JP4903629B2 - 薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造 - Google Patents
薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4903629B2 JP4903629B2 JP2007127141A JP2007127141A JP4903629B2 JP 4903629 B2 JP4903629 B2 JP 4903629B2 JP 2007127141 A JP2007127141 A JP 2007127141A JP 2007127141 A JP2007127141 A JP 2007127141A JP 4903629 B2 JP4903629 B2 JP 4903629B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joining
- plate
- bearing wall
- vertical
- base plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
また、重量鉄骨構造においては、コンクリート基礎とH型鋼柱との間に、図14に示すようなフランジ27とウェブ28とのコーナー部に大きな円弧状部29を有するCT形鋼による接合金物30を介在させ、フランジ27をコンクリート基礎側のベース部とし、ウェブ28の両側部に、必要に応じ2点鎖線で示す部分を切除して切り欠き段部31を設けて、接合用縦部分32とし、その接合用縦部分32を、H形鋼柱の柱ウェブにボルトまたは溶接により接合することも知られている。
CT形鋼による接合金物30では、フランジ27とウェブ28とのコーナー部に大きな円弧状部29を有するが、重量鉄骨構造では、厚鋼板部同士の接合であるので、H形鋼製柱を浮かした状態で前記接合金物30のウェブ28に溶接またはボルト接合することが設計可能であるが、縦枠材が、薄板軽量形鋼の薄鋼板を使用する接合構造では、薄鋼板を溶接により固定できず、また、ボルト接合すると、円弧状部29があるため、偏心を生じるという問題があると共に、偏心した状態で接合すると、縦枠材からの軸力Fをフランジ27に伝達する場合、薄板軽量形鋼の縦枠材に局部座屈を生じるようになり、重量鉄骨構造の場合のような接合構造を採用することができないという問題がある。
また、従来、2つの伝達機構に分かれていた、軸力を伝達させるための機構と水平力を伝達させるための機構を、ひとつの接合金物を用いて集約することが可能な薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造を提供することを目的とする。
また、第2発明では、第1発明の薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造において、前記接合金物のベースプレートの下側に、下向きに突出する水平力抵抗板が設けられていると共にコンクリート基礎に埋め込まれていることを特徴とする。
また、第3発明では、第1発明または第2発明の薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造において、薄板軽量形鋼造の耐力壁における縦枠材を基礎に固定する薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造であって、複数のアンカーボルト挿通孔を有するベースプレートと、そのベースプレートに下部が突出するように挿通されてベースプレートの下側で固定された接合用縦板とを備えた接合金物であることを特徴とする。
また、第2発明のように、ベースプレートの下側に下向きに突出する水平力抵抗板をコンクリート基礎に埋め込むように配置すると、接合金物における接合用縦板により上下方向の軸力伝達を図り、水平力抵抗板により水平方向力の伝達を図ることができ、地震時等の建物に作用する水平力に抵抗することができる。また、接合金物を埋め込み固定することにより、従来のように、あと施工アンカーの施工が必要のない分、施工性の向上を図ることができる。
また、第3発明のように、複数のアンカーボルト挿通孔を有するベースプレートと、そのベースプレートに下部が突出するように挿通されてベースプレートの下側で固定された接合用縦板とを備えた接合金物であると、接合用縦板の下端部を水平力抵抗板として機能させることができる。
アンカーボルトによりベースプレート4をコンクリート基礎2(図1参照)に固定し、耐力壁をコンクリート基礎に固定した場合、平面視で、アンカーボルトが前後方向および左右方向に対称に配置されているので、地震時等の水平力が耐力壁に作用し、接合金物1によりせん断抵抗する場合、接合用縦板7のが、せん断中心となり、従来のホールダウン金物のような、縦部分とアンカーボルトとの間の横方向の偏心がない特徴を有している。換言すると、接合金物1の重心と耐力壁の縦枠材のウェブの位置を一致させ(背中合わせの縦枠材ウェブ境界面に対しては近接させた位置とする)ることにより、接合金物1とアンカーボルトへ伝達される時に発生する軸力の増加をなくしている。
前記のように、本発明で使用する接合用縦板付きの接合金物1は、ベースプレート4の上部に接合用縦板7を備えていると共に下部に、補強縦板7bにより補強された水平抵抗板7aを備えている構造とされている。
なお、符号19は、薄鋼板あるいは石膏ボード等の構造用面材であり、また、縦枠材8および下枠材9等の枠材は、ロールフォーミングにより加工された薄板軽量形鋼(溝形部材あるいはリップ付き溝形部材)である。
例えば、耐力壁10の幅寸法を910mmあるいは1000mmとした場合、引き抜き力(または押し込力)N2よりも、1割弱程度の低減した引き抜き力(または押し込力)N1とすることが可能になり、その分、本発明では、縦枠材8の板厚を薄くしたり、部品を小型にしたり、金物を小さくすることが可能で、経済的な設計が可能になる。
2 コンクリート基礎
3 アンカーボルト挿通用縦孔
4 ベースプレート
5 縦スリット
6 ボルト挿通用横孔
7 接合用縦板
7a 水平力抵抗板
7b 補強縦板
8 縦枠材
8a ウェブ
9 下枠材
9a ウェブ
10 耐力壁
11 基礎コンクリート
12 アンカーボルト
13 透孔または切り欠き
14 アンカーボルト挿通用縦孔
15 ボルト
16 ナット
16a 天井兼用の床パネル
17 建築構造物
19 構造用面材
20 ホールダウン金物
21 アンカーボルト
22 あと施工アンカーボルト
23 縦部分
24 ドリルねじ
25 下部横部分
26 縦孔
27 フランジ
28 ウェブ
29 円弧状部
30 接合金物
31 切り欠き段部
32 接合用縦部分
Claims (3)
- 薄板軽量形鋼造の耐力壁における縦枠材を基礎に固定する薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造であって、複数のアンカーボルト挿通孔を有するベースプレートと、そのベースプレートに下部が固定された接合用縦板とを備えた接合金物がコンクリート基礎に埋め込まれていると共に、前記ベースプレートおよび前記耐力壁における下枠材にアンカーボルトが挿通されて、前記アンカーボルトに装着の雌ねじ部材によりコンクリート基礎に耐力壁が固定され、前記耐力壁における下枠材に前記接合用縦板が挿通され、その接合用縦板と縦枠材とが接合金具により接合されて、ベースプレートを備えた接合金物を介して縦枠材に作用する軸力をコンクリート基礎に伝達するようにしたことを特徴とする薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造。
- 前記接合金物のベースプレートの下側に、下向きに突出する水平力抵抗板が設けられていると共にコンクリート基礎に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造。
- 薄板軽量形鋼造の耐力壁における縦枠材を基礎に固定する薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造であって、複数のアンカーボルト挿通孔を有するベースプレートと、そのベースプレートに下部が突出するように挿通されてベースプレートの下側で固定された接合用縦板とを備えた接合金物であることを特徴とする請求項1または2に記載の薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007127141A JP4903629B2 (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007127141A JP4903629B2 (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008280787A JP2008280787A (ja) | 2008-11-20 |
JP4903629B2 true JP4903629B2 (ja) | 2012-03-28 |
Family
ID=40141838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007127141A Active JP4903629B2 (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4903629B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112081246A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-12-15 | 袁淑芳 | 一种基于建筑主体结构与临时地板的快速连接机构 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101864808B (zh) * | 2010-06-11 | 2012-03-28 | 赵正义 | 塔桅式机械设备与基础的垂直定位构造 |
JP5891982B2 (ja) * | 2012-07-11 | 2016-03-23 | 新日鐵住金株式会社 | 耐力壁の接合構造 |
JP5891983B2 (ja) * | 2012-07-11 | 2016-03-23 | 新日鐵住金株式会社 | 耐力壁の接合構造及び接合部材 |
JP5904051B2 (ja) * | 2012-08-15 | 2016-04-13 | 新日鐵住金株式会社 | 薄板軽量形鋼造の耐力壁の固定構造 |
JP6180168B2 (ja) * | 2013-04-19 | 2017-08-16 | 新日鐵住金株式会社 | 耐力壁の接合構造及び接合金物 |
WO2015140894A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | 日立機材株式会社 | 柱構造及びベース部材 |
WO2015140892A1 (ja) | 2014-03-17 | 2015-09-24 | 日立機材株式会社 | 柱構造及びベース部材 |
WO2015140889A1 (ja) | 2014-03-17 | 2015-09-24 | 日立機材株式会社 | 柱構造及びベース部材 |
US9399868B2 (en) | 2014-03-17 | 2016-07-26 | Senqcia Corporation | Column structure and base member |
WO2015140893A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | 日立機材株式会社 | 柱構造 |
JP7509566B2 (ja) | 2020-04-22 | 2024-07-02 | センクシア株式会社 | 接合金物及び接合構造 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1136445A (ja) * | 1997-07-22 | 1999-02-09 | Kawasaki Steel Corp | リップ付き溝形鋼鉛直部材の固定構造 |
JPH11336225A (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-07 | Nkk Corp | 梁と耐力壁の接合構造 |
JP2003090050A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 杭と柱との接合構造 |
JP2003113655A (ja) * | 2001-10-04 | 2003-04-18 | Sugimoto Kenchiku Kenkyusho:Kk | スチールハウス用接合金物 |
-
2007
- 2007-05-11 JP JP2007127141A patent/JP4903629B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112081246A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-12-15 | 袁淑芳 | 一种基于建筑主体结构与临时地板的快速连接机构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008280787A (ja) | 2008-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4903629B2 (ja) | 薄板軽量形鋼造の耐力壁と基礎との接合構造 | |
JP2017066702A (ja) | 鋼矢板の縦継構造及び鋼矢板壁 | |
JP2016216955A (ja) | 外装材取付構造 | |
JP5037031B2 (ja) | 壁パネル固定構造および建築物 | |
JP3209111U (ja) | たて枠材およびスチールハウス | |
JP4752382B2 (ja) | 鉄骨軸組構造の低層建築物、耐力壁パネル、耐力壁パネル取付部材、耐力壁パネルの取付方法 | |
JP2005344500A (ja) | 部材相互の接合金具および上下階縦枠材接合構造並びに接合方法 | |
JP2006307568A (ja) | 梁と柱との接合構造及び梁と柱との接合方法 | |
JP5904051B2 (ja) | 薄板軽量形鋼造の耐力壁の固定構造 | |
JP5142575B2 (ja) | 木造建築物及び木造建築物の耐震補強方法 | |
JP6739175B2 (ja) | 建物の構造材と面材の接合構造 | |
JP2020122268A (ja) | 制振装置付き構築物 | |
JP2008291508A (ja) | 耐力壁並列式の壁構造および建築構造物 | |
JP5004434B2 (ja) | スチールハウス | |
JP7232401B2 (ja) | 耐力壁の下端構造 | |
JP5891982B2 (ja) | 耐力壁の接合構造 | |
JP7217143B2 (ja) | 柱と基礎の接合構造 | |
JP6045202B2 (ja) | 鋼材の接合部構造および鋼構造物の耐力パネル | |
JP7163148B2 (ja) | 制振装置 | |
JP7169178B2 (ja) | 制振装置 | |
JP2005350859A (ja) | 既存建物の耐震補強構造 | |
KR100892006B1 (ko) | 스틸 하우스의 벽 패널 상부 보강 구조 | |
JP2008297832A (ja) | 免震建物の補強構造 | |
JP2012122275A (ja) | 壁式構造の枠材、壁パネルおよび壁式構造 | |
JP4752383B2 (ja) | 耐力壁パネルの取付構造および該耐力壁パネルの取付構造を有するスチールハウス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111213 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120105 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4903629 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |