JP5900242B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、リヤエンドトリムを備えた車両の後部車体構造に関し、特にリヤエンドメンバの中段部にリヤエンドトリムを係止可能な上方向き開口を設けた車両の後部車体構造に関する。
従来より、車両のリヤエンド部は、後壁を構成するリヤエンドパネルと、このリヤエンドパネルと協働して閉断面を構成するリヤエンドメンバによって構成されている。リヤエンドメンバには、見栄えや商品性の向上及び荷室搭載物の損傷防止等を狙いとして、合成樹脂製のリヤエンドトリムがリヤエンドメンバの前側表面を覆うように設けられている。
特許文献1の自動車のテールエンドメンバートリム構造は、リヤエンドメンバの前側縦壁部に前後方向に貫通した穴を形成し、この穴に係合可能なクリツプによってテールエンドメンバートリム(リヤエンドトリム)をリヤエンドメンバに対して固定可能に構成されている。
特開平11−170925号公報
近年、燃費性能向上等の観点から車両の空力特性を高めるための開発が行われている。
車体下方を流れる走行風がスペアタイヤパンに衝突した際、走行風の流れに乱れが生じるため、車両の走行抵抗が増加し、結果的に燃費性能が低下する。それ故、スペアタイヤパンの下方への突出量を減少することにより、燃費を向上することが知られている。
しかし、スペアタイヤパンの車体下方への突出量が少ない程、スペアタイヤの荷室内への突出量が増加するため、荷室搭載物を載置可能な荷室スペースが減少し、荷室のスペース効率が低下する。
通常、スペアタイヤパンは、乗員によるスペアタイヤの取出し作業性を考慮し、荷室開口部の縁部を構成するリヤエンドメンバの近傍位置に配設するため、リヤエンドメンバとスペアタイヤパンとの離間距離が極力小さくなるように設定されている。
それ故、スペアタイヤの荷室内への突出量が大きな場合、スペアタイヤはリヤエンドトリムを固定するためのリヤエンドメンバの開口に対向状に近接した位置に配置される。
特許文献1の自動車のテールエンドメンバートリム構造では、リヤエンドトリムをリヤエンドメンバに固定する際、クリップをリヤエンドメンバの開口に対して前方から後方へ挿通させるため、リヤエンドメンバの前方に所定の取付け作業スペースが必要である。
また、係止フックを一体的に形成したリヤエンドトリムを装着する場合には、リヤエンドトリムをリヤエンドメンバの開口に対して前側斜め上方から後側斜め下方へ湾曲状に移動しつつ前記フックを開口に係合させることによって、リヤエンドトリムをリヤエンドメンバに固定している。つまり、スペアタイヤが荷室内へ大きく突出した後部車体構造の場合、リヤエンドメンバの開口とスペアタイヤとが対向状に近接配置されるため、スペアタイヤがリヤエンドメンバの開口の前側領域を塞ぎ、特許文献1と同様にリヤエンドトリムの取付け作業に必要な前後方向の作業スペースを確保することができない虞がある。
リヤエンドメンバの前方に作業スペースを確保するためにスペアタイヤパンを荷室の前側位置に移行させることも考えられるが、この場合、リヤエンドトリムの取付け作業性については改善できるものの、乗員によるスペアタイヤの取出し作業について作業性の悪化を招く。しかも、車両の荷室には、一般に、スペアタイヤだけでなく、ジャッキやその他の搭載物が載置されていることが多く、これらの荷室搭載物がリヤエンドメンバの前方に近接して載置された状況でも、前記と同様にリヤエンドトリムの取付け作業スペースの問題が発生する虞がある。
本発明の目的は、リヤエンドメンバの前方の荷室搭載物に影響を受けることなく、リヤエンドトリムをリヤエンドメンバに能率的に固定可能な車両の後部車体構造を提供することである。
請求項1の車両の後部車体構造は、フロアパネルと、このフロアパネルの後側に配設され且つ車幅方向に延びるリヤエンドメンバと、このリヤエンドメンバの荷室側表面を覆うリヤエンドトリムとを備えた車両の後部車体構造において、前記リヤエンドメンバの中段部に上方向き開口を形成し、前記リヤエンドトリムに前記開口に係止可能な取付部を設け、前記リヤエンドメンバの車幅方向の一部における上部とこの上部よりも前方且つ下方に位置する下部とを連結する連結部に段差部を設け、この段差部に前記開口が形成されたことを特徴としている。
この請求項1の車両の後部車体構造では、リヤエンドメンバの中段部に上方向き開口を形成しているため、スペアタイヤ、ジャッキ、その他の荷室搭載物がリヤエンドメンバの前方に近接して載置された場合であっても、開口の上方には取付け作業を阻害する障害物(荷室搭載物)が存在しないため、リヤエンドメンバの上方空間を作業スペースとして確保することができる。
求項の発明は、請求項の発明において、前記上部と段差部との境界の上側稜線と前記下部と段差部との境界の下側稜線とは、前記開口から車幅方向に離隔する程接近するように構成されていることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記リヤエンドメンバの後側にこのリヤエンドメンバと協働して車幅方向に延びる閉断面を構成するリヤエンドパネルを設け、前記取付部は前記リヤエンドトリムから一体的に後側下方に延びるような略フック状に構成され、前記リヤエンドパネルのうちの前記取付部に対応した位置に後方へ膨出した膨出部を形成したことを特徴としている。
請求項4の発明は、フロアパネルと、このフロアパネルの後側に配設され且つ車幅方向に延びるリヤエンドメンバと、このリヤエンドメンバの荷室側表面を覆うリヤエンドトリムとを備えた車両の後部車体構造において、前記リヤエンドメンバの中段部に上方向き開口を形成し、前記リヤエンドトリムに前記開口に係止可能な取付部を設け、前記リヤエンドメンバの後側にこのリヤエンドメンバと協働して車幅方向に延びる閉断面を構成するリヤエンドパネルを設け、前記取付部は前記リヤエンドトリムから一体的に後側下方に延びるような略フック状に構成され、前記リヤエンドパネルのうちの前記取付部に対応した位置に後方へ膨出した膨出部を形成したことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、リヤエンドメンバの上方空間にリヤエンドトリムの取付け作業スペースを確保し且つリヤエンドトリムに前記開口に係止可能な取付部を設けたため、リヤエンドメンバ前方の荷室搭載物に影響を受けることなく、リヤエンドトリムをリヤエンドメンバの鉛直上方から能率的に固定することができる。
また、リヤエンドメンバの中段部に容易且つ簡単な構成で上方向き開口を形成することができる。
求項の発明によれば、リヤエンドメンバに応力集中部を形成しないため、リヤエンド部の剛性を維持しつつ、リヤエンドメンバに上方向き開口を形成することができる。
請求項の発明によれば、取付部先端とリヤエンドパネルとの干渉を防止して取付部の損傷防止やリヤエンドトリムの取付け作業性向上を図ることができる。
請求項4の発明によれば、リヤエンドメンバの上方空間にリヤエンドトリムの取付け作業スペースを確保し且つリヤエンドトリムに前記開口に係止可能な取付部を設けたため、リヤエンドメンバ前方の荷室搭載物に影響を受けることなく、リヤエンドトリムをリヤエンドメンバの鉛直上方から能率的に固定することができる。
また、取付部先端とリヤエンドパネルとの干渉を防止して取付部の損傷防止やリヤエンドトリムの取付け作業性向上を図ることができる。
本発明の実施例1に係る車両の後部車体構造の斜視図である。 後部車体構造の平面図である。 後部車体構造を後方から視た図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図4の要部拡大図である。 リヤエンドトリムを省略したリヤエンド部の要部斜視図である。 図6の平面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 図7のX−X線断面図である。 スペアタイヤを搭載しない状態の図4相当図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。尚、図において、矢印F方向を車体前方、矢印L方向を車体左方として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図11に基づいて説明する。
本実施例では、車体後部の荷室開口をリフトゲート(図示略)によって開閉自在な5ドアハッチバックタイプの車両Vを例として説明する。
図1〜図5に示すように、車両Vの後部は、フロアパネル1と、リヤエンド部2と、このリヤエンド部2の表面を覆うリヤエンドトリム3等を備えている。
図1,図2に示すように、フロアパネル1は、左右1対のリヤサイドフレーム4の間に亙って架設され、荷室Sの床部を構成している。荷室Sは、リヤシート(図示略)よりも後方且つリヤエンド部2よりも前方において左右1対のサイドパネルインナ(図示略)とリフトゲートによって仕切られている。フロアパネル1には、車幅方向中央且つ前後方向後方寄り部分にスペアタイヤTを収容するためのスペアタイヤパン1aが形成されている。
スペアタイヤパン1aは、フロアパネル1から下方へ凹入するように構成されている。
本実施例では、車両Vの空力特性を向上するために、スペアタイヤパン1aの凹入深さをなるべく浅めに設定している。それ故、スペアタイヤTは、収容された状態で、スペアタイヤパン1aから荷室S内に突出し、荷室Sの床面である荷室ボード5がスペアタイヤTの上部に載置されている。尚、本実施例では、スペアタイヤTとして、応急用のテンパータイヤではなく通常タイヤを搭載しているが、応急用のテンパータイヤを搭載することも可能である。
次に、リヤエンド部2について説明する。
図3〜図11に示すように、リヤエンド部2は、フロアパネル1の後端に連結され、車体の捩り剛性を高くするために車幅方向に延びる閉断面を構成している。
リヤエンド部2は、車幅方向に延びるリヤエンドメンバ10と、このリヤエンドメンバ10の後側に配設されると共に車幅方向に延びるリヤエンドパネル20等を備えている。尚、リヤエンド部2は、左右対称の構造であるため、以下、右側部分について主に説明する。
図4〜図10に示すように、リヤエンドメンバ10は、長尺状の金属製板材をプレス加工することによって一体形成され、上部11と、下部12と、左右1対の段差部13と、左右1対の開口14等によって構成されている。
上部11は、後方上り傾斜状の上側フランジ部11aと、略鉛直状の前側縦壁部11bと、上側フランジ部11aの下端と前側縦壁部11bの上端とを連結する略水平状の上壁部11c等を備えている。上壁部11cには、車幅方向中央部に設けられたラッチ取付部15と、左右1対の内側支持部16と、左右1対の中間支持部17と、左右1対の外側支持部18が形成されている。
図6,図7,図9に示すように、ラッチ取付部15は、リフトゲート下端に設けられたストライカ(図示略)と係合可能なラッチ6が固着可能に構成されている。このラッチ取付部15は、上壁部11cの前端部分に設けられ、前側程高さ位置が低くなるように傾斜状に形成されている。内側支持部16は、ラッチ取付部15よりも車幅方向外側に配設され、上壁部11cから上方へ突出するように形成されている。内側支持部16は、リヤエンドトリム3をリヤエンドトリム3と一体形成されたクリップ33を介して上下左右方向に位置決めしつつ支持可能に構成されている。
中間支持部17は、内側支持部16よりも車幅方向外側に配設され、上壁部11cから上方へ突出するように形成されている。中間支持部17は、内側支持部16と同様にリヤエンドトリム3をリヤエンドトリム3と一体形成されたクリップ33を介して上下左右方向に位置決めしつつ支持可能に構成されている。外側支持部18は、中間支持部17よりも車幅方向外側に配設され、上壁部11cから上方へ突出するように形成されている。外側支持部18は、中間支持部17と同様にリヤエンドトリム3をリヤエンドトリム3と一体形成されたクリップ33を介して上下左右方向に位置決めしつつ支持可能に構成されている。
図6,図7に示すように、前記6つの支持部16,17,18には、上壁部11cを上下方向に貫通したクリップ穴16a,17a,18aが夫々形成されている。本実施例では、ラッチ取付部15と内側支持部16との離隔距離が、内側支持部16と隣り合う中間支持部17との離隔距離及び中間支持部17と隣り合う外側支持部18との離隔距離と略等しくなるように設定されている。下部12は、上部11の下方に連なり、略鉛直状の下側フランジ部12aと、この下側フランジ部12aと一様に連なる略鉛直状の前側縦壁部12b等を備えている。
左右1対の段差部13は、左右1対の中間支持部17と対応する車幅方向位置においてリヤエンドメンバ10の車幅方向中央部と左右端部との途中部に夫々設けられている。
段差部13は、部分的に前方へ膨出した下部12の上端と上部11の下端とを連結する連結部を構成している。段差部13は、前側程下方に移行するように略傾斜状に形成され、上部11と段差部13との境界に上側稜線13a、下部12と段差部13との境界に下側稜線13bを夫々形成している。これら緩湾曲状の上側稜線13aと下側稜線13bは、平面視にて略菱形形状を構成している。
図6,図7に示すように、段差部13の車幅方向中央部分には、段差部13を前側上方から後側下方に亙って貫通した矩形状の開口14が形成されている。開口14は、左右1対の中間支持部17と対応する車幅方向位置で且つリヤエンドメンバ10の中段部に配設され、上側稜線13aの上側頂部と下側稜線13bの下側頂部とを含むように形成されている。それ故、開口14は、正面視にて矩形開口を構成し、平面視にて矩形開口を構成している。
リヤエンドパネル20は、長尺状の金属製板材をプレス加工することによって一体形成され、上部21と、下部22と、左右1対の膨出部23等によって構成されている。
図8〜図10に示すように、上部21は、後方上り傾斜状の上側フランジ部21aと、略鉛直状の後側縦壁部21bを備えている。上側フランジ部21aは上側フランジ部11aとスポット溶接によって接合されている。
下部22は、上部21の下方に連なり、略鉛直状の下側フランジ部22aと、略鉛直状の後側縦壁部22bと、後側縦壁部22bの下端と下側フランジ部22aの上端とを連結する略水平状の下壁部22c等を備えている。下側フランジ部22aは下側フランジ部12aとスポット溶接によって接合されている。
図3に示すように、左右1対の膨出部23は、左右1対の開口14と対応する車幅方向位置においてリヤエンドパネル20の車幅方向中央部と左右端部との途中部に夫々設けられている。図7に示すように、膨出部23は、下壁部22cから部分的に後方且つ下方へ膨出するように形成され、後側縦壁部22bと下側フランジ部22aの上端とを後方上り傾斜状に連結している。この膨出部23の車幅方向幅は、開口14の車幅方向幅と略同じ、或いは開口14の車幅方向幅よりも若干大きくなるように設定され、段差部13の車幅方向幅よりも小さくなるように設定されている。
以上のように、リヤエンド部2は、基本的に断面矩形状の閉断面(図9参照)を構成し、車幅方向中央部分では断面5角形形状の閉断面(図10参照)、左右側途中部では断面7角形形状の閉断面(図8参照)を構成している。それ故、車幅方向に亙って基本的な閉断面を途中で途切れることなく連続させることができ、捩り剛性を向上することができる。
次に、リヤエンドトリム3について説明する。
図4,図5,図11に示すように、リヤエンドトリム3は、合成樹脂によって一体形成され、リヤエンドメンバ10の前側表面を覆うトリム本体部31と、ボード支持部32等を備えている。トリム本体部31は、上壁部11cの上方を覆う上側本体部31aと、前側縦壁部11b,12bの前方を覆う下側本体部31bと、6つのクリップ33と、左右1対の取付部34等を一体的に備えている。
上側本体部31aは、断面略U字状に形成され、車幅方向中央部分にはラッチ取付部15に対応した矩形状の開口(図示略)が設けられている。上側本体部31aの下側背面部分には、6つのクリップ穴16a,17a,18aに対応した位置に6つのクリップ33が下方に延びるように形成されている。
リヤエンドトリム3をリヤエンドメンバ10に装着したとき、各クリップ33の小径の先端部がクリップ穴16a,17a,18aに夫々係合されてリヤエンドトリム3の前後左右方向の位置決めが行われ、各クリップ33の大径の中段部が各支持部16,17,18に夫々支持されてリヤエンドトリム3の上下方向の位置決めが行われる。
下側本体部31bは、上側本体部31aの前側下端からフロアパネル1の近傍位置まで鉛直下方に延びるように構成されている。
下側本体部31bの後側背面中段部には、リヤエンドトリム3の装着状態において左右1対の膨出部23に対応した位置に左右1対の取付部34が夫々設けられている。
図5に示すように、取付部34は、前側縦壁部12bに係止することによってリヤエンドトリム3の前後上下方向の位置決め可能に構成されている。この取付部34は、取付本体部34aと、脚部34bとを備え、略フック状に形成されている。
取付本体部34aは、下方に開口した略U字状に形成され、脚部34bは、取付本体部34aの後側下端から後側下方へ略直線状に延びるように構成されている。
リヤエンドトリム3を段差部13(開口14)の上方から鉛直下方へ下降移動させたとき、前側縦壁部12bと脚部34bとの当接時点から前側縦壁部12bの上端に脚部34bの移動が誘導されるため、下降移動に伴って開口14に対する取付部34の位置決めが行われる。また、リヤエンドトリム3がリヤエンドメンバ10に装着されたとき、取付本体部34aは前側縦壁部12bの上端に載置されると共に前側縦壁部12bの前後面を挟持するため、リヤエンドトリム3の前後上下方向の位置決めが行われる。このとき、脚部34bは、膨出部23から所定間隔離隔した状態で配設されている。
図11に示すように、ボード支持部32は、スペアタイヤTを搭載しないとき、荷室ボード5の後端を支持している。ボード支持部32は、下側本体部31bの下端から前方へ略水平状に延びるように略L字状に構成されている。それ故、スペアタイヤTを搭載しないときの荷室ボード5の高さ位置は、スペアタイヤTを搭載したときの荷室ボード5の高さ位置よりも低く設定され、荷室Sの収納スペースを増加している。
次に、実施例1に係る車両の後部車体構造の作用・効果について説明する。
この車両の後部車体構造によれば、リヤエンドメンバ10の上方空間にリヤエンドトリム3の取付け作業スペースを確保し且つリヤエンドトリム3に開口14に係止可能な取付部34を設けたため、リヤエンドメンバ10の前方の荷室搭載物に影響を受けることなく、リヤエンドトリム3をリヤエンドメンバ10の鉛直上方から能率的に固定することができる。
リヤエンドメンバ10の車幅方向の一部における上部11とこの上部11よりも前方且つ下方に位置する下部21とを連結する連結部に段差部13を設け、この段差部13に開口14が形成されている。これによれば、リヤエンドメンバ10の中段部に容易且つ簡単な構成で上方向き開口14を形成することができる。
上部11と段差部13との境界の上側稜線13aと下部12と段差部13との境界の下側稜線13bとは、開口14から車幅方向に離隔する程接近するように構成されている。これによれば、リヤエンドメンバ10に応力集中部を形成しないため、リヤエンド部2の剛性を維持しつつ、リヤエンドメンバ10に上方向き開口14を形成することができる。
リヤエンドメンバ10の後側にこのリヤエンドメンバ10と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成するリヤエンドパネル20を設け、取付部34はリヤエンドトリム3から一体的に後側下方に延びるような略フック状に構成され、リヤエンドパネル20のうちの取付部34に対応した位置に後方へ膨出した膨出部23を形成している。これによれば、取付部34先端とリヤエンドパネル10との干渉を防止して取付部34の損傷防止やリヤエンドトリム3の取付け作業性向上を図ることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、スペアタイヤパンがスペアタイヤの厚みに対して浅く形成された例を説明したが、スペアタイヤパンを深く形成し、スペアタイヤをスペアタイヤパン内に完全に収容しても良い。このような場合でも、リヤエンドメンバの開口の前方領域にジャッキや他の荷室搭載物が載置される状況が生じるため、前述した効果を奏することができる。
2〕前記実施例においては、段差部が前方下がり傾斜状に形成された例を説明したが、少なくともリヤエンドメンバの上部下端と下部上端とを連結するものであれば良く、略水平状の段差部であっても、効果を奏することができる。また、リヤエンドメンバに左右1対の開口を設けた例を説明したが、開口は単一でも良く、3つ以上の開口を設けることも可能である。
3〕前記実施例においては、5ドアハッチバックの車両を例に説明したが、車両のタイプは何れでも良く、少なくとも荷室を備えた車両であれば本発明を適用することができる。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、リヤエンドトリムを備えた車両の後部車体構造において、リヤエンドメンバの中段部にリヤエンドトリムを係止可能な上方向き開口を設けたことにより、リヤエンドメンバの前方の荷室搭載物に影響を受けることなく、リヤエンドトリムをリヤエンドメンバの鉛直上方から能率的に固定することができる。
1 フロアパネル
2 リヤエンド部
3 リヤエンドトリム
10 リヤエンドメンバ
11 上部
12 下部
13 段差部
13a 上側稜線
13b 下側稜線
14 開口
20 リヤエンドパネル
23 膨出部
34 取付部
V 車両

Claims (4)

  1. フロアパネルと、このフロアパネルの後側に配設され且つ車幅方向に延びるリヤエンドメンバと、このリヤエンドメンバの荷室側表面を覆うリヤエンドトリムとを備えた車両の後部車体構造において、
    前記リヤエンドメンバの中段部に上方向き開口を形成し、
    前記リヤエンドトリムに前記開口に係止可能な取付部を設け
    前記リヤエンドメンバの車幅方向の一部における上部とこの上部よりも前方且つ下方に位置する下部とを連結する連結部に段差部を設け、
    この段差部に前記開口が形成されたことを特徴とする車両の後部車体構造。
  2. 前記上部と段差部との境界の上側稜線と前記下部と段差部との境界の下側稜線とは、前記開口から車幅方向に離隔する程接近するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記リヤエンドメンバの後側にこのリヤエンドメンバと協働して車幅方向に延びる閉断面を構成するリヤエンドパネルを設け、
    前記取付部は前記リヤエンドトリムから一体的に後側下方に延びるような略フック状に構成され、
    前記リヤエンドパネルのうちの前記取付部に対応した位置に後方へ膨出した膨出部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の後部車体構造。
  4. フロアパネルと、このフロアパネルの後側に配設され且つ車幅方向に延びるリヤエンドメンバと、このリヤエンドメンバの荷室側表面を覆うリヤエンドトリムとを備えた車両の後部車体構造において、
    前記リヤエンドメンバの中段部に上方向き開口を形成し、
    前記リヤエンドトリムに前記開口に係止可能な取付部を設け、
    前記リヤエンドメンバの後側にこのリヤエンドメンバと協働して車幅方向に延びる閉断面を構成するリヤエンドパネルを設け、
    前記取付部は前記リヤエンドトリムから一体的に後側下方に延びるような略フック状に構成され、
    前記リヤエンドパネルのうちの前記取付部に対応した位置に後方へ膨出した膨出部を形成したことを特徴とする車両の後部車体構造。
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