JP3301641B2 - 角形鋼管柱の柱脚構造 - Google Patents

角形鋼管柱の柱脚構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無溶接の角形鋼管柱
の柱脚構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、角形鋼管柱の柱脚を固定する場
合、例えば図4または図5に示す構造が採られている。
すなわち、角形鋼管柱32の下端にベースプレート30
を予め工場で溶接33で接合しておき、現場において、
ベースプレート30を基礎34のアンカーボルト35に
締め付け固定する構造である。図4の例は、ベースプレ
ート30として中央が厚肉のものを用いており、図5の
例は全体が同一厚さのものを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
では、いずれも工場においてベースプレート30の溶接
工程が必要であり、しかも角形鋼管柱32やベースプレ
ート30はいずれも大重量の大きな部材であるため、溶
接時の仮組みや溶接箇所の検査等に多大な時間を要して
いる。また、溶接歪みの問題も生じる。さらに、柱32
のような大形状の部材に溶接を行うため、仮組のために
大きな治具が必要で、柱の品種変更に際する治具の交換
時間がかかると共に、不使用治具の保管にも広い場所が
必要になる。これらの種々の要因で製作コストが高くな
る。
【0004】この発明の目的は、無溶接で組み立てるこ
とができて、治具の不要化、溶接歪みの解消、品質の安
定、および製作コストの低下が図れる角形鋼管柱の柱脚
構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の角形鋼管柱の
柱脚構造は、溶接の代わりに4個のアングル材を用いて
ベースプレートをボルト接合したものである。すなわ
ち、角形鋼管柱の下端の4側の外面のそれぞれに、4個
のアングル材の立片をボルト接合する。さらに、これら
4個のアングル材の横片をベースプレート上に重ねてボ
ルト接合する。このベースプレートを基礎上に配置して
アンカーボルトに固定する。
【0006】また、各アングル材の互いに鋼管柱周方向
に同じ方向となる一端を角形鋼管柱の幅よりも突出さ
せ、この突出部分を隣合うアングル材とアングル材間接
合部品を介して相互にボルト接合する。
【0007】
【作用】この構成によると、アングル材を用いてベース
プレートを固定する構成としたため、溶接によらずにベ
ースプレートを角形鋼管柱に接合することができる。
【0008】また、隣合うアングル材がアングル材間接
合部品を介して相互にボルト接合されるため、堅固な接
合が行え、そのため剛接合構造とすることができる。ま
た、アングル材とアングル材間接合部品とを用いてボル
ト接合する構造のため、角形鋼管柱の断面形状の歪み等
の許容誤差を吸収することができる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。柱1は角形鋼管からなり、その下端にお
ける4側の外面に、4個のアングル材3がそれぞれボル
ト接合される。これらアングル材3は、柱1の幅よりも
一定寸法だけ片側に突出する長さとしてある。その立片
4には、柱1の下端側面の各ボルト挿通孔2とアングル
材間接合部品11のボルト挿通孔12に整合する複数の
ボルト挿通孔6が形成される。その横片5には、アンカ
ーボルト挿通孔7およびボルト挿通孔8が形成される。
これら4個のアングル材3は、各一端部が柱1の周方向
に同じ方向となって柱1の幅よりも突出するように柱1
の下端の4側面に各々配置され、それらの各立片4がボ
ルト挿通孔2,6に挿通された高力ボルト9とナット1
0とで柱1に接合される。
【0010】各アングル材3の柱1の幅よりも突出した
部分は、これに直角に隣接するアングル材3の端部と断
面L形のアングル材間接合部品11を介してボルト接合
される。すなわち、アングル材間接合部品11の1片
は、ボルト挿通孔12,6に挿通した高力ボルト14と
ナット15とで接合され、他の1片はそのボルト挿通孔
13と、アングル材3の立片4のボルト挿通孔6と、柱
1のボルト挿通孔2とに柱1の内部側から挿通させた高
力ボルト9とナット10とでアングル材3とともに柱1
に接合される。なお、上記アングル材3およびアングル
材間接合部品11のボルト接合においては、予め仮締め
した状態でアングル材3の横片5に対する柱1の垂直度
を確認してから、本締めが行われる。
【0011】このように柱1にボルト接合した4個のア
ングル材3にベースプレート16がボルト接合される。
ベースプレート16は方形板であり、その各辺に沿う部
分にアンカーボルト挿通孔17およびボルト挿通孔18
が形成される。このベースプレート16上に上記4個の
アングル材3の各横片5が重ねられ、そのボルト挿通孔
8,18に挿通させた高力ボルト19とナット20とで
ベースプレート16がアングル材3に接合される。上記
アングル材3に対するベースプレート16の接合におい
ても、予め仮締めした状態でベースプレート16に対す
る柱1の垂直度を確認してから、本締めが行われる。な
お、上記各ボルト9,14,19は、これらによる接合
作業においてボルトの挿入が妨げられることがないの
で、通常のトルシアボルトを使用できる。
【0012】ベースプレート16は基礎21上に配置
し、アングル材3と共に基礎21のアンカーボルト22
にナット23で締付け固定する。このときの作業手順は
次のように行う。すなわち、基礎21のコンクリート上
面21bに図3(C)に示すように饅頭状のモルタル台
24を配置し、その上にベースプレート16を載せて柱
1を立て、アンカーボルト22にナット23を螺着す
る。この後、無収縮性のモルタル等を流し込んで天端モ
ルタル部21aを形成する。なお、モルタル台24を用
いる代わりに、アンカーボルト29にレベルナット(図
示せず)を螺着しておき、その上にベースプレート16
を載せることにより、ベースプレート16と基礎21の
コンクリート上面21bとの間にモルタル部21aの充
填用の隙間を形成するようにしても良い。
【0013】この柱脚構造によると、アングル材3を用
いてベースプレート16を固定する構成としたため、溶
接によらずベースプレート16を角形鋼管柱1に接合す
ることができる。また、隣合うアングル材3,3がアン
グル材間接合部品11を介して相互にボルト接合される
ため、堅固な接合が行え、剛接合構造とすることができ
る。また、アングル材3とアングル材間接合部品11と
を用いてボルト接合する構造のため、柱1の断面形状の
歪み等の許容誤差を吸収することができる。
【0014】このように無溶接の柱脚構造とできるた
め、溶接のための大掛かりな治具が不要となり、溶接歪
みの問題もない。しかも、ボルト接合であるため、角形
鋼管柱1の許容誤差を吸収でき、品質が安定する。また
製作時間が短縮されて製造コストを低減できる。ベース
プレート16の下面にはナットが突出するが、これが天
端モルタル部21aに埋め込まれることにより、柱脚部
のせん断力に対して有効に作用する。
【0015】なお、前記実施例では各アングル材3を柱
1の幅より突出する長さとし、アングル材間接合部品1
1で接合したが、アングル材間接合部品11は省略して
もよく、またアングル材3は柱1の幅から突出する長さ
とせずに柱1の幅寸法に合わせてもよい。
【0016】
【発明の効果】この発明の角形鋼管柱の柱脚構造は、4
個のアングル材の立片を角形鋼管柱の4側面に各々ボル
ト接合し、これらアングル材の横片をベースプレートに
ボルト接合する構造としたため、ベースプレートの接合
に溶接作業が不要となり、製作時間が短縮化されてコス
トを低減でき、品質も安定する。また、溶接のための大
掛りな治具も不要となる。
【0017】また、各アングル材の一端を角形鋼管柱の
幅よりも突出させ、隣合うアングル材とアングル材間接
合部品で相互にボルト接合したため、堅固な接合が行
え、剛接合構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例の平面図、(B)
は正面図である。
【図2】その実施例の分解斜視図である。
【図3】その実施例の組付け手順を示す説明図である。
【図4】1つの従来例を示す正面図である。
【図5】他の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…角形鋼管柱、3…アングル材、4…立片、5…横
片、9…高力ボルト、11…アングル材間接合部品、1
4…高力ボルト、16…ベースプレート、21…基礎、
22…アンカーボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形鋼管柱の下端の四側の外面に、アン
    グル材の立片を各々ボルト接合し、これら4個のアング
    ル材の横片をベースプレート上に重ねてボルト接合し、
    このベースプレートを基礎上に配置してアンカーボルト
    に固定し、前記各アングル材の互いに鋼管柱周方向に同
    じ方向となる一端を角形鋼管柱の幅よりも突出させ、こ
    の突出部分を隣合うアングル材とアングル材間接合部品
    を介して相互にボルト接合した角形鋼管柱の柱脚構造。
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