JP3103251B2 - 浴槽気泡発生装置 - Google Patents

浴槽気泡発生装置

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JP3103251B2
JP3103251B2 JP05198859A JP19885993A JP3103251B2 JP 3103251 B2 JP3103251 B2 JP 3103251B2 JP 05198859 A JP05198859 A JP 05198859A JP 19885993 A JP19885993 A JP 19885993A JP 3103251 B2 JP3103251 B2 JP 3103251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽内の浴水を循環さ
せて浴水とともに、浴槽内に吹き出される大気によって
気泡を発生させる浴槽気泡発生装置に、浴槽の浴水戻し
口が閉鎖されることによって前記浴水が逆流した場合、
前記逆流する浴水を検出することにより、浴槽内の浴水
が無駄に排出されるのを確実に防ぐようにした浴槽気泡
発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、浴槽内の浴水を循環して浴水
とともに、浴槽内に吹き出される大気によって気泡を発
生させる浴槽気泡発生装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記浴槽気泡
発生装置においては、浴水を循環して浴槽内に還流させ
るとともに、浴水戻し口と大気中とを連通させるために
配管した送気路により、空気を強制的に吸込んで浴槽内
に気泡を発生させる手段を備え、この気泡発生手段にて
生成した気泡によりマッサージ効果を得ることができる
ので、入浴効果を倍加させることが可能となり、利便で
ある反面、入浴中に入浴者が誤って浴槽内に開口する浴
水の戻し口を身体等にて閉鎖すると、浴水は浴槽内に循
環させることができず、気泡発生手段側の送気路が、開
閉弁により開放されて大気中と連通していると、前記配
管路内を循環している浴水は、その流通圧力によって前
記送気路内を逆流し、浴槽の外部に排水されてしまう結
果、折角適温に加熱した浴水を無駄に排水することとな
り非常に不経済であった。
【0004】又、送気路の空気取入口が浴室内に配置し
てある場合、前記浴水は浴室の排水口から排水管にたれ
流しとなるので、浴水が減少する点を除けば問題はない
が、送気路を含む循環式の浴槽装置が浴室の外に設置さ
れていると、前記浴槽装置の周辺が水浸しとなるばかり
か、送気路からの逆流水が浴槽装置内に溢流したりし
て、浴槽装置を構成する電気,機械部品等に悪影響をお
よぼすおそれがあった。
【0005】更に、送気路は常時大気中に向けて開放さ
れているので、塵埃や小虫等が侵入しやすく、開閉弁を
開いて空気を強制的に吸込み、この空気を浴槽内の浴水
中に噴流させて気泡を発生させる場合、空気とともに塵
埃や虫等も一緒に浴水中に混入して噴流される結果、浴
水が汚損し入浴者に不快感を与えることがあった。
【0006】本発明は、前記の種々な問題点に鑑み、浴
水の循環中に気泡発生手段から浴水が逆流した場合、こ
の浴水を電気的手段により検出し、送気路に設けた開閉
弁を閉鎖することにより、浴水が必要以上に流出するの
を確実に阻止するようにした浴槽気泡発生装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題点
を解決するために、浴槽に設けた浴水戻し口と大気中と
を送気路にて連通させ、この送気路にはその配管途中に
電磁弁等からなる開閉弁と送気路への浴水の逆流を検出
する逆流検出手段を設ける。そして、この送気路の大気
中と連通する先端側を、上部側に空気吸込口を有し、下
部には浴水の排水口を備えた浴水受入函に、その内部と
連通可能に連結し、この浴水受入函に逆流検出手段を設
ける。又、前記浴水受入函内には、前記空気吸込口と連
通する空気流入筒を排水口との間で一定の間隔を保って
垂設し、この空気流入筒の下方には該空気流入筒内を移
動して、排水口及び空気吸込口を必要に応じて開閉する
フロートを昇降可能に介在させる。更に、前記空気流入
筒の外側には、浴水受入函内に流入する浴水の逆流を検
出するための逆流検出用の電極が、前記空気流入筒の両
側にて一対平行に垂下して取付けられ、この電極を浴水
循環装置の制御装置にリード線を介して接続することに
より、浴水の逆流検出手段を構成するようにしたことを
特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の構成によれば、入浴者が浴槽内の浴水
に大気中と連通する送気路を通って流入する空気を噴流
させて気泡入浴をしているとき、浴槽内に開口する浴水
戻し口を誤って閉鎖したりすると、浴槽と浴水循環装置
との間を循環している浴水は、浴槽内に循環することが
できず、送気路内を逆流する。この場合、送気路は開閉
弁が閉じておれば、浴水の逆流は開閉弁により阻止でき
る。しかし、気泡入浴中においては、開閉弁が開放され
ているので、浴水は送気路を逆流して浴水受入函内に流
入し、浴水の排水口を閉鎖しているフロートを浮上さ
せ、開放された排水口から外部に排出される。そして、
浴水受入函への浴水の逆流量が、その排水口からの排水
量を上回ると、逆流水は浴水受入函内への滞留量が増大
して、フロートを更に上昇させて空気吸込口を閉鎖させ
るとともに、浴水受入函内に垂設した一対の電極が逆流
水に浸って導通し、この電極の導通を制御装置にて検出
すると、制御装置からの指令により開閉弁を閉弁して浴
水の流出を停止させる。又、前記のように浴水が浴水受
入函内に逆流しても、空気吸込口はフロートにより閉鎖
されるので、逆流した浴水が浴水循環装置内に溢流する
ことはない。
【0009】前記のように、気泡入浴中に送気路から浴
水が逆流した場合、この浴水は送気路と連通する浴水受
入函内の電極を導通させて、送気路に設けた開閉弁を閉
弁させるので、浴水の流出を最小限に抑えることができ
る。又、浴水受入函の排水口は、浴水が逆流しないとき
は常にフロートにより閉鎖されており、空気は浴水循環
装置内に開口している空気吸込口から浴水受入函を経て
送気路に流入するため、塵埃や虫等の侵入がほとんどな
いため、気泡入浴中に浴槽内の浴水が汚損するのを確実
に防ぐことができる。更に、浴水受入函は、浴水を一時
的に受止めて電極を導通させることにより、前記逆流水
の存在を検出することができるので、逆流水の検出手段
を簡素に形成することができるとともに、気泡を発生さ
せる空気は、浴水循環装置内から供給することができる
ため、外気に比べて暖い空気の利用が可能となり、浴水
の低温化を良好に回避することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1ないし図6に
より説明する。図1は浴槽気泡発生装置を備えた浴水循
環式浴槽装置の概略構成図を示し、図において1は浴
槽,2は浴槽1内の浴水を濾過及び殺菌浄化し、かつ、
所定の設定温度に保温加熱して使用する浴水循環装置で
ある。3は浴槽1に設けた浴水戻し口で、その先端は例
えば、先細状となってノズル状に形成されている。又、
4は浴水取入れ口で、その開口端にはステンレスメッシ
ュフィルター等が被着してある。そして、前記浴水戻し
口3は浴水戻り管5に、浴水取入れ口4は浴水往き管6
にそれぞれ接続されており、これら戻り管5と往き管6
とを連通させて浴水循環路7を構成する。
【0011】次に、前記浴水往き管6は、浴水循環路7
内に配管接続した循環ポンプPの吸入口a側に第1の電
磁弁V1 を介して接続されている。前記循環ポンプPの
吐出口b側には、浴水濾過装置8,電熱ヒータ9を内蔵
した浴水加熱装置10,殺菌用の紫外線ランプ11を収
納した殺菌装置12,第2の電磁弁V2 が、それぞれ浴
水循環路7内において浴水戻り管5を介して配管接続さ
れている。
【0012】なお、図1において、V3 は浴水戻り管5
と大気中とを開閉自在に連通させるための電磁弁等から
なる開閉弁で、該開閉弁V3 は送気路13を介して浴水
戻り管5側に位置する浴水戻し口3と連通可能に接続さ
せることにより、前記開閉弁V3 を通電により開放した
場合、浴水戻り管5内が大気中と連通する結果、浴水が
浴槽1内に流入する場合に生ずる浴水戻し口3付近の流
通負圧によって、浴水循環装置2内の空気を、前記送気
路13から浴槽1内に排出することができるので、前記
開閉弁V3 の開放により、送気路13から流入する空気
は、循環浄化された浴水に混入され気泡となって、浴槽
1内に浴水とともに噴流させることができる。
【0013】つづいて、図1に示す15は浴水の逆流を
検出する逆流検出手段で、開閉弁V3 の空気流入口側
(浴水戻し口3の反対側)に、送気路13aを介して連
通可能に接続されて浴水循環装置2内に設置し、浴水が
前記送気路13,13a内を逆流した場合その逆流を検
出するもので、図2によって構造を説明する。図2にお
いて、16は逆流する浴水を一旦受入れるための浴水受
入函を示し、この浴水受入函16の中心部の天板側に
は、空気吸込口17が、底板側には浴水循環装置2の外
部と連通する排水ドレン(図示せず)を備えた排水口1
8がそれぞれ開口されている。そして、一方を開閉弁V
3 の空気流入口側に接続した送気路13aの他方は、前
記浴水受入函16の上部側方に突設した取付筒19に、
浴水受入函16内と連通可能に取付けられる。
【0014】20は浴水受入函16の天板に、空気吸込
口17と連通させて排水口18側に向けて該排水口18
との間に一定の間隔を保って垂設した空気流入筒で、こ
の空気流入筒20の下方端には、排水口18を常時閉鎖
するフロート21が、前記排水口18上に空気流入筒2
0内を昇降可能となした状態で乗載されている。22は
前記浴水受入函16の空気流入筒20の両側に、該流入
筒20と一定の間隔を保って、浴水受入函16の天板に
螺着して垂設した銅,ステンレス等からなる一対の電極
で、例えば、5V以下の交流電源が常時付与され、浴水
受入函16に流入した浴水(逆流水)に浸漬されると導
通し、開閉弁V3 への通電を停止して閉弁させる後述の
制御回路23を作動させる。24は電極22に接続した
リード線である。そして、前記浴水受入函16は浴水循
環装置2の床面2aに、排水口18を外方に露呈させた
状態でパッキン25を介して水密に取付けられている。
【0015】次に、浴水が逆流した場合に前記開閉弁V
3 への通電を停止する制御回路23の実施例を図5によ
り説明する。図5において、商用電源(交流)26に接
続された変圧器27の1次側に開閉弁V3 とリレーXと
を並列に挿入接続し、変圧器27の2次側には前記電極
22を直列接続するとともに、負荷電流の変化による電
圧の変動を抑制する、例えば、ブリーダ抵抗BRを並列
に接続する。そして、前記ブリーダ抵抗BRの両端部を
ダイオードブリッジDBの交流入力端に接続し、このダ
イオードブリッジDBの直流出力端に、直流出力を平滑
化させる並列接続したコンデンサC及び抵抗Rを介して
ノア素子NORを接続し、更に、ノア素子NORの出力
端と後述する電源回路28の定電圧電源Vccとの間
に、リレーXのコイルX1 を接続することにより、前記
制御回路23を構成する。
【0016】前記した電源回路28は図6に示すよう
に、商用電源(交流)29に接続した電源トランス30
と、このトランス30の2次側に交流入力端を接続した
ダイオードブリッジ31と、ダイオードブリッジ31の
直流出力端に並列に接続した平滑コンデンサC1 ,C2
と、定電圧装置AVRとによって構成され、商用電源2
9を降圧して全波整流した直流出力を定電圧電源Vcc
から前記制御回路23にその動作電源として供給する。
【0017】なお、図1において、32は前記制御回路
23をはじめ第1,第2の電磁弁V1 ,V2 及び開閉弁
3 ,循環ポンプP及び浴水循環路7等に配置した浴水
の各種温度検出センサS1 ,S2 と電熱ヒータ9の空焚
を防止するバイメタルスイッチS3 ,浴水の循環圧力を
検出する圧力センサS4 ,電熱ヒータ9への通電を必要
に応じてオン・オフするスイッチング素子Th等の動作
を総合的に制御するCPUを内蔵した制御装置で、前記
各種センサ類とはリード線33により接続されている。
更に、34は前記制御装置32にリード線35を用いて
接続したリモートコントロールユニットを示し、このユ
ニット34にはメインスイッチ、温度、タイマ、保温用
等各種のスイッチ類や湯温、時間等を表示する液晶表示
部等が設けられている。
【0018】次に、動作について説明する。浴水循環装
置2の循環ポンプPを駆動すると、浴槽1の浴水取入れ
口4から吸入される浴水は、浴水往き管6を通って前記
浴水循環装置2の浴水循環路7に導入される。浴水循環
路7に流入した浴水は循環ポンプPにより吐出されて浴
水濾過装置8に流入し、図示しない濾過筒内に充填した
濾過材を透過する際、脂肪,有機物等の汚損物質が取り
除かれ、清澄に濾過されて浴水加熱装置10内に流入す
る。そして、浴水加熱装置10に流入した浴水は所定の
設定温度に加熱されたあと、殺菌装置12内を流通する
間に、浴水内に繁殖した細菌,湯あか等の有機物が紫外
線ランプ11の照射により、殺菌浄化処理を行い浴水戻
り管5,浴水戻し口3を通って浴槽1内に還流するもの
で、前記のようにして浴水は常に一定温度で清澄に保た
れる。
【0019】そして、前記のように、浴槽1内の浴水を
常に清澄に保つには、浴水循環路7内に配置した浴水濾
過装置8内の濾過材を定期的に交換したり、殺菌装置1
2内の紫外線ランプ11の照射度を適宜点検することに
より、濁りや臭みのない清澄な浴水を得ることができ
る。このように、入浴に際して浴槽1内の浴水が常に清
澄に保たれているので、入浴者は汚損のない衛生的な浴
水を利用して入浴することができる。入浴中に気泡を発
生させてマッサージ効果を得るような場合は、リモート
コントロールユニット34に付設されている図示しない
気泡発生用のスイッチを投入し、送気路13,13a中
に接続した開閉弁V3 に通電を行ってこれを開弁させ
る。
【0020】前記開閉弁V3 を開くと、浴水戻し口3と
浴水受入函16とが送気路13,13aを介して連通す
るため、前記浴水受入函16の空気吸込口17より浴水
循環装置2内の空気が流入し、この空気は図3に示す矢
印の如く、浴水受入函16内の空気流入筒20内を一旦
流下したあと、浴水受入函16の取付筒19→送気路1
3a→開閉弁V3 →送気路13を通って浴水戻し口3に
流入する。この場合、即ち、浴水は循環ポンプPによっ
て浴槽1と浴水循環路7との間を循環しているので、前
記浴水が浴水戻し口3から浴槽1内に循環(噴流)する
際に流通負圧が生ずるため、前記開閉弁V3 を開弁する
と、送気路13,13a内は大気中と連通することとな
る結果、前記流通負圧によって浴水循環装置2内の空気
は、前記のように、浴水受入函16の空気吸込口17か
ら送気路13,13aに良好に吸引されて浴水戻し口3
に流入する。
【0021】そして、前記浴水戻し口3に流入した空気
は、浴水戻り管5を通って浴水戻し口3から浴槽1内に
噴流する循環浄化された浴水中に混入され、エゼクタ効
果により気泡となって浴槽1内に噴流する。この結果、
入浴者は前記浴槽1の浴水戻し口3のノズル付近に体を
寄せると、浴槽1内に噴流する浴水中に混入している空
気の気泡が、入浴者の身体側に効果的に噴流されて身体
を刺激することとなるので、入浴者は気泡の噴流によっ
て身体へのマッサージ効果を良好に得ることができるた
め至便である。
【0022】次に、前記浴槽1内に気泡を噴流させて身
体のマッサージを行いながら入浴しているとき、入浴者
が誤ってあるいはいたずら等により浴槽1内に開口して
いる浴水戻し口3を身体の一部によって閉じたりする
と、循環ポンプPにより浴水循環路7と浴槽1との間を
循環している浴水は、浴槽1内に噴流することができ
ず、浴水戻り管5から送気路13側に逆流し、開弁して
いる開閉弁V3 及び送気路13aを通って逆流検出手段
15の浴水受入函16内に流入する。浴水が前記受入函
16内に逆流すると、浴水受入函16の排水口18を閉
鎖しているフロート21は、流入する浴水により浮上し
て排水口18を開放して浴水を排水ドレンから浴水循環
装置2の外部に排水する。この場合、排水口18からの
排水量より、浴水受入函16内への逆流量が増えると、
浴水受入函16内の水位が上昇し、電極22が逆流水に
より浸漬される。
【0023】前記電極22には商用電源26を所定の電
圧(約5V)に降圧された交流電源が常時付与されてい
るので、前記のように、逆流した浴水に浸漬されると導
通し、降圧された前記交流5Vは制御回路23内におい
てダイオードブリッジDBにより直流に変換されてノア
素子NORに入力される。ノア素子NORの出力は前記
入力がないと“H”レベルとなっているが、電極22の
導通によって直流出力が入力されると“L”レベルとな
ってリレーXのコイルX1 に通電指令を出力する。即
ち、浴水の逆流を検出する。この結果、コイルX1 の通
電によりリレーXは開路して開閉弁V3 への通電を断
ち、該開閉弁V3 を閉弁する。これにより、送気路13
からの浴水の逆流は前記開閉弁V3 の閉弁操作により停
止する。そして、浴水受入函16内に滞留している逆流
水は排水口18から順次排水される。そして、電極22
が逆流水による浸漬状態から解放されると、電極22は
導通が解除されるため、制御回路23のノア素子NOR
への電極22からの通電が停止される結果、コイルX1
への通電が断たれリレーXは閉路して開閉弁V3 を再度
開弁する。
【0024】開閉弁V3 の再開弁時に浴水戻し口3が閉
鎖状態にあると、再び浴水の逆流現象が発生するもの
の、入浴者は気泡が噴流しなくなった時点で、自らの身
体により浴水戻し口3を閉じていることに気付くため、
浴水戻し口3を開放すれば浴水の再度の逆流現象は良好
に回避することが可能となり、再び気泡入浴を行うこと
ができる。なお、いたずら等によって開閉弁V3 の再開
弁時に、前記のように浴水の逆流現象が生じるのを確実
に防ぐには、ノア素子NORの指令信号を、例えばマイ
コンに入力し、マイコンは前記入力信号にもとづき、開
閉弁V3 を閉弁する指令を出力して前記開閉弁V3 を浴
水受入函16内の逆流水が全部排出されて電極22の導
通が解除されたあとでも、手動による通電にて開閉弁V
3 の再開弁を行わない限り、開閉弁V3 の閉弁状態を保
持するように制御回路23を構成するようにしても本発
明は成立するものである。
【0025】又、前記浴水の逆流時、浴水受入函16へ
の逆流水の流入が急速に増大した場合、本発明はフロー
ト21が逆流水の流入によって空気流入筒20内を急上
昇し、図4に示すように、浴水受入函16の空気吸込口
17を直ちに閉鎖する構造が採用されているので、逆流
水が浴水循環装置2内に溢流するのを確実に防ぐことが
できる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に示すような効果を有する。 (1)、気泡入浴中において、浴槽の浴水戻し口を閉鎖
することにより、浴水が大気中と連通する送気路を通っ
て逆流した場合、この逆流水は送気路に設けた一対の電
極からなる逆流検出手段により検出され、送気路に設け
た開閉弁を閉弁するため浴水の無駄な流出と、浴水循環
装置内への流出に伴う電気部品等の損傷を確実に防ぐこ
とができる。又、この逆流水は送気路に連接した浴水受
入函の排水口から浴水循環装置の外部に排水することが
できるので、浴水循環装置内への流出に伴う弊害等を防
ぐことができると共に、浴水受入函内に溜った浴水を確
実に排水できる。
【0027】(2)、又、浴水受入函は、常時は浴水循
環装置外に開口する排水口をフロートにて閉鎖し、浴水
循環装置内に開口する空気吸込口から空気を吸込んで気
泡を発生させるように構成したので、送気路から塵埃や
虫等が侵入し浴水中に混入して浴水を汚損するというこ
とが全くないため、気泡入浴が衛生的に行えるととも
に、空気は浴水循環装置内から供給しているので、外気
に比べて暖かい空気を利用しているため、浴水の低温化
を良好に防ぐことができる。その上、浴水の逆流時は浴
水受入函の空気吸込口を逆流水によって浮上するフロー
トによって閉鎖することができるので、浴水の逆流によ
って浴水循環装置内が水浸しとなるのを回避することが
可能となり、電気、機械の各部品が逆流水に浸漬されて
劣化するのを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴槽気泡発生装置を備えた浴水循環装
置の概略構成図である。
【図2】逆流検出手段を備えた浴水受入函の縦断面図で
ある。
【図3】気泡入浴時の状態を説明するための説明図であ
る。
【図4】浴水の逆流検出手段が動作した状態を説明する
ための説明図である。
【図5】逆流検出手段の概略的な制御回路図である。
【図6】制御回路に動作電源を供給するための電源回路
図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 浴水循環装置 3 浴水戻し口 7 浴水循環路 11 紫外線ランプ 12 殺菌装置 13,13a 送気路 15 逆流検出手段 16 浴水受入函 17 空気吸込口 18 排水口 20 空気流入筒 21 フロート 22 電極 23 制御回路 V3 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 立央 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (72)発明者 安田 寛仁 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (72)発明者 森 秀和 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 審査官 伊藤 元人 (56)参考文献 実開 平2−130633(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 23/00 A47K 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽と連通した浴水循環路と、一方端を
    大気中と連通し、他方端を浴水循環路に接続した送気路
    とを備え、この送気路により循環する浴水中に空気を混
    入させて浴槽内に気泡を噴出させる浴槽気泡発生装置に
    おいて、送気路に浴水の逆流を検出する逆流検出手段と
    逆流検出手段の検出に基づき閉弁する開閉弁とを設け
    更に、前記逆流検出手段は、送気路の大気開放側に設け
    られ、空気吸込口を上部に備え浴水の排水口を底部に備
    えた逆流水を受け入れる浴水受入函内に設けたことを特
    徴とする浴槽気泡発生装置。
  2. 【請求項2】 前記浴水の逆流検出手段は、浴水受入函
    内に逆流する浴水に浸漬したとき導通する一対の電極を
    浴水受入函内に具備させて構成するようにしたことを特
    徴とする請求項記載の浴槽気泡発生装置。
  3. 【請求項3】 前記浴水受入函は、空気吸込口と浴水の
    排水口との間に空気流入筒を垂設し、この空気流入筒に
    常時は排水口を閉鎖し、浴水の逆流時その浴水により浮
    上して排水口を開放するとともに、空気吸込口を閉鎖す
    るフロートを介在させて構成するようにしたことを特徴
    とする請求項記載の浴槽気泡発生装置。
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