JP3870416B2 - 自動車のシートスライド装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車のシートスライド装置に係わり、特に、車両の前後方向に配置された複数のシートを移動可能に支持する自動車のシートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
運転席及び助手席の後方に、前後2列の後部座席列を構成する第1後部座席及び第2後部座席を備えた所謂ワンボックスカーが知られている(特開昭63─173736号公報、実開昭63−179247号公報及び特開平2−81738号公報等参照)。
この形式の座席列構成では、第1後部座席は、運転席及び助手席の後方に配置され、第2後部座席は、第1後部座席の後方に配置され、第1及び第2後部座席は、案内手段を介して、前後方向に変位可能に車体に支持される。従って、第1及び第2後部座席は、運転席又は助手席と第1後部座席との間の間隔、或いは、第1後部座席と第2後部座席との間隔を適宜調節し得る。
この種の車両では、車体後部の荷物積載容量を増大させるべく、第2後部座席のシートバックを後方に倒し、略平坦な積載平面を形成したり、或いは、第2後部座席のシートバックを前方に倒し、第2後部座席の背後の利用可能面積を拡大し、これにより、車体後部に比較的大容量の積載空間を形成している。
上記特開昭63─173736号公報に開示された後部座席の構造によれば、各後部座席が適当に分割されている。各座席部分は、折り畳まれ又は展開された状態で、車体側壁又は助手席背面に沿う位置に変位される。この結果、各座席部分は、車体中央領域から側方又は前方に退避し、車体の後部域に大きな積載領域を形成する。
【0003】
上記実開昭63−179247号公報に開示された後部座席の構造によれば、第1後部座席のスライドレールの一部を第2後部座席の下部にまで延設し、第2後部座席のスライドレールとすることにより、部品点数の削減や組み付けの手間を省略するようにしている。
また、上記特開平2−81738号公報に開示された後部座席の構造によれば、第1後部座席が着脱自在に配設され、第2後部座席がそのシートクッションをシートバック側に跳ね上げ可能に配設され、さらに、第2後部座席移動用の固定レールが設けられ、荷物搭載用スペース増大効率を上げるようにしている。
【0004】
【発明の解決しようとする問題点】
しかるに、従来の一般的な座席支持構造では、第1及び第2後部座席を支持し且つ案内する案内手段は、第1及び第2後部座席を前後方向に変位可能に夫々支持する第1及び第2のスライドレールによって構成されている。第1スライドレールの後端部は、第1後部座席の側方に配置されたピラーのシートベルト・アンカー部を基準に決定され、該アンカー部から所定の範囲内の領域、即ち、第1後部座席用のシートベルトを着用し得る領域の最後端部に位置決めされている。また、第2スライドレールの前端部は、第2後部座席に隣接するピラーのシートベルト・アンカー部を基準に決定され、該アンカー部から所定の範囲内の領域、即ち、第2後部座席用のシートベルトを着用し得る領域の最前端部に位置決めされている。
ここに、第1及び第2後部座席を前進させ、各シートバックを後方に倒し、全体として略平坦な平面を形成する所謂フルフラット位置の使用態様、或いは、第2後部座席のシートバックを前方に折り畳み、第2後部座席を後退させ、第1後部座席を後方に移動させる使用態様など、各種の座席配列パターンの採用が望まれている。
【0005】
しかし、上記従来の座席支持構造を備えた車両では、各スライドレールの前端又は後端により、各後部座席の移動範囲が限定されてしまい、多様な座席配列パターンを採用し得ず、このため、何らかの改善が望まれている。
そこで、本発明は、このような従来からの要請に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、車両の前後方向に配置され複数のシートの移動範囲を拡大すると共に多様な座席配列パターンを採用することができる自動車のシートスライド装置を提供することにある。
また、本発明は、乗員によるシートベルトの有効使用を確保し且つ車両の前後方向に配置され複数のシートを拡大することができる自動車のシートスライド装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記の目的を達成するために本発明は、運転席及び助手席の後方に配置された第1のシート及びこの第1シートの後方に配置され且つその背後にバックドアが設けられている第2のシートをそれぞれ車両の前後方向に移動可能に支持する自動車のシートスライド装置において、第1のシートと第2のシートの両方に渡って連続して運転席及び助手席の背後からバックドアの直前まで車両の前後方向に延び且つフロアの平坦な部分上に配置されたレール部材と、第1のシートをレール部材に係合して移動可能に支持する第1の支持部材と、第2のシートを第1のシートの後方位置においてレール部材に係合して移動可能に支持する第2の支持部材と、レール部材に車両の前後方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられた複数の係合部と、第1の支持部材に設けられ第1のシートと共に移動すると共にレール部材の係合部と選択的に係合して第1のシートをレール部材の所定位置に規制する第1の係止手段と、第2の支持部材に設けられ第2のシートと共に移動すると共にレール部材の係合部と選択的に係合して第2のシートをレール部材の所定位置に規制する第2の係止手段と、を有し、第1のシートと第2のシートがレール部材上を車両の前後方向に渡ってそれぞれのシートベルト着用可能領域及びそれぞれのシートベルト着用可能領域を越えて移動可能であり、第1のシートは、そのシートバックを前方にほぼ水平な状態まで倒して折り畳むことが可能であると共にこの折り畳み状態で第1の係止手段によってレール部材の最前端位置及び所定の位置に規制可能であり、さらに、第1のシートは、第2のシートが折り畳み状態でレール部材の最後端位置に規制されているとき、この折り畳み状態の第2シートに当接するまで後退可能であり、この第2のシートに当接した状態で第1の係止手段によってレール部材の所定位置に規制可能であり、第2のシートは、折り畳むことが可能であると共に第2の係止手段によって第1のシートから所定距離後方に離間したレール部材の所定位置に規制可能であり、さらに、第2のシートは、第1のシートが折り畳み状態でレール部材の最前端位置に規制されているとき、折り畳み状態で、この折り畳み状態の第1シートに当接するまで前進可能であり、この第1シートに当接した状態で第2の係止手段によってレール部材の所定位置に規制可能に構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、レール部材が第1のシートと第2のシートの両方に渡って連続して車両の前後方向に延びるように配置されているため、第1のシート及び第2のシートが第1及び第2の支持部材を介してレール部材上を車両の前後方向に渡って移動可能である。このとき、第1のシート及び第2のシートは、それぞれ第1及び第2の係止手段によりレール部材の所定位置に規制される。その結果、第1のシート及び第2のシートの移動範囲が大きく拡大し、多様な座席配列パターンの採用が可能となる。さらに、本発明においては、第1のシートが、シートバックを前方にほぼ水平な状態まで倒して折り畳むことが可能であると共にこの折り畳み状態で第1の係止手段によってレール部材の最前端位置及び所定の位置に規制可能であるため、第2シートに着座した乗員が、シートバックを前方にほぼ水平な状態まで倒して折り畳まれた第1のシートを任意のレイアウトで使用でき、次に、第2のシートが、第2の係止手段によって第1のシートから所定距離後方に離間したレール部材の所定位置に規制可能に構成されているため、第2のシートに着座した乗員の足元空間を確保できる。
また、本発明においては、第1のシートが、第2のシートが折り畳み状態でレール部材の最後端位置に規制されているとき、この折り畳み状態の第2シートに当接するまで後退可能であり、この第2のシートに当接した状態で第1の係止手段によってレール部材の所定位置に規制可能であるため、運転席又は助手席と第1のシートとの間に大きな空間を形成でき、第1のシートに着座した乗員が、その大きな空間により足を伸ばしてリラックスできる(例えば、図1(C)参照)。
さらに、本発明においては、第2のシートが、第1のシートが折り畳み状態でレール部材の最前端位置に規制されているとき、折り畳み状態で、この折り畳み状態の第1シートに当接するまで前進可能であり、この第1シートに当接した状態で第2の係止手段によっ てレール部材の所定位置に規制可能であるため、第2のシートの後方に広い積載空間を形成することができる(例えば、図8参照)。
この結果、本発明によれば、多様な座席配列パターンを提供することができる。
【0007】
また、本発明の自動車のシートスライド装置において、好ましくは、第1のシートは、そのシートバックを第2のシートのシートクッションの高さまで後方に回動することが可能であり、第1のシートのシートバックが後方に回動し且つ第2のシートのシートバックが起立した状態で、第1のシートのシートバックと上記第2のシートのシートクッションとが当接するように、第1のシート及び第2のシートは、上記第1の係止手段及び第2の係止手段により、上記レール部材の所定位置にそれぞれ規制可能に構成されている。
このような構成により、第2のシートに着座した乗員が、第1のシートのシートバックやシートクッション上に足を伸ばしてリラックスすることができる例えば図6に示すような座席配列パターンを提供できる。
また、本発明の自動車のシートスライド装置において、好ましくは、第1のシート及び第2のシートは、それぞれのシートバックを後方に回動してフルフラット状態とすることが可能であり、レール部材は、フルフラット状態が可能な長さを有し、第1のシート及び第2のシートは、フルフラット状態で、第1のシートのシートバックと第2のシートのシートクッションとが当接するように、第1の係止手段及び第2の係止手段によって、レール部材の所定位置に規制可能に構成されている。
このような構成により、第1シートと第2シートによりフルフラット状態の例えば図1(B)に示すような座席配列パターンを提供できる。
【0008】
また、本発明の自動車のシートスライド装置において、好ましくは、運転席又は助手席は、そのシートバックを第1のシートのシートクッションの高さまで後方に回動することが可能であり、レール部材は、運転者又は助手席のシートバックが後方に回動して第1のシートのシートクッションに当接することができる長さを備え、第1のシートは、運転者又は助手席のシートバックが後方に回動し且つ第1のシートのシートバックが起立した状態で、運転者又は助手席のシートバックと第1のシートのシートクッションとが当接するように、第1の係止手段によって、レール部材の所定位置に規制可能に構成されている。
このような構成により、第1のシートに着座した乗員が、運転席又は助手席のシートバックやシートクッション上に足を伸ばしてリラックスすることができる例えば図9に示すような座席配列パターンを提供できる。
また、本発明の自動車のシートスライド装置において、好ましくは、運転席又は助手席、及び、第1のシートは、それぞれのシートバックを第1のシートのシートクッションの高さまで後方に回動することが可能であり、レール部材は、運転者又は助手席、及び、第1のシートのそれぞれのシートバックが後方に回動して運転者又は助手席のシートバックが第1のシートのシートクッションに当接することができる長さを備え、第1のシートは、運転者又は助手席、及び、第1のシートのそれぞれのシートバックが後方に回動した状態で、運転者又は助手席のシートバックと第1のシートのシートクッションとが当接するように、第1の係止手段によって、レール部材の所定位置に規制可能に構成されている。
このような構成により、運転席又は助手席及び第1シートによりフルフラット状態の例えば図11に示すような座席配列パターンを提供できる。
【0009】
また、本発明の自動車のシートスライド装置において、好ましくは、第2のシートは、折り畳むことが可能であると共にこの折り畳み状態で上記第1のシートと当接するまで前進させることが可能であり、上記第1のシート及び第2のシートは、第2のシートが折り畳み状態で前進して第1のシートに当接し且つ上記運転席又は助手席から所定距離後方に離間させた状態で、上記第1の係止手段及び第2の係合手段によって、上記レール部材の所定位置にそれぞれ規制可能に構成されている。
このような構成により、運転席又は助手席及び第1のシートに乗員が着座できると共に、この状態で、第2のシートの後方に広い積載空間を形成できる例えば図12に示すような座席配列パターンを提供できる。
【0010】
【実施例】
以下本発明の第1の実施例について図1乃至図12を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るシートスライド装置を備えた後部座席の3つの座席配列パターンを例示する概略側面図である。
図1(A)乃至図1(C)には、ワンボックス又はモノボックス型車両1の車体が概略的に示されている。図1(A)に示す如く、車両1は、車体前部に位置する運転席3及び助手席(図示せず)と、車両1の中央部分に位置する第1後部座席5と、第1後部座席5の後方に位置する第2後部座席7とを備えている。運転席3及び助手席は、フロア2の前方部分2aに支持されている。前方部分2aは、上方に隆起しており、下側にエンジン収納空間を形成している。また、運転席3及び助手席の側方には、左右のフロントドア(図示せず)が配置され、第1後部座席5の側方には、乗降用サイドドア(図示せず)が配置され、更に、第2後部座席7の背後には、バックドア9が配置される。
運転席3、第1後部座席5及び第2後部座席7は夫々、シートクッション3a,5a,7a及びシートバック3b,5b,7bを有し、各座席のシートバック3b,5b,7bは、図1(A)において、乗員が着席可能な起立位置に位置している。また、各シートバック3b,5b,7bの側方には、シートベルトのアンカー(図示せず)が夫々配置されている。
【0011】
第1後部座席5及び第2後部座席7は、シートスライド装置10を介して、フロア2に支持されている。シートスライド装置10は、第1後部座席5及び第2後部座席7を前後方向に移動可能に支持しており、所望により、第1後部座席5及び第2後部座席7を仮想線で例示する如く前後方向に移動させることができる。シートスライド装置10は、乗員が各後部座席5,7に対応するシートベルトを夫々着用し得る所定の領域内に、第1後部座席5及び第2後部座席7の移動を夫々規制する。
図1(B)には、所謂フルフラット位置に変位した第1及び第2後部座席5、7が示されている。フルフラット位置では、各後部座席5、7のシートクッション5a,7aは、シートスライド装置10によって、前記所定の領域を超えて前方に移動され、シートバック5b,7bは、シートクッション5a,7aに対して後方に回動される。シートクッション5a,7a及びシートバック5b,7bは、全体として、前後方向に延在する平面を構成し、広範且つ概ね平坦なシートが車体の後部域に形成される。かかるフルフラット位置では、第1後部座席5のシートクッション5aは、想定し得る最も前方の位置(以下、最前端位置という)に位置する。
【0012】
図1(C)には、第2後部座席7を最も後方に退避させた状態が示されている。この状態では、第2後部座席7のシートバック7bは、シートクッション7aに対して前方に回動され、シートクッション7aは、シートスライド装置10によって、想定可能な最も後方の位置(以下、最後端位置という)に移動されている。他方、第1後部座席5のシートバック5bは起立位置に位置し、乗員は、第1後部座席5に着席し得る。第1後部座席5は、シートスライド装置10によって、上記所定の領域を超えて後方に移動されており、運転席3又は助手席と第1後部座席5との間に、比較的大きな自由空間が形成される。かかる第1後部座席5の位置は、第1後部座席5の最後端位置である。
図2及び図3は、第1後部座席5及び第2後部座席7の支持構造を示す拡大縦断面及び拡大平面図である。また、図4は、シートスライド装置10の構造を示す部分拡大斜視図である。
図2に示すように、シートブラケット12が、シートクッション5a,7aの下面に夫々、固定される。シートブラケット12は、シートクッション5a,7aから下方に延びており、下端部に、前後方向に延びる取付フランジ部13を備えている。取付フランジ部13は、固定ボルト14によって、スライドブロック16の上部に締結される。
【0013】
シートスライド装置10は、各後部座席5,7に夫々設けられた左右一対のスライドブロック16と、スライドブロック16を支持し且つ前後方向に案内する左右一対のスライドレール20とを含む。各スライドブロック16は、各スライドレール20のガイドチャンネル内にて転動する前後の遊動ローラ18を備えており、前後方向に延びるスライドレール20に対して、前後方向に相対移動できる。
スライドレール20は、フロア2に固定される。スライドレール20は、図3に示す如く、車幅方向に間隔を隔てて左右対称に配置され、第1及び第2後部座席5、7の各スライドブロック16と係合する。各スライドレール20は、第1及び第2後部座席5,7の共通の案内手段を構成し、隆起した前方部分2aの後端領域から、バックドア9の直前まで車両の前後方向に真っ直ぐに延びている。図2に示すように、各スライドレール20は、第1及び第2後部座席5、7の移動を規制するためのストッパ22,24,26,28,30を備えている。第1後部座席5の最前端位置を規制するストッパ22は、スライドレール20の前端部に位置決めされ、第2後部座席7の最後端位置を規制するストッパ30は、スライドレール20の後端部に位置決めされる。ストッパ22,30は夫々、スライドレール20のガイドチャンネルを閉塞する閉塞部材からなり、スライドブロック16の前進又は後退を阻止する。
【0014】
他方、スライドレール20の中央領域に配置されたストッパ24,26,28は、スライドレール20のガイドチャンネルを架橋するように構成された取外し可能な成形部品からなる。ストッパ24は、第1後部座席5の側方に配置された第1シートベルト(図示せず)を第1後部座席5の乗員が装着し得る第1領域内に、第1後部座席5の後退を規制すべく、第1後部座席5と第2後部座席7との間に位置決めされる。図2には、第1後部座席5のスライドブロック16がストッパ24に衝合し、更なる後退を阻止された状態が示されている。他方、ストッパ26は、第2後部座席7の前進を規制すべく、第1後部座席5及び第2後部座席7の間に配置される。ストッパ26は、シートクッション5aとシートクッション7aとの間に、第2後部座席7の乗員の脚部を収容するための十分な空間を確保し得る位置に位置決めされる。また、ストッパ28は、第2後部座席7の乗員が第2後部座席7の側方に配置された第2シートベルト(図示せず)を装着し得る第2領域内に、第2後部座席7の後退を規制すべく、第2後部座席7の後方に位置決めされる。図2には、第2後部座席7のスライドブロック16がストッパ28に衝合し、更なる後退を阻止された状態が示されている。
【0015】
図4には、スライドレール20の後端部分及び第2後部座席7のスライドブロック16が示されている。スライドブロック16は、車両の前後方向に延びる開口部32を下側に配向した溝形部材からなり、平坦な上面にて、取付フランジ部13を一体的に支持する。スライドレール20の内側ガイド部材34が開口部32内に延び、スライドブロック16に対して車両の前後方向に相対移動可能に係合する。
スライドレール20は、内側ガイド部材34と、内側ガイド部材34を収容する外側ガイド部材40とから略構成される。内側ガイド部材34は、上方に開口した溝形部材からなり、左右の側壁37の上部に、側方に延びる側方フランジ35が夫々形成されている。側方フランジ35には、所定の位置に切欠部36が形成され、切欠部36は、ストッパ28の左右の側壁29を取外し可能に受入れ、ストッパ28を内側ガイド部材34の所定位置に保持する。なお、他の取外し可能なストッパ24,26も又、ストッパ28と実質的に同じ構造を備えており、切欠部36と同様な切欠部によって、内側ガイド部材34の所定位置に取外し可能に保持される。
【0016】
外側ガイド部材40は、フロア2(図2)に固定され、内側ガイド部材34は、外側ガイド部材40の底壁41に一体的に取付けられる。内側ガイド部材34の各側壁37と、外側ガイド部材40の各側壁42との間には、ガイドチャンネル38が形成され、ガイドチャンネル38は、スライドブロック16の各側壁を収容し、これを車両の前後方向に案内する。上記ストッパ28の側壁29は、ガイドチャンネル37内に突出し、スライドブロック16の移動を所定位置にて阻止する。
外側ガイド部材40の側壁42には、所定の間隔を隔てたスロット44が穿設されている。各スロット44は、係止機構50の係止部52と選択的に係合する。係止機構50は、係止部52を備えた揺動可能な係止具54と、スライドブロック16の上面に固定されたブラケット56と、係止具54をブラケット56に対して揺動させるロックレバー60とを備える。ブラケット56は、スライドブロック16に担持され、スライドブロック16から側方に突出する部分に、ヒンジ部58を備える。ヒンジ部58は、軸線59を中心にロックレバー60の軸部を受入れ、ロックレバー60は、係止具54の前後の側壁55に穿設された通し孔に挿通される。かくして、係止具54は、ロックレバー60に係合し、ロックレバーの握持部の回動により、軸線59を中心として揺動する。
【0017】
以下このように構成された本発明の第1の実施例の動作を説明する。シートスライド装置10のロックレバー60の回動により、係止部52は、スロット44から離脱し、スライドブロック16は、前進又は後退を許可され、ガイドチャンネル38に沿って、前後方向に移動可能になる。スライドブロック16の移動は、ストッパ22,24,26,28(図2参照)によって制限される。即ち、第1後部座席5の前進は、ストッパ22によって制限され、第1後部座席5の後退は、ストッパ24によって制限される。また、第2後部座席7の前進は、ストッパ26によって制限され、第2後部座席7の後退は、ストッパ28によって制限される。
図1(A)に示された如く、一般的な使用態様、即ち、起立位置にて各後部座席5,7を使用する場合、ロックレバー60の回動により、後部座席5,7の拘束を解き、所望の位置まで後部座席5,7を前後方向に移動させる。所望の位置にて、ロックレバー60を回動させ、係止部52をスロット44内に挿入したとき、後部座席5,7のスライドブロック16は、スライドレール20に対して固定される。
【0018】
ストッパ24,26,28を内側ガイド部材34から取り外したとき、第2後部座席7のスライドブロック16は、最も後方に配置されたストッパ30に衝合するまで後退でき、また、第1後部座席5は、第2後部座席7によって後退を規制されるまで、後退できる。他方、第1後部座席5は、最も前方に配置されたストッパ22に衝合するまで前進でき、また、第2後部座席7は、第1後部座席5によって前進を規制されるまで、前進し得る。
図1(B)に示す如く、後部座席5,7をフルフラット位置に変位させる場合、ロックレバー60を介して第1後部座席5の移動を可能にし、最前端位置、即ち、最前端部のストッパ22にスライドブロック16が衝合する位置まで、第1後部座席5を前進させる。更に、第1後部座席5のシートバック5bをシートクッション5aの高さまで後方に回動させる。次いで、ロックレバー60により第2後部座席7の移動を可能にし、シートクッション7aがシートバック5bに当接するまで、第2後部座席7を前進させ、シートバック7bをシートクッション7aの高さまで後方に回動させる。かくして、図1(B)に示す如く、車体の後部域に広域且つ略平坦なシートが形成される。
【0019】
また、図1(C)に示す如く、運転席3又は助手席と第1後部座席5との間に、大きな自由空間を形成する場合、ロックレバー60を介して第2後部座席7の移動を可能にし、第2後部座席7を最後端位置、即ち、スライドブロック16が最後端部のストッパ30に衝合する位置まで後退させ、更に、第2後部座席7のシートバック7bを前方に倒して、第2後部座席7を折り畳む。次いで、ロックレバー60により第1後部座席5の移動を可能にし、シートバック5aがシートバック7bに当接するまで、第1後部座席5を後退させる。注目すべきことに、後退した第1後部座席5は、図1(A)に示す使用態様にて第2後部座席7が位置する第2領域に移動し、従って、第1後部座席5の乗員は、第2後部座席7用のシートベルトを着用できる。
図5乃至図12は、上記シートスライド装置10によって形成可能な各種座席配列パターンを例示する概略側面図である。上記シートスライド装置10の構造から明らかなように、第1後部座席5及び第2後部座席7は、図5乃至図12に例示する多様な座席配列パターンを形成できる。
このように、上記実施例においては、シートスライド装置10は、第1後部座席5及び第2後部座席7を支持する左右一対のスライドレール20と、第1後部座席5及び第2後部座席7に取付けられ且つスライドレール20によって車長方向に案内されるスライドブロック16とを備える。スライドレール20には、最前端部及び最後端部にストッパ22,30が配置されるとともに、取外し可能なストッパ24,26,28が第1後部座席5の背後及び第2後部座席7の前後に夫々配置される。また、車長方向に間隔を隔てたスロット44が、スライドレール20の側壁42に穿設され、スロット44に挿入可能な係止部52を有する係止機構50が、スライドブロック16とスライドレール20とを選択的に係止可能に配設される。
【0020】
かかる構造のシートスライド装置10によれば、共通のスライドレール20によって第1及び第2後部座席5、7を前進又は後退させることができる。従って、第1及び第2後部座席5,7に夫々、格別のスライドレールを設けていた従来の構造に比べ、部品点数を低減できるとともに、取付工事に伴う作業を軽減し得る。しかも、フルフラット位置や、第1後部座席5を第2後部座席7の位置まで後退させる座席配列などの各種座席配列パターンを形成でき、従って、座席配列パターンの設定自由度が大幅に増大する。
また、ストッパ24,28は、第1及び第2後部座席5、7を起立位置にて使用する際に、各後部座席5,7の後退をシートベルトの着用可能な第1及び第2領域に夫々規制し、従って、乗員によるシートベルトの有効使用を確保し得る。更に、ストッパ26は、第2後部座席7の前進を規制し、これにより、シートクッション5aとシートクッション7aとの間に、乗員の脚部を収容するための十分な空間を確保する。加えて、ストッパ24,26,28をスライドレール20から取外すことにより、スライドレール20は、運転席3又は助手席の背後からバックドア9の直前に至る一連の案内路を形成でき、上述の如く多様な座席配列パターンの形成を可能にする。
【0021】
次に本発明の第2の実施例について図13及び図14を参照して説明する。
図13及び図14は、本発明のシートスライド装置の第2の実施例による第1後部座席及び第2後部座席を示す拡大断面図及び拡大平面図である。
この図13及び図14に示される第2の実施例は、図2乃至図4に示される第1の実施例と基本構成はほぼ同様である。従って、第1の実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図13及び図14に示すように、この第2の実施例において、各スライドレール20には、その最先端位置及び最後端位置にそれぞれ固定ストッパ21,27が設けられ、第1後部座席5と第2後部座席7の間に取外し可能な着脱ストッパ23が設けられ、更に、第2後部座席7の後方には取外し可能な着脱ストッパ25が設けられている。ここで、着脱ストッパ23は、第2後部座席7の乗員の足のはさみ込み防止するために、前後方向に所定の長さを有するように長めに設定されている。
また、図13に示すように、車両の前後方向に窓72,74がそれぞれ車両1のサイド部分に設けられている。また、車両1の窓72,74の間の部分には、センタピラー76が、また、窓74の後方部分には、リヤピラー78が形成されている。このセンタピラー76には、第1後部座席5の乗員用の第1のシートベルト装置80が取り付けられ、また、リヤピラー78には、第2後部座席7の乗員用の第2のシートベルト装置82が取り付けられている。
【0022】
第1のシートベルト装置80は、シートクッション5aとほぼ同一の高さの位置に取り付けられたリトラクタ84と、シートバック5bの上方の位置に取り付けられたアンカー86と、シートベルト88とにより構成されている。また、第2のシートベルト装置82も、同様に、シートクッション7aとほぼ同一の高さの位置に取り付けられたリトラクタ90と、シートバック7bの上方の位置に取り付けられたアンカー92と、シートベルト94とにより構成されている。
ここで、符号102,103,104,105,106,107,108は、座席に座る乗員のヒップポイントをそれぞれ示したものである。本実施例においては、先ず、ヒップポイント102から103で示されたA1領域が、第1後部座席5に乗員がシートベルトを着用して座ることが可能な領域(第1の領域)であり、このとき、第1後部座席5は上述した固定ストッパ21と着脱ストッパ23の前端面との間で移動可能である。また、シートヒップポイント105から107で示されたA2領域が、第2後部座席7に乗員がシートベルトを着用して座ることが可能な領域(第2の領域)であり、このとき、第2後部座席7は上述して着脱ストッパ23の後端面と着脱ストッパ25との間で移動可能である。また、ヒップポイント102から106で示されたB1領域が、第1後部座席5が着脱ストッパ23,25を取り外した状態で移動可能な領域であり、ヒップポイント104から108で示されたB2領域が、第2後部座席7が移動可能な領域である。
【0023】
ここで、スライドレール20は、フロア2の一部を形成する前後方向に延びるビード(図示せず)の凹部にブラケット(図示せず)を介して固定されており、スライドレール20の外側ガイド部材40の上端面(図4参照)とフロアマット4の面が同一の高さになるように設定されている(図13参照)。このとき、係止装置50は、図4に示すタイプのものと異なり上下動する舌状片を備えた形式のものが好ましい。
次にこのように構成された本発明の第2の実施例の動作を説明する。先ず、着脱ストッパ23,25が、各スライドレール20に取り付けられている場合には、第1後部座席5の前方への移動が固定ストッパ21により制限されると共に後方への移動が着脱ストッパ23の前端面により制限される。一方、第2後部座席7の前方への移動が着脱ストッパ23の後端面により制限されると共に後方への移動が着脱ストッパ25により制限される。また、第1後部座席5の乗員が、第1後部座席5のシートスライド装置10(図4参照)のロックレバー60を操作することにより、第1の後部座席5は、A1領域内を移動し所望の位置で固定される。同様に、第2後部座席7の乗員が、第2後部座席7のシートスライド装置10(図4参照)のロックレバー60を操作することにより、第2の後部座席7は、A2領域内を移動し所望の位置で固定される。
【0024】
また、着脱ストッパ23,25が、各スライドレール20から取り外されている場合には、第1の後部座席5は、上記B1領域内で移動可能であり、このとき第1の後部座席5は、シートスライド装置10(図4参照)のロックレバー60を操作することにより、所望の位置で固定される。同様に、第2の後部座席7は、上記B2領域内で移動可能であり、このとき第2の後部座席7は、シートスライド装置10(図4参照)のロックレバー60を操作することにより、所望の位置で固定される。
この第2の実施例によれば、第1の実施例と比較して、ストッパの部品点数を低減できると共に取付工事に伴う作業も低減できる。また、この第2の実施例においても、第1の実施例と同様に、フルフラット位置や、第1後部座席5を第2の後部座席7の位置まで後退させる座席配列などの各種座席配列パターンを形成でき、従って、座席配列パターンの設定自由度が大幅に向上する。また、乗員によるシートベルトの有効利用を確保し得ると共に乗員の脚部を収容するための十分な空間を確保することができる。
以上、好ましい実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記第1及び第2の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変形又変更が可能であり、かかる変形又は変更等も、本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0025】
例えば、上記係止機構50は、揺動可能な係止具54を備えた構造のものであるが、他の構造の係止機構として、電動駆動装置などを有する遠隔操作可能な係止機構などを用いても良い。上記実施例では、左右一対のスライドレール20が設けられているが、他のスライドレールを付加的に設けても良い。また、上記実施例では、車両は、運転席3及び前後2列の後部座席5,7を備えているが、運転席及び1列の後部座席を備えたタイプの車両へも適用できる。更に、上記実施例では、車両1は、前後2列の後部座席5,7を備えているが、3列以上の後部座席を備えても良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明による自動車のシートスライド装置によれば、車両の前後方向に配置され複数のシートの移動範囲を拡大すると共に多様な座席配列パターンを採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るシートスライド装置を備えた3列の座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における第1後部座席及び第2後部座席の支持構造を示す拡大縦断面である。
【図3】本発明の第1の実施例における第1後部座席及び第2後部座席の支持構造を示す拡大平面図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置の構造を示す部分拡大斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図8】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図9】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図10】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図11】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図12】本発明の第1の実施例におけるシートスライド装置によって形成可能な座席配列パターンを例示する概略側面図である。
【図13】本発明の第2の実施例における第1後部座席及び第2後部座席の支持構造を示す拡大縦断面である。
【図14】本発明の第2の実施例における第1後部座席及び第2後部座席の支持構造を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1 車両
2 フロア
3 運転席
5 第1後部座席
7 第2後部座席
3a,5a,7a シートクッション
3b,5b,7b シートバック
9 バックドア
10 シートスライド装置
12 シートブラケット
16 スライドブロック
20 スライドレール
22,24,26,28,30 ストッパ
21,27 固定ストッパ
23,25 着脱ストッパ
44 スロット(係合部)
50 係止機構
80,82 シートベルト装置
A1 第1の領域
A2 第2の領域
Claims (6)
- 運転席及び助手席の後方に配置された第1のシート及びこの第1シートの後方に配置され且つその背後にバックドアが設けられている第2のシートをそれぞれ車両の前後方向に移動可能に支持する自動車のシートスライド装置において、
上記第1のシートと第2のシートの両方に渡って連続して運転席及び助手席の背後からバックドアの直前まで車両の前後方向に延び且つフロアの平坦な部分上に配置されたレール部材と、
上記第1のシートを上記レール部材に係合して移動可能に支持する第1の支持部材と、
上記第2のシートを上記第1のシートの後方位置において上記レール部材に係合して移動可能に支持する第2の支持部材と、
上記レール部材に車両の前後方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられた複数の係合部と、
上記第1の支持部材に設けられ上記第1のシートと共に移動すると共に上記レール部材の係合部と選択的に係合して第1のシートを上記レール部材の所定位置に規制する第1の係止手段と、
上記第2の支持部材に設けられ上記第2のシートと共に移動すると共に上記レール部材の係合部と選択的に係合して第2のシートを上記レール部材の所定位置に規制する第2の係止手段と、を有し、
上記第1のシートと第2のシートが上記レール部材上を車両の前後方向に渡ってそれぞれのシートベルト着用可能領域及びそれぞれのシートベルト着用可能領域を越えて移動可能であり、
上記第1のシートは、そのシートバックを前方にほぼ水平な状態まで倒して折り畳むことが可能であると共にこの折り畳み状態で上記第1の係止手段によって上記レール部材の最前端位置及び所定の位置に規制可能であり、さらに、上記第1のシートは、上記第2のシートが折り畳み状態で上記レール部材の最後端位置に規制されているとき、この折り畳み状態の第2シートに当接するまで後退可能であり、この第2のシートに当接した状態で上記第1の係止手段によって上記レール部材の所定位置に規制可能であり、
上記第2のシートは、折り畳むことが可能であると共に上記第2の係止手段によって上記第1のシートから所定距離後方に離間した上記レール部材の所定位置に規制可能であり、さらに、上記第2のシートは、上記第1のシートが折り畳み状態で上記レール部材の最前端位置に規制されているとき、折り畳み状態で、この折り畳み状態の第1シートに当接するまで前進可能であり、この第1シートに当接した状態で上記第2の係止手段によって上記レール部材の所定位置に規制可能に構成されていることを特徴とする自動車のシートスライド装置。 - 上記第1のシートは、そのシートバックを上記第2のシートのシートクッションの高さまで後方に回動することが可能であり、上記第1のシートのシートバックが後方に回動し且つ上記第2のシートのシートバックが起立した状態で、上記第1のシートのシートバックと上記第2のシートのシートクッションとが当接するように、上記第1のシート及び第2のシートは、上記第1の係止手段及び第2の係止手段により、上記レール部材の所定位置にそれぞれ規制可能に構成されている請求項1記載の自動車のシートスライド装置。
- 上記第1のシート及び第2のシートは、それぞれのシートバックを後方に回動してフルフラット状態とすることが可能であり、上記レール部材は、上記フルフラット状態が可能な長さを有し、上記第1のシート及び第2のシートは、上記フルフラット状態で、上記第1のシートのシートバックと上記第2のシートのシートクッションとが当接するように、上記第1の係止手段及び第2の係止手段によって、上記レール部材の所定位置に規制可能に構成されている請求項1記載の自動車のシートスライド装置。
- 上記運転席又は助手席は、そのシートバックを上記第1のシートのシートクッションの高さまで後方に回動することが可能であり、上記レール部材は、上記運転者又は助手席のシートバックが後方に回動して上記第1のシートのシートクッションに当接することができる長さを備え、上記第1のシートは、上記運転者又は助手席のシートバックが後方に回動し且つ上記第1のシートのシートバックが起立した状態で、上記運転者又は助手席のシートバックと上記第1のシートのシートクッションとが当接するように、上記第1の係止手段によって、上記レール部材の所定位置に規制可能に構成されている請求項1記載の自動車のシートスライド装置。
- 上記運転席又は助手席、及び、上記第1のシートは、それぞれのシートバックを上記第1のシートのシートクッションの高さまで後方に回動することが可能であり、上記レール部材は、上記運転者又は助手席、及び、上記第1のシートのそれぞれのシートバックが後方に回動して上記運転者又は助手席のシートバックが第1のシートのシートクッションに当接することができる長さを備え、上記第1のシートは、上記運転者又は助手席、及び、上記第1のシートのそれぞれのシートバックが後方に回動した状態で、上記運転者又は助手席のシートバックと上記第1のシートのシートクッションとが当接するように、上記第1の係止手段によって、上記レール部材の所定位置に規制可能に構成されている請求項1記載の自動車のシートスライド装置。
- 上記第2のシートは、折り畳むことが可能であると共にこの折り畳み状態で上記第1のシートと当接するまで前進させることが可能であり、上記第1のシート及び第2のシートは、第2のシートが折り畳み状態で前進して第1のシートに当接し且つ上記運転席又は助手席から所定距離後方に離間させた状態で、上記第1の係止手段及び第2の係合手段によって、上記レール部材の所定位置にそれぞれ規制可能に構成されている請求項1記載のシートスライド装置。
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