JP2013030055A - 警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に、傾きのない状態で壁面に設置できると共に、設置後もその状態を維持できる警報器を提供する。
【解決手段】周辺環境の変化を検知する本体部と、正面視で円形状に形成されると共に、複数の固定具によって予め壁面に取り付けられ、本体部を支持する取付部2と、を備え、取付部2の外周部のうち、壁面に傾きなく固定された場合に前記円形状の中心Oを通る鉛直線L1と外周部とが交わる上下二箇所、及び、壁面に傾きなく固定された場合に前記円形状の中心Oを通る水平線L2と外周部とが交わる左右二箇所に、正面視で取付部2の径外方向に突起する四箇所の突起部16A,16Bを備え、壁面に対して垂直な方向に沿うと共に、複数の固定具のうちの一つを挿入可能な孔部13を、上下左右四箇所の突起部16A,16Bのうち上側の突起部16Aに形成してある。
【選択図】図2

Description

本発明は、壁面に取り付けられて、火災やガス漏れ等の周辺環境の変化を検知する警報器に関する。
従来、このような警報器としては、特許文献1に記載のように、周辺環境の変化を検知する本体部と、正面視で円形状に形成されると共に、本体部を支持する取付部(文献では「ベース部」)と、を備え、壁面に取り付けるに際して、取付部を先行して壁面に取付けてから、本体部を取付部に支持するものがあった。
詳細には、特許文献1に記載の警報器は、取付部の外周部の頂上部に、ビスの頭部が挿通可能な大径孔と、ビスの頸部のみが通過できる小径孔と、から構成されるダルマ孔を備えている。警報器を壁面へ取り付ける際は、先ずビスを壁面に固定した上で、ビスの頭部をダルマ孔のうち大径孔に挿入し、取付板を下方にずらしてビスの頸部を小径孔に位置させ、ビスをダルマ孔に係合させる。その後、本体部を取付部に支持すると、本体部の周縁部から立設させた外周壁が、小径孔と大径孔との間に位置する。これにより、ビスとダルマ孔との相対移動が阻止される。
つまり、特許文献1に記載の警報器であれば、壁面に簡単に取り付けることができ、さらに、設置後の落下を確実に防止することができるとされている。
特開2009−265797号公報(段落[0006]及び[0017]乃至[0021],図1及び図2)
ところで、そもそも、警報器は、その検知性能を担保するために、上下左右方向の適正な取付の向きが設定されている場合が多い。また、警報器の正面に文字や図形が印字、印刷、貼付等されることにより、または、警報器の正面にボタンやスピーカー用の孔等が配置されることにより、または、警報音を停止する操作ヒモが警報器の下面から下方に垂下されることにより、上下左右方向の適正な取付の向きがデザイン的に決まる警報器もある。
このような警報器では、警報器を正しい向き(正面視で傾いていない状態)に設置しなければ、警報器の性能が充分に発揮されなくなる虞があり、また、上下左右方向の適正な取付の向きがデザイン的に決まる警報器についても、壁面という目立ち易い場所に設置されるので、警報器が少しでも傾いていると外観の悪いものとなってしまう虞がある。
特許文献1に記載の警報器では、取付板の頂上部を支点として、壁面に警報器を吊り下げる構成であるので、警報器の自重で揺動し、ある程度の傾きは除去されるが、壁面と取付板の背面との摩擦で微小な傾きが生じることはやむを得ない。また、一点のみでの吊り下げ支持となるので、設置後に、外力の作用等によって警報器が揺動して、傾いてしまうこともある。
上記実情を鑑み、本発明は、簡単に、傾きのない状態で壁面に設置できると共に、設置後もその状態を維持できる警報器を提供することを目的とする。
本発明に係る警報器の第一特徴構成は、壁面に取り付けられて、周辺環境の変化を検知する警報器であって、前記周辺環境の変化を検知する本体部と、正面視で円形状に形成されると共に、複数の固定具によって予め壁面に固定され、前記本体部を支持する取付部と、を備え、前記取付部の外周部のうち、壁面に傾きなく固定された場合に前記円形状の中心を通る鉛直線と前記外周部とが交わる上下二箇所、及び、壁面に傾きなく固定された場合に前記中心を通る水平線と前記外周部とが交わる左右二箇所に、正面視で前記取付部の径外方向に突起する四箇所の突起部を備え、複数の前記固定具のうちの一つを挿入可能な孔部を、上下左右四箇所の前記突起部のうち上側の前記突起部に形成してある点にある。
本特徴構成によると、孔部を、円形状の取付部の最頂部である上側の突起部に備えているので、固定具の一つを他の固定具に先行してその孔部に挿入し、取付部を壁面に一旦位置決めすれば、取付部は自重で傾きのない状態となる。また、取付部の背面と壁面との間の摩擦力によって多少の傾きが残ったとしても、取付部の外周部に設けられ、取付部の中心と水平方向と鉛直方向とを示唆する四箇所の突起部を目安にして、取付部の姿勢を修正することができる。その後、他の固定具によって取付部を壁面に固定すれば、取付部は設置後も傾いたりしない。この結果、本体部も傾きなく設置されることになる。
さらに、孔部を設けるにはその周囲に厚みが必要となるが、本構成では、径外方向に突起する上側の突起部に孔部を形成しているので、孔部を設けるためにわざわざ取付部の外周部の肉厚を厚くする必要がなく、外観を損なう虞が少ない。
このように、本構成であれば、外観を損なうことなく、簡単に、傾きのない状態で壁面に設置できると共に、設置後もその状態を維持できる警報器を提供することができる。
本発明に係る警報器の第二特徴構成は、前記取付部は、壁面に固定されたときに壁面の側となる底部と、前記底部の外周に沿って前記底部から正面側に立ち上がる側壁部と、前記側壁部に形成され、かつ、前記側壁部の厚みよりも薄く形成され、前記側壁部から分断可能な薄肉部と、前記側壁部と前記薄肉部との境界に沿って前記取付部の径内方向に突出し、前記薄肉部の分断時に前記側壁部の破損を防止する補強リブ部と、を備え、前記孔部を前記側壁部に形成すると共に、前記補強リブ部の少なくとも一部を、前記孔部に隣接して配設してある点にある。
本特徴構成によると、取付部は底部と側壁部とを備えた有底筒状の形状であり、側壁部には、側壁部から分断可能な薄肉部を備えているので、薄肉部を分断することにより、側壁部に開口ができる。よって、その開口を介して、見栄え良く、外部出力線等を本体部と外部とに亘って配設することができる。
また、本構成によると、側壁部と薄肉部との境界に沿って形成され、かつ、取付部の径内方向に突出し、薄肉部の分断時に側壁部の破損を防止する補強リブ部の少なくとも一部を、孔部に隣接して設けてある。つまり、孔部の径内方向側に、径内方向に厚みのある補強リブが配置されているので、孔部が補強リブによって補強され、孔部の強度が向上する。この結果、固定具を孔部に挿入して壁面に固定する際の衝撃や、設置後の外力の作用等によって、孔部が拡張して取付部が不安定になるような事態が生じにくい。
本発明に係る警報器の第三特徴構成は、前記外周部のうち前記孔部の周辺部分の正面側の面は、前記外周部のうち前記孔部の周辺部分以外の部分の正面側の面よりも、背面側へ引退させてある点にある。
本特徴構成によると、孔部の周辺部分の正面側の面が、孔部の周辺部分以外の部分の正面側の面よりも、背面側へ引退している。つまり、孔部周辺の面とその他の部分の面とに段差が設けられている。したがって、固定具が頭部を有する部材(ピン、釘、ネジ等)である場合に、固定具を孔部に挿入して壁面に固定したとき、その頭部が段差に納まって取付部の正面側の面から本体部側に飛び出さず、本体部を取付部に取り付ける際の邪魔にならない。
本発明に係る警報器の第四特徴構成は、前記固定具は、打ち込みにより壁面に固定される部材であって、前記取付部は、壁面に固定されたときに壁面の側となる底部を備えると共に、前記底部に、前記固定具を挿入可能な、前記孔部とは異なる固定用孔部を備え、前記固定用孔部は、取付部の正面側から背面側に対して径外方向に向けて傾斜させてあり、前記底部の正面側の面うち前記固定用孔部の周辺部分を、背面側へ引退させてある点にある。
本特徴構成によると、最終的に取付部を壁面に固定する固定用孔部が、取付部の外周部ではなく、内周側の底部に設けられているので、取付部の外周部の形状の外観を損ねることがない。また、固定用孔部は、正面側から背面側に対して径外方向に向けて傾斜しているので、設置後に取付部に外力が作用しても、その力が好適に分散される。つまり、取付部は、壁面に強固に固定され、設置時の適正な姿勢を維持できる。しかも、固定具は、ハンマー等の打ち込み治具による打ち込みによって壁面に固定するものであるので、仮に壁面が硬い素材であっても、取付部を確実に壁面に固定できる。
しかしながら、固定用孔部が傾斜しているので、治具を斜めに打ち込む必要があり、打ち込みをする際に固定用孔部の周辺に治具の角部分が接触して、その部分が破損する可能性がある。したがって、取付者は慎重に打ち込みを行わなければならず、作業効率が低下する虞がある。本構成であれば、固定用孔部の周辺部分の正面側の面を、他の部分よりも壁面の側へ引退させてあるので、その引退させた分だけ治具に対する「逃げ」ができ、取付者はある程度安心して打ち込み作業を行え、作業効率の低下を極力抑えられる。
本発明に係る警報器の第五特徴構成は、前記本体部の背面部に、前記本体部に内装された機器への外部からの配線を接続するコネクタを配設し、前記取付部の正面側の面のうち、前記コネクタに対向する部分の周辺を、背面側へ引退させてある点にある。
本特徴構成によると、コネクタに対向する、取付部の正面側の面が、その他の部分よりも背面側へ引退しているので、仮にコネクタに外部からの配線が接続されても、その引退した分だけ前後方向にスペースができる。したがって、コネクタと取付部との間に配線が挟まれにくく、配線が折れて断線するような事態を防止できる。また、配線が折れないようにするために、わざわざ、組付時における本体部と取付部との前後方向の離間距離を広く取る必要がないので、警報器全体として、厚みを薄く抑えられ、外観を損ねることがない。
本発明に係る警報器の本体部及び取付板の分解斜視図である。 取付板の正面図である。 取付板の背面図である。 位置決め用孔部及びノックアウト周辺の斜視図である。 図2におけるV−V方向の断面図である。 図5におけるVI−VI方向の断面図である。 図2におけるVII−VIIに沿った展開断面図である。
以下に、本発明に係る警報器の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成について〕
警報器は、図1に示すごとく、不図示の煙センサ、COセンサ、スピーカー等が内蔵された本体部1と、予め壁面W(図5及び図7参照)に固定され、本体部1を支持する「取付部」としての取付板2と、を備えている。以下、壁面Wに警報器を取り付けた状態において、壁面W側となる側を「裏面」,「後」,「背面」等と称し、壁面Wと反対側となる側を「表面」,「前」,「正面」等と称し、正面視で上方となる側を「上」と称し、正面視で下方となる側を「下」と称して、説明を行う。
本体部1は、側面からの煙の流入、及び、正面のガス流入口6からのCOガスの流入を許容するように構成してあり、煙センサ及びCOセンサによって、本体部1の内部に流入した煙及びCOガスを夫々検知する。煙センサによって検知された煙の濃度が予め設定した閾値を越えた場合に、または、COセンサによって検知されたCOガスの濃度が予め設定した閾値を越えた場合に、警報器に内蔵された不図示のスピーカーから警報音が発せられる。
本体部1は、正面視円形状であり、かつ、その正面はフラットに形成してある。取付板2は、底部11と側壁部12とを備えた有底筒状の形状である。本体部1と取付板2とは、略同径に形成してある。警報器設置時は、例えば、図1に白抜き矢印で示すごとく、壁面Wに固定された取付板2に、本体部1を正面側から位置合わせし、正面視で時計回りに回転させると、夫々に設けた係止部が互いに係止して、本体部1が取付板2に固定される。
また、本体部1の内部の機器配置等によって、機能面から、警報器の上下左右の最適な設置姿勢が定まる。なお、本体部1の正面には、発光によって警報を発するランプカバー3、スピーカーからの警報音を正面側に発散させるスピーカー用孔4、警報を停止させる警報解除ボタン5、上述したガス流入口6、が配設されており、デザイン面からも、警報器の上下左右の適正な設置姿勢が必然的に定まる。
〔取付板について〕
取付板2は、樹脂製であって、図1及び図2に示すごとく、壁面に固定されたときに壁面Wの側となる円板状の底部11と、底部11の外周から正面側へ立設した「外周部」としての側壁部12とを備えている。図2に示すごとく、底部11の正面には、壁面Wへの固定時の上下の向き、裏表の向き、本体部1を取り付ける際に本体部1を回転させる方向、等が表面の凹凸加工で表示してある。図3に示すごとく、底部11の裏面にも同様に、上下の向き、裏表の向き、警報器設置前に本体部1と取付板2とが組み付けられている場合に、これらを分解するための回転方向やその注意事項、等が表示されている。
側壁部12には、図1乃至図3に示すごとく、壁面Wに傾きなく固定された場合に取付板2の中心Oを通る鉛直線L1と側壁部12とが交わる上下二箇所、及び、壁面Wに傾きなく固定された場合に中心Oを通る水平線L2と側壁部12とが交わる左右二箇所、合わせて上下左右四箇所に、径外方向に突起する突起部16A,16Bを形成してある。四箇所の突起部16A,16Bは、取付板2の中心Oと水平方向と鉛直方向とを示唆するので、取付者にとって、取付板2の傾きの調整時の目安となる。また、突起部16A,16Bは側壁部12よりも径方向外側に膨出するので、本体部1を取付板2に位置合わせする際の目印ともなる。
取付板は、後述する本発明にかかる「孔部」としての位置決め用孔部13と、後述する三箇所の固定用孔部15と、を備えており、これらに固定具を挿入し、その固定具を壁面Wに打ち込むことで、壁面Wに固定される。
〔ノックアウトについて〕
図4乃至図6に示すごとく、側壁部12には、いわゆるノックアウト20を備えている。ノックアウト20は、側壁部12に形成され、かつ、側壁部12の厚みよりも薄く形成され(特に図5の点線参照)、側壁部12から分断可能な薄肉部21と、側壁部12と薄肉部21との境界に沿って取付板2の径内方向に突出する補強リブ部22と、を備えている。薄肉部21は、側壁部12の前後方向中間部分から取付板2の裏面に至る高さ(図5参照)と、周方向に一定の幅(図6参照)と、を有する四角形状の範囲を占めている。薄肉部21をニッパー等で側壁部12から分断除去することにより、側壁部12に開口ができる。その開口を介して、見栄え良く、外部出力線を本体部1と外部とに亘って配設することができる。
補強リブ部22は、図4に示すごとく、側壁部12と薄肉部21との境界から径内方向にトンネル状(前後方向断面コ字の箱状)に延びており、トンネルの側壁となる側部22A,側部22Bと、トンネルの天井となる上部22Cと、からなる。側部22Aと側部22Bと上部22Cとは、側壁部12の圧によりも厚いか、同等の厚みを有しており、薄肉部21の分断時に側壁部12に亀裂が入ったり、薄肉部21と共に側壁部12の一部がちぎれ取れることを防ぐ。補強リブ部22は、トンネル状に形成されているので、薄肉部21の分断後は外部出力線をまとめる役割もなす。
〔位置決め用孔部について〕
位置決め用孔部13は、図2,図4乃至図6に示すごとく、壁面Wに垂直な方向に沿うように、上側の突起部16Aと、側壁部12のうち上側の突起部16Aが形成されている部分とに亘る位置に穿孔されている。これにより、位置決め用孔部13の周囲に肉厚が確保され、位置決め用孔部13を設けるためだけにわざわざ位置決め用孔部13の周囲の肉厚を厚くすることなく、位置決め用孔部13を穿孔することによる側壁部12の剛性低下を軽減できると共に、位置決め用孔部13の強度も確保できる。また、上述した補強リブ部22のうち側部22Aを、位置決め用孔部13の径内側に位置させてある。これにより、さらに位置決め用孔部13が補強され、位置決め用孔部13の強度が向上する。側部22Aが、本発明に係る「補強リブ部22の一部」に相当する。
〔固定用孔部について〕
固定用孔部15は、図2、図3及び図7に示すごとく、底部11のうち、側壁部12よりもやや径内側に入り込んだ三箇所の位置(内周部)に設けられている。詳細には、底部11から正面側に突起させた凸部14に固定用孔部15を穿孔してある。夫々の凸部14は、本体部1の裏面の構造(配線等が露出していることもある)を勘案しつつ、周方向において、可能な限り離間させてある。
固定用孔部15は、正面側から背面側になるほど径外側になるように、径外方向を向いた斜め方向に沿って形成してある。即ち、固定用孔部15は、正面側から背面側に対して径外方向に向けて傾斜している。凸部14の表面を、固定用孔部15に直交するように、即ち、径内側に向くよう斜めに形成し、側壁部12とは反対側である、スペースの広い内周側から、固定具を打ち込み易いようにしてある。また、凸部14の傾斜面のうち径外側に、段差を設け、固定具の頭部とその表面との間に隙間生じるようにし、一旦壁面Wに固定した固定具を引き抜き易くしてある(図7参照)。
〔取付板の壁面への固定について〕
取付板2の壁面W(例えば、石膏ボード下地であるとする)への取り付け方法について説明する。まず、位置決め用孔部13に「固定具」としての石膏ボード用のピンPを挿入し、ピンPの頭部をハンマーH等の治具で叩いて(図7参照)、ピンPを壁面Wに固定し、取付板2を壁面Wに位置決めする。図4及び図5に示すごとく、位置決め用孔部13の周辺部分(突起部16Aを含む)の正面側の面を、位置決め用孔部13が設けられていない側壁部12の正面側の面よりも、壁面Wの側に引退させて、段差部12aを設けてある。したがって、ピンの頭部がこの段差部12aに納まり、ピンの頭部が側壁部12よりも飛び出ない。段差部12aが、本発明に係る「位置決め用孔部13の周辺部分の正面側の面」に相当する。
位置決め用孔部13の径はピンの径よりも大きく設定され、かつ、位置決め用孔部13は壁面Wに対して垂直な方向に沿うように穿孔されているので、取付板2は、ピンを支点として取付板2の自重によって揺動し、ある程度傾きのない状態になる。その後、突起部16A,16Bを目安として、取付板2の姿勢を調整し、適正な(水平な)姿勢とする。なお、位置決め用孔部13が取付板2のうち最も高い位置に設けられているので、揺動力が最も大きく作用し、傾きの除去の度合いが大きい。
そして、三箇所の固定用孔部15にピンを打ち込んで、取付板2を完全に固定する。三箇所の固定用孔部15は、夫々異なる方向に向いており、かつ、径外方向に向いているので、設置後に取付板2に外力が作用しても、その力が好適に分散される。つまり、取付板2は、壁面Wに強固に固定され、設置時の適正な姿勢を維持できる。
固定用孔部15の周囲には、特に凸部14の傾斜面の低い側(径内側)には、底部11の正面側の面を壁面Wの側に引退させた凹入部31が設けられている。また、上述したように、固定用孔部15は、正面側に突起する凸部14に設けられているので、図7に示すごとく、ピンを壁面Wに打ち込んだ際における最終的なピンの頭部の位置が、底部11から離間し、打ち込み作業中にハンマーHの角部が底部11に接触し難く、底部11が破損する可能性が低減する。
〔その他の構成〕
特に図示はしないが、本体部1の背面には、本体部1に内装された機器へ外部配線を接続するコネクタを配設してある。図2及び図7に示すごとく、取付板2の正面側の面うち、コネクタに対向する部分の周辺を、壁面Wの側へ引退させて、凹入部32を形成してある。したがって、例え、コネクタに外部からの配線が接続されても、凹入部32の深さ分だけ前後方向にスペースができるので、コネクタと底部11との間に配線が挟まれにくく、配線が折れて断線するような事態を防止できる。
〔別実施形態〕
(1)上述の実施形態においては、固定具を石膏ボード用のピンPとして、位置決め用孔部13の大きさ等を設定したが、固定具はこのピンPに限られず、釘やネジのようなものであっても良い。
(2)上述の実施形態においては、ノックアウト20を設けて、その補強リブ部22によって位置決め用孔部13を補強するように構成したが、これに限られず、ノックアウト20を設けていなくても、ノックアウト20を別の箇所に設けてあっても良い。
(3)上述の実施形態において、凹入部32を設けた例を示したが、これに限られず、凹入部32は設けていなくても良い。
(4)上述の実施形態においては、固定用孔部15を三箇所設けた例を示したが、これに限られず、固定用孔部15の数は、警報器の大きさや、本体部の裏面構造に応じて適宜設定すれば良い。
本発明は、COセンサと煙センサとを備えた警報器に限らず、周辺環境の変化を検知すると共に、正面視で上下左右方向の適正な取付の向きが設定されている警報器であれば、その他のガスセンサと煙センサとを備えた警報器にも、煙センサのみ、または、ガスセンサのみを備えた警報器等にも適用可能である。
1 本体部
2 取付板(取付部)
11 底部
12 側壁部(外周部)
12a 段差部(孔部の周辺部分の正面側の面)
13 位置決め用孔部(孔部)
15 固定用孔部
16A 突起部
16B 突起部
21 薄肉部
22 補助リブ部
22A 側部(補強リブ部の一部)
W 壁面
P ピン(固定具)
L1 鉛直線
L2 水平線
O 中心

Claims (5)

  1. 壁面に取り付けられて、周辺環境の変化を検知する警報器であって、
    前記周辺環境の変化を検知する本体部と、
    正面視で円形状に形成されると共に、複数の固定具によって予め壁面に固定され、前記本体部を支持する取付部と、を備え、
    前記取付部の外周部のうち、壁面に傾きなく固定された場合に前記円形状の中心を通る鉛直線と前記外周部とが交わる上下二箇所、及び、壁面に傾きなく固定された場合に前記中心を通る水平線と前記外周部とが交わる左右二箇所に、正面視で前記取付部の径外方向に突起する四箇所の突起部を備え、
    複数の前記固定具のうちの一つを挿入可能な孔部を、上下左右四箇所の前記突起部のうち上側の前記突起部に形成してある警報器。
  2. 前記取付部は、壁面に固定されたときに壁面の側となる底部と、前記底部の外周に沿って前記底部から正面側に立ち上がる側壁部と、前記側壁部に形成され、かつ、前記側壁部の厚みよりも薄く形成され、前記側壁部から分断可能な薄肉部と、前記側壁部と前記薄肉部との境界に沿って前記取付部の径内方向に突出し、前記薄肉部の分断時に前記側壁部の破損を防止する補強リブ部と、を備え、
    前記孔部を前記側壁部に形成すると共に、前記補強リブ部の少なくとも一部を、前記孔部に隣接して配設してある請求項1に記載の警報器。
  3. 前記外周部のうち前記孔部の周辺部分の正面側の面は、前記外周部のうち前記孔部の周辺部分以外の部分の正面側の面よりも、背面側へ引退させてある請求項1または2に記載の警報器。
  4. 前記固定具は、打ち込みにより壁面に固定される部材であって、
    前記取付部は、壁面に固定されたときに壁面の側となる底部を備えると共に、前記底部に、前記固定具を挿入可能な、前記孔部とは異なる固定用孔部を備え、
    前記固定用孔部は、取付部の正面側から背面側に対して径外方向に向けて傾斜させてあり、
    前記底部の正面側の面うち前記固定用孔部の周辺部分を、背面側へ引退させてある請求項1から3の何れか一項に記載の警報器。
  5. 前記本体部の背面部に、前記本体部に内装された機器への外部からの配線を接続するコネクタを配設し、
    前記取付部の正面側の面のうち、前記コネクタに対向する部分の周辺を、背面側へ引退させてある請求項1から4の何れか一項に記載の警報器。
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