JP7465677B2 - 取付構造、及び取付方法 - Google Patents

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本発明は、取付構造、及び取付方法に関する。
従来、トンネル内で用いられる火災検知器が知られていた(例えば、特許文献1参照)。この火災検知器は、トンネル内の消火栓装置に取り付けられていた。
特開2014-87416号公報
しかしながら、特許文献1の火災検知器は、トンネル内の消火栓装置に対して、所定の取付角度で固定されて取り付けられていたので、当該消火栓装置をトンネル内の路面に対して勾配を持たせて設置した場合に、火災検知器を想定通りに適切な方向に向けて設置することが困難となる可能性があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とする取付構造及び取付方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の取付構造は、光を観測して監視領域の火災を検知する火災検知器であって、前記監視領域からの前記光が入射する光入射部が設けられている突出部を備える前記火災検知器を、前記監視領域に面した状態で固定された取付対象に取り付けるための取付構造であって、前記取付対象は、前記監視領域に面した取付面を有し、前記取付構造は、前記火災検知器を前記取付対象に取り付けられた状態において前記突出部を前記取付面から前記監視領域側に突出し、前記突出部以外の部分の少なくとも一部を監視領域側に露出させずに取り付けるものであって、前記取付対象に対して、前記取付面に沿って回転する方向における前記火災検知器の取付角度を調整して取付可能とする。
また、請求項2に記載の取付構造は、請求項1に記載の取付構造において、前記取付対象の前記取付面はパネル面を有する取付パネルを備え、当該取付パネルは前記火災検知器の前記突出部を前記監視領域側に露出させるための取付側開口部を備えており、前記取付構造は、前記取付パネルの前記監視領域とは反対側に設けられる保持手段であって、前記火災検知器の前記突出部を前記取付側開口部を介して前記監視領域側に突出させて露出させた状態で当該火災検知器を保持する前記保持手段と、前記取付側開口部内に設定された回動軸を基準に、前記取付パネルに対して前記火災検知器を前記保持手段と共に回動させることにより前記火災検知器の取付角度を調整可能とする回動手段と、前記取付パネルに対して前記火災検知器を固定する固定手段と、を備える。
また、請求項3に記載の取付構造は、請求項2に記載の取付構造において、前記保持手段は、少なくとも、前記取付パネルにおける前記監視領域とは反対側の面に当接する第1保持板であって、前記火災検知器の前記突出部が内部に設けられる保持側開口部を有する前記第1保持板、を備える。
また、請求項4に記載の取付構造は、請求項3に記載の取付構造において、前記火災検知器は、前記第1保持板に固定され、前記回動手段は、前記第1保持板に設けられる長孔であって、前記火災検知器が回動する方向に沿っている前記長孔と、前記取付パネルに設けられる案内部と、を備え、前記回動手段は、前記案内部を前記長孔に配設した状態で、前記回動軸を基準に前記取付パネルに対して前記火災検知器を前記保持手段と共に回動可能とする。
また、請求項5に記載の取付構造は、請求項4に記載に取付構造において、前記案内部は、ナットであり、前記固定手段は、前記ナットと螺合するボルトである。
また、請求項6に記載の取付構造は、請求項3から5の何れか一項に記載に取付構造において、前記保持側開口部は、前記火災検知器の前記突出部の外形に対応する非円形状であり、前記取付側開口部は、前記保持側開口部の非円形状の長軸を直径とする円形状である。
また、請求項7に記載の取付構造は、請求項3から6の何れか一項に記載に取付構造において、前記保持手段は、前記火災検知器における前記突出部とは反対側の背面部に設けられる第2保持板であって、前記第1保持板との間に前記火災検知器の一部を挟み込んで当該火災検知器を保持する前記第2保持板、を更に備える。
また、請求項8に記載の取付構造は、請求項2から7の何れか一項に記載に取付構造において、前記取付構造は、前記火災検知器及び前記保持手段の前記取付パネルに対する回動角度を表示する表示手段、を備える。
また、請求項9に記載の取付方法は、光を観測して監視領域の火災を検知する火災検知器であって、前記監視領域からの前記光が入射する光入射部が設けられている突出部を備える前記火災検知器を、前記監視領域に面した状態で固定された取付対象に取り付ける取付方法であって、前記取付対象に対して、前記取付対象が有する前記監視領域に面した取付面に沿って回転する方向における前記火災検知器の取付角度を調整して取付可能とするステップ、を含み、前記ステップでは、前記火災検知器を前記取付対象に取り付けられた状態において前記突出部を前記取付面から前記監視領域側に突出し、前記突出部以外の部分の少なくとも一部を監視領域側に露出させずに取付可能とする。
請求項1に記載の取付構造によれば、取付構造が、取付対象に対して火災検知器の取付角度を調整して取付可能とすることにより、例えば、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とすることができる。
請求項2に記載の取付構造によれば、取付パネルに対して火災検知器を回動させることにより火災検知器の取付角度を調整可能とすることにより、例えば、火災検知器の取付角度を容易且つ確実に調整させることができる。
請求項3に記載の取付構造によれば、火災検知器の突出部が内部に設けられる保持側開口部を有する第1保持板を備えることにより、例えば、火災検知器を強固に保持することができる。また、第1保持板が取付パネルにおける監視領域とは反対側の面に当接することにより、例えば、第1保持板の全体形状を監視領域側に対して隠すことができるので、意匠性を向上させることができる。また、例えば、火災検知器が取付パネルに対して直接的に接触して擦れることを防止することができる。
請求項4に記載の取付構造によれば、案内部を長孔に配設した状態で火災検知器を回動可能とすることにより、例えば、火災検知器の回動を案内部及び長孔にて案内することができるので、火災検知器の取付角度の調整精度を向上させることができる。
請求項5に記載の取付構造によれば、案内部がナットであり固定手段がボルトであることにより、例えば、少なくとも案内部に複数の機能(例えば、火災検知器の回動を案内する機能、及び火災検知器を固定する機能)を持たせることができるので、各機能を実現するための部品点数を削減することができる。
請求項6に記載の取付構造によれば、保持側開口部は火災検知器の突出部の外形に対応する非円形状であり、取付側開口部は保持側開口部の非円形状の長軸を直径とする円形状であることにより、例えば、火災検知器を確実に回動可能とし、且つ、火災検知器の突出部を監視領域側に突出させた状態で当該火災検知器を適切に保持することができる。
請求項7に記載の取付構造によれば、第1保持板との間に火災検知器の一部を挟み込んで当該火災検知器を保持する第2保持板を備えることにより、例えば、火災検知器をより強固に保持することができる。
請求項8に記載の取付構造によれば、回動角度を表示する表示手段を備えることにより、例えば、作業員に対して回動角度を認識させることができるので、利便性を向上させることができる。
請求項9に記載の取付方法によれば、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とするステップを含むことにより、例えば、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とすることができる。
消火栓装置の設置状態を示す図である。 消火栓装置の設置状態を示す図である。 消火栓装置の正面図である。 消火栓扉及び保守扉を開いた状態の消火栓装置の正面図である。 前面パネルに取り付けられた状態の火災検知器の正面図である。 前面パネルに取り付けられた状態の火災検知器の側面図である。 視野空間を説明するための図である。 火災検知器の正面図である。 火災検知器の側面図である。 前面パネルの正面図である。 前面パネルの側面図である。 前面パネルの背面図である。 第1保持板の正面図である。 第1保持板の側面図である。 第1保持板の背面図である。 第2保持板の正面図である。 第2保持板の側面図である。 火災検知器の取付方法を説明するための側面図である。 火災検知器の取付方法を説明するための側面図である。 火災検知器の取付方法を説明するための側面図である。 火災検知器の取付角度の調整を説明するための図である。 火災検知器の取付角度の調整を説明するための図である。 火災検知器の取付角度の調整を説明するための図である。 火災検知器の取付角度の調整を説明するための図である。 火災検知器の取付角度の調整を説明するための図である。 火災検知器の取付角度の調整を説明するための図である。 前面パネルに取り付けられた状態の火災検知器の側面図である。
以下に、本発明に係る取付構造、及び取付方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、各実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態は、概略的に、取付構造、及び取付方法に関するものである。
「取付構造」とは、火災検知器を取付対象に取り付けるための構造であり、具体的には、取付対象に対して火災検知器の取付角度を調整して取付可能とする構造である。この「取付構造」は、例えば、保持手段、回動手段、固定手段、及び表示手段を備える。
「火災検知器」とは、光を観測して監視領域の火災を検知する装置であり、具体的には、監視領域からの光が入射する光入射部が設けられている突出部を備える装置である。
「監視領域」とは、火災検知器によって火災発生が監視されている領域であり、具体的には、当該火災検知器によって光が観測される領域であり、例えば、トンネル内の領域、及びトンネル内以外の任意の領域(例えば、建物の内外の領域等)等を含む概念である。
「取付対象」とは、火災検知器が取り付けられる対象の物であり、具体的には、監視領域に面した状態で固定されている物であり、例えば、消火栓装置、あるいは、消火栓装置以外の任意の物、例えば、火災検知器に対する配線部の収容ケースを兼ねた取付用ケース(いわゆる検知器箱)等であり、これらの構成の一例としては、パネル面を有する取付パネルを備えるものである。なお、「取付対象」は、これに限らず、例えばトンネル構造体等も含む概念である。
「取付角度」とは、取付対象に取り付ける場合の火災検知器の角度であり、例えば、所定の基準に対する火災検知器の角度である。なお、「所定の基準」は任意であるが、例えば、取付対象がトンネル内に設置される消火栓装置である場合における当該トンネルの路面を考慮した基準、他の任意の構造物を考慮した基準、あるいは、所定の方向(例えば、水平方向等)を考慮した基準等を含む概念である。
「保持手段」とは、取付パネルの監視領域とは反対側に設けられる手段であって、火災検知器の突出部を取付パネルの取付側開口部を介して監視領域側に突出させて露出させた状態で当該火災検知器を保持する手段であり、例えば、少なくとも、第1保持板、及び第2保持板を備える。
「第1保持板」とは、取付パネルにおける監視領域とは反対側の面に当接するものであって、火災検知器の突出部が内部に設けられる保持側開口部を有するものである。「第2保持板」とは、火災検知器における突出部とは反対側の背面部に設けられるものであって、第1保持板との間に火災検知器の一部を挟み込んで当該火災検知器を保持するものである。
「保持側開口部」とは、第1保持板に設けられている開口部であり、具体的な形状は任意であるが、例えば、火災検知器の突出部の外形に対応する形状の開口部であり、例えば、非円形状(一例としては、楕円形状、多角形形状等)又は円形状の開口部等を含む概念である。
「取付側開口部」とは、取付パネルに設けられている開口部であり、具体的な形状は任意であるが、例えば、上述の保持側開口部の形状に対応する形状の開口部であり、例えば、保持側開口部の非円形状の長軸を直径とする円形状の開口部等を含む概念である。
「回動手段」とは、取付側開口部内に設定された回動軸を基準に、取付パネルに対して火災検知器を保持手段と共に回動させることにより火災検知器の取付角度を調整可能とする手段であり、例えば、長孔、案内部等を含む概念であり、一例としては、案内部を長孔に配設した状態で、回動軸を基準に取付パネルに対して火災検知器を保持手段と共に回動可能とする手段等を含む概念である。
「長孔」とは、回動手段の一部の要素であり、例えば、第1保持板に設けられており、また、火災検知器が回動する方向に沿っている。「案内部」とは、回動手段の一部の要素であり、例えば、取付パネルに設けられており、一例としては、ナット等を含む概念である。
「固定手段」とは、取付パネルに対して火災検知器を固定する手段であり、例えば、前述の回動手段の一部の構成要素である案内部としてのナットと螺合するボルト等を含む概念である。
「表示手段」とは、火災検知器及び保持手段の取付パネルに対する回動角度を表示する手段である。
「取付方法」とは、火災検知器を取付対象に取り付ける方法であり、例えば、少なくとも、取付対象に対して、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とするステップを含む方法である。
そして、以下に示す各実施の形態においては、取付対象がトンネル内に設置される消火栓装置であり、火災検知器を消火栓装置の取付パネルに取り付ける場合を例示して説明する。
[実施の形態の具体的内容]
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態の消火栓装置の構成について説明する。図1及び図2は、消火栓装置の設置状態を示す図であり、また、図3は、消火栓装置の正面図であり、また、図4は、消火栓扉及び保守扉を開いた状態の消火栓装置の正面図であり、図5は、前面パネルに取り付けられた状態の火災検知器の正面図であり、また、図6は、前面パネルに取り付けられた状態の火災検知器の側面図である。なお、図2においては、説明の便宜上、水平方向(Y軸方向)に平行な直線が一点鎖線にて図示されており、また、図5においては、説明の便宜上、垂直方向(Z軸方向)に平行な直線が一点鎖線にて図示されている。また、図5及び図6においては、火災検知器2の火災検知器側基準線2Aが水平方向(Y軸方向)に平行となるように取り付けられた状態の火災検知器2が図示されている。なお、火災検知器側基準線2Aについては後述する。
また、各図では、X-Y-Z軸は相互に直交していることとし、Z軸が、垂直方向(つまり、消火栓装置100の設置状態における縦方向)を示しており、+Z方向を上方側と称し、また、-Z方向を下方側と称して説明する。また、Y軸が、水平方向(つまり、消火栓装置100の設置状態における横方向又は幅方向)を示しており、+Y方向を一方側と称し、また、-Y方向を他方側と称して説明する。また、X軸が、前後方向(つまり、消火栓装置100の設置状態における奥行方向)を示しており、+X方向を正面又は前方と称し、また、-X方向を背面又は後方と称して説明する。
消火栓装置100は、前述の取付対象であり、防災のために用いられる装置であり、例えば、図1及び図2に示すように、トンネル内に設置される装置である。このトンネルには、例えば、車両等が通行する路面91、路面91側と面している法面92、監視員が通行する監視員通路93、トンネル壁面94が設けられている。なお、車両はY軸に沿って路面91上を通行する。
また、トンネル壁面94には、例えば、消火栓装置100を収容するための収容部95(埋込部)が刳り貫かれて設けられている。この収容部95の構成は任意であるが、本実施の形態では、所定の基準(例えば、路面91の勾配が所定値(一例としては、3.0%~4.0%等)を超える場合は、収容部95を水平方向(Y軸方向)に対して平行となるように施工する等)に従って構成されている場合について説明する。具体的には、図2に示す路面91の勾配が所定値を超えていることとし、収容部95が水平方向(Y軸方向)に対して平行となるように構成されている場合について説明する。なお、「収容部95が水平方向(Y軸方向)に対して平行となる」とは、例えば、図2に示すように、正面視において少なくとも収容部95内の下面951が水平方向(Y軸方向)に対して平行となっていることを示す。
また、このトンネルには、その他の任意の設備(例えば、消火栓装置100に消火用水を供給するための外部配管96等)が設けられているが、当該任意の設備の構成は公知の構成を適用することができるので、詳細の説明を省略する。
消火栓装置100は、例えば、図3及び図4の筐体11、火災検知器2、前面パネル3、図6の第1保持板4、第2保持板5、固定ボルト61、及び保持ボルト62を備える。なお、例えば、第1保持板4、第2保持板5、固定ボルト61、保持ボルト62、パネル板ナット33(後述)、及び目盛り34(後述)が「取付構造」に対応することと解釈してもよい。
(構成-筐体)
図3及び図4の筐体11は、消火栓装置100の外形を形成するものである。この筐体11の具体的な構成は任意であるが、例えば、平面視において横方向(Y軸方向)に延在する箱形状のものであり、また、金属製のものである。なお、ここで図示されている例では、筐体11は、箱形状となっているが、これに限らず、例えば、筐体11の前方側(+X方向)以外については、枠体(つまり、骨組みのみ)として構成してもよい。また、筐体11は、赤色表示灯10A、発信機10B、応答ランプ10C、消火栓扉12、保守扉13、消火器扉14、放水ホース15(図4)、ノズル16(図4)を備える。
赤色表示灯10Aは、消火栓装置100の位置を示す位置表示手段であり、例えば、図3及び図4に示されるように、筐体11における前方側(+X方向)、つまり消火栓装置100の前面の所定位置に設けられている。発信機10Bは、火災の発生を知らせるための装置であって、不図示の防災センタに設置されている防災受信盤に火災発生信号を電気的に送信する契機を発生させる装置であり、利用者に押下された場合に防災受信盤に対して火災発生信号を電気的に送信する装置である。この発信機10Bは、図3及び図4に示されるように、筐体11における前方側(+X方向)、つまり消火栓装置100の前面の所定位置に設けられている。応答ランプ10Cは、火災発生信号を不図示の防災センタ側に設置されている防災受信盤で受信して応答したことを知らせる装置である。この応答ランプ10Cは、図3及び図4に示されるように、筐体11における前方側(+X方向)、つまり消火栓装置100の前面の所定位置に設けられている。
消火栓扉12及び保守扉13は、図4の放水ホース15及びノズル16等を収納する空間を開閉するための扉である。消火栓扉12を開放すると前方側からノズル16や不図示の給水開始/停止操作レバー等にアクセスでき、保守扉13を開放すると前方側から不図示のポンプ起動スイッチや消防隊用給水栓等にアクセスすることができるようになっている。放水ホース15とは、消火栓装置100の外部から供給された消火用水を放水するための消火用ホースであり、例えば、一方の端部にノズル16が設けられている。また、放水ホース15は、筐体11の内部の空間内に巻かれた状態で収納されている。放水時には、ノズル16を保持して放水ホース15を引き出しつつ、目的の放水地点に向けて放水する。また、消火器扉14は、消火器を収納する空間を開閉するための扉である。
(構成-火災検知器)
図7は、視野空間を説明するための図であり、図8は、火災検知器の正面図であり、図9は、火災検知器の側面図である。なお、図7においては、説明の便宜上、水平方向(Y軸方向)に平行な直線、及び垂直方向(Z軸方向)に平行な直線が一点鎖線にて図示されている(後述する図23も同様である)。図7~図9の火災検知器2は、監視領域であるトンネル内の領域である発生する火災を検知する装置であり、例えば、図7の視野空間200内で発生する火災の炎による光を受光して当該火災を検知する装置である。なお、火災検知器2は従来と同様にして構成することができるので、概要のみ説明する。
なお、「視野空間」200とは、火災検知器2によって火災の炎を規定通りに検知可能な範囲領域の空間である。そして、火災検知器2は、少なくとも当該視野空間200内で発生した火災の炎による光を受光した場合に、火災を確実に検知するように構成されている。なお、この視野空間200は、火災検知器2の設計仕様により任意であるが、例えば、火災検知器2の取付角度に応じて定まる空間であり、本実施の形態では、例えば、正面視において、図8の火災検知器側基準線2Aと少なくとも視野空間200の下面境界201とが平行になるように視野空間200が定められる場合を例示して説明する。「下面境界」201とは、視野空間200の下側(-Z方向)における境界であり、視野空間200の内部と外部との相互間の境界となる面である。また、「火災検知器側基準線」2Aとは、例えば、火災検知器2が向けられている方向を定義するための基準であり、一例としては、正面視において、火災検知器2における2個の光入射部211各々を通る直線であることとして以下説明する。なお、図7の例では、視野空間200は、前述の垂直方向(Z軸方向)に平行な直線(一点鎖線)を中心に左右対称に広がっていることとする(後述する図23の例も同様である)。
また、火災検知器2は、図8及び図9に示すように、第1部分21、及び第2部分22を備える。
(構成-火災検知器-第1部分)
第1部分21は、図9に示すように、第2部分22から前方側(+X方向)に向かって突出している突出部であり、また、図8に示すように、正面視において楕円形状(つまり、非円形状)となっている部分である。また、第1部分21には、2個の光入射部211が設けられている。光入射部211は、視野空間200内で発生する火災の炎による光が入射する部分である。そして、火災検知器2は、当該光入射部211に入射した光の赤外線エネルギーに基づいて火災を検知するように構成されている。
(構成-火災検知器-第2部分)
第2部分22は、図9に示すように、第1部分21よりも背面側(-X方向)に設けられている部分であり、また、図8に示すように、正面視において第1部分21よりも大径の円形状となっている部分である。
(構成-前面パネル)
図10は、前面パネルの正面図であり、また、図11は、前面パネルの側面図であり、また、図12は、前面パネルの背面図である。図10~図12の前面パネル3は、前述の取付パネルであり、図3及び図4に示すように、筐体11における前方側(+X方向)、つまり消火栓装置100の前面の所定位置に、蝶番301を介して取り付けられているものである。前面パネル3は、例えば、矩形の平板状のものであり、また、金属製のものである。また、前面パネル3は、例えば、図10の把手31、パネル側開口部32、図11のパネル側ナット33、及び図12の目盛り34を備える。なお、例えば、前面パネル3における前方側(+X方向)の面が「パネル面」に対応する。
(構成-前面パネル-把手)
図10の把手31は、作業員が前面パネル3を開閉する場合に保持する部分である。そして、作業員が把手31を保持して前面パネル3を操作することにより、蝶番301を基準にして前面パネル3を開閉することが可能となっている。
(構成-前面パネル-パネル側開口部)
図10~図12のパネル側開口部32は、前述の取付側開口部であり、例えば、正面視において、前面パネル3の中央付近に設けられている貫通した開口部である。また、パネル側開口部32の形状は任意であるが、例えば、後述する第1保持板側開口部41の長軸411(図13)を直径とする円形状である。
(構成-前面パネル-パネル側ナット)
図11及び図12のパネル側ナット33は、前述の回動手段及び案内部であり、例えば、前面パネル3の背面側(-X方向)における所定位置から背面側(-X方向)に向かって突出しているものである。パネル側ナット33は、例えば、パネル側開口部32の上方側(+Z方向)及び下方側(-Z方向)に1個ずつ合計2個設けられる金属製のものであり、また、溶接して固定されているものであり、また、不図示のネジ孔を有するいわゆるボス形状のナットである。なお、本実施の形態では、パネル側ナット33が2個設けられていることと説明したが、これに限定されず、1個のみであってもよいし、3個以上であってもよい(なお、後述する第1保持板4の長孔43も同様である。)。
(構成-前面パネル-目盛り)
図12の目盛り34は、前述の表示手段であり、例えば、回動軸300を中心にして火災検知器2及び第1保持板4を回動させる場合に、当該火災検知器2及び第1保持板4を前面パネル3に対して回動させる又は回動させた角度である回動角度を表示する印である。なお、「回動軸」300とは、火災検知器2及び第1保持板4を回動させる場合の基準となる軸であり、例えば、パネル側開口部32の中心に設定されている仮想的な軸である。また、この目盛り34は、例えば、所定角度(例えば、3度~5度等)毎に付される複数の目盛線を備える。
(構成-第1保持板)
図13は、第1保持板の正面図であり、また、図14は、第1保持板の側面図であり、また、図15は、第1保持板の背面図である。図13~図15の第1保持板4は、図6に示すように、前面パネル3の監視領域とは反対側(-X方向)に設けられる保持手段であって、火災検知器2の第1部分21を図10~図13のパネル側開口部32を介して監視領域側(+X方向)に突出させて露出させた状態で当該火災検知器2を保持するものである。また、第1保持板4は、例えば、円形の平板状のものであり、また、金属製のものである。また、第1保持板4は、例えば、図13の第1保持板側開口部41、図14の第1保持板側ナット42、図13の長孔43、及び図15の三角矢印44を備える。
(構成-第1保持板-第1保持板側開口部)
図13~図15の第1保持板側開口部41は、前述の保持側開口部であり、例えば、正面視において、第1保持板4の中央付近に設けられている貫通した開口部である。また、第1保持板側開口部41の形状は任意であるが、例えば、正面視において、図8の火災検知器2の第1部分21の外形に対応する形状であり、本実施の形態では、図13及び図15に示す長軸411を有する楕円形状である。
(構成-第1保持板-第1保持板側ナット)
図14及び図15の第1保持板側ナット42は、図6に示すように、第1保持板4と第2保持板5とを相互に連結して固定するためのものである。第1保持板側ナット42は、例えば、第1保持板4の背面側(-X方向)における所定位置から背面側(-X方向)に向かって突出しているものである。第1保持板側ナット42は、例えば、第1保持板側開口部41の一方側(+Y方向)及び他方側(-Y方向)に2個ずつ合計4個設けられる金属製のものであり、また、溶接して固定されているものであり、また、不図示のネジ孔を有するいわゆるボス形状の高ナットである。
(構成-第1保持板-長孔)
図13~図15の長孔43は、前述の回動手段であり、例えば、正面視において、火災検知器2が回動する方向に沿っている貫通した長孔である。また、長孔43は、例えば、パネル側ナット33(図11及び図12)に対応する位置に設けられており、つまり、第1保持板側開口部41の上方側(+Z方向)及び下方側(-Z方向)に1個ずつ合計2個設けられている。また、長孔43の幅は、当該長孔43の内部にパネル側ナット33が配設されるように、当該パネル側ナット33の径よりも僅かに大きく設定されている。
(構成-第1保持板-三角矢印)
図15の三角矢印44は、前述の表示手段であり、例えば、前面パネル3に対する火災検知器2及び第1保持板4の前述の回動角度を表示する印である。この三角矢印44は、例えば、図12の目盛り34を指し示す矢印である。
(構成-第2保持板)
図16は、第2保持板の正面図であり、また、図17は、第2保持板の側面図である。図16及び図17の第2保持板5は、火災検知器2における第1部分21とは反対側の背面部221(図9)側に設けられる保持手段であって、第1保持板4との間に火災検知器2の一部である第2部分22を挟み込んで当該火災検知器2を保持するものである。また、第2保持板5は、例えば、正面視において、火災検知器2の第2部分よりも大径であり且つ、第1保持板4よりも小径である円形の平板状のものであり、また、金属製のものである。また、第2保持板5は、例えば、第2保持板側ボルト孔51を備える。
(構成-第2保持板-第2保持板側ボルト孔)
第2保持板側ボルト孔51は、図6に示すように、保持ボルト62が配設される貫通孔であり、例えば、図16に示すように、第2保持板5の中心を基準にして一方側(+Y方向)及び他方側(-Y方向)に2個ずつ合計4個設けられている。
(構成-固定ボルト)
図6の固定ボルト61は、前面パネル3に対して火災検知器2を固定する固定手段であり、例えば、図13~図15の長孔の幅よりも大径のヘッド部を備えており、また、図11及び図12のパネル側ナット33のネジ孔に螺合するものであり、また、2個設けられているものである。
(構成-保持ボルト)
図6の保持ボルト62は、第1保持板4と第2保持板5とを連結して火災検知器2を保持する保持手段であり、例えば、図16及び図17の第2保持板側ボルト孔51よりも大径のヘッド部を備えており、また、図14及び図15の第1保持板側ナット42のネジ孔に螺合するものであり、また、合計4個設けられているものである。
(取付方法)
次に、このように構成される消火栓装置100において、火災検知器2を当該消火栓装置100に取り付ける取付方法について説明する。図18~図20は、火災検知器の取付方法を説明するための側面図である。
火災検知器2の取付手法は任意であるが、本実施の形態では、概略的には、第1保持板4及び第2保持板5に対して火災検知器2を取り付けた後に、当該火災検知器2を前面パネル3に取り付ける場合を例示して説明する。
まず、図8及び図9の火災検知器2を、図13~図15の第1保持板4に対して位置決めする(以下、「第1ステップ」とも称する)。「第1ステップ」では、例えば、第1保持板4の背面側(-X方向)から火災検知器2の第1部分21を第1保持板側開口部41に配設することにより、図18に示すように、火災検知器2を第1保持板4に対して位置決めする。なお、この場合、火災検知器2の第1部分21が第1保持板側開口部41に嵌合することになる。
次に、図18の火災検知器2を第1保持板4に対して固定する(以下、「第2ステップ」とも称する)。「第2ステップ」では、例えば、火災検知器2の背面部221に図16及び図17の第2保持板5を設けた上で、図19に示すように、保持ボルト62を、第2保持板5の第2保持板側ボルト孔51及び第1保持板4の第1保持板側ナット42の両方に螺合させることにより、保持ボルト62を介して第1保持板4及び第2保持板5を連結する。この場合、火災検知器2の第2部分22が、第1保持板4及び第2保持板5の相互間に挟み込まれることになるので、火災検知器2が第1保持板4に対して押し付けられて固定されることになる。
次に、図19の火災検知器2を、図10~図12の前面パネル3を介して露出させる(以下、「第3ステップ」とも称する)。「第3ステップ」では、例えば、まず、図19に示すように火災検知器2が固定されている第1保持板4を、前面パネル3の背面側(-X方向)から当該前面パネル3に当接させる。なお、この場合、火災検知器2の第1部分21を、前面パネル3のパネル側開口部32に配設し、また、前面パネル3のパネル側ナット33を、第1保持板4の長孔43に配設する。そして、火災検知器2の第1部分21が、第1保持板側開口部41及びパネル側開口部32を介して前面パネル3が前方側(+Z方向)に突出してトンネル内である監視領域側に露出することになる。
次に、図19の火災検知器2の取付角度を調整する(以下、「第4ステップ」とも称する)。なお、ここでのステップが、例えば、「取付対象に対して、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とするステップ」に対応する。図21~図26は、火災検知器の取付角度の調整を説明するための図である。なお、図21及び図24は、前面パネル3及び火災検知器2等の正面図であり、また、図22及び図25は、前面パネル3及び火災検知器2等の背面図であり、また、図23及び図26は、消火栓装置100の設置状態を示す正面図である。
「第4ステップ」では、例えば、図7で説明した火災検知器2の視野空間200が、路面91の勾配に対応して適切に設定されるように、火災検知器2の回動角度を調整して当該火災検知器2の取付角度を調整する。
具体的には任意であるが、例えば、図21及び図22に示すように、図21の火災検知器側基準線2Aが水平方向(Y軸方向)に対して平行となるように火災検知器2が取り付けられている場合、図23に示すように、視野空間200の下面境界201の一部(図23の例では、他方側(-Y方向)の端)が路面91よりも上方側(+Z方向)に設けられることになるので、視野空間200が適切に設定されないことになる。この場合、火災検知器2を第1保持板4と共に図10~図12に示す回動軸300を中心にして、図21及び図22の矢印A1が示す方向に任意の角度だけ回動させることにより調整して、図24及び図25に示すように、図24の火災検知器側基準線2Aを水平方向(Y軸方向)に対して任意の角度だけ傾ける。この場合、図26に示すように、視野空間200の下面境界201の全体が路面91に一致するので、視野空間200が適切に設定されることになる。
なお、火災検知器2及び第1保持板4を、図21及び図22の矢印A1が示す方向に回動させる手法は任意であるが、例えば、図2の収容部95内の下面951が水平方向(Y軸方向)に対して平行となっており、消火栓装置100が水平に設置されているので、図22及び図25の前面パネル3の矩形の上辺及び下辺が水平方向(Y軸方向)に対して平行になっていることに着目して、以下のようにして回動させてもよい。例えば、図22の目盛り34の複数の目盛線と三角矢印44との相対的な位置関係に着目して回動させる角度を把握しつつ、任意の角度だけ回動させてもよい。
次に、図19の火災検知器2を前面パネル3に固定する(以下、「第5ステップ」とも称する)。「第5ステップ」では、例えば、固定ボルト61(図6)を、図20に示す長孔43に配設されているパネル側ナット33に対して螺合させて、第1保持板4を前面パネル3に押し付けて固定することにより、当該第1保持板4に固定されている火災検知器2を前面パネル3に固定する。このようにして、図26に示すように、消火栓装置100に対して火災検知器2が取り付けられることになる。これにて、取付方法を完了する。
(火災の検知)
上述のようにして、図26に示すように、火災検知器2が取り付けられた場合、視野空間200の下面境界201の全体が路面91に一致しているので、図示されている火災検知器2が担当している監視領域で発生する火災を確実に検知することが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、取付構造が、消火栓装置100に対して火災検知器2の取付角度を調整して取付可能とすることにより、例えば、火災検知器2の取付角度を調整して取付可能とすることができる。
また、前面パネル3に対して火災検知器2を回動させることにより火災検知器2の取付角度を調整可能とすることにより、例えば、火災検知器2の取付角度を容易且つ確実に調整させることができる。
また、火災検知器2の第1部分21が内部に設けられる第1保持板側開口部41を有する第1保持板4を備えることにより、例えば、火災検知器2を強固に保持することができる。また、第1保持板4が前面パネル3における監視領域とは反対側の面に当接することにより、例えば、第1保持板4の全体形状を監視領域側に対して隠すことができるので、意匠性を向上させることができる。また、例えば、火災検知器2が前面パネル3に対して直接的に接触して擦れることを防止することができる。
また、案内部であるパネル側ナット33を長孔43に配設した状態で火災検知器2を回動可能とすることにより、例えば、火災検知器2の回動を案内部であるパネル側ナット33及び長孔43にて案内することができるので、火災検知器2の取付角度の調整精度を向上させることができる。
また、案内部がパネル側ナット33であり固定手段が固定ボルト61であることにより、例えば、少なくとも案内部に複数の機能(例えば、火災検知器2の回動を案内する機能、及び火災検知器2を固定する機能)を持たせることができるので、各機能を実現するための部品点数を削減することができる。
また、第1保持板側開口部41は火災検知器2の第1部分21の外形に対応する非円形状(例えば楕円形状)であり、パネル側開口部32は第1保持板側開口部41の非円形状(例えば楕円形状)の長軸411を直径とする円形状であることにより、例えば、火災検知器2を確実に回動可能とし、且つ、火災検知器2の第1部分21を監視領域側に突出させた状態で当該火災検知器2を適切に保持することができる。
また、第1保持板4との間に火災検知器2の一部を挟み込んで当該火災検知器2を保持する第2保持板5を備えることにより、例えば、火災検知器2をより強固に保持することができる。
また、回動角度を表示する表示手段である目盛り34及び三角矢印44を備えることにより、例えば、作業員に対して回動角度を認識させることができるので、利便性を向上させることができる。
また、火災検知器2の取付角度を調整して取付可能とするステップを含むことにより、例えば、火災検知器2の取付角度を調整して取付可能とすることができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
(第1保持板への火災検知器の固定)
また、上記実施の形態では、図6の保持ボルト62を用いて第1保持板4に対して火災検知器2を固定する場合について説明したが、これに限らずその他の任意の手法で連結してもよい。図27は、前面パネルに取り付けられた状態の火災検知器の側面図である。例えば、図27に示す固定具700を用いて連結してもよい。固定具700は、例えば、全体としては、平面視においてL字形状のものであり、例えば、一端(+X方向)側が第1保持板4に固定されており、他端(-Y方向)が第2保持板5と平行になるように折り曲げられているものである。そして、この固定具700を2個用いて、固定具700の折り曲げられている部分である折曲部701を用いて火災検知器2の第2部分と第2保持板5を第1保持板4に押し当てることにより、第1保持板4に対して火災検知器2を固定してもよい。なお、この場合、例えば、折曲部701及び第2保持板5にネジ孔を設けて、固定用のボルトを当該ネジ孔に螺合させてもよい。また、この場合、例えば、第2保持板5を省略した上で固定具700の前後方向(X軸方向)における長さを適宜調整することにより、固定具700の折曲部701を火災検知器2の第2部分に直接押し当てて当該火災検知器2を第1保持板4に固定するように構成してもよい。
(組み合わせについて)
また、各実施の形態及び変形例の技術を任意に組み合わせてもよい。
(付記)
付記1の取付構造は、光を観測して監視領域の火災を検知する火災検知器であって、前記監視領域からの前記光が入射する光入射部が設けられている突出部を備える前記火災検知器を、前記監視領域に面した状態で固定された取付対象に取り付けるための取付構造であって、前記取付構造は、前記取付対象に対して、前記火災検知器の取付角度を調整して取付可能とする。
付記2の取付構造は、付記1に記載の取付構造において、前記取付対象はパネル面を有する取付パネルを備え、当該取付パネルは前記火災検知器の前記突出部を前記監視領域側に露出させるための取付側開口部を備えており、前記取付構造は、前記取付パネルの前記監視領域とは反対側に設けられる保持手段であって、前記火災検知器の前記突出部を前記取付側開口部を介して前記監視領域側に突出させて露出させた状態で当該火災検知器を保持する前記保持手段と、前記取付側開口部内に設定された回動軸を基準に、前記取付パネルに対して前記火災検知器を前記保持手段と共に回動させることにより前記火災検知器の取付角度を調整可能とする回動手段と、前記取付パネルに対して前記火災検知器を固定する固定手段と、を備える。
付記3の取付構造は、付記2に記載の取付構造において、前記保持手段は、少なくとも、前記取付パネルにおける前記監視領域とは反対側の面に当接する第1保持板であって、前記火災検知器の前記突出部が内部に設けられる保持側開口部を有する前記第1保持板、を備える。
付記4の取付構造は、付記3に記載の取付構造において、前記火災検知器は、前記第1保持板に固定され、前記回動手段は、前記第1保持板に設けられる長孔であって、前記火災検知器が回動する方向に沿っている前記長孔と、前記取付パネルに設けられる案内部と、を備え、前記回動手段は、前記案内部を前記長孔に配設した状態で、前記回動軸を基準に前記取付パネルに対して前記火災検知器を前記保持手段と共に回動可能とする。
付記5の取付構造は、付記4に記載に取付構造において、前記案内部は、ナットであり、前記固定手段は、前記ナットと螺合するボルトである。
付記6の取付構造は、付記3から5の何れか一項に記載に取付構造において、前記保持側開口部は、前記火災検知器の前記突出部の外形に対応する非円形状であり、前記取付側開口部は、前記保持側開口部の非円形状の長軸を直径とする円形状である。
付記7の取付構造は、付記3から6の何れか一項に記載に取付構造において、前記保持手段は、前記火災検知器における前記突出部とは反対側の背面部に設けられる第2保持板であって、前記第1保持板との間に前記火災検知器の一部を挟み込んで当該火災検知器を保持する前記第2保持板、を更に備える。
付記8の取付構造は、付記2から7の何れか一項に記載に取付構造において、前記取付構造は、前記火災検知器及び前記保持手段の前記取付パネルに対する回動角度を表示する表示手段、を備える。
付記9の取付方法は、光を観測して監視領域の火災を検知する火災検知器であって、前記監視領域からの前記光が入射する光入射部が設けられている突出部を備える前記火災検知器を、前記監視領域に面した状態で固定された取付対象に取り付ける取付方法であって、前記取付対象に対して、前記火災検知器の取付角度を調整して取付可能とするステップ、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の取付構造によれば、取付構造が、取付対象に対して火災検知器の取付角度を調整して取付可能とすることにより、例えば、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とすることができる。
付記2に記載の取付構造によれば、取付パネルに対して火災検知器を回動させることにより火災検知器の取付角度を調整可能とすることにより、例えば、火災検知器の取付角度を容易且つ確実に調整させることができる。
付記3に記載の取付構造によれば、火災検知器の突出部が内部に設けられる保持側開口部を有する第1保持板を備えることにより、例えば、火災検知器を強固に保持することができる。また、第1保持板が取付パネルにおける監視領域とは反対側の面に当接することにより、例えば、第1保持板の全体形状を監視領域側に対して隠すことができるので、意匠性を向上させることができる。また、例えば、火災検知器が取付パネルに対して直接的に接触して擦れることを防止することができる。
付記4に記載の取付構造によれば、案内部を長孔に配設した状態で火災検知器を回動可能とすることにより、例えば、火災検知器の回動を案内部及び長孔にて案内することができるので、火災検知器の取付角度の調整精度を向上させることができる。
付記5に記載の取付構造によれば、案内部がナットであり固定手段がボルトであることにより、例えば、少なくとも案内部に複数の機能(例えば、火災検知器の回動を案内する機能、及び火災検知器を固定する機能)を持たせることができるので、各機能を実現するための部品点数を削減することができる。
付記6に記載の取付構造によれば、保持側開口部は火災検知器の突出部の外形に対応する非円形状であり、取付側開口部は保持側開口部の非円形状の長軸を直径とする円形状であることにより、例えば、火災検知器を確実に回動可能とし、且つ、火災検知器の突出部を監視領域側に突出させた状態で当該火災検知器を適切に保持することができる。
付記7に記載の取付構造によれば、第1保持板との間に火災検知器の一部を挟み込んで当該火災検知器を保持する第2保持板を備えることにより、例えば、火災検知器をより強固に保持することができる。
付記8に記載の取付構造によれば、回動角度を表示する表示手段を備えることにより、例えば、作業員に対して回動角度を認識させることができるので、利便性を向上させることができる。
付記9に記載の取付方法によれば、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とするステップを含むことにより、例えば、火災検知器の取付角度を調整して取付可能とすることができる。
2 火災検知器
3 前面パネル
4 第1保持板
5 第2保持板
11 筐体
12 消火栓扉
13 保守扉
14 消火器扉
10A 赤色表示灯
10B 発信機
10C 応答ランプ
15 放水ホース
16 ノズル
21 第1部分
211 光入射部
2A 火災検知器側基準線
22 第2部分
31 把手
32 パネル側開口部
33 パネル側ナット
34 目盛り
41 第1保持板側開口部
42 第1保持板側ナット
43 長孔
44 三角矢印
51 第2保持板側ボルト孔
61 固定ボルト
62 保持ボルト
91 路面
92 法面
93 監視員通路
94 トンネル壁面
95 収容部
96 外部配管
100 消火栓装置
221 背面部
200 視野空間
201 下面境界
300 回動軸
301 蝶番
411 長軸
700 固定具
701 折曲部
951 下面
A1 矢印

Claims (9)

  1. 光を観測して監視領域の火災を検知する火災検知器であって、前記監視領域からの前記光が入射する光入射部が設けられている突出部を備える前記火災検知器を、前記監視領域に面した状態で固定された取付対象に取り付けるための取付構造であって、
    前記取付対象は、前記監視領域に面した取付面を有し、
    前記取付構造は、前記火災検知器を前記取付対象に取り付けられた状態において前記突出部を前記取付面から前記監視領域側に突出し、前記突出部以外の部分の少なくとも一部を監視領域側に露出させずに取り付けるものであって、前記取付対象に対して、前記取付面に沿って回転する方向における前記火災検知器の取付角度を調整して取付可能とする、
    取付構造。
  2. 前記取付対象の前記取付面はパネル面を有する取付パネルを備え、
    当該取付パネルは前記火災検知器の前記突出部を前記監視領域側に露出させるための取付側開口部を備えており、
    前記取付構造は、
    前記取付パネルの前記監視領域とは反対側に設けられる保持手段であって、前記火災検知器の前記突出部を前記取付側開口部を介して前記監視領域側に突出させて露出させた状態で当該火災検知器を保持する前記保持手段と、
    前記取付側開口部内に設定された回動軸を基準に、前記取付パネルに対して前記火災検知器を前記保持手段と共に回動させることにより前記火災検知器の取付角度を調整可能とする回動手段と、
    前記取付パネルに対して前記火災検知器を固定する固定手段と、
    を備える請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記保持手段は、少なくとも、前記取付パネルにおける前記監視領域とは反対側の面に当接する第1保持板であって、前記火災検知器の前記突出部が内部に設けられる保持側開口部を有する前記第1保持板、を備える、
    請求項2に記載の取付構造。
  4. 前記火災検知器は、前記第1保持板に固定され、
    前記回動手段は、
    前記第1保持板に設けられる長孔であって、前記火災検知器が回動する方向に沿っている前記長孔と、
    前記取付パネルに設けられる案内部と、を備え、
    前記回動手段は、
    前記案内部を前記長孔に配設した状態で、前記回動軸を基準に前記取付パネルに対して前記火災検知器を前記保持手段と共に回動可能とする、
    請求項3に記載の取付構造。
  5. 前記案内部は、ナットであり、
    前記固定手段は、前記ナットと螺合するボルトである、
    請求項4に記載の取付構造。
  6. 前記保持側開口部は、前記火災検知器の前記突出部の外形に対応する非円形状であり、
    前記取付側開口部は、前記保持側開口部の非円形状の長軸を直径とする円形状である、
    請求項3から5の何れか一項に記載の取付構造。
  7. 前記保持手段は、前記火災検知器における前記突出部とは反対側の背面部に設けられる第2保持板であって、前記第1保持板との間に前記火災検知器の一部を挟み込んで当該火災検知器を保持する前記第2保持板、を更に備える、
    請求項3から6の何れか一項に記載の取付構造。
  8. 前記取付構造は、前記火災検知器及び前記保持手段の前記取付パネルに対する回動角度を表示する表示手段、を備える、
    請求項2から7の何れか一項に記載の取付構造。
  9. 光を観測して監視領域の火災を検知する火災検知器であって、前記監視領域からの前記光が入射する光入射部が設けられている突出部を備える前記火災検知器を、前記監視領域に面した状態で固定された取付対象に取り付ける取付方法であって、
    前記取付対象に対して、前記取付対象が有する前記監視領域に面した取付面に沿って回転する方向における前記火災検知器の取付角度を調整して取付可能とするステップ、を含み、
    前記ステップでは、前記火災検知器を前記取付対象に取り付けられた状態において前記突出部を前記取付面から前記監視領域側に突出し、前記突出部以外の部分の少なくとも一部を監視領域側に露出させずに取付可能とする、
    取付方法。
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