JP2010131099A - 消火器 - Google Patents

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英雄 土田
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Abstract

【課題】製造効率と、点検及び管理性が飛躍的に向上する消火器を提供する。
【解決手段】
この消火器100は、消火剤貯蔵容器10と、消火器用パッキング80と、サイホン管70とを備える。消火器用パッキング80は、弾性樹脂又はゴムにより一体成形される。この消火器用パッキング80は、開口部14と開口部14に連設される消火器用弁箱30との間に密に挟持される周状の被挟持部と、消火剤を消火器用弁箱30に導入させる管状のサイホン管70の上端部を嵌入する嵌入部とを有する。サイホン管70は、嵌入部に嵌入される被嵌入部と、消火剤を導入する導入部72と、導入部72の少なくとも一部から下方に突出する突出部73とを有する。このサイホン管70は、被嵌入部の長さh1が突出部73の最下端P1と消火剤貯蔵容器10の底面内壁11との間の長さh2よりも長い。
【選択図】図2

Description

本発明は、消火器用パッキングを備える消火器に関するものである。
消火剤貯蔵容器と消火剤貯蔵容器の開口部に配置される消火器用弁箱との間からの消火剤の漏れを防止することを目的として、消火剤貯蔵容器の口金に装着したバルブケースの密封用ゴムパッキンを備える消火器が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−325691号公報
しかしながら、高度の密封性が求められるのは、消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との間のみではない。消火器の構造上、消火剤貯蔵容器内の消火剤を消火器用弁箱に導くサイホン管を固定する際、サイホン管と消火器用弁箱との間から消火剤が漏れないようにするための密封性も同様に求められる。消火器の特殊性を考慮すれば、常態として、又は急激に高圧力が消火剤貯蔵容器内に加わるため、高い確実性を以って消火器用弁箱とサイホン管とを固定する必要がある。従って、従来の消火器用弁箱とサイホン管とは、最も高い確度が得られると考えられていた螺合によって固定されることが一般的であった。
すなわち、消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との間の密封性と同時に、サイホン管と消火器用弁箱との間の密封性を達成することが、信頼性の高い消火器を得るために必要である。しかしながら、従来の方法は、各所の密封性を確保するための部品数が多く、その製造工程も煩雑であるため、極めて非効率なものであった。また、消火器は、需要者に納められた後、一度も使用されずに設置されたままでいることが一般的であるという、非常に特殊な製品である。従って、その消火器の納品から少なくとも数年間、所有者又は管理者によってその性能維持のための点検と管理が要求される。そうすると、前述のとおり、密封性確保のための多数の部品の存在は、消火器を構成する各部品の経年劣化に伴う交換作業や、耐用年数経過後の消火器のリサイクル作業を非常に困難なものにする。
本発明は、上述の各技術課題を解決することにより、消火器の製造効率と、消火器の点検及び管理性の飛躍的な向上に貢献するものである。発明者は、消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との間の密封性を達成するための部材の弾性が、サイホン管の確実な固定のためには障害となる可能性を考慮したが、弾性部材及びサイホン管の構造と、各部材の配置を工夫することにより、上記の各技術課題が解決されることを知見した。本発明は、このような視点に基づいて創出された。
本発明の1つの消火器は、開口部を有し、消火剤を貯蔵する消火剤貯蔵容器と、弾性樹脂又はゴムにより一体成形されるとともに、前述の開口部と前述の開口部に連設される弁箱との間に密に挟持される周状の被挟持部と、前述の消火剤を前述の弁箱に導く管状のサイホン管の上端部を嵌入する嵌入部とを有する消火器用パッキングとを備えている。加えて、前述のサイホン管は、嵌入部に嵌入される被嵌入部と、前述の消火剤を導入する導入部と、前述の導入部の少なくとも一部から下方に突出する突出部とを有し、かつ、前述の被嵌入部の長さが前述の突出部の最下端と前述の消火剤貯蔵容器の底面内壁との間の長さよりも長い。
この消火器によれば、弾性樹脂又はゴムによって形成された被挟持部により、消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との間の密封性を確保することができる。また、仮に弾性を有する消火器用パッキングの嵌入部からサイホン管の被嵌入部の一部が滑り落ちた場合でも、サイホン管の最下端が消火剤貯蔵容器の底面内壁に当接することにより、サイホン管の被嵌入部が嵌入部から完全に抜け落ちることを防止できる。さらに、消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との間の密封用パッキングとサイホン管の固定部材とが一体成形されるため、製造コストの削減と同時に、所有者又は管理者による点検と管理が格段に容易になり、かつ耐用年数経過後の消火器のリサイクル作業も容易になる。
本発明の消火器によれば、消火器の製造効率と、消火器の点検及び管理性を飛躍的に向上することができる。
次に、本発明の実施形態を、添付する図面に基づいて詳細に述べる。なお、この説明に際し、全図にわたり、特に言及がない限り、共通する部分には共通する参照符号が付されている。また、図中、本実施形態の要素は必ずしもスケール通りに示されていない。また、各図面を見やすくするために、一部の符号が省略されうる。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態の消火器100を示す斜視図であり、図2は、その断面図である。また、図3は、消火器100の消火器用パッキング80付近を示す部分断面図である。さらに、図4は、消火器用パッキング80の正面図であり、図5は、サイホン管70の正面図である。図16は、従来のサイホン管及び消火剤貯蔵容器の一部(下半分)を示す部分断面図である。なお、図4及び図5の破線は、それぞれの部材が管状であることを示している。
図1で示すように、本実施形態の消火器100は、消火剤60(例えば、粉末消火薬剤)が充填された消火剤貯蔵容器10と、消火剤貯蔵容器10の上方に配設される消火器用弁箱30と、消火剤貯蔵容器10内に貯蔵される消火剤60を消火器用弁箱30に導くためのサイホン管70と、消火器用弁箱30を操作することによりサイホン管70と流通可能に接続される消火器用ホース40とを備える。
また、消火器用弁箱30は、蓋体31、固定レバー32、起動レバー33、起倒杆34、及び安全栓35を備えている。本実施形態では、安全栓35が起倒杆34と係合することにより、起動レバー33が固定レバー32に対して回動可能な状態になる。
加えて、本実施形態における消火剤貯蔵容器10は、開口部14の外周部に雄ネジ部12を有している。この雄ネジ部12と消火器用弁箱30の蓋体31に形成される雌ネジ部37とが螺合することにより、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30とが固定される。また、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との間には、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との間からの消火剤60の漏れを防止する消火器用パッキング80が備えられる。なお、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との固定手段は、螺合に限られず、公知の接合手段が適用され得る。
図3及び図4に示すように、消火器用パッキング80は、弾性を有する樹脂又はゴムにより一体成形される。また、この消火器用パッキング80は、消火剤貯蔵容器10と開口部14に連設される消火器用弁箱30との間に密に挟持される周状の被挟持部81と、サイホン管70の上端の被嵌入部71を嵌入する嵌入部82とを備える。なお、本実施形態ではニトリルゴムを採用しているが、他の弾性樹脂又はゴムとして、スチレンブタジエンゴムやエチレンプロピレンゴム等の合成ゴム全般、ポリアミド系の合成樹脂、エラストマー等が採用され得る。また、消火器用パッキング80の一体成形は、公知の成形法が適用される。
また、図2に示すように、サイホン管70は、嵌入部82に嵌入される被嵌入部71と、消火剤60を導入する導入部72と、導入部72の一部から下方に突出する突出部73とを有する。本実施形態では、この突出部73は、サイホン管70の下端開口部を直線傾斜状に切断することによって形成されている。すなわち、本実施形態のサイホン管70は、図16に示される、下端開口部が略水平に切断されている従来のサイホン管970と形状を大きく異にする。
また、本実施形態のサイホン管70は、被嵌入部71の長さh1が、突出部73の最下端P1と消火剤貯蔵容器10の底面内壁11との間の距離h2よりも長い。この構成により、万が一、嵌入部82に対する被嵌入部71の嵌入が緩んだ場合であっても、サイホン管70の最下端P1が消火剤貯蔵容器10の底部内壁11と当接することにより、被嵌入部71の嵌入部82からの完全な離脱を防止できる。なお、図4及び図5に示すように、嵌入前の被嵌入部71の径Xは、嵌入前の嵌入部82の径Yよりも大きく形成されることが好ましい。この構成を採用することにより、被嵌入部71は、嵌入部82の弾性によって嵌入部82からの離脱をより確度高く防止することになる。また、各部材に過度な負担を与えない範囲で被嵌入部71の嵌入部82からの離脱をさらに防止するために、自重の3倍の力に耐え得る程度に、嵌入前の被嵌入部71の径Xを、嵌入前の嵌入部82の径Yよりも大きく設定されることが好ましい。尚、本実施形態においては、嵌入前の被嵌入部71の径Xを、嵌入前の嵌入部82の径Yの1.01倍以上1.05倍以下としている。
<第2の実施形態>
図6は、本実施形態の消火器200の断面図であり、図7は、サイホン管270の正面図である。
本実施形態の消火器200は、第1の実施形態の消火器100を構成するサイホン管70がサイホン管270に変更されている点以外は、第1の実施形態と同じ構成を備える。従って、第1の実施形態と重複する説明は省略される。
図6及び図7に示すように、サイホン管270は、導入部72の一部から下方に突出する突出部273を有する。この突出部273は、最下端P2を除き、サイホン管70の下端開口部を直線傾斜状に複数回切断することによって形成されている。また、本実施形態の最下端P2は複数個存在し、その角は丸くなっている。従って、万が一、嵌入部82に対する被嵌入部71の嵌入が緩んだ場合であっても、サイホン管70の最下端P2が消火剤貯蔵容器10の底部内壁11と当接することにより、被嵌入部71の嵌入部82からの完全な離脱を防止できる。さらに、複数個形成される最下端P2によって当接時の安定性が向上し、かつその角が丸いために底部内壁11を傷つける可能性が低減される。なお、本実施形態のサイホン管270は、樹脂製であるため、角部の丸みと相俟って、より底部内壁11を傷めない工夫がされている。なお、本実施形態では、サイホン管270を構成する樹脂として、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド系の合成樹脂、又はポリプロピレンが採用されている。但し、環境への影響を考慮すると、ABS樹脂、ポリアミド系の合成樹脂又はポリプロピレンを採用することが好ましい。
また、本実施形態のサイホン管270は、被嵌入部71の長さh1が、最下端P2と消火剤貯蔵容器10の底面内壁11との間の長さh22よりも大きく構成されている。この構成により、第1の実施形態と同様に、万が一、嵌入部82に対する被嵌入部71の嵌入が緩んだ場合であっても、被嵌入部71の一部が嵌入部82に嵌入された状態で維持される。すなわち、サイホン管270の最下端P2が消火剤貯蔵容器10の底部内壁11と当接することにより、被嵌入部71が嵌入部82からの完全な離脱を防止できる。
<第3の実施形態>
図8は、本実施形態の消火器300の消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。また、図9は、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との固定後の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。
本実施形態の消火器300は、第1の実施形態の消火器100を構成する消火器用パッキング80が消火器用パッキング380に変更されている点以外は、第1の実施形態と同じ構成を備える。従って、第1の実施形態と重複する説明は省略される。
図8に示すように、本実施形態の消火器用パッキング380における被挟持部381の消火剤貯蔵容器10との接触面384の一部に、周状の切欠部383が形成されている。この切欠部383は、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30とを組み合わせる際に、消火剤貯蔵容器10の方向へ押圧される。その結果、図9に示すように、切欠部383を形成しない場合と比較して、接触面384の消火剤貯蔵容器10との接触面積が減少する。このため、単位面積当たりにかかる応力が増大すると考えられる。これにより、消火器用パッキング380を消火剤貯蔵容器10に対してより確度高く密着させることができると考えられる。従って、消火器用パッキング380と消火剤貯蔵容器10との密封性をさらに高めることができる。なお、消火剤貯蔵容器10と消火器用パッキング380との密着性を高める観点から、切欠部383の幅は、0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、切欠部383の高さは0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。
<第4の実施形態>
図10は、本実施形態の消火器400の消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。
本実施形態の消火器400は、第1の実施形態の消火器100を構成する消火器用パッキング80が消火器用パッキング480に変更されている点以外は、第1の実施形態と同じ構成を備える。従って、第1の実施形態と重複する説明は省略される。
図10に示すように、本実施形態の消火器用パッキング480における被挟持部481の消火器用弁箱30との接触面486の一部に、周状の切欠部485が形成される。この切欠部485は、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30とを組み合わせる際に、消火器用弁箱30の方向へ押圧される。その結果、切欠部485を形成しない場合と比較して、接触面486の消火器用弁箱30との接触面積が減少する。このため、単位面積当たりにかかる応力が増大すると考えられる。これにより、消火器用パッキング480を消火器用弁箱30に対してより確度高く密着させることができると考えられる。従って、消火器用パッキング480と消火器用弁箱30との密封性をさらに高めることができる。なお、消火器用弁箱30と消火器用パッキング480との密着性を高める観点から、切欠部485の幅は0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、切欠部485の高さは0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。
<第5の実施形態>
図11は、本実施形態の消火器400の消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。
本実施形態の消火器500は、第1の実施形態の消火器100を構成する消火器用パッキング80が消火器用パッキング580に変更されている点以外は、第1の実施形態と同じ構成を備える。従って、第1の実施形態と重複する説明は省略される。
図11に示すように、本実施形態の消火器用パッキング580における被挟持部581の消火剤貯蔵容器10との接触面584の一部に、周状の切欠部583が形成される。また、消火器用パッキング580における被挟持部581の消火器用弁箱30との接触面586の一部に、周状の切欠部585が形成される。切欠部583は、第3の実施形態と同様に、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30とを組み合わせる際に、消火剤貯蔵容器10の方向へ押圧される。その結果、切欠部583を形成しない場合と比較して、接触面584の消火剤貯蔵容器10との接触面積が減少する。その結果、単位面積当たりにかかる応力が増大すると考えられる。これにより、消火器用パッキング580を消火剤貯蔵容器10に対してより確度高く密着させることができると考えられる。他方、切欠部585は、第4の実施形態と同様に、消火器用弁箱30の方向へ押圧される。その結果、切欠部585を形成しない場合と比較して、接触面586の消火器用弁箱30との接触面積が減少する。このため、単位面積当たりにかかる応力が増大すると考えられる。これにより、消火器用パッキング580を消火器用弁箱30に対してより確度高く密着させることができると考えられる。従って、消火器用パッキング580と消火剤貯蔵容器10との密封性を高めると同時に、消火器用パッキング580と消火器用弁箱30との密封性も高めることができる。
以上から、本実施形態の消火器用パッキング580を採用することにより、第3の実施形態や第4の実施形態の消火器用パッキング380,480と比較して、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱30との間からの消火剤の漏れをより確実に防止できる。但し、コスト低減の観点では、単一の切欠部383,485を形成する第3の実施形態の消火器300又は第4の実施形態の消火器400の方が、2つの切欠部583,585を形成する本実施形態の消火器500よりも有利である。なお、消火剤貯蔵容器10と消火器用パッキング580との密着性を高める観点から、切欠部583の幅は、0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、切欠部583の高さは0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。同様に、消火器用弁箱30と消火器用パッキング580との密着性を高める観点から、切欠部585の幅は0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、切欠部585の高さは0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。
<第6の実施形態>
図12は、本実施形態の消火器600の消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱630との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である、また、図13は、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱630との固定後の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。
本実施形態の消火器600は、第1の実施形態の消火器100を構成する消火器用弁箱30が消火器用弁箱630に変更されている点以外は、第1の実施形態の消火器100と同じ構成を備える。従って、第1の実施形態と重複する説明は省略される。
図12に示すように、本実施形態の消火器用弁箱630における消火器用パッキング80の被挟持部81との接触面637の一部に、周状の凸部636が形成される。この凸部636は、消火剤貯蔵容器10と消火器用弁箱630とを組み合わせる際に、消火器用パッキング80の方向へ押圧される。その結果、図13に示すように、消火器用パッキング80の弾性により、凸部636が被挟持部81内に侵入する。このため、消火器用弁箱630と消火器用パッキング80との接触部分の中で、凸部636の先端と被挟持部81との間にかかる応力が最大になると考えられる。また、凸部636を形成しない場合の消火器用弁箱630と消火器用パッキング80にかかる応力よりも、凸部636の先端と被挟持部81との間にかかる応力が大きいと考えられる。これにより、消火器用パッキング80と消火器用弁箱630に対してより確度高く密着させることができると考えられる。従って、消火器用パッキング80と消火器用弁箱630との密封性をさらに高めることができる。なお、消火器用弁箱630と消火器用パッキング80との密着性を高める観点から、凸部636の幅は、0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、凸部636の高さは、0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。
<第7の実施形態>
図14は、本実施形態の消火器700の消火剤貯蔵容器710と消火器用弁箱30との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。また、図15は、消火剤貯蔵容器710と消火器用弁箱30との固定後の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。
本実施形態の消火器700は、第1の実施形態の消火器100を構成する消火剤貯蔵容器10が消火剤貯蔵容器710に変更されている点以外は、第1の実施形態と同じ構成を備える。従って、第1の実施形態と重複する説明は省略される。
図14に示すように、本実施形態の消火剤貯蔵容器710における消火器用パッキング80の被挟持部81との接触面714の一部に、周状の凸部713が形成される。この凸部713は、消火剤貯蔵容器710と消火器用弁箱30とを組み合わせる際に、消火剤貯蔵容器10の方向へ押圧される。その結果、図15に示すように、消火器用パッキング80の弾性により、凸部713が被挟持部81内に侵入する。このため、消火剤貯蔵容器710と消火器用パッキング80との接触部分の中で、凸部713の先端と被挟持部81との間にかかる応力が最大になると考えられる。また、凸部713を形成しない場合の消火剤貯蔵容器710と消火器用パッキング80にかかる応力よりも、凸部713の先端と被挟持部81との間にかかる応力が大きいと考えられる。これにより、消火器用パッキング80と消火剤貯蔵容器710に対してより確度高く密着させることができると考えられる。従って、消火器用パッキング80と消火剤貯蔵容器710との密封性をさらに高めることができる。なお、消火剤貯蔵容器710と消火器用パッキング80との密着性を高める観点から、凸部713の幅は0.1mm以上2mm以下であることが好ましい。また、凸部713の高さは0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。
ところで、第3乃至第6の実施形態では、第1の実施形態のサイホン管70を採用しているが、これに限られない。前述の各実施形態において、サイホン管70の代わりに、第2の実施形態のサイホン管270が採用されることも好ましい一態様である。
また、第6及び第7の実施形態では、第1の実施形態の消火器用パッキング80を採用しているが、これに限られない。消火器用パッキング80が、第4の実施形態の消火器用パッキング480又は第5の実施形態の消火器用パッキング580に変更されても良い。
また、第7の実施形態では、第1の実施形態の消火器用弁箱30を採用しているが、これに限られない。消火器用弁箱30が第6の実施形態の消火器用弁箱630に変更されても良い。この場合には、消火器用パッキングと消火器用弁箱との密封性をさらに高めることができる。以上、述べたとおり、本発明の範囲内に存在する変形例もまた、特許請求の範囲に含まれるものである。
本発明は、消火器用パッキング及びその消火器用パッキングを備える消火器として広く利用され得る。
本発明の1つの実施形態の消火器を示す斜視図である。 本発明の1つの実施形態の消火器を示す断面図である。 本発明の1つの実施形態の消火器の消火器用パッキング付近を示す部分断面図である。 本発明の1つの実施形態の消火器用パッキングを示す正面図である。 本発明の1つの実施形態のサイホン管を示す正面図である。 本発明の他の実施形態の消火器を示す断面図である。 本発明の他の実施形態のサイホン管を示す正面図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定後の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定後の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定前の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態の消火器の消火剤貯蔵容器と消火器用弁箱との固定後の図3のA部を拡大して示す部分拡大図である。 従来のサイホン管及び消火剤貯蔵容器の一部(下半分)を示す部分断面図である。
符号の説明
10,710 消火剤貯蔵容器
11 底面内壁
12 雄ネジ部
14 開口部
30,630 消火器用弁箱
31 蓋体
32 固定レバー
33 起動レバー
34 起倒杆
35 安全栓
37 雌ネジ部
40 消火器用ホース
60 消火剤
70,270,970 サイホン管
71 被嵌入部
72,272 導入部
73,273 突出部
80,380,480,580 消火器用パッキング
81,381,481,581 被挟持部
82 嵌入部
383,485,583,585 切欠部
384,486,584,586,637,714 接触面
636,713 凸部
P1,P2 最下端
h1 被嵌入部71の長さ
h2 最下端P1と消火剤貯蔵容器10の底面内壁11との間の長さ
h22 最下端P2と消火剤貯蔵容器10の底面内壁11との間の長さ

Claims (4)

  1. 開口部を有し、消火剤を貯蔵する消火剤貯蔵容器と、
    弾性樹脂又はゴムにより一体成形されるとともに、前記開口部と前記開口部に連設される弁箱との間に密に挟持される周状の被挟持部と、前記消火剤を前記弁箱に導く管状のサイホン管の上端部を嵌入する嵌入部とを有する消火器用パッキングとを備え、
    前記サイホン管は、嵌入部に嵌入される被嵌入部と、前記消火剤を導入する導入部と、前記導入部の少なくとも一部から下方に突出する突出部とを有し、かつ、前記被嵌入部の長さが、前記突出部の最下端と前記消火剤貯蔵容器の底面内壁との間の長さよりも長い
    消火器。
  2. 前記突出部が、前記サイホン管の下端開口部を直線傾斜状に切断して形成されている
    請求項1に記載の消火器。
  3. 前記消火剤貯蔵容器と接触する前記被挟持部の接触面および/または前記弁箱と接触する前記被挟持部の接触面が、周状の切欠部を有する
    請求項1又は請求項2に記載の消火器。
  4. 前記被挟持部が、前記消火剤貯蔵容器の前記被挟持部との接触面上に周状に形成される凸部および/または前記弁箱の前記被挟持部との接触面上に周状に形成される凸部と接触する
    請求項1又は請求項2に記載の消火器。
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