JP6589915B2 - 車両後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部構造に関する。
下記特許文献1には、トーイングヒッチメンバが開示されている。このトーイングヒッチメンバでは、車両後方側に設けられかつ車両幅方向に延在されたヒッチメンバ本体が、第1の連結部材、第2の連結部材及び第3の連結部材を介して車体へ固定されている。具体的には、第1の連結部材はリヤサイドメンバに固定され、第2の連結部材はサイドメンバアウタに固定され、第3の連結部材はロアバックパネルに固定されている。これにより、トーイングヒッチメンバを利用した牽引時にヒッチメンバ本体へ入力される荷重がリヤサイドメンバ、サイドメンバアウタ及びロアバックパネルへ分散して伝達される。
特開2007−99031号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたトーイングヒッチメンバでは、ヒッチメンバ本体が第1の連結部材、第2の連結部材及び第3の連結部材を介して車体に固定されているため、部品点数が増加し重量やコストが増加する。したがって、連結部材を少なくするのが望ましい。
一方、連結部材を少なくする場合は、車両骨格部材であるリヤサイドメンバに連結部材を固定するのが望ましい。この場合、ヒッチメンバ本体に牽引物から車両下方側への荷重が入力されると、荷重が連結部材を介してリヤサイドメンバへ伝達されることで、リヤサイドメンバを中心にリヤサイドメンバの車両幅方向内側部を車両下方側へ変位させる回転モーメントが車体に作用する。この際、ロアバックパネルの下端部には、車両幅方向外側に向かって作用する引張力が作用する。このロアバックパネルには、スペアタイヤの収納部を形成するために深絞り成形されたフロアパンの後端が接合されているが、フロアパンの後端にはロアバックパネルとの接合のためのフランジを設ける必要がある。このフランジを形成するためには、成形上フロアパンの深絞り部における後端をフロアパンの他の部位における後端部に対して車両前後方向でオフセットさせる必要があり、このオフセットした部位に合わせてロアバックパネルの一部も車両前後方向にオフセットさせる必要がある。したがって、ロアバックパネルの下端部に引張力が作用すると、ロアバックパネルにおける車両前後方向にオフセットした部位から引き伸ばされることでロアバックパネルが大きく変形する可能性がある。このため、ロアバックパネルとフロアパンとが接合される打点部に大きな応力が発生する可能性がある。したがって、上記先行技術はこれらの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、重量及びコストを抑制しながらトーイングヒッチメンバからの荷重入力時のロアバックパネルとリヤフロアパンとの打点部に作用する応力を抑制することができる車両後部構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両後部構造は、車両後部に設けられるリヤフロアパンの後端と当該リヤフロアパンの車両幅方向の両端部に取り付けられる左右一対のリヤサイドメンバの後端とが接合されると共に、前記リヤサイドメンバに取り付けられるトーイングヒッチメンバの連結部材が挿通可能とされた貫通孔と、前記リヤサイドメンバに対して車両幅方向内側に形成されかつ前記リヤフロアパンの後端における車両前後方向一方側にオフセットされた部位に対応して当該車両前後方向一方側にオフセットされたオフセット部と、前記リヤサイドメンバに対して車両幅方向内側に形成されかつ前記オフセット部とそれ以外の部位とを連結する傾斜壁部と、前記傾斜壁部に設けられると共に前記リヤフロアパンの後端の一部が溶接された打点部と、を有するロアバックパネルと、前記ロアバックパネルの傾斜壁部における前記打点部と前記リヤサイドメンバとの接合部との間に設けられ、前記オフセット部と同一方向に突出されている凸部と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、ロアバックパネルは、車両後部に設けられるリヤフロアパンの後端とリヤフロアパンの車両幅方向の両端部に取り付けられる左右一対のリヤサイドメンバの後端とに接合されている。また、ロアバックパネルは、リヤサイドメンバに取り付けられるトーイングヒッチメンバの連結部材が挿通可能とされた貫通孔と、リヤサイドメンバに対して車両幅方向内側に形成されかつリヤフロアパンの後端における車両前後方向一方側にオフセットされたオフセット部と、リヤサイドメンバに対して車両幅方向内側に形成されかつオフセット部とそれ以外の部位とを連結する傾斜壁部とを有している。このオフセット部は、リヤフロアパンの後端における車両前後方向一方側にオフセットされた部位と同一方向へ突出されている。また、傾斜壁部には、リヤフロアパンの後端の一部が溶接された打点部が設けられている。
ここで、リヤサイドメンバにトーイングヒッチメンバが取り付けられかつトーイングヒッチメンバに牽引物から車両下方側へ荷重が入力されると、リヤサイドメンバを中心にリヤサイドメンバの車両幅方向内側部を車両下方側へ変位させる回転モーメントが作用する。この回転モーメントが車体に作用すると、ロアバックパネルの下端部には車両幅方向外側へ引張力が作用する。この引張力によりロアバックパネルが引き伸ばされると、オフセット部がオフセット方向の反対側へ変位すると共に、オフセット部以外の部位はオフセット方向へと変位するため、傾斜壁部における打点部に応力が集中する。しかしながら、本発明のロアバックパネルにおける打点部と、リヤサイドメンバの接合部との間には、オフセット部と同一方向に突出された凸部が設けられている。したがって、ロアバックパネルに引張力が作用すると、凸部は作用する引張力により引き伸ばされて突出方向と反対側、すなわちオフセット方向と反対側へ変位してオフセット部以外の部位におけるオフセット方向への変位を略キャンセルする。これにより、ロアバックパネル全体の車両前後方向での変形が抑制され、傾斜壁部における打点部に作用するオフセット方向への応力を減少させることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両後部構造は、請求項1記載の発明において、前記凸部は、前記ロアバックパネルの下縁の一部を含んだ位置に設けられている。
請求項2記載の発明によれば、凸部は、ロアバックパネルの下縁の一部を含んだ位置に設けられている。すなわち、トーイングヒッチメンバに牽引物から車両下方側へ荷重が入力されると車両幅方向外側への引張力が最も作用するロアバックパネルの下縁に、凸部が設けられている。したがって、ロアバックパネルの下縁近傍の傾斜壁部の打点部には、それ以外の部位と比べてオフセット方向への応力がより集中するが、ロアバックパネルの下縁の一部を含んだ位置に設けられた凸部の変位によりこのロアバックパネルの下縁近傍の打点部に作用するオフセット方向への応力をより確実に減少させることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両後部構造は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記凸部は、車両後面視で車両下方側に向かうに連れて幅が広くなる略台形形状とされかつ下端部が前記ロアバックパネルと前記リヤサイドメンバとの接合部の車両下方側の範囲を含んで形成されている。
請求項3記載の発明によれば、凸部は車両後面視で車両下方側に向かうに連れて幅が広くなる略台形形状とされかつ下端部がロアバックパネルとリヤサイドメンバとの接合部の車両下方側の範囲を含んで形成されている。すなわち、凸部の上端部はロアバックパネルにおける傾斜壁部の打点部とリヤサイドメンバとの接合部との間に配置されると共に、凸部の下端部はリヤサイドメンバとの接合部の車両下方側の範囲を含んで形成されることで、凸部が形成される範囲を大きくすることができる。したがって、作用する引張力により凸部が突出方向と反対側、すなわちオフセット方向と反対側へ変位する範囲を大きくできるので、ロアバックパネルの打点部に作用するオフセット方向への応力を広い範囲にて減少させることができる。
請求項1記載の本発明に係る車両後部構造は、重量及びコストを抑制しながらトーイングヒッチメンバからの荷重入力時のロアバックパネルとリヤフロアパンとの打点部に作用する応力を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両後部構造は、トーイングヒッチメンバからの荷重入力時のロアバックパネルとリヤフロアパンとの打点部に作用する応力をさらに抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両後部構造は、トーイングヒッチメンバからの荷重入力時のロアバックパネルとリヤフロアパンとの打点部に作用する応力を広範囲にて抑制することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両後部構造を有する車両後部を示す断面斜視図である。 一実施形態に係る車両後部構造を有する車両後部を車両下方側から見た状態を示す平面図である。 図1におけるZ部を拡大して示した斜視図である。 図3におけるA−A線に沿って切断した状態を示す拡大断面図である。 一実施形態に係る車両後部構造を有するロアバックパネルを車両後側から見た状態を示す後面図である。 (A)は対比例に係る車両後部構造を有するロアバックパネルの変形状態を示す図5のB−B線に沿って切断した断面図に対応した概略断面図であり、(B)は一実施形態に係る車両後部構造を有するロアバックパネルの変形状態を示す図5のC−C線に沿って切断した断面図に対応した概略断面図である。 一実施形態に係る車両後部構造を有する車両後部を車両斜め下方側から見た状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る車両後部構造を有する車両後部を車両後側から見た状態を示す後面図である。
以下、図1〜図8を用いて、本発明の一実施形態について説明する。なお、図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
図1に示されるように、車両10のリヤアンダーボディ12は、リヤフロアパン14とロアバックパネル16とを有している。図2に示されるように、リヤフロアパン14の車両下方側かつ車両幅方向の両端部には、それぞれリヤアンダーボディ12の骨格の一部を構成する左右一対のリヤサイドメンバ18が設けられている。このリヤサイドメンバ18は、それぞれ車両前後方向を長手方向として延設された長尺状の部材であり、長手方向に直交する断面形状が略車両上下方向を板厚方向とした底壁部20と、底壁部20の車両幅方向両端からそれぞれ略車両上方側へ延設された左右一対の側壁部22(図7参照)と、それぞれの側壁部22の上端から互いに離間する方向に延設されかつ略車両上下方向を板厚方向とした左右一対のフランジ部24と、で車両上方側に向かって開口したハット型形状とされている。そして、リヤサイドメンバ18の左右一対のフランジ部24がそれぞれリヤフロアパン14の車両下側面26に接合されている。
リヤサイドメンバ18の車両前方側には、左右一対のリヤサスペンション(不図示)を支持するリヤサスペンションメンバ28の後端部が取り付けられている。また、リヤサイドメンバ18の後端には、略車両前後方向を板厚方向とするフランジ19(図5参照)が形成されている。
リヤフロアパン14は、車両平面視で略矩形の略車両上下方向を板厚方向とする板状部材とされており、車両幅方向の略中央部には、スペアタイヤ収納部30が深絞り成形により形成されている。このスペアタイヤ収納部30は、リヤフロアパン14の一般部32に対して車両下方側に配置されたフロアパン底壁部34と、フロアパン底壁部34と一般部32とを連結するフロアパン側壁部35とを含んで構成されている。なお、フロアパン側壁部35は、フロアパン底壁部34における車両後方側以外の範囲に一体的に設けられている。つまり、スペアタイヤ収納部30は、車両上方側及び車両後方側へ向かって開放されている。
リヤフロアパン14の後端には、車両上方側へ立設された図示しないフランジが形成されている。そして、このフランジは、ロアバックパネル16へ接合されている。また、リヤフロアパン14におけるフロアパン底壁部34の後端は、深絞り成形時に後端のフランジが破断しないようにリヤフロアパン14における一般部32の後端よりも車両後方側へオフセットされている。
図5に示されるように、ロアバックパネル16は、車両後面視で略矩形板状に形成されている。ロアバックパネル16の車両上方側は、車両後方側へ突出された突出部36が略車両幅方向に沿って形成されている。また、ロアバックパネル16の車両下方側は、リヤフロアパン14のフロアパン底壁部34の後端に対応してロアバックパネル16における一般面38よりも車両後方側へオフセットされたオフセット部40と、オフセット部40と一般面38とを連結すると共に車両幅方向外側へ向かうに連れて車両前方側へ傾けられた左右一対の傾斜壁部42とを有している。なお、ロアバックパネル16におけるオフセット部40は、リヤサイドメンバ18に対して車両幅方向内側に形成されている(図2参照)。
ロアバックパネル16におけるオフセット部40の下端部は、リヤフロアパン14のフロアパン底壁部34における後端のフランジとスポット溶接されている。また、ロアバックパネル16の左右一対の傾斜壁部42におけるオフセット部40以外の部位の近傍、すなわち一般面38の近傍(傾斜壁部42における車両幅方向中央より車両幅方向外側)では、リヤフロアパン14のフロアパン側壁部35における後端のフランジとスポット溶接された打点部44がそれぞれ設けられている。この打点部44は、複数のスポット打点により構成されており、車両幅方向外側へ向かうに連れて車両上方側へと傾けられている。
ロアバックパネル16の一般面38には、左右一対のリヤサイドメンバ18の後端のフランジ19とスポット溶接された接合部46がそれぞれ設けられている(図2も参照)。この接合部46は、一般面38における車両上下方向略中央に配置されている。また、接合部46には、ロアバックパネル16の板厚方向に貫通された貫通孔48が形成されている。具体的には、ロアバックパネル16におけるリヤサイドメンバ18の左右一対の側壁部22(図7参照)同士の間に対応した位置に車両上下方向を長手方向とする略矩形の貫通孔48が形成されている。
ロアバックパネル16の傾斜壁部42における打点部44とリヤサイドメンバ18との接合部46との間には、車両後方側へ突出された凸部50が左右一対に形成されている(なお、図5では、凸部50の有無を分かり易く示すため凸部50がロアバックパネル16の右側のみ設けられた状態を図示している)。この凸部50は、車両後面視で略台形形状とされており、上端部が傾斜壁部42の打点部44と一般面38におけるリヤサイドメンバ18との接合部46との間に配置されていると共に、下端部が傾斜壁部42の打点部44と一般面38におけるリヤサイドメンバ18の接合部46の車両下方側の範囲との間に配置されている。なお、凸部50の下端部は、ロアバックパネル16の下縁の一部を含んで構成されている。
また、凸部50の車両幅方向内側の端部52は、傾斜壁部42の打点部44に沿って車両下方側へ向かうに連れて車両幅方向内側へと傾けられている。なお、本実施形態では、一例として図3に示される凸部50における上底50Aの車両幅方向の寸法WAが約27mmに設定されていると共に、下底50Bの車両幅方向の寸法WBが約150mmに設定されている。また、図4に示される凸部50の車両後方側への突出量Pは、約3mmに設定されている。
図8に示されるように、車両10へ取り付けられるトーイングヒッチメンバ54は、ヒッチメンバ本体56と、左右一対の連結部材58とを有している。ヒッチメンバ本体56は、略車両幅方向を長手方向として延設された略角柱状に形成されており、車両幅方向中央部には図示しないヒッチピンが取り付けられる板状の一対のブラケット60が取り付けられている。
連結部材58は、ヒッチメンバ本体56の車両幅方向の両端部にそれぞれ取り付けられている。それぞれの連結部材58は、車両前後方向を長手方向としかつ車両幅方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されており、ヒッチメンバ本体56の車両幅方向両端部から車両前方側へと突出されている。また、図7に示されるように、この連結部材58は、ロアバックパネル16における貫通孔48(図5参照)にそれぞれ挿入されていると共に、リヤサイドメンバ18の車両幅方向外側の側壁部に形成された図示しない貫通孔に挿通された締結具62によってリヤサイドメンバ18に締結されている。すなわち、トーイングヒッチメンバ54は、ロアバックパネル16に直接固定されない構成とされている。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、ロアバックパネル16は、車両後部に設けられるリヤフロアパン14の後端とリヤフロアパン14の車両幅方向の両端部に取り付けられる左右一対のリヤサイドメンバ18の後端とに接合されている。また、ロアバックパネル16は、リヤサイドメンバ18の後端部に取り付けられるトーイングヒッチメンバ54の連結部材58が挿通可能とされた貫通孔48と、リヤサイドメンバ18に対して車両幅方向内側に形成されかつリヤフロアパン14の後端における車両前後方向一方側にオフセットされたオフセット部40と、リヤサイドメンバ18に対して車両幅方向内側に形成されかつオフセット部40以外の部位である一般面38とを連結する傾斜壁部42とを有している。このオフセット部40は、リヤフロアパン14の後端における車両前後方向一方側にオフセットされた部位と同一方向へ突出されている。また、傾斜壁部42には、リヤフロアパン14の後端の一部が溶接された打点部44が設けられている。
ここで、リヤサイドメンバ18にトーイングヒッチメンバ54が取り付けられかつトーイングヒッチメンバ54に牽引物から車両下方側へ荷重が入力されると、左右一対のリヤサイドメンバ18ひいては接合部46を中心にリヤサイドメンバ18の車両幅方向内側部を車両下方側へ変位させる回転モーメントM(図8参照)がそれぞれ作用する。この回転モーメントMが車体に作用すると、ロアバックパネル16の下端部には車両幅方向外側へ引張力T(図8参照)が作用する。ところで、図6(A)に示されるように、ロアバックパネル16に凸部50が形成されていない構成では、ロアバックパネル16に車両幅方向外側への引張力Tが作用すると、オフセット部40がオフセット方向と反対側(車両前方側)へ変位すると共に、一般面38はオフセット方向(車両後方側)へと変位する(図中二点鎖線)ため、傾斜壁部42における打点部44に応力が集中する。しかしながら、図6(B)に示されるように、本実施形態のロアバックパネル16における打点部44とリヤサイドメンバ18との接合部46との間には、オフセット部40と同一方向に突出された凸部50が設けられている。したがって、ロアバックパネル16に引張力Tが作用すると、凸部50は作用する引張力Tにより引き伸ばされて突出方向と反対側、すなわちオフセット方向と反対側へ変位(図中二点鎖線参照)してオフセット部40以外の部位におけるオフセット方向への変位を略キャンセルする。これにより、ロアバックパネル16全体の車両前後方向での変形が抑制され、傾斜壁部42における打点部44に作用するオフセット方向への応力を減少させることができる。これにより、重量及びコストを抑制しながらトーイングヒッチメンバ54からの荷重入力時のロアバックパネル16とリヤフロアパン14との打点部44に作用する応力を抑制することができる。
また、凸部50は、ロアバックパネル16の下縁の一部を含んだ位置に設けられている。すなわち、トーイングヒッチメンバ54に牽引物から車両下方側へ荷重が入力されると車両幅方向外側への引張力Tが最も作用するロアバックパネル16の下縁に、凸部50が設けられている。したがって、ロアバックパネル16の下縁近傍の傾斜壁部42の打点部44には、それ以外の部位と比べてオフセット方向への応力がより集中するが、ロアバックパネル16の下縁の一部を含んだ位置に設けられた凸部50の変位によりこのロアバックパネル16の下縁近傍の打点部44に作用するオフセット方向への応力をより確実に減少させることができる。これにより、トーイングヒッチメンバ54からの荷重入力時のロアバックパネル16とリヤフロアパン14との打点部44に作用する応力をさらに抑制することができる。
さらに、凸部50は車両後面視で車両下方側に向かうに連れて幅が広くなる略台形形状とされかつ下端部がロアバックパネル16とリヤサイドメンバ18との接合部46の車両下方側の範囲を含んで形成されている。すなわち、凸部50の上端部はロアバックパネル16における傾斜壁部42の打点部44とリヤサイドメンバ18との接合部46との間に配置されると共に、凸部50の下端部はリヤサイドメンバ18との接合部46の車両下方側の範囲を含んで形成されることで、凸部50が形成される範囲を大きくすることができる。したがって、作用する引張力Tにより凸部50が突出方向と反対側、すなわちオフセット方向と反対側へ変位する範囲を大きくできるので、ロアバックパネル16の打点部44に作用するオフセット方向への応力を広い範囲にて減少させることができる。これにより、トーイングヒッチメンバ54からの荷重入力時のロアバックパネル16とリヤフロアパン14との打点部44に作用する応力を広範囲にて抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、図2に示されるように、リヤフロアパン14におけるフロアパン底壁部34の後端は、深絞り成形時に後端のフランジが破断しないようにリヤフロアパン14における一般部32の後端よりも車両後方側へオフセットされているが、これに限らず、フロアパン底壁部34の後端が車両前方側へオフセットされていてもよい。この場合、ロアバックパネル16のオフセット部40及び凸部50は、フロアパン底壁部34の後端に対応して車両前方側へオフセット(突出)した構成とするのが望ましい。
また、凸部50は、車両後面視で略台形形状とされているが、これに限らず、矩形等その他の形状とされていてもよい。
さらに、凸部50は、ロアバックパネル16の下縁の一部を含んだ位置に設けられているが、これに限らず、ロアバックパネル16の下縁の一部を含まない位置に設けられていてもよい。
さらにまた、打点部44は、傾斜壁部42における一般面38の近傍(傾斜壁部42における車両幅方向中央より車両幅方向外側)に設けられた構成とされているが、これに限らず、凸部50が設けられることでロアバックパネル16全体の車両前後方向での変形が抑制されることから、傾斜壁部42におけるその他の部位に打点部44が設けられた構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
14 リヤフロアパン
16 ロアバックパネル
18 リヤサイドメンバ
40 オフセット部
42 傾斜壁部
44 打点部
46 接合部
48 貫通孔
50 凸部
54 トーイングヒッチメンバ
58 連結部材

Claims (3)

  1. 車両後部に設けられるリヤフロアパンの後端と当該リヤフロアパンの車両幅方向の両端部に取り付けられる左右一対のリヤサイドメンバの後端とが接合されると共に、前記リヤサイドメンバに取り付けられるトーイングヒッチメンバの連結部材が挿通可能とされた貫通孔と、前記リヤサイドメンバに対して車両幅方向内側に形成されかつ前記リヤフロアパンの後端における車両前後方向一方側にオフセットされた部位に対応して当該車両前後方向一方側にオフセットされたオフセット部と、前記リヤサイドメンバに対して車両幅方向内側に形成されかつ前記オフセット部とそれ以外の部位とを連結する傾斜壁部と、前記傾斜壁部に設けられると共に前記リヤフロアパンの後端の一部が溶接された打点部と、を有するロアバックパネルと、
    前記ロアバックパネルの傾斜壁部における前記打点部と前記リヤサイドメンバとの接合部との間に設けられ、前記オフセット部と同一方向に突出されている凸部と、
    を有する車両後部構造。
  2. 前記凸部は、前記ロアバックパネルの下縁の一部を含んだ位置に設けられている、
    請求項1記載の車両後部構造。
  3. 前記凸部は、車両後面視で車両下方側に向かうに連れて幅が広くなる略台形形状とされかつ下端部が前記ロアバックパネルと前記リヤサイドメンバとの接合部の車両下方側の範囲を含んで形成されている、
    請求項1又は請求項2記載の車両後部構造。
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