JP6575917B2 - 車体後部構造 - Google Patents
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Description
リアサイドフレームの下面を下り勾配に形成することにより、例えば、リアサイドフレームとリアバンパーとの高さ寸法が合わない場合に、リアバンパーにリアサイドフレームを上下方向においてあわせることが可能になる。
よって、例えばリアサイドフレームに後突により車体後方から衝撃荷重が入力した際に、リアサイドフレームが屈曲部から上下方向に変形することを抑制できる。
また、リアサイドフレームとアウトリガとのアウトリガ接合部が屈曲部に設けられている。よって、屈曲部をアウトリガで補強できる。これにより、リアサイドフレームが屈曲部から折れることを一層良好に抑制できる。
また、アウトリガとインナホイールアーチが連結部材で連結されている。よって、インナホイールアーチをアウトリガに連結部材で強固に連結できる。これにより、インナホイールアーチの、いわゆる口開きを連結部材で防止できる。
また、アウトリガのフランジが屈曲部から連結部材まで連続して延在されている。よって、屈曲部の剛性をフランジで一層高めることができる。これにより、リアサイドフレームが屈曲部から折れること一層良好に抑制できる。
ここで、リアサイドフレームの脆弱部より車体前方に屈曲部が設けられている。これにより、屈曲部に伝わる荷重を抑えることができ、リアサイドフレームが屈曲部から上下方向に変形することを一層良好に抑制できる。
左サイドシル21および右サイドシル21間にフロントフロアパネル23が設けられている。フロントフロアパネル23の車幅方向中央にフロアトンネル24が設けられている。
また、構成の理解を容易にするために、以下、左リアサイドフレーム12および左サスペンション支持部26を「リアサイドフレーム12」および「サスペンション支持部26」として説明する。また、左アウトリガ16、および左ホイールハウス18を、「アウトリガ16」および「ホイールハウス18」として説明する。
インナホイール33は、リアサイドフレーム12とアウトリガ16とに設けられている。インナホイールアーチ34は、インナホイール33およびアウトリガ16の車幅方向外側に設けられている。
第1内側壁51は、第1外側壁52に対して車幅方向内側に間隔をおいて配置されている。第1内側壁51の下端部51aおよび第1外側壁52の下端部52aに一般部53が連結されている。第1内側壁51の上端部51bから第1内フランジ54が車幅方向内側に向けて張り出されている。第1外側壁52の上端部52bから第1外フランジ55が車幅方向外側に向けて張り出されている。
この状態において、前下サイド部43の一般部53がリアフロアパネル14の下方に配置されている。一般部53は、リアフロアパネル14に対して平行(すなわち、略水平)に延びている。
この状態において、後下サイド部64の傾斜部73がリアフロアパネル14の下方に配置されている。傾斜部73は、リアフロアパネル14に対して一般部53から下方に傾斜するように延びている。
傾斜部73は、前端部に水平部73aを有する。水平部73aは、一般部53の後端部に沿って水平に延びている。水平部73aは、一般部53の後端部53aに重ね合された状態において、後端部53aに接合されている。この状態において、一般部53と傾斜部73との境界に屈曲部81が形成されている。
すなわち、リアサイドフレーム12は、前サイド部材36と、後サイド部材37との2部品を備えている。リアサイドフレーム12は中空状の閉断面に形成されている。リアサイドフレーム12は、下面12aにおいて一般部53と傾斜部73とを備えている。
具体的には、一般部53の後端部53aと傾斜部73の水平部73aとが重ね合された状態において、後端部53aの後端53bから傾斜部73の下り勾配が形成されている。下り勾配が形成される部位に屈曲部81が形成されている。
よって、例えばリアサイドフレーム12に車体後方から衝撃荷重F1が入力した際に、入力した衝撃荷重F1でリアサイドフレーム12の圧潰を脆弱部83から促進することができる。これにより、リアサイドフレーム12に入力した衝撃荷重F1を吸収できる。
これにより、屈曲部81に伝わる荷重を抑えることができ、リアサイドフレーム12が屈曲部81から上下方向に変形することを良好に抑制できる。
補強部材38は、補強内側壁86、補強外側壁87および補強底部88で断面U字状に形成されている。リアサイドフレーム12(詳しくは、後サイド部材37)の内部85に補強部材38が設けられることにより、リアサイドフレーム12が補強部材38で補強されている。
よって、補強部材38が2つの接合点91,92で補強されている。これにより、リアサイドフレーム12の剛性は補強部材38で一層高められている。
第1サスペンション取付部94は、リアサイドフレーム12の前端部12b側に設けられている。第2サスペンション取付部95は、第1サスペンション取付部94の車体後方に間隔をおいて設けられている。
具体的には、サスペンションスティフナ41は、スティフナ内側壁101と、スティフナ外側壁102と、スティフナ底部103と、スティフナ突出片104(図8参照)とを備えている。
よって、リアサイドフレーム12(前サイド部材36)のうち、第2サスペンション取付部95が取り付けられる部位がサスペンションスティフナ41により補強されている。
よって、屈曲部81がスティフナ突出片104(すなわち、サスペンションスティフナ41)で補強されている。これにより、リアサイドフレーム12が屈曲部81から折れること良好に抑制できる。
アウトリガ16は、第1辺106、アウトリガフランジ107および傾斜辺108で底面視略三角形に形成されている。
すなわち、リアサイドフレーム12とアウトリガ16とが接合されたアウトリガ接合部109が屈曲部81に設けられている。よって、屈曲部81がアウトリガ16で補強されている。これにより、リアサイドフレーム12が屈曲部81から折れることアウトリガ16で良好に抑制できる。
支持部114は、インナホイールアーチ34に沿って基部113から車幅方向外側に延び、インナホイールアーチ34の後端部34aに接合されている。よって、アウトリガフランジ107とインナホイールアーチ34とが連結部材112で連結されている。
また、アウトリガフランジ107は、屈曲部81から連結部材112まで連続して車幅方向に延在されている。よって、屈曲部81の剛性をアウトリガフランジ107で一層高めることができる。これにより、リアサイドフレーム12が屈曲部81から折れること一層良好に抑制できる。
例えば、前記実施形態では、リアサイドフレーム12は、下面12aに一般部53および傾斜部73を形成し、下面12aに屈曲部81を備えた例について説明したが、これに限らない。その他の例として、例えばリアサイドフレーム12の上面12cに屈曲部81を備えることも可能である。
その他の例として、例えば一般部53の後端部53aを下り勾配の傾斜状に延ばし、傾斜部73の前端部(すなわち、水平部73a)を傾斜状に形成することも可能である。この場合には、後端部53aの前端と水平部73aの前端との境界に屈曲部81が形成される。
10……車体後部構造
12……左右のリアサイドフレーム(リアサイドフレーム)
12a…リアサイドフレームの下面
12c…リアサイドフレームの上面
16……左右のアウトリガ(アウトリガ)
28……サスペンション装置
33……インナホイール
34……インナホイールアーチ
36……前サイド部材
37……後サイド部材
38……補強部材
39……接合部
41……サスペンションスティフナ
53……一般部
73……傾斜部
81……屈曲部
83……脆弱部
85……リアサイドフレームの内部
91,92…2つの接合点
94,95…第1、第2のサスペンション取付部(サスペンション取付部)
107…アウトリガフランジ(フランジ)
109……アウトリガ接合部
112…連結部材
Claims (5)
- リアサイドフレームは、上面または下面の少なくとも一方において、略水平に延びる一般部と、該一般部から上方また下方に傾斜する傾斜部とを備え、
前記リアサイドフレームは、前サイド部材と後サイド部材との2部品を備え、
前記一般部と前記傾斜部との境界となる屈曲部は、前記前サイド部材と後サイド部材との接合部に設けられ、
前記リアサイドフレームから車幅方向外側に延びるアウトリガを備え、
前記リアサイドフレームと前記アウトリガのアウトリガ接合部を前記屈曲部に設け、
前記アウトリガの車幅方向外側にインナホイールアーチを備え、
前記アウトリガと前記インナホイールアーチとを連結する連結部材を備え、
前記アウトリガは、
前記屈曲部から前記連結部材まで連続して延びるフランジを備える、
ことを特徴とする車体後部構造。 - 前記リアサイドフレームは、後突時に変形を促進する脆弱部を備え、
前記屈曲部は、前記脆弱部よりも車体前方に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。 - 前記リアサイドフレームを補強する補強部材を該リアサイドフレームの内部に備え、
前記補強部材は、車体前後方向において前記屈曲部と前記脆弱部との間に設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。 - 前記リアサイドフレームは、車体に接合されるとともに車体前後方向に互いに離間した少なくとも2つの接合点を備え、
前記補強部材は、前記2つの接合点の間に配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。 - 前記リアサイドフレームは、
サスペンション装置が取り付けられるサスペンション取付部と、
該サスペンション取付部を補強するサスペンションスティフナと、を備え、
前記サスペンションスティフナは、前記サスペンション取付部から前記屈曲部まで延設される、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体後部構造。
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