JP4046741B2 - グラウト層補強具 - Google Patents
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Description
したがって、このようなグラウト層は地圧破壊または端部破壊に抵抗するのに充分な強度を有さなければならない。
上記締め部材の端部に設けられ締め部材を連結させる連結部材;及び、
上記連結部材間に締結され締め部材によるグラウト層の締めを可能にする連結部材締結手段;
を含んで構成されたグラウト層補強具を提供する。
または、上記締め部材は、グラウト層を多角形の閉断面を形成しながら締める直角または鈍角の折曲がった線形態で構成されることができる。
そして、上記締結手段は、上記連結部材の締結孔を通過して互いに結合しながら締め部材を通したグラウト層の締めを可能にする締結ボルトとナットで構成されることができる。
この際、上記グラウト遮断部材はグラウト打設時使用され、上記締め部材の形態に応じて鋼材及び繊維強化プラスチック(FRP)中一つの板材の形態で締め部材とは分離され設けられることが好ましい。
さらに、上記グラウト遮断部材は、締め部材係合部をさらに含むことができる。
この際、上記グラウト層レベル調整手段は、上記締め部材の内側壁に少なくとも一つ以上の地点で一体に形成されるレベル調整目盛りで構成されることができる。
この際、上記締め部材レベル調整手段は、上記締め部材の下部から内側へ形成された複数のネジ溝または上記締め部材の外側壁に複数個設けられたブラケットのネジ溝に締結されるレベル調整ボルトで構成されることができる。
結局、本発明のグラウト層補強具は建築及び土木構造物の寿命と安定性を増大させる効果を提供する。
図1には本発明による第1実施例のグラウト層補強具(1a)の使用状態を示し、図2aは第1実施例のグラウト層補強具(1a)の作用を示し、図2bには第2実施例のグラウト層補強具(1b)の作用を示している。
先ず、図1及び図2に基づいて本発明のグラウト層補強具の作用原理を説明する。
即ち、図3a及び図3bに示したように、本発明の第1実施例のグラウト層補強具(1a)は、円形の閉断面を成すよう互いに連結され、実質的にグラウト層(10)を包囲しながら締められるよう設けられた複数のグラウト層締め部材(20)と、上記締め部材(20)の端部に一体として提供される締め部材連結部材(30)、及び上記連結部材(30)に締結され締め部材によるグラウト層(10)の締めを可能にする連結部材締結手段(40)で構成されることができる。
そして、このような締め部材(20)は所定の厚さで形成されることができるが、強度維持のためにはその厚さが5mm-10mm程度であることが好ましく、これは締め部材の運搬や取扱いにおける重量を考慮したものであるが、必ずしもこれに限るわけではない。
例えば、締め部材の材質は強度の面からは鋼材を使用することが好ましいが、合成樹脂の場合成型による製作費用の節減や多量製作が容易で、現在は技術の発達により合成樹脂の場合にも充分な締め強度を維持できるので、一定以上の強度を有する繊維強化プラスチックなどを射出成型して使用することも可能であろう。
この際、上記締結孔(32)は次に詳しく説明する締結手段(40)の締結ボルト(42)が締結されるネジ孔であることができる。
したがって、図3bに示したように、グラウト層(10)を包囲する円形の閉断面を有する2個の締め部材(20)の端部連結部材(30)同士に締結手段(40)である締結ボルトとナットを締結した後、上記ナット(44)を回すと連結部材(30)同士の隙間「G」は狭くなる。
この際、上記グラウト遮断部材(50)は、本発明のグラウト層補強具(1a)がグラウト打設時鋳型の役目をする場合、グラウトが連結部材(30)同士の隙間(G)から漏洩することを遮断する。
したがって、図3のグラウト遮断部材(50)より使用を便利にさせるであろう。
この際、図5aに示したように、本発明の第2実施例のグラウト層補強具(1b)は締め部材(20)、連結部材(30)、締結手段(40)、及びグラウト遮断部材(50)を具備する第1実施例の補強具(1a)の構成要素をそのまま具備しながら、但し締め部材(20)による閉断面を四角形態に構成したものである。
または、図面には示さないが、鈍角で折られる線形態で締め部材(20)を構成し多角形態の閉断面を形成しながらグラウト層を包囲圧迫して地圧強度を高めることも可能であろう。
この際、本発明の第2実施例の変形したグラウト層補強具(1b')は、全体的に四角形態で構成されるが締め部材(20)の設置数を増加し全体的に4個の締め部材(20)を使用してグラウト層(10)の地圧強度をより強化させたものである。
即ち、図7aに示したように、締め部材(20)の内側壁に多数個のグラウト層レベル調整手段(60)を具備している。
したがって、図7bに示したように、コンクリート基礎(12)上に本発明のグラウト層補強具を載せ、締結手段(40)を通して連結部材(30)を連結して鋳型とした後、グラウトを打設してグラウト層(10)を形成する場合、上記グラウト層レベル調整手段(60)は打設されるグラウト層(10)の水平レベル状態を一定に確認し調整することを可能にさせるであろう。
即ち、上記締め部材レベル調整手段(70)は、コンクリート基礎(12)上に置かれる円形または四角形の閉断面を有する締め部材(20)自体の水平レベル状態を調整することを可能にするが、締め部材の水平レベル状態が常にコンクリート基礎上において一定ではないからである。
例えば、図8aに示したように、本発明の締め部材レベル調整手段(70)は、上記締め部材(20)の下部から内側へ一定の深さで形成されたネジ溝(74)に締結されるレベル調整ボルト(72)で設けられることができる。
この際、このような締め部材とコンクリート基礎との間に生じる隙間が問題となる場合にはその隙間を予め密閉してから、無収縮モルタルの打設を進行すればよい。
10 グラウト層
12 コンクリート基礎
14 アンカーボルト
14a ナット
16 柱部材
16a ベース板
16b 柱
20 締め部材
30 連結部材
32 締結孔
40 締結手段
42 締結ボルト
44 ナット
50 グラウト遮断部材
52 係合部
60 グラウト層レベル調整手段
70 締め部材レベル調整手段
72 レベル調整ボルト
74、76a ネジ溝
76 ブラケット
F 上部構造物を通してグラウト層に伝達される鉛直荷重
M1、M2 上部構造物を通してグラウト層に伝達されるモメント荷重
A 上部構造物の直下方向のグラウト層部位
B ベース板の端部またはコーナーと接するグラウト層部位
G 連結部材の隙間
T グラウト層の高さ
T' 締め部材の高さ
Claims (13)
- 上部構造物が設けられるコンクリート基礎上のグラウト層を包囲するよう互いに連結されながら締められグラウト層の強度を高めるよう構成された多数個のグラウト層締め部材;
上記締め部材の端部に設けられ締め部材を連結させる連結部材;及び、
上記連結部材間に締結され、上記連結部材間の隙間を狭くして締め部材によるグラウト層の締めを可能にする連結部材締結手段;
を含んでグラウト層に対する圧迫が可能であるように構成されたものであることを特徴とするグラウト層補強具。 - 上記締め部材は、上記グラウト層を円形の閉断面を形成しながら締める曲線形態で構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のグラウト層補強具。
- 上記締め部材は、グラウト層を多角形の閉断面を形成しながら締める直角または鈍角の折曲がった線形態で構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のグラウト層補強具。
- 上記締め部材は鋼材及び繊維強化プラスチック(FRP)中一つで構成されたものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のグラウト層補強具。
- 上記連結部材は、上記締め部材の端部に一体に折り曲がって形成され、上記締結手段の締結のための締結孔を含むものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のグラウト層補強具。
- 上記締結手段は、上記連結部材の締結孔を通過して互いに結合しながら締め部材を通したグラウト層の締めを可能にする締結ボルトとナットで構成されたものであることを特徴とする請求項5に記載のグラウト層補強具。
- 上記連結部材とグラウトとの間には連結部材同士の隙間からグラウトが漏洩することを遮断するグラウト遮断部材がさらに設けられるものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のグラウト層補強具。
- 上記グラウト遮断部材はグラウト打設時使用され、上記締め部材の形態に応じて鋼材及び繊維強化プラスチック(FRP)中一つの板材の形態で締め部材とは分離され設けられるものであることを特徴とする請求項7に記載のグラウト層補強具。
- 上記グラウト遮断部材は締め部材係合部をさらに含むものであることを特徴とする請求項7または8に記載のグラウト層補強具。
- 上記締め部材に設けられるグラウト層レベル調整手段をさらに具備するものであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のグラウト層補強具。
- 上記グラウト層レベル調整手段は、上記締め部材の内側壁に少なくとも一つ以上の地点で一体に形成されるレベル調整目盛りで構成されるものであることを特徴とする請求項10に記載のグラウト層補強具。
- 基礎上に載せられる上記締め部材自体のレベル状態を調整する締め部材レベル調整手段がさらに提供されるものであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載のグラウト層補強具。
- 上記締め部材レベル調整手段は、上記締め部材の下部から内側へ形成された複数のネジ溝、または上記締め部材の外側壁に複数個設けられたブラケットのネジ溝に締結されるレベル調整ボルトで構成されるものであることを特徴とする請求項12に記載のグラウト層補強具。
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