JP4816418B2 - 車両の後部荷室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車室の底部を形成するフロアパネルと、このフロアパネルに沿って車体の前後方向に延びるシートレールと、このシートレールに沿ってスライド可能に支持された乗員用シートとを具備した車両の後部荷室構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、自動車の後部座席後方に設けられた荷室のサイドトリムに前後方向に延びる棚部を形成し、この棚部の上面に荷物が積載可能なトランクボードを設置されるようにした自動車の後部荷室構造において、上記トランクボードの上下に設置される荷物の大きさ等に応じて後部荷室の上方位置と下方位置とに選択的にトランクボードを設置可能に構成し、これによって後部荷室を利用する際の利便性を向上させることが行われている。
また、下記特許文献2に示されるように、フロアパネルに沿って車体の前後方向に延びるように設置された左右一対のシートレールを有する車両において、このシートレールに沿って第1後部座席および第2後部座席等からなる複数の乗員用シートをスライド自在に支持することにより、この乗員用シートの配列パターンを多様に変化させ得るように構成された自動車のシートスライド装置が知られている。
特開2005−096660号公報 特開2003−146120号公報
上記特許文献1に開示されているように、トランクボードを後部荷室の上方位置と下方位置とに選択的に設置できるように構成した場合には、後部荷室の下方位置にトラクボードを設置することにより、その上に大きな荷物等を収容することができるとともに、後部荷室の上方位置にトラクボードを設置することにより、その上下両方にそれぞれ荷物等を収容できるという利点がある。しかし、後部座席の後方に設けられた後部荷室を、より広く利用するため、その車幅方向全体に亘って設置された上記トランクボードを取り外した場合には、これを格納することが困難であるという問題がある。
特に、上記特許文献2に開示されているように、乗員用シートの配列パターンを多様に変化させ得るように、車体の後端部近傍まで乗員用シートを移動可能に設置した場合には、不使用時に上記後部荷室から取り外されたトランクボードの格納スペースを確保することが、より困難であるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、フロアパネルの後方部に形成された荷室空間の上面を覆うトランクボードの不使用時に、これを容易かつ適正に格納することが可能な車両の後部荷室構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室の底部を形成するフロアパネルと、このフロアパネルに沿って車体の前後方向に延びるように設置された左右一対のシートレールと、このシートレールに沿ってスライド可能に支持された乗員用シートとを具備した車両において、上記フロアパネルの後方部には下方に凹入した荷室空間が形成されるとともに、この荷室空間の上面を覆うトランクボードが配設され、上記左右のシートレールの間に、トランクボードの格納支持部が設けられ、上記シートレールにトランクボードの左右両側辺部を摺動可能に支持するボード格納レールが設けられ、このボード格納レールの間にトランクボードが格納された状態で支持されるように構成され、かつ上記荷室空間の左右両側辺部にトランクボードの左右両側辺部を支持するボード支持レールが設けられるとともに、このボード支持レールと、上記シートレールに設けられたボード格納レールとが、連結レールによって互いに連結されたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の車両の後部荷室構造において、上記シートレールは、フロアパネルの左右両側辺部に沿って車体の後端部近傍まで延びる左右一対のロングレールを有し、車幅方向に延びる一体のシートクッションを備えたベンチシートタイプの乗員用シートが上記ロングレールに沿ってスライド自在に支持されたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の車両の後部荷室構造において、前後に配列された複数列の乗員用シートがそれぞれ上記左右一対のロングレールに沿ってスライド自在に支持されたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の車両の後部荷室構造において、上記左右一対のロングレールの間に、左右一対のショートレールが配設されるとともに、上記ベンチシートタイプの乗員用シートの前方側に、左右に分割されたセパレートタイプの乗員用シートが配設され、このセパレートタイプの乗員用シートを構成する左右の分割シートが、それぞれ相隣接するロングレールおよびショートレールに沿って個別にスライド自在に支持されたものである。
請求項1に係る発明では、外側レールからなるシートレールにトランクボードの格納支持部を設け、この格納支持部にトランクボードを格納した状態で支持するように構成したため、このトランクボードを、その不使用時に上記格納支持部において邪魔にならないように格納することが可能であり、上面が開口状態となった上記荷室空間を有効に利用できるという利点がある。また、トランクボードを上記ボード格納レールの間に格納した状態で支持するように構成したため、上記荷室空間の上面部から取り外されたトランクボードを上記ボード格納レールに沿ってスライド変位させることにより、上記トランクボードを容易に格納状態へ移行させることができる。さらに、使用時に上記ボード支持レールに支持されて荷室空間の上面を覆った状態にある上記トランクボードを前方に押動することにより、上記連結レールを介して左右のボード格納レール間に格納された状態に自動的に移行させることができるため、このトランクボードの格納作業を容易に行うことができる。
請求項に係る発明では、フロアパネルの左右両側辺部に沿って車体の後端部近傍まで延びる左右一対のロングレールからなるシートレールを設置するとともに、車幅方向に延びる一体のシートクッションを備えたベンチシートタイプの乗員用シートを上記ロングレールに沿ってスライド自在に支持したため、上記ベンチシートタイプの乗員用シートを車体の前後方向へ広範囲に亘って移動させることができるとともに、上記ロングレールに設けられたトランクボードの格納支持部に、トランクボードを格納することができる。
請求項に係る発明では、前後に配列された中列の乗員用シートおよび後列の乗員用シート等からなる複数列の乗員用シートを、それぞれ上記左右一対のロングレールからなるシートレールに沿ってスライド自在に支持したため、簡単な構成で上記複数の乗員用シートを車体の前後方向にスライド変位させることにより、シートの多様な配列パターンが得られるとともに、上記ロングレールに設けられたトランクボードの格納支持部に、トランクボードを格納できるという利点がある。
請求項に係る発明では、左右一対のロングレールの間に、左右一対のショートレールを配設するとともに、上記ベンチシートタイプの乗員用シートの前方側に、左右に分割されたセパレートタイプの乗員用シートを配設したため、このセパレートタイプの乗員用シートを構成する左右の分割シートを、それぞれ上記ロングレールおよびショートレールに沿って個別にスライド変位させることにより、さらにシートの多様な配列パターンが得られるという利点がある。
図1および図2は、本発明に係る車両の後部荷室構造の第1実施形態を示している。この車両の車室底部を形成するフロアパネル1上には、互いに独立した左側シート2aおよび右側シート2bからなる中列の乗員用シート2が配設されているとともに、その後方側には、車幅方向に延びる一体のシートクッションを備えたいわゆるベンチシートタイプからなる後列の乗員用シート3が配設されている。上記中列の乗員用シート2は、後述するように運転席シートおよび助手席シートからなる前列シートの後方側に配設されている。
図3は、上記乗員用シート2,3等を取り外した状態におけるフロアパネル1を上側から見たものである。この図3に示すように、後部車体の側方部には、車室内側に膨出するリヤホイールハウス5が設けられるとともに、その前方側には、車体の前後方向に延びるサイドシル6が設置されている。また、上記フロアパネル1の後方部には、下方に向けて凹入する荷室空間7が形成されるとともに、この荷室空間7の上面を覆うようにトランクボード10が設置されている。
上記フロアパネル1上には、左右一対の外側レール(ロングレール)8,8と、この外側レール8,8の間において前後方向に延びる左右一対の内側レール9,9(ショートレール)とからなるシートレールが設置されている。上記外側レール8および内側レール9は、図4および図5に示すように、上面が開口した所定の強度を有する断面C字状の溝型鋼等からなり、これらの外側レール8および内側レール9に沿って上記乗員用シート2,3が、それぞれ前後方向の所定範囲に亘りスライド可能に支持されている。
上記外側レール8は、前列シートの設置部に近接した位置から車体の後端部、具体的にはバンパーレインフォースメント11の設置部まで延設され、上記外側レール8の後端部に設けられた取付プレート8aが、リヤバンパーを構成するバンパーレインフォースメント11の上方部に取付ボルトを介して固定されている(図1および図3参照)。一方、上記内側レール9は、前列シートの設置部に近接した位置から荷室空間7の前方部まで延設され、その全長が上記外側レール8よりも短く設定されている。
また、上記外側レール8および内側レール9は、後上がりに傾斜した状態で設置されることにより、略水平に設置された上記フロアパネル1との離間距離が、後方に至るに従い大きくなるように設定されている。そして、中列の乗員用シート2を構成する左側シート2aが、車体左側の外側レール8およびこれに隣接した内側レール9に沿ってスライド可能に支持されるとともに、右側シート2bが、車体右側の外側レール8およびこれに隣接した内側レール9に沿ってスライド可能に支持され、かつ後列の乗員用シート3が、左右一対の外側レール8,8に沿ってスライド可能に支持されている。図4に示すように、フロアパネル1の下面には、上面が開口した断面コ字状のフレーム本体4aと、その内側辺部および外側辺部の上端に突設された上部フランジ4b,4cとを有する車体フレーム4が、上記外側レール8の設置部に対応した側方位置に沿って車体の前後方向に延びるように設置されている。
上記リヤホイールハウス5の設置部には、図5および図6に示すように、その車室内側縦壁部5aと、フロアパネル1の車室内側面(上面)とを接続する補強ガセット部材12が設けられ、この補強ガセット部材12に上記外側レール8が取り付けられている。上記補強ガセット部材12は、リヤホイールハウス5の車室内側縦壁部5aに接合される上部フランジ13と、その下端部から車体の内方側に延びる上壁部14と、その車内側部位に設けられたレール設置用の段部15と、その内側端部から下方に延びる側壁部16と、上記上壁部14および側壁部16の前面および後面を覆うように設置された前後の縦壁部17と、この縦壁部17の下端部に突設された下部フランジ18とを有している。
上記補強ガセット部材12の上部フランジ13が、取付ボルト19を介してリヤホイールハウス5の車室内側縦壁部5aに固定されるとともに、上記下部フランジ18が、取付ボルト20を介してフロアパネル1の上面に固定されることにより、リヤホイールハウス5の車室内側縦壁部5aと、フロアパネル1の車室内側面(上面)とが上記補強ガセット部材12を介して接続されている。そして、上記外側レール8が、補強ガセット部材12の段部15上に載置されてボルト止めまたは溶接等の手段で固定されることにより、後上がりに傾斜した状態で設置された上記外側レール8と、略水平に設置された上記フロアパネル1との間に、補強ガセット部材12が配設されている。
また、上記外側レール8の車幅方向内側面には、側面が開口した断面コ字状のボード格納レール21がボトル止め等の手段により、通常位置にある上記乗員用シート3の下方において取り付けられている。また上記ボード格納レール21の後端部には、斜め下方に延びる連結レール22が連設され、この連結レール22が上記補強ガセット部材12の側壁部16にボルト止め等の手段で取り付けられている。さらに、上記連結レール22の後端部には、後述するようにトランクボード10の左右両側辺部を摺動可能に支持するボード支持レール23が連設され、このボード支持レール23が上記荷室空間7の側壁上部7aにボルト止め等の手段で取り付けられている。
上記外側レール8および内側レール9の前端部近傍部位と、外側レール8および内側レール9の前端部から所定距離だけ後方側に位置する部位(中央部)との下方には、図1および図3に示すように、フロアパネル1の車室内側面(上面)に沿って車幅方向に延びるNo.3クロスメンバ、つまり車体の前方側から数えて3番目のクロスメンバ24およびNo.4クロスメンバ、つまり車体の前方側から数えて4番目のクロスメンバ25が設置され、このNo.3,No.4クロスメンバ24,25の左右両端部がサイドシル6または車体側壁部に接合されている。また、上記No.3,No.4クロスメンバ24,25の前方側には、レールブラケット26,27がそれぞれ設置され、このレールブラケット26,27を介して外側レール8および内側レール9の前端部近傍部位と中央部とが上記No.3,No.4クロスメンバ24,25にそれぞれ接続されている。
上記外側レール8および内側レール9の前端部近傍部位をNo.3クロスメンバ24に接続するレールブラケット26は、図7に示すように、平面から見て後端部が後拡がりの台形状に形成された上壁部28と、その左右両側辺部から下方に延びる側壁部29と、その後端部に設けられた後部フランジ30と、上記側壁部29の下端部に設けられた下部フランジ31と、左右側壁部29の前面を覆うように設置された前壁部32とを有し、上記レールブラケット26の上壁部28に外側レール8および内側レール9がボトル止めまたは溶接等の手段で固定されるようになっている。
そして、上記レールブラケット26の後部フランジ30が、No.3クロスメンバ24の前壁面に取付ボルト33を介して固定されるとともに、上記下部フランジ31の前方部が取付ボルト34を介してフロアパネル1の上面に固定されることにより、外側レール8および内側レール9の前端部近傍部位をNo.3クロスメンバ24に接続する所定長さのレールブラケット26が、上記No.3クロスメンバ24の前方側に配設されるようになっている。なお、上記外側レール8および内側レール9の中央部をNo.4クロスメンバ25に接続するレールブラケット27は、上記レールブラケット26と略同様の構成を有しているため、その説明を省略する。また、図3に示すように、上記内側レール9は、その後端部近傍部位が支持ブラケット38を介してフロアパネル1に固定されている。
図1および図8に示すように、フロアパネル1の後方部において左右の外側レール8,8の間に位置する部分を下方に凹入させることにより荷室空間7が形成され、必要に応じてその内部にスペアタイヤ、バッテリまたは荷物等が収容されるようになっている。また、上記荷室空間7の上面には、その全域を覆うようにトランクボード10が設置され、このトランクボード10上にも荷物等が載置することが可能に構成されている。上記トランクボード10は、硬質プラスチック材またはFRP材等の所定の剛性を有する素材からなり、その左右両側辺部には、下方に突出する側壁部40が形成されるとともに、この側壁部40には前後一対のスライドピン41,42が車幅方向の外方側に向けて突設されている。なお、図8において、符号FMは、フロアパネル1の上面を覆うフロアマットである。
上記荷室空間7の側壁上部7aに沿って略水平状態で設置されたボード支持レール23に、上記トランクボード10のスライドピン41が嵌入されることにより、通常には上記荷室空間7の上面をトランクボード10が覆った状態で支持され、荷室空間内7に収容された荷物等が隠蔽されるようになっている。この状態から、上記トランクボード10を車体の前方側に押動すると、前方側のスライドピン41が上記ボード支持レール23に連設された連結レール22内に導入されて前部上方に案内されるとともに、この連結レール22に連設された上記ボード格納レール21内に導入されることになる。
さらに、上記トランクボード10を車体の前方側に押動すると、後方側のスライドピン42が連結レール22を介して上記ボード格納レール21内に導入され、図9および図10に示すように、上記トランクボード10が、乗員用シート3の下方部において、上記外側レール8の車幅方向内側面に取り付けられた左右一対のボード格納レール21の間に格納された状態となる。上記側壁部40に突設されたスライドピン41,42は、トランクボード10の本体部よりも所定距離だけ下方に位置するように配設されているため、上記内側レール7の配設部に対応する位置に設けられたボード格納レール21にトランクボード10を支持させた場合においても、このトランクボード10が内側レール9に干渉することが防止されるようになっている(図10参照)。
上記のように車室の底部を形成するフロアパネル1と、このフロアパネル1に沿って車体の前後方向に延びるように設置された左右一対の外側レール8からなるシートレールと、この外側レール8に沿ってスライド可能に支持された乗員用シート3とを具備した車両において、上記フロアパネル1の後方部に下方に凹入した荷室空間7を形成するとともに、この荷室空間7の上面を覆うトランクボード10を配設し、上記左右の外側レール8,8間にトランクボード10の格納支持部を設けたため、その不使用時にトランクボード10を容易かつ適正に格納できるという利点がある。
すなわち、上記のように外側レール8からなるシートレールにトランクボード10の左右両側辺部を摺動可能に支持するボード格納レール21を設け、このボード格納レール21の間にトランクボード10を格納した状態で支持するように構成したため、このトランクボード10の不使用時、つまり上記荷室空間7の上面をトランクボード10により覆う必要がない場合には、このトランクボード10を上記ボード格納レール21に支持させることにより邪魔にならないように格納することができる。したがって、乗員用シート2,3等の配列パターンを多様に変化させ得るように、車体の後端部近傍まで乗員用シート3を移動可能に設置した場合においても、不使用時に上記荷室空間7の上面部から取り外されたトランクボード10を適正に格納することが可能であり、上面が開口状態となった上記荷室空間7を広く利用できる等の利点がある。
また、上記トランクボード10を摺動可能に支持する上記ボード格納レール21を外側レール8に設けたため、上記荷室空間7の上面部から取り外されたトランクボード10を上記ボード格納レール21に沿ってスライド変位させることにより、上記トランクボート10を容易に格納状態へ移行させることができる。
さらに、上記荷室空間7の左右両側辺部(側壁上部7a)にトランクボード10の左右両側辺部を支持するボード支持レール23を設けるとともに、このボード支持レール23と、上記外側レール8に設けられたボード格納レール21とを、連結レール22によって互いに連結したため、使用時に上記ボード支持レール23に支持された状態にある上記トランクボード10を前方に押動することにより、上記連結レール22を介して左右のボード格納レール21間に格納された状態で自動的に移行させることができ、このトランクボード10の格納作業を容易に行うことができる。
図11および図12は、車両の後部荷室構造の参考例を示している。この参考例では、上記荷室空間7の側壁上部等に設けられた支持プレート43上にトランクボード10が載置されることにより、このトランクボード10が荷室空間7の上面部に着脱可能に設置されるとともに、上記外側レール8に沿ってスライド自在に支持された乗員用シート3のスライド部材44に設けられた断面コ字状のレール材または偏平な載置板等からなる格納支持部45に、上記荷室空間7の上面部から取り外されたトランクボード10が挿入または載置されることにより、トラクボー10が上記格納支持部45を介して上記外側レール8,8間に格納されるように構成されている。
上記荷室空間7の上面部から取り外されたトランクボード10を、乗員用シート3のスライド部材44に設けられた格納支持部45に格納する場合、上記トランクボード10を、その前後方向中間部において折り畳み可能に構成し、このトランクボード10を二つ折りまたは三つ折り等に折り畳んだ状態で、上記格納支持部45に支持させるように構成することが望ましい。この構成によれば、トランクボード10の前後寸法をコンパクト化した状態で格納することができるため、このトランクボード10の格納状態で、上記乗員用シート3の前方または下方からトランクボード10が突出した状態となるのを効果的に防止できるという利点がある。
また、上記のように車室の底部を形成するフロアパネル1と、このフロアパネル1に沿って車体の前後方向に延びるように設置されたロングレールからなる外側レール8と、ショートレールからなる内側レール9とを具備した車両において、この外側レール8および内側レール9からなるシートレールを後上がりの傾斜状態で設置するとともに、外側レール8および内側レール9に沿って乗員用シート2,3をスライド可能に支持した構成によれば、快適な車室内の居住空間が得られるとともに、上記荷室空間7の上面部から取り外されたトランクボードを適正に格納できるという利点がある。
例えば、図13および図14に示すように、車室の前面およびルーフ部の前部に、フロントガラス46およびルーフガラス47が連続して設置されたいわゆるパノラマルーフタイプの車両において、上記のように外側レール8および内側レール9からなるシートレールを後上がりの傾斜状態で設置した場合には、運転席および助手席からなる最前列の乗員用シート48の設置高さH1に比べ、その後方側に位置する中列の乗員用シート2および後列の乗員用シート3の設置高さH2およびH3を順次大きく設定することにより、中列および後列の乗員用シート2,3に着座した乗員の視界、つまり上記フロントガラス46およびルーフガラス47等を介して外部を視認する際の視界を充分に確保することができる。しかも、設置高さH3が大きく設定された上記後列の乗員用シート3の下方に形成された広い空間を利用して上記トランクボード10を適正に格納できるという利点がある。
また、上記各実施形態では、フロアパネル1の左右両側辺部に沿って車体の後端部近傍まで延びる左右一対の外側レール8(ロングレール)からなるシートレールを設置するとともに、車幅方向に延びる一体のシートクッションを備えたベンチシートタイプの乗員用シート3を上記外側レール8に沿ってスライド自在に支持したため、上記ベンチシートタイプの乗員用シート3を車体の前後方向へ広範囲に亘って移動させることができるとともに、上記外側レール8により車体の前後方向における剛性を効果的に向上させることができる。
さらに、上記各実施形態では、前後に配列された中列の乗員用シート2および後列の乗員用シート3等からなる複数列の乗員用シートを、それぞれ上記左右一対の外側レール8(ロングレール)に沿ってスライド自在に支持したため、簡単な構成で上記複数の乗員用シート2,3を車体の前後方向にスライド変位させることにより、シートの多様な配列パターンが得られるとともに、上記外側レール8に設けられたトランクボードの格納支持部にトランクボード10を格納することができ、かつ上記外側レール8を有効に利用して車体の広範囲を効果的に補強できるという利点がある。
なお、上記後列の乗員用シート3と同様に中列の乗員用シートをベンチシートタイプに構成することも可能であるが、上記実施形態に示すように、左右一対の外側レール8からなるロングレールの間に、左右一対の内側レール9からなるショートレールを配設するとともに、上記ベンチシートタイプの乗員用シート3の前方側に、左右に分割された左側シート2aおよび右側シート2bからなるセパレートタイプの乗員用シート2を配設し、上記相隣接するロングレールおよびショートレールに沿って、セパレートタイプの乗員用シート2を構成する上記左側シート2aおよび右側シート2bを、それぞれ個別にスライド自在に支持した場合には、左側シート2aおよび右側シート2bの前後位置を変化させる等により、さらにシートの多様な配列パターンが得られるという利点がある。
また、上記セパレートタイプの乗員用シート2を構成する左側シート2aおよび右側シート2bと、外側レール8および内側レール9との間に、上記左側シート2aおよび右側シート2bを、それぞれ車幅方向にスライド可能に支持する横スライドレールを設けた構造としてもよい。このように構成した場合には、上記横スライドレールに沿って左側シート2aおよび右側シート2bを車幅方向にスライド変位させることにより、必要に応じて左右両シート2a,2bの設置間隔を変化させることができるため、さらにシートの多様な配列パターンが得られるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、外側レール8をバンパーレインフォースメント11の設置部まで延出した場合には、車両の後突時等に、上記バンパーレインフォースメント11に入力された衝撃荷重を上記外側レール8により直接支持することができるため、車体の変形を効果的に防止できるという利点がある。
本発明に係る車両の後部荷室構造の第1実施形態を示す側面断面図である。 車室内の構造を示す平面図である。 フロアパネルの上部構造を示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 外側レール等の取付状態を示す斜視図である。 レールブラケットの構成を示す斜視図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 スライドボードの格納状態を示す側面断面図である。 図9のX−X線断面図である。 車両の後部荷室構造の参考例を示す側面断面図である。 スライドボードの格納状態を示す正面断面図である。 本発明に係る後部荷室構造を有する車両の外観図である。 本発明に係る後部荷室構造を有する車両の説明図である。
符号の説明
1 フロアパネル
2,3 乗員用シート
8 外側レール(スライドレール)
9 内側レール(ショートレール)
10 トランクボード
21 ボード格納レール
22 連結レール
23 ボード支持レール

Claims (4)

  1. 車室の底部を形成するフロアパネルと、このフロアパネルに沿って車体の前後方向に延びるように設置された左右一対のシートレールと、このシートレールに沿ってスライド可能に支持された乗員用シートとを具備した車両において、上記フロアパネルの後方部には下方に凹入した荷室空間が形成されるとともに、この荷室空間の上面を覆うトランクボードが配設され、上記左右のシートレールの間に、トランクボードの格納支持部が設けられ、上記シートレールにトランクボードの左右両側辺部を摺動可能に支持するボード格納レールが設けられ、このボード格納レールの間にトランクボードが格納された状態で支持されるように構成され、かつ上記荷室空間の左右両側辺部にトランクボードの左右両側辺部を支持するボード支持レールが設けられるとともに、このボード支持レールと、上記シートレールに設けられたボード格納レールとが、連結レールによって互いに連結されたことを特徴とする車両の後部荷室構造。
  2. 上記シートレールは、フロアパネルの左右両側辺部に沿って車体の後端部近傍まで延びる左右一対のロングレールを有し、車幅方向に延びる一体のシートクッションを備えたベンチシートタイプの乗員用シートが上記ロングレールに沿ってスライド自在に支持されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の後部荷室構造。
  3. 前後に配列された複数列の乗員用シートがそれぞれ上記左右一対のロングレールに沿ってスライド自在に支持されたことを特徴とする請求項に記載の車両の後部荷室構造。
  4. 上記左右一対のロングレールの間に、左右一対のショートレールが配設されるとともに、上記ベンチシートタイプの乗員用シートの前方側に、左右に分割されたセパレートタイプの乗員用シートが配設され、このセパレートタイプの乗員用シートを構成する左右の分割シートが、それぞれ相隣接するロングレールおよびショートレールに沿って個別にスライド自在に支持されたことを特徴とする請求項に記載の車両の後部荷室構造。
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