JP4320608B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

側面に乗降口が設けられた車室内に、前列シートが配設されるとともに、その後方側に後列シートが配設された車両用シート装置に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、乗客優先の場合には後列シート(リヤシート)をロアレールに沿って車室の前方に移動させてシートクッションを着座可能状態とし、荷物積載優先の場合には後列シートのシートクッションを上方に跳ね上げた折畳み状態として車室の前方側に後列シートを移動させることにより、車室後方の積載容量を増大させるように構成されたいわゆるワンボックスカー等において、前列シートと後列シートとの間に配設された中間列シートを必要に応じて取り外すことにより前列シートと後列シートとの間に広いスペースを確保することが行われている。
また、下記特許文献2に示されるように、第1後列シートと、その後方に配置された第2後列シートとを車両の前後方向に移動可能に支持する自動車のシートスライド装置において、上記第1後列シートと第2後列シートとの両方に亘り連続して車両の前後方向に延びるレール部材を配置し、かつ上記第1および第2後列シートのシートバックを、乗員が着座可能な起立状態と、シートクッションの後方側に後傾させたフラット状態と、シートクッション上に前傾させた折畳み状態とに変位させることにより、第1および第2後列シートの移動範囲を拡大して座席の配列パターンを多様化することが行われている。
特開平03−235729号公報 特開平06−336131号公報
上記特許文献1に示すように、前列シートと後列シートとの間に中間列シートが配設された車両において、この中間列シートを必要に応じて取り外すように構成した場合には、前列シートと後列シートの間に広いスペースを確保できるという利点を有する反面、上記中間列シートを取り外す作業が繁雑であるとともに、取り外した中間列シートを保管するスペースが必要であり、しかも取り外した中間列シートを使用する際には、この中間列シートを車体に取り付ける作業が必要であるという欠点がある。
一方、特許文献2に示すように、第1後列シートを、その後方に配置された第2後列シートの前端部近傍まで後退させるように構成した場合には、最前列の運転席シートまたは助手席シートと上記第1後列シートとの間に比較的大きな自由空間が形成され、この自由空間を有効に利用できるという利点を有する反面、上記第1後列シートの後退範囲が第2後列シートの前端部近傍に限定され、第1後列シートをそれ程大きく後退させることができないため、乗員用シートの配列パターンをさらに多様化することが望まれていた。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で助手席シート等からなる前列シートの可動範囲を効果的に拡大して車室内スペースを有効に利用することができるとともに、上記前列シートに着座する乗員の利用可能な自由空間を大幅に拡大することができる車両用シート装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、車室内に、前列シートが配設されるとともに、その後方側に後列シートが配設された車両において、上記後列シートを、通常の使用状態と前後幅が縮小された格納状態とに変位可能に構成するとともに、上記前列シートを、格納状態となった後列シートの通常使用状態に対応する位置まで後退可能に支持し、かつこの前列シートの後退操作に連動して上記後列シートを使用状態から格納状態に移行させる駆動機構を設けたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両用シート装置において、通常の使用状態にある後列シートのシートクッションに近接した位置に前列シートが後退した時点で、前列シートの後退を規制するストッパー機構を備えたものである。
請求項3に係る発明は、運転席シートとその側方に位置する助手席シートとからなる前列シートを備え、助手席シートの後方に位置する後列シートを、通常の使用状態と前後幅が縮小された格納状態とに変位可能に構成するとともに、上記助手席シートを、格納状態となった後列シートの通常使用状態に対応する位置まで後退可能に支持し、かつこの助手席シートの後退操作に連動して上記後列シートを使用状態から格納状態に移行させる駆動機構を設けたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用シート装置において、後列シートのシートクッションを上方に揺動変位させて跳ね上げることにより、助手席シートの後退領域上における後列シートの前後幅を縮小するものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用シート装置において、後列シートを左右に分割された複数の独立シートにより構成するとともに、各独立シートを個別に格納状態とするように構成したものである。
上記請求項1に係る発明によれば、前列シートの後退操作に連動させて駆動機構により後列シートの前後幅を縮小するように構成したため、前列シートの後方側に位置する後列シートを取り外す等の繁雑な作業を要することなく、上記前列シートの後退可能範囲を大幅に拡大することができる。したがって、上記格納状態となった後列シートの通常使用状態に対応した位置まで前列シートを後退させることにより、この前列シートの前方側に広い自由空間を形成してその有効利用を図ることができる。
上記請求項2に係る発明では、前列シートを後退させる際に、通常の使用状態にある後列シートのシートクッションに近接した位置に前列シートが後退した時点で、上記前列シートの後退をストッパー機構により規制することにより、後列シートに着座した乗員の膝等に上記前列シートが当接するのを防止して安全性を向上させることができる。
上記請求項3に係る発明では、助手席シートを後退させることにより、その後方に位置する後列シートの前後幅を縮小して格納状態とし、前列シートの後方側に位置する後列シートを取り外す等の繁雑な作業を要することなく、上記前列シートの後退可能範囲を大幅に拡大することができるため、上記格納状態となった後列シートの通常使用状態に対応した位置まで助手席シートを後退させることにより、この助手席シートの前方側および運転席シートの側方側に広い自由空間を形成してその有効利用を図ることができる。
上記請求項4に係る発明では、助手席シートの後方側に位置する後列シートを上方に揺動変位させて跳ね上げるだけで、この助手席側後列シートの前後幅を縮小して助手席シートの後退可能範囲を大幅に拡大することができる。
上記請求項5に係る発明では、運転席シートの後方側に位置する独立シートを通常の使用状態に維持しつつ、助手席シートを、格納状態とした助手席側後列シートの通常使用位置に対応した位置に移動させて上記運転席側後列シートの側方に位置させることにより、助手席シートの前方側に広い自由空間を形成しつつ、この助手席シートおよび上記運転席側後列シートに複数の乗員が並んで着座できる等の利点がある。
図1〜図5は、本発明の実施形態に係る車両用シート装置を有する車両の概略構成を示している。この車両は、側面にフロントドアおよびリアドア等が設置される複数の乗降口1a,1bを具備する車室2が前輪車軸3と後輪車軸4との間に設けられたいわゆるミニバンタイプであり、上記車室2内には、フロアパネル5が左右のサイドシル6間に設けられるとともに、複数の乗員用シート7,8が上記フロアパネル5上に配置されている。すなわち、上記フロアパネル5の前部には、運転席シート7aおよび助手席シート7bからなる前列シート7が配置されるとともに、その後方側には、左右に分割された一対の独立シート8a,8bからなる後列シート8が配置されている。
また、上記各乗員用シート7,8には、それぞれシートクッション9と、シートバック10とが設けられるとともに、少なくとも上記助手席シート7bおよびその後方に位置する独立シート(以下、助手席側後列シートという)8bには、そのシートクッション9を揺動可能に支持する支持部材11A,11Bが設けられている。そして、図1に示すように略水平な使用状態に設置された上記助手席シート7bおよび助手席側後列シート8bのシートクッション9を、図2に示すように、上方に揺動変位させて跳ね上げることにより、前後幅が縮小された格納状態に変位させるように構成されている。
上記フロアパネル5の車幅方向中央部には、図3および図4に示すように、車体の前後方向に延びる所定幅のトンネル部12が上方に向けて突設されるとともに、フロアパネル5の左右両側端部が上記サイドシル6の内側面に固着されている。また、上記フロアパネル5の下面には、車体の前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム14が固着されるとともに、その前端部には、車体前部のエンジンルーム内に延びる左右一対のフロントサイドフレーム15が一体的に設けられている。
上記フロアパネル5の上面には、トンネル部12とサイドシル6とを連結する前後一対のフロアクロスメンバ16,17が固着されている。また、上記トンネル部12の下方には、燃料タンク18が車体の前後方向に延びるように設置されている(図5参照)。上記トンネル部12の上面一側辺部(助手席シート7b側の側辺部)に沿って凹部12aが形成され、この凹部12a内に助手席シート7bの内側辺部を支持するシートレール部材19が設置されている。
上記サイドシル6は、アウタパル6aおよびインナパネル6bを有し、その上下に設けられた接合フランジ部が互いに接合されることにより車体の前後方向に延びる閉断面を形成している。そして、上記インナパネル6bの上面内側辺部に沿って凹部6cが形成され、この凹部6c内に上記助手席シート7bの外側辺部を支持するシートレール部材20が設置されている。
上記シートレール部材19,20は、上面が開口した溝型鋼等からなり、その内部にスライドプレート21,22の下端部が挿入されるように構成されている。そして、上記スライドプレート21,22の下端部に設けられた水平軸により回転自在に支持された左右一対のスライドローラ23が、上記シートレール部材19,20の底部に沿って転動する等により、スライドプレート21,22および助手席シート7bが車体の前後方向にスライド変位するようになっている。
上記両スライドプレート21,22のうち車体の内方側に位置するスライドプレート21には、図6〜図10に示すように、助手席シート7bを所望の前後位置に係止する係止機構24が設けられている。また、上記スライドプレート21を支持するシートレール部材19、つまり上記両シートレール部材19,20のうち車体の内方側に位置するシートレール部材19には、助手席シート7bの後方移動を所定の位置で規制するストッパー機構25が設けられている。
上記係止機構24は、スライドプレート21の側面に揺動可能に支持されたロックプレート26と、このロックプレート26を揺動操作する操作レバー27とを有し、上記ロックプレート26の下端部には係止突起26aがシートレール部材19側に突設されるとともに、このシートレール部材19の側面にはスロット28が所定間隔で形成されている。そして、助手席シート7bの前後位置が調節された状態で、シートレール部材19のスロット28に上記ロックプレート26の係止突起26aが選択的に係合されることにより、上記スライドプレート21および助手席シート7bの前後移動が拘束されるようになっている。また、上記操作レバー27によりロックプレート26をロック解除方向に揺動変位させて係止突起26aをスロット28から離脱させると、上記係止機構24による係止状態が解除されてスライドプレート21および助手席シート7bの前後移動が許容されることになる。
上記ストッパー機構25は、シートレール部材19の下面に固着された基板29と、この基板29の上面に支持されたストッパー部材30と、上記基板29の下面に基端部が支持されたロックプレート31と、このロックプレート31を揺動操作する操作レバー32とを有している。上記ストッパー部材30は、基板29に突設された縦軸33を支点に回動可能に支持された支持部30aと、この支持部30aの側端から上方に突設された起立部30bとその上端部に取り付けられた水平部30cとを有している。
そして、通常時には、上記ストッパー部材30の起立部30bに形成された係合孔34に上記ロックプレート31の上端部が嵌入されることにより、ストッパー部材30の回動変位が規制されている。この状態で上記助手席シート7bが後退して図9に示すように、スライドプレート21の後端部が上記ストッパー部材30の水平部30cに当接すると、上記スライドプレート21の後方移動が上記ストッパー機構25のストッパー部材30により規制されることになる。このストッパー機構25による助手席シート7bの後退規制位置は、後方の助手席側後列シート8bに着座した乗員の膝等に助手席シート7bが当接するのを防止し得るように、通常の使用状態にある助手席側後列シート8bのシートクッション9のやや前方側に設定されている。
上記規制位置に助手席シート7bが到達した時点で、操作レバー32によってロックプレート31をロック解除方向に揺動変位させ、その上端部を上記係合孔34から離脱させることにより、上記ストッパー部材30の回動変位が許容されるように構成されている。この結果、ストッパー部材30によるスライドプレート21の後退規制状態が解除され、助手席シート7bを後方に移動させる押圧力が作用すると、図10に示すように、ストッパー部材30が縦軸33を支点に回動変位しつつ、上記スライドプレート21および助手席シート7bが後退することが可能となる。
助手席シート7bの後方に位置する助手席側後列シート8bには、そのシートクッション9を水平な使用状態に係止するロックアーム36が設けられている。また、上記ストッパー部材30の水平部30cには、上記ロックアーム36によるシートクッション9のロック状態を解除する駆動レバー37が一体に設けられるとともに、この駆動レバー37と、上記ロックアーム36とがワイヤー38により一体に連結されている。そして、上記駆動レバー37の回動変位がワイヤー38を介して上記ロックアーム36に伝達されることにより、このロックアーム36がロック状態解除方向に駆動されるようになっている。
すなわち、上記助手席側後列シート8bのシートクッション9の下方に位置するフロアパネル5上には、図11〜図13に示すように、上記ロックアーム36が揺動可能に支持されるとともに、上記シートクッション9の下面には、ロックアーム36に係合されるストライカ39が設けられている。また、上記助手席側後列シート8bのシートクッション9は、支持部材11Bに設けられた支持軸40を支点にして揺動可能に支持されるとともに、この支持軸40と上記支持部材11Bとに係止されたねじりコイルばね等からなる付勢手段41により上方に付勢されている。
そして、通常時には、図示を省略したねじりコイルばね等からなる付勢部材の付勢力に応じ、上記ロックアーム36がストライカ39に係合されることにより、図11に示すように、上記付勢手段41の付勢力に抗して助手席側後列シート8bのシートクッション9が略水平に係止され、このシートクッション9上に乗員が着座可能な使用状態に上記助手席側後列シート8bが保持されている。また、上記駆動レバー37、ワイヤー38および付勢手段41等からなる駆動機構により、上記助手席シート7bの後退操作に連動して助手席側後列シート8bのシートクッション9が跳ね上げられて格納状態に移行するようになっている。
具体的には、上記ストッパー機構25による助手席シート7bの後退規制状態を解除して助手席シート7bを後方に移動させる押圧力を作用させると、図10に示すように、ストッパー部材30および上記駆動レバー37が縦軸33を支点に回動変位するととともに、上記ワイヤー38を介してストライカ39との係合が解除される方向にロックアーム36が駆動されることより、図12に示すように、上記ロックアーム36による助手席側後列シート8bのシートクッション9の係止状態が解除される。これにより上記付勢手段41の付勢力に応じ、シートクッション9が上記支持軸40を支点にして上方に揺動変位し、図13および図14に示すように、シートクッション9が跳ね上げられて、このシートクッション9とシートバック10とが起立状態で相対向した格納状態、つまり助手席側後列シート8bの前後幅が縮小されるようになっている。
上記のように助手席側後列シート8bのシートクッション9を跳ね上げてその前後幅を縮小した格納状態で、その通常使用状態に対応する位置(跳ね上げられる前に上記シートクッション9が設置されていた位置)まで助手席シート7bを後退させ得るように、上記シートレール部材19,20の後端部が助手席側後列シート8bの通常使用位置まで延設されている。
また、上記助手席シート7bは、図15に示すように、支持部材11Aに設けられた支持軸42を支点にシートクッション9が上方に揺動変位して跳ね上げられることにより、このシートクッション9とシートバック10とが起立状態で相対向した格納状態に変位可能に構成されるとともに、この格納状態でインストルメントパネル43に近接した位置まで助手席シート7bを前進させ得るように、上記シートレール部材19,20の前端部がインストルメントパネル43の下端部近傍まで延設されている。
また、車室2の後部側面には、後列シート8に着座した乗員を保護するためのシートベルト44を巻き取るリトラクタ45と、シートベルト44を車体の上方側において支持するアンカー46と、シートベルト44の先端部を車体側に係止するバックル(図示せず)等を有する三点式シートベルト機構47が設けられている。このシートベルト機構47は、図14に示すように、助手席側後列シート8bの通常使用状態に対応する位置まで助手席シート7bを後退させた場合に、この助手席シート7b用としても利用可能な位置に設置されている。
上記構成において係止機構24による助手席シート7bの拘束状態を解除することにより、図1に示す通常位置(運転席シート7aの側方位置)から、車体の後方側に助手席シート7bを移動させる際には、上記助手席シート7bが、通常の使用状態にある後列シート8のシートクッション9のやや前方側に到達した時点で、上記ストッパー機構25により助手席シート7bの後退が規制される。
この状態から、助手席シート7bをさらに後退させるためには、上記ストッパー機構25による後退規制状態を解除した後、車体の後方側に助手席シート7bをスライド変位させてストッパー部材30を回動変位させることにより、上記駆動レバー37をロックアーム36のロック解除方向に駆動する。この結果、上記ロックアーム36による助手席側後列シート8bのシートクッション9の係止状態が解除され、このシートクッション9が付勢手段41に付勢力に応じて跳ね上げられることにより格納状態に移行する。このため、助手席シート7bを上記シートレール部材19,20に沿ってさらに後退させることが許容され、図14に示すように、助手席側後列シート8bの通常使用状態に対応する位置まで助手席シート7bを後退させることが可能となる。
上記のように車室2内に、運転席シート7aおよび助手席シート7bからなる前列シート7が配設されるとともに、その後方側に後列シート8が配設された車両において、助手席シート7bの後方に配設された助手席側後列シート8bを、通常の使用状態と前後幅が縮小された格納状態とに変位可能に構成するとともに、上記助手席シート7bを、運転席シート7aの側方位置から格納状態となった助手席側後列シート8bの通常使用状態に対応する位置まで後退可能に支持したため、簡単な構成で助手席シート7bの可動範囲を効果的に拡大して車室内スペースを有効に利用することができるとともに、上記運転席シート7aおよび助手席シート7bに着座する乗員が利用可能な自由空間を大幅に拡大することができる。
すなわち、上記助手席側後列シート8bのシートクッション9を上方に揺動変位させて跳ね上げることにより、助手席シート7bの後退領域上における助手席側後列シート8bの前後幅を縮小するように構成したため、この助手席側後列シート8bを取り外す等の繁雑な作業を要することなく、シートレール部材19,20に沿って前後移動する助手席シート7bの後退可能範囲を大幅に拡大して、助手席側後列シート8bの通常使用状態に対応した位置まで助手席シート7bを後退させることができる。したがって、助手席側後列シート8bを使用しない場合に、運転席シート7aの側方側および助手席シート7bの前方側に広い自由空間を形成してその有効利用を図ることができる。
そして、上記助手席側後列シート8bのシートクッション9を上方に揺動変位させる方向に付勢するねじりコイルばね等からなる付勢手段41と、上記ロックアーム36およびストライカ39からなるロック手段によるシートクッション9の係止状態を解除する上記駆動レバー37およびワイヤー38とからなる駆動機構により、助手席シート7bの後退操作に連動して上記シートクッション9を跳ね上げて格納状態に移行させるように構成したため、助手席シート7bに着座した乗員が車両から降りて上記助手席側後列シート8bのシートクッション9を持って上方に揺動変位させる等の作業を要することなく、助手席シート7bに着座した状態で助手席側後列シート8bを格納状態に移行させた後、上記の位置に助手席シートbを後退させることができる。
また、上記実施形態では、通常の使用状態にある後列シート8のシートクッション9のやや前方側に上記助手席シート7bが到達した時点で、上記ストッパー機構25により助手席シート7bの後退を規制するように構成したため、この助手席シート7bを後退させる際に、上記助手席側後列シート8bに着座した乗員の膝等に助手席シート7bが当接するのを効果的に防止できるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、助手席側後列シート8bのシートクッション9を跳ね上げることにより、助手席シート7bの後退領域上における助手席側後列シート8bの前後幅を縮小するように構成した場合には、支持部材11Bに設けられた支持軸40を支点にして上記シートクッション9を上方に揺動変位させるだけで助手席側後列シート8bの前後幅を容易に縮小できるという利点がある。
上記実施形態では、後列シート8を左右に分割された複数の独立シート8a,8bにより構成するとともに、各独立シート8a,8bを個別に格納可能に構成したため、運転席シート7aの後方側に位置する独立シート8aを通常の使用状態に維持しつつ、上記助手席シート7bを、格納状態とした助手席側後列シート8bの通常使用位置に対応した位置に移動させることにより、図16に示すように、上記独立シート8aの側方に助手席シート7bを位置させることができる。したがって、助手席シート7bの前方側に広い自由空間を形成することができるとともに、この助手席シート7bおよび上記独立シート8aに複数の乗員が並んで着座できる等の利点がある。
特に、上記助手席側後列シート8bを格納状態として助手席シート7bを後方に移動させることにより、この助手席シート7bのシートクッション9と、運転席シート7aの後方側に位置する上記独立シート8aのシートクッション9とが連続した座面を構成するように両シートクッション9の設置高さを略同一とした場合には、この助手席シート7bおよび上記独立シート8aのシートクッション9を一体化して利用できるため、車両用シートの使い勝手を効果的に向上させることができる。なお、上記のように格納状態とした助手席側後列シート8bを通常の使用位置よりもやや後方に移動させることにより、この助手席シート7bのシートクッション9と、運転席シート7a側の独立シート8aのシートクッション9とにより完全に連続した座面が構成されるようにしてもよい。
上記実施形態では、助手席シート7bのシートクッション9を上方に揺動変位させて跳ね上げることにより、助手席シート7bの前後幅を縮小した格納状態とするように構成したため、乗員用シート7,8の配列パターンを、さらに効果的に多様化できるという利点がある。例えば、図17に示すように、助手席シート7bおよび助手席側後列シート8bの両方を格納状態として上記助手席シート7bを、助手席側後列シート8bの通常使用状態に対応する位置まで後退させることにより、運転席シート7aの側方に極めて広い自由空間を形成することが可能である。
また、図15に示すように、助手席シート7bのシートクッション9を上方に跳ね上げた格納状態として助手席シート7bを車室前方のインストルメントパネル43に近接した位置に移動させ得るように構成した場合には、助手席シート7bの後方側に広い自由空間を形成することができるため、後列シート8に対する乗員の乗降性を効果的に向上できるという利点がある。さらに、図16に示すように、上記助手席シート7bのシートクッション9を上方に跳ね上げた格納状態として車室前方のインストルメントパネル43に近接した位置に助手席シート7bを移動させるとともに、助手席側後列シート8bを上記格納状態とすることにより、運転席シート7aおよびその後方に位置する独立シート8aの側方に広い自由空間を形成できるという利点がある。
また、図17の仮想線で示すように、助手席シート7bにチャイルドシート54を装着可能に構成した場合には、このチャイルドシート54が装着された助手席シート7bを、格納状態とした上記助手席側後列シート8bの通常使用位置に対応した位置に移動させることにより、運転席シート7aの後方に位置する独立シート8aに着座した乗員が、上記チャイルドシート54上の子供に対する世話を行うのに便利なように乗員用シートを配列できるともに、上記チャイルドシート54を車体の後方側に位置させることにより、その安全性を向上させることができるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、車室2の側面に複数の乗降口1a,1bが設けられた車両において、例えば図14および図17に示すように、助手席シート7bを、格納状態とした上記助手席側後列シート8bの通常使用位置に対応した位置に移動させるように構成した場合には、上記運転席シート7aおよび助手席シート7bに対して多様な方向から乗員が乗降することが可能であるため、その乗降性を効果的に向上させることができるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、車室2の後部側面に後列シート8に着座した乗員を保護するためのシートベルト機構47を設けるとともに、図14に示すように、助手席側後列シート8bの通常使用状態に対応する位置まで助手席シート7bを後退させた場合に、この助手席シート7b用として利用可能な位置に上記シートベルト機構47を設置したため、上記のように乗員用シートの配列パターンを多様化したにも拘わらず、簡単な構成で上記シートベル機構47により乗員の安全性を確保できるという利点がある。
なお、運転席シート7aの後方側に配設された独立シート8aを、上記助手席側後列シート8bと同様に、通常の使用状態と前後幅が縮小された格納状態とに変更可能に構成するとともに、運転席シート7aを、上記助手席シート7bと同様にシートレール部材に沿って車体の前後方向にスライド変位させることにより、上記格納状態となった独立シート8aの通常使用状態に対応する位置まで後退させ得るように支持し、かつ上記運転席シート7aの後退操作に連動して上記独立シート8bを格納状態に移行させる上記付勢手段41、上記駆動レバー37およびワイヤー38等からなる駆動機構を設けた構造としてもよい。
また、車室2内に、運転席シート7aおよび助手席シート7bの後方側に配設された前列シート(実質的には中間列シート)が配設されるとともに、その後方側に後列シート8が配設された車両において、上記後列シート8を、通常の使用状態と前後幅が縮小された格納状態とに変更可能に構成するとともに、上記中間列シートからなる前列シートを、格納状態となった後列シート8の通常使用状態に対応する位置まで後退させ得るように支持し、かつ上記前列シートの後退操作に連動して後列シートを格納状態に移行させる駆動機構を設けた構造としてもよく、この場合には、乗員用シートの配列パターンを、さらに効果的に多様化することができる。
なお、車室2内の下方に配設されたシートレール部材19,20に沿って助手席シート7bを車体の前後方向に移動可能に支持してなる上記実施形態に代え、上記助手席シート7bを前後移動可能に支持するリンク機構を設けることにより、この助手席シート7bを、運転席の側方位置から格納状態となった助手席側後列シート8bの通常使用状態に対応する位置まで後退可能に支持することも可能である。しかし、上記リンク機構により助手席シート7bを前後移動可能に構成した場合には、構造が複雑になるとともに移動可能な範囲が制限されるため、上記シートレール19,20に沿って助手席シート7b等からなる前列シートを前後移動可能に構成することが好ましい。
また、上記付勢手段41に付勢力に応じて助手席側後列シート8bのシートクッション9を跳ね上げて格納状態に移行させるように構成された上記実施形態に代え、あるいは上記付勢手段41に加えて、図19および図20に示すように、助手席側後列シート等からなる後列シート8のシートクッション9を揺動変位させる駆動リンク51を設け、この駆動リンク51を助手席シート等からなる前列シート7の後退操作に応じて伸長させる方向に駆動することにより、後列シート8を格納状態に移行させるように構成してもよい。
さらに、上記後列シート8のシートクッション9を揺動変位させる電動駆動機構または駆動シリンダ等を設け、助手席シート7b等からなる前列シート7が後退操作されたことを検出する検出手段の出力信号に応じ、上記電動駆動機構または駆動シリンダ等を作動させることにより、上記後列シート8のシートクッション9を自動的に跳ね上げて後列シート8を格納状態に移行させるように構成してもよい。
また、図21に仮想線で示すように、上記支持軸40を支点に助手席側後列シート等からなる後列シート8のシートバック10を傾動可能に支持することにより、このシートバック10を車体の前方側に傾動させてシートクッション9上に折畳むとともに、このシートクッション9を揺動可能に支持する支持リンク52を設け、上記シートバック10をシートクッション9上に折畳んだ状態で、支持リンク52により後列シート8bを支持しつつ、図外の電動駆動機構また駆動シリンダ等の駆動力に応じて車体の前方側に揺動変位させることにより、図22に示すように、フロアパネル5に設けられた格納用凹部53内に上記助手席側後列シート8bを格納されるように構成してもよい。この構成によれば、上記助手席シート7bの後退領域、つまりそのシートクッション9の移動領域上における上記助手席側後列シート8bの前後幅を0に縮小した格納状態とすることができるため、その上方に助手席シート7bを移動させることにより、後方側への助手席シート7bの移動可能範囲をさらに拡大できるという利点がある。
本発明に係る車両用シート装置の実施形態を示す側面図である。 本発明に係る車両用シート装置の実施形態を示す斜視図である。 フロアパネルの具体的構成を示す平面図である。 フロアパネルの具体的構成を示す斜視図である。 シートレール部材の設置状態を示す正面断面図である。 助手席シートの係止機構およびストッパー機構の具体的構成を示す斜視図である。 係止機構の具体的構成を示す正面図である。 ストッパー機構の具体的構成を示す正面図である。 スライドプレートの係止状態を示す平面図である。 スライドプレートの係止解除状態を示す平面図である。 助手席側後列シートのシートクッションを係止した状態を示す側面図である。 助手席側後列シートのシートクッションの係止解除状態を示す側面図である。 助手席側後列シートのシートクッションを跳ね上げた状態を示す側面図である。 助手席シートを後退させた状態を示す側面図である。 助手席シートを前進させた状態を示す側面図である。 助手席シートを後退させた状態を示す平面図である。 チャイルドシートの設置状態を示す平面図である。 助手席側後列シートを格納するとともに助手席シートを前進させた状態を示す平面図である。 本発明の別の実施形態を示す側面図である。 前列シートを後退させた状態を示す側面図である。 本発明のさらに別の実施形態を示す側面図である。 後列シートを車体の下方に格納した状態を示す側面図である。
符号の説明
1a,1b 乗降口
2 車室
7 前列シート
7a 運転席シート
7b 助手席(前列シート)
8 後列シート
8a 独立シート
8b 助手席側後列シート(独立シート)
9 シートクッション
10 シートバック
25 ストッパー機構
37 駆動レバー(駆動機構)
38 ワイヤー(駆動機構)
41 付勢手段(駆動機構)

Claims (5)

  1. 車室内に、前列シートが配設されるとともに、その後方側に後列シートが配設された車両において、上記後列シートを、通常の使用状態と前後幅が縮小された格納状態とに変位可能に構成するとともに、上記前列シートを、格納状態となった後列シートの通常使用状態に対応する位置まで後退可能に支持し、かつこの前列シートの後退操作に連動して上記後列シートを使用状態から格納状態に移行させる駆動機構を設けたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 通常の使用状態にある後列シートのシートクッションに近接した位置に前列シートが後退した時点で、前列シートの後退を規制するストッパー機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 運転席シートとその側方に位置する助手席シートとからなる前列シートを備え、助手席シートの後方に位置する後列シートを、通常の使用状態と前後幅が縮小された格納状態とに変位可能に構成するとともに、上記助手席シートを、格納状態となった後列シートの通常使用状態に対応する位置まで後退可能に支持し、かつこの助手席シートの後退操作に連動して上記後列シートを使用状態から格納状態に移行させる駆動機構を設けたことを特徴とする車両用シート装置。
  4. 後列シートのシートクッションを上方に揺動変位させて跳ね上げることにより、前列シートの後退領域上における後列シートの前後幅を縮小することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用シート装置。
  5. 後列シートを左右に分割された複数の独立シートにより構成するとともに、各独立シートを個別に格納状態とするように構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用シート装置。
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