JP2011140996A - 取付け角度調整型ワッシャー - Google Patents
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Abstract
【課題】被取付物のボルト頭部の当接部またはナットの当接部の法線が、該当接部に形成したボルト軸挿通孔の中心軸線に対して一定範囲内で傾斜していても、被取付物と取付対象物とのボルト接合が的確に行なえる取付け角度調整型ワッシャーを提供する。
【解決手段】中央部にボルト軸挿通孔を形成し、基端部底面を被取付物の当接部に当接する座面としたパッキング部材と、端面壁の中央部にボルト軸挿通孔を形成し、端面壁をボルト頭部またはナットが当接する受圧面とし、前記パッキング部材を収容するケースとからなる。前記パッキング部材の基端部を前記ケースの周側壁から突出させ、前記周側壁の基端部底面とパッキング部材の前記基端部底面を被締付物の前記当接部に立てた法線に対して傾斜するように形成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、ボルト接合によって被取付物を取付対象物に取付けるときに使用される取付け角度調整型ワッシャーに関するものである。
被取付物の表面で構成される接合用部材(ボルト・ナット)の当接部が斜めになっているとき、すなわち、当該当接部に立てた法線が、当該当接部に形成したボルト軸挿通孔の中心軸線に対して傾斜している場合、通常の均等厚さのワッシャーを挿入すると、当該ワッシャーの片側が被取付物の当接部表面から浮き上がってしまい、ワッシャーとしての本来の機能を果たし得ないことになる。
このような場合に適用するものとして、特許文献1は取付け角度調整用座金を開示している。この座金は、断面ハット形に折曲されたバネ材からなり、ハット形のフランジ部に対向する二辺にボルト挿通孔を備え、被取付け物のボルト取付け座面との当接部に対して、ボルト頭部当接部を傾斜させて形成したものである。
この座金によれば確かに取付け角度調整機能が得られるのであるが、基本的構成としてバネ材をハット形に折り曲げて形成されたものであり、対向する二辺の間に被取付物のエッジ部を挿入するものであるから、この座金の使用対象は、当接部がエッジ部にあるものに限定される。
本発明の課題は、被取付物の接合用部材(ボルト・ナット)の当接部に立てた法線が、該当接部に形成したボルト軸挿通孔の中心軸線に対して一定範囲内で傾斜していても、被取付物を取付対象物に的確にボルト接合することができるワッシャーを提供することである。
本発明の取付け角度調整型ワッシャーは、中央部にボルト軸挿通孔を形成し、基端部底面を被取付物の当接部に当接する座面としたパッキング部材と、端面壁の中央部にボルト軸挿通孔を形成し、端面壁をボルト頭部またはナットが当接する受圧面とし、前記パッキング部材を収容するケースとからなり、
前記パッキング部材の基端部を前記ケースの周側壁から突出させ、前記周側壁の基端部底面とパッキング部材の前記基端部底面を被取付物の前記当接部に立てた法線に対して傾斜するように形成したものである。
本発明のワッシャーは、パッキング部材とこれを収容するケースとによって構成され、パッキング部材の基端部底面が被取付物の当接部に当接する座面であり、ケースの端面壁がボルト頭部またはナットが当接する受圧面であり、パッキング部材の基端部がケースの周側壁から突出しており、ケースの周側壁の基端部底面とパッキング部材の基端部底面が、被取付物の前記当接部に立てた法線に対して傾斜するように形成されているため、被取付物の当接部に立てた法線が、該当接部に形成したボルト軸挿通孔の中心軸線に対して傾斜していても、ワッシャーの片側が被取付物の当接部から浮き上がることなく、被取付物を取付対象物に的確にボルト接合することができる。
また、パッキング部材の基端部はケースの周側壁の基端部から一定長さ突出しているため、パッキング部材の弾性変形の態様の変化によって前記座面の傾き角度は一定範囲内で変更可能であり、個別具体的な接合箇所によって、前記法線とボルト挿通孔の中心軸線との角度が一定範囲内で異なっていても、取付け角度を自動的に調整してボルト接合を的確に行なえる。
本発明のワッシャーは、被取付物の当接部の表面に添接して使用されるものであるから、従来の取付け角度調整型座金とは異なり、当接部がエッジ部にある場合だけに限定されることはなく、通常型のワッシャーと同様に広範囲に使用することができる。
図示の実施例では、ワッシャー1はゴム製のパッキング部材2とステンレス製のケース3とで構成されており、パッキング部材2の中央部にはボルト軸挿通孔4を貫通して形成してある。パッキング部材2の基端部2aは、ケース2の周側壁5の基端部5aから一定長さ突出している。パッキング部材の基端部底面は、被取付物6の当接部7に当接する座面8となっている。ケース3の端面壁9の中央部には、パッキング部材2の上面環状リブ部24が嵌められる受孔10を形成してある。端面壁9の上面は、ボルト11の頭部12またはナット13が当接する受圧面14となっている。ケース3の周側壁5の基端部底面15は、パッキング部材2の座面8と平行に形成されている。
被取付物6の当接部7には、ボルト軸挿通孔16が形成され、取付対象物17にはボルト軸挿通孔18が形成されている。パッキング部材2のボルト軸挿通孔4、被取付物6の当接部7のボルト挿通孔16、取付対象物17のボルト挿通孔18に順次挿通されたボルト11のボルト軸19の先端部側には、ナット13が螺合され、ボルト・ナットの締付によって被取付物6と取付対象物17がボルト接合される。
図5に示したように、被取付物6の当接部7に立てた法線N.Lが当接部7のボルト軸挿通孔15の中心軸線C.Lに対してなす角度はθになっているから、図2に示したように、ケース3の端面壁9の受圧面14とパッキング部材の座面8とがなす角度はθに設定されている。ケース3の周側壁5の基端部底面15がケース3の端面壁9の受圧面14に対してなす角度もθになっている。
パッキング部材2の基端部底面には、前記座面8の両側に、座面8に対して上方向に傾斜した付加斜面部20,21が形成されている。付加斜面部20,21と被取付物6の当接部7との間には、パッキング部材2が傾斜変位できる空間が形成されている。また、パッキング部材2の上方肩部には、ケース3の受圧面14に対して下がり傾斜の補助斜面部22,23が形成されている。補助斜面部22,23とケース3の端面壁9の下面との間には、ケース3が傾斜変位できる空間が形成されている。これらの付加斜面部20,21や補助斜面部22,23の存在によって、被取付物6の当接部7に対するワッシャー1の傾斜角度の変動範囲が一定範囲内で拡大され、一種類のワッシャー1による取付け角度の調整範囲が拡大される。
ケース3の周側壁5の一部には、水捌け用溝部25を形成してある。
1 ワッシャー
2 パッキング部材
2a パッキング部材の基端部
3 ケース
4 パッキング部材のボルト軸挿通孔
5 ケースの周側壁
5a 周側壁の基端部
6 被取付物
7 被取付物の当接部
8 パッキング部材の座面
9 ケースの端面壁
10 ケースのパッキング部材の受孔
11 ボルト
12 ボルト頭部
13 ナット
14 ケースの受圧面
15 周側壁の基端部底面
16 被取付物のボルト軸挿通孔
17 取付対象物
18 取付対象物のボルト軸挿通孔
19 ボルト軸
20 付加斜面部
21 付加斜面部
22 補助斜面部
23 補助斜面部
24 パッキング部材の上部の環状リブ部
Claims (1)
-
中央部にボルト軸挿通孔を形成し、基端部底面を被取付物の当接部に当接する座面としたパッキング部材と、端面壁の中央部にボルト軸挿通孔を形成し、端面壁をボルト頭部またはナットが当接する受圧面とし、前記パッキング部材を収容するケースとからなり、
前記パッキング部材の基端部を前記ケースの周側壁から突出させ、前記周側壁の基端部底面とパッキング部材の前記基端部底面を被取付物の前記当接部に立てた法線に対して傾斜するように形成してなる取付け角度調整型ワッシャー。
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JP2010002397A JP4993787B2 (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | 取付け角度調整型ワッシャー |
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