JP6739175B2 - 建物の構造材と面材の接合構造 - Google Patents

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本発明は、建物の構造材と面材の接合構造に関する。
特許文献1において、建物の構造材の間に耐力面材を架設する工法で、構造材の溝部に固定部材の楔形部を接着剤で接着嵌合した後、さらに固定部材をスクリュー釘で構造材に固定して、その固定部材に耐力面材をボルト結合する補強構造が提案される。
特開2007−284867号公報
しかし、特許文献1のように、構造材の溝部に接着嵌合した固定部材を、さらにスクリュー釘で構造材に固定した構造では、リフォーム時や災害時に分解することは極めて困難であった。
本発明の課題は、建物のリフォーム時や災害時に簡単に分解可能な構造材と面材の接合構造を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図4及び図5に示すように、
建物の構造材3と、その構造材3の間に配置される面材4とを接合する接合部材5を用いる接合構造であって、
前記面材4と前記接合部材5とがボルト結合されており、
前記構造材3は前記接合部材5を挿通した挿通溝3aが設けられており、
前記接合部材5の前記挿通溝3aに挿通した挿通片5cと前記構造材3とにボルト11の貫通孔5d・3bが設けられており、
前記構造材3と接合部材5とが前記貫通孔5d・3bに通されたボルト11によって結合されており、
前記接合部材5は、前記構造材3に一面側が沿って前記面材4に他面側が沿う筒部材5aと、その筒部材5aに一体化して前記挿通片5cを有する板部材5bとからなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、構造材3に設けた挿通溝3aに接合部材5の挿通片5cを挿通し、その挿通片5cと構造材3に設けた貫通孔5d・3bにボルト11が通されて構造材3と接合部材5を結合し、これにより構造材3と面材4とを接合する構造なので、接着剤や釘が不要となり、リフォーム時や災害時には、ボルト11を外すだけで構造材3と接合部材5を簡単に分解することができる。
また、面材4と接合部材5をボルト結合する構造なので、リフォーム時や災害時には、ボルト結合を解除するだけで面材4と接合部材5を簡単に分解することができる。
また、接合部材5の筒部材5aを、構造材3に一面側を沿わせる一方、面材4に他面側を沿わせて、その筒部材5aに一体化した板部材5bの挿通片5cを構造材3の挿通溝3aに挿通することができる。
また、筒部材5a内には、配線を通す管材8を配管でき、さらに、筒部材5aが管材8の押えを兼ねることもできる。
また、筒部材5aは、面材4に正面から力が加わった際の支持もできる。
請求項2に記載の発明は、例えば図11に示すように、
建物の構造材3と、その構造材3の間に配置される面材4とを接合する接合部材5を用いる接合構造であって、
前記面材4と前記接合部材5とがボルト結合されており、
前記構造材3は前記接合部材5を挿通した挿通溝3aが設けられており、
前記接合部材5の前記挿通溝3aに挿通した挿通片5cと前記構造材3とにボルト11の貫通孔5d・3bが設けられており、
前記構造材3と接合部材5とが前記貫通孔5d・3bに通されたボルト11によって結合されており、
前記接合部材5は、前記構造材3に一面側が沿って前記面材4に他面側が沿う筒部材5aと、その筒部材5aの前記一面側に一体化した前記挿通片5cと、前記筒部材5aの前記挿通片5c側と対向する対向面側に一体化して前記面材4に重ねられる板部材5gとからなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、構造材3に設けた挿通溝3aに接合部材5の挿通片5cを挿通し、その挿通片5cと構造材3に設けた貫通孔5d・3bにボルト11が通されて構造材3と接合部材5を結合し、これにより構造材3と面材4とを接合する構造なので、接着剤や釘が不要となり、リフォーム時や災害時には、ボルト11を外すだけで構造材3と接合部材5を簡単に分解することができる。
また、面材4と接合部材5をボルト結合する構造なので、リフォーム時や災害時には、ボルト結合を解除するだけで面材4と接合部材5を簡単に分解することができる。
また、接合部材5の筒部材5aの一面を構造材3に沿わせて、その筒部材5aに一体化した挿通片5cを構造材3の挿通溝3aに挿通する一方、筒部材5aの挿通片5cと対向する対向面側に一体化した板部材5gを面材4に重ねて、ボルト結合することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1、図4、図6、図7に示すように、
請求項1または2に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
前記構造材は柱または梁等の軸材2・3で、その軸材2・3には、厚さ方向の略中央部に前記挿通溝2a・3aが形成されて、その挿通溝2a・3aと直交して前記貫通孔2a・3bが形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、軸材2・3の厚さ方向略中央部の挿通溝2a・3aに接合部材5の挿通片5cを挿通して、その挿通溝2a・3aと直交する貫通孔2b・3bにボルト11を通して軸材2・3と接合部材5を結合する構造なので、リフォーム時や災害時には、ボルト11を外すだけで軸材2・3と接合部材5を簡単に分解することができる。
また、軸材2・3の厚さ方向略中央部の挿通溝2a・3aに接合部材5の挿通片5cを挿通する構造により、面材4の厚さを軸材2・3の厚さの略半分にして、面材4の背面側に空間を形成できるとともに、その面材4背面側の空間を利用してスイッチなどの機器14を収容配置することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図14、図15に示すように、
請求項3に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
前記軸材3は、前記厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31と、その一対の分割軸材31の間に接合一体化されて前記挿通溝3aの奥方に位置する中間部材32とからなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、軸材3には、その厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31の間に中間部材32を接合一体化することで、その中間部材32が奥方に位置する挿通溝3aを形成することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図16に示すように、
請求項3に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
前記軸材3は、その厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31と、その一対の分割軸材31の間に接合一体化される中間部材33とからなり、
前記中間部材33に前記挿通溝3aを構成する切欠きが形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、軸材3には、その厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31の間に、挿通溝3aを構成する切欠きが形成された中間部材33を接合一体化することで、複数の切欠きによる挿通溝3aを形成することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図4及び図5に示すように、
請求項1又は請求項1を引用する請求項3から5のいずれか一項に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
前記板部材5bの前記筒部材5aの前記他面に重なる部分に一体化してボルト5eを備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、板部材5bの筒部材5aの他面に重なる部分に一体化して備えたボルト5eを面材4に通して、ボルト結合することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図12に示すように、
請求項1又は請求項1を引用する請求項3から5のいずれか一項に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
前記板部材5bの前記筒部材5aの前記他面に重なる部分に一体化して第2の挿通片5iを備え、
前記面材4は建築用パネルであって芯材4aを有し、この芯材4aに前記第2の挿通片5iが挿通した第2の挿通溝4dが設けられており、
前記第2の挿通片5iと前記芯材4aとにボルト結合する第2の貫通孔4eが設けられており、
前記芯材4aと第2の挿通片4dを前記第2の貫通孔4eでボルト結合することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、板部材5bの筒部材5aの他面に重なる部分に一体化して備えた第2の挿通片5iを、面材4の芯材4aに設けた第2の挿通溝4dに挿通することができ、第2の挿通片5iと芯材4aとに設けた第2の貫通孔4eで、芯材4aと第2の挿通片5iをボルト結合することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図11、図13に示すように、
請求項1から5のいずれか一項に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
前記筒部材5aの一面の略中央に前記挿通片5cを備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、構造材3の挿通溝3aに接合部材5の筒部材5aの一面の略中央に備える挿通片5cを挿通してボルト11で結合することができる。
本発明によれば、建物のリフォーム時や災害時に簡単に分解可能な構造材と面材の接合構造を提供することができる。
本発明に係る建物の構造材と面材の接合構造を適用した耐力壁部分を示す正面図(a)、及び側面図(b)である。 図1の構造材同士の連結に用いる接合金具の一例を示す正面図である。 他の接合金具の形状例を示す図である。 図1(a)の矢印A−A線に沿った断面図である。 図4の接合部材の拡大斜視図である。 実施形態2として図1(a)の矢印B−B線に沿った断面図である。 図6の石膏ボード側から見た部分正面図である。 実施形態3として面材の形状変更例を示す壁部分の正面図である。 変形例1として接合部材の形状変更例を示す図7と同様の部分正面図である。 変形例2としてボルト結合部の変更例を示す部分断面図である。 変形例3として接合部材の形状変更例を示す部分断面図である。 変形例4として接合部材の形状変更例及びボルト結合部の変更例を示す部分断面図である。 変形例5として接合部材の形状変更例及びボルト結合部の変更例を示す部分断面図である。 変形例6として軸材の構造変更例を示す部分断面図である。 図14の軸材の部分斜視図である。 変形例7として軸材の構造変更例を示す部分斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
図1(a)及び(b)は本発明に係る建物の構造材と面材の接合構造を適用した耐力壁部分を示すもので、1は下梁、2は上梁、3は柱、4は耐力パネル、5は接合部材である。
図示のように、下梁1、上梁2、及び柱3は構造材でいずれも軸材により形成されており、これら下梁1、上梁2、及び左右の柱3で上下左右を囲まれた内方の全面に、面材としての耐力パネル4が接合部材5をそれぞれ介して取り付けられている。
なお、図1(a)では、説明の便宜上、接合部材5を実線で示している。
図2は構造材同士の連結に用いる接合金具の一例を示すもので、下梁1と柱3の連結、上梁2と柱3の連結には、図示のように、略T字型の接合金具6を用いる。
図3は他の接合金具の形状例を示すもので、柱3と上梁2の連結に加えて、その上梁2の上に柱3を連結する場合には、図示のように、縦長で略十字型の接合金具7を用いる。
図4は図1(a)の矢印A−A線に沿った断面を示すもので、図示のように、柱3と耐力パネル4との接合に接合部材5を用いる。
ここで、耐力パネル4は芯材4aを含む厚さが、柱3の幅の略半分相当となっている。
なお、耐力パネル4は、矩形枠及びその内方の桟材から構成される芯材4aと、その芯材4aの表面に接合される合板による表面板材とからなり、また、裏面板材を接合したものも用いられる。
そして、柱3には、厚さ方向の略中央部に挿通溝3aが形成されて、その挿通溝3aと直交して貫通孔3bが形成されている。この貫通孔3bは、柱3の両面に形成した凹部3cにそれぞれ開口している。
また、接合部材5は、柱3の幅の略半分に一面が沿って耐力パネル4の芯材4aに他面側が沿う四角筒による筒部材5aと、その筒部材5aに一体化接合した板部材5bとからなる。その板部材5bは、柱3の挿通溝3aに挿通される挿通片5cを有している。
図5は接合部材5の拡大斜視図で、図示のように、挿通片5cの中央に貫通孔5dが形成されて、板部材5bの筒部材5aに重なる部分の中央にボルト5eが一体化接合して備えられている。
実施形態において、接合部材5を構成する筒部材5a及び板部材5bの素材は鋼材である。なお、図示しないが、筒部材5aに代えて、平面視コ字状の折曲鉄板を用い、その両端部を、板部材5bに溶接して実施形態と同様な外形形状の接合部材5を作製してもよい。また、一枚の鉄板を折り曲げて端部を溶接することで実施形態と同様な外形形状の接合部材5を作製してもよい。
そして、図4に示すように、耐力パネル4の芯材4aには、ボルト5eを通す貫通孔4bが形成されている。この貫通孔4bは、芯材4aのパネル面側に形成した凹部4cに開口している。
以上の接合部材5は、先ず、図4に示すように、柱3の挿通溝3aに挿通片5cを挿通してから、柱3及び挿通片5cの貫通孔3b・5dに通しボルト11を挿通して、その通しボルト11の両端にナット12をそれぞれ締め付けることで、柱3の幅の略半分に筒部材5aを重ねて固定する。ナット12の締め付けに際しては、凹部3c面に座金を用いる。
こうして、左右の柱3に各々沿って上下に間隔を開けて接合部材5を複数個(図1の例では3個ずつ)それぞれ固定する。
次に、接合部材5の筒部材5a外側に突出するボルト5eを、耐力パネル4の芯材4aの貫通孔4bに通して、そのボルト5eの先端にナット13を締め付けることで、接合部材5に耐力パネル4を固定する。ナット13の締め付けに際しては、凹部4c面に座金を用いる。
こうして、左右の柱3の各々の接合部材5に耐力パネル4を固定する。
なお、下梁1及び上梁2にも、同様の挿通溝1a・2a、貫通孔1b・2b、凹部1c・2cが設けられており、下梁1と耐力パネル4との接合、上梁2と耐力パネル4との接合にも、同様の接合部材5を用いて、同様の接合構造により接合する。
また、接合部材5の筒部材5aの内部には、図5に示すように、配線を通す管材8を配管でき、さらに、筒部材5aが管材8の押えを兼ねることもできる。
さらに、筒部材5aは、耐力パネル4に正面から力が加わった際の支持もできる。
以上、実施形態によれば、柱3に設けた挿通溝3aに接合部材5の挿通片5cを挿通し、その挿通片5cと柱3に設けた貫通孔3b・5dで通しボルト11及びナット12により結合して柱3と接合部材5を接合する構造なので、接着剤や釘が不要となり、リフォーム時や災害時には、通しボルト11及びナット12を外すだけで柱3と接合部材5を簡単に分解することができる。
また、耐力パネル4の芯材4aと接合部材5もボルト5e及びナット13で結合する構造なので、リフォーム時や災害時に、ボルト5e及びナット13を外すだけで耐力パネル4と接合部材5を簡単に分解することができる。
(実施形態2)
図6は実施形態2として図1(a)の矢印B−B線に沿った断面を示すもので、9は石膏ボードであり、図7はその石膏ボード9側から見た部分正面図である。
図示のように、上梁2には、柱3と同様に、厚さ方向の略中央部に挿通溝2aが形成されて、その挿通溝2aと直交して貫通孔2bが形成されている。この貫通孔2bは、上梁2の両面に形成した凹部2cにそれぞれ開口している。
この上梁2の挿通溝2aに挿通片5cを挿通してから、上梁2及び挿通片5cの貫通孔2b・5dに通しボルト11を挿通して、その通しボルト11の両端にナット12をそれぞれ締め付けることで、上梁2に接合部材5を固定する。ナット12の締め付けに際しては、凹部2c面に座金を用いる。
こうして、上梁2に沿って左右に間隔を開けて接合部材5を複数個(図1の例では2個)固定する。
そして、上梁2の耐力パネル4と反対側面に石膏ボード9が貼り付けられている。この石膏ボード9には、複数個(図7の例では3個)の開口部9aが形成されており、その開口部9aにスイッチ等の機器10がそれぞれ取り付けられている。
この開口部9aは、耐力パネル4の背面側の空間を利用して自由に設けることができ、その開口部9aに各種スイッチやエネルギー関係リモコン、玄関モニタ、給湯器リモコン、地震計、壁付けテレビ等の機器10を取り付けることができる。
なお、開口部9a(機器10)は一つでもよい。
(実施形態3)
図8は実施形態3として面材の形状変更例を示す壁部分の正面図で、図示のように、左右の柱3の間に、部分的にパネル14が接合部材5をそれぞれ介して取り付けられていて、パネル14の上下に高窓用開口15と地窓用開口16が形成されている。
図示例では、柱3に凹部3cが等間隔に5個設けられていて、そのうち下から2番目と4番目の凹部3cに対応して接合部材5が柱3にボルト結合してされており、この上下2個の接合部材5にパネル14がボルト結合されている。
このように、左右の柱3の間に接合部材5をそれぞれ介して部分的にパネル14を取り付けて、そのパネル14の上下に高窓用開口15と地窓用開口16を形成することで、配線や配管を考慮してパネル14を設置することができる。
そして、将来の移動を考慮して柱3に等間隔に5個の凹部3cを加工しておくことで、部分的なパネル14を上方または下方に移動して設置することができる。
なお、パネル14の上端・下端は適宜延長してもよく、これにより高窓用開口15及び地窓用開口16の上下寸法を調整できる。
(変形例1)
図9は変形例1として接合部材5の形状変更例を示すもので、図示のように、板部材5bを略2倍の幅広に形成するとともに、その幅広に対応して柱3に幅広の挿通溝3aを形成して、その挿通溝3aに挿通する幅広の挿通片5cに一対の通しボルト11を通している。
そして、その一対の通しボルト11の端部を、柱3に形成した一対の凹部3cにそれぞれ突出させている。
このように、略2倍の幅広に形成した板部材5bを備える接合部材5を用いてもよい。
(変形例2)
図10は変形例2としてボルト結合部の変更例を示すもので、図示のように、接合部材5には、前述した実施形態のボルト5eを設けずに、筒部材5aの板部材5bが重なる内面の中央にナット5fを一体化接合して備える。さらに、ナット5fの孔に対応して筒部材5a及び板部材5bに貫通孔を形成しておく。
そして、接合部材5の筒部材5aの板部材5bが重なる外面に耐力パネル4の芯材4aを当てて、その芯材4aの凹部4c側において、ボルト17を貫通孔4bから板部材5b及び筒部材5aの貫通孔に挿通してナット5fに締め付けることで、接合部材5に耐力パネル4を固定する。
このように、接合部材5の筒部材5a内面にナット5fを設けて、芯材4aの凹部4c側からボルト17をナット5fに締め付けて、接合部材5に耐力パネル4を固定してもよい。
(変形例3)
図11は変形例3として接合部材5の形状変更例を示すもので、図示のように、接合部材5は、筒部材5aを柱3の全幅に対応する略2倍の幅広に形成して、その筒部材5aの一面側の略中央に設けた挿通片5cと対向する対向面側の略中央に一体化して板部材5gを設けている。
この板部材5gの中央部にナット5hを一体化接合して備える。さらに、ナット5hの孔に対応して板部材5gに貫通孔を形成しておく。
そして、柱3の挿通溝3aに一面側略中央の挿通片5cを挿通して通しボルト11及びナット12で固定して筒部材5aを柱3の全幅に重ねた接合部材5の板部材5gが重なる外面に耐力パネル4の芯材4aを当てて、その芯材4aの凹部4c側において、ボルト17を貫通孔4bから板部材5gの貫通孔に挿通してナット5hに締め付けることで、接合部材5に耐力パネル4を固定する。
このように、接合部材5の筒部材5aを略2倍の幅広にして柱3の全幅に重ね、その筒部材5aの一面側略中央の挿通片5cと対向する対向面側略中央に突出する板部材5gを設け、その板部材5gにナット5hを設けて、芯材4aの凹部4c側からボルト17をナット5hに締め付けて、接合部材5に耐力パネル4を固定してもよい。
(変形例4)
図12は変形例4として接合部材5の形状変更例及びボルト結合部の変更例を示すもので、図示のように、接合部材5には、前述した実施形態のボルト5eを設けずに、板部材5bの筒部材5aに重なる部分の中央に、他の挿通片5cと板面が直交する第2の挿通片5iを一体化接合して備える。この第2の挿通片5iの中央に図示しない第2の貫通孔を形成する。
また、面材4の両側部に沿った芯材4aに、第2の挿通片5iが挿通される第2の挿通溝4dを形成する。さらに、芯材4aには、第2の挿通溝4dと直交する第2の貫通孔4eを形成するとともに、その第2の貫通孔4eの外端にナット18を埋設しておく。
そして、芯材4aの第2の挿通溝4dに第2の挿通片5iを挿通してから、芯材4aの内側より第2の貫通孔4eにボルト19を挿通して、ボルト19の先端をナット18に締め付けることで、接合部材5に耐力パネル4をボルト結合する。
このように、板部材5bの筒部材5aに重なる部分に備えた第2の挿通片5iを、面材4の芯材4aに設けた第2の挿通溝4dに挿通して、第2の挿通片5iと芯材4aとに設けた第2の貫通孔4eで、芯材4aと第2の挿通片5iをボルト結合して、接合部材5に耐力パネル4を固定してもよい。
(変形例5)
図13は変形例5として接合部材5の形状変更例及びボルト結合部の変更例を示すもので、図示のように、耐力パネル4の芯材4aを含む厚さを柱3の幅の略1/3にして、筒部材5aの外面の中央に挿通片5cを備えて、筒部材5aの挿通片5cと直交する内面の中央にナット5fを一体化接合して備える。さらに、ナット5fの孔に対応して筒部材5aに貫通孔を形成しておく。
そして、柱3の挿通溝3aに一面側略中央の挿通片5cを挿通して通しボルト11及びナット12で固定して筒部材5aを柱3の中央部に重ねた接合部材5の筒部材5aの外面に耐力パネル4の芯材4aを当てて、その芯材4aの凹部4c側において、ボルト17を貫通孔4bから筒部材5aの貫通孔に挿通してナット5fに締め付けることで、接合部材5に耐力パネル4を固定する。
このように、耐力パネル4の芯材4aを含む厚さを柱3の幅の略1/3にして、接合部材5の筒部材5aを柱3の中央部に重ね、その筒部材5a内面にナット5fを設けて、筒部材5aを芯材4aに重ね、芯材4aの凹部4c側からボルト17をナット5fに締め付けて、接合部材5に耐力パネル4を固定してもよい。
(変形例6)
図14は変形例6として柱3の構造変更例を示すもので、図15はその柱3の部分斜視図である。
図示のように、柱3として、厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31と、その一対の分割軸材31の間に接合一体化されて、一様な挿通溝3aの奥方に位置する薄板状の中間部材32とからなる構成とする。
このように、厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31の間に薄板状の中間部材32を接合一体化した柱3として、その薄板状の中間部材32が奥方に位置する一様な挿通溝3aを形成してもよい。
(変形例7)
図16は変形例7として柱3の構造変更例を示すもので、図示のように、柱3として、その厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31と、その一対の分割軸材31の間に接合一体化される薄板状の中間部材33とからなり、その薄板状の中間部材33に複数の挿通溝3aを構成する切欠きを形成されている構成とする。
このように、厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材31の間に薄板状の中間部材33を接合一体化した柱3として、その薄板状の中間部材33に複数の挿通溝3aを構成する切欠きを形成してもよい。
(他の変形例)
以上の実施形態においては、構造材を軸材(柱及び梁)としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、構造材は天井面や床面に設けられるものであってもよい。
また、実施形態では、面材として芯材を有する耐力パネルとしたが、単なるパネルによる面材でもよく、または、積層材でもよく、あるいは、配筋したコンクリートパネルでもよい。
さらに、接合部材の形状等も任意であり、例えば筒部材は、四角筒に限らず、構造材と面材に二面が重なる三角筒でもよく、また、接合部材は鋼材の他、アルミ、樹脂など構造上必要な素材が選択される。
その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 下梁(構造材、軸材)
1a 挿通溝
1b 貫通孔
1c 凹部
2 上梁(構造材、軸材)
2a 挿通溝
2b 貫通孔
2c 凹部
3 柱(構造材、軸材)
3a 挿通溝
3b 貫通孔
3c 凹部
4 耐力パネル(面材)
4a 芯材
4b 貫通孔
4c 凹部
4d 第2の挿通溝
4e 第2の挿通孔
5 接合部材
5a 筒部材
5b 板部材
5c 挿通片
5d 貫通孔
5e ボルト
5f ナット
5g 板部材
5h ナット
5i 第2の挿通片
6 接合金具
7 接合金具
8 管材
9 石膏ボード
9a 開口部
10 機器
11 通しボルト
12 ナット
13 ナット
14 パネル(面材)
15 高窓用開口
16 地窓用開口
17 ボルト
18 ナット
19 ボルト
31 分割部材
32 中間部材
33 中間部材

Claims (8)

  1. 建物の構造材と、その構造材の間に配置される面材とを接合する接合部材を用いる接合構造であって、
    前記面材と前記接合部材とがボルト結合されており、
    前記構造材は前記接合部材を挿通した挿通溝が設けられており、
    前記接合部材の前記挿通溝に挿通した挿通片と前記構造材とにボルトの貫通孔が設けられており、
    前記構造材と接合部材とが前記貫通孔に通されたボルトによって結合されており、
    前記接合部材は、前記構造材に一面側が沿って前記面材に他面側が沿う筒部材と、その筒部材に一体化して前記挿通片を有する板部材とからなることを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
  2. 建物の構造材と、その構造材の間に配置される面材とを接合する接合部材を用いる接合構造であって、
    前記面材と前記接合部材とがボルト結合されており、
    前記構造材は前記接合部材を挿通した挿通溝が設けられており、
    前記接合部材の前記挿通溝に挿通した挿通片と前記構造材とにボルトの貫通孔が設けられており、
    前記構造材と接合部材とが前記貫通孔に通されたボルトによって結合されており、
    前記接合部材は、前記構造材に一面側が沿って前記面材に他面側が沿う筒部材と、その筒部材の前記一面側に一体化した前記挿通片と、前記筒部材の前記挿通片側と対向する対向面側に一体化して前記面材に重ねられる板部材とからなることを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
  3. 請求項1または2に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
    前記構造材は柱または梁等の軸材で、その軸材には、厚さ方向の略中央部に前記挿通溝が形成されて、その挿通溝と直交して前記貫通孔が形成されていることを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
  4. 請求項3に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
    前記軸材は、前記厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材と、その一対の分割軸材の間に接合一体化されて前記挿通溝の奥方に位置する中間部材とからなることを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
  5. 請求項3に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
    前記軸材は、その厚さ方向の略中央部で二分割された一対の分割部材と、その一対の分割軸材の間に接合一体化される中間部材とからなり、
    前記中間部材に前記挿通溝を構成する切欠きが形成されていることを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
  6. 請求項1又は請求項1を引用する請求項3から5のいずれか一項に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
    前記板部材の前記筒部材の前記他面に重なる部分に一体化してボルトを備えることを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
  7. 請求項1又は請求項1を引用する請求項3から5のいずれか一項に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
    前記板部材の前記筒部材の前記他面に重なる部分に一体化して第2の挿通片を備え、
    前記面材は建築用パネルであって芯材を有し、この芯材に前記第2の挿通片が挿通した第2の挿通溝が設けられており、
    前記第2の挿通片と前記芯材とにボルト結合する第2の貫通孔が設けられており、
    前記芯材と第2の挿通片を前記第2の貫通孔でボルト結合することを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
  8. 請求項1から5のいずれか一項に記載の建物の構造材と面材の接合構造において、
    前記筒部材の一面の略中央に前記挿通片を備えることを特徴とする建物の構造材と面材の接合構造。
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