入する上水の温度を検出する入水温センサ205と、熱交換器207から出湯管210に出湯される加熱後の上水の温度を検出するための出湯温センサ208が接続されている。
【0148】
I/O装置331には、通水弁209を駆動する通水弁駆動回路336、燃料元弁212を駆動する燃料元弁駆動回路337、燃料比例弁213を駆動する燃料比例弁駆動回路338、入水量センサ206で検出した熱交換器207への流量信号を制御に適した波形信号に変換する波形整形回路339、主制御装置300との間でデータの送受を行なう送受信回路340が接続されている。
【0149】
次に、前記構成になる上水加熱装置200の動作について詳細に説明する。
まず、主制御装置300は第1給湯装置201に動作指令を出す。第1給湯装置201の制御部301は、この動作指令によって通水弁209を開かせる。すると給水管224、入水管204を通って上水が熱交換器207に入水され、出湯管210より出水される。この上水の流入を入水量センサ206にて検出し、バーナ211の点火動作に移行するとともに、検出した入水量を主制御装置300に送信する。
【0150】
主制御装置300は、第1給湯装置201から送られてくる入水量を基に動作させるべき給湯装置の台数を演算する。例えば、給湯装置1台の最大有効出湯量が10リットル/分で入水量が30リットル/分の場合には、3台の給湯装置を駆動する必要があると判断し、第2給湯装置202、第3給湯装置203にも運転指令を送信する。これにより、第2給湯装置202と第3給湯装置203も運転を開始する。
【0151】
主制御装置300から設定温度が各給湯装置の制御部301〜303に送信され、各制御部はその設定温度をRAM334に格納し、それぞれにて検出される入水温度、入水量、出湯温度と記憶された設定温度とを基にそれぞれのバーナ211に供給する燃料量を演算し、各燃料比例弁213の開度を調整して上水を加熱する。設定温度まで加熱された各給湯装置の上水は、それぞれ出湯管210より出湯し、給湯管226、戻り管215、湯水浄化式追焚装置3の熱交換器35の上水管37、往き管216、循環ポンプ217、回収管220の循環経路を経て循環する。
【0152】
さて、循環上水が設定温度にまで昇温すると、各給湯装置201〜203は燃焼を停止して待機状態になるが、循環ポンプ217による循環量はほぼ一定に保たれているため、主制御装置300は各給湯装置の制御部301〜303に対して通水弁209を開くように命令を出し続けている。このため、設定温度まで昇温した上水は必ず各熱交換器207を通過して循環することになるが、この熱交換器を通過することにより逆に上水の熱が多量に外部に放出されてしまい、上水の温度は短時間のうちに低下してしまう。
【0153】
この結果、各バーナ211は点火と停止を頻繁に繰り返し、加熱のための燃料消費量が多大になってしまうとともに、湯水が常に熱交換器を通るため、熱交換器に腐食などが発生しやすくなる。そこで、本発明では循環流路にバイパス管219と流路調整弁218を設け、循環する上水の温度に応じて循環する上水を戻り管215へバイパスするように構成した。
【0154】
前記流路調整弁218は、図19に示すように、熱によって膨張・収縮するワックスを封入したサーモワックスエレメント350と、このサーモワックスエレメント350を内蔵した感熱部351と、押圧バネ355とを備え、感熱部351の外周には分流量を調整するための2つの弁体353,354が形成されている。そして、例えば前記サーモワックスエレメント350として55℃〜75℃の範囲で膨張・収縮するものを用い、給湯装置の設定温度を65℃に設定し、感熱部351にて感熱する温度が65℃を越えてくると感熱部351が上方へ移動し、65℃よりも低下してくると感熱部351が下方へ移動するように、調整ネジ356を調整する。
【0155】
弁内を通過する上水によって感熱部351が温められると、サーモワックスエレメント350が膨張してその先端の突き出しピン352が調整ねじ356を押し、押圧バネ355に抗して感熱部351を上方へ押し上げる。一方、上水の温度が低下すると、サーモワックスエレメント350が収縮してその突き出しピン352が引っ込み、押圧バネ355によって感熱部351を下方へ押し下げる。
【0156】
したがって、上水の温度が上昇すれば、弁体354側が開いてA方向の流量が増え、上水の温度が低下すれば、弁体353側が開いてB方向への流量が増える。さらに、すべての給湯装置201〜203の燃焼が停止される程度まで上水の温度が高い場合には、循環される上水のほとんどが流路調整弁218でバイパスされ、回収管220側の流量が減少する。このため、高温時には上水の熱が熱交換器207から外部へ逃がされるようなことがなくなり、せっかく加熱した上水の温度が急激に低下するというようなことがなくなる。
【0157】
前記の点についてさらに詳しく説明すると、給湯装置201〜203で加熱されて上水の温度が上昇すると、前記流路調整弁218の作用によって給湯装置201〜203に還流される上水量が減少する。主制御部300は、各給湯装置の入水量センサ206からの合計流量を演算し、合計入水量が10リットル/分未満まで低下したら、第2および第3給湯装置202,203の通水弁209を閉じて第2および第3給湯装置202,203を停止させ、第1給湯装置201だけで加熱する。
【0158】
そして、第1給湯装置201には循環する上水の温度と水量を入水温センサ205と入水量センサ206で常時検出させるために、上水の温度が設定温度に達してその燃焼を停止させる場合でも、通水弁209は閉止しないで開けたままにしておく。
【0159】
やがて循環する上水の温度が低下してくると、流路調整弁218はB方向への還流量を増大させる。第1給湯装置201の入水量センサ206で検出される水量が10リットル/分以上になると、第2給湯装置202が動作される。さらに、外部への出湯などによって出湯量が増え、第1および第2給湯装置201,202にて検出される合計水量が20リットル/分以上に増加したら、第3給湯装置203も動作させる。このようにして、燃料消費量を可能な限り少なくしながら、上水を効率的に加熱することができる。
【0160】
図20は、前述した湯水浄化式追焚装置3と上水加熱装置200を組み合わせて構成した風呂システムの構成図である。
浴槽1には浄化追焚装置3が接続されており、浴槽1内の湯水2を循環して湯水2の浄化と追焚を行なっている。そして、湯水浄化式追焚装置3は熱交換器35を介して上水加熱装置200と接続されており、上水加熱装置200で加熱される上水の熱量により浴槽1の湯水2を加熱し、またこの上水を濾過器18,24、フィルター装置7に導入して殺菌を施している。
【0161】
400は、浴槽1への湯水補給装置である。浴槽1内の湯水2はその使用により低下するため、所望の水位まで補給する必要がある。そこで、浴槽1に設けた水位センサ406にて水位を検出し、水位が低下していれば補給弁404を開き、戻り管215、逆止弁402からの加熱上水と、上水供給管223、逆止弁401からの上水を混合弁403で混合して所望の温度にし、上水補給管405より浴槽1に補給するようにしている。
【0162】
前記混合弁403としては、サーモワックスエレメントを用いて湯と水を混合させるものを用いるのが最も簡単であるが、電動モータにより混合弁403の湯と水の混合比率を可変制御するように構成してもよい。
【0163】
図21は、前記湯水補給装置400の電気回路のブロック図であって、浴槽1の湯水2の水位を設定する水位設定部451、水位センサ406の出力信号から浴槽1内の湯水の水位を検出する水位検出部452、水位比較制御部453、補給弁404を駆動する補給弁駆動部454とからなり、水位検出部452で検出した浴槽1内の湯水2の水位と、水位設定部451に設定した水位とを水位比較制御部453において比較し、湯水2の水位が設定水位よりも低い時は補給弁駆動部454を駆動して補給弁404を開き、所定混合温度よりなる上水を上水補給管405より浴槽1に補給するように制御するものである。
【0164】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によるときは、浴槽の湯水を循環ポンプにより吸引して再び浴槽に還流する循環経路と、前記循環経路中に設けられた循環湯水を濾過するための濾過器と、浴槽の湯水の設定温度よりも高い温度に加熱された上水を供給することにより前記循環経路を流れる循環湯水を加熱する熱交換器と、前記上水を前記濾過器へ導入するための上水導入手段と、前記上水の温度を検出する上水温度検出手段と、前記濾過器に導入された上水を外部へ排出する排出手段と、前記上水の温度が設定温度以上であるときに前記上水を所定時間前記濾過器に導入し、前記上水の導入後に上水の温度が設定温度以下となったときは前記上水の導入を停止して上水の温度が設定温度以上となるまで待機し、設定温度以上となった時点で前記上水を改めて所定時間前記濾過器に導入する制御手段とを備えることにより構成したので、高温の上水によって濾過器を確実に殺菌することができる。しかも、殺菌を行なっている最中に上水の温度が設定温度以下に下がった場合には上水の導入が停止され、上水の温度が設定温度まで回復した時点で改めて高温の上水が所定時間導入されので、確実な殺菌を実現することができる。
【0165】
また、請求項2記載の発明によるときは、濾過器による循環湯水の濾過時間を計時して積算し、該積算時間が設定時間に達する度に前記上水の導入動作を行なわせるようにしたので、濾過器が設定時間使用される度に自動的に高温上水による殺菌を行なうことができる。このため、常に清潔で衛生的な入浴環境を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る湯水浄化式追焚装置3の一例を示す図である。
【図2】前記湯水浄化式追焚装置3の電気回路の構成を示すブロック図である。
【図3】外部リモコン装置120の表示パネル部の外観図である。
【図4】浴槽内の湯水を浄化しながら追焚を行なう場合の流路図である。
【図5】追焚はしないで浄化のみを行なう場合の流路図である。
【図6】第1濾過器18の洗浄時の流路図である。
【図7】第2濾過器24の洗浄時の流路図である。
【図8】フィルター装置7の洗浄時の流路図である。
【図9】濾過器18,24の高温上水による殺菌時の流路図である。
【図10】本発明に係る湯水浄化式追焚装置3の全体的な処理動作のフローチャートである。
【図11】本発明に係る湯水浄化式追焚装置3の全体的な処理動作のフローチャート(図10の続き)である。
【図12】濾過器18,24の殺菌動作のフローチャートである。
【図13】殺菌灯22,28の異常検出動作のフローチャートである。
【図14】循環ポンプ12,14の故障検出動作のフローチャートである。
【図15】上水加熱装置200の構成例を示す図である。
【図16】上水加熱装置200の電気回路のブロック図である。
【図17】主制御装置300および外部リモコン装置304の詳細なブロック図である。
【図18】給湯装置201(202,203)の制御部301(301,302)の詳細なブロック図である。
【図19】流路調整弁218の構造を示す断面図である。
【図20】湯水浄化式追焚装置3と上水加熱装置200を組み合わせて構成した風呂システムの構成図である。
【図21】湯水補給装置400の電気回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 浴槽
2 湯水
3 湯水浄化式追焚装置
4 戻り管
7 フィルター装置
8 フィルター
9 第2排水弁
10 第2排水管
11 第1流路切換弁
12 第1循環ポンプ
13 第1流水スイッチ
14 第2循環ポンプ
15 第2流水スイッチ
16 第2流路切換弁
17 第1排水切換弁
18 第1濾過器
19 エアトップ
20 ガラスビーズ
21 第1殺菌器
22 殺菌灯
23 第2排水切換弁
24 第2濾過器
25 エアトップ
26 ガラスビーズ
27 第2殺菌器
28 殺菌灯
29 第1排水管
30 洗浄弁
31 合流配管(細径部)
32 バイパス管
33 追焚切換弁
34 バイパス弁
35 熱交換器
36 往き管
37 上水管
38 上水温センサ
39 上水導入管
42 上水導入弁
100 制御部

Claims (2)

  1. 浴槽の湯水を循環ポンプにより吸引して再び浴槽に還流する循環経路と、
    前記循環経路中に設けられた循環湯水を濾過するための濾過器と、
    浴槽の湯水の設定温度よりも高い温度に加熱された上水を供給することにより前記循環経路を流れる循環湯水を加熱する熱交換器と、
    前記上水を前記濾過器へ導入するための上水導入手段と、
    前記上水の温度を検出する上水温度検出手段と、
    前記濾過器に導入された上水を外部へ排出する排出手段と、
    前記上水の温度が設定温度以上であるときに前記上水を所定時間前記濾過器に導入し、前記上水の導入後に上水の温度が設定温度以下となったときは前記上水の導入を停止して上水の温度が設定温度以上となるまで待機し、設定温度以上となった時点で前記上水を改めて所定時間前記濾過器に導入する制御手段とを備えたことを特徴とする湯水浄化式追焚装置。
  2. 前記濾過器による循環湯水の濾過時間を計時して積算し、該積算時間が設定時間に達する度に前記上水の導入動作を行なわせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の湯水浄化式追焚装置。
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