JP6428195B2 - 車両のバックドア構造 - Google Patents
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Description
そして、インナパネルは、その上端部がヒンジを介して車体に揺動可能に取着されている。
また、インナパネルの車幅方向両側で上下方向の中間部にそれぞれバックドアの開動作を補助するガススプリングの取り付け部が設けられている。
また、インナパネルの下部の車幅方向の中間部に、バックドアの閉塞状態を保持するロック機構を構成するラッチの取り付け部が設けられている。
したがって、バックドアの開閉動作に伴い、ガススプリングの取り付け部の2箇所とラッチの取り付け部の1箇所との合計3箇所に対して荷重が集中して入力することになる。
そのため、バックドアの耐久性の向上を図る観点から如何にしてインナパネルの剛性を確保するかが重要となる。
引用文献1には、インナパネルの上下方向中間部に車幅方向に延在する横ビードと、横ビードに対して車幅方向外側に位置する部位とラッチの取り付け部が配置される部位とを連結する連結ビードとを設けるようにした技術が提案されている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、バックドアの耐久性の向上を図る上で有利な車両のバックドア構造を提供することを目的とする。
請求項2記載の発明は、前記一対の第2のビード部と前記第3のビード部とは突出高さが異なることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記一対の第2のビード部と前記第3のビード部の突出高さは、前記一対の第2のビード部の方が前記第3のビード部よりも大きいことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記第1のビード部は、前記パネル本体の下辺に沿って延在し前記ラッチ取付部が設けられた下辺部を有し、前記第1のビード部の下辺部と、前記一対の第2のビード部と、前記第3のビード部とによって囲まれる前記パネル本体の部分にラッチの取り付け作業を行なうための作業孔が形成されていることを特徴とする。
そのため、第1、第2、第3のビード部によってインナパネルの剛性を高めつつ、荷重がインナパネルで分散されるため、バックドアの耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、2箇所のガススプリングの取り付け部および1箇所のラッチの取り付け部の3箇所を補強するリンフォース(補強部材)を設けるに際して、それらリンフォースの大きさや厚さを最小限に抑制でき、車体の軽量化および操縦安定性の向上を図る上で有利となる。
また、一対の第2のビードがバックドアの輪郭内で車両幅方向の内側に凸状に湾曲しているため、ラッチ取付部に対する応力集中を回避しつつ、一対の第2のビードの車幅方向外側に位置するインナパネルの箇所の面積を確保できる。そのため、ロボットアームによりインナパネルを運搬保持する上で有利となる。また、一対の第2のビードの下部の間の寸法を確保できるため、ラッチ取り付け用の作業孔を形成する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、高さが異なる第1のビード部と第2のビード部との接合箇所に加わる応力集中を低減でき、インナパネルの耐久性の向上を図る上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、第3のビード部を第2のビード部よりもへこませることで、バックドアの車幅方向の中央においてインナパネルとバックドアトリムとの間に上下に延在する空間を確保でき、その空間を利用して電装部品用のハーネスを引き回すことができ、荷室スペースを確保する上で、また、美観を確保する上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、インナパネルの剛性を損なうことなく大きな作業孔を設けることができ、ラッチをラッチの取り付け部に取り付ける作業の効率化を図る上で有利となる。
図1、図2に示すように、車両10は、車体12を有し、車体12の後部には、車室側に連通するバックドア開口部14と、バックドア開口部14を開閉するバックドア16とが設けられている。
なお、本明細書において左右方向は車両10の前方を向いた状態で規定するものとする。また、図中、矢印Lは車両の左方を示し、矢印Rは車両の右方を示す。
なお、インナパネル20の車室側は、内装部品である不図示のバックドアトリムで覆われており、バックドアトリムとインナパネル20との間の空間に不図示の電装部品に接続された不図示のハーネスが引き回されている。
インナパネル20は、パネル本体22と、枠状ビード部24と、第1のビード部26と、一対の第2のビード部28と、第3のビード部30と、ガススプリング取付部32と、ラッチ取付部34とを備えている。
パネル本体22の上部には車幅方向に横長のリアガラス38(図2(A)参照)が嵌め込まれる開口2202が形成されている。
枠状ビード部24は、開口2202の上方のパネル本体22の箇所で車幅方向に延在する上部2402と、上部2402の延在方向の両端から開口2202の両側を通って下方に延在する両側の側部2404と、パネル本体22の下辺に沿って延在し両側の側部2404の下端を接続する下部2406とを有している。
環状シール面2410は、バックドア16の閉塞時、車体12後部のバックドア開口部14の内周全周に沿って設けられた不図示の環状のウェザーストリップに当接することでバックドア16とバックドア開口部14との隙間を閉塞する。
第1のビード部26は、開口2202の下部2406の車幅両端に位置するパネル本体22の箇所から下方に延在する両側の側辺部2602と、両側の側辺部2602を接続しパネル本体22の下辺に沿って延在する下辺部2604とを有している。
両側の側辺部2602は、両側の側部2404の内側に沿って延在し、下辺部2604は、下部2406の上側に沿って延在している。
なお、第1のビード部26と開口2202との間に車幅方向に間隔をおいて開口27A、27B、27Cが設けられている。
言い換えると、第1のビード部26は、一対のガススプリング取付部32付近からバックドア開口部14に沿って配されている。
また、第2のビード部28が接続される一対のガススプリング取付部32付近の第1のビード部26の箇所Pは、ラッチ取付部34の車幅方向両側の箇所よりも車両幅方向外側に一定の間隔をおいて配置されている。
一対の第2のビード部28は、第1のビード部26から上方に至るにつれて互いに離れる方向に傾斜して延在している。
なお、図1に示すように、左側の第2のビード部28と、枠状ビード部24の左側の側部2404と、枠状ビード部24の下部2406とで囲まれる領域に開口29Aが形成され、右側の第2のビード部28と、枠状ビード部24の右側の側部2404と、枠状ビード部24の下部2406とで囲まれる領域に開口29Bが形成されている。
言い換えると、一対の第2のビード部28は、一対のガススプリング取付部32付近の第1のビード部26の箇所と後述するラッチ取付部34の車幅方向両側の箇所とをそれぞれ接続している。
また、一対の第2のビード部28は、バックドア16の輪郭内で車両幅方向の内側に凸状に湾曲している。
すなわち、第3のビード部30は、一対の第2のビード部28との間に車両幅方向に配されている。
本実施の形態では、図2(C)に示すように、パネル本体22の車幅方向両側の縁部を接続する想像線Lからの一対の第2のビード部28の高さをH1、想像線からの第3のビード部30の高さをH2としたとき、一対の第2のビード部28の高さH1が第3のビード部30の高さH2よりも大きい。
ガススプリング40の取り付け部32は、パネル本体22に溶着された不図示のナットを含んで構成されている。
ガススプリング40は、バックドア16を開く方向に付勢することでバックドア16の開動作を補助するものであり、ガススプリング40の一端がインナパネル20の取り付け部32に取り付けられ、ガススプリング40の他端が車体12後部の上部で車幅方向両端部に取り付けられている。
ラッチ取付部34は、パネル本体22に溶着された不図示のナットを含んで構成されている。
ラッチ42は、車体12後部の下部で車幅方向の中間部に設けられたストライカ44と共にロック機構を構成するものであり、ラッチ42は、ストライカ44と係脱することでバックドア16の閉塞状態の閉塞状態の保持、保持の解除を行なう。
第1のビード部26の下辺部2604と、一対の第2のビード部28と、第3のビード部30とによって囲まれるパネル本体22の部分にラッチ42の取り付け作業を行なうための作業孔46が形成されている。
したがって、バックドア16の開閉時に2箇所のガススプリング40の取り付け部32および1箇所のラッチ取付部34の3箇所に集中して入力する荷重が、互いに接続された第1、第2、第3のビード部26、28、30によって分散されてインナパネル20によって受け止められる。
そのため、第1、第2、第3のビード部26、28、30によってインナパネル20の剛性を高めつつ、荷重がインナパネル20で分散されるため、バックドア16の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、2箇所のガススプリング40の取り付け部32および1箇所のラッチ取付部34の3箇所を補強するリンフォース(補強部材)を設けるに際して、それらリンフォースの大きさや厚さを最小限に抑制できる。
したがって、車体12の軽量化および操縦安定性の向上を図る上で有利となる。
また、一対の第2のビード部28がバックドア16の輪郭内で車両幅方向の内側に凸状に湾曲しているため、ラッチ取付部34に対する応力集中を回避しつつ、一対の第2のビード部28の車幅方向外側に位置するインナパネル20の箇所の面積を確保できる。そのため、ロボットアームによりインナパネル20を運搬保持する上で有利となる。また、一対の第2のビード部28の下部の間の寸法を確保できるため、ラッチ取り付け用の作業孔46を形成する上で有利となる。
そのため、高さが異なる第1のビード部26と第2のビード部28との接合箇所に加わる応力集中を低減でき、インナパネル20の耐久性の向上を図る上で有利となる。
すなわち、曲げ方向の力が第1のビード部26および第2のビード部28に加わった場合に、第1のビード部26および第2のビード部28の曲げに対する強さが同一であると、第1のビード部26および第2のビード部28の接合箇所に大きな応力集中が生じる。
これに対して、第1のビード部26と第2のビード部28との曲げに対する強さが異なれば、第1のビード部26および第2のビード部28の接合箇所に大きな応力集中が生じることが緩和されることになる。
すなわち、第2のビード部28を第3のビード部30よりもへこませることで、バックドア16の車幅方向の中央においてインナパネル20とバックドアトリムとの間に上下に延在する空間を確保できる。
したがって、バックドア16の車幅方向の中央において上下に延在する空間を利用して前記のハーネスを引き回すことができる。
したがって、ハーネス引き回し用の空間を形成するためにバックドアトリムに車室側に専用の凸状の形状を形成する必要がなく、荷室スペースを確保する上で、また、美観を確保する上で有利となる。
したがって、インナパネル20の剛性を損なうことなく大きな作業孔46を設けることができ、ラッチ42をラッチ取付部34に取り付ける作業の効率化を図る上で有利となる。
14 バックドア開口部
16 バックドア
18 アウタパネル
20 インナパネル
22 パネル本体
2202 開口
26 第1のビード部
2602 側辺部
2604 下辺部
28 一対の第2のビード部
30 第3のビード部
32 ガススプリング取付部
34 ラッチ取付部
46 作業孔
Claims (4)
- 車両後部のバックドア開口部を開閉するバックドアと、前記バックドアの車両幅方向両側にそれぞれ配置され前記バックドアの開閉力を補助する一対のガススプリングの一対のガススプリング取付部と、前記バックドアの下辺の車幅方向中央に配され前記バックドアの閉鎖状態を保持するラッチ部が配置されるラッチ取付部を有し、前記バックドアは、アウタパネルと、前記アウタパネルより車室内側に配置され接合されるインナパネルと、を備えた車両のバックドア構造であって、
前記インナパネルは、
リアガラスが嵌め込まれる開口が形成されたパネル本体と、
前記パネル本体に車室側に突出形成され、前記一対のガススプリング取付部付近から前記バックドア開口部に沿って延在し前記ラッチ取付部を有する第1のビード部と、
前記パネル本体に車室側に突出形成され、前記一対のガススプリング取付部付近の前記第1のビード部の箇所と前記ラッチ取付部の車幅方向両側の箇所とをそれぞれ接続する一対の第2のビード部と、
前記パネル本体に車室側に突出形成され、前記一対の第2のビード部との間に車両幅方向に延在し前記一対の第2のビード部が接続する第3のビード部とを備え、
前記一対の第2のビード部が接続される前記一対のガススプリング取付部付近の前記第1のビード部の箇所は、前記ラッチ取付部の車幅方向両側の箇所よりも車両幅方向外側に一定の間隔をおいて配置され、
前記一対の第2のビード部は、上下方向に対して斜めに延在し、前記バックドアの輪郭内で、車両幅方向内側に湾曲している、
ことを特徴とする車両のバックドア構造。 - 前記一対の第2のビード部と前記第3のビード部とは突出高さが異なる、
ことを特徴とする請求項1記載の車両のバックドア構造。 - 前記一対の第2のビード部と前記第3のビード部の突出高さは、前記一対の第2のビード部の方が前記第3のビード部よりも大きい、
ことを特徴とする請求項1または2記載の車両のバックドア構造。 - 前記第1のビード部は、前記パネル本体の下辺に沿って延在し前記ラッチ取付部が設けられた下辺部を有し、
前記第1のビード部の下辺部と、前記一対の第2のビード部と、前記第3のビード部とによって囲まれる前記パネル本体の部分にラッチの取り付け作業を行なうための作業孔が形成されている、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の車両のバックドア構造。
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