JP2675717B2 - 角形鋼管柱の柱脚構造 - Google Patents

角形鋼管柱の柱脚構造

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JP2675717B2
JP2675717B2 JP4191667A JP19166792A JP2675717B2 JP 2675717 B2 JP2675717 B2 JP 2675717B2 JP 4191667 A JP4191667 A JP 4191667A JP 19166792 A JP19166792 A JP 19166792A JP 2675717 B2 JP2675717 B2 JP 2675717B2
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章 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、角形鋼管柱の剛接合
の無溶接柱脚構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、角形鋼管柱の柱脚を剛接合する場
合、例えば図4または図5に示す構造が採られている。
すなわち、角形鋼管柱32の下端にベースプレート30
を予め工場で溶接33で接合しておき、現場において、
ベースプレート30を基礎34のアンカーボルト35に
締め付け固定する構造である。図4の例は、ベースプレ
ート30に中央が厚肉のものを用いており、図5の例は
全体が同一厚さのものを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
では、いずれも工場においてベースプレート30の溶接
工程が必要であり、しかも角形鋼管柱32やベースプレ
ート30はいずれも大重量の大きな部材であるため、溶
接時の仮組みや溶接箇所の検査等に多大な時間を要して
いる。また、溶接歪みの問題も生じる。さらに、柱32
のような大形状の部材に溶接を行うため、仮組のために
大きな治具が必要で、柱の品種変更に際する治具の交換
時間がかかると共に、不使用治具の保管にも広い場所が
必要になる。これらの種々の要因で製作コストが高くな
る。
【0004】この発明の目的は、無溶接で組み立てるこ
とができて、治具の不要化、溶接歪みの解消、品質の安
定、および製作コストの低下が図れる角形鋼管柱の柱脚
構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の角形鋼管柱の
柱脚構造は、溶接の代わりに4対の上向きアングル材を
用いてベースプレートをボルト接合したものである。す
なわち、角形鋼管柱の4側壁の下端部のそれぞれを、各
一対のアングル材の立ち片で内外から挟み、これら立ち
片を側壁にボルト接合する。これら4対のアングル材の
底片の下面に渡ってベースプレートを重ね、各底片にボ
ルト接合する。このベースプレートを基礎上に配置して
アンカーボルトに固定する。前記各内外のアングル材の
底片は前記柱の中心側が上底となる等脚台形状とする。
また、前記内側4個の各アングル材の底片の上面に渡っ
て重なる補強プレートを設け、これら内側4個のアング
ル材に対しては、前記ベースプレートを前記補強プレー
トと共にボルト接合する。前記アンカーボルトは、ベー
スプレートおよび外側アングル材の底片を貫通する。
【0006】
【作用】この構成によると、アングル材を用いてベース
プレートを固定する構成としたため、溶接によらずにベ
ースプレートを角形鋼管柱に接合することができる。ア
ングル材は、柱の4側壁の内外に配置してその側壁を挟
み込み状態にボルト接合するため、ボルト接合だけで剛
接合が行える。ベースプレートには下面にボルト頭が突
出するが、その突出部分は柱脚部のせん断力に対して有
効に作用する。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。柱1は角形鋼管からなり、その4側壁の
下端部のそれぞれを、図2に斜視図で示す各1対の上向
きのアングル材3,4で内外から挟んで、これらアング
ル材3,4をボルト接合する。すなわち、各1対のアン
グル材3,4の立ち片3a,4aには、柱1の4側壁の
下端部にそれぞれ形成された各ボルト挿通孔2(図2)
に整合する複数のボルト挿通孔5,6(図2)が形成さ
れる。また各1対のアングル材3,4のうち、外側のア
ングル材3の底片3bには複数のアンカーボルト挿通孔
7とボルト挿通孔8が、内側のアングル材4の底片4b
には複数のボルト挿通孔9がそれぞれ形成される。アン
グル材3,4の底片3b,4bは等脚台形状に形成され
ている。これら各1対のアングル材3,4の立ち片3
a,4aで柱1の側壁を挟み、ボルト挿通孔6,2,5
に挿通した高力ボルト10とナット11とでアングル材
3,4を柱1に接合する。
【0008】このように柱1にボルト接合した4対のア
ングル材3,4にベースプレート12と補強プレート1
3とをボルト接合する。ベースプレート12は方形板で
あり、各辺に沿う部分にアンカーボルト挿通孔14およ
びボルト挿通孔15が設けられ、中央部にはボルト挿通
孔16が形成される。補強プレート13は柱1よりも小
さな方形板であり、4辺に沿ってボルト挿通孔19が形
成してある。
【0009】ベースプレート12は、4対のアングル材
3,4の底片3b,4bの下面に渡って重ね、ボルト挿
通孔15,8に挿通した高力ボルト17とナット18と
でアングル材3に接合する。補強プレート13は、内側
の各アングル材4の底片4bの上面に重ねて配置し、ベ
ースプレート12の下面から各ボルト挿通孔16,9,
19に渡って挿通したワンサイドボルト20により、ア
ングル材4およびベースプレート12と一体に接合す
る。なお、アングル材3,4を柱1に接合するボルト1
0は、内側4個のアングル材4間の中央に形成された開
口部分から柱1内に挿入できるため、通常のトルシアボ
ルトが使用できる。
【0010】ベースプレート12は基礎21上に配置
し、外側のアングル材3と共に基礎21のアンカーボル
ト22にナット23で締付け固定する。このとき、基礎
21のコンクリート上面21bには図3(C)に示すよ
うに饅頭状のモルタル台24を配置しておき、柱1を建
ててベースプレート12をモルタル台24上に載せ、ア
ンカーボルト22にナット18を螺着する。その後、無
収縮性のモルタル等を流し込んで天端モルタル部21a
を形成する。なお、モルタル台24を用いる代わりに、
アンカーボルト22にレベルナット(図示せず)を螺着
しておき、その上にベースプレート12を載せることに
より、ベースプレート12と基礎21のコンクリート上
面21bとの間にモルタル部21aの形成用の隙間を形
成するようにしても良い。
【0011】この柱脚構造によると、このようにアング
ル材3,4を用いてベースプレート12を固定する構成
としたため、溶接によらずにベースプレート12を角形
鋼管柱1に接合することができる。また、アングル材
3,4は、柱の4側壁の内外に配置してその側壁を挟み
込み状態にボルト接合するため、ボルト接合だけで剛接
合が行える。アングル材3,4は、市販の山形鋼を切断
する等して容易に加工できる。
【0012】このように、無溶接の柱脚構造とできるた
め、溶接のための大掛かりな治具が不要となり、溶接歪
みの問題もなく、品質が安定する。また製作時間が短縮
されて製造コストが低減できる。ベースプレート12の
下面にはボルト17,20の頭が突出するが、この頭が
天端モルタル部21aに埋め込まれることにより、柱脚
部のせん断力に対して有効に作用する。
【0013】なお、前記実施例では補強プレート13を
設けたが、このプレート13は必ずしも設けなくても良
い。
【0014】
【発明の効果】この発明の角形鋼管柱の柱脚構造は、角
形鋼管柱の4側壁の下端部に、各々一対のアングル材を
内外に配置して挟み込み状態にボルト接合し、これらア
ングル材にベースプレートをボルト接合する構成とした
ため、溶接を行うことなく、ボルト接合だけで堅固な剛
接合の柱脚構造とできる。このように溶接が不要となる
ため、製作時間が短縮化されてコストが低減でき、品質
も安定する。また、溶接のための大掛かりな治具も不要
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例の平面図、(B)
は(A)のI−I矢視断面図である。
【図2】その実施例の分解斜視図である。
【図3】その実施例の組付け手順を示す説明図である。
【図4】1つの従来例を示す正面図である。
【図5】他の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…角形鋼管柱、3,4…アングル材、3a,4a…立
ち片、3b,4b…底片、10,17…高力ボルト、1
2…ベースプレート、13…補強プレート、20…ワン
サイドボルト、21…基礎、22…アンカーボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形鋼管柱の4側壁の下端部を各々内外
    から挟む4対の上向きのアングル材を設け、これら各内
    外のアングル材の底片は前記柱の中心側が上底となる等
    脚台形状とし、これら各内外のアングル材の立ち片を角
    形鋼管柱の側壁に共にボルト接合し、前記4対のアング
    ル材の各底片の下面に渡って重なるベースプレートを設
    け、このベースプレートを前記各底片にボルト接合し
    前記内側4個の各アングル材の底片の上面に渡って重な
    る補強プレートを設け、これら内側4個のアングル材に
    対しては、前記ベースプレートを前記補強プレートと共
    にボルト接合し、前記ベースプレートを基礎上に配置し
    このベースプレートおよび外側アングル材の底片を貫
    通するアンカーボルトに固定した角形鋼管柱の柱脚構
    造。
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