JP4239773B2 - 自動車の後部荷室構造 - Google Patents

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本発明は、自動車の後部荷室構造に関するものである。
自動車の後部荷室構造に関しては、下記特許文献1が知られている。同文献1には、車両のリアシート後方の荷室を形成する側壁のリアサイドウインド下部近傍と、ホイールハウス部及び箱状部材の車幅方向内方側上端部とに複数のフックを設け、これらフックに前側パッケージトレイ(トランクボード)、及び後側パッケージトレイ(トランクボード)を載せる自動車の後部荷室構造が開示されている(図5参照)。
しかし、このような構造では、パッケージトレイ(トランクボード)上に比較的重たい荷物を載せた場合、パッケージトレイが車幅方向端部の極僅かな部分でしかフックに支持されていないので、大きな撓みを生じる可能性がある。
また、フックにも大きな荷重が加わり、これに伴って側壁も変形してしまう可能性がある。
このように、トランクボード上に比較的重たい荷物を載せた場合でもフック、或いは側壁に変形が生じないようにさせるためには、トランクボードの車幅方向端部をフックよりも大きな面積の棚部で支持することが考えられる。
しかし、通常、後部荷室を形成する内装部材であるサイドトリムは樹脂製であり、強度、剛性の面で不十分であり、さらにこれを補強する構造が必要である。
このような補強部材を新たに設ける場合、補強部材を車体側の部材と連結するとその効果が十分に発揮されることが期待できるが、サイドトリムは比較的大きな面積を有する部材であるため、サイドトリム、補強部材、及び車体の3つを荷室側から組付けるにあたっては車体側の組付け箇所が確認し難く、位置合せに時間がかかり、作業性が悪くなるので、さらにこれを解決する工夫が必要である。
特開2001−328488号公報
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、トランクボートの耐荷重の向上と、サイドトリムの変形抑制とを両立すると共に、組付け性をも向上できる後部荷室構造を実現することを課題とする。
本発明に関わる自動車の後部荷室構造の第一の構成は、自動車の後部座席後方に設けられる荷室のサイドトリムに前後方向に延びる棚部を形成し、該棚部の上面に荷物が積載可能なトランクボードを設置できるようにした自動車の後部荷室構造において、前記棚部の下面に沿って前後方向に延びて前記棚部の下面を支持するレインフォースメントが備えられ、該レインフォースメントは、車に固定され、前記棚部下面には、下方に延び前記レインフォースメントの上面と当接するリブが車両前後方向に亘って複数設けられているものである。
第一の構成によれば、自動車の後部座席後方に設けられる荷室のサイドトリムには棚部が形成されると共に、棚部の下面を支持するレインフォースメントが備えられるため、荷物積載時におけるトリムのたわみの抑制とサイドトリムの変形の抑制が両立できる。
また、棚部下面には、下方に延び前記レインフォースメントの上面と当接するリブが前後方向に亘って複数設けられているので棚部の変形を抑制できる。
さらに、棚部下面から下方に延びる複数のリブを前記レインフォースメントに当接させているので、この当接部位の調整が容易になるという効果を有する。つまり、棚部とレインフォースメント部の当接部位を調整する際には、成形性が容易なサイドトリムの成形型を修正することにより調整を行うが、本構造であれば棚部下面部分全体を修正する必要がなく、複数のリブの先端部を修正するだけで当接状態を修正できる。
本発明に関わる第の構成は、サイドトリムに複数の孔部、及び孔部を覆うカバー部材が設けられ、レインフォースメントは、孔部から挿入される締結部材によって車体に取付けられているものである。
の構成によれば、サイドトリムとレインフォースメントとを車室内から容易に車体に組付けることが可能となり、組付け性が向上する。
また、孔部を覆うカバー部材が設けられるため、荷室側から比較的視認され易い位置の孔部にカバー部材をしておくと孔部が直接見えず、見栄えが良い。
本発明に関わる第の構成は、サイドトリムには、その後方部が車幅方向内方側に向かって伸びる後壁部に湾曲して接続され、且つ孔部を有する延長壁が形成され、車体後端部において立設され車幅方向に延びるリヤエンドパネルには前方に延びるブラケットが設けられ、レインフォースメントの後方側はブラケットに締結されているものである。
の構成によれば、サイドトリムに予め固定されたレインフォースメントの後方側が、リヤエンドパネルに設けられたブラケットに締結された構造とされる。したがって、サイドトリムの車幅方向中央部付近、或いは、サイドパネルの後方における車幅方向外方の車体側にはブラケットが設けられていないので、サイドトリム中央部付近から後端部にかけて幅広い収容スペースが確保でき、例えば、工具収納ボックス等を設けることが出来る。
また、サイドトリムには、その後方部が車幅方向内方側に向かって伸びる後壁部に接続される湾曲した延長壁が形成され、この延長壁に孔部が形成された構造とされる。即ち、延長壁は、車両前後方向に延びるサイドトリムの前方の面と、リヤエンドパネルの車幅方向側端を覆う後壁部とを結ぶように湾曲している部分である。したがって、例えば、車両後方のバックドアを開けて車両後方から荷室を見た際、孔部は目立たない位置に形成されており、カバー部材と相俟って、極めて見栄えが良いものとされる。場合によっては、この延長壁に設けられる孔部のカバー部材は不要とすることができる。
本発明に関わる第の構成は、車体後端部において立設され車幅方向に延びるリヤエンドトリムに前記サイドトリムの棚部と連続し、且つ記トランクボードの後部が設置可能な第2の棚部が形成されているものである。
の構成によれば、サイドトリムに設けられた棚部に加え、リヤエンドトリムの第2の棚部でもトランクボードを補助的に支持させることで、荷物積載時におけるトランクボード及びサイドトリムに対する負荷を低減できる。
本発明に関わる第の構成は、車両前後方向に延びるレインフォースメントの途中部に、車両前後方向に対する脆弱部が形成されているものである。
の構成によれば、車両に対する後突が発生した際に、レインフォースメントは脆弱部を起点として折れるように構成されているので、レインフォースメントがそのままの状態で前方に押されてシートを突くような自体を抑制でき、安全性をも向上出来るものである。
以上より、本発明によれば、トランクボートの耐荷重の向上と、サイドトリムの変形抑制とを両立すると共に、組付け性をも向上できる後部荷室構造を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する図面において、荷室側方の面を形成するサイドトリム、およびその車両外方のアウターパネル等の車体構造は、図1に示す側とそれに対面する側とは略対称であるため、図1に示す側についてのみ説明する。
図1は、本発明に係る自動車の後部荷室を示す斜視図である。
図1によれば、車幅方向に並んで一対の後部座席S1とS2とが車室内に配設され、これら後部座席S1とS2の後方には荷室Rが形成されている。後部座席S1とS2とは可倒式とされ、後部座席S2のように後部座席S1を前方に倒すと鎖線で示すようになり、大きな荷物が積載できる荷室Rと連続した空間が出現するようになっている。
荷室Rは、詳細には、後部座席S1の車両側方に設けられたサイドドア開口K1の後方から車両後端まで延びるサイドトリム1と、リヤエンドトリム3と、後部座席S2の車両側方に設けられてサイドトリム1と対面すると共にこれと略対称形のサイドトリム(不図示)とによって形成されている。
サイドトリム1は、サイドドア開口K1に臨む前端面部1aと、前端面部1aの上部から連続して後方に延びる延設面部1bと、延設面部1bから車両内方に向かって突出する水平突出面部1cと、水平突出面部1cから下方に延びる第1縦面部1dと、第1縦面部1dからさらに車両内方に向かって突出する第1棚部1eと、第1棚部1eから更に下方に延びる第2縦面部1fとを有している。第1縦面部1dの後方部には、工具類を収納するために開閉可能な工具収納部15が収められている。
水平突出面部1cから第1縦面部1dに架けては緩やかに湾曲して繋がっており、トランクボード7の車幅方向端部を支持可能な支持部材13が設けられている。支持部材13は、第1縦面部1dの上部に形成された支持部材収納口11から出し入れ可能とされているものであり、トランクボード7は、支持部材13(対面するサイドトリムにも設けられている)によってその車幅方向が支持されることにより、水平突出面部1cと略面一になり、その上に荷物を載せることもできるし、その下の空間にも荷物を載せることもできるようになっている(第1の積載パターン)。
サイドトリム1は、その後方部が車幅方向内方に向かって湾曲(ラウンド)してリヤエンドトリム3の車幅方向端部へと繋がっている。詳細には、サイドトリム1の第2縦面部1fの後端は車幅方向内方に湾曲する延長壁1gが連続的に形成され、延長壁1gからはさらに車幅方向内方に向かって延びる後壁部1rが連続的に形成され、この後壁部1rは、以下に説明するリヤエンドトリム3のリヤエンドトリム第2縦面部3dに繋がっている。
リヤエンドトリム3は、バックドア(不図示)を上方に跳ね上げた際に現れる開口K2の下方を形成する水平後端面部3aと、水平後端面部3aの前端から下方に延びるリヤエンドトリム第1縦面部3bと、リヤエンドトリム第1縦面部3bの下端から車両前方に向かって略水平に突出する第2棚部3cと、この第2棚部3cの前端からさらに下方に向かって延びるリヤエンドトリム第2縦面部3dとを有している。
そして、サイドトリム1の第1棚部1eはリヤエンドトリム3の第2棚部3cと連続的に繋がっており、サイドトリム1の第2縦面部1fは延長壁1gから後壁部1rを経てリヤエンドトリム3のリヤエンドトリム第2縦面部3dへと連続的に繋がっている。
トランクボード7は、上記第1の積載パターン以外に、矢印で示すように、その車幅方向端部をサイドトリム1の第1棚部1eに、且つ又その後端部をリヤエンドトリム3の第2棚部3cに置くことにより、支持部材13で支持される位置から、下方に移すことが可能となっている。
このように、サイドトリム1の第1棚部1eとリヤエンドトリム3の第2棚部3cとを利用してトランクボード7を置くと、車幅方向両側端部と後端部とで支持されるため、比較的重い荷物も載せることができるようになる(第2の積載パターン)。
なお、この場合、トランクボード7の前端部は、予め後部座席S1、S2の後部に接するように配設されている前方トランクボード9の後端部に当接するようにして上記棚部に置かれる。
トランクボード7にはさらに荷室Rの利便性を上げる工夫がなされている。トランクボード7は、前方部7aと後方部7bとからなり、前方部7aと後方部7bとの境界部7cは屈曲可能とされている。したがって、この境界部7cにより、後方部7bを、前方部7aと前方トランクボード9の上に重ねるようにすれば、後方部7bがあった部分は荷室Rは上下に仕切るものがなくなるため、高さの高い荷物を荷室の底面5に載せることができる(第3の積載パターン)。あるいは前方部7aを後方部7bの上に重ねるようにして高さの高い荷物を荷室の底面5に載せることもできる(第4の積載パターン)。
ところで、自動車の車室及び荷室を形成する内装部材であるトリムは、通常、樹脂材であり、強度は比較的弱い。したがって、特許文献1にあるようなフック部材でトランクボードの車幅方向端部を支持すると、フック部材を介してトリムに荷重が加わり、変形が生じやすい。
これに対し、本発明においては、上で説明した第2の積載パターンでは、トランクボード7をサイドトリム1の第1棚部1eとリヤエンドトリム3の第2棚部3cとを利用しているので、広い面積でトランクボード7及びこれに載せられる荷物の荷重を受けることになるので、第1棚部1eと第2棚部3cとに加わる単位面積当たりの荷重は少なくなるので、サイドトリム1及びリヤエンドトリム3の変形を抑えることができる。
また一方で、トランクボード7も、支持される端部の面積が増えるため重量物をその中央に載せても変形が起こり難くなる。
次に、サイドトリム1とその外方に設けられる車体との組付け構造を図1〜図3に基づいて説明する。
図1には、サイドトリム1の第2縦面部1fに設けられた取付け用の孔部である前方孔部17と後方孔部19とを示しており、これら前方孔部17と後方孔部19とを利用して車体とサイドトリム1とを一体的に組付けるようにしている。
図2は、図1において内装部材であるサイドトリム1、リヤエンドトリム3、シートS1、S2、トランクボード7等を取り除いた荷室の車体構造を示す斜視図である。
図2において、リヤサイドアウターパネル31は、サイドパネル1における延設面部1b(図1参照)の車両外方に設けられているパネル部材である。リヤサイドアウターパネル31の下部には後部車輪を覆うように車両内方に突出したタイヤハウス35が連続的に形成されている。
タイヤハウス35は、サイドトリム1における水平突出面部1cと第1縦面部1d(図1参照)とにより荷室側から覆われる。
また、荷室の後部はリヤエンドパネル33が車幅方向に延設され、リヤエンドトリム(図1参照)により荷室側から覆われる。
タイヤハウス35には第1ブラケット37が固定され、リヤエンドパネル33の車幅方向端部付近には第2ブラケット39が固定されている。
第1ブラケット37と第2ブラケット39にはレインフォースメント41が組付けられるようになっている。このレインフォースメント41は、以下で詳細に説明するが、サイドトリム1に予め組付けられた後に第1ブラケット37と第2ブラケット39とに組付けられるものである。
図3は、サイドトリム1の車外方向からの斜視図であると共に、レインフォースメント41と第1ブラケット37と第2ブラケット39との組付けを示す図である。
図3において、まず、サイドトリム1の車外方向からの裏面構造について説明する。図1で説明したサイドトリム1の第1縦面部1d、第2縦面部1fの裏面は夫々、第1縦面部裏面1dB、第2縦面部裏面1fBが形成され、第1縦面部裏面1dBの車両前後方向後方部には、工具収納部15が箱状に突出している。また、サイドトリム1の第1棚部1eの下面は、第1棚部下面1eBが形成されている。
第1棚部下面1eBには、下方に向かって延びるリブ55が、車両前後方向に並んで複数形成されている。
そして、リブ55は、第2縦面部裏面1fBに形成された複数の横リブ57に連続的に繋がり、さらに第2縦面部裏面1fBには横リブ57に交差する縦リブ59が複数形成されている。その結果、第1棚部下面1eBから第2縦面部裏面1fBに渡って強度、剛性が高められた構造となって、第1棚部1eにトランクボード7が載せられ、且つ重い荷物が載せられても変形することが抑制できる。
次に、図2で簡単に説明したレインフォースメント41と、第1ブラケット37と、第2ブラケット39と、サイドトリム1との組付けについて説明を加える。
図3に示すように、レインフォースメント41は車両前後方向に延びる部材で、荷室内方に向かう水平面部41aと、水平面部41aの車両外方側端部から下方に延びる垂直面部41bとを有している。
垂直面部41bの前部41fには孔部H5が形成され、その後方の垂直面部41bには下方に向かって延びる前方組付け面部41dが設けられ、この前方組付け面部41dには孔部H2、H3が形成されている。孔部H2は、ボルトB2が挿通されるためのもので、ボルトのネジ部外径よりもかなり大きな径を有している。更に垂直面部41bには、前後方向の途中部分2個所に切欠き部及び開口部からなる脆弱部41eが形成されている。
一方、垂直面部41bの後部41rには下方に向かって延びる後方組付け面部41cが設けられ、孔部H1が形成されている。この孔部H1は、ボルトB1が挿通されるためのもので、ボルトB1のネジ部外径よりもかなり大きな径を有している。また、後方組付け面部41cの前方には孔部H4が形成されている。
サイドトリム1における第2縦面部裏面1fBには車両外方に向かって突出し、レインフォースメント41及び第1ブラケット37、第2ブラケット39に組付けるための複数の締結部が設けられている。
第2縦面部裏面1fBの上前方には第1締結部51が設けられ、第1締結部51より後方には、第2締結部17aが形成されている。第2締結部17aは、第2縦面部裏面1fBから車両外方に突出しており、図1においては前方孔部17が形成されるよう一方が開口された略ボックス形状とされている。そして第2締結部17aの車両外方面17bにはボルトB2を挿通する孔部H7と車両外方に向かって突出するピン部材Pとが形成されている。ここで、孔部H7もボルトB2が挿通されるためのもので、ボルトB2のネジ部外径よりもかなり大きな径を有している。
また、第2縦面部裏面1fBの後方には、延長壁1g(図1参照)の裏面である延長壁裏面1gBが形成されている。そして、延長壁裏面1gBと、延長壁1gから連続的に形成されて車幅方向内方に向かって延びる後壁部1r(図1参照)の裏面である後壁部裏面1rBとにかけて、第3締結部19aが車両外方に向かって突出しており、この第3締結部19aは、図1においては後方孔部19が形成されるよう一方が開口されると共に、後端辺が長い変形したボックス形状とされている。そして第3締結部19aの車両外方面19bにはボルトB1を挿通する孔部H9が形成されている。この孔部H9もボルトB1のネジ部外径よりもかなり大きな径を有している。
さらに第3締結部19aの上前方の第2縦面部裏面1fBには第4締結部53が車両外方に向かって突出している。
サイドトリム1とレインフォースメント41との組付けは、第1締結部51の車外側端面とレインフォースメント41の孔部H5とが位置合わせされ、図示しないタッビングスクリュを孔部H5に挿通しつつ第1締結部51の車外側端面にねじ込んでいくことにより行われる。
ここで、第1締結部51と第4締結部53との距離は、孔部H5と孔部H4との距離と等しく設定されており、したがって、サイドトリム1の第4締結部53の車外側端面とレインフォースメント41の孔部H4とが位置合わせされ、図示しないタッビングスクリュを孔部H4に挿通しつつ第4締結部53の車外側端面にねじ込んでいくことにより、レインフォースメント41の後方部も組付けが行われる。
さらに、この状態において、第2締結部17aのピン部材Pはレインフォースメント41の孔部H3と位置が合うように設定されている。
さらにまた、この状態において、第2締結部17aの孔部H7はレインフォースメント41の孔部H2と、第3締結部19aの孔部H9はレインフォースメント41の孔部H1とほぼその中心位置が合うように設定されている。
サイドトリム1とレインフォースメント41とが予め組付けられた後は、レインフォースメント41の孔部H2と孔部H1とを利用し、車体側に固定された第1ブラケット37と第2ブラケット39にレインフォースメント41を組付けるようにされている。
第1ブラケット37は、その上下に車体側に固定(図3ではX印部で車体に溶接)されるフランジ部37a、37aを有し、これらフランジ部37a、37aの間は荷室R側に突出する第1ブラケット連結面部37bを有し、この第1ブラケット連結面部37bの車両外方面37cにはナット部材Nが溶接により固定されている。そしてさらに、第1ブラケット連結面部37aにはサイドトリム1のピン部材Pがレインフォースメント41の孔部H3を通って、サイドトリム1と第1ブラケット37とを位置決めする孔部H6が設けられている。なお、孔部H6は2つ設けられているが、これにより、荷室Rを挟んで対面する側にも第1ブラケット37を使い、部品共通化によるコスト低減ができる。図3に示している側の第1ブラケット37の場合、第2締結部17aのピン部材Pはレインフォースメント41の孔部H3、及び下側の孔部H6と位置が合うように設定されている。
第2ブラケット39は、平面視略く字状に屈曲成形された部材で、車体側の部材であるリヤエンドパネル33に固定(図3ではX印部で車体に溶接)される固定面部39aと、車両前方に延びる第2ブラケット連結面部39bとを有し、第2ブラケット連結面部39bの車両外方面39cにはナット部材Nが溶接により固定されている。
そして、第1ブラケット37と第2ブラケット39に対するサイドトリム1の組付けは、荷室R側から作業が行われる。即ち、第1ブラケット37と第2ブラケット39は車体側に固定されており、且つ第1ブラケット37と第2ブラケット39には夫々、ナット部材Nが溶接により固定されているので、第1ブラケット37のナット部材Nに対しては、第2締結部17aに形成された孔部H7、およびレインフォースメント41の孔部H2を通してボルト部材B2を荷室R側からねじ込んでいくことにより、サイドトリム1と、レインフォースメント41と、第1ブラケット37とが連結され、第2ブラケット39のナット部材Nに対しては、第3締結部19aに形成された孔部H9、およびレインフォースメント41の孔部H1を通してボルト部材B1を荷室R側からねじ込んでいくことにより、サイドトリム1と、レインフォースメント41と、第2ブラケット39とが連結され、結果、サイドトリム1は、レインフォースメント41を介して車体側の第1ブラケット37と第2ブラケット39に組付けられる。
ここで、先に説明したように、孔部H2、孔部H7、孔部H1及び孔部H9はボルトB1、B2のネジ部の外径よりもかなり大きな径を有している。したがって、予めレインフォースメント41を組付けたサイドトリム1を荷室R側から第1ブラケット37及び第2ブラケット39に組付けようとする際、これらに組付けるためのナット部材Nの位置が見えなくてもボルトB1、B2の挿通に自由度が高まっており、組付けの位置調整が簡単に行えるようにされている。
ボルトB1、B2を夫々、第1ブラケット37、第2ブラケット39にねじ込んでサイドトリム1とレインフォースメント41とを車体側に組付けた後には、ボルトB1、B2の頭部が荷室R側から見えないようにカバー部材がサイドトリム1の第2縦面部1fに設けられた取付け用の孔部である前方孔部17と後方孔部19に設けられる。図1には、前方孔部17の開口を覆うカバー部材17cと、後方孔部19の開口を覆うカバー部材19cとを示しており、特に詳細図は示さないが、例えば、前方孔部17の開口周辺に段差部が設けられ、この段差部にカバー部材17cをややタイトに嵌め合わせる等の構造が採用される。
更に、先に説明したとおり、レインフォースメント41の垂直面部41bには脆弱部41eが形成されており、後突等でレインフォースメント41に所定値以上の前方向きの荷重が作用する際には、脆弱部41eを起点としてレインフォースメントが折れるようになっている。
本発明に係る自動車の後部荷室を示す斜視図 図1において内装部材を取り除いた荷室の車体構造を示す斜視図 サイドトリムの車外方向からの斜視図 従来技術を示す図
符号の説明
1・・・サイドトリム
1e・・・第1棚部(棚部)
1g・・・延長壁
1r・・・後壁部
3・・・リヤエンドトリム
3c・・・第2棚部
7・・・トランクボード
17、19・・・孔部
17c、19c・・・カバー部材
33・・・リヤエンドパネル
37・・・第1ブラケット
39・・・第2ブラケット
41・・・レインフォースメント
41e・・・脆弱部
55・・・リブ
R・・・荷室
S1、S2・・・後部座席

Claims (5)

  1. 自動車の後部座席後方に設けられる荷室のサイドトリムに前後方向に延びる棚部を形成し、該棚部の上面に荷物が積載可能なトランクボードを設置できるようにした自動車の後部荷室構造において、
    前記棚部の下面に沿って前後方向に延びて前記棚部の下面を支持するレインフォースメントが備えられ、該レインフォースメントは、車に固定され
    前記棚部下面には、下方に延び前記レインフォースメントの上面と当接するリブが車両前後方向に亘って複数設けられていることを特徴とした自動車の後部荷室構造。
  2. 請求項において、前記サイドトリムに複数の孔部、及び該孔部を覆うカバー部材が設けられ、前記レインフォースメントは、前記孔部から挿入される締結部材によって車体に取付けられていることを特徴とした自動車の後部荷室構造。
  3. 請求項において、前記サイドトリムには、その後方部が車幅方向内方側に向かって伸びる後壁部に湾曲して接続され、且つ孔部を有する延長壁が形成され、車体後端部において立設され車幅方向に延びるリヤエンドパネルには前方に延びるブラケットが設けられ、前記レインフォースメントの後方側は前記ブラケットに締結されていることを特徴とした自動車の後部荷室構造。
  4. 請求項1及至請求項のいずれか一つにおいて、車体後端部において立設され車幅方向に延びるリヤエンドトリムに前記サイドトリムの棚部と連続し、且つ記トランクボードの後部が設置可能な第2の棚部が形成されていることを特徴とした自動車の後部荷室構造。
  5. 請求項1及至請求項のいずれか一つにおいて、車両前後方向に延びる前記レインフォースメントの途中部に、車両前後方向に対する脆弱部が形成されていることを特徴とした自動車の後部荷室構造。
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