JP5897895B2 - 打楽器 - Google Patents

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Description

本発明は、打楽器に関し、特に、打面側の美感を良くすることができると共に、めねじの強度を確保しつつボルトをめねじに螺合させる作業を効率的に行うことができる打楽器に関するものである。
従来より、アコースティックの打楽器を模した電子打楽器または練習用の打楽器が知られている。例えば、特開2007−249140号公報には、略中空円筒状の胴部2(本体フレーム)と、打撃される打撃面として構成されるヘッド5と、そのヘッド5に張力を付与するフープ4と、そのフープ4を胴部2に螺合結合する係合ボルト7(ボルト)とを備えた電子打楽器1が開示されている。
特開2007−249140号公報(段落[0027],[0028]など)
しかしながら、上述した従来の電子打楽器1では、係合ボルト7をヘッド5が配設される打面側からフープ4のボルト孔4bに挿入し、胴部2に形成されたメネジ2eにナットを螺合させていたので、フープ4の打面側から係合ボルト7が露出し、打面側の美感が損なわれるという問題点があった。
これに対し、出願人は、ボルトを胴部の下面側から挿入すると共に胴部の内部でフープにボルトを螺着させることで、上面側(打面側)の美感を良くすることを発案した(出願時において未公知)。
ここで、胴部の内部でボルトをフープに螺着させる方法として、めねじを螺刻されたねじ孔をフープに形成することが考えられる。しかし、フープがボルトより剛性の低い樹脂材料等で構成されている場合には、ボルトがねじ孔に対して斜め方向から螺入されること等により、めねじが損耗しやすくなるという問題点があった。また、胴部の内部でボルトをフープに螺着させる他の方法として、フープにナットを固着することも考えられるが、この場合には、外部からはナットを目視できない状態で、ナットの軸心方向に沿ってボルトをナットに螺入させる必要があるため、ボルトをナットに螺合させる作業が非効率的であるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、打面側の美感を良くできると共に、めねじの強度を確保しつつボルトをめねじに螺合させる作業を効率的に行うことができる打楽器を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の打楽器によれば、本体フレームの底部に形成されたボルト孔からボルトのおねじ部を挿入し、フープの凹設部に遊嵌されたナットにおねじ部を螺合させることで、フープを本体フレームに固着させることができる。このように、ボルトを本体フレームの下面側から挿入し、本体フレームの内部でボルトが凹設部に遊嵌されたナットに螺合されるので、打面側に配設されるフープの上面側からボルトが露出することを回避できる。よって、打面側の美感を良くすることができるという効果がある。
また、フープの下面に固着された封止具によって封止された凹設部にナットが遊嵌されているので、ナット及びフープの製造時において寸法誤差が生じた場合であっても、その寸法誤差を吸収することができるという効果がある。
更に、ナットが凹設部に遊嵌されているので、ボルトのおねじ部が凹設部に挿入された際に、おねじ部がナットの軸心方向に対して斜め方向から挿入された場合であっても、ナットに対するおねじ部の螺入方向とナットの軸心方向とが一致するようにナットを凹設部の内部で変位させつつ、ボルトのおねじ部をナットに螺合させることができる。よって、ボルトをナットに螺合させる作業を効率的に行うことができるという効果がある。
請求項2記載の打楽器によれば、請求項1記載の打楽器の奏する効果に加え、フープの上面が外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜しているので、ヘッドを打撃する際にフープが打撃されることを回避しやすくすることができる。
即ち、フープの上面をヘッドと略同一面上に配設することで、フープの上面をヘッドに似せることができ、ヘッドを大きく見せることができる一方、フープに凹設部が形成されたことによりフープの径方向における寸法が従来よりも大きくなる分、打楽器の演奏時に誤ってフープを打撃しやすくなる。
これに対し、フープの上面を外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜させることで、ヘッドに近接するフープの内周側を打撃されにくくすることができるので、フープの上面をヘッドに似せつつフープが打撃されることによる異音の発生を回避しやすくできるという効果がある。
請求項記載の打楽器によれば、請求項1又は2に記載の打楽器の奏する効果に加え、凹設部は、ナットが遊嵌される第1収容部と、その第1収容部の凹設底面に凹設された第2収容部とを備え、フープの下面側から視た第2収容部の内周形状が、軸心方向から視たナットの外形よりも小さく、かつ、ボルトのおねじ部の外径よりも大きく設定されているので、フープの下面側から第1収容部に挿入されてナットに螺入されナットから第1収容部の凹設底面側へ突出したボルトのおねじ部の螺入方向先端側を第2収容部に収容することができる。よって、ボルトのおねじ部の螺入方向先端を本体フレームの底部からより上方まで螺入させることができるので、ヘッドに対し十分な張力調整範囲を確保することができるという効果がある。
請求項記載の打楽器によれば、請求項1から3のいずれかに記載の打楽器の奏する効果に加え、略コ字状に形成された封止具をフープに嵌合させることで、フープに凹設部を形成したことで低下したフープの強度を封止具によって補強することができるという効果がある。
請求項記載の打楽器によれば、請求項からのいずれかに記載の打楽器の奏する効果に加え、フープは、その下端よりも上面側に形成されると共に封止具が固着される固着部を備え、封止具がフープ本体に固着された状態において、封止具の下端がフープ本体の下端よりも上方に位置するので、フープを本体フレームに固着させる際に、封止具が本体フレームの底部に当接することでボルトの締め付けが制限されることを回避できる。よって、ヘッドに対し十分な張力調整範囲を確保することができるという効果がある。
(a)は、本発明の第1実施の形態における打楽器の上面図であり、(b)は、打楽器の下面図である。 打楽器の分解断面図である。 (a)は、フープ本体の下面側から視た斜視図であり、(b)は、図3(a)のIIIb方向視におけるフープ本体の側面図である。 (a)は、フープ本体の下面図であり、(b)は、図4(a)のIVb−IVb線におけるフープ本体の断面図であり、(c)は、図4(a)のIVc−IVc線におけるフープ本体の断面図である (a)は、封止具の斜視図であり、(b)は、封止具の上面図であり、(c)は、図5(a)のVc方向視における封止具の側面図であり、(d)は、図5(b)のVd−Vd線における封止具の断面図および封止ボルトの側面図である。 図1(a)のVI−VI線における打楽器100の断面図である。 図1(a)のVII−VII線における打楽器100の断面図である。 (a)は、第2実施の形態におけるフープ本体の下方から視た斜視図であり、(b)は、封止具の斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1実施の形態における打楽器100の概略構成について説明する。図1(a)は、本発明の第1実施の形態における打楽器100の上面図であり、図1(b)は、打楽器100の下面図である。なお、図1(a)及び図1(b)では、ドラムスタンド(図示せず)に接続された支持パイプ2に打楽器100が連結された状態が図示されている。
図1(a)及び図1(b)に示すように、打楽器100は、アコースティックの打楽器を模した練習用の打楽器であり、上面側が開口する椀状の本体フレーム20と、その本体フレーム20の上面側に配設されるヘッド30と、そのヘッド30に係合されるフープ40と、そのフープ40を本体フレーム20に固着するボルト50と、フープ40の外周側に配設されると共に本体フレーム20に装着されるリムカバー60とを主に備えて構成されている。
次に、図2を参照して、打楽器100の詳細構成について説明する。図2は、打楽器100の分解断面図であり、図1(a)のVI−VI線における断面図を分解した状態が図示されている。
図2に示すように、本体フレーム20は、打楽器100の胴体部分を構成する部材であり、本体フレーム20の下面を構成する底部21と、その底部21の周縁部分に立設されるフレーム外周部22と、そのフレーム外周部22の内周側で底部21に立設されるフレーム内周部23と、そのフレーム内周部23及びフレーム外周部22の間に位置する底部21に貫通形成されるボルト孔24とを主に備えて構成されている。
底部21は、本体フレーム20の底面を構成する円形状の部位であり、底部21の外周面側には支持パイプ2(図1参照)が連結されるパイプ連結部20aが固着されている。フレーム外周部22は、本体フレーム20の外周面を構成する円筒状の部位である。フレーム内周部23は、ヘッド30が張設される円筒状の部位であり、フレーム外周部22と同心円上に配設されている。ボルト孔24は、後述するボルト50のおねじ部51が挿入される孔であり、本体フレーム20の下面側から視たボルト孔24の内周形状が、ボルト50のおねじ部51の外径よりも大きく、かつ、頭部52の外形よりも小さい円形状に形成されている。
ヘッド30は、膜状の打面31と、その打面31の周縁部分に接着される係止部32とを備えている。
打面31は、演奏者により打撃される部位であり、網状素材から構成されている。よって、近隣に迷惑をかけるおそれのある家庭内等で使用する場合であっても、打面31を打撃する際に発生する打撃音を低減させることができると共に、ヘッド30に張力を付与することでアコースティックの打楽器を打撃した場合に近似した打撃感を模擬することができる。
係止部32は、フープ40に係止される円環状の部位であり、係止部32の内径が本体フレーム20のフレーム内周部23よりも大径に設定されている。これにより、係止部32を本体フレーム20のフレーム内周部23の外周側に配設した状態で、打面31をフレーム内周部23の上端に載置することができる。
フープ40は、ヘッド30に張力を付与する円環状の部位であり、樹脂材料から構成される円環状のフープ本体41と、そのフープ本体41の内周面から径方向内側へ向けてフランジ状に張出形成される張出部42と、フープ本体41の下面(図2下側の面)から上方(図2上方)へ向けて凹設される第1凹設部43と、その第1凹設部43の凹設底面からフープ本体41の下方(図2下方)へ向けて突設される嵌合部44と、その嵌合部44の下面(図2下側の面)からフープ本体41の上方へ向けて凹設される第2凹設部45と、その第2凹設部45に収容される略六角形状のナット46と、そのナット46が収容された第2凹設部45を封止する封止具47と、その封止具47をフープ本体41の下面側に固着させる封止ボルト48とを備えている。
ボルト50は、フープ40に設けられたナット46に螺合されることでフープ40を本体フレーム20に固着するための部材であり、おねじが螺刻された軸状のおねじ部51と、そのおねじ部51の一端側に連設されると共におねじ部51の外径よりも大きな外形を有する頭部52とを備えている。
リムカバー60は、本体フレーム20のフレーム外周部22の上端部分を覆設する円環状の部材であり、ゴムから構成されている。リムカバー60がゴムから構成されることで、フレーム外周部23の上端部分(リム)を打撃する際の打撃音を低減させることができる。
次に、図3及び4を参照して、フープ本体41の詳細構成について説明する。図3(a)は、フープ本体41の下面側から視た斜視図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb方向視におけるフープ本体41の側面図である。図4(a)は、フープ本体41の下面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線におけるフープ本体41の断面図であり、図4(c)は、図4(a)のIVc−IVc線におけるフープ本体41の断面図である。
図3及び図4に示すように、フープ本体41は、フープ40の本体部分を構成する部位であり、フープ本体41の上面(図3(b)下側の面)が外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜している。また、フープ本体41は、その外径が本体フレーム20のフレーム外周部22(図2参照)の内径よりも小さい寸法に設定されると共に、内径がヘッド30の係止部32(図2参照)の外径よりも大きい寸法に設定されている。なお、フープ本体41をヘッド30の打面31(図2参照)と略同一色にすると共に、フープ本体41の上面を打面31と略同一面上に配設することで、フープ本体41の上面を打面31に似せることができ、打面31を大きく見せることができる。
なお、フープ本体41の上面の傾斜角度は、15度以下、より好ましくは5度以下に設定されるのが好ましい。フープ本体41の上面における傾斜角度を小さくすることで、フープ本体41の上面をヘッド30の打面31により似せることができ、打面31をより大きくみせることができる。
張出部42は、ヘッド30の係止部32に係合される円環状の部位であり、張出部42の内径が、本体フレーム20のフレーム内周部23(図2参照)の外径よりも大きく、かつ、ヘッド30の係止部32の外径よりも小さい寸法に設定されている。これにより、ヘッド30の打面31をフレーム内周部23の上端に載置した状態で、本体フレーム20の上面側(図2上側)からフープ40をフレーム外周部22及びフレーム内周部23の間に嵌め込むことで、ヘッド30の係止部32がフープ40の張出部42に係合され、打面31に張力が付与される。
第1凹設部43は、封止具47が配設される部位であり、径方向視略コ字状に凹設されている。嵌合部44は、封止具47が嵌合される柱状の部位であり、第1凹設部43の凹設底面の中央部分に突設されると共にフープ本体41の径方向に対して直交する方向に延設されている。また、嵌合部44の下面(図4(c)上側)には、封止ボルト48(図5(d)参照)が螺合されるめねじが内周面に螺刻された2つのめねじ孔44aが凹設形成されると共に、それら2つのめねじ孔44aの間に第2凹設部45が凹設形成されている。
第2凹設部45は、フープ40を本体フレーム20に固着する際に、ボルト50のおねじ部51(図2参照)が挿入される部位であり、嵌合部44の下面に凹設される第1収容部45aと、その第1収容部45aの凹設底面に凹設される第2収容部45bとを備えている。
第1収容部45aは、ナット46(図2参照)が収容される部位であり、フープ本体41の下面側(図4(a)紙面手前側)から視た内周形状が略六角形状に形成されている。また、第1収容部45aの凹設深さ寸法(嵌合部44の下面から第1収容部45aの凹設底面までの寸法)における寸法が、ナット46の厚さ方向(図2上下方向寸法)よりも大きな寸法に設定されると共に、フープ本体41の下面側から視た第1収容部45aの内周形状が、ナット46の軸心方向(図2上下方向)から視た外形よりも大きく設定されている。よって、第2凹設部45に収容されたナット46を第1収容部45aの内部に遊嵌させることができる。
第2収容部45bは、フープ本体41の下面側から視た内周形状が略円形状に形成されている。また、フープ本体41の下面側から視た内周形状が、ナット46の軸心方向(図2上下方向)から視た外形よりも小さく、かつ、ボルト50のおねじ部51の外径よりも大きい寸法に設定されている。よって、第1収容部45aの内部でナット46に螺合された後、ナット46から第1収容部45aの凹設底面側へ突出したボルト50のおねじ部51を第2収容部45bに収容することができる。
なお、第1収容部45aの上下方向における寸法およびフープ本体41の下面側から視た内周形状の寸法は、第1収容部45aに遊嵌されたナット46が、その軸心方向を第1収容部45aの凹設方向(図4(b)上下方向)に対して全方向に対して5度程度、傾斜させることができる程度に設定されることが望ましい。これにより、ナット46が第1収容部45aの内部で回転することを防止できる。また、第1収容部45aは、フープ本体41の下面側から視た内周形状が略六角形状に形成され、その第1収容部45aに略六角形状のナット46を遊嵌されているので、ナット46にボルト50のおねじ部51を螺入させる際に、ナット46がボルト50と共に回転することを第1収容部45aの内壁面によって規制できるので、ボルト50をナット46に螺合させやすくすることができる。
次に、図5を参照して、封止具47の詳細構成について説明する。図5(a)は、封止具47の斜視図であり、図5(b)は、封止具47の上面図であり、図5(c)は、図5(a)のVc方向視における封止具47の側面図であり、図5(d)は、図5(b)のVd−Vd線における封止具47の断面図および封止ボルト48の側面図である。
封止ボルト48は、おねじが螺刻された軸部48aと、その軸部48aの一端側に連設されると共に軸部48aの外径よりも大きな外形を有する拡径部48bとを備えている。
封止具47は、金属材料から構成される略コ字状の部材であり、対向して配設される一対の側壁部47aと、その一対の側壁部47aに直交すると共に一対の側壁部47aの一端側(図5(c)下側)どうしを連設する連設部47bとを備えている。
一対の側壁部47aは、その離間寸法が、嵌合部44の幅方向(フープ本体41の径方向、図4(b)左右方向)における寸法と同等または嵌合部44の幅方向における寸法よりも大きな寸法に設定されている。これにより、封止具47を嵌合部44に嵌合させることができる。
連設部47bは、ボルト50のおねじ部51(図2参照)が挿通可能な第1挿通孔47cと、封止ボルト48の軸部48aが挿通可能な第2挿通孔47dとを備えており、第1挿通孔47c及び第2挿通孔47dは、嵌合部44におけるめねじ孔44a及び第2凹設部45の形成位置と対応する位置に形成されている。よって、封止ボルト48によって封止具47がフープ本体41(図2参照)の下面に固着された状態において、第1挿通孔47cに挿入されたボルト50のおねじ部51を第2凹設部45へ案内することができる。
なお、封止具47の連設部47bの厚さ寸法と封止ボルト48の拡径部48bの厚さ寸法との和が、フープ本体41の下端面と嵌合部44の下面との上下方向における寸法との差よりも小さく設定されている。これにより、封止具47が封止ボルト48により嵌合部44に固着された状態において、封止具47及び封止ボルト48がフープ本体41の下端よりも下方へ張り出すことを防止できる。
次に、図6及び図7を参照して、ボルト50によってフープ40が本体フレーム20に固着された状態における打楽器100の詳細構成について説明する。図6は、図1(a)のVI−VI線における打楽器100の断面図である。図7は、図1のVII−VII線における打楽器100の断面図である。
図6に示すように、ヘッド30は、係止部32が本体フレーム20のフレーム内周部23の外周側に配設されると共に打面31がフレーム内周部23の上端部分に載置されている。フープ40は、本体フレーム20の上面側からフレーム外周部22とフレーム内周部23との間に嵌め込まれている。これにより、ヘッド30の係止部32とフープ40の張出部42とが互いに係合されている。ボルト50は、おねじ部51が本体フレーム20の底部21に形成されたボルト孔24から本体フレーム20の内部に挿入され、頭部52が底部21に係止されている。本体フレーム20の内部に挿入されたおねじ部51は、フープ40のフープ本体41の下面に固着された封止具47の第1挿通孔47cに挿通されて第2凹設部45に進入し、その第2凹設部45の第1収容部45aに遊嵌されたナット46に螺合されている。これにより、ボルト50がフープ40に螺着され、フープ40が本体フレーム20に固着されると共に、ボルト50の締め付けによってフープ40が本体フレーム20の底部21側に引きつけられることでヘッド30の打面31に張力が付与され、ヘッド30が本体フレーム20に張設される。
このように、ボルト50が本体フレーム20の下面側から挿入され、ボルト50の頭部52が本体フレーム20の底部21に係止されると共に、おねじ部51が本体フレーム20の内部でフープ40に螺着されるので、フープ40の上面側からボルト50が露出することを回避できる。よって、打楽器100の打面側における美感を良くすることができる。
また、ボルト孔24が本体フレーム20のフレーム外周部22とフレーム内周部23との間に位置する底部21に貫通形成されるので、ボルト50のおねじ部51を本体フレーム20の内部に配設することができる。これにより、ボルト50のおねじ部51にグリス等が塗布されている場合であっても、そのグリス等が手や衣服等に付着することを防止できる。
さらに、ヘッド30が本体フレーム20に張設された状態において、フープ本体41の上面をヘッド30の打面31と略同一面上となる位置に配設することで、フープ本体41の上面を打面31に似せることができ、打面31を大きく見せることができる。
なお、フープ本体41にナット46が収容されることで、フープ本体41の径方向(図6左右方向)の寸法を従来品よりも大きく確保する必要がある。そのため、フープ本体41の上面をヘッド30の打面31と略同一面上となる位置に配設することで、演奏時に誤ってフープ40が打撃されやすくなる。
これに対し、フープ40は、フープ本体41の上面を外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜させることで、打面31に近接するフープ本体41の内周側が打撃されることを抑制できるので、フープ40が打撃されることによる異音の発生を回避しやすくできる。
また、フープ本体41の下面に第2凹設部45が形成されると共に、その第2凹設部45にナット46が収容され、そのナット46にボルト50が螺合されるので、樹脂材料から構成されるフープ本体41に直接めねじを形成し、そのめねじにボルト50が螺合される場合と比べて、めねじの強度を確保でき、めねじの損耗を抑制できる。
さらに、フープ本体41の下面には封止ボルト48によって封止具47が固着され、その封止具47によってナット46が収容された第2凹設部45を封止しているので、ボルト50をナット46に螺合させる際にナット46をボルト50の頭部52側に引きつけようとする力が、封止具47に対して作用する。従って、封止具47を用いずにナット46を直接フープ本体41に固着させる場合と比べて、ボルト50をナット46に螺合させる際にフープ本体41に作用する応力を分散させることができ、その結果、ナット46がフープ本体41から脱落することを回避しやすくできる。
また、第2凹設部45に収容されたナット46は、第1収容部45aに遊嵌されているので、ナット46及びフープ40の製造時において寸法誤差が生じた場合であっても、その寸法誤差を吸収することができる。
さらに、ナット46が第1収容部45aに遊嵌されているので、ボルト50のおねじ部51が第1収容部45aに挿入された際に、そのおねじ部51がナット46の軸心方向(図6上下方向)に対して斜め方向から挿入された場合であっても、ナット46に対するおねじ部51の螺入方向とナット46の軸心方向とが一致するようにナット46を第1収容部45aの内部で変位させつつ、おねじ部51をナット46に螺合させることができる。よって、ボルト50をナット46に螺合させる作業を効率的に行うことができる。
また、第2凹設部45は、第1収容部45aの凹設底面に凹設された第2収容部45bを備え、その第2収容部45bの凹設方向から視た内周形状が、ナット46の軸心方向から視た外形よりも小さく、かつ、ボルト50のおねじ部51の外径よりも大きく設定されている。よって、フープ本体41の下面側から第2凹設部45に進入してナット46に螺入された後、ナット46から第1収容部45aの凹設底面側(図6上側)に突出したおねじ部51の螺入方向先端側を、第2収容部45bに収容することができる。よって、ボルト50のおねじ部51の螺入方向先端を本体フレーム20の底部21からより上方まで螺入させることができるので、ヘッド30の打面31に対して十分な張力調整範囲を確保することができる。
さらに、略コ字状に形成された封止具47を嵌合部44に嵌合させることで、フープ本体41に第1凹設部43及び第2凹設部45を形成したことで低下したフープ本体41の強度を封止具47によって補強することができる。
また、図7に示すように、封止具47及び封止ボルト48が、フープ本体41の下端よりも上方に位置している。よって、ボルト50の締め付けに伴ってフープ40が本体フレーム20の底部21側へ引きつけられる際に、フープ本体41の下端よりも先に封止具47及び封止ボルト48が本体フレーム20の底部21に当接することでボルト50の締め付けが規制されることを回避できる。これにより、ヘッド30の打面31に対して十分な張力調整範囲を確保することができる。
次に、図8を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、フープ本体41の下面に対して略コ字状に形成される6つの封止具47が固着される場合について説明したが、第2実施の形態では、フープ本体241の下面に対して円環状に形成される封止具247が固着される。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8(a)は、第2実施の形態におけるフープ本体241の下方から視た斜視図であり、図8(b)は、封止具247の斜視図である。
図8(a)に示すように、フープ本体241は、樹脂材料から構成される円環状の部材であり、フープ本体241の内周面には張出部42が張出形成されると共に、フープ本体241の下面には第2凹設部45及びめねじ孔44aが凹設形成されている。
図8(b)に示すように、封止具247は、板状の金属材料から構成される円環状の部材であり、第1挿通孔47cと、第2挿通孔47dとを備え、それら第1挿通孔47c及び第2挿通孔47dがフープ本体41における第2凹設部45及びめねじ孔44aと対応する位置に形成されている。よって、封止ボルト48(図5(d)参照)によって封止具247をフープ本体241の下面に固着した際には、封止具247の第1挿通孔47cとフープ本体241の第2凹設部45とを連通させることができる。
また、封止具247が円環状に形成されているので、フープ本体241の下面全体を封止具247によって補強することができる。よって、フープ本体241の変形を抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態では、本発明が練習用の打楽器100に適用される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ヘッド30の打面3又はリムカバー60が打撃された際の振動を検出するセンサを備えたいわゆる電子打楽器に適用してもよい。
上記各実施の形態では、6つのボルト50によってフープ40をフレーム本体20に固着する場合について説明したが、これに限られるものではなく、5個以下または7個以上のボルト50によってフープ40をフレーム本体20に固着してもよい。ボルト50を5個以下にすることで、ボルト50の部品コスト及び本体フレーム20及びフープ40の製造コストを削減できると共に、螺合させるボルト50の数を少なくすることでボルト50をフープ40に螺着する作業を簡素化できる。また、ボルト50を7個以上にすることで、ヘッド30の打面3に対して張力を均等に付与することができる。
上記各実施の形態では、封止具47,247が封止ボルト48によってフープ本体41,241の下面に固着される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、封止具47,247が接着やかしめ等の手段によりフープ本体41,241に固着されてもよい。これにより、封止ボルト48を不要とすることができるので、その分、部品コストを削減することができる。
上記各実施の形態では、フープ本体41,241の上面が外周側から内周側へ向けて下降傾斜する場合について説明したが、これに限られるものではなく、フープ本体41,41の上面を水平にしてもよい。これにより、フープ本体41,241の上面をよりヘッド30の打面31に似せることができ、打面31をより大きく見せることができる。
さらに、フープ本体41,241の上面にゴム等の弾性材料から構成される弾性部材を覆設してもよい。これにより、演奏時に誤ってフープ40を打撃した場合であっても、フープ40が打撃されることにより発生する打撃音を低減させることができる。また、フープ本体41の上面とそのフープ本体41の上面に覆設される弾性部材との間にセンサを設け、そのセンサによってフープ40が打撃されたことを検出できる構成についてもよい。
上記各実施の形態では、フープ本体41,241に形成された第2凹設部45にナット46が収容され、そのナット46にボルト50を螺合させる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、フープ本体41,241に直接めねじを螺刻し、そのめねじにボルト50を螺合させてもよい。これにより、ナット46、封止具47,247及び封止ボルト48が不要とすることができるので、部品コストを削減することができる。
上記各実施の形態では、ナット46がフープ本体41,241に遊嵌される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ナット46をフープ本体41,241に固着してもよい。これにより、フープ本体41,241を保持することでナット46の軸心方向を固定させることができる。
上記第1実施の形態では、フープ40が第1凹設部43と嵌合部44とを備え、その嵌合部44に封止具47が固着される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1凹設部43及び嵌合部44を省略し、フープ本体の下面に封止具を嵌合させてもよい。なお、この場合、封止具の一対の側壁部の離間寸法をフープ本体の径方向における寸法と同等またはフープ本体の径方向における寸法よりも大きく設定されるものとする。これにより、フープ本体に第1凹設部43と嵌合部44を形成することが不要となるので、フープ本体の製造コストを抑制できる。
上記第2実施の形態では、封止具247が板状の金属材料から構成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、封止具247が樹脂材料から構成されてもよい。
<その他>
<手段>
技術的思想1の打楽器は、上面側が開口する本体フレームと、その本体フレームの上面側に張設されるヘッドと、そのヘッドに張力を付与する円環状のフープと、そのフープを前記本体フレームに固着させるボルトとを備える打楽器において、前記ボルトは、おねじが螺刻されるおねじ部と、そのおねじ部の一端側に連設されると共に前記おねじ部の外径よりも大きな外形を有する頭部とを備え、前記本体フレームは、その下面を構成する底部と、その底部の周縁部分に立設される円筒状のフレーム外周部と、そのフレーム外周部よりも小径の円筒状に形成されると共に前記フレーム外周部の内周側で前記底部に立設されるフレーム内周部と、そのフレーム内周部および前記フレーム外周部の間に位置する前記底部に貫通形成されると共に前記ボルトのおねじ部が挿入可能なボルト孔とを備え、前記ヘッドが前記フレーム内周部の上端部分に張設されると共に、前記フープが前記フレーム外周部および前記フレーム内周部の間に配設され、前記フープは、その下面に凹設されると共に前記ボルトのおねじ部が螺合可能なめねじを有する凹設部を備え、前記ボルトのおねじ部が前記本体フレームの底部のボルト孔から挿入され前記フープの凹設部に螺合されることで、前記フープが前記本体フレームに固着される。
技術的思想2の打楽器は、技術的思想1記載の打楽器において、前記フープは、その上面が外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜している。
技術的思想3の打楽器は、技術的思想1又は2に記載の打楽器において、前記フープは、前記凹設部に遊嵌されると共に前記ボルトが螺合可能なめねじを有するナットと、そのナットが遊嵌された前記凹設部を封止しつつ前記フープの下面に固着される封止具とを備え、前記封止具は、前記ボルトのおねじ部が挿通可能な挿通孔を備え、前記ボルトのおねじ部が前記封止具の挿通孔に挿通されつつ前記フープのナットに螺合される。
技術的思想4の打楽器は、技術的思想3記載の打楽器において、前記凹設部は、前記ナットが遊嵌可能に凹設される第1収容部と、その第1収容部の凹設底面に凹設されると共に前記フープの下面側から視た内周形状が軸心方向から視た前記ナットの外形よりも小さく、かつ、前記ボルトのおねじ部の外径よりも大きく設定される第2収容部とを備えている。
技術的思想5の打楽器は、技術的思想3又は4に記載の打楽器において、前記封止具は、前記フープに嵌合可能な略コ字状に形成される。
技術的思想6の打楽器は、技術的思想3から5のいずれかに記載の打楽器において、前記フープは、その下端よりも上面側に形成されると共に前記封止具が固着される固着部を備え、前記封止具が前記固着部に固着された状態において、前記封止具の下端が前記フープの下端よりも上方に位置する。
<効果>
技術的思想1記載の打楽器によれば、本体フレームの底部に形成されたボルト孔からボルトのおねじ部を挿入し、フープの凹設部におねじ部を螺合させることで、フープを本体フレームに固着させることができる。このように、ボルトを本体フレームの下面側から挿入し、本体フレームの内部でボルトが凹設部に螺合されるので、打面側に配設されるフープの上面側からボルトが露出することを回避できる。よって、打面側の美感を良くすることができるという効果がある。
技術的思想2記載の打楽器によれば、技術的思想1記載の打楽器の奏する効果に加え、フープの上面が外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜しているので、ヘッドを打撃する際にフープが打撃されることを回避しやすくすることができる。
即ち、フープの上面をヘッドと略同一面上に配設することで、フープの上面をヘッドに似せることができ、ヘッドを大きく見せることができる一方、フープに凹設部が形成されたことによりフープの径方向における寸法が従来よりも大きくなる分、打楽器の演奏時に誤ってフープを打撃しやすくなる。
これに対し、フープの上面を外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜させることで、ヘッドに近接するフープの内周側を打撃されにくくすることができるので、フープの上面をヘッドに似せつつフープが打撃されることによる異音の発生を回避しやすくできるという効果がある。
技術的思想3記載の打楽器によれば、技術的思想1又は2に記載の打楽器の奏する効果に加え、フープの下面に固着された封止具によって封止された凹設部にナットが遊嵌されているので、ナット及びフープの製造時において寸法誤差が生じた場合であっても、その寸法誤差を吸収することができるという効果がある。
また、ナットが凹設部に遊嵌されているので、ボルトのおねじ部が凹設部に挿入された際に、おねじ部がナットの軸心方向に対して斜め方向から挿入された場合であっても、ナットに対するおねじ部の螺入方向とナットの軸心方向とが一致するようにナットを凹設部の内部で変位させつつ、ボルトのおねじ部をナットに螺合させることができる。よって、ボルトをナットに螺合させる作業を効率的に行うことができるという効果がある。
技術的思想4記載の打楽器によれば、技術的思想3記載の打楽器の奏する効果に加え、凹設部は、ナットが遊嵌される第1収容部と、その第1収容部の凹設底面に凹設された第2収容部とを備え、フープの下面側から視た第2収容部の内周形状が、軸心方向から視たナットの外形よりも小さく、かつ、ボルトのおねじ部の外径よりも大きく設定されているので、フープの下面側から第1収容部に挿入されてナットに螺入されナットから第1収容部の凹設底面側へ突出したボルトのおねじ部の螺入方向先端側を第2収容部に収容することができる。よって、ボルトのおねじ部の螺入方向先端を本体フレームの底部からより上方まで螺入させることができるので、ヘッドに対し十分な張力調整範囲を確保することができるという効果がある。
技術的思想5記載の打楽器によれば、技術的思想3又は4に記載の打楽器の奏する効果に加え、略コ字状に形成された封止具をフープに嵌合させることで、フープに凹設部を形成したことで低下したフープの強度を封止具によって補強することができるという効果がある。
技術的思想6記載の打楽器によれば、技術的思想3から5のいずれかに記載の打楽器の奏する効果に加え、フープは、その下端よりも上面側に形成されると共に封止具が固着される固着部を備え、封止具がフープ本体に固着された状態において、封止具の下端がフープ本体の下端よりも上方に位置するので、フープを本体フレームに固着させる際に、封止具が本体フレームの底部に当接することでボルトの締め付けが制限されることを回避できる。よって、ヘッドに対し十分な張力調整範囲を確保することができるという効果がある。
100 打楽器
20 本体フレーム
21 底部
22 フレーム外周部
23 フレーム内周部
24 ボルト孔
30 ヘッド
40 フープ
41,241 フープ本体(フープの一部)
44 嵌合部(固着部)
45,245 第2凹設部(凹設部)
45a 第1収容部
45b 第2収容部
46 ナット
47 封止具
47c 第1挿通孔(挿通孔)
50 ボルト
51 おねじ部
52 頭部

Claims (5)

  1. 上面側が開口する本体フレームと、その本体フレームの上面側に張設されるヘッドと、そのヘッドに張力を付与する円環状のフープと、そのフープを前記本体フレームに固着させるボルトとを備える打楽器において、
    前記ボルトは、おねじが螺刻されるおねじ部と、そのおねじ部の一端側に連設されると共に前記おねじ部の外径よりも大きな外形を有する頭部とを備え、
    前記本体フレームは、その下面を構成する底部と、その底部の周縁部分に立設される円筒状のフレーム外周部と、そのフレーム外周部よりも小径の円筒状に形成されると共に前記フレーム外周部の内周側で前記底部に立設されるフレーム内周部と、そのフレーム内周部および前記フレーム外周部の間に位置する前記底部に貫通形成されると共に前記ボルトのおねじ部が挿入可能なボルト孔とを備え、前記ヘッドが前記フレーム内周部の上端部分に張設されると共に、前記フープが前記フレーム外周部および前記フレーム内周部の間に配設され、
    前記フープは、その下面に凹設される凹設部その凹設部に遊嵌されると共に前記ボルトが螺合可能なめねじを有するナットと、そのナットが遊嵌された前記凹設部を封止しつつ前記フープの下面に固着される封止具とを備え、
    前記封止具は、前記ボルトのおねじ部が挿通可能な挿通孔を備え、
    前記ボルトのおねじ部が前記本体フレームの底部のボルト孔から挿入され、前記封止具の挿通孔に挿通されつつ前記凹設部に遊嵌された前記ナットに螺合されることで、前記フープが前記本体フレームに固着されることを特徴とする打楽器。
  2. 前記フープは、その上面が外周側から内周側へ向かうにつれて下降傾斜していることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
  3. 前記凹設部は、前記ナットが遊嵌可能に凹設される第1収容部と、その第1収容部の凹設底面に凹設されると共に前記フープの下面側から視た内周形状が軸心方向から視た前記ナットの外形よりも小さく、かつ、前記ボルトのおねじ部の外径よりも大きく設定される第2収容部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の打楽器。
  4. 前記封止具は、前記フープに嵌合可能な略コ字状に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の打楽器。
  5. 前記フープは、その下端よりも上面側に形成されると共に前記封止具が固着される固着部を備え、
    前記封止具が前記固着部に固着された状態において、前記封止具の下端が前記フープの下端よりも上方に位置することを特徴とする請求項からのいずれかに記載の打楽器。
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