JP2016169552A - パッキン及び水洗式大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】便器本体に対するタンクの位置の微調整により、パッキンに捻じる方向の力やひずむ方向の力が加わったとしても突出部の変形を抑制することができるパッキンを提供する。
【解決手段】洗浄水流出口および洗浄水流入口の周囲に位置する基部32と、基部32から平面視において略円周状に洗浄水タンク側に突出する複数の第1突出部34と、基部32から平面視において略円周状に便器本体側に突出する複数の第2突出部36と、複数の第1突出部34のうち、互いに隣り合う第1突出部34同士を連結する第1連結部38と、複数の第2突出部36のうち、互いに隣り合う第2突出部36同士を連結する第2連結部40と、を備えるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、水洗式の便器本体に固定される洗浄水タンクの洗浄水流出口と便器本体の洗浄水流入口との間をシールするパッキン及びこのパッキンを備えた水洗式大便器に関する。
従来から、水洗式の便器本体に洗浄水タンクを固定するための連結構造として、便器本体の洗浄水流入口と、便器本体の後部上面に載置される洗浄水タンクの洗浄水流出口との間に弾性体であるパッキンを配設し、洗浄水タンクを便器本体に対してボルトで固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、パッキンにおいて洗浄水タンクと便器本体との間に位置している平坦部から洗浄水タンクまたは便器本体側にそれぞれ突出する複数の突出部を備えたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)特許文献2に記載されているパッキンでは、洗浄水タンクと便器本体との固定にボルトの強い締結を行わなくてもシール作用が得られるよう、突出部が洗浄水流路に向けて傾斜している。
特開平10−318372号公報 特開平9−221803号公報
しかしながら、特許文献2に記載されているパッキンでは、パッキンの突出部が変形しやすくなっているため、便器本体に対する洗浄水タンクの位置を調整したときにパッキンが変形することにより、シール作用が得られなくなる場合があった。
このことについて、図5を用いて以下に説明する。図5は便器本体10と洗浄水タンク20との間に従来のパッキン50が配設されている状態を表す断面図である。
便器本体10に洗浄水タンク20を設置するときには、洗浄水タンク20を便器本体10に設置したときに生じる前後左右方向のずれや取り付け角度の修正のために、洗浄水タンク20の位置を微調整することがある。このような調整は便器本体10に洗浄水タンク20を一旦載せたあとに行われるため、便器本体10と洗浄水タンク20の間にパッキン50が挟まれた状態で行われる。
そのため、洗浄水タンク20の位置の調整のために、洗浄水タンク20を便器本体10に対して前後左右にずらしたり、洗浄水流入口14または洗浄水流出口22の中心軸Oを中心として回転させたりすると、パッキン50の便器本体10の洗浄水流入口14に接する側は洗浄水流入口14に、洗浄水タンク20の洗浄水流出口22に接する側は洗浄水流出口22に追随するように変形する。つまり、便器本体10に対する洗浄水タンク20の位置を調整することで、パッキン50が捻じれる方向に変形したり、前後左右にひずむ方向に変形したりする。
そのため、図5の領域Cに示すように、洗浄水タンク20の調整のやり方によっては、洗浄水タンク20と接触してシール面を形成するはずのパッキン50の突出部54がめくれ上がるように変形する場合があった。このような変形により、パッキン50と洗浄水タンク29、パッキン50と便器本体10との間をシールしている突出部54が変形し隙間が形成されると、パッキン50によるシール作用が得られなくなる。
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、便器本体に対するタンクの位置の微調整により、パッキンに捻じる方向の力やひずむ方向の力が加わったとしても突出部の変形を抑制することができるパッキンおよび水洗式大便器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の態様は、便器洗浄水を蓄える洗浄水タンクを便器本体に固定する際に、洗浄水タンクの洗浄水流出口と、便器本体の洗浄水流入口との間に配設される弾性体のパッキンであって、洗浄水流出口および洗浄水流入口の周囲に位置する基部と、基部から平面視において略円周状に洗浄水タンク側に突出する複数の第1突出部と、基部から平面視において略円周状に便器本体側に突出する複数の第2突出部と、複数の第1突出部のうち、互いに隣り合う第1突出部同士を連結する第1連結部と、複数の第2突出部のうち、互いに隣り合う第2突出部同士を連結する第2連結部と、を備えたことを特徴とするパッキンである。
このような構成によれば、第1突出部および第2突出部は基部から突出して形成されるため、その根元が基部と一体に形成されている。また、互いに隣り合う第1突出部は第1連結部によって、互いに隣り合う第2突出部は第2連結部によってそれぞれ連結されているため、基部以外に連結されている箇所が無い場合に比べて、パッキンに捻じる方向の力やひずむ方向の力が加わったとしても第1突出部および第2突出部の変形を抑制することができる。
また、第2の態様は、第1の態様において、第1連結部の洗浄水タンク側の端部は、第1突出部の洗浄水タンク側の端部よりも基部側に形成されており、第2連結部の便器本体側の端部は、第2突出部の便器本体側の端部よりも基部側に形成さていることを特徴とするパッキンである。
このような構成によれば、洗浄水タンクと接触してシール作用を生じている第1突出部に比べて、第1連結部が洗浄水タンクと接触しにくくなる。また、第2連結部も第2突出部に比べて便器本体と接触しにくくなる。そのため、第1連結部が洗浄水タンクと接触する、または、第2連結部が便器本体と接触することによるパッキンのシール作用への影響を少なくすることができる。
また、第3の態様は、第1の態様または第2の態様の何れか1つの態様において、第1連結部および第2連結部は基部の中心から半径方向にそれぞれ等角度間隔に設けられることを特徴とするパッキンである。
このような構成によれば、第1連結部および第2連結部はそれぞれ等角度間隔に設けられるため、平面視において第1連結部同士または第2連結部同士の間隔が偏らないようにすることができる。そのため、第1突出部および第2突出部の変形のしにくさに偏りが生じることを抑制することができる。
また、第4の態様は、第3の態様において、第1連結部および第2連結部の個数はそれぞれ3個以上であることを特徴とするパッキンである。
このように、第1連結部および第2連結部がそれぞれ3個以上形成されていれば、パッキンに対して前後方向および左右方向にひずむ力が加わったとしても第1突出部および第2突出部の変形を抑制することができる。
また、第5の態様は、第4の態様において、第1連結部および第2連結部は膜体であることを特徴とするパッキンである。
洗浄水タンクを便器本体に設置すると、パッキンの第1突出部および第2突出部が潰れてそれぞれシール面を形成する。このとき、第1連結部および第2連結部もそれぞれ第1突出部および第2突出部に挟まれて潰れるように変形する。しかし、第1連結部および第2連結部の形状によっては、第1連結部および第2連結部の厚みにより、変形後の第1突出部または第2突出部が、第1連結部または第2連結部が形成されている箇所で盛り上がったり、逆に内側に位置する第1突出部または第2突出部を押し込んだりすることが考えられる。
これに対して、このように第1連結部および第2連結部が膜体であれば第1連結部および第2連結部の厚みを薄くできるため、第1突出部または第2突出部が上述のような変形となることを抑制することができる。
また、第6の態様は、洗浄水流入口を有する便器本体と、洗浄水流出口を有する洗浄水タンクと、洗浄水タンクの洗浄水流出口と便器本体の洗浄水流入口との間に配設された、第1の態様乃至第5の態様の何れか1つの態様に記載のパッキンと、を備えたことを特徴とする水洗式大便器。
このような水洗式大便器によれば、便器本体に洗浄水タンクを設置するときに、便器本体に対する洗浄水タンクの位置を調整することによって、パッキンに捻じる方向の力やひずむ方向の力が加わったとしても、パッキンによるシール作用を得ることができる。
本発明によれば、便器本体に対するタンクの位置の微調整により、パッキンに捻じる方向の力やひずむ方向の力が加わったとしても突出部の変形を抑制することができるパッキンを提供することができる。
第1実施形態に係るパッキンが適用される水洗式大便器の分解図である。 (a)第1実施形態に係るパッキンの平面図である。(b)図2(a)のA−A線における断面図である。 第1実施形態に係るパッキンが取り付けられた洗浄水タンクを便器本体に取り付けるときの作業の様子を表した図である。 第1実施形態に係るパッキンが取り付けられた状態を示す断面図である。 従来技術のパッキンにおける課題を説明する断面図である。 (a)変形例に係るパッキンの平面図である。(b)さらに別の変形例に係るパッキンの平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<<第1実施形態>>
まず、本発明の第1実施形態に係るパッキンが適用される水洗式大便器について、図1を用いて説明する。
図1は、第1実施形態に係るパッキンが適用される水洗式大便器の分解図である。図2(a)は第1実施形態に係るパッキンの平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A線における断面図である。
図1に示すように、水洗式大便器には、便器本体10の洗浄に用いる洗浄水を貯めておくための洗浄水タンク20を備えているものがある。このような水洗式大便器では、便器本体10の後方側上面に洗浄水タンク20を載せるためのタンク載置部12が形成されている。
タンク載置部12には、洗浄水タンク20から供給される洗浄水を受ける洗浄水流入口14と、洗浄水タンク20に設けられた固定ボルト24が挿通されるボルト穴16が形成されている。洗浄水流入口14に供給された洗浄水は、図示しない導水路および吐水口などを通して便器本体10のボウル部11に供給される。
タンク載置部12に載置される洗浄水タンク20の底面には、洗浄水タンク20を便器本体10のタンク載置部12に固定するための固定ボルト24が設けられている。この固定ボルト24をタンク載置部12に形成されたボルト穴16に通し、タンク載置部12の裏面から図示しない固定ナットなどによって締め付け固定することで、洗浄水タンク20を便器本体10に固定する。
また、洗浄水タンク20の底面には、洗浄水流入口14と接続される洗浄水流出口22が形成されている。洗浄水タンク20内に貯められている洗浄水は、この洗浄水流出口22を通して便器本体10に供給される。なお、洗浄水流出口22は洗浄水タンク20から突出して形成された凸部23の先端に形成されており、洗浄水タンク20を便器本体10に取り付けたときには洗浄水流出口22が形成されている凸部23を洗浄水流入口14に挿し込むようにする。
また、凸部23の外径W(図4参照)は、洗浄水流入口14よりも小さくなっているため、両者の間には隙間が形成される。つまり、凸部23に形成されている洗浄水流出口22と、洗浄水流入口14の間には隙間が形成される。従って、洗浄水流出口22と洗浄水流入口14との間から洗浄水が漏れないようにするため、両者の間には、第1実施形態のパッキン30が配設される。図2(a)に示すように、パッキン30はリング状であり、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)などの弾性を有する材料によって形成されている弾性体である。
パッキン30は、図2(b)においてB−B線で示す上下方向の中間位置に略円盤形状の基部32を有している。基部32の中心には洗浄水流出口22が挿通される開口32aが形成されている。
パッキン30は洗浄水流出口22と洗浄水流入口14との間から洗浄水が漏れないようにするための物であるため、基部32の内径(つまり、開口32aの直径)は洗浄水流出口22が形成されている凸部23の外径W(図4参照)よりも僅かに小さく、基部32の外径は洗浄水流入口14の内径よりも大きくなっている。そのため、パッキン30の基部32は、洗浄水タンク20を便器本体10に設置した状態において、洗浄水流出口22および洗浄水流入口14の周囲に位置した状態となる。
また、開口32aの外周側であって基部32の洗浄水タンク20側(上側)には、基部32から平面視において略円周状に洗浄水タンク20側に突出する第1突出部34が2つ形成されている。また、同じく開口32aの外周側であって基部32の便器本体10側(下側)には、基部32から平面視において略円周状に便器本体10側に突出する第2突出部36が2つ形成されている。なお、第1突出部34および第2突出部36は、その厚さが1.0mmから3.0mmの略ヒダ状となっている。
また、図2(b)に示すように、第1突出部34は基部32側から洗浄水タンク20側の端部34aに向けてパッキン30の中心側に傾くように形成されている。同様にして、第2突出部36も基部32側から便器本体10側の端部36aに向けてパッキン30の中心側に傾くように形成されている。
このように、第1突出部34および第2突出部36は、パッキン30の中心側に傾くように形成されているので、便器本体10と洗浄水タンク20との間に挟まれた状態では、洗浄水タンク20の荷重によって容易にパッキン30の中心側に向かって倒れるため、固定ボルト24をナットなどで強く締めつけなくても洗浄水流出口22と洗浄水流入口14をシールすることができるようになっている。
また、第1実施形態のパッキン30では、第1突出部は2つ形成されており、この2つの第1突出部34の間には、互いに隣り合う第1突出部34同士を連結する第1連結部38が形成されている。
図2(a)に示すように、平面視において、第1連結部38は基部32の中心点Oを中心から半径方向に等角度間隔α毎に設けられている。なお、図2(a)においては、第1連結部38が16箇所に形成されているため、角度間隔αは22.5度となっている。
図2(b)に示すように、第1連結部38の洗浄水タンク20側の端部38aは、第1突出部34の洗浄水タンク20側の端部34aよりも基部32側に形成されている。つまり、第1連結部38の洗浄水タンク20側の端部38aは、第1突出部34の洗浄水タンク20側の端部34aよりも高さが低くなっている。また、第1連結部38は、その厚さが0.5mmから1mm程度の膜体である。
以上のように、第1実施形態のパッキン30では、互いに隣り合う第1突出部34同士を連結する第1連結部38が形成されている。また、図2(b)に示すように、パッキン30はB−B線を挟んで上下対象の形状となっており、第1突出部34と同様に、第2突出部36においても、互いに隣り合う第2突出部36同士を連結する第2連結部40が形成されている。そのため、第2連結部40の構成については、第1連結部38と同様であるため説明を省略する。
<作用の説明>
続いて、第1実施形態に係るパッキン30の作用について、図3及び図4を用いて説明する。図3は第1実施形態に係るパッキン30を取り付けた洗浄水タンク20を便器本体10に取り付けるときの作業の様子を表した図である。図4は第1実施形態に係るパッキン30が取り付けられた状態を示す断面図である。
まず、図3を用いて、便器本体10に洗浄水タンク20を取り付けるときに、パッキン30を洗浄水流入口14と洗浄水流出口22との間に配設する方法について説明する。
第1実施形態のパッキン30では、洗浄水タンク20の取り付けのときに、洗浄水タンク20の底面から突出して形成されている凸部23にパッキン30を挿し込んだ状態とする。
上述したように、パッキン30は、開口32aの内径が洗浄水タンク20の凸部23の外径Wよりも僅かに小さくなっており、かつ、パッキン30が弾性を有している。これにより、凸部23にパッキン30を挿し込むと、開口32aが広がるように変形し、凸部23の外周に引っ掛かる。そのため、洗浄水タンク20を便器本体10に取り付けるために、凸部23側を下に向けても、パッキン30が外れて落ちないようにしている。
従って、図3に示すように、作業者1が洗浄水タンク20を便器本体10に取り付けるときには、パッキン30を凸部23に取り付けた状態で、洗浄水タンク20を便器本体10のタンク載置部12に載せることで、パッキン30を洗浄水流入口14と洗浄水流出口22との間に配設することができる。
しかし、洗浄水タンク20は作業者1が持ち上げてから便器本体10に載せるため、洗浄水タンク20を載せたときに、洗浄水タンク20の位置を微調整することがある。
具体的には、洗浄水タンク20を便器本体10のタンク載置部12に載せた状態で、洗浄水タンク20を前後左右にずらしたり、洗浄水流入口14または洗浄水流出口22の中心軸Oを中心として回転させたりする。そうすると、パッキン30に対して捻じる方向やひずむ方向の力が加わる場合がある。
従来のパッキン50では、このような捻じる方向やひずむ方向の力が加わると、図5で説明したように、突出部54がめくれ上がるように変形し、パッキン50と洗浄水タンク20または便器本体10との間に隙間が形成されることがあった。
しかしながら、第1実施形態のパッキン30では、互いに隣り合う第1突出部34および第2突出部36が、それぞれ第1連結部38および第2連結部40によって連結されている。また、第1突出部34および第2突出部36は、基部32と一体に形成されている。
そのため、例えば、第1突出部34に捻じる方向やひずむ方向の力が加わったときには、その力を第1連結部38によって隣り合う第1連結部38に分散させることができる。
具体的には、洗浄水タンク20の位置を微調整するときには、上述したようにパッキン30の第1突出部34及び第2突出部36に対して、捻じる方向の力や前後左右にひずむ方向の力が加わる。
このような力が加わると、第1突出部34及び第2突出部36は、図5で説明したように、めくれ上がるように変形しようとすることがある。しかし、第1実施形態のパッキン30では、隣り合う第1突出部34同士および隣り合う第2突出部36同士が、それぞれ第1連結部38および第2連結部40によって連結されている。
そのため、第1連結部38によって連結された複数の第1突出部34全体、または、第2連結部40によって連結された複数の第2突出部36全体で、第1突出部34または第2突出部36に加わる力を受けることができる。
つまり、第1突出部34及び第2突出部36に加わる捻じる方向の力や前後左右にひずむ方向の力に対する、第1突出部34および第2突出部36の強度を高めることができる。従って、基部32以外に連結されている箇所が無い場合に比べて、パッキン30に捻じる方向の力やひずむ方向の力が加わったとしても、第1突出部34および第2突出部36の変形を抑制することができる。
これにより、第1実施形態のパッキン30では、便器本体10に対する洗浄水タンク20の位置を微調整したとしても、図4に示すように、第1突出部34および第2突出部36が潰れるように変形し、洗浄水タンク20または便器本体10と密着することで、両者の間から水が漏れないようにシール面を形成することができる。
また、第1実施形態のパッキン30では、第1連結部38の端部38aおよび第2連結部40の端部40aが、第1突出部34の端部34aおよび第2突出部36aに比べて基部32側に形成されている。
そのため、洗浄水タンク20と接触してシール作用を生じている第1突出部34および、便器本体10と接触してシール作用を生じている第2突出部36に比べて、第1連結部38および第2連結部40がそれぞれ洗浄水タンク20または便器本体10と接触しにくくなる。
従って、第1連結部38が洗浄水タンク20と接触する、または、第2連結部40が便器本体10と接触することによるパッキン30のシール作用への影響を少なくすることができる。
また、第1実施形態のパッキン30では、第1連結部38および第2連結部40はそれぞれ等角度間隔に設けられるため、平面視において第1連結部34同士または第2連結部40同士の間隔が偏らないようにすることができる。そのため、第1突出部34および第2突出部36の変形のしにくさに偏りが生じることを抑制することができる。
また、第1連結部38および第2連結部40の個数は、それぞれ3個以上形成されていることが好ましい。第1連結部38および第2連結部40がそれぞれ3個以上形成されていれば、パッキン30に対して前後方向および左右方向にひずむ力が加わったとしても第1突出部38および第2突出部40の変形を抑制することができる。
また、第1実施形態のパッキン30では、第1連結部38および第2連結部40は膜体であるため、第1突出部34および第2突出部36が潰れてそれぞれシール面を形成するときに、第1連結部38および第2連結部40の厚みによって盛り上がったり、逆に内側に位置する第1突出部34または第2突出部36を押し込んだりすることを抑制できる。そのため、第1連結部38および第2連結部40によるシール面への影響を少なくすることができる。
また、第1実施形態のパッキン30を備えた水洗式大便器によれば、便器本体10に洗浄水タンク20を設置するときに、便器本体10に対する洗浄水タンク20の位置を調整することによって、パッキン30に捻じる方向の力やひずむ方向の力が加わったとしても、パッキン30によるシール作用を得ることができる。
<<変形例>>
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は上記に限定されるものではない。
例えば、図2において、第1突出部34および第2突出部36は、それぞれ2つずつ設けられていると説明したが、本発明のパッキン30における第1突出部34および第2突出部36の数はこれに限定されるものではなく、それぞれ3つ以上設けられていても良い。また、第1突出部34と第2突出部36の数は等しくなくても良い。そのため、例えば、第1突出部34が3つ、第2突出部36が2つ形成されていても良い。
また、例えば、図2において、第1連結部38および第2連結部40はそれぞれ16箇所に設けられると説明したが、本発明のパッキン30における第1連結部38および第2連結部40の数はこれに限定されるものではない。
しかしながら、洗浄水タンク20の位置を微調整するときにパッキン30に加わる前後左右方向にひずむ力に対して、パッキン30の変形を抑制するためには、第1連結部38および第2連結部40はそれぞれ等角度間隔で3箇所以上に設けられることが好ましく、更に好ましくは、それぞれ8箇所以上に設けるのが好ましい。
また、第1連結部38と第2連結部40の数は等しくなくても良い。そのため、例えば、第1連結部38が8箇所に形成されており、第2連結部40が16箇所に形成されていても良い。
また、例えば、図2(b)において、パッキン30はB−B線を挟んで上下対象の形状であると説明したが、本発明のパッキン50において第1連結部58及び第2連結部59の平面視における位置に関してはこれに限定されるものではない。そのため、例えば、第1連結部58と第2連結部59との位置は、図6(a)に示すように、ずれていても構わない。
また、例えば、図6(b)に示すように、パッキン60に設けられている第1突出部64または第2突出部66が3つ以上設けられている場合においては、第1連結部68または第2連結部69の平面視における位置は、パッキン60の中心側と外周側とで、交互に設けられていても良い。
つまり、例えば、ある一つの第1連結部68が、3つある第1突出部64のうちパッキン30の外周側にある第1突出部64と中央の第1突出部64を連結している場合、円周上においてその次に形成される第1連結部68は、パッキン30の内周側と中央の第1突出部を連結するようにする。同様にして、円周上において、さらにその次に形成される第1連結部68は、再びパッキン30の外周側と中央の第1突出部64を連結するようにする。
なお、前述した各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:便器本体
11:ボウル部
12:タンク載置部
14:洗浄水流入口
16:ボルト穴
20:洗浄水タンク
22:洗浄水流出口
23:凸部
24:固定ボルト
30:パッキン
32:基部
32a:開口
34:第1突出部
36:第2突出部
38:第1連結部
40:第2連結部

Claims (6)

  1. 便器洗浄水を蓄える洗浄水タンクを便器本体に固定する際に、前記洗浄水タンクの洗浄水流出口と、便器本体の洗浄水流入口との間に配設される弾性体のパッキンであって、
    前記洗浄水流出口および前記洗浄水流入口の周囲に位置する基部と、
    前記基部から平面視において略円周状に前記洗浄水タンク側に突出する複数の第1突出部と、
    前記基部から平面視において略円周状に前記便器本体側に突出する複数の第2突出部と、
    複数の前記第1突出部のうち、互いに隣り合う前記第1突出部同士を連結する第1連結部と、
    複数の前記第2突出部のうち、互いに隣り合う前記第2突出部同士を連結する第2連結部と、
    を備えたことを特徴とするパッキン。
  2. 前記第1連結部の前記洗浄水タンク側の端部は、前記第1突出部の前記洗浄水タンク側の端部よりも前記基部側に形成されており、
    前記第2連結部の前記便器本体側の端部は、前記第2突出部の前記便器本体側の端部よりも前記基部側に形成さていることを特徴とする請求項1に記載のパッキン。
  3. 前記第1連結部および前記第2連結部は前記基部の中心から半径方向にそれぞれ等角度間隔に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載のパッキン。
  4. 前記第1連結部および前記第2連結部の個数はそれぞれ3個以上であることを特徴とする請求項3に記載のパッキン。
  5. 前記第1連結部および前記第2連結部は膜体であることを特徴とする請求項4に記載のパッキン。
  6. 洗浄水流入口を有する便器本体と、
    洗浄水流出口を有する洗浄水タンクと、
    前記洗浄水タンクの前記洗浄水流出口と前記便器本体の前記洗浄水流入口との間に配設された、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のパッキンと、
    を備えたことを特徴とする水洗式大便器。
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