JP2011000956A5 - - Google Patents

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車両の下部車体構造
本発明は、車室の底面を形成するフロアパネルの上方に少なくとも運転席シートと助手席シートとが車幅方向に並設された車両の下部車体構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、運転席シートおよび助手席シートの後方にロールバーが設けられたオープンカー等において、車室内のフロアパネル上に設置されたシートレールに沿って運転席シートがスライド可能に支持されることにより、運転席シートの前後位置が運転者の体格に応じて調節可能に構成されるとともに、この運転席シートと同様に、フロアパネル上に設置されたシートレールに沿って助手席シートをスライド可能に支持することが行われている。
特開2005−186741号公報
上記特許文献1に開示されているように、運転席シートと同様に助手席シートを車両の前後方向にスライド可能に支持した場合には、その前後位置を調節することにより助手席シートに着座する乗員の居住性を確保できるという利点がある。この反面、運転席シートおよび助手席シートに着座した乗員の安全性を確保するには、運転席シートおよび助手席シートを支持するシートレールを頑強な部材で形成する必要があるため、車体を軽量化することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、乗員用シートに着座する乗員の居住性を確保しつつ、車体を効果的に軽量化することができる車両の下部車体構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室の底面を形成するフロアパネルの上方に少なくとも運転席シートと助手席シートとが車幅方向に並設された車両の下部車体構造において、上記運転席シートを前後移動可能に支持するシートレールと、このシートレールにより支持された運転席シートの最前方位置よりも後方側において上記助手席シートを固定的に支持する助手席支持部とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両の下部車体構造において、上記助手席シートの固定位置が、上記シートレールにより前後移動可能に支持された運転席シートの最後方位置に対応して設定されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両の下部車体構造において、助手席シートの下方部には、上記運転席シートの設置部に比べて上方に段上げされた段上げ部が設けられ、この段上げ部により上記助手席シートを支持する助手席支持部が構成されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の車両の下部車体構造において、上記フロアパネルの車幅方向中央部には、車室内側に膨出して車両の前後方向に延びるトンネル部が設けられるとともに、このトンネル部に上記段上げ部の車幅方向内側端部が接続されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の車両の下部車体構造において、上記段上げ部には、この段上げ部との間で車幅方向に延びる閉断面を形成するとともに、その車幅方向内側端部が上記トンネル部に接続されたクロスメンバが設けられたものである。
請求項1に係る発明では、シートレールにより支持された運転席シートの最前方位置よりも後方側において上記助手席シートを固定するように構成したため、運転席シートと同様に頑強な部材で所定長さに形成されたシートレールにより助手席シートを前後移動自在に構成してなる車両に比べ、車体を軽量化することができるとともに、車両の材料費を節約して製造コストを安価に抑えることができる。しかも、上記助手席シートの前方側に広いスペースを確保することができるため、小さな体格の乗員が助手席シートに着座した場合は勿論のこと、大きな体格の乗員が助手席シートに着座した場合においても、その前方側に広いスペースを確保して良好な居住性が得られるという利点がある。
請求項2に係る発明では、上記助手席シートの固定位置を、運転席シートの最後方位置に対応させて車室内の最後方部に設定したため、上記助手席シートに着座した乗員の前方側に設けられるスペースを最大限に広くすることができる。
請求項3に係る発明では、上記運転席シートの設置部に比べて上方に段上げされた段上げ部を助手席シートの下方部に設け、この段上げ部上に助手席シートを支持するように構成したため、助手席シートのシートクッションを必要以上に厚肉に形成したり、このシートクッションを上記段上げ部に固定するためのブラケットを設けたりすることなく、簡単な構成で上記助手席シートを適正に設置して、助手席シートのシートクッションの上面位置を運転席シートのシートクッションと同一高さに設置できるという利点がある。
請求項4に係る発明では、フロアパネルの車幅方向中央部に設けられたトンネル部に上記段上げ部の車幅方向内側端部を接続したため、上記助手席シートの設置部となる段上げ部を効果的に補強し、簡単な構成で助手席シートの支持剛性を充分に確保できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、上記段上げ部の下面に沿って車幅方向に延びるクロスメンバを設置することにより、このクロスメンバと上記段上げ部との間に閉断面を形成するとともに、上記クロスメンバの車幅方向内側端部を上記トンネル部に接続した構造としたため、このクロスメンバにより上記段上げ部を、より効果的に補強して、助手席シートの支持剛性を、さらに向上させることができるとともに、上記クロスメンバを介してトンネル部と左右のサイドシルとを連結することにより、車体の捩り剛性等を効果的に向上できるという利点がある。
本発明に係る下部車体構造を備えた車両の概略構成を示す平面図である。 運転席シートおよび助手席シートの設置状態を示す正面断面図である。 助手席シートの設置状態を示す側面断面図である。 運転席シートの設置状態を示す側面断面図である。 運転席シートを前方に移動させた状態を示す平面図である。 ロールバーおよびシートバックフレームの具体的構成を示す斜視図である。 本発明に係る下部車体構造の別の実施形態を示す図3相当図である。 上記実施形態における助手席シートの設置状態を示す背面図である。
図1〜図5は、本発明に係る車両の下部車体構造の実施形態を示している。本実施形態に係る車両は、その車室1内のフロアパネル2上に運転席シート3および助手席シート4が左右に並設されたツーシータタイプで、ルーフパネルおよびこれを支持するピラーのないオープンカーからなっている。上記フロアパネル2の左右両側方部には、車両の前後方向に延びる左右一対のサイドシル5が配設されるとともに、上記フロアパネル2の車幅方向中央部には、車室1内側(上方)に向けて突出するトンネル部6が車両の前後方向に延びるように設置されている。
上記車室1内には、フロアパネル2の後方部を、その前方部よりも上方に位置させるように段上げしてなる第1,第2フロアパネル側部7,8が形成され、その側端部が上記トンネル部6の車幅方向両側辺部に接続されている。本実施形態では、車両の左側に位置する第1フロアパネル側部7上に、運転席シート3がシートレール9により前後移動可能に支持されている。また、車両の右側に位置するとともに、上記第1フロアパネル側部7よりも上方に段上げされた第2フロアパネル側部8上に、助手席シート4が直接、固定されるように構成されている。
すなわち、上記助手席シート4が直接、固定される第2フロアパネル側部8は、上記運転席シート3を支持するシートレール9およびその取付ブラケットの上下寸法に対応した距離だけ、上記第1フロアパネル側部7よりも上方への段上げ量が大きく設定されることにより、上記第2フロアパネル側部8が第1フロアパネル側部7よりも高い位置に配設されている。そして、この段上げ部を構成する第2フロアパネル側部8により、上記助手席シート4を支持する助手席支持部が構成されている。
上記第2フロアパネル側部8からなる段上げ部の下面前方部には、この第2フロアパネル側部8との間で閉断面10を形成するクロスメンバ11が車幅方向に延びるように設けられるとともに、その車幅方向の内側端部が上記トンネル部6に接続されている。また、上記第1フロアパネル側部7および第2フロアパネル側部8の後方側には、キックアップ部12を介して後部荷室の底面を構成するリヤフロアパネル13が連設されている。このリヤフロアパネル13の下面前方部には、車幅方向に延びる閉断面14を形成するリヤクロスメンバ15が配設されている。さらに、上記キックアップ部12の前面には、図6に示すように、上記トンネル部6の上面に沿って前後方向に延びるように設置された左右一対のトンネルメンバ16,16の後端部が接続されている。
上記運転席シート3は、図4に示すように、第1フロアパネル側部7上に設置された上記シートレール9に沿って車両の前後方向にスライド可能に支持されたシートクッション17と、その後端部に立設されたシートバック18と、上記シートクッション17の後端部側面に取り付けられてシートバック18を傾動可能に支持するリクライニング機構19とを備えている。そして、上記シートレール9に沿ってシートクッション17をスライド変位させることにより、図5に示すように、運転席シート3を、ステアリングホイール20およびインストルメントパネル21に近接させた最前方位置から、図1に示すように、上記フロアパネル2のキックアップ部12に近接させた最後方位置まで前後移動可能に構成されている。
一方、助手席シート4は、図3に示すように、上記第2フロアパネル側部8上に載置されて固定されたシートクッション22と、このシートクッション22の後端部から上方に立設されるとともに、丸パイプ材等からなるロールバー23等を介して車体に固定されたシートバック24と有している。そして、上記助手席シート4の固定位置は、上記運転席シート3の最前方位置よりも後方側、具体的には、上記シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最後方位置に対応した部位に設定されている。
上記のようにして助手席シート4のシートクッション22およびシートバック24が、上記フロアパネル2の後端部に設けられたキックアップ部12に近接した位置において固定的に支持されることにより、上記シートクッション22の前後移動が阻止されるとともに、上記シートバック24の傾動変位が阻止されるように固定された状態で、上記シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最前方位置よりも後方側において、上記助手席シート4が車体に支持されている。
また、上記ロールバー23は、図2および図6等に示すように、正面視で運転席シート3と助手席シート4との間において上下方向に延びるように設置された縦部材25と、その上端部から上記助手席シート4のシートバックフレーム28に向けて斜め下方に延びる斜め部材26とにより構成されている。そして、上記ロールバー23の縦部材25は、その下端部に設けられた取付ブラケット27が、上記リヤクロスメンバ15により補強されたリヤフロアパネル13の前端部おいて、その上面にボルト止めされる等により車体に固定されている。上記斜め部材26の先端部は、助手席シート4のシートバック24内に導入されて、下記シートバックフレーム28の上方部材31に固定されている。
上記助手席シート4のシートバックフレーム28は、丸パイプ材等を折り曲げることにより形成されたシートバック24の上辺部に沿って車幅方向に延びる上方部材31と、シートバック24の外側辺部に沿って上下方向に延びる側方部材32とを有している。この側方部材32は、その下端部に設けられた取付ブラケット30介して上記第2フロアパネル側部8の後部上面に固定されている(図3参照)。また、上記上方部材31は、その先端部が上記シートバック24の外方に導出されるとともに、上記ロールバー23の縦部材25の上下方向中間部に接合されることにより、このロールバー23の縦部材25を介してリヤフロアパネル13の前端部上面に固定されている。
上記運転席シート3および助手席シート4の前方には、図5に示すように、車室1の前面に沿って車幅方向に延びるインストルメントパネル21が配設されている。また、本実施形態では、上記助手席シート4の前方側に位置するインストルメントパネル21の右側部21bが、上記運転席シート3の前方に位置する左側部21aよりも車両の後方側にオフセットした状態で配設されている。
上記のように車室の底面を形成するフロアパネル2の上方に運転席シート3と助手席シート4とが車幅方向に並設された車両の下部車体構造において、上記運転席シート3を前後移動可能に支持するシートレール9と、このシートレール9により支持された運転席シート3の最前方位置よりも後方側において上記助手席シート4を固定的に支持する第2フロアパネル側部8からなる助手席支持部を設けたため、この助手席シート4に着座する乗員の居住性を確保しつつ、車体を効果的に軽量化できる等の利点がある。
すなわち、上記実施形態では、フロアパネル2の後方部に配設された上記第2フロアパネル側部8からなる助手席支持部に助手席シート4を固定するように構成したため、運転席シート3と同様に頑強な部材で所定長さに形成されたシートレールにより助手席シート4を前後移動自在に構成してなる車両に比べ、この助手席シート4用のシートレールを省略してその分だけ車体を軽量化することができるとともに、材料費を節約して製造コストを安価に抑制することができる。
しかも、上記助手席シート4をシートレールにより前後移動可能に支持した場合には、助手席シート4の前後移動させる際に車体との干渉を回避するためにレイアウトを工夫する必要があるが、上記のように助手席シート4を第2フロアパネル側部8に固定した場合には、この第2フロアパネル側部8の設置スペースを最大限に利用することができる。したがって、例えば図5に示すように、シートクッション22の側部に外方に膨出した膨出部22aを形成する等により、広い着座スペースを確保できる等の利点がある。
また、上記実施形態では、助手席シート4の固定位置を、上記シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最後方位置に対応させて、車室1内の最後方部に設定したため、上記助手席シート4に着座した乗員の前方側に設けられるスペースを最大限に広くすることができる。したがって、小さな体格の乗員が助手席シート4に着座した場合は勿論のこと、大きな体格の乗員が助手席シート4に着座した場合においても、その前方側に広いスペースを確保して良好な居住性が得られるという利点がある。
さらに、上記のように助手席シート4を車室1内の最後方部に固定した構成によれば、図5に示すように、上記助手席シート4の前方側に位置するインストルメントパネル21の右側部21bを、上記運転席シート3の前方に位置するインストルメントパネル21の左側部21aよりも車両の後方側にオフセットさせた場合においても、助手席シート4の前方側に充分なスペースを確保することができる。したがって、助手席シート4に着座した乗員の居住性を損なうことなく、上記右側のダッシュ側部35の前方部を空調ユニットの設置スペース等として有効に利用できるという利点がある。
なお、上記のように運転席シート3のシートクッション17と第1フロアパネル側部7との間にシートレール9を配設し、かつ助手席シート4のシートクッション22を第2フロアパネル側部8に直接、固定することにより支持した車両の下部車体構造において、上記第1フロアパネル側部7と第2フロアパネル側部8とを同一高さに設定した場合には、上記シートレール9の厚みに対応させて助手席シート4のシートクッション22を運転席シート3のシートクッション17よりも厚肉に形成し、あるいは助手席シート4のシートクッション22と第2フロアパネル側部8との間に上記シートレール9の厚みに対応した上下寸法を有するブラケットを配設する等の手段を講じなければ、助手席シート4のシートクッション22の上面位置が運転席シート3のシートクッション17よりも下方に位置した状態となることが避けられない。
これに対して図2に示すように、運転席シート3の設置部となる上記第1フロアパネル側部7よりも上方に配設された第2フロアパネル側部8からなる段上げ部を上記助手席シート4の下方部に設け、この第2フロアパネル側部8上に助手席シート4を支持するように構成した場合には、この助手席シート4のシートクッション22を必要以上に厚肉に形成したり、このシートクッション22を上記第2フロアパネル側部8に固定するためのブラケットを設けたりすることなく、簡単な構成で上記助手席シート4を適正に設置して、助手席シート4のシートクッション22の上面位置を運転席シート3のシートクッション17と略同一高さに設置できるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、車室内側に膨出して車両の前後方向に延びるトンネル部6がフロアパネル2の車幅方向中央部に設けられた車両の下部車体構造において、このトンネル部6に上記第2フロアパネル側部8からなる段上げ部の車幅方向内側端部を接続した場合には、上記助手席シート4の設置部となる第2フロアパネル側部8を上記トンネル部6により効果的に補強することができるため、簡単な構成で助手席シート4の支持剛性を充分に確保できるという利点がある。
特に、上記実施形態では、第2フロアパネル側部8からなる段上げ部の下面に沿って車幅方向に延びるクロスメンバ11を設置することにより、このクロスメンバ11と上記段上げ部との間に閉断面10を形成するとともに、上記クロスメンバ11の車幅方向内側端部を上記トンネル部6に接続した構造としたため、このクロスメンバ11により上記第2フロアパネル側部8を、より効果的に補強して、助手席シート4の支持剛性を、さらに向上させることができる。また、上記クロスメンバ11を介してトンネル部6と左右のサイドシル5とを連結することにより、車体の捩り剛性等を効果的に向上できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、助手席シート4の固定位置を、上記シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最後方位置である車室1内の最後方部に設定した例について説明したが、上記運転席シート3の前後移動範囲における最前方位置よりも後方側であれば、上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、平均身長を有する運転者が運転に適した位置として仮想的に運転席シート3の前後基準位置を設定し、この位置に対応させて助手席シート4を固定した構成としてもよい。このように構成した場合には、平均身長者と同等の体格を有する運転者が運転席シート3に着座した場合には、この運転席シート3と上記助手席シート4とを略左右に並べて配設することができるため、上記運転者と助手席シート4に着座した乗員との間におけるコミュニケーションを密に図ることができる。
また、上記第2フロアパネル側部8からなる助手席支持部に助手席シート4を固定してなる上記実施形態に代え、運転席シート3用の上記シートレール9に比べて前後長の短い助手席シート4用のシートレールからなる助手席支持部を車室1内のフロアパネル2上に設置することにより、上記シートレール9により支持された運転席シート3の最前方位置よりも後方側において上記助手席シート4を前後移動可能に支持した構造としてもよい。このように助手席シート4用のシートレールを運転席シート3用のシートレール9によりも短くして助手席シート4の前後移動範囲を運転席シート3に比べて制限するように構成した場合には、助手席シート4に着座する乗員の居住性を損なうことなく、助手席シート4用のシートレールを運転席シート3用のシートレール9を同じ長さに形成した場合に比べて車体を軽量化できるという利点がある。
そして、上記実施形態に示すように、シートレール9により前後移動可能に支持された運転席シート3の最後方位置である車室1内の最後方部に助手席シート4を固定するとともに、この助手席シート4のシートバック24内に配設されたシートバックフレーム28と、正面視で運転席シート3と助手席シート4との間に配設されたロールバー23とを互いに接続するように構成した場合には、このロールバー23により上記シートバックフレーム28およびシートバック24を簡単な構成で効果的に補強することができる。したがって、上記助手席シート4に着座した乗員を効果的に拘束するその安全性を充分に確保できるとともに、上記ロールバー23の剛性を充分に向上させて車両の横転時に乗員を効果的に保護できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、助手席シート4のシートバックフレーム28を構成する側方部材32を、その下端部に設けられた取付ブラケット30を介して上記第2フロアパネル側部8の後部上面に固定した例について説明したが、この構成に限られず、種々の変更が可能である。例えば、図7および図8に示すように、助手席シート4のシートバック24の外側辺部に沿って上下方向に延びるように設置された側方部材32の下方部を上記シートバック24の外方(下方に)導出し、上記側方部材32の下端部に設けられた取付ブラケット33を介して、上記ロールバー23の縦部材25と同様に、リヤクロスメンバ15により補強されたリヤフロアパネル13の前端部上面にボルト止めすることにより車体に固定した構造としてもよい。
また、上記実施形態では、車室1内のフロアパネル2上に運転席シート3および助手席シート4だけが設置されたツーシータタイプで、ルーフパネルおよびこれを支持するピラーのないオープンカーに本発明を適用した例について説明したが、これに限られず、後列シートを備えた車両またはルーフパネルおよびこれを支持するピラーを有する普通乗用車等について本発明を適用可能である。
1 車室
2 フロアパネル
3 運転席シート
4 助手席シート
6 トンネル部
8 第2フロアパネル側部(段上げ部)
9 シートレール
10 閉断面
11 クロスメンバ

Claims (5)

  1. 車室の底面を形成するフロアパネルの上方に少なくとも運転席シートと助手席シートとが車幅方向に並設された車両の下部車体構造において、上記運転席シートを前後移動可能に支持するシートレールと、このシートレールにより支持された運転席シートの最前方位置よりも後方側において上記助手席シートを固定的に支持する助手席支持部とを備えたことを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 上記助手席シートの固定位置が、上記シートレールにより前後移動可能に支持された運転席シートの最後方位置に対応して設定されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の下部車体構造。
  3. 助手席シートの下方部には、上記運転席シートの設置部に比べて上方に段上げされた段上げ部が設けられ、この段上げ部により上記助手席シートを支持する助手席支持部が構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の下部車体構造。
  4. 上記フロアパネルの車幅方向中央部には、車室内側に膨出して車両の前後方向に延びるトンネル部が設けられるとともに、このトンネル部に上記段上げ部の車幅方向内側端部が接続されたことを特徴とする請求項3に記載の車両の下部車体構造。
  5. 上記段上げ部には、この段上げ部との間で車幅方向に延びる閉断面を形成するとともに、その車幅方向内側端部が上記トンネル部に接続されたクロスメンバが設けられたことを特徴とする請求項4に記載の車両の下部車体構造。
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