JP5931185B2 - 柱構造及びベース部材 - Google Patents

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Description

本発明は、柱部材がベース部材の上側に結合される柱構造及び柱部材が上側に結合されるベース部材に関する。
特公平6−19147号公報には、柱脚構造が開示されている。この柱脚構造では、コンクリート基礎中に埋設されたアンカーボルトにベースプレートが接合されている。ベースプレートには柱が接合されており、柱の水平面に対する投影輪郭の中心がベースプレートの水平面に対する投影輪郭の中心に対して偏心されている。また、上記柱脚構造では、柱を偏心させた側とは反対側において、ベースプレートに面外変形防止手段が設けられている。面外変形防止手段は座金、アンカーボルト又はリブにより構成されている。この面外変形防止手段により、柱に曲げモーメントが発生した際に、上面を突出させて変形するベースプレートの面外変形が防止されている。
上記柱脚構造では、ベースプレートに柱が偏心させて接合される共に、ベースプレートに面外変形防止手段が必要とされている。このため、柱脚構造が複雑になるので、改善の余地があった。
本発明は、上記事実を考慮し、簡易な構成により柱脚曲げ強度を向上させることができる柱構造及びベース部材を得ることが目的である。
本発明の第1態様の柱構造は、ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材と、ベース本体の中心位置に対して柱部材の中心位置が一致されると共に、柱部材が上側に結合されるベース部材と、基礎に下端側が固定されると共に、ベース部材のウェブ又はフランジの幅方向一端側において上端側が固定される第1アンカー部材と、基礎に下端側が固定されると共に、ベース部材のウェブ又はフランジの幅方向他端側において上端側が固定され、かつ第1アンカー部材よりも引張強度が高い第2アンカー部材と、を備えている。
本発明の第2態様の柱構造では、第1態様の柱構造において、第2アンカー部材の軸径は、第1アンカー部材の軸径よりも大きく形成されている。
本発明の第3態様の柱構造では、第1態様の柱構造において、第2アンカー部材は、第1アンカー部材よりも引張強度が高い材料により形成されている。
本発明の第4態様の柱構造では、第1態様の柱構造において、第2アンカー部材は、第1アンカー部材よりも多い数量により形成されている。
本発明の第5態様の柱構造では、第1態様の柱構造において、第1アンカー部材又は第2アンカー部材は、ベース部材においてフランジのウェブ側とは反対側に上端側が固定される第1アンカーボルトと、ベース部材において第1アンカーボルトよりもウェブの幅方向内側に上端側が固定され、第1アンカーボルトよりもフランジに近接された第2アンカーボルトとを備えている。
本発明の第6態様の柱構造では、第1態様の柱構造において、第1アンカー部材は建物の内側に配設されていると共に、第2アンカー部材は建物の外側に配設されている。
本発明の第7態様の柱構造は、ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材と、ベース本体の中心位置に対して柱部材の中心位置がウェブ又はフランジの幅方向へ偏心されると共に、柱部材が上側に結合されるベース部材と、基礎に下端側が固定されると共に、ベース部材のウェブの幅方向一端側においてフランジのウェブ側とは反対側に上端側が固定される第1アンカー部材と、基礎に下端側が固定されると共に、ベース部材のウェブの幅方向他端側においてフランジのウェブ側に上端側が固定され、かつ第1アンカー部材と同等の引張強度を有する第2アンカー部材と、を備えている。
本発明の第8態様の柱構造では、第1態様又は第7態様の柱構造において、ベース部材は、ウェブに沿って一部を切欠いた切欠部を備えている。
本発明の第9態様の柱構造では、第1態様又は第7態様の柱構造において、ベース部材は、一方のフランジが上側に結合されると共に、第1アンカー部材の上端側が固定される第1ベース部材と、他方のフランジが上側に結合されると共に、第2アンカー部材の上端側が固定され、第1ベース部材に対して離間して設けられた第2ベース部材とを備えている。
本発明の第10態様のベース部材は、ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材が、柱部材の中心位置をウェブ又はフランジの幅方向へ偏心させて上側に結合されるベース本体と、ベース本体のウェブの幅方向一端側においてフランジのウェブ側とは反対側に設けられ、基礎に下端側が固定される第1アンカー部材の上端側に固定される第1固定部と、ベース本体のウェブの幅方向他端側においてフランジのウェブ側に設けられ、基礎に下端側が固定され、かつ第1アンカー部材と同等の引張強度を有する第2アンカー部材の上端側に固定される第2固定部と、を備えている。
本発明の第11態様のベース部材では、第10態様のベース部材において、ベース本体は、ウェブに沿って一部を切欠いた切欠部を備えている。
本発明の第12態様のベース部材では、第10態様のベース部材において、ベース本体は、一方のフランジが上側に結合されると共に、第1アンカー部材の上端側が固定される第1ベース本体と、他方のフランジが上側に結合されると共に、第2アンカー部材の上端側が固定され、第1ベース本体に対して離間して設けられた第2ベース本体とを備えている。
本発明の第1態様の柱構造では、ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材がベース部材の上側に結合される。また、第1アンカー部材及び第2アンカー部材の下端側が基礎に固定され、かつベース部材が第1アンカー部材及び第2アンカー部材の上端側に固定される。
ここで、第1アンカー部材の上端側がベース部材においてウェブ又はフランジの幅方向一端側に固定される。また、第2アンカー部材の上端側がベース部材においてウェブ又はフランジの幅方向他端側に固定され、かつ第2アンカー部材の引張強度が第1アンカー部材の引張強度よりも高くされる。例えば、ベース部材の他端側から一端側へ水平方向の力が柱部材に加わると、ベース部材の一端側よりも他端側において柱部材には垂直方向に大きな引張軸力が生じる。この大きな引張軸力は引張強度を高めた第2アンカー部材により効果的に抑制される。従って、第2アンカー部材の引張強度を高めるという簡易な構成により、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
本発明の第2態様の柱構造では、第2アンカー部材の軸径が第1アンカー部材の軸径よりも大きく形成されている。このため、軸径を大きくするという簡易な構成により第2アンカー部材の引張強度が高められると共に、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
本発明の第3態様の柱構造では、第2アンカー部材が第1アンカー部材よりも引張強度が高い材料により形成されている。このため、引張強度が高い材料にするという簡易な構成により第2アンカー部材の引張強度が高められると共に、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
本発明の第4態様の柱構造では、第2アンカー部材が第1アンカー部材よりも多い数量により形成されている。このため、数量を多くするという簡易な構成により第2アンカー部材の引張強度が高められると共に、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
本発明の第5態様の柱構造では、第1アンカー部材又は第2アンカー部材が、第1アンカーボルト及び第2アンカーボルトを備えている。第1アンカーボルトの上端側はベース部材においてフランジのウェブ側とは反対側に固定される。第2アンカーボルトの上端側はベース部材において第1アンカーボルトよりもウェブの幅方向内側に固定される。そして、第2アンカーボルトは第1アンカーボルトよりもフランジに近接されているので、柱部材と第2アンカーボルトとの距離が小さくなる。ここで、ベース部材の厚さは、第2アンカーボルトの引張強度と、第2アンカーボルトと柱部材との距離とにより決定される。このため、第2アンカーボルトと柱部材との距離が小さくなるので、ベース部材の厚さを薄くすることができる。
本発明の第6態様の柱構造では、第1アンカー部材が建物の内側に配設されると共に、第2アンカー部材が建物の外側に配設される。例えば、建物の外側から内側へ水平方向の力が柱部材に加わると、建物の外側となる第2アンカー部材には垂直方向に大きな引張軸力が生じる。この大きな引張軸力は引張強度を高めた第2アンカー部材により効果的に抑制される。従って、第2アンカー部材の強度を高めるという簡易な構成により、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
本発明の第7態様の柱構造では、ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材がベース部材の上側に結合される。また、第1アンカー部材及び第2アンカー部材の下端側が基礎に固定され、かつベース部材が第1アンカー部材及び第2アンカー部材の上端側に固定される。
ここで、第1アンカー部材及び第2アンカー部材が同等の引張強度を有し、第1アンカー部材の上端側がベース部材の一端側に固定され、かつ第2アンカー部材の上端側がベース部材の他端側に固定される。そして、ベース本体の中心位置に対して柱部材の中心位置がウェブ又はフランジの幅方向へ偏心されるので、ベース部材の柱部材が偏心された箇所は柱部材により補強される。例えば、柱部材の偏心方向と反対側から水平方向の力が柱部材に加わると、ベース部材の柱部材が偏心された箇所において柱部材には垂直方向に大きな引張軸力が生じる。この大きな引張軸力はベース部材の柱部材が偏心されかつ補強された箇所により効果的に抑制される。従って、ベース部材に偏心させて柱部材を結合するという簡易な構成により、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
更に、本発明の第7態様の柱構造では、第2アンカー部材の上端側がベース部材においてフランジのウェブ側に固定されているので、ベース部材の他端側においてフランジのウェブ側とは反対側の部位を削減することができる。このため、柱部材の中心位置に対してベース部材の中心位置がベース部材の一端側へ移動されるので、ベース部材の中心位置に対して柱部材の中心位置を簡単に偏心させることができる。
本発明の第8態様の柱部材では、ベース部材は切欠部を備えているので、ベース部材の切欠部に相当する部位が削減され、ベース部材が軽量化される。
本発明の第9態様の柱構造では、ベース部材が一方のフランジに結合される第1ベース部材と他方のフランジに結合される第2ベース部材とを備え、第1ベース部材と第2ベース部材とが離間されている。このため、第1ベース部材と第2ベース部材との間においてベース部材の部位が削減されるので、ベース部材が軽量化される。
ここで、第1固定部がベース本体のウェブ又はフランジの幅方向一端側において第1アンカー部材の上端側に固定される。また、第2固定部がベース本体のウェブ又はフランジの幅方向他端側において第2アンカー部材の上端側に固定され、かつ第2アンカー部材の引張強度が第1アンカー部材の引張強度よりも高くされる。例えば、ベース本体の他端側から一端側へ水平方向の力が柱部材に加わると、ベース本体の一端側よりも他端側において柱部材には垂直方向に大きな引張軸力が生じる。この大きな引張軸力は第2固定部に固定されかつ引張強度を高めた第2アンカー部材により効果的に抑制される。従って、引張強度を高めた第2アンカー部材をベース本体の第2固定部に固定するという簡易な構成により、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
本発明の第10態様のベース部材では、ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材がベース本体の上側に結合される。また、第1アンカー部材及び第2アンカー部材の下端側が基礎に固定され、かつベース本体の第1固定部が第1アンカー部材の上端側に固定されると共に、ベース本体の第2固定部が第2アンカー部材の上端側に固定される。
ここで、第1アンカー部材及び第2アンカー部材が同等の引張強度を有し、第1アンカー部材の上端側がベース本体の第1固定部に固定され、かつ第2アンカー部材の上端側がベース本体の第2固定部に固定される。そして、柱部材の中心位置がウェブ又はフランジの幅方向へ偏心されるので、ベース本体の柱部材が偏心された箇所は柱部材により補強される。例えば、柱部材の偏心方向と反対側から水平方向の力が柱部材に加わると、ベース本体の柱部材が偏心された箇所において柱部材には垂直方向に大きな引張軸力が生じる。この大きな引張軸力はベース本体の柱部材が偏心されかつ補強された箇所により効果的に抑制される。従って、ベース本体に偏心させて柱部材を結合するという簡易な構成により、柱構造の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
本発明の第11態様のベース部材では、ベース本体は切欠部を備えているので、ベース本体の切欠部に相当する部位が削減され、ベース本体が軽量化される。
本発明の第12態様のベース部材では、ベース本体が一方のフランジに結合される第1ベース本体と他方のフランジに結合される第2ベース本体とを備えている。そして、第1ベース本体及び第2ベース本体が離間されている。このため、第1ベース本体と第2ベース本体との間のベース本体の部位が削減されるので、ベース本体が軽量化される。
本発明の第1実施形態に係る柱構造及びベース部材をフランジの幅方向から見た(図2に示されるA−A線に沿って切った)断面図である。 第1実施形態に係る柱構造及びベース部材の平面図である。 第1実施形態に係る柱構造及びベース部材が適用される建物の概略側面図である。 図3に示される建物の要部を拡大した側面図である。 第1実施形態に係る柱構造及びベース部材において柱部材の軸力と柱脚曲げ強度との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る柱構造及びベース部材の図2に対応する平面図である。 本発明の第3実施形態に係る柱構造及びベース部材の図2に対応する平面図である。 本発明の第4実施形態に係る柱構造及びベース部材の図2に対応する平面図である。 本発明の第5実施形態に係る柱構造及びベース部材の図2に対応する平面図である。 本発明の第6実施形態に係る柱構造及びベース部材の図2に対応する平面図である。 本発明の第7実施形態に係る柱構造及びベース部材の図2に対応する平面図である。
[第1実施形態]
図1〜図5を用いて、本発明の第1実施形態に係る柱構造及びベース部材を説明する。なお、本実施形態では柱部材にH形鉄骨柱(H形鋼柱)が使用されており、図中に適宜示される矢印WH方向は柱部材のウェブの幅方向を示し、矢印FH方向は柱部材のフランジの幅方向を示している。また、矢印UP方向は上方向を示している。
(柱構造及びベース部材の構成)
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る柱構造10は基礎12に設置されている。基礎12は例えばコンクリートであり、基礎12の上面は水平かつ平面状とされている。図示を省略したが、基礎12の内部は配筋されており、基礎12の強度が向上されている。
基礎12の上面には固定手段としてのモルタル14が設けられている。モルタル14は平面視において例えば矩形状とされている。
モルタル14の上面にはベース部材16が固定されている。ベース部材16はベース本体としてのベースプレート16Aを備えている。ベースプレート16Aの下側全体にモルタル14が設けられている。ベースプレート16Aは、矢印WH方向を長手方向とし、矢印FH方向を短手方向とする矩形平板状により構成されている。詳しく説明すると、ベースプレート16Aは、例えば日本工業規格(JIS規格)G3136により規定される建築構造用圧延鋼材SN490B、鋳鋼等の金属材料により形成されている。
図1及び図2において右側に示されるベースプレート16Aの長手方向の一端部には、第1固定部としての2個の第1固定孔18A及び第1固定孔18Bと、2個の第2固定孔18C及び第2固定孔18Dとが設けられている。第1固定孔18A及び第1固定孔18Bはベースプレート16Aの短手方向の中間部に設けられている。第2固定孔18C及び第2固定孔18Dはベースプレート16Aの短手方向の両端部に設けられている。第1固定孔18A、第1固定孔18B、第2固定孔18C及び第2固定孔18Dは、平面視において同一径を有する円形状の貫通孔により形成されている。
第1固定孔18Aの中心軸の位置及び第1固定孔18Bの中心軸の位置は矢印FH方向において一致されている。第2固定孔18Cの中心軸の位置及び第2固定孔18Dの中心軸の位置は矢印FH方向において一致されている。加えて、第2固定孔18C及び第2固定孔18Dの中心軸の位置は、第1固定孔18A及び第1固定孔18Bの中心軸の位置よりも矢印WH方向内側とされており、ベースプレート16Aの長手方向中央部寄りとされている。更に、第2固定孔18Cの中心軸の位置は、第1固定孔18Aの中心軸の位置よりも矢印FH方向外側とされている。また、第2固定孔18Dの中心軸の位置は、第1固定孔18Bの中心軸の位置よりも矢印FH方向外側とされている。
図1及び図2において左側に示されるベースプレート16Aの長手方向の他端部には、第2固定部としての2個の第1固定孔20A及び第1固定孔20Bと、2個の第2固定孔20C及び第2固定孔20Dとが設けられている。第1固定孔20A及び第1固定孔20Bはベースプレート16Aの短手方向の中間部に設けられている。第2固定孔20C及び第2固定孔20Dはベースプレート16Aの短手方向の両端部に設けられている。第2固定孔20C及び第2固定孔20Dは、平面視において同一径を有する円形状の貫通孔により形成されており、第1固定孔18A等と同一径とされている。一方、第1固定孔20A及び第1固定孔20Bは、平面視において同一径を有する円形状の貫通孔により形成されると共に、本実施の形態では第2固定孔20C及び第2固定孔20Dよりも拡径されている。言い換えると、第1固定孔20A及び第1固定孔20Bの直径は、第2固定孔20C、第2固定孔20Dの直径よりも大きく形成されている。
第1固定孔20Aの中心軸の位置及び第1固定孔20Bの中心軸の位置は矢印FH方向において一致されている。第2固定孔20Cの中心軸の位置及び第2固定孔20Dの中心軸の位置は矢印FH方向において一致されている。加えて、第2固定孔20C及び第2固定孔20Dの中心軸の位置は、第1固定孔20A及び第1固定孔20Bの中心軸の位置よりも矢印WH方向内側とされており、ベースプレート16Aの長手方向中央部寄りとされている。更に、第2固定孔20Cの中心軸の位置は、第1固定孔20Aの中心軸の位置よりも矢印FH方向外側とされている。また、第2固定孔20Dの中心軸の位置は、第1固定孔20Bの中心軸の位置よりも矢印FH方向外側とされている。
更に、第1固定孔20Aの中心軸の位置は矢印WH方向において第1固定孔18Aの中心軸の位置と一致され、第1固定孔20Bの中心軸の位置は矢印WH方向において第1固定孔18Bの中心軸の位置と一致されている。第2固定孔20Cの中心軸の位置は矢印WH方向において第2固定孔18Cの中心軸の位置と一致され、第2固定孔20Dの中心軸の位置は矢印WH方向において第2固定孔18Dの中心軸の位置と一致されている。
従って、ベースプレート16Aは、4個の第1固定孔18A、第1固定孔18B、第2固定孔18C及び第2固定孔18Dと、4個の第1固定孔20A、第1固定孔20B、第2固定孔20C及び第2固定孔20Dとの合計8個の固定孔を備えている。
図1及び図2に示されるように、第1固定孔18A等の8個のすべての固定孔の各々の周囲において、ベースプレート16Aの下面に凹部22が形成されている。凹部22の水平方向の上面(凹部22の底面)は平面状とされている。凹部22は、ベースプレート16Aの外周側へ向って徐々に広がり、かつベースプレート16Aの外周外側へ開放され、平面視において略三角形状により形成されている。凹部22の垂直方向の周面において、ベースプレート16Aの中央側の一部は、第1固定孔18A等の内面と面一により構成されている。凹部22の全体にはモルタル14が充填されて、モルタル14によりベースプレート16Aが固定されている。
ベース部材16の第1固定部において基礎12には第1アンカー部材が固定されると共に、第2固定部において基礎12には第2アンカー部材が固定されている。第1アンカー部材は第1アンカーボルト(アンカーロック)24及び第2アンカーボルト(アンカーロック)24を備えている。また、第2アンカー部材は第1アンカーボルト(アンカーロック)28及び第2アンカーボルト(アンカーロック)26を備えている。
第1アンカー部材の第1アンカーボルト24、第2アンカーボルト24はいずれも円柱状のアンカー本体24Aを備えており、アンカー本体24Aの軸方向は上下方向とされている。アンカー本体24Aの上端部24C以外の下端部24Bを含む大部分はモルタル14を貫通して基礎12に埋込まれている。第2アンカー部材の第1アンカーボルト28は円柱状のアンカー本体28Aを備えおり、アンカー本体28Aの軸方向は上下方向とされている。アンカー本体28Aの上端部28C以外の下端部28Bを含む大部分はモルタル14を貫通して基礎12に埋込まれている。また、第2アンカー部材の第2アンカーボルト26は円柱状のアンカー本体26Aを備えおり、アンカー本体26Aの軸方向は上下方向とされている。アンカー本体26Aの上端部26C以外の下端部26Bを含む大部分はモルタル14を貫通して基礎12に埋込まれている。
第1アンカー部材の第1アンカーボルト24及び第2アンカーボルト24において、アンカー本体24Aの下端部24Bには雄ねじが設けられており、この雄ねじに上下方向に設けられた2つのナット24D及びナット24Eが蝶合されている。ナット24Dとナット24Eとの間には、アンカー部を構成すると共に、アンカー本体24Aの軸径よりも外側に突出された円環平板状の定着板24Fが介在されている。定着板24Fはナット24D及びナット24Eにより締付けられて固定されている。ナット24D、ナット24E及び定着板24Fは、基礎12に埋込まれ、第1アンカーボルト24の抜けを防止する構成とされている。
アンカー本体24Aの上端部24Cはベースプレート16Aの第1固定孔18A、第1固定孔18B、第2固定孔18C又は第2固定孔18Dを貫通して突出する構成とされている。この上端部24Cには雄ねじが設けられており、雄ねじにベースプレート16Aを固定するナット24Gが蝶合されている。ベースプレート16Aとナット24Gとの間には円環平板状のワッシャ24Hが介在されている。
第2アンカー部材の第1アンカーボルト28において、アンカー本体28Aの下端部28Bに設けられた雄ねじに2つのナット28D及びナット28Eが蝶合されている。ナット28Dとナット28Eとの間には円環平板状の定着板28Fが介在されている。定着板28Fはナット28D及びナット28Eにより締付けられて固定されている。ナット28D、ナット28E及び定着板28Fは、基礎12に埋込まれ、第1アンカーボルト28の抜けを防止する構成とされている。アンカー本体28Aの上端部28Cはベースプレート16Aの第2固定部としての第1固定孔20A又は第1固定孔20Bを貫通して突出する構成とされている。この上端部28Cには雄ねじが設けられており、雄ねじにベースプレート16Aを固定するナット28Gが蝶合されている。ベースプレート16Aとナット28Gとの間には円環平板状のワッシャ28Hが介在されている。
同様に、第2アンカー部材の第2アンカーボルト26において、アンカー本体26Aの下端部26Bに設けられた雄ねじに2つのナット26D及びナット26Eが蝶合されている。ナット26Dとナット26Eとの間には円環平板状の定着板26Fが介在されている。定着板26Fはナット26D及びナット26Eにより締付けられて固定されている。ナット26D、ナット26E及び定着板26Fは、基礎12に埋込まれ、第2アンカーボルト26の抜けを防止する構成とされている。アンカー本体26Aの上端部26Cはベースプレート16Aの第2固定孔20C又は第2固定孔20Dを貫通して突出する構成とされている。この上端部26Cには雄ねじが設けられており、雄ねじにベースプレート16Aを固定するナット26Gが蝶合されている。ベースプレート16Aとナット26Gとの間には円環平板状のワッシャ26Hが介在されている。
本実施形態では、第1アンカー部材の第1アンカーボルト24、第2アンカーボルト24及び第2アンカー部材の第2アンカーボルト26は同一径かつ同一軸方向長さとされている。そして、第2アンカー部材の第1アンカーボルト28は、例えば第1アンカー部材の第1アンカーボルト24よりも軸径が大きく、かつ高い引張強度により形成されている。詳しく説明すると、第1アンカーボルト24、第2アンカーボルト24、第1アンカーボルト28、第2アンカーボルト26としては、例えばJIS規格G3138に規定される引張強さが400N/mm、490N/mm等を有する炭素鋼材により形成されている。また、JIS規格G4321に規定される引張強さが520N/mmを有するステンレス鋼材により形成されたアンカーボルトが使用されている。そして、第1アンカーボルト24、第2アンカーボルト24及び第2アンカーボルト26の径が例えば30mm(ねじの呼び方では「M30」)に設定されると、第1アンカーボルト28の径が例えば36mm(ねじの呼び方では「M36」)に設定される。
ベースプレート16Aの上面の中央部分には上下方向を長手方向として延設された柱部材としての鉄骨柱30が設けられている。鉄骨柱30の下端はベースプレート16Aの上面に例えばアーク溶接により結合されている。
鉄骨柱30は、本実施形態において、ウェブ30Aと、ウェブ30Aの幅方向両端に一体に設けられた一対のフランジ30Bとを有するH形鋼材により形成されている。ここでは、鉄骨柱30のウェブ30Aは、矢印WH方向を幅方向とし、矢印UP方向を長手方向とする長尺矩形平板状により形成されている。一対のフランジ30Bは、いずれも、矢印FH方向を幅方向とし、矢印UP方向を長手方向とする長尺矩形平板状により形成されている。ウェブ30Aの両端はフランジ30Bの幅方向中央部分において一体に結合されている。鉄骨柱30としては、例えばJIS規格G3136に規定される建築構造用圧延鋼材、JIS規格G3106に規定される溶接構造用圧延鋼材、JIS規格G3101に規定される一般構造用圧延鋼材等により形成されている。
なお、通常、柱構造10は建物に複数設けられている。図示を省略したが、隣設される柱構造10の鉄骨柱30の下端部間には、基礎梁が掛け渡されて、基礎梁主筋が配筋されている。
(建物の構造)
本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16を用いて建築された建物の概略側面構造が図3に示されている。また、この建物の要部の側面構造が図4に示されている。
図3及び図4に示される左側の柱構造10では、ベース部材16の第1固定部としての第1固定孔18A、第1固定孔18B、第2固定孔18C及び第2固定孔18D(図1及び図2参照)が建物の内側(右側)に配置されている。この建物の内側において、ベースプレート16Aに第1アンカー部材としての第1アンカーボルト24及び第2アンカーボルト24が固定されている。ベース部材16の第2固定部としての第1固定孔20A、第1固定孔20B、第2固定孔20C及び第2固定孔20D(図1及び図2参照)が建物の外側(左側)に配置されている。この建物の外側において、ベースプレート16Aに第2アンカー部材としての第1アンカーボルト28及び第2アンカーボルト26が固定されている。
一方、図3及び図4に示される右側の柱構造10は、図示を省略した建物の矢印UP方向の中心線を中心として、左側の柱構造10に対して180度反転された構成とされている。つまり、右側の柱構造10では、ベース部材16の第1固定部としての第1固定孔18A、第1固定孔18B、第2固定孔18C及び第2固定孔18Dが建物の内側(左側)に配置されている。この建物の内側において、ベースプレート16Aに第1アンカー部材としての第1アンカーボルト24及び第2アンカーボルト24が固定されている。ベース部材16の第2固定部としての第1固定孔20A、第1固定孔20B、第2固定孔20C及び第2固定孔20Dは建物の外側(右側)に配置されている。この建物の外側において、ベースプレート16Aに第2アンカー部材としての第1アンカーボルト28及び第2アンカーボルト26が固定されている。
ここで、図3に示されるように、左側の柱構造10と右側の柱構造10との間に各階を仕切る第1梁部材32、第2梁部材34及び第3梁部材36が設けられている。第1梁部材32の左側の一端部は左側の柱構造10の鉄骨柱30にアーク溶接やボルト締結により結合されており、第1梁部材32の右側の他端部は右側の柱構造10の鉄骨柱30に同様な結合手段により結合されている。本実施形態では、第1梁部材32としては、ウェブ32Aの幅方向(矢印UP方向)の両端にフランジ32Bが一体に設けられたH形鉄骨梁が使用されている。同様に、第2梁部材34の両端部は左右両側の柱構造10の鉄骨柱30に結合されており、第3梁部材36の両端部は左右両側の柱構造10の鉄骨柱30に結合されている。第2梁部材34としてはウェブ34A及びフランジ34Bを有するH形鉄骨梁が使用され、第3梁部材36としてはウェブ36A及びフランジ36Bを有するH形鉄骨梁が使用されている。なお、第1梁部材32、第2梁部材34、第3梁部材36は、I形鉄骨梁、角形鉄骨梁等の梁部材より形成されてもよい。
(第1実施形態の作用効果)
本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16では、図1及び図2に示されるように、ウェブ30Aの幅方向両側にフランジ30Bが一体に設けられた鉄骨柱30がベースプレート16Aの上側に結合される。また、第1アンカー部材及び第2アンカー部材の下端側が基礎12に固定され、かつベースプレート16Aが第1アンカー部材及び第2アンカー部材の上端側に固定される。
ここで、第1アンカー部材としての第1アンカーボルト24及び第2アンカーボルト24の上端側がベースプレート16Aにおいてウェブ30Aの幅方向一端側に固定される。また、第2アンカー部材としての第1アンカーボルト28及び第2アンカーボルト26の上端側がベースプレート16Aにおいてウェブ30Aの幅方向他端側に固定される。そして、第2アンカー部材の第1アンカーボルト28の引張強度が第1アンカー部材の第1アンカーボルト24の引張強度よりも高くされる。
図1、図3及び図4に示されるように、例えば矢印WH方向(水平方向)において地震等による左側から右側へ作用する力Fが建物の外周に生じたとき、力Fが作用した建物の左側の柱構造10では、鉄骨柱30の外側のフランジ30Bに最大の引張軸力Stが発生する。一方、建物の右側の柱構造10では、鉄骨柱30の外側のフランジ30Bに最大の圧縮軸力Spが発生する。地震の場合には力Fの向きが交互に反転するので、左側の柱構造10のフランジ30Bには引張軸力Stと圧縮軸力Spとが交互に発生し、右側の柱構造10のフランジ30Bには圧縮軸力Spと引張軸力Stとが交互に発生する。
柱構造10において、鉄骨柱30に生じる軸力[N]と柱脚曲げ強度[N]との関係が図5に示されている。図5に示されるように、鉄骨柱30に生じる圧縮軸力に対する柱脚曲げ強度は強いが、引張軸力に対する柱脚曲げ強度は弱い。従って、引張軸力に対する柱脚曲げ強度を向上する必要がある。なお、破線で囲まれた領域Bは一般的な建物に発生する軸力範囲であり、領域B内においても引張軸力に対する柱脚曲げ強度が弱い傾向がある。
本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16では、建物の外側となるベースプレート16Aの第2固定部としての第1固定孔20A及び第1固定孔20Bが拡径とされる。加えて、第1固定孔20A及び第1固定孔20Bに第1アンカー部材よりも引張強度が大きな第2アンカー部材としての第1アンカーボルト28が設けられる。すなわち、ベースプレート16Aの第2固定部に引張強度の大きな第2アンカー部材が設けられて、鉄骨柱30に生じる大きな引張軸力が第2アンカー部材により効果的に抑制される。従って、第2アンカー部材、特に第1アンカーボルト28の引張強度を高めるという簡易な構成により、柱構造10の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16では、図1及び図2に示されるように、第2アンカー部材の第1アンカーボルト28の軸径が第1アンカー部材の第1アンカーボルト24の軸径よりも大きく形成されている。このため、第1アンカーボルト28の軸径を大きくするという簡易な構成により第1アンカーボルト28の引張強度が高められると共に、柱構造10の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
更に、本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16では、図1に示されるように、ベースプレート16Aがウェブ30Aの幅方向内側に設けられた第1アンカー部材の第2アンカーボルト24の上端部24Cに固定される。同様に、ベースプレート16Aがウェブ30Aの幅方向内側に設けられた第2アンカー部材の第2アンカーボルト26の上端部26Cに固定される。このため、図1及び図2に示されるように、鉄骨柱30のフランジ30Bに第2アンカーボルト24が近接されて、フランジ30Bと第2アンカーボルト24との離間距離Lが小さくなる。フランジ30Bと第2アンカーボルト26との離間距離は同様に小さくなる。ところで、片側の第1アンカー部材側に着目してみる。ベースプレート16Aに設けられる第1アンカーボルト24及び第2アンカーボルト24の合計本数(又は第1固定孔18A、第1固定孔18B、第2固定孔18C及び第2固定孔18Dの合計孔数)が増加すると、ベースプレート16Aの厚さ(上下方向の肉厚寸法)tを増加する必要がある。
ここで、まずベースプレート16Aにおいて一方のフランジ30Bの周囲に設けられた第1アンカーボルト24及び第2アンカーボルト24の合計本数がn本とされる。nは本実施形態において「4」である。矢印FH方向のi番目の第1アンカーボルト24又は第2アンカーボルト24の軸方向における降伏引張強度がTiとされる。i番目の第1アンカーボルト24又は第2アンカーボルト24の中心軸と、矢印WH方向におけるフランジ30Bとの離間距離がLiとされる。更に、ベースプレート16Aの矢印FH方向の寸法(幅寸法)がBとされ、そして、ベースプレート16Aの厚さがtとされ、ベースプレート16Aの材料の降伏点がσとされる。この場合、ベースプレート16Aにおいて、下記数1に表される関係式が成立つ。
Figure 0005931185
上記関係式において、左辺の離間距離Liが小さくなると、右辺の厚さtが小さくなる。すなわち、本実施形態では、離間距離Liを積極的に小さくすることにより、ベースプレート16Aの厚さを薄くすることができる。従って、ベースプレート16Aの材料費が削減されるので、柱構造10の材料費、更には製造費用を削減することができる。
また、本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16では、第1アンカー部材の第1アンカーボルト24が建物の内側に配設されると共に、第2アンカー部材の第1アンカーボルト28が建物の外側に配設される。例えば、鉄骨柱30に引張軸力が生じた際に、建物の外側において鉄骨柱30に大きな引張軸力が生じる。ここで、ベースプレート16Aの引張軸力が作用する部位(第2固定部側)が引張強度の高い第2アンカー部材の第1アンカーボルト28により固定される。このため、大きな引張軸力が大きな引張強度の第1アンカーボルト28により抑制されるので、柱構造10の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
更に、本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16では、ベースプレート16Aの下側に凹部22が設けられている。この凹部22にはモルタル14が埋込まれ、ベースプレート16Aがモルタル14を介して基礎12に係止される。このため、地震等の水平荷重が生じた際に、基礎12に対するベース部材16のずれが抑制される。従って、柱構造10及びベース部材16では、鉄骨柱30からベースプレート16A、第1アンカー部材及び第2アンカー部材を介して基礎12へ伝達される剪断応力が効果的に抑制されるので、剪断耐力を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る柱構造10及びベース部材16では、図2に示される矢印WH方向(ウェブ30Aの幅方向)においてベースプレート16Aの一端側に対して他端側の引張強度が向上されている。本実施形態では、矢印FH方向(フランジ30Bの幅方向)においてベースプレート16Aの一端側に対して他端側の引張強度が向上されてもよい。この場合、建物に働く力Fは矢印FH方向に生じる。
また、本実施形態では、第2固定部の第1固定孔20A及び20Bと第2アンカー部材の第1アンカーボルト28により引張強度が高められている。これに加えて、第2固定部の第2固定孔20C及び第2固定孔20Dを拡径とし、第2アンカーボルト26の軸径を大きくして、第2固定部並びに第2アンカー部材の全体の引張強度が高くされてもよい。
[第2実施形態]
図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る柱構造及びベース部材を説明する。なお、本実施形態並びに後述する他の実施形態において、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16の構成と同一の構成には同一符号を付し、この構成の説明は重複するので省略する。
(柱構造及びベース部材の構成)
図6に示されるように、本実施形態に係る柱構造40及びベース部材16では、図中左側の第2固定部の第1固定孔20A及び第1固定孔20Bの構成と、第2アンカー部材の第1アンカーボルト42の構成が、第1実施形態における構成に対して異なる。これ以外の構成において、本実施形態に係る柱構造40及びベース部材16の構成は、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16の構成と同一である。
詳しく説明すると、柱構造40及びベース部材16における第1固定孔20A及び第1固定孔20Bは、第1固定部の第1固定孔18A及び第1固定孔18Bと同一径を有する円形状の貫通孔により形成されている。ここでは、第1固定孔20A及び第1固定孔20Bは、第2固定部の第2固定孔20C、第2固定孔20D、第1固定部の第2固定孔18C及び第1固定孔18Dとも同一径により形成されている。
そして、第2アンカー部材としての第1アンカーボルト42が、第1アンカーボルト24と同一径とされ、かつ第1アンカーボルト24よりも引張強度が高い材料により形成されている。第1アンカーボルト42の上端部42Cは第1アンカーボルト24の上端部24Aと同様に雄ねじが設けられている。第1固定孔20A、第1固定孔20Bを貫通した第1アンカーボルト42の雄ねじには図示を省略したワッシャを介在してナット42Gが蝶合されている。また、第1アンカーボルト24と同様に、第1アンカーボルト42の図示を省略した下端側には、ダブルナットと、このダブルナットにより締結された定着板が設けられている。これにより、第1アンカーボルト42の上端側にベースプレート16Aが固定される。
例えば、第1アンカーボルト24がJIS規格G3138に規定される引張強さが400N/mmの炭素鋼材により形成される場合、第1アンカーボルト42は引張強さが490N/mmを有する炭素鋼材により形成される。また、第1アンカーボルト42は、第1アンカーボルト24よりも引張強度が高いステンレス鋼材により形成されてもよい。
なお、本実施形態では、第2アンカー部材としての第2アンカーボルト26が、第1アンカーボルト42と同様に引張強度が高い材料により形成されてもよい。また、第1アンカーボルト42の引張強度が第1アンカーボルト24よりも高い条件下では、第2アンカーボルト42の長さが第1アンカーボルト24の長さと異なっていてもよい。
(第2実施形態の作用効果)
本実施形態に係る柱構造40及びベース部材16では、図6に示されるように、第2アンカー部材の第1アンカーボルト42が第1アンカー部材の第1アンカーボルト24よりも引張強度が高い材料により形成されている。このため、第1アンカーボルト42が引張強度の高い材料により形成されるという簡易な構成により第2アンカー部材の引張強度が高められると共に、柱構造40の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る柱構造40及びベース部材16では、上記作用効果以外に、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
[第3実施形態]
図7を用いて、本発明の第3実施形態に係る柱構造及びベース部材を説明する。
(柱構造及びベース部材の構成)
図7に示されるように、本実施形態に係る柱構造50及びベース部材16では、図中右側の第1固定部及び第1アンカー部材の構成と、図中左側の第2固定部及び第2アンカー部材の構成とが、第1実施形態における構成に対して異なる。これ以外の構成において、本実施形態に係る柱構造50及びベース部材16の構成は、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16の構成と同一である。
詳しく説明すると、柱構造50及びベース部材16における第1固定部は、第1固定孔18A及び第1固定孔18B(図1及び図2参照)を省略して、2個の第2固定孔18C及び第2固定孔18Dにより構成されている。第2固定孔18C及び第2固定孔18Dにはそれぞれ第1アンカー部材としての第2アンカーボルト24が設けられている。
一方、第2固定部は、2個の第1固定孔20A及び第1固定孔20Bと、2個の第2固定孔20C及び第2固定孔20Dとにより構成されている。第1固定孔20A及び第1固定孔20Bは、上記第2実施形態における第1固定孔20A及び第1固定孔20B(図6参照)と同様に、第2固定孔20C及び第2固定孔20Dと同一径を有する貫通孔により形成されている。また、第1固定孔20A及び第1固定孔20Bは、第1固定部の第2固定孔18C及び第2固定孔18Dと同一径により形成されている。合計4個の第1固定孔20A、第1固定孔20B、第2固定孔20C及び第2固定孔20Dには第2アンカー部材としての第1アンカーボルト26及び第2アンカーボルト26が設けられている。第1アンカーボルト26は、第2アンカーボルト26と同一径かつ同一引張強度により形成されている。更に、第1アンカーボルト26は、第1アンカー部材の第1アンカーボルト24と同一径かつ同一引張強度により形成されている。
つまり、本実施形態に係る柱構造50及びベース部材16では、第2アンカー部材が第1アンカー部材よりも多い数量の第1アンカーボルト26及び第2アンカーボルト26を備えている。
(第3実施形態の作用効果)
本実施形態に係る柱構造50及びベース部材16では、図7に示されるように、第2アンカー部材が第1アンカー部材よりも多い数量により形成されている。このため、第2アンカー部材の数量(本数)を変えるという簡易な構成により第2アンカー部材の引張強度が高められると共に、柱構造50の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る柱構造50及びベース部材16では、上記作用効果以外に、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
[第4実施形態]
図8を用いて、本発明の第4実施形態に係る柱構造及びベース部材を説明する。
(柱構造及びベース部材の構成)
図8に示されるように、本実施形態に係る柱構造60及びベース部材16では、ベースプレート16Aのフランジ30Bの幅方向(矢印FH方向)の中心位置Bcに対して、鉄骨柱30のフランジ30Bの幅方向の中心位置Wcを距離Los分だけ偏心させて、ベースプレート16Aに鉄骨柱30が接合されている。ここで、中心位置Bcはベースプレート16Aの上面における中心位置であり、中心位置Wcは鉄骨柱30の下面における中心位置である。詳しく説明すると、本実施形態では、矢印FH方向上側のベースプレート16Aの一端側が図示を省略した建物の外側に配置され、矢印FH方向下側のベースプレート16Aの他端側が建物の内側に配置される。すなわち、鉄骨柱30は最大の引張軸力が生じる側へ偏心されている。
本実施形態では、ベースプレート16Aの一端側に第1固定部としての2個の第1固定孔18A及び第1固定孔18Bと、2個の第2固定孔18C及び第2固定孔18Dが設けられている。第1固定孔18A、第1固定孔18B、第2固定孔18C、第2固定孔18Dの中心軸の位置は矢印WH方向に一致されており、第1固定孔18A等は同一径により形成されている。第1固定孔18Aはフランジ30Bのウェブ30A側とは反対側に配置されている。第1固定孔18Bは、第1固定孔18Aよりもウェブ30Aの幅方向内側において、フランジ30Bのウェブ30A側に配置されている。第2固定孔18Dはフランジ30Bのウェブ30A側とは反対側に配置されている。第2固定孔18Cは、第2固定孔18Dよりもウェブ30Aの幅方向内側において、フランジ30Bのウェブ30A側に配置されている。
第1固定孔18A、第1固定孔18Bには第1アンカー部材としての第1アンカーボルト24が設けられており、第2固定孔18C、第2固定孔18Dには第1アンカー部材としての第2アンカーボルト24が設けられている。第1アンカーボルト24、第2アンカーボルト24は、すべて同一径を有し、かつ同一引張強度により形成されている。
一方、ベースプレート16Aの他端側に第2固定部としての2個の第1固定孔20A及び第1固定孔20Bと、2個の第2固定孔20C及び第2固定孔20Dが設けられている。第1固定孔20A、第1固定孔20B、第2固定孔20C、第2固定孔20Dの中心軸の位置は矢印WH方向に一致されており、第1固定孔20A等は同一径により形成されている。また、第2固定部の第1固定孔20A等は第1固定部の第1固定孔18A等と同一径とされている。第1固定孔20Aはフランジ30Bのウェブ30A側とは反対側に配置されており、第1固定孔20Aの中心軸の位置は矢印FH方向において第1固定孔18Aの中心軸の位置と一致されている。第1固定孔20Bは、第1固定孔20Aよりもウェブ30Aの幅方向内側において、フランジ30Bのウェブ30A側に配置されている。第1固定孔20Bの中心軸の位置は矢印FH方向において第1固定孔18Bの中心軸の位置と一致されている。第2固定孔20Dはフランジ30Bのウェブ30A側とは反対側に配置されており、第2固定孔20Dの中心軸の位置は矢印FH方向において第2固定孔18Dの中心軸の位置と一致されている。そして、第2固定孔20Cは、第2固定孔20Dよりもウェブ30Aの幅方向内側において、フランジ30Bのウェブ30A側に配置されている。
第1固定孔20A、第1固定孔20Bには第2アンカー部材としての第1アンカーボルト26が設けられており、第2固定孔20C、第2固定孔20Dには第2アンカー部材としての第2アンカーボルト26が設けられている。第1アンカーボルト26、第2アンカーボルト26は、すべて同一径を有し、かつ同一引張強度により形成されている。また、第1アンカーボルト26は、第1アンカーボルト24に対して、同一径かつ同一引張強度により形成されている。更に、第1アンカーボルト24、第2アンカーボルト24、第1アンカーボルト26、第2アンカーボルト26は、いずれもベースプレート16Aの中心位置Bcから等しい距離に設けられている。
(第4実施形態の作用効果)
本実施形態に係る柱構造60及びベース部材16では、図8に示されるように、ウェブ30Aの幅方向両側にフランジ30Bが一体に設けられた鉄骨柱30がベースプレート16Aの上側に結合される。また、第1アンカー部材及び第2アンカー部材の下端側が基礎12に固定され、かつベースプレート16Aが第1アンカー部材及び第2アンカー部材の上端側に固定される。
ここで、第1アンカー部材の第1アンカーボルト24、第2アンカーボルト24、第2アンカー部材の第1アンカーボルト26、第2アンカーボルト26が同等の引張強度により形成される。また、第1アンカーボルト24及び第2アンカーボルト24の上端側がベースプレート16Aの矢印FH方向の一端側に固定され、かつ第1アンカーボルト26及び第2アンカーボルト26の上端側がベースプレート16Aの矢印FH方向の他端側に固定される。そして、ベースプレート16Aの中心位置Bcに対して鉄骨柱30の中心位置Wcがフランジ30Bの幅方向へ偏心されるので、ベースプレート16Aの鉄骨柱30が偏心された箇所(ベースプレート16Aの他端側)では鉄骨柱30により補強される。例えば、鉄骨柱30の偏心方向と反対側から水平方向の力(図1、図3及び図4に示される力F)が鉄骨柱30に加わると、ベースプレート16Aの鉄骨柱30が偏心された箇所において鉄骨柱30には矢印UP方向に大きな引張軸力が生じる。この大きな引張軸力はベースプレート16Aの鉄骨柱30が偏心されかつ補強された箇所により効果的に抑制される。従って、第1アンカー部材及び第2アンカー部材の引張強度を同等としても(変更しなくても)、ベースプレート16Aに偏心させて鉄骨柱30を結合するという簡易な構成により、柱構造60の柱脚曲げ強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る柱構造60及びベース部材16では、上記作用効果以外に、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
なお、本実施形態に係る柱構造60及びベース部材16では、ベースプレート16Aの中心位置Bcと柱部材Wcの中心位置とは一致させて、双方の位置が矢印WH方向へ偏心させる構成としてもよい。この場合、鉄骨柱30は、ベースプレート16Aに対して、建物の外側へ向かって偏心させる。建物の内側には、第1固定孔18A、第1固定孔18B、第1固定孔20A及び第1固定孔20Bが配置されると共に、第1アンカーボルト24及び第1アンカーボルト26が設けられる。また、建物の外側には、第2固定孔18C、第2固定孔18D、第2固定孔20C及び第2固定孔20Dが配置されると共に、第2アンカーボルト24及び第2アンカーボルト26が設けられる。
[第5実施形態]
図9を用いて、本発明の第5実施形態に係る柱構造及びベース部材を説明する。本実施形態は第4実施形態に係る柱構造60及びベース部材16の変形例である。
(柱構造及びベース部材の構成)
図9に示されるように、本実施形態に係る柱構造70及びベース部材16では、第1固定部が、フランジ30Bのウェブ30A側とは反対側に配置された2個の第1固定孔18A及び第1固定孔18Bにより構成されている。この第1固定孔18A及び第1固定孔18Bには第1アンカー部材としての第1アンカーボルト24が設けられている。
一方、第2固定部は、フランジ30Bのウェブ30A側に配置された2個の第2固定孔20G及び第2固定孔20Hにより構成されている。この第2固定孔20G及び第2固定孔20Hには第2アンカー部材としての第2アンカーボルト26が設けられている。第2アンカーボルト26は、第1アンカーボルト24と同一径とされ、同一引張強度により形成されている。
本実施形態におけるベースプレート16Aでは、第2固定孔20G及び第2固定孔20Hがフランジ30Bのウェブ30A側に配置されて、フランジ30Bのウェブ30A側とは反対側の領域16Bが省略されている。結果的に、ベースプレート16Aに対してウェブ30Aの幅方向(矢印WH方向)左側へ鉄骨柱30が偏心されている。鉄骨柱30が偏心された側は建物の外側とされる。
(第5実施形態の作用効果)
本実施形態に係る柱構造70及びベース部材16では、図9に示されるように、第2アンカー部材としての第2アンカーボルト26の上端側がベースプレート16Aにおいてフランジ30Bのウェブ30A側に固定されている。このため、ベースプレート16Aのフランジ30Bのウェブ30Aとは反対側の領域16Bが省略可能とされる。
ここで、ベースプレート16Aの領域16Bが省略されると、結果的にベースプレート16Aの矢印WH方向の中心位置に対して、鉄骨柱30の同方向の中心位置がベースプレート16Aの他端側へ移動されたことになる。このため、ベースプレート16Aの中心位置に対して鉄骨柱30の中心位置を簡単に偏心させることができる。
また、本実施形態に係る柱構造70及びベース部材16では、ベースプレート16Aの一部の領域16Bが省略される(建物の外側となるベースプレート16Aの一部が縮小される)ので、ベースプレート16Aの軽量化が図れる。更に、ベースプレート16Aの製作に必要とされる材料を減少させることができるので、柱構造70及びベース部材16の製作コストを削減することができる。
更に、本実施形態に係る柱構造70及びベース部材16では、ベースプレート16Aにおいてフランジ30Bのウェブ30A側とは反対側の領域16Bが省略されているので、鉄骨柱30を隣接境界まで近づけることができる。このため、建物の敷地の有効利用が可能となる。
[第6実施形態]
図10を用いて、本発明の第6実施形態に係る柱構造及びベース部材を説明する。本実施形態は第5実施形態に係る柱構造70及びベース部材16の変形例である。
(柱構造及びベース部材の構成)
図10に示されるように、本実施形態に係る柱構造80では、ベース部材16のベースプレート16Aに切欠部16F及び切欠部16Gが設けられている。
詳しく説明すると、切欠部16Fは、ベースプレート16Aの矢印FH方向の一端側、かつ一対のフランジ30B間において、ウェブ30Aに沿ってベースプレート16Aの一部を切欠いて形成されている。切欠部16Fは、平面視において、ベースプレート16Aの一端側が開口されたU字状(矩形状)とされている。
一方、切欠部16Gは、ベースプレート16Aの矢印FH方向の他端側、かつ一対のフランジ30B間において、ウェブ30Aに沿ってベースプレート16Aの一部を切欠いて形成されている。切欠部16Gは、平面視において、切欠部16Fと対称形をなすベースプレート16Aの他端側が開口されたU字状(矩形状)とされている。
切欠部16Fと切欠部16Gとの間にはベースプレート16Aの部位が設けられており、この部位はウェブ30Aに接合されている。ベースプレート16Aの全体の平面形状は本実施形態においてH形状となる。
(第6実施形態の作用効果)
本実施形態に係る柱構造80及びベース部材16では、図10に示されるように、ベースプレート16Aに切欠部16F及び切欠部16Gが設けられている。このため、ベースプレート16Aの切欠部16F及び切欠部16Gに相当する部位が削減されるので、ベースプレート16Aの軽量化が図れる。
また、本実施形態に係る柱構造80及びベース部材16では、上記作用効果以外に、第5実施形態に係る柱構造70及びベース部材16により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
なお、本実施形態は、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16から第4実施形態に係る柱構造60及びベース部材16までのいずれかにも適用可能である。また、切欠部16F及び切欠部16Gの平面形状は、U字状に限定されるものではなく、例えば台形状、円弧状等であってもよい。また、切欠部に代えて、スリットが形成されてもよい。
[第7実施形態]
図11を用いて、本発明の第7実施形態に係る柱構造及びベース部材を説明する。本実施形態は第5実施形態に係る柱構造70及びベース部材16の変形例である。
(柱構造及びベース部材の構成)
図11に示されるように、本実施形態に係る柱構造90では、ベース部材16が第1ベース部材及び第2ベース部材により構成されている。第1ベース部材はベース本体としての第1ベースプレート16Cを備え、第2ベース部材はベース本体としての第2ベースプレート16Dを備えている。
詳しく説明すると、第1ベースプレート16Cは、矢印FH方向を長手方向とし、矢印WH方向を短手方向とする矩形平板状により構成されている。第1ベースプレート16Cの上端側に鉄骨柱30の一方のフランジ30Bが接合されている。また、第1ベースプレート16Cのフランジ30Bのウェブ30A側とは反対側に第1固定部としての2個の第1固定孔18A及び第1固定孔18Bが配置されている。この第1固定孔18A及び第1固定孔18Bには第1アンカー部材としての第1アンカーボルト24が設けられている。
一方、第2ベースプレート16Dは、矢印FH方向を長手方向とし、矢印WH方向を短手方向とする矩形平板状により構成されている。第2ベースプレート16Dは第1ベースプレート16Cと離間されて設けられている。第2ベースプレート16Dの上端側に鉄骨柱30の他方のフランジ30Bが接合されている。また、第2ベースプレート16Dのフランジ30Bのウェブ30A側に第2固定部としての2個の第2固定孔20G及び第2固定孔20Hが配置されている。この第2固定孔20G及び第2固定孔20Hには第2アンカー部材としての第2アンカーボルト26が設けられている。
(第7実施形態の作用効果)
本実施形態に係る柱構造90及びベース部材16では、図11に示されるように、鉄骨柱30の一方のフランジ30Bに結合される第1ベース部材としての第1ベースプレート16Cと他方のフランジ30Bに結合される第2ベース部材としての第2ベースプレート16Dとを備えている。そして、第1ベースプレート16Cと第2ベースプレート16Dとが離間されている。このため、第1ベースプレート16Cと第2ベースプレート16Dとが離間された分、ベース部材16の面積が減少される。図中、符号16Eを付して破線により囲まれた領域が削減される。このため、領域16Eに相当する分、ベース部材16の軽量化が図れる。また、ベース部材16の製作に必要とされる材料を減少させることができる。更に、柱構造90及びベース部材16の製作コストを削減することができる。
更に、本実施形態に係る柱構造90及びベース部材16では、第2ベースプレート16Dにおいてフランジ30Bのウェブ30A側とは反対側の領域16Bが省略されているので、鉄骨柱30を隣接境界まで近づけることができる。このため、建物の敷地の有効利用が可能となる。
なお、本実施形態は、第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16から第4実施形態に係る柱構造60及びベース部材16までのいずれかにも適用可能である。詳しく説明すると、例えば第1実施形態に係る柱構造10及びベース部材16において、ベースプレート16Aが第1ベースプレート16C及び第2ベースプレート16Dに分割される。
[その他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能である。例えば、上記図2に示される第1実施形態では、ベース部材においてウェブの幅方向の両端部に、フランジの幅方向に沿ってそれぞれ4つの固定部又はアンカー部材が設けられている。本発明では、ベース部材の長手方向の一端部、他端部にそれぞれ3つ以上の固定部又はアンカー部材が設けられていればよい。最小の3つの固定部又はアンカー部材の場合、フランジの幅方向の中央部に1つの固定部又はアンカー部材が設けられると共に、フランジの幅方向の両端部に各々1つの固定部又はアンカー部材が設けられる。また、最小の3つの固定部又はアンカー部材の場合、フランジの幅方向の中央部に2つの固定部又はアンカー部材が設けられると共に、フランジの幅方向の両端部のいずれか一方に1つの固定部又はアンカー部材が設けられてもよい。更に、本発明では、建物の外側となる引張強度が高いアンカー部材は1本でもよいし、3本以上とされてもよい。
10、40、50、60、70、80、90 柱構造
12 基礎
16 ベース部材
16A ベースプレート(ベース本体)
16C 第1ベースプレート(第1ベース部材)
16D 第2ベースプレート(第2ベース部材)
16F、16G 切欠部
18A、18B、18C、18D 第1固定孔又は第2固定孔(第1固定部)
20A、20B、20C、20D、20G、20H 第1固定孔又は第2固定孔(第2固定部)
22 凹部
24、26 第1アンカーボルト又は第2アンカーボルト(第1アンカー部材又は第2アンカー部材)
28、42 第1アンカーボルト(第2アンカー部材)
30 鉄骨柱(柱部材)
30A ウェブ
30B フランジ

Claims (12)

  1. ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材と、
    ベース本体の中心位置に対して前記柱部材の中心位置が一致されると共に、前記柱部材が上側に結合されるベース部材と、
    基礎に下端側が固定されると共に、前記ベース部材の前記ウェブ又は前記フランジの幅方向一端側において上端側が固定される第1アンカー部材と、
    前記基礎に下端側が固定されると共に、前記ベース部材の前記ウェブ又は前記フランジの幅方向他端側において上端側が固定され、かつ前記第1アンカー部材よりも引張強度が高い第2アンカー部材と、
    を備えた柱構造。
  2. 前記第2アンカー部材の軸径は、前記第1アンカー部材の軸径よりも大きく形成されている請求項1に記載の柱構造。
  3. 前記第2アンカー部材は、前記第1アンカー部材よりも引張強度が高い材料により形成されている請求項1に記載の柱構造。
  4. 前記第2アンカー部材は、前記第1アンカー部材よりも多い数量により形成されている請求項1に記載の柱構造。
  5. 前記第1アンカー部材又は前記第2アンカー部材は、前記ベース部材において前記フランジの前記ウェブ側とは反対側に上端側が固定される第1アンカーボルトと、前記ベース部材において前記第1アンカーボルトよりも前記ウェブの幅方向内側に上端側が固定され、前記第1アンカーボルトよりも前記フランジに近接された第2アンカーボルトとを備えている請求項1に記載の柱構造。
  6. 前記第1アンカー部材は建物の内側に配設されていると共に、前記第2アンカー部材は前記建物の外側に配設されている請求項1に記載の柱構造。
  7. ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材と、
    ベース本体の中心位置に対して前記柱部材の中心位置が前記ウェブ又は前記フランジの幅方向へ偏心されると共に、前記柱部材が上側に結合されるベース部材と、
    基礎に下端側が固定されると共に、前記ベース部材の前記ウェブの幅方向一端側において前記フランジの前記ウェブ側とは反対側に上端側が固定される第1アンカー部材と、
    前記基礎に下端側が固定されると共に、前記ベース部材の前記ウェブの幅方向他端側において前記フランジの前記ウェブ側に上端側が固定され、かつ前記第1アンカー部材と同等の引張強度を有する第2アンカー部材と、
    を備えた柱構造。
  8. 前記ベース部材は、前記ウェブに沿って一部を切欠いた切欠部を備えている請求項1又は請求項7に記載の柱構造。
  9. 前記ベース部材は、一方の前記フランジが上側に結合されると共に、前記第1アンカー部材の上端側が固定される第1ベース部材と、他方の前記フランジが上側に結合されると共に、前記第2アンカー部材の上端側が固定され、前記第1ベース部材に対して離間して設けられた第2ベース部材とを備えている請求項1又は請求項7に記載の柱構造。
  10. ウェブの幅方向両側にフランジが一体に設けられた柱部材が、前記柱部材の中心位置を前記ウェブ又は前記フランジの幅方向へ偏心させて上側に結合されるベース本体と、
    前記ベース本体の前記ウェブの幅方向一端側において前記フランジの前記ウェブ側とは反対側に設けられ、基礎に下端側が固定される第1アンカー部材の上端側に固定される第1固定部と、
    前記ベース本体の前記ウェブの幅方向他端側において前記フランジの前記ウェブ側に設けられ、基礎に下端側が固定され、かつ前記第1アンカー部材と同等の引張強度を有する第2アンカー部材の上端側に固定される第2固定部と、
    を備えたベース部材。
  11. 前記ベース本体は、前記ウェブに沿って一部を切欠いた切欠部を備えている請求項10に記載のベース部材。
  12. 前記ベース本体は、一方の前記フランジが上側に結合されると共に、前記第1アンカー部材の上端側が固定される第1ベース本体と、他方の前記フランジが上側に結合されると共に、前記第2アンカー部材の上端側が固定され、前記第1ベース本体に対して離間して設けられた第2ベース本体とを備えている請求項10に記載のベース部材。
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