JP2006348521A - 手摺の取付け金具 - Google Patents

Abstract

【課題】 ２つ割りのフランジカバーを簡便に製作できる手摺の取付け金具を提供する。
【解決手段】 本願の手摺の取付け金具は、フランジ５を覆うフランジカバー１０を２つ割りで構成すると共に、これらのフランジカバー１０は点対称に形成し、フランジカバー１０の接合面に、他方のフランジカバー１０の接合面の下に挿入可能で、係止凹部１５ｃを形成の突出体１５ａを設け、フランジカバー１０の内部に前記係止凹部１５ｃに係止可能な係止凸部１８を下向きに形成してある。
【選択図】 図２

Description

本発明は、例えば、階段、廊下、浴室等において老人等のための介添えとして用いる手摺の取付け金具に関する。

従来、手摺の取付け金具として、特開２００４−１９０３７２号公報がある。この公報における取付け金具は、手摺を支持するホルダと、そのホルダに垂直なシャフトと、そのシャフトを固定のフランジから構成してある。又、フランジには、固定ビスで固定する固定孔が穿設してある。
手摺は、先ず、ホルダで支持し、位置を決めた後に、前記固定孔を介して固定ビスで固定する。又、この公報には、２つ割りのフランジカバーが開示してあり、前記固定したフランジを覆うために、両側からフランジカバーを装着する。
このフランジカバーによって、前記固定ビスが隠され、取付け金具の美観の向上を図っている。

特開２００４−１９０３７２号公報

前記の手摺の取付け金具において、フランジに形成の固定孔は４箇所であり、且つ、その孔の位置は固定されている。そのため、手摺の方向に対して、固定ビスの位置が決まるので、取付け場所によっては固定できないことがある。
又、２つ割りのフランジカバーを装着するに当たって、係止爪とクリップ部を係止することによって行っている。この係止爪とクリップ部は、フランジカバーを製作する上で、複雑な構造であり、更なる簡便な構造が望まれている。
そこで、本願の発明は、かかる課題を解消する手摺の取付け金具を提供するものである。

本発明の手摺の取付け金具について実施例に基づいて説明する。
請求項１の手摺の取付け金具は手摺の装着部２と、装着部２の下部に取付けの支持体３と、この支持体３を立設のフランジ５とで構成してあり、フランジ５を覆うフランジカバーを２つ割りで構成すると共に、これらのフランジは点対称に形成してある。
また、フランジカバー１０の接合面には、他方のフランジカバー１０の接合面に挿入可能で、係止凹部１５ｃを形成の突出体１５ａが設けてあり、フランジカバー１０の内部に前記係止凹部１５ｃに係止可能な係止凸部１８を下向きに形成してある。従って、フランジカバー１０を容易に装着できるし、フランジを覆うので、美観の向上となる。
又、請求項２の手摺の取付け金具は、フランジに固定対象体に固定するために、同心円状の長孔状の固定孔８を穿設してあるので、固定位置を適宜選択できる。
又、請求項３の手摺の取付け金具は、フランジカバー１０の接合面に形成の凹溝１２にドライバーを挿入して、フランジカバー１０を取り外すことが容易にできる。

請求項１の手摺の取付け金具は、フランジカバーを容易に装着できるるし、フランジを覆うので、美観の向上となる。
又、請求項２の手摺の取付け金具は、長孔状の固定孔によって、固定位置を適宜選択できる。
又、請求項３の手摺の取付け金具は、凹溝によってフランジカバーを取り外すことが容易である。

本発明の手摺の取付け金具の全体を示す図１、フランジカバーを外した状態の金具の全体を示す図２、Ａ〜Ａ断面を示す図３、Ｂ〜Ｂ断面を示す図４を参照して説明する。
図１は、金属で製作の手摺の端部の取付け金具であり、頂部には手摺１の端部を挿入可能な装着部２を備えている。この装着部２は、怪我のないように外形が丸みを帯びた形状で、内部は前記手摺を装着可能に挿入孔２ａが形成してある。又、挿入孔２ａの下部には、後述する支持体３から、ネジによって手摺を固定するネジ孔２０が穿設してある。

装着部２を支持するために、装着部２の下部には金属性筒状の支持体３が取り付けてあり、この支持体３の他端部は円板状のフランジ５に固定してある。
又、このフランジ５は、中央部５ａを高く形成の湾曲状である。この中央部５ａの両側の縁部には、係止溝６が切欠形成してあり、後述の係合体７に係止可能になっている。
又、フランジ５の中央部５ａの両側５ｂは、その中央部５ａに比して低く形成してあり、この両側５ｂにはビス（又は、ボルト・ナット等）２２によって固定する固定孔８が、４箇所、穿設してある。尚、この固定孔８は、同心円状の長孔に形成してあり、固定位置を変更可能になっている。
即ち、装着部２の向き（手摺の向き）に対し、フランジ５の固定孔８の位置を適宜、選択可能になっているので、取付ける場所を広く選択できる。
又、前記係止溝６の他に、更に、前記両側５ｂの縁部にも２箇所設けてあり、後述の係合体７に係止可能になっている。

前記円形状のフランジ５を覆う椀状のフランジカバー１０は、美観向上のために、前記ビス（又は、ボルト・ナット等）２２を覆うものであり、双方から挿脱着可能に２つ割りで構成してあり、２つ割りの各々のフランジカバー１０、１０は点対称に形成してある。
このフランジカバー１０は金属或は合成樹脂等で製作してあり、前記支持体３を回避するため、中心に挿通孔１１が形成してあると共に、外径は前記フランジ５を覆うために、フランジ５より僅かに大きな直径に形成してある。
又、フランジカバー１０の周縁部には、前記４箇所の係止溝６に対応する箇所に係合可能な、係合体７が中心に向けて突出形成してある。

又、フランジカバー１０の接合面１３には、僅かに窪んだ凹溝１２が形成してある一方、反対側のフランジカバー１０の接合面には、中央に係止凹部１５ｃを形成の四角状の突出体１５ａが、その接合面から突出して形成してある。
尚、前記突出体１５ａは、他方のフランジカバー１０の接合面の下側に挿入可能であると共に、前記係止凹部１５ｃに係止可能な係止凸部１８が、フランジカバー１０の内部に下向きに形成してある。
尚、前記突出体１５ａ、係止凸部１８及び係止凹部１５ｃは、合成樹脂で製作のフランジカバー１０の一部であり、フランジカバー１０の弾性作用によって、、係止凸部１８と係止凹部１５ｃは係合して、フランジカバー１０はフランジ５に装着できる。
尚、前記２つ割りのフランジカバー１０は点対称に形成してあり、各々、凹溝１２、突出体１５ａ、係止凹部１５ｃ、係止凸部１８が形成してある。

次に、前記構成の手摺の取付け金具の使用法方について説明する。
先ず、手摺の方向を定めて、固定孔８にビス２２（又はボルト・ナット等）で、フランジ５を固定する。尚、固定孔８は長孔状に形成してあるので、好ましい固定位置で固定できる。
次に、２つ割りのフランジカバー１０を、支持体３に対して、両側から接合面１３が合うように装着すると、突出体１５ａは、相手方のフランジカバーに形成の凹溝１２の下に挿入されると共に、係止凸部１８が係止凹部１５ｃに係止して固定される。この結果、ビス２２は、フランジカバー１０によって覆われて美観の向上となる（図１参照）。又、この係止凸部１８が係止凹部１５ｃに係止することによって、フランジカバー１０、１０は容易にフランジ５から外れることはない。

一方、装着したフランジカバー１０を取り外したいときには、フランジカバー１０の接合面１３に形成の凹溝１２に、ドライバー等を挿入し、このドライバーで横方向に押すと、合成樹脂製のフランジカバー１０はたわんで、係止凸部１８が係止凹部１５ｃから離脱して取り外すことができる。即ち、ドライバーでこじ開けると、フランジカバー１０を取り外すことができる。
このように、フランジカバー１０は、容易に取り外すことができるので、他のフランジカバーに取り替えて、美観の向上を図ることができる。

手摺の取付け金具の全体を示す図である。 フランジカバーを外した状態の金具の全体を示す図である。 図１のＡ〜Ａ断面を示す図である。 図１のＢ〜Ｂ断面を示す図である。

符号の説明

１ 手摺
２ 装着部
３ 支持体
５ フランジ
６ 係止溝
８ 固定孔
１０ フランジカバー
１２ 凹溝
１５ａ 突出体
１５ｃ 係止凹部
１８ 係止凸部

Claims (3)

1. 手摺の装着部と、装着部の下部に取付けの支持体と、この支持体を立設のフランジとで構成の手摺の取付け金具であって、
   前記フランジを覆うフランジカバーを２つ割りで構成すると共に、これらのフランジカバーは点対称に形成し、
   フランジカバーの接合面に、他方のフランジカバーの接合面の下に挿入可能で、係止凹部を形成の突出体を設け、
   フランジカバーの内部に前記係止凹部に係止可能な係止凸部を下向きに形成してあることを特徴とする手摺の取付け金具。
2. フランジに固定対象体に固定するための同心円状の長孔状の固定孔を穿設してあることを特徴とする請求項１の手摺の取付け金具。
3. フランジカバーの接合面に凹溝を形成することを特徴とする請求項１又は請求項２の手摺の取付け金具。
   
   

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