JP2504555B2 - 柱脚構造 - Google Patents
柱脚構造Info
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Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,鉄骨構造若しくは鉄骨鉄筋コンクリート構
造の柱脚構造に関するものであり,特に建物の側面部若
しくは角隅部に使用する側柱用若しくは隅柱用の柱脚構
造に関するものである。
造の柱脚構造に関するものであり,特に建物の側面部若
しくは角隅部に使用する側柱用若しくは隅柱用の柱脚構
造に関するものである。
従来鉄骨柱をコンクリート基礎上に立設する場合に
は,鉄骨柱の柱脚部に鋼板からなるベースプレートを溶
接接合した後,コンクリート基礎中に埋設したアンカー
ボルトによって固定する手段が一般的に使用されてい
る。第7図は従来の柱脚構造の例を示す要部縦断面図で
ある。同図において,まず鋼材からなる柱1に鋼板から
なるベースプレート2を溶接によって一体に接合し,予
め打設したコンクリート基礎3上に,部分モルタル4を
介して載置する。この場合,コンクリート基礎3には,
所定個数のアンカーボルト5を埋設してあるので,ベー
スプレート2に穿設したボルト穴6によって位置決めを
行う。その後,例えば木枠7を配設して,ベースプレー
ト2とコンクリート基礎3との間にモルタル8を充填す
る。モルタル8が充分に固化した後に,アンカーボルト
5に座金9を介装させてナット10を締結し,柱1を固定
するのである。
は,鉄骨柱の柱脚部に鋼板からなるベースプレートを溶
接接合した後,コンクリート基礎中に埋設したアンカー
ボルトによって固定する手段が一般的に使用されてい
る。第7図は従来の柱脚構造の例を示す要部縦断面図で
ある。同図において,まず鋼材からなる柱1に鋼板から
なるベースプレート2を溶接によって一体に接合し,予
め打設したコンクリート基礎3上に,部分モルタル4を
介して載置する。この場合,コンクリート基礎3には,
所定個数のアンカーボルト5を埋設してあるので,ベー
スプレート2に穿設したボルト穴6によって位置決めを
行う。その後,例えば木枠7を配設して,ベースプレー
ト2とコンクリート基礎3との間にモルタル8を充填す
る。モルタル8が充分に固化した後に,アンカーボルト
5に座金9を介装させてナット10を締結し,柱1を固定
するのである。
第8図は建築建物の柱の配置平面図である。このよう
な柱の配置において,前記第7図に示す従来の柱脚構造
のものを使用した場合,建築建物の側面部に使用する側
柱20および角隅部に使用する隅柱21においては,前記第
7図から明らかなように,柱1の中心からコンクリート
基礎3の側面が建物の外方に突出するため,現場作業が
極めて困難であるという問題点がある。すなわち上記側
柱20および隅柱21は,隣地境界線22に近接して設けられ
るのが通常であり,特に隣地境界線22を越えて隣接地内
に全く立入ることができないような作業環境において
は,第7図に示すコンクリート基礎3の打設作業は勿論
のこと,柱1の据付,モルタル8の充填作業等を狭隘な
作業空間で行わなければならず,作業性を極めて悪化さ
せるのみならず,コンクリート基礎3,モルタル8等の打
設後の品質にも影響を及ぼすことになる。また上記のよ
うに柱1の中心からコンクリート基礎3の側面が建築物
の外方に突出することにより,隣接地との間に必要以上
の間隔を確保しなければならない場合があり,建物面積
が縮小され,かつ敷地面積の有効利用ができないという
問題点がある。
な柱の配置において,前記第7図に示す従来の柱脚構造
のものを使用した場合,建築建物の側面部に使用する側
柱20および角隅部に使用する隅柱21においては,前記第
7図から明らかなように,柱1の中心からコンクリート
基礎3の側面が建物の外方に突出するため,現場作業が
極めて困難であるという問題点がある。すなわち上記側
柱20および隅柱21は,隣地境界線22に近接して設けられ
るのが通常であり,特に隣地境界線22を越えて隣接地内
に全く立入ることができないような作業環境において
は,第7図に示すコンクリート基礎3の打設作業は勿論
のこと,柱1の据付,モルタル8の充填作業等を狭隘な
作業空間で行わなければならず,作業性を極めて悪化さ
せるのみならず,コンクリート基礎3,モルタル8等の打
設後の品質にも影響を及ぼすことになる。また上記のよ
うに柱1の中心からコンクリート基礎3の側面が建築物
の外方に突出することにより,隣接地との間に必要以上
の間隔を確保しなければならない場合があり,建物面積
が縮小され,かつ敷地面積の有効利用ができないという
問題点がある。
一方上記問題点を解決するために,本出願人は柱脚金
物の水平面に対する投影輪郭の中心と,鉄骨柱の水平面
に対する投影輪郭の中心とを偏心させて形成した柱脚構
造についてすでに出願している。上記の構成により,特
に側柱用若しくは隅柱用として使用した場合において効
果的である。しかしながら一方においては,柱脚構造の
横断面における直角方向の性能が相違すること,および
同一方向においても横荷重の作用する方向によっても性
能が相違することが問題となる場合もあり,更に加えて
意匠的に不満足であるとの要求に対しては未だ若干の改
良の余地がある。更に近年の柱脚構造においては,柱脚
部の外壁面が他の外壁面より僅かでも突出する態様を嫌
うという仕様が増大しており,このような要求に対して
は従来のものは勿論のこと,上記改良提案を以てしても
未だ対応できないという問題点がある。
物の水平面に対する投影輪郭の中心と,鉄骨柱の水平面
に対する投影輪郭の中心とを偏心させて形成した柱脚構
造についてすでに出願している。上記の構成により,特
に側柱用若しくは隅柱用として使用した場合において効
果的である。しかしながら一方においては,柱脚構造の
横断面における直角方向の性能が相違すること,および
同一方向においても横荷重の作用する方向によっても性
能が相違することが問題となる場合もあり,更に加えて
意匠的に不満足であるとの要求に対しては未だ若干の改
良の余地がある。更に近年の柱脚構造においては,柱脚
部の外壁面が他の外壁面より僅かでも突出する態様を嫌
うという仕様が増大しており,このような要求に対して
は従来のものは勿論のこと,上記改良提案を以てしても
未だ対応できないという問題点がある。
本発明は上記従来技術に存在する問題点を解決し,品
質その他の特性を低下させず,建設現場における作業性
を向上させると共に,建物面積を拡大し,かつ敷地の有
効利用が図れる柱脚構造を提供することを目的とする。
質その他の特性を低下させず,建設現場における作業性
を向上させると共に,建物面積を拡大し,かつ敷地の有
効利用が図れる柱脚構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため,本発明においては,鉄骨柱
の端部に板状に形成した柱脚金物を一体に接合すると共
に,この柱脚金物とコンクリート基礎とを予めコンクリ
ート基礎中に埋設してなるアンカーボルトとナットとを
介して接合してなる柱脚構造において,柱脚金物の平面
に対する輪郭形状を長辺寸法l,短辺寸法m,l/m≧1.05な
る四辺形に,かつ鉄骨柱の端縁と長辺との間隔を150mm
以下に形成し,ナット座金面を柱脚金物の短辺側の鉄骨
柱の端縁およびその延長線と短辺とによって区画した領
域内に設け,側柱用若しくは隅柱用とする,という技術
的手段を採用した。
の端部に板状に形成した柱脚金物を一体に接合すると共
に,この柱脚金物とコンクリート基礎とを予めコンクリ
ート基礎中に埋設してなるアンカーボルトとナットとを
介して接合してなる柱脚構造において,柱脚金物の平面
に対する輪郭形状を長辺寸法l,短辺寸法m,l/m≧1.05な
る四辺形に,かつ鉄骨柱の端縁と長辺との間隔を150mm
以下に形成し,ナット座金面を柱脚金物の短辺側の鉄骨
柱の端縁およびその延長線と短辺とによって区画した領
域内に設け,側柱用若しくは隅柱用とする,という技術
的手段を採用した。
本発明においてアンカーボルトおよびナットを柱脚金
物の短辺と平行に複数列設けることができる。
物の短辺と平行に複数列設けることができる。
また柱脚金物を1枚若しくは複数枚の鋼板によって形
成してもよい。
成してもよい。
更に柱脚金物を鉄骨柱の脚部端面の輪郭と対応する平
面形状に形成した突出部と平板状に結成した底板部とに
よって形成してもよい。このような柱脚金物は,例えば
鋳造手段若しくは鍛造手段によれば容易に形成すること
ができる。
面形状に形成した突出部と平板状に結成した底板部とに
よって形成してもよい。このような柱脚金物は,例えば
鋳造手段若しくは鍛造手段によれば容易に形成すること
ができる。
上記の構成により,側柱および隅柱の部分において
は,柱の平面に対する投影輪郭の中心からコンクリート
基礎の外側面までの寸法を,中央柱におけるそれよりも
大幅に短縮することができ,隣接地との間の作業空間を
確保することができる。
は,柱の平面に対する投影輪郭の中心からコンクリート
基礎の外側面までの寸法を,中央柱におけるそれよりも
大幅に短縮することができ,隣接地との間の作業空間を
確保することができる。
第1図は本発明の第1実施例を示す一部断面要部平面
図であり,同一部分は前記第7図と同一の参照符号で示
す。第1図において,ベースプレート2は鋼板により長
辺寸法lおよび短辺寸法mなる四辺形に形成し,l/m≧1.
05とする。次に柱1の左右の端縁1aとベースプレート2
の長辺2aとの間隔A寸法を150mm以下に形成する。11は
ボトル穴であり,アンカーボルト(図示せず)を挿通可
能に穿設すると共に,このアンカーボルトと螺合するナ
ット(図示せず)の座金面12を,柱1の上下の端縁1bお
よびその延長線と,ベースプレート2の短辺2bとによっ
て区画した領域内に設ける。第1図において座金面12は
1個所のみを表示しているが,この座金面12は4個のボ
ルト穴11の周辺に形成される。なお第1図の構成におい
て,柱1の左右何れかの端面には壁支持金具を装着して
壁材(何れも図示せず)を設置する場合があるが,一般
に壁支持金具の幅寸法が20〜50mmであると共に,壁材の
厚さ寸法は100〜150mmであるから,両者の合計寸法は12
0〜200mmとなる。またベースプレート2の外側の腰壁の
コンクリートのかぶり厚さを略50mmの厚さに形成するの
が通常であるから,建物の外壁面が柱脚部分において外
方に部分的に突出させないためには,上記A寸法を150m
m以下に形成する必要がある。一方A寸法を上記のよう
に規制することにより,建物の外壁面の部分的突出を回
避すると共に,建物面積を拡張することができる。しか
し外壁面に沿う方向には上記のような制限がないのみな
らず,この方向すなわち第1図における上下方向には,
柱1の両側面にはりを固着するのが通常であり,このは
りにより柱脚部には比較的大なる曲げモーメントが作用
する。従ってベースプレート2による柱脚部の曲げ耐力
は,外壁面と直角方向(第1図における左右方向)のそ
れよりも大にする必要がある。このためベースプレート
2における長辺寸法lと短辺寸法mとの比はl/m≧1.05
とするのが好ましい。なお座金面12を柱1の端縁1bおよ
びその延長線と,ベースプレート2の短辺2bとによって
区画した領域に設ける理由も上記と同様である。
図であり,同一部分は前記第7図と同一の参照符号で示
す。第1図において,ベースプレート2は鋼板により長
辺寸法lおよび短辺寸法mなる四辺形に形成し,l/m≧1.
05とする。次に柱1の左右の端縁1aとベースプレート2
の長辺2aとの間隔A寸法を150mm以下に形成する。11は
ボトル穴であり,アンカーボルト(図示せず)を挿通可
能に穿設すると共に,このアンカーボルトと螺合するナ
ット(図示せず)の座金面12を,柱1の上下の端縁1bお
よびその延長線と,ベースプレート2の短辺2bとによっ
て区画した領域内に設ける。第1図において座金面12は
1個所のみを表示しているが,この座金面12は4個のボ
ルト穴11の周辺に形成される。なお第1図の構成におい
て,柱1の左右何れかの端面には壁支持金具を装着して
壁材(何れも図示せず)を設置する場合があるが,一般
に壁支持金具の幅寸法が20〜50mmであると共に,壁材の
厚さ寸法は100〜150mmであるから,両者の合計寸法は12
0〜200mmとなる。またベースプレート2の外側の腰壁の
コンクリートのかぶり厚さを略50mmの厚さに形成するの
が通常であるから,建物の外壁面が柱脚部分において外
方に部分的に突出させないためには,上記A寸法を150m
m以下に形成する必要がある。一方A寸法を上記のよう
に規制することにより,建物の外壁面の部分的突出を回
避すると共に,建物面積を拡張することができる。しか
し外壁面に沿う方向には上記のような制限がないのみな
らず,この方向すなわち第1図における上下方向には,
柱1の両側面にはりを固着するのが通常であり,このは
りにより柱脚部には比較的大なる曲げモーメントが作用
する。従ってベースプレート2による柱脚部の曲げ耐力
は,外壁面と直角方向(第1図における左右方向)のそ
れよりも大にする必要がある。このためベースプレート
2における長辺寸法lと短辺寸法mとの比はl/m≧1.05
とするのが好ましい。なお座金面12を柱1の端縁1bおよ
びその延長線と,ベースプレート2の短辺2bとによって
区画した領域に設ける理由も上記と同様である。
上記の構成により,柱1の中心からベースプレート2
の長辺2aまでの寸法を大幅に短縮することができ、隣接
地との間の作業空間を確保することができる。また建物
の外壁面の柱脚部における部分的突出を解消すると共
に,建物面積の拡張に寄与し得るのである。
の長辺2aまでの寸法を大幅に短縮することができ、隣接
地との間の作業空間を確保することができる。また建物
の外壁面の柱脚部における部分的突出を解消すると共
に,建物面積の拡張に寄与し得るのである。
第2図は本発明の第2実施例を示す一部断面要部平面
図であり,同一部分は前記第1図と同一の参照符号で示
す。第2図においては,ボルト穴11をベースプレート2
の短辺2bと平行に2列設けた構成とした。
図であり,同一部分は前記第1図と同一の参照符号で示
す。第2図においては,ボルト穴11をベースプレート2
の短辺2bと平行に2列設けた構成とした。
上記の構成により、ベースプレート2の短辺2bに沿う
方向の柱脚部に曲げ耐力を向上させる作用がある。
方向の柱脚部に曲げ耐力を向上させる作用がある。
第3図は本発明の第3実施例を示す一部断面要部平面
図である。第3図において柱1はH形鋼によって形成し
たものであり,H形鋼の弱軸をベースプレート2の長辺2a
に沿う方向に設ける。
図である。第3図において柱1はH形鋼によって形成し
たものであり,H形鋼の弱軸をベースプレート2の長辺2a
に沿う方向に設ける。
上記の構成により,H形鋼のフランジ面1cが建物の外壁
と平行に設けられるから,前記の壁支持金具の装着が極
めて容易となる。
と平行に設けられるから,前記の壁支持金具の装着が極
めて容易となる。
第4図は本発明の第4実施例を示す一部断面要部平面
図であり,柱1の端縁1aとベースプレート2の長辺2aと
を合致させたものである。
図であり,柱1の端縁1aとベースプレート2の長辺2aと
を合致させたものである。
上記の構成により,特に壁支持金具の幅寸法が小であ
り,若しくは壁材の厚さ寸法が小であるような建物にお
ける側柱用として有効に作用する。
り,若しくは壁材の厚さ寸法が小であるような建物にお
ける側柱用として有効に作用する。
第5図および第6図は各々本発明の第5実施例を示す
一部断面要部平面図および要部縦断面図であり,同一部
分は前記実施例と同一の参照符号にて示す。両図におい
て23は柱脚金物であり,柱1の脚部端面と対応する平面
形状に形成した突出部23aと,平板状に形成した底板部2
3bとによって形成する。なおこのような柱脚金物23は例
えば鋳造手段による鋳鋼により,若しくは鍛造手段によ
る鍛鋼によって形成すると好ましい。その他の構成は前
記第1図ないし第4図に示す実施例におけるものと同様
である。
一部断面要部平面図および要部縦断面図であり,同一部
分は前記実施例と同一の参照符号にて示す。両図におい
て23は柱脚金物であり,柱1の脚部端面と対応する平面
形状に形成した突出部23aと,平板状に形成した底板部2
3bとによって形成する。なおこのような柱脚金物23は例
えば鋳造手段による鋳鋼により,若しくは鍛造手段によ
る鍛鋼によって形成すると好ましい。その他の構成は前
記第1図ないし第4図に示す実施例におけるものと同様
である。
上記の構成により,前記実施例におけるものと同様の
作用を期待できると共に,突出部23aを設けたことによ
り,柱1との溶接接合が極めて容易となる。
作用を期待できると共に,突出部23aを設けたことによ
り,柱1との溶接接合が極めて容易となる。
前記の実施例においては,柱脚金物であるベースプレ
ートを1枚の鋼板によって形成した例を示したが,2枚以
上を重合させたもの,若しくは中間にリブを介して複数
枚の鋼板を重合させたものであっても作用は同一であ
る。また柱脚金物は鋳造手段若しくは鍛造手段で形成す
るのが好ましいが,鋼材による溶接構造としてもよい。
またアンカーボルトによる反力の増大手段としては,設
置個数を増加する手段の他アンカーボルトの直径を増大
させてもよく,また高張力構造材料の使用も可能であ
る。更に鉄骨柱の横断面形状は角形,H形以外の他の幾何
学的形状のものであっても適用可能である。
ートを1枚の鋼板によって形成した例を示したが,2枚以
上を重合させたもの,若しくは中間にリブを介して複数
枚の鋼板を重合させたものであっても作用は同一であ
る。また柱脚金物は鋳造手段若しくは鍛造手段で形成す
るのが好ましいが,鋼材による溶接構造としてもよい。
またアンカーボルトによる反力の増大手段としては,設
置個数を増加する手段の他アンカーボルトの直径を増大
させてもよく,また高張力構造材料の使用も可能であ
る。更に鉄骨柱の横断面形状は角形,H形以外の他の幾何
学的形状のものであっても適用可能である。
本発明は以上記述のような構成および作用であるか
ら,特に側柱用および隅柱用として使用することによ
り,鉄骨柱および柱脚金物の本来の特性に全く影響を及
ぼすことなく,作業空間を確保することができるから,
作業性を大幅に向上させ,工期短縮が可能であるという
効果がある。また柱のスパンを大きくとれるので建物面
積を大きくすることができると共に,敷地の有効利用が
図れる。なお鉄骨柱の端面から柱脚金物の端縁までの寸
法が小であるため,柱脚部分における建物の外壁の部分
的突出を回避することができると共に,意匠的にも優れ
ている。更に柱脚金物の長辺および短辺に沿う方向の性
能は,荷重の作用する向きによって相違せず,構造解析
が容易となる。
ら,特に側柱用および隅柱用として使用することによ
り,鉄骨柱および柱脚金物の本来の特性に全く影響を及
ぼすことなく,作業空間を確保することができるから,
作業性を大幅に向上させ,工期短縮が可能であるという
効果がある。また柱のスパンを大きくとれるので建物面
積を大きくすることができると共に,敷地の有効利用が
図れる。なお鉄骨柱の端面から柱脚金物の端縁までの寸
法が小であるため,柱脚部分における建物の外壁の部分
的突出を回避することができると共に,意匠的にも優れ
ている。更に柱脚金物の長辺および短辺に沿う方向の性
能は,荷重の作用する向きによって相違せず,構造解析
が容易となる。
第1図ないし第4図は夫々本発明の第1実施例ないし第
4実施例を示す一部断面要部平面図,第5図および第6
図は各々本発明の第5実施例を示す一部断面要部平面図
および要部縦断面図,第7図は従来の柱脚構造の例を示
す要部縦断面図,第8図は建築建物の柱の配置平面図で
ある。 1:柱,2:ベースプレート,23:柱脚金物。
4実施例を示す一部断面要部平面図,第5図および第6
図は各々本発明の第5実施例を示す一部断面要部平面図
および要部縦断面図,第7図は従来の柱脚構造の例を示
す要部縦断面図,第8図は建築建物の柱の配置平面図で
ある。 1:柱,2:ベースプレート,23:柱脚金物。
フロントページの続き (72)発明者 山本 勇 福岡県北九州市若松区北浜1丁目9番1 号 日立金属株式会社若松工場内 (72)発明者 佐藤 邦昭 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 中村 嘉宏 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 富田 昭夫 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 山田 俊一 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 前田 祥三 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特公 昭52−13642(JP,B2) 実公 昭49−40725(JP,Y1)
Claims (4)
- 【請求項1】鉄骨柱の端部に板状に形成した柱脚金物を
一体に接合すると共に,この柱脚金物とコンクリート基
礎とを予めコンクリート基礎中に埋設してなるアンカー
ボルトとナットとを介して接合してなる柱脚構造におい
て,柱脚金物の平面に対する輪郭形状を長辺寸法l,短辺
寸法m,l/m≧1.05なる四辺形に,かつ鉄骨柱の端縁と長
辺との間隔を150mm以下に形成し,ナット座金面を柱脚
金物の短辺側の鉄骨柱の端縁およびその延長線と短辺と
によって区画した領域内に設け,側柱用若しくは隅柱用
としたことを特徴とする柱脚構造。 - 【請求項2】アンカーボルトおよびナットを柱脚金物の
短辺と平行に複数列設けた請求項(1)記載の柱脚構
造。 - 【請求項3】柱脚金物を1枚若しくは複数枚の鋼板によ
って形成した請求項(1)若しくは(2)記載の柱脚構
造。 - 【請求項4】柱脚金物を鉄骨柱の脚部端面の輪郭と対応
する平面形状に形成した突出部と平板状に形成した底板
部とによって形成した請求項(1)若しくは(2)記載
の柱脚構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1032446A JP2504555B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | 柱脚構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1032446A JP2504555B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | 柱脚構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02213540A JPH02213540A (ja) | 1990-08-24 |
JP2504555B2 true JP2504555B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=12359191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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