JP2010038200A - 物品取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鋲、釘、ねじ等のピン型止め具を確実に仮保持できるようにし、同時に止め具用孔径を小さくすることに起因した取付部周辺の割れ発生を未然に防止できる物品取付構造を提供することにある。
【解決手段】 被取付部材を相手側の取付面に対し鋲、釘、ねじ等のピン型止め具5により取り付ける物品取付構造において、前記被取付部材1は、前記取付面6に対向配置されて前記ピン型止め具5を挿通する箇所を含む取付部3とそれ以外の箇所とが硬度の異なる材質により構成され、かつ前記ピン型止め具5を仮保持可能にするため前記取付部3がそれ以外の箇所よりも硬度の低い材質からなることを特徴としている。
【選択図】図5

Description

本発明は、被取付部材を相手側の取付面に対し直接ないしは取付台を介して取り付ける物品取付構造に関し、特に相手側の取付面に対し被取付部材ないしは取付台を鋲、釘、ねじ等のピン型止め具により取り付ける物品取付構造に関する。
図10は特許文献1に開示された物品取付構造を示している。この構造では、被取付部材(末端固定具)を相手側の取付面(仮枠)に対しピン型止め具である釘により取り付ける際、被取付部材の取付部に対し釘を予め差し込んで仮保持状態にする。すなわち、符号4は本体側の保護管着脱部、符号3は保護管着脱4に一体に形成されている対の釘取付部である。各釘取付部3の内側には、釘2を差込む釘孔5と空隙6とが連設されている。また、空隙6は釘2の頭部7を通過可能な大きさを有し、その上に形成された蓋8によって閉塞されている。蓋8の周縁は分離連結部9を介して釘取付部3に連結されている。蓋8の裏面には空隙6内に突出する丸棒状の支持部11が一体に突設されている。支持部11の上端部には、釘孔5に差込まれた釘2にその側方から当接して該釘2の抜けを防止する抜止め部13が形成されている。
以上の構造において、釘2は針孔5に対し抜止め部13によって抜けが防止されるので、釘孔5に釘2を差込んだ状態で被取付部材である末端固定具を運搬したり保管等することができる。また、仮枠20に打ち込まれる釘2を出荷時に予め釘孔5に差込んでおけば、現場で別途釘2を用意する手間が省ける。
特許第3500137号公報
上記したような構造では、釘孔が抜止め部を介して釘の外径より小さくなるよう形成されるが、抜止め部の突出量を大きく(針孔を小さく)すると、釘の差込操作性を損なうばかりでなく、釘を打ったときに釘孔の周囲に割れを生じる虞がある。逆に、抜止め部の突出量が小さく(針孔を大きく)すると、針に対する保持力を減じて針が簡単に抜け落ちることになる。そこで、本発明の目的は、以上のような問題を解消して、鋲、釘、ねじ等のピン型止め具を確実に仮保持できるようにし、同時に止め具用孔径を小さくすることに起因した取付部周辺の割れ発生を未然に防止できる物品取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、例えば図9の形態を特定したもので、被取付部材を相手側の取付面に対し鋲、釘、ねじ等のピン型止め具により取り付ける物品取付構造において、前記被取付部材は、前記取付面に対向配置されて前記ピン型止め具を挿通する箇所を含む取付部とそれ以外の箇所とが硬度の異なる材質により構成され、かつ前記ピン型止め具を仮保持可能にするため前記取付部がそれ以外の箇所よりも硬度の低い材質からなることを特徴としている。
また、請求項2の発明は、例えば図1〜図6の形態や図7及び図8の形態を特定したもので、被取付部材を相手側の取付面に対し取付台を介して取り付ける物品取付構造において、前記取付台は、前記取付面に対し対向配置されて鋲、釘、ねじ等のピン型止め具により取り付ける取付部と、前記被取付部材を着脱可能に係止する係止部とを備え、前記取付部は、前記ピン型止め具を仮保持可能にするため少なくとも前記係止部を形成している箇所よりも軟質となっていることを特徴としている。
以上の各発明は、(ア)前記取付部は、前記取付面と対向する側に向けて貫通した貫通孔と、前記貫通孔の一部を前記ピン型止め具の外径より小さな孔径に形成している仮保持部とを有している構成(請求項3)、(イ)前記取付部は、単独で形成されて、請求項1の前記被取付部材又は請求項2の前記取付台に設けられた凹部に係合される構成(請求項4)が好ましい。
請求項1の発明では、被取付部材の取付部がそれ以外の箇所よりも硬度の低い材質から構成されているため、鋲、釘、ねじ等のピン型止め具を挿通した状態で硬度を低くした分だけ弾性に富み、かつピン型止め具である鋲や釘の打ち込み、ねじのねじ込みによって加わる応力を弾性吸収して割れ発生を回避できる。これにより、被取付部材は、取付部にピン型止め具を確実に仮保持させた状態で取り扱えるため取扱性及び取付作業性を向上できる。
請求項2の発明では、取付台の取付部が少なくとも係止部を形成している箇所よりも軟質となっているため、係止部の剛性を損なうことなく、鋲、釘、ねじ等のピン型止め具を挿通した状態で軟質にした分だけ弾性に富み、かつピン型止め具である鋲や釘の打ち込み、ねじのねじ込みによって加わる応力を弾性吸収して割れ発生を回避できる。これにより、取付台は、取付部にピン型止め具を確実に仮保持させた状態で取り扱えるため取扱性及び取付作業性を向上できる。
請求項3の発明では、ピン型止め具である鋲や釘、或いはねじを取付部の貫通孔に対し挿入するとピン型止め具の外径より小さな孔径に形成している仮保持部を介して確実に仮保持されるため請求項1や2の利点に加えて信頼性も得られる。
請求項4の発明では、取付部が単独で形成されて請求項1の被取付部材側凹部又は請求項2の取付台側凹部に係合されるため、例えばピン型止め具である鋲や釘、或いはねじの外径を変える場合に取付部だけ変更すればよく、それにより汎用性も得られる。
本発明の最適な形態を図面を参照しながら説明する。以下の説明では、図1〜図6の第1形態、図7及び図8の第2形態、図9(a),(b)の第3形態、図9(c)の変形例の順で詳述する。なお、各形態例では、実質的に同じ部材及び部位に同一符号を付して重複した記載を極力省く。
(第1形態)図1〜図6に示した第1形態は、被取付部材が報知器本体1の例であり、該報知器本体1を相手側の取付面6に対し取付台2を介して取り付ける物品取付構造において、構造特徴は次のような点にある。取付台2は、取付面6に対し対向配置されてピン型止め具として釘5により取り付ける取付部3と、報知器本体1を着脱可能に係止する係止部28とを備えているとともに、取付部3は釘5を仮保持可能にするため少なくとも係止部28を形成している箇所よりも硬度が低いか、軟質となっている構成である。なお、取付面6は図6のごとく室内の天井壁などである。なお、ピン型止め具は、釘5に代えて鋲やねじ等であってもよい。この点は他の形態でも同じ。
ここで、報知器本体1及び取付台2は、それぞれ概略円盤状をなし、報知器本体1の合わせ面11と取付台2の合わせ面21とを密接した状態で回動することにより着脱可能に連結されるようになっている。このうち、報知器本体1は、内部機構部を省略したが、そのハウジング10内には火災検出部、警報ブザー、表示ランプ、試験スイッチ等が内蔵されているとともに、合わせ面11に突出されたリング部12及び該リング部12の一部に設けられた係合部13を有している。リング部12は合わせ面11の中央部に突設されている。係合部13は、リング部12の中心を通る直線形リブ14の両端に設けられ、リング部12の外側にそれぞれ突出している。なお、ハウジング10は耐熱性及び耐久性に優れた樹脂成形品からなる。
取付台2は、合わせ面11と概略対応した大きさで、かつリング部12に対応した中心孔20を有しており、リング部12を中心孔20に嵌合した状態で、下面である合わせ面21が報知器本体側の合わせ面11に当接される。上面側には、外側周縁に突設された外リング部22、及び中心孔20の孔周縁に突設された内リング部23などが設けられている。また、取付台2は後付けされる複数の取付部3を有している。そして、取付台2は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)等の耐久性及び耐熱性に優れた射出形成品からなっている。これに対し、取付部3は、PP(ポリプロピレン樹脂)の射出形成品であるが、エラストマーやナイロン等でもよく、要は取付台2よりも硬度が低い樹脂素材か、軟質樹脂素材が用いられる。
外リング部22には、小円弧状の張出部24がリング状周囲を4等分する箇所にそれぞれ設けられている。そして、取付台2は、各張出部24に対応して設けられて独立した取付部3を係合する凹部25を有している。各凹部25は、図3に示されるごとく各張出部24に対応して取付台2の外周及び下面を開口しているとともに、両内側に段差状の係止部26を形成している。なお、各張出部24の上面には、略中間で凹部25に通じている貫通孔24aと、貫通孔24aの両側で係止部26に通じている型抜き用の穴24bとが設けられている。
内リング部23は、対向した箇所を一段低く形成し、その低くなった箇所にそれぞれ設けられている報知器本体側の各係合部13と着脱する係止部28、及び各係合部13を係止部28側へ移行可能に受け入れる逃げ部27と、各逃げ部27と係止部28との間に突出されている弾性突起部28aとを有している。符号29は突起部28aと接近した箇所に設けられたスリットである。突起部28aは該スリット29を介して上下に弾性変位し易くなっている。
また、上記取付部3は、取付台側凹部25に対応した胴体30と、胴体30の上面に突出されて取付台側貫通孔24aに挿入される上突出部31と、胴体30の両側に設けられた側壁部32及び該各側壁部32の端面に突設されて取付台側係止部26に係合される爪部33と、胴体30の下側に設けられた傾斜面30aとを有している。また、胴体30及び上突出部31には、貫通孔34が傾斜面30aから上突出部31に亘って貫通形成されている。この貫通孔34は、図4(c)のごとく所定角の傾斜孔であり、傾斜面30aから上方に向かって孔径L1が最も径小になっている仮保持部5、孔径L2が仮保持部5の孔径L1より大きい通し部36、孔径L3が最も径大になっている逃げ部37とで構成されている。仮保持部5は、用いられる釘5の外径Mよりも小さく、孔径L1に押入される釘5を不用意に抜けないよう保持可能となっている。通し部36は、孔径L2が釘5の外径Mとほぼ等しく、釘5を孔径L1から逃げ部37側へ導く。逃げ部37は、孔径L3が釘5の外径Mより大きく、釘5が通し部36の孔径L2から取付面6に達するようガイドする。
以上の取付部3は、図3のごとく取付台側凹部25に対し下側から押し込めると、上突出部31が貫通孔24aに嵌合し、かつ、両側の係止部33が対応する係止部26に係合して取り付けられる。なお、この形態では、凹部25及び取付部3を4組構成の例を示したが、1以上であればよい。
図5は以上の取付部3を有した取付台2が天井壁等の取付面6に取り付ける際の要領を示している。この取付台2では、同(a)のごとく予め、釘5を各取付部3の貫通孔34に対し仮止めした状態で運搬したり管理したとしても、釘5が上記した仮保持部5の孔径L1に所定圧で保持されているため、不用意に抜け落ちるという虞がない。また、取付台2は、同(b)のごとく取付面6に対し各釘5が打ち込まれることで所定の固定力で取り付けられるが、取付部3が取付台2に比べて硬度の低い樹脂素材ないしは軟質の樹脂素材で構成し弾性変位に富んでいるため、仮保持部5の孔径L1を釘の外径Mよりも小さく設定したとしても、釘5の打ち込み時に受ける応力を吸収して割れやクラック発生を未然に防止できる。しかも、取付台2としては、取付部3が後付け方式であるため、貫通孔34(仮保持部5、通し部36、逃げ部37)の孔径や孔の角度などを変えた多種類の取付部3を予め形成しておくと、取付面6側の素材強度や取付強度等に応じて、或いは釘5の外径を変更したいようなときに取付部3だけ交換して対処できる。
取付面6に取り付けられた取付台2には、上記した報知器本体1が着脱可能に取り付けられる。すなわち、報知器本体1は、取付台2に対し、図2(a)のごとくリング部12を中心孔20と嵌合し、かつ各係合部13を対応する逃げ部27に一致させた状態から、同(b)のごとく右方向へ回動操作する。すると、報知器本体1は、各係合部13が対応する逃げ部27から突起部28aの下方向への変位を伴って対応する係止部28と係合して取付台2に取り付けられる。この取付状態は、各係合部13が元の状態に弾性復帰された突起部28aに位置規制されるため不用意に外れない。報知器本体1を再び外す場合は、報知器本体1を前記とは逆つまり左方向へ回動操作して、各係合部13が対応する係止部28から突起部28aの下方向への変位を伴って対応する逃げ部27に移行することで離脱可能となる。
(第2形態)図7及び図8に示した第2形態は、上記した取付部3を取付台2に二色成形により一体に形成した構成例である。図7は図1に対応させ、図8は図2に対応させて図示している。上記取付部3に対応する取付部3Aは分かり易くするため斑点を付けた。この説明では、第1形態と同じ部材及び部位に同一符号を付し、重複した記載を極力省く。すなわち、この取付台2にはピン型止め具として釘5により取り付ける取付部3Aを備えている。この取付部3Aは、釘5を仮保持可能にするため少なくとも係止部28を形成している箇所よりも硬度が低いか、軟質となっている点で第1形態と同じであるが、二色成形により取付台2に一体に形成されている点で相違している。
換言すると、この取付台2は、第1形態の取付台2に比べ、取付部3に対応する取付部3Aが軟質樹脂(例えば、PPや熱可塑性エラストマー等)、それ以外の部分が硬質樹脂(例えば、ABSやポリアセタール等)に設定され、各部が二色成形にて一体に形成されている。取付部3Aには、取付部3と同様に胴体30と、該胴体30の上面に突出された上突出部31と、胴体30の両側に設けられた側壁部32と、胴体30の下側に設けられた傾斜面30aとを有している。また、胴体30及び上突出部31には、貫通孔34が傾斜面30aから上突出部31に亘って貫通形成されている。この貫通孔34は、図4(c)と同じく所定角の傾斜孔であり、傾斜面30aから上方に向かって孔径L1が最も径小になっている仮保持部5、孔径L2が仮保持部5の孔径L1より大きい通し部36、孔径L3が最も径大になっている逃げ部37とで構成されている。
以上の取付台2では、第1形態と同様に予め、釘5を各取付部3Aの貫通孔34に対し仮止めした状態で運搬したり管理したとしても、釘5が上記した仮保持部5の孔径L1に所定圧で保持されているため、不用意に抜け落ちるという虞がない。また、取付台2は、取付面6に対し各釘5が打ち込まれることで所定の固定力で取り付けられるが、取付部3が取付台2に比べて硬度の低い樹脂素材ないしは軟質の樹脂素材で構成し弾性変位に富んでいるため、仮保持部5の孔径L1を釘の外径Mよりも小さく設定したとしても、釘5の打ち込み時に受ける応力を吸収して割れやクラック発生を未然に防止できる。
(第3形態)図9に示した第3形態は、報知器本体が第1形態の取付台又は第2形態の取付台に対応する取付台部を一体に有している例である。図9(a)は図1に対応させ、同(b)は図3(b)に対応させて図示している。
この形態では、図9(a),(b)のごとく報知器本体1Aを相手側の取付面6に対しピン型止め具である釘により取り付ける物品取付構造において、報知器本体1Aは、取付面6に対し対向配置されてピン型止め具として釘5により取り付ける取付台部4を一体に形成している。この取付台部4は、報知器本体1Aを構成しているハウジング10の上面に一体化されて、該ハウジング10の周囲から張り出しかつ該張出部の周縁に突設された外リング部42と、外リング部42の内側にあってリング状周囲を4等分する箇所に設けられた小円弧状の張出部44と、各張出部44に対応して設けられて独立した取付部3を係合する凹部45とを備えている。
また、各凹部45は、各張出部44に対応して外リング部42の外周及び下面を開口しているとともに、両内側に段差状の係止部46を形成している。なお、各張出部44の上面には、略中間で凹部45に通じている貫通孔44aと、貫通孔44aの両側で係止部46に通じている型抜き用の穴44bとが設けられている。
前記取付部3は、第1形態と同じであり、凹部45に対応した胴体30と、胴体30の上面に突出されて貫通孔44aに挿入される上突出部31と、胴体30の両側に設けられた側壁部32及び該各側壁部32の端面に突設されて係止部26に係合される爪部33と、胴体30の下側に設けられた傾斜面30aとを有している。また、胴体30及び上突出部31には、貫通孔34が傾斜面30aから上突出部31に亘って貫通形成されている。この貫通孔34は、図示を省略したが、図4(c)のごとく所定角の傾斜孔であり、傾斜面30aから上方に向かって孔径L1が最も径小になっている仮保持部5、孔径L2が仮保持部5の孔径L1より大きい通し部36、孔径L3が最も径大になっている逃げ部37とで構成されている。仮保持部5は、用いられる釘5の外径Mよりも小さく、孔径L1に押入される釘5を不用意に抜けないよう保持可能となっている。通し部36は、孔径L2が釘5の外径Mとほぼ等しく、釘5を孔径L1から逃げ部37側へ導く。逃げ部37は、孔径L3が釘5の外径Mより大きく、釘5が通し部36の孔径L2から取付面6に達するようガイドする。
以上の取付部3は、凹部45に対し下側から押し込めると、上突出部31が貫通孔44aに嵌合し、かつ、両側の係止部33が対応する係止部46に係合して取り付けられる。なお、この形態では、凹部45及び取付部3を4組構成の例を示したが、1以上であればよい。
以上の報知器本体1Aは、第1形態の取付台と同様に、予め釘5を各取付部3の貫通孔34に対し仮止めした状態で運搬したり管理したとしても、釘5が上記した仮保持部5の孔径L1に所定圧で保持されているため、不用意に抜け落ちるという虞がない。また、報知器本体1Aは、取付面6に対し各釘5が打ち込まれることで所定の固定力で取り付けられるが、取付部3がハウジング10に比べて硬度の低い樹脂素材ないしは軟質の樹脂素材で構成し弾性変位に富んでいるため、仮保持部5の孔径L1を釘外径Mよりも小さく設定したとしても、釘5の打ち込み時に受ける応力を吸収して割れやクラック発生を未然に防止できる。しかも、報知器本体1Aとしては、取付部3が後付け方式であるため、貫通孔34(仮保持部5、通し部36、逃げ部37)の孔径や孔の角度などを変えた多種類の取付部3を予め形成しておくと、取付面6側の素材強度や取付強度等に応じて、或いは釘5の外径を変更したいようなときに取付部3だけ交換して対処できる。
(変形例)図9(c)は第3形態の変形例である。この変形例は、第2形態と同様に、上記した取付部3を報知器本体1Aのハウジング10に二色成形により一体に形成した構成例である。すなわち、このハウジング10ないしは取付台部4は、取付面6に対向して設けられてピン型止め具として釘5により取り付ける取付部3Aを備えている。この取付部3Aは、釘5を仮保持可能にするため他の箇所よりも硬度が低いか、軟質となっている。換言すると、この変形例では、第3形態に比べ、取付部3Aが軟質樹脂(例えば、PPや熱可塑性エラストマー等)、それ以外の部分が硬質樹脂(例えば、ABSやポリアセタール等)に設定され、各部が二色成形にて一体に形成されている。取付部3Aには、上記取付部3と同様に胴体30と、該胴体30の上面に突出された上突出部31と、胴体30の両側に設けられた側壁部32と、胴体30の下側に設けられた傾斜面30aとを有している。また、胴体30及び上突出部31には、貫通孔34が傾斜面30aから上突出部31に亘って貫通形成されている。この貫通孔34は、図4(c)と同じく所定角の傾斜孔であり、傾斜面30aから上方に向かって孔径L1が最も径小になっている仮保持部5、孔径L2が仮保持部5の孔径L1より大きい通し部36、孔径L3が最も径大になっている逃げ部37とで構成されている。
以上の物品取付構造では、第3形態と同様に予め、釘5を各取付部3Aの貫通孔34に対し仮止めした状態で運搬したり管理したとしても、釘5が上記した仮保持部5の孔径L1に所定圧で保持されているため、不用意に抜け落ちるという虞がない。また、報知器本体1Aは、取付面6に対し各釘5が打ち込まれることで所定の固定力で取り付けられるが、取付部3Aが他の箇所に比べて硬度の低い樹脂素材ないしは軟質の樹脂素材で構成し弾性変位に富んでいるため、仮保持部5の孔径L1を釘外径Mよりも小さく設定したとしても、釘5の打ち込み時に受ける応力を吸収して割れやクラック発生を未然に防止できる。これらは第2形態の考え方と同じ。
以上のように本発明の物品取付構造は、請求項1や2で特定される技術構成を備えておればよく、細部は必要に応じて種々変更可能なものである。
第1形態の被取付部材及び取付台を分離状態で示す外観図である。 (a)と(b)は上記被取付部材を取付台に取り付ける操作要領を示す模式図である。 (a)と(b)は上記取付台の凹部と取付部の関係を示す模式図である。 (a)は図3の取付部の正面図、(b)は下面図、(c)は(a)のA−A線断面図である。 (a)は上記取付部に釘を仮止めした状態を示す作用図、(b)は更に釘を打ち込んだ後の状態を示す作用図である。 上記被取付部材を取付面に取付台を介して取り付けた状態を示す図である。 第2形態の被取付部材及び取付台を分離状態で示す外観図である。 (a)と(b)は上記取付台の要部を図3に対応して示す図である。 (a)と(b)は第3形態の被取付部材を示す図、(c)はその変形例を示す図である。 従来の取付構造を示す説明図である。
符号の説明
1,1A…報知器本体(被取付部材)
2…取付台(28は係止部、24は張出部)
4…取付台部(44は張出部)
3,3A…取付部
5…釘(ピン型止め具)
6…相手側の取付面
34…貫通孔(35は仮保持部、36は通し部、37は逃げ部)

Claims (4)

  1. 被取付部材を相手側の取付面に対し鋲、釘、ねじ等のピン型止め具により取り付ける物品取付構造において、
    前記被取付部材は、前記取付面に対向配置されて前記ピン型止め具を挿通する箇所を含む取付部とそれ以外の箇所とが硬度の異なる材質により構成され、かつ前記ピン型止め具を仮保持可能にするため前記取付部がそれ以外の箇所よりも硬度の低い材質からなることを特徴とする物品取付構造。
  2. 被取付部材を相手側の取付面に対し取付台を介して取り付ける物品取付構造において、
    前記取付台は、前記取付面に対し対向配置されて鋲、釘、ねじ等のピン型止め具により取り付ける取付部と、前記被取付部材を着脱可能に係止する係止部とを備え、
    前記取付部は、前記ピン型止め具を仮保持可能にするため少なくとも前記係止部を形成している箇所よりも軟質となっていることを特徴とする物品取付構造。
  3. 前記取付部は、前記取付面と対向する側に向けて貫通した貫通孔と、前記貫通孔の一部を前記ピン型止め具の外径より小さな孔径に形成している仮保持部とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品取付構造。
  4. 前記取付部は、単独で形成されて、請求項1の前記被取付部材又は請求項2の前記取付台に設けられた凹部に係合されることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の物品取付構造。
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