JP2586651Y2 - 下部車体構造 - Google Patents
下部車体構造Info
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- JP2586651Y2 JP2586651Y2 JP1992077362U JP7736292U JP2586651Y2 JP 2586651 Y2 JP2586651 Y2 JP 2586651Y2 JP 1992077362 U JP1992077362 U JP 1992077362U JP 7736292 U JP7736292 U JP 7736292U JP 2586651 Y2 JP2586651 Y2 JP 2586651Y2
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- JP
- Japan
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- frame
- reinforcement
- frame portion
- vehicle body
- distance
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体の前後方向に伸び
るリヤフレームを有する下部車体構造に関するものであ
る。
るリヤフレームを有する下部車体構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開昭60−157587
号公報に示されるように、閉断面構造のリヤフレーム内
にその縦壁に沿って車体の前後方向に伸びるとともに、
クロスメンバとの接合部においてリヤフレーム内の閉断
面を前後に仕切って節を形成するレインフォースメント
を配設することにより、上記クロスメンバから入力され
る横荷重に対してリヤフレームの変形を効果的に防止で
きるようにしたものが知られている。
号公報に示されるように、閉断面構造のリヤフレーム内
にその縦壁に沿って車体の前後方向に伸びるとともに、
クロスメンバとの接合部においてリヤフレーム内の閉断
面を前後に仕切って節を形成するレインフォースメント
を配設することにより、上記クロスメンバから入力され
る横荷重に対してリヤフレームの変形を効果的に防止で
きるようにしたものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記リヤフレームは、
通常サイドシルの後部から車体の後方側に伸びるように
設置され、その中間部に斜め上方に伸びるキックアップ
部が設けられ、リヤフレームの前部と後部との間に設置
高さの差が形成されている。このため、車体の後端部か
ら荷重が入力されると、この荷重に応じて上記リヤフレ
ームに曲げモーメントが作用することとなる。上記曲げ
モーメントを十分に支持するためには、リヤフレーム内
に配設されるレインフォースメントの板厚を大きくする
等により、上記キックアップ部の剛性を十分に確保する
必要があり、車体の重量が増大するという問題があっ
た。
通常サイドシルの後部から車体の後方側に伸びるように
設置され、その中間部に斜め上方に伸びるキックアップ
部が設けられ、リヤフレームの前部と後部との間に設置
高さの差が形成されている。このため、車体の後端部か
ら荷重が入力されると、この荷重に応じて上記リヤフレ
ームに曲げモーメントが作用することとなる。上記曲げ
モーメントを十分に支持するためには、リヤフレーム内
に配設されるレインフォースメントの板厚を大きくする
等により、上記キックアップ部の剛性を十分に確保する
必要があり、車体の重量が増大するという問題があっ
た。
【0004】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、簡単な構成でリヤフレームのキック
アップ部に作用する曲げモーメントに対する剛性を十分
に確保することができる下部車体構造を提供することを
目的としている。
されたものであり、簡単な構成でリヤフレームのキック
アップ部に作用する曲げモーメントに対する剛性を十分
に確保することができる下部車体構造を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る考案は、
サイドシルの設置部から車体の後方側に伸びる第1フレ
ーム部と、この第1フレーム部の後端から斜め上方に伸
びるキックアップ部と、このキックアップ部の後端から
車体の後方側に伸びる第2フレーム部とからなるリヤフ
レームを有する下部車体構造において、上記リヤフレー
ムの第1フレーム部の設置部から第2フレーム部の設置
部にかけて伸びるレインフォースメントをリヤフレーム
内に配設し、上記第1フレーム部の下端からレインフォ
ースメントの設置部までの距離を、上記第2フレーム部
の下端からレインフォースメントの設置部までの距離よ
りも大きく設定することにより、上記第1フレーム部の
下端から、リヤフレーム後端から入力される荷重に対応
する応力の中心点である強度中心までの間の距離を、第
2フレーム部の下端から、同強度中心までの距離よりも
大きく設定し、かつ上記第1フレーム部の底壁とレイン
フォースメントの底壁との間に、車体の前後方向に伸び
る閉断面を形成することにより、サイドシルと上記リヤ
フレームとの接合部を補強するように構成したものであ
る。
サイドシルの設置部から車体の後方側に伸びる第1フレ
ーム部と、この第1フレーム部の後端から斜め上方に伸
びるキックアップ部と、このキックアップ部の後端から
車体の後方側に伸びる第2フレーム部とからなるリヤフ
レームを有する下部車体構造において、上記リヤフレー
ムの第1フレーム部の設置部から第2フレーム部の設置
部にかけて伸びるレインフォースメントをリヤフレーム
内に配設し、上記第1フレーム部の下端からレインフォ
ースメントの設置部までの距離を、上記第2フレーム部
の下端からレインフォースメントの設置部までの距離よ
りも大きく設定することにより、上記第1フレーム部の
下端から、リヤフレーム後端から入力される荷重に対応
する応力の中心点である強度中心までの間の距離を、第
2フレーム部の下端から、同強度中心までの距離よりも
大きく設定し、かつ上記第1フレーム部の底壁とレイン
フォースメントの底壁との間に、車体の前後方向に伸び
る閉断面を形成することにより、サイドシルと上記リヤ
フレームとの接合部を補強するように構成したものであ
る。
【0006】請求項2に係る考案は、リヤフレームの第
1フレーム部をサイドシルの後部と並列に配設し、この
サイドシルと第1フレーム部との接合部に仕切板を設
け、この仕切板によって上記第1フレーム部とレインフ
ォースメントとの間の閉断面を前後に仕切る節を形成し
たものである。
1フレーム部をサイドシルの後部と並列に配設し、この
サイドシルと第1フレーム部との接合部に仕切板を設
け、この仕切板によって上記第1フレーム部とレインフ
ォースメントとの間の閉断面を前後に仕切る節を形成し
たものである。
【0007】
【作用】上記請求項1記載の考案によれば、リヤフレー
ムの第1フレーム部内におけるレインフォースメントの
設置高さと、第2フレーム部内におけるレインフォース
メントの設置高さとの差に応じての第1フレーム部の強
度中心と、第2フレーム部の強度中心との距離がキック
アップ部の段差よりも小さくなるため、リヤフレームの
後部から荷重が入力された場合に、第2フレーム部から
キックアップ部を介して第1フレーム部に伝達される荷
重に応じてリヤフレームに作用する曲げモーメントが比
較的小さくなる。また、第1フレーム部の底壁とレイン
フォースメントの底壁との間に形成された閉断面によっ
てサイドシルとリヤフレームとの接合部が効果的に補強
され、この部分に作用する後突時の衝撃荷重に対する強
度が十分に確保されることになる。
ムの第1フレーム部内におけるレインフォースメントの
設置高さと、第2フレーム部内におけるレインフォース
メントの設置高さとの差に応じての第1フレーム部の強
度中心と、第2フレーム部の強度中心との距離がキック
アップ部の段差よりも小さくなるため、リヤフレームの
後部から荷重が入力された場合に、第2フレーム部から
キックアップ部を介して第1フレーム部に伝達される荷
重に応じてリヤフレームに作用する曲げモーメントが比
較的小さくなる。また、第1フレーム部の底壁とレイン
フォースメントの底壁との間に形成された閉断面によっ
てサイドシルとリヤフレームとの接合部が効果的に補強
され、この部分に作用する後突時の衝撃荷重に対する強
度が十分に確保されることになる。
【0008】上記請求項2記載の考案によれば、サイド
シルと第1フレーム部との接合部に設けられた仕切板か
らなる節によって上記接合部が補強され、側突時に作用
する衝撃荷重等に対する強度が向上することになる。
シルと第1フレーム部との接合部に設けられた仕切板か
らなる節によって上記接合部が補強され、側突時に作用
する衝撃荷重等に対する強度が向上することになる。
【0009】
【実施例】図1および図2は、本考案に係る下部車体構
造の実施例を示している。この下部車体構造は、車体の
下部側方に設置されたサイドシル1と、このサイドシル
1の後部から車体の後方側に伸びるリヤフレーム2と、
このリヤフレーム2内に配設されたレインフォースメン
ト3と、上記サイドシル1とリヤフレーム2との接合部
に配設された支持ブラケット4とを有している。
造の実施例を示している。この下部車体構造は、車体の
下部側方に設置されたサイドシル1と、このサイドシル
1の後部から車体の後方側に伸びるリヤフレーム2と、
このリヤフレーム2内に配設されたレインフォースメン
ト3と、上記サイドシル1とリヤフレーム2との接合部
に配設された支持ブラケット4とを有している。
【0010】上記リヤフレーム2は、サイドシル1の後
部と並列に配設され、このサイドシル1の内壁面に接合
される第1フレーム部5と、その後端部から斜め上方に
伸びるキックアップ部6と、その後端部から車体の後方
側に水平に伸びる第2フレーム部7とからなっている。
部と並列に配設され、このサイドシル1の内壁面に接合
される第1フレーム部5と、その後端部から斜め上方に
伸びるキックアップ部6と、その後端部から車体の後方
側に水平に伸びる第2フレーム部7とからなっている。
【0011】上記第1フレーム部5は、図3および図4
に示すように、サイドシル1の内壁部1aに接合される
フランジが内端部に設けられた底壁9と、この底壁9の
外端部から上方に突設された側壁10aとを有する断面
L状に形成され、上記側壁10aにはフロアパネル11
に接合されるフランジ12が設けられている。また、上
記キックアップ部6および第2フレーム部7は、底壁9
と左右一対の側壁とを有する断面コ字状に形成され、両
側壁の上端部には上記フロアパネル11の下面に接合さ
れるフランジ12がそれぞれ設けられている。
に示すように、サイドシル1の内壁部1aに接合される
フランジが内端部に設けられた底壁9と、この底壁9の
外端部から上方に突設された側壁10aとを有する断面
L状に形成され、上記側壁10aにはフロアパネル11
に接合されるフランジ12が設けられている。また、上
記キックアップ部6および第2フレーム部7は、底壁9
と左右一対の側壁とを有する断面コ字状に形成され、両
側壁の上端部には上記フロアパネル11の下面に接合さ
れるフランジ12がそれぞれ設けられている。
【0012】上記レインフォースメント3は、底壁13
と左右一対の側壁14a,14bとを有する断面コ字状
の部材からなり、上記リヤフレーム2内において上記第
1フレーム部5の設置部から第2フレーム部7の設置部
にかけて連続するように配設されている。上記第1フレ
ーム部5内に位置するレインフォースメント3の底壁1
3は、第1フレーム部5の底壁9とフロアパネル11と
の間の略中間位置に配設され、この両底壁9,13の間
に所定の間隙が形成されている。
と左右一対の側壁14a,14bとを有する断面コ字状
の部材からなり、上記リヤフレーム2内において上記第
1フレーム部5の設置部から第2フレーム部7の設置部
にかけて連続するように配設されている。上記第1フレ
ーム部5内に位置するレインフォースメント3の底壁1
3は、第1フレーム部5の底壁9とフロアパネル11と
の間の略中間位置に配設され、この両底壁9,13の間
に所定の間隙が形成されている。
【0013】そして、上記レインフォースメント3の外
面側の側壁14aがリヤフレーム2の側壁10aにスポ
ット溶接等の手段で固着されるとともに、内面側の側壁
14bの上端フランジ部14cがフロアパネル11に固
着されることにより、上記レインフォースメント3の底
壁13および側壁14bと、第1フレーム部5の底壁9
および側壁10aと、フロアパネル11と、サイドシル
1の内壁部1aとによって閉断面15が形成されてい
る。
面側の側壁14aがリヤフレーム2の側壁10aにスポ
ット溶接等の手段で固着されるとともに、内面側の側壁
14bの上端フランジ部14cがフロアパネル11に固
着されることにより、上記レインフォースメント3の底
壁13および側壁14bと、第1フレーム部5の底壁9
および側壁10aと、フロアパネル11と、サイドシル
1の内壁部1aとによって閉断面15が形成されてい
る。
【0014】上記両底壁9,13間に形成された間隙
は、リヤフレーム2のキックアップ部6内において車体
の後方側に至る程小さくなるように設定され、図5に示
すように、リヤフレーム2の第2フレーム部7において
上記間隙がなくなり、レインフォースメントの3の底壁
13が上記第2フレーム部7の底壁9の上面に接合され
るようになっいる。
は、リヤフレーム2のキックアップ部6内において車体
の後方側に至る程小さくなるように設定され、図5に示
すように、リヤフレーム2の第2フレーム部7において
上記間隙がなくなり、レインフォースメントの3の底壁
13が上記第2フレーム部7の底壁9の上面に接合され
るようになっいる。
【0015】上記支持ブラケット4は、図4および図6
に示すように、サイドシル1の内壁部1aとリヤサイド
フレーム2の側壁10aとの間において上記第1フレー
ム部5の底壁9上に設置された底板16と、その前後両
辺部において立設された仕切板17,18とを有し、こ
の両仕切板17,18が上記第1フレーム部5とレイン
フォースメント3との間の閉断面15を前後に仕切る節
を構成している。
に示すように、サイドシル1の内壁部1aとリヤサイド
フレーム2の側壁10aとの間において上記第1フレー
ム部5の底壁9上に設置された底板16と、その前後両
辺部において立設された仕切板17,18とを有し、こ
の両仕切板17,18が上記第1フレーム部5とレイン
フォースメント3との間の閉断面15を前後に仕切る節
を構成している。
【0016】そして、上記支持ブラケット4の両仕切板
17,18の車体外方側の端部には、上記サイドシル1
の内壁面1aに接合されるフランジ19が設けられると
ともに、車内側の端部には、上記第1フレーム部5の側
壁10aに接合されるフランジ20が設けられている。
また、上記両仕切板17,18の上辺部には、上記レイ
ンフォースメント3の底壁13およびフロアパネル1の
下面に接合されるフランジ21がそれぞれ設けられてい
る。
17,18の車体外方側の端部には、上記サイドシル1
の内壁面1aに接合されるフランジ19が設けられると
ともに、車内側の端部には、上記第1フレーム部5の側
壁10aに接合されるフランジ20が設けられている。
また、上記両仕切板17,18の上辺部には、上記レイ
ンフォースメント3の底壁13およびフロアパネル1の
下面に接合されるフランジ21がそれぞれ設けられてい
る。
【0017】上記のように第1フレーム部5の設置部か
ら第2フレーム部7の設置部にかけて伸びるレインフォ
ースメント3をリヤフレーム2内に配設し、このレイン
フォースメント3の底板13と、上記第1フレーム部5
の底壁9との間に所定の間隙を設けたため、上記レイン
フォースメント3によって第1フレーム部5の上部が補
強される。また、上記レインフォースメント3の底板1
3を第2フレーム部7の底壁9上に接合するように構成
したため、上記レインフォースメント3によって第2フ
レーム部7の下部が補強されることになる。
ら第2フレーム部7の設置部にかけて伸びるレインフォ
ースメント3をリヤフレーム2内に配設し、このレイン
フォースメント3の底板13と、上記第1フレーム部5
の底壁9との間に所定の間隙を設けたため、上記レイン
フォースメント3によって第1フレーム部5の上部が補
強される。また、上記レインフォースメント3の底板1
3を第2フレーム部7の底壁9上に接合するように構成
したため、上記レインフォースメント3によって第2フ
レーム部7の下部が補強されることになる。
【0018】この結果、上記第1フレーム部5の下端か
ら強度中心(リヤフレーム2の後端部から入力される荷
重に対応する応力の中心点)までの距離が、上記第2フ
レーム部5の下端から強度中心までの距離よりも大きく
なる。これによって第1,第2フレーム部5,7の強度
中心間の距離が、上記レインフォースメント3がない場
合における両フレーム5,7の図心間の距離、つまり上
記キックアップ部6の段差に対応する距離よりも小さく
なる。
ら強度中心(リヤフレーム2の後端部から入力される荷
重に対応する応力の中心点)までの距離が、上記第2フ
レーム部5の下端から強度中心までの距離よりも大きく
なる。これによって第1,第2フレーム部5,7の強度
中心間の距離が、上記レインフォースメント3がない場
合における両フレーム5,7の図心間の距離、つまり上
記キックアップ部6の段差に対応する距離よりも小さく
なる。
【0019】したがって、リヤフレーム2のキックアッ
プ部6およびその前後を板厚の大きなレインフォースメ
ントによって補強する等の構成を採用することなく、自
動車の後突時等にリヤフレーム2の後端から衝撃荷重が
入力された場合に、上記第1フレーム部5と第2フレー
ム部7との間に大きな曲げモーメントが作用するのを防
止し、この曲げモーメントに起因するリヤフレーム2の
変形を効果的に防止することができる。
プ部6およびその前後を板厚の大きなレインフォースメ
ントによって補強する等の構成を採用することなく、自
動車の後突時等にリヤフレーム2の後端から衝撃荷重が
入力された場合に、上記第1フレーム部5と第2フレー
ム部7との間に大きな曲げモーメントが作用するのを防
止し、この曲げモーメントに起因するリヤフレーム2の
変形を効果的に防止することができる。
【0020】また、上記第1フレーム部5の底壁9と、
レインフォースメント3の底壁13との間に所定の間隙
を設けることにより、両者の間に上記閉断面15を形成
するように構成したため、上記サイドシル1とリヤフレ
ーム2との接合部が上記閉断面15によって効果的に補
強され、この部分に作用する後突時および側突時の衝撃
荷重等に対する強度を十分に確保することができる。
レインフォースメント3の底壁13との間に所定の間隙
を設けることにより、両者の間に上記閉断面15を形成
するように構成したため、上記サイドシル1とリヤフレ
ーム2との接合部が上記閉断面15によって効果的に補
強され、この部分に作用する後突時および側突時の衝撃
荷重等に対する強度を十分に確保することができる。
【0021】さらに、上記実施例に示すように、前後一
対の仕切板17,18を有する支持ブラケット4を上記
サイドシル1とリヤフレーム2との接合部に設置し、両
仕切板17,18によって上記接合部の閉断面15を前
後に仕切る節を形成するようにした場合には、後突時の
衝撃荷重に対する上記接合部の剛性をより向上させるこ
とができるとともに、自動車の側突時に作用する衝撃荷
重を上記両仕切板17,18によってより効果的に支持
することができるという利点がある。
対の仕切板17,18を有する支持ブラケット4を上記
サイドシル1とリヤフレーム2との接合部に設置し、両
仕切板17,18によって上記接合部の閉断面15を前
後に仕切る節を形成するようにした場合には、後突時の
衝撃荷重に対する上記接合部の剛性をより向上させるこ
とができるとともに、自動車の側突時に作用する衝撃荷
重を上記両仕切板17,18によってより効果的に支持
することができるという利点がある。
【0022】なお、上記実施例では、レインフォースメ
ント3の前方部の幅寸法を第1フレーム部5の幅寸法よ
りも小さく設定することにより、上記レインフォースメ
ント3の側壁14bと、サイドシル1の内側壁1aとの
間に所定幅の間隙を設けるとともに、この間隙部に上記
仕切板17,18の上部を導入するようにしているが、
図7に示すように、第1フレーム部5の幅寸法とレイン
フォースメント3の前方部の幅寸法とを等しくしてレイ
ンフォースメント3の側壁14bをサイドシル1の内側
壁1aに接合するように構成してもよい。
ント3の前方部の幅寸法を第1フレーム部5の幅寸法よ
りも小さく設定することにより、上記レインフォースメ
ント3の側壁14bと、サイドシル1の内側壁1aとの
間に所定幅の間隙を設けるとともに、この間隙部に上記
仕切板17,18の上部を導入するようにしているが、
図7に示すように、第1フレーム部5の幅寸法とレイン
フォースメント3の前方部の幅寸法とを等しくしてレイ
ンフォースメント3の側壁14bをサイドシル1の内側
壁1aに接合するように構成してもよい。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、リヤフレ
ームの前部を構成する第1フレーム部内に配設されてそ
の上部を補強するとともに、リヤフレームの後部を構成
する第2フレーム部内に配設されてその下部を補強する
レインフォースメントを設けることにより、第2フレー
ム部の下端からその強度中心までの距離を上記第2フレ
ーム部の下端からその強度中心までの距離大きくするよ
うに構成したため、簡単な構成で自動車の後突時等にリ
ヤフレームの後端から入力される衝撃荷重に応じて上記
第1フレーム部と第2フレーム部との間に大きな曲げモ
ーメントが作用するのを防止し、この曲げモーメントに
起因するリヤフレームの変形を効果的に防止することが
できる。しかも、上記リヤフレームの前方部から後方部
にかけてその全域を板厚の大きなレインフォースメント
によって補強する等の構成を採用することなく、上記リ
ヤフレームの変形を防止できるため、車体の重量を軽量
化することができる。
ームの前部を構成する第1フレーム部内に配設されてそ
の上部を補強するとともに、リヤフレームの後部を構成
する第2フレーム部内に配設されてその下部を補強する
レインフォースメントを設けることにより、第2フレー
ム部の下端からその強度中心までの距離を上記第2フレ
ーム部の下端からその強度中心までの距離大きくするよ
うに構成したため、簡単な構成で自動車の後突時等にリ
ヤフレームの後端から入力される衝撃荷重に応じて上記
第1フレーム部と第2フレーム部との間に大きな曲げモ
ーメントが作用するのを防止し、この曲げモーメントに
起因するリヤフレームの変形を効果的に防止することが
できる。しかも、上記リヤフレームの前方部から後方部
にかけてその全域を板厚の大きなレインフォースメント
によって補強する等の構成を採用することなく、上記リ
ヤフレームの変形を防止できるため、車体の重量を軽量
化することができる。
【0024】また、上記第1フレーム部の底壁と、レイ
ンフォースメントの底壁との間に所定の間隙を設けて、
両者の間に車体の前後方向に伸びる閉断面を形成するこ
とにより、サイドシルと上記リヤフレームとの接合部を
補強するように構成したため、上記サイドシルとリヤフ
レームとの接合部を上記閉断面によって効果的に補強
し、この部分に作用する後突時および側突時の衝撃荷重
に対する強度を十分に確保することができる。
ンフォースメントの底壁との間に所定の間隙を設けて、
両者の間に車体の前後方向に伸びる閉断面を形成するこ
とにより、サイドシルと上記リヤフレームとの接合部を
補強するように構成したため、上記サイドシルとリヤフ
レームとの接合部を上記閉断面によって効果的に補強
し、この部分に作用する後突時および側突時の衝撃荷重
に対する強度を十分に確保することができる。
【0025】さらに、前後一対の仕切板を有する支持ブ
ラケットを上記サイドシルとリヤフレームとの接合部に
設置し、両仕切板によって上記接合部の閉断面を前後に
仕切る節を形成するようにした場合には、後突時の衝撃
荷重に対する上記接合部の剛性をより向上させることが
できるとともに、自動車の側突時に作用する衝撃荷重を
上記両仕切板によってより効果的に支持することができ
るという利点がある。
ラケットを上記サイドシルとリヤフレームとの接合部に
設置し、両仕切板によって上記接合部の閉断面を前後に
仕切る節を形成するようにした場合には、後突時の衝撃
荷重に対する上記接合部の剛性をより向上させることが
できるとともに、自動車の側突時に作用する衝撃荷重を
上記両仕切板によってより効果的に支持することができ
るという利点がある。
【図1】本考案に係る下部車体構造の実施例を示す側面
図である。
図である。
【図2】上記下部車体構造の要部を示す平面図である。
【図3】上記下部車体構造の要部を示す斜視図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図2のB−B線断面図である。
【図6】支持ブラケットの構成を示す斜視図である。
【図7】本考案の別の実施例を示す図4相当図である。
1 サイドシル 2 リヤフレーム 3 レインフォースメント 4 支持ブラケット 5 第1フレーム部 6 キックアップ部 7 第2フレーム部 15 閉断面 17,18 仕切板
Claims (2)
- 【請求項1】 サイドシルの設置部から車体の後方側に
伸びる第1フレーム部と、この第1フレーム部の後端か
ら斜め上方に伸びるキックアップ部と、このキックアッ
プ部の後端から車体の後方側に伸びる第2フレーム部と
からなるリヤフレームを有する下部車体構造において、
上記リヤフレームの第1フレーム部の設置部から第2フ
レーム部の設置部にかけて伸びるレインフォースメント
をリヤフレーム内に配設し、上記第1フレーム部の下端
からレインフォースメントの設置部までの距離を、上記
第2フレーム部の下端からレインフォースメントの設置
部までの距離よりも大きく設定することにより、上記第
1フレーム部の下端から、リヤフレーム後端から入力さ
れる荷重に対応する応力の中心点である強度中心までの
間の距離を、第2フレーム部の下端から、同強度中心ま
での距離よりも大きく設定し、かつ上記第1フレーム部
の底壁とレインフォースメントの底壁との間に、車体の
前後方向に伸びる閉断面を形成することにより、サイド
シルと上記リヤフレームとの接合部を補強するように構
成したことを特徴とする下部車体構造。 - 【請求項2】 リヤフレームの第1フレーム部をサイド
シルの後部と並列に配設し、このサイドシルと第1フレ
ーム部との接合部に仕切板を設け、この仕切板によって
上記第1フレーム部とレインフォースメントとの間の閉
断面を前後に仕切る節を形成したことを特徴とする請求
項1記載の下部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992077362U JP2586651Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 下部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992077362U JP2586651Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 下部車体構造 |
Publications (2)
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Family
ID=13631803
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2586651Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (2)
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JPH0347980Y2 (ja) * | 1987-07-10 | 1991-10-14 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP1992077362U patent/JP2586651Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0642549U (ja) | 1994-06-07 |
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