JP2004143831A - 手摺りブラケットのカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】手摺りブラケットの全体を覆うことにより、怪我に対して十分に安全を確保することができ、しかも、取り付けが簡単で、手摺り施工の仕上がり形態の向上が図れる手摺りブラケットのカバーを提供する。
【解決手段】手摺りブラケット4の固定片5の壁面Aへの取り付け面を除く外面と連結片6の全面を覆うための合成樹脂製のカバー11であり、このカバー11が、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6に対して両側から外嵌する一対のカバー単体12、12による二つ割り構造となり、両カバー単体12、12の対向縁を手摺りブラケット4への外嵌状態で内外に嵌り合う嵌合縁13に形成し、この嵌合縁13に両カバー単体を結合する一対の係止手段14が設けてある。
【選択図】 図2
【解決手段】手摺りブラケット4の固定片5の壁面Aへの取り付け面を除く外面と連結片6の全面を覆うための合成樹脂製のカバー11であり、このカバー11が、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6に対して両側から外嵌する一対のカバー単体12、12による二つ割り構造となり、両カバー単体12、12の対向縁を手摺りブラケット4への外嵌状態で内外に嵌り合う嵌合縁13に形成し、この嵌合縁13に両カバー単体を結合する一対の係止手段14が設けてある。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、階段等の壁面に手摺りを取り付けるブラケットの外面を覆い、美観の向上と同時に、ブラケットへの接触による怪我等の発生を防ぐためのカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
階段等の昇降時の安全を確保するため、階段の壁面に手摺りを取り付けることが行われている。
【0003】
階段用の手摺りとしては、金属パイプ製や木製以外に、金属製芯材の外側に欠円形の合成樹脂製笠木を取り付けた構造の手摺りが数多く採用されている。
【0004】
このような手摺りの壁面への取り付け構造は、壁面への固定片と、この固定片の上端から連なって壁面と反対側に延びる連結片と、上記連結片の端部から上向きに延びる手摺り笠木の支持片とを備えた金属製の手摺りブラケットが使用される。
【0005】
上記手摺りブラケットを用いて手摺りを取り付けるには、固定片を壁面にボルトを用いて固定することによって複数のブラケットを壁面に取り付け、各ブラケットの支持片に上端から金属製芯材の下面開放状となる溝部を外嵌し、この金属製芯材と支持片をビスで結合した後、金属製芯材に笠木を外嵌するものであり、手摺りブラケットは手摺りの取り付け状態で、固定片と連結片が手摺りの下部に露出した状態になり、固定片を壁面に固定するボルトの頭部も露見する。
【0006】
上記のように、手摺りの下部に手摺りブラケットの固定片と連結片及びボルトの頭部が露出していると、手摺り取り付け部分の仕上がり形態が不体裁になると共に、階段を昇降する人の手等が手摺りブラケットに当ると怪我をすることになる。
【0007】
このため、壁面に取り付けた手摺りブラケットを、合成樹脂製のカバーで覆うようにすることが、例えば、特許第3059315号によって提案されている。
【0008】
上記の合成樹脂製カバーは、連結片の下方領域から固定片の前面を覆うように形成され、このカバーに設けたフック部を手摺りブラケットの係止部に弾発係止し、カバーに形成された一対の挟持壁でブラケットを両側から挟み付ける構造になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなカバーは、手摺りブラケットの固定片とボルトの頭部を覆うことができるが、連結片の一部が露出した仕上がりになるため、階段を昇降する人の手等が金属製の手摺りブラケットに接触する場合があり、怪我に対して十分に安全を確保することができないという問題がある。
【0010】
また、カバーは、手摺りブラケットの一部を覆うだけであるので、手摺りブラケットが露見し、カバーを取り付けた状態での手摺り施工の仕上がり形態が不体裁である。
【0011】
そこで、この発明の課題は、手摺りブラケットの全体を覆うことにより、怪我に対して十分に安全を確保することができ、しかも、手摺り施工の仕上がり形態の向上が図れる手摺りブラケットのカバーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、壁面への固定片と、この固定片の上端から連なって壁面と反対側に延びる連結片と、上記連結片の端部から上向きに延びる手摺り笠木の支持片とを備えた手摺りブラケットに対して、固定片の壁面への取り付け面を除く外面と連結片の全面を覆うためのカバーであり、このカバーが、手摺りブラケットの固定片と連結片に対して両側から外嵌する一対のカバー単体による二つ割り構造となり、両カバー単体の対向縁をブラケットへの外嵌状態で内外に嵌り合う嵌合縁に形成し、この嵌合縁に両カバー単体を結合する一対の係止手段を設けた構成を採用したものである。
【0013】
上記一対のカバー単体が、ブラケットの固定片と連結片の側面を側面形状に沿って一体的に覆う側板と、この側板の上縁から連なり、固定片の上端から連結片の上面を一体的に覆う上板と、上記側板の下縁から連なり、固定片の下端から固定片の前面及び連結片の下面を一体的に覆う下板とからなり、両カバー単体の嵌合縁が、一方カバー単体の上板と下板の端縁にそれぞれ設けた内側嵌合突条と、他方カバー単体の上板と下板の端縁にそれぞれ設けた外側嵌合突条で形成され、上記係止手段が、内側嵌合突条と外側嵌合突条の嵌合面の一方に設けた係止突部と、同他方に設けた係止凹部とで形成されている構造とすることができる。
【0014】
ここで、一対のカバー単体は、合成樹脂を用いて略左右対称の二つ割りに形成され、手摺りブラケットに両側から外嵌した状態で、係止突部と係止凹部を弾力的に係合させるようになっている。
【0015】
また、両カバー単体は、上板と下板の壁面側端部に、互いに内側へ向けての屈曲片を設け、手摺りブラケットの固定片における壁面への取り付け面の上下に、上記屈曲片を挿入するための凹欠部を設けておき、手摺りブラケットへの固定と位置決めが確実に行えるようにしている。
【0016】
更に、手摺りブラケットの支持片における下端部には、手摺りブラケットに外嵌した両カバー単体の支持片の下端部に臨む端部を覆う突条を設けておき、両カバー単体の端部を隠蔽することにより、手摺り施工の仕上がり形態のより一層の向上を図るようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】
図6のように、階段用の手摺り1は、アルミ等を用いて押し出し成形された金属製芯材2の外側に、欠円形の合成樹脂製笠木3を外嵌状に係止して取り付けた構造を有し、この手摺り1を壁面へ取り付けるための金属製の手摺りブラケット4は、上下に長い帯板状であり、図4乃至図6のように、壁面Aへの固定片5と、この固定片5の上端から連なって壁面Aと反対側へ水平に突出した後、途中から斜め上方に延びる連結片6と、上記連結片6の上端部から上向きに延びる笠木支持片7とからなり、上記固定片5には、手摺りブラケット4を壁面Aに固定するボルト8の挿通孔9が設けられている。
【0019】
この手摺りブラケット4を用いて階段用の手摺り1を壁面に取り付けるには、固定片5を壁面Aに重ね、挿通孔9から壁に向けてボルト8をねじ込むことで、壁面Aに複数の手摺りブラケット4を固定し、次に、各手摺りブラケット4の支持片7に上端から金属製芯材2の下面開放状となる溝部を外嵌し、この金属製芯材2と支持片7をビス10で結合することによって、各手摺りブラケット4間に金属製芯材2をかけわたし、その後、金属製芯材2に笠木3を外嵌することによって、手摺り1の取り付けが行われる。
【0020】
上記手摺りブラケット4は、壁面Aに手摺り1を取り付けた状態で、手摺り1の下部において固定片5と連結片6、ボルト8の頭部及び支持片7の下部が露見することになる。
【0021】
この発明のカバー11は、上記手摺りブラケット4の上記露見する部分を覆うためのものであり、図示のように、このカバー11は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部に対して両側から外嵌する一対のカバー単体12、12からなる二つ割り構造となり、両カバー単体12、12の対向縁を手摺りブラケット4への外嵌状態で内外に嵌り合う嵌合縁13に形成し、この嵌合縁13に両カバー単体12、12を結合する一対の係止手段14が設けられている。
【0022】
上記一対のカバー単体12、12は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部における側面を、これらの側面形状に沿って一体的に覆うことができるよう、上下寸法が壁面側で大きく支持片側で小さくなるような形状の側板15と、この側板15の上縁から連なり、固定片5の上端から連結片6の上面及び支持片7の下端後面を一体的に覆う上板16と、上記側板15の下縁から連なり、固定片5の下端から固定片5の前面及び連結片6の下面及び支持片7の下端前面を一体的に覆う下板17とからなり、この上板16及び下板17の端縁に嵌合縁13が設けられている。
【0023】
上記両カバー単体12、12の嵌合縁13は、一方カバー単体12の上板16と下板17の端縁にそれぞれ設けた内側嵌合突条13aと、他方カバー単体12の上板16と下板17の端縁にそれぞれ設けた外側嵌合突条13bで形成され、両カバー単体12、12を手摺りブラケット4に両側から外嵌した状態で、内側嵌合突条13aと外側嵌合突条13bが互に嵌まり合うことになる。
【0024】
上記係止手段14は、内側嵌合突条13aと外側嵌合突条13bの嵌合面の一方に設けた所要数の係止突部14aと、同他方に設けた所要数の係止凹部14bとで形成されている。
【0025】
上記した一対のカバー単体12、12は、手摺りブラケット4に両側から外嵌した時、連結片6の先端側から支持片7における下端部を包持するよう、ABS等の合成樹脂を用いて略左右対称の二つ割りに形成され、合成樹脂の弾性を利用して、係止突部14aと係止凹部14bを弾力的に係合させることができるようになっている。
【0026】
また、両カバー単体12、12は、上板16と下板17の壁面側端部に、互いに内側へ向けての屈曲片18、19を設け、上記手摺りブラケット4の固定片5における壁面Aへの取り付け面の上下に、上記屈曲片18、19を挿入するための凹欠部20、21を設けておき、手摺りブラケット4に両側から外嵌した状態で、手摺りブラケット4への固定と位置決めが確実に行えるようにしている。
【0027】
更に、手摺りブラケット4の支持片7における下端部の前後面には、手摺りブラケット4に外嵌した両カバー単体12、12の支持片7の下端部に臨む端部を覆う突条22を設けておき、両カバー単体12、12の上端部を隠蔽するようにしている。
【0028】
この発明のカバーは上記のような構成であり、手摺りブラケット4を用いて階段用の手摺り1を壁面Aに取り付けた後、一対のカバー単体12、12を手摺りブラケット4の両側に臨ませ、屈曲片18、19を凹欠部20、21に挿入した状態で、両カバー単体12、12をそれぞれ手摺りブラケット4に両側から外嵌して接近させ、手摺りブラケット4の幅方向の中央位置において、両カバー単体12、12の内側嵌合突条13aと外側嵌合突条13bを嵌め合わせて押し込むと、対応する係止突部14aと係止凹部14bが弾力的に係合し、両カバー単体12、12は結合してカバー11の組み立て状態となる。
【0029】
上記カバー11は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部に対して全体を覆うことになり、しかも、上板16が連結片6の上面に重なり、このカバー11は、連結片6の先端側から支持片7における下端部を包持すると共に、屈曲片18、19が凹欠部20、21に挿入されているので、手摺りブラケット4に対して固定化することができる。
【0030】
このように、カバー11は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部を覆うことにより、手摺りブラケット4の露見部分が支持片7の上部だけの僅かな部分となり、カバー11を取り付けた状態での手摺り施工の形態が体裁よく仕上がることになる。
【0031】
また、手摺りブラケット4の大半を合成樹脂製のカバー11で覆うので、階段を昇降する人の手等が金属製の手摺りブラケット4に接触するのを防ぐことができ、怪我に対して十分に安全を確保することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、手摺りブラケットの大半を二つ割り構造となる一対のカバー単体で覆うようにしたので、カバーを取り付けた状態での手摺り施工の形態が体裁よく仕上がると共に、両カバー単体を両側から嵌め合わせるだけであるので、取り付け作業も簡単で能率よく行える。
【0033】
また、手摺りブラケットの大半をカバーで覆うことで、階段を昇降する人の手等が金属製の手摺りブラケットに接触するのを防ぐことができ、怪我に対して十分に安全を確保することができる。
【0034】
更に、手摺りブラケットに対してカバーは、両側からの嵌め合わせによって取り付けるだけであるので、カバーが破損した場合の取り換えが簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカバーを示す結合状態の斜視図
【図2】この発明のカバーを示す分解状態の斜視図
【図3】(A)はこの発明のカバーを示す結合状態の縦断正面図、(B)は同縦断側面図、(C)は同横断平面図
【図4】手摺りを支持する手摺りブラケットにこの発明のカバーを取り付けた状態の斜視図
【図5】手摺りを支持する手摺りブラケットにこの発明のカバーを取り付ける途中を示す分解状態の斜視図
【図6】手摺りを支持する手摺りブラケットにこの発明のカバーを取り付けた縦断側面図
【符号の説明】
1 手摺り
2 金属製芯材
3 合成樹脂製笠木
4 ブラケット
5 固定片
6 連結片
7 笠木支持片
8 ボルト
9 挿通孔
10 ビス
11 カバー
12 カバー単体
13 嵌合縁
14 係止手段
15 側板
16 上板
17 下板
18 屈曲片
19 屈曲片
20 凹欠部
21 凹欠部
22 突条
【発明の属する技術分野】
この発明は、階段等の壁面に手摺りを取り付けるブラケットの外面を覆い、美観の向上と同時に、ブラケットへの接触による怪我等の発生を防ぐためのカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
階段等の昇降時の安全を確保するため、階段の壁面に手摺りを取り付けることが行われている。
【0003】
階段用の手摺りとしては、金属パイプ製や木製以外に、金属製芯材の外側に欠円形の合成樹脂製笠木を取り付けた構造の手摺りが数多く採用されている。
【0004】
このような手摺りの壁面への取り付け構造は、壁面への固定片と、この固定片の上端から連なって壁面と反対側に延びる連結片と、上記連結片の端部から上向きに延びる手摺り笠木の支持片とを備えた金属製の手摺りブラケットが使用される。
【0005】
上記手摺りブラケットを用いて手摺りを取り付けるには、固定片を壁面にボルトを用いて固定することによって複数のブラケットを壁面に取り付け、各ブラケットの支持片に上端から金属製芯材の下面開放状となる溝部を外嵌し、この金属製芯材と支持片をビスで結合した後、金属製芯材に笠木を外嵌するものであり、手摺りブラケットは手摺りの取り付け状態で、固定片と連結片が手摺りの下部に露出した状態になり、固定片を壁面に固定するボルトの頭部も露見する。
【0006】
上記のように、手摺りの下部に手摺りブラケットの固定片と連結片及びボルトの頭部が露出していると、手摺り取り付け部分の仕上がり形態が不体裁になると共に、階段を昇降する人の手等が手摺りブラケットに当ると怪我をすることになる。
【0007】
このため、壁面に取り付けた手摺りブラケットを、合成樹脂製のカバーで覆うようにすることが、例えば、特許第3059315号によって提案されている。
【0008】
上記の合成樹脂製カバーは、連結片の下方領域から固定片の前面を覆うように形成され、このカバーに設けたフック部を手摺りブラケットの係止部に弾発係止し、カバーに形成された一対の挟持壁でブラケットを両側から挟み付ける構造になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなカバーは、手摺りブラケットの固定片とボルトの頭部を覆うことができるが、連結片の一部が露出した仕上がりになるため、階段を昇降する人の手等が金属製の手摺りブラケットに接触する場合があり、怪我に対して十分に安全を確保することができないという問題がある。
【0010】
また、カバーは、手摺りブラケットの一部を覆うだけであるので、手摺りブラケットが露見し、カバーを取り付けた状態での手摺り施工の仕上がり形態が不体裁である。
【0011】
そこで、この発明の課題は、手摺りブラケットの全体を覆うことにより、怪我に対して十分に安全を確保することができ、しかも、手摺り施工の仕上がり形態の向上が図れる手摺りブラケットのカバーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、壁面への固定片と、この固定片の上端から連なって壁面と反対側に延びる連結片と、上記連結片の端部から上向きに延びる手摺り笠木の支持片とを備えた手摺りブラケットに対して、固定片の壁面への取り付け面を除く外面と連結片の全面を覆うためのカバーであり、このカバーが、手摺りブラケットの固定片と連結片に対して両側から外嵌する一対のカバー単体による二つ割り構造となり、両カバー単体の対向縁をブラケットへの外嵌状態で内外に嵌り合う嵌合縁に形成し、この嵌合縁に両カバー単体を結合する一対の係止手段を設けた構成を採用したものである。
【0013】
上記一対のカバー単体が、ブラケットの固定片と連結片の側面を側面形状に沿って一体的に覆う側板と、この側板の上縁から連なり、固定片の上端から連結片の上面を一体的に覆う上板と、上記側板の下縁から連なり、固定片の下端から固定片の前面及び連結片の下面を一体的に覆う下板とからなり、両カバー単体の嵌合縁が、一方カバー単体の上板と下板の端縁にそれぞれ設けた内側嵌合突条と、他方カバー単体の上板と下板の端縁にそれぞれ設けた外側嵌合突条で形成され、上記係止手段が、内側嵌合突条と外側嵌合突条の嵌合面の一方に設けた係止突部と、同他方に設けた係止凹部とで形成されている構造とすることができる。
【0014】
ここで、一対のカバー単体は、合成樹脂を用いて略左右対称の二つ割りに形成され、手摺りブラケットに両側から外嵌した状態で、係止突部と係止凹部を弾力的に係合させるようになっている。
【0015】
また、両カバー単体は、上板と下板の壁面側端部に、互いに内側へ向けての屈曲片を設け、手摺りブラケットの固定片における壁面への取り付け面の上下に、上記屈曲片を挿入するための凹欠部を設けておき、手摺りブラケットへの固定と位置決めが確実に行えるようにしている。
【0016】
更に、手摺りブラケットの支持片における下端部には、手摺りブラケットに外嵌した両カバー単体の支持片の下端部に臨む端部を覆う突条を設けておき、両カバー単体の端部を隠蔽することにより、手摺り施工の仕上がり形態のより一層の向上を図るようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0018】
図6のように、階段用の手摺り1は、アルミ等を用いて押し出し成形された金属製芯材2の外側に、欠円形の合成樹脂製笠木3を外嵌状に係止して取り付けた構造を有し、この手摺り1を壁面へ取り付けるための金属製の手摺りブラケット4は、上下に長い帯板状であり、図4乃至図6のように、壁面Aへの固定片5と、この固定片5の上端から連なって壁面Aと反対側へ水平に突出した後、途中から斜め上方に延びる連結片6と、上記連結片6の上端部から上向きに延びる笠木支持片7とからなり、上記固定片5には、手摺りブラケット4を壁面Aに固定するボルト8の挿通孔9が設けられている。
【0019】
この手摺りブラケット4を用いて階段用の手摺り1を壁面に取り付けるには、固定片5を壁面Aに重ね、挿通孔9から壁に向けてボルト8をねじ込むことで、壁面Aに複数の手摺りブラケット4を固定し、次に、各手摺りブラケット4の支持片7に上端から金属製芯材2の下面開放状となる溝部を外嵌し、この金属製芯材2と支持片7をビス10で結合することによって、各手摺りブラケット4間に金属製芯材2をかけわたし、その後、金属製芯材2に笠木3を外嵌することによって、手摺り1の取り付けが行われる。
【0020】
上記手摺りブラケット4は、壁面Aに手摺り1を取り付けた状態で、手摺り1の下部において固定片5と連結片6、ボルト8の頭部及び支持片7の下部が露見することになる。
【0021】
この発明のカバー11は、上記手摺りブラケット4の上記露見する部分を覆うためのものであり、図示のように、このカバー11は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部に対して両側から外嵌する一対のカバー単体12、12からなる二つ割り構造となり、両カバー単体12、12の対向縁を手摺りブラケット4への外嵌状態で内外に嵌り合う嵌合縁13に形成し、この嵌合縁13に両カバー単体12、12を結合する一対の係止手段14が設けられている。
【0022】
上記一対のカバー単体12、12は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部における側面を、これらの側面形状に沿って一体的に覆うことができるよう、上下寸法が壁面側で大きく支持片側で小さくなるような形状の側板15と、この側板15の上縁から連なり、固定片5の上端から連結片6の上面及び支持片7の下端後面を一体的に覆う上板16と、上記側板15の下縁から連なり、固定片5の下端から固定片5の前面及び連結片6の下面及び支持片7の下端前面を一体的に覆う下板17とからなり、この上板16及び下板17の端縁に嵌合縁13が設けられている。
【0023】
上記両カバー単体12、12の嵌合縁13は、一方カバー単体12の上板16と下板17の端縁にそれぞれ設けた内側嵌合突条13aと、他方カバー単体12の上板16と下板17の端縁にそれぞれ設けた外側嵌合突条13bで形成され、両カバー単体12、12を手摺りブラケット4に両側から外嵌した状態で、内側嵌合突条13aと外側嵌合突条13bが互に嵌まり合うことになる。
【0024】
上記係止手段14は、内側嵌合突条13aと外側嵌合突条13bの嵌合面の一方に設けた所要数の係止突部14aと、同他方に設けた所要数の係止凹部14bとで形成されている。
【0025】
上記した一対のカバー単体12、12は、手摺りブラケット4に両側から外嵌した時、連結片6の先端側から支持片7における下端部を包持するよう、ABS等の合成樹脂を用いて略左右対称の二つ割りに形成され、合成樹脂の弾性を利用して、係止突部14aと係止凹部14bを弾力的に係合させることができるようになっている。
【0026】
また、両カバー単体12、12は、上板16と下板17の壁面側端部に、互いに内側へ向けての屈曲片18、19を設け、上記手摺りブラケット4の固定片5における壁面Aへの取り付け面の上下に、上記屈曲片18、19を挿入するための凹欠部20、21を設けておき、手摺りブラケット4に両側から外嵌した状態で、手摺りブラケット4への固定と位置決めが確実に行えるようにしている。
【0027】
更に、手摺りブラケット4の支持片7における下端部の前後面には、手摺りブラケット4に外嵌した両カバー単体12、12の支持片7の下端部に臨む端部を覆う突条22を設けておき、両カバー単体12、12の上端部を隠蔽するようにしている。
【0028】
この発明のカバーは上記のような構成であり、手摺りブラケット4を用いて階段用の手摺り1を壁面Aに取り付けた後、一対のカバー単体12、12を手摺りブラケット4の両側に臨ませ、屈曲片18、19を凹欠部20、21に挿入した状態で、両カバー単体12、12をそれぞれ手摺りブラケット4に両側から外嵌して接近させ、手摺りブラケット4の幅方向の中央位置において、両カバー単体12、12の内側嵌合突条13aと外側嵌合突条13bを嵌め合わせて押し込むと、対応する係止突部14aと係止凹部14bが弾力的に係合し、両カバー単体12、12は結合してカバー11の組み立て状態となる。
【0029】
上記カバー11は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部に対して全体を覆うことになり、しかも、上板16が連結片6の上面に重なり、このカバー11は、連結片6の先端側から支持片7における下端部を包持すると共に、屈曲片18、19が凹欠部20、21に挿入されているので、手摺りブラケット4に対して固定化することができる。
【0030】
このように、カバー11は、手摺りブラケット4の固定片5と連結片6及び支持片7の下部を覆うことにより、手摺りブラケット4の露見部分が支持片7の上部だけの僅かな部分となり、カバー11を取り付けた状態での手摺り施工の形態が体裁よく仕上がることになる。
【0031】
また、手摺りブラケット4の大半を合成樹脂製のカバー11で覆うので、階段を昇降する人の手等が金属製の手摺りブラケット4に接触するのを防ぐことができ、怪我に対して十分に安全を確保することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、手摺りブラケットの大半を二つ割り構造となる一対のカバー単体で覆うようにしたので、カバーを取り付けた状態での手摺り施工の形態が体裁よく仕上がると共に、両カバー単体を両側から嵌め合わせるだけであるので、取り付け作業も簡単で能率よく行える。
【0033】
また、手摺りブラケットの大半をカバーで覆うことで、階段を昇降する人の手等が金属製の手摺りブラケットに接触するのを防ぐことができ、怪我に対して十分に安全を確保することができる。
【0034】
更に、手摺りブラケットに対してカバーは、両側からの嵌め合わせによって取り付けるだけであるので、カバーが破損した場合の取り換えが簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカバーを示す結合状態の斜視図
【図2】この発明のカバーを示す分解状態の斜視図
【図3】(A)はこの発明のカバーを示す結合状態の縦断正面図、(B)は同縦断側面図、(C)は同横断平面図
【図4】手摺りを支持する手摺りブラケットにこの発明のカバーを取り付けた状態の斜視図
【図5】手摺りを支持する手摺りブラケットにこの発明のカバーを取り付ける途中を示す分解状態の斜視図
【図6】手摺りを支持する手摺りブラケットにこの発明のカバーを取り付けた縦断側面図
【符号の説明】
1 手摺り
2 金属製芯材
3 合成樹脂製笠木
4 ブラケット
5 固定片
6 連結片
7 笠木支持片
8 ボルト
9 挿通孔
10 ビス
11 カバー
12 カバー単体
13 嵌合縁
14 係止手段
15 側板
16 上板
17 下板
18 屈曲片
19 屈曲片
20 凹欠部
21 凹欠部
22 突条
Claims (2)
- 壁面への固定片と、この固定片の上端から連なって壁面と反対側に延びる連結片と、上記連結片の端部から上向きに延びる手摺り笠木の支持片とを備えた手摺りブラケットに対して、固定片の壁面への取り付け面を除く外面と連結片の全面を覆うためのカバーであり、このカバーが、手摺りブラケットの固定片と連結片に対して両側から外嵌する一対のカバー単体による二つ割り構造となり、両カバー単体の対向縁をブラケットへの外嵌状態で内外に嵌り合う嵌合縁に形成し、この嵌合縁に両カバー単体を結合する一対の係止手段を設けた手摺りブラケットのカバー。
- 上記一対のカバー単体が、ブラケットの固定片と連結片の側面を側面形状に沿って一体的に覆う側板と、この側板の上縁から連なり、固定片の上端から連結片の上面を一体的に覆う上板と、上記側板の下縁から連なり、固定片の下端から固定片の前面及び連結片の下面を一体的に覆う下板とからなり、両カバー単体の嵌合縁が、一方カバー単体の上板と下板の端縁にそれぞれ設けた内側嵌合突条と、他方カバー単体の上板と下板の端縁にそれぞれ設けた外側嵌合突条で形成され、上記係止手段が、内側嵌合突条と外側嵌合突条の嵌合面の一方に設けた係止突部と、同他方に設けた係止凹部とで形成されている請求項1に記載の手摺りブラケットのカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002310942A JP2004143831A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 手摺りブラケットのカバー |
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JP2002310942A JP2004143831A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 手摺りブラケットのカバー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2006348521A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Yahata Neji:Kk | 手摺の取付け金具 |
JP2008163553A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Naka Ind Ltd | 手摺ブラケット用カバー |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002310942A patent/JP2004143831A/ja active Pending
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