JP6941025B2 - 雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造および封止部材 - Google Patents

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Description

本発明は、雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造および封止部材に関する。
特許文献1には、2つの流路管の向かい合う端面の間に挟み込んで当該2つの流路管の接合部を封止するシール部材が開示されている。シール部材は、ドーナツ状の弾性材で構成されている。シール部材の外周には、締結部材である袋ナットの内側に接する少なくとも2つの突起が設けられている。
また、例えば、洗濯機と給水用ホースの接続部には、水漏れ不良を無くすための封止構造が設けられている。この封止構造は、洗濯機と給水用ホースの一方と他方に、雄ネジが形成された雄ネジ部材と雌ネジが形成された雌ネジ部材を設け、さらに雄ネジと雌ネジを螺合して雄ネジ部材と雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材を設けたものである。封止部材は、ゴム材料からなる環状部を有する一体成形品(いわゆるゴムパッキン)である。封止部材は、雌ネジ部材の雌ネジに連通する収納部に収納されており、雄ネジと雌ネジを螺合して雄ネジ部材と雌ネジ部材を結合したときに、雄ネジの先端部に当接して押し潰されることで封止機能を発揮する。
特開2004−60793号公報
しかしながら、上記従来の封止構造にあっては、雄ネジと雌ネジの螺合量が小さすぎる場合に封止部材の圧縮量が不足して所望の封止機能が得られなくなってしまい、雄ネジと雌ネジの螺合量が大きすぎる場合に封止部材の圧縮量が過剰となって封止部材が破損してしまうという問題がある。とりわけ後者の場合、雄ネジの先端部から受ける力によって封止部材が永久的に変形し続ける結果、封止部材の変形量が臨界値を超えて亀裂が生じてしまう。また、雄ネジ部材と雌ネジ部材に曲げ方向や捩り方向の力が繰り返し加えられた場合に、封止部材に局所的な応力集中が発生して破損するおそれがある。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、雄ネジ部材の雄ネジと雌ネジ部材の雌ネジの螺合量を適切に設定して所望の封止機能を得るとともに、封止部材の破損を防止することができる雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造および封止部材を提供することを目的とする。
本実施形態の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造は、雄ネジが形成された雄ネジ部材と、雌ネジが形成された雌ネジ部材と、前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材と、を有する雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造であって、前記封止部材は、相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、前記封止部材は、前記雌ネジ部材の前記雌ネジに連通する収納部に収納されており、前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を結合したときに、前記大径ループ部が前記雄ネジの先端部に当接して前記収納部の内部で押し潰され、前記大径ループ部の外径は、前記雌ネジの内径より大きく設定されており、前記大径ループ部の外周面には、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの挿入方向に向かって縮径するテーパ案内部が形成されている、ことを特徴としている。
前記大径ループ部の外周面には、前記テーパ案内部に連続させて、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの前記テーパ案内部の弾性変形を促進するとともに前記雌ネジのネジ山の逃げ場となる肉抜き部が形成されていてもよい。
前記大径ループ部は、大径環状部から構成されており、前記小径ループ部は、小径環状部から構成されていてもよい。
本実施形態の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造は、雄ネジが形成された雄ネジ部材と、雌ネジが形成された雌ネジ部材と、前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材と、を有する雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造であって、前記封止部材は、相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、前記大径ループ部は、多角形の外径部と円形の内径部を有しており、前記小径ループ部は、小径環状部から構成されている、ことを特徴としている。
前記大径ループ部は、ゴム材料及び/又は樹脂材料から構成されており、前記小径ループ部は、金属材料及び/又は樹脂材料から構成されていてもよい。
前記小径ループ部は、前記大径ループ部の内周面から内方に突出していてもよい。
前記大径ループ部と前記小径ループ部は、同一径の内周面を画成していてもよい。
本実施形態の封止部材は、雄ネジと雌ネジを螺合して雄ネジ部材と雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材であって、相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、前記雌ネジ部材の前記雌ネジに連通する収納部に収納されており、前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を結合したときに、前記大径ループ部が前記雄ネジの先端部に当接して前記収納部の内部で押し潰され、前記大径ループ部の外径は、前記雌ネジの内径より大きく設定されており、前記大径ループ部の外周面には、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの挿入方向に向かって縮径するテーパ案内部が形成されている、ことを特徴としている。
前記大径ループ部の外周面には、前記テーパ案内部に連続させて、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの前記テーパ案内部の弾性変形を促進するとともに前記雌ネジのネジ山の逃げ場となる肉抜き部が形成されていてもよい。
本実施形態の封止部材は、雄ネジと雌ネジを螺合して雄ネジ部材と雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材であって、相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、前記大径ループ部は、多角形の外径部と円形の内径部を有しており、前記小径ループ部は、小径環状部から構成されている、ことを特徴としている。
本発明によれば、雄ネジ部材の雄ネジと雌ネジ部材の雌ネジの螺合量を適切に設定して所望の封止機能を得るとともに、封止部材の破損を防止することができる雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造および封止部材を提供することができる。
雄ネジ部材と雌ネジ部材と封止部材の分解状態を示す斜視図である。 雄ネジ部材と雌ネジ部材と封止部材の分解状態を示す図1に対応する断面図である。 雄ネジ部材と雌ネジ部材と封止部材の分解状態を示す正面図である。 雄ネジ部材と雌ネジ部材と封止部材の分解状態を示す図3に対応する断面図である。 封止部材の単体構造を示す断面図である。 図5のVI−VI部を示す拡大図である。 雄ネジ部材と雌ネジ部材と封止部材を組み付けるときの第1の工程図である。 雄ネジ部材と雌ネジ部材と封止部材を組み付けるときの第2の工程図である。 雄ネジ部材と雌ネジ部材と封止部材を組み付けるときの第3の工程図である。 大径ループ部の変形例を示す図である。
図1〜図10を参照して、本実施形態の雄ネジ部材10と雌ネジ部材20の封止構造および封止部材30について詳細に説明する。以下、本実施形態の封止構造を洗濯機と給水用ホースの接続部に適用した場合を例示して説明する。
雄ネジ部材10は、例えば、洗濯機(図示略)に取り付けられる。雄ネジ部材10は、筒状の本体11と、本体11の外周面に形成された雄ネジ12とを有している。
雌ネジ部材20は、例えば、給水用ホース(図示略)に取り付けられる。雌ネジ部材20は、筒状の本体21と、本体21の内周面に形成された雌ネジ22と、本体21の内周面に形成された雌ネジ22に連通する収納部23とを有している。
雄ネジ部材10と雌ネジ部材20は、雄ネジ12と雌ネジ22を螺合することで互いに接続される。これにより、洗濯機と給水用ホースが接続されて、給水用ホースから洗濯機への給水が可能になる。
封止部材30は、雄ネジ12と雌ネジ22を螺合して雄ネジ部材10と雌ネジ部材20を接続したときに両者の接続部を封止する。これにより、洗濯機と給水用ホースの間の水漏れ不良が防止される。
封止部材30は、相対的に高弾性な材料からなる大径環状部(大径ループ部)40と、相対的に低弾性な材料からなる小径環状部(小径ループ部)50とを有している。すなわち、封止部材30は、大径環状部40と小径環状部50という弾性力の異なる異種材料を組み合わせた異種材料パッキン(ハイブリッド構造を持つハイブリッドパッキン)から構成されている。
「高弾性」と「低弾性」の文言は、絶対的な指標により大径環状部40と小径環状部50の弾性度合いを定義する意図で使用するものではなく、大径環状部40と小径環状部50の弾性度合いを比較したときに前者の弾性度合いが後者の弾性度合いよりも高いという相対的な指標を示すために使用する。
大径環状部40は、例えば、ゴム材料及び/又は樹脂材料(熱可塑性エラストマ)から構成されている(ゴム材料単体、樹脂材料単体、ゴム材料と樹脂材料の組み合わせがあり得る)。ゴム材料としては、好ましくは、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(NBM/HNBR)、フッ素ゴム(FKM)、パーフロロポリエーテル系ゴム(FO)、フロロシリコーンゴム(FVMQ)、シリコーンゴム(Q)、エピクロルヒドリンゴム(CO)、アクリルゴム(ACM)、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、クロロプレンゴム(CR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、天然ゴム(NR)、ウレタンゴム(U)などを選択することが可能である。樹脂材料(熱可塑性エラストマ)としては、好ましくは、スチレン系TPE(SBC、TPS)、オレフィン系TPE(TPO)、ポリ塩化ビニル系TPE(TPVC)、ポリウレタン系TPE(TPU)、ポリエステル系TPE(TPEE、TPC)、ポリアミド系TPE(TPA、TPAE)、ポリブタジエン系TPEなどを選択することが可能である。
小径環状部50は、例えば、金属材料及び/又は樹脂材料(熱可塑性エラストマ)から構成されている(金属材料単体、樹脂材料単体、金属材料と樹脂材料の組み合わせがあり得る)。金属材料としては、好ましくは、ステンレスの他、防錆処理が施された従来公知の金属を選択することが可能である。樹脂材料(熱可塑性エラストマ)としては、好ましくは、熱可塑性エラストマとしては、例えば、スチレン系TPE(SBC、TPS)、オレフィン系TPE(TPO)、ポリ塩化ビニル系TPE(TPVC)、ポリウレタン系TPE(TPU)、ポリエステル系TPE(TPEE、TPC)、ポリアミド系TPE(TPA、TPAE)、ポリブタジエン系TPEなどを選択することが可能である。
小径環状部50の内径は、大径環状部40の内径よりも小さく設定されている。小径環状部50の外径は、大径環状部40の内径よりも大きく且つ大径環状部40の外径よりも小さく設定されている。そして、大径環状部40の内周面に小径環状部50が埋設されており、大径環状部40の内周面から小径環状部50が内方に突出している。
封止部材30は、雌ネジ部材20の雌ネジ22に連通する収納部23に収納される。収納部23は、封止部材30(大径環状部40)の寸法に対応させた環状溝23Aと、環状溝23Aの雌ネジ22の側に形成されたストッパ壁23Bとを有している。自由状態において、封止部材30(大径環状部40)の外径は、環状溝23Aの内径より僅かに小さく設定されている。このため、封止部材30を収納部23に収納した状態では、封止部材30(大径環状部40)の外周面と環状溝23Aの内周面の間に、封止部材30(大径環状部40)の圧縮代を確保するための微小クリアランスが形成される(図7、図8)。また、封止部材30を収納部23に収納した状態では、封止部材30(大径環状部40)の外周側の上面の直上にストッパ壁23Bが位置するので、封止部材30が収納部23から脱落することはない(図7、図8)。
一方、雄ネジ12と雌ネジ22を螺合して雄ネジ部材10と雌ネジ部材20を結合すると、大径環状部40が雄ネジ12の先端部に当接して収納部23の内部で押し潰される。すると、押し潰された大径環状部40が収納部23の僅かな傷や凹凸やピンホールに入り込むことで、雄ネジ部材10と雌ネジ部材20の接続部(洗濯機と給水用ホースの接続部)が封止される。
大径環状部40の外径は、雌ネジ部材20の雌ネジ22の内径より大きく設定されている。従って、雌ネジ22を通って封止部材30を収納部23に挿入するためには、大径環状部40の外周側の部分を弾性変形させながら雌ネジ22を乗り越えさせなければならない。そこで、本実施形態では、大径環状部40の外周側の部分を弾性変形させながら雌ネジ22を乗り越えさせるための工夫を大径環状部40に施している。
大径環状部40の外周面には、雌ネジ22を通って封止部材30を収納部23に挿入するときの挿入方向に向かって縮径するテーパ案内部41が形成されている。テーパ案内部41は、大径環状部40の上下方向(表裏方向)の向きに関らず使用可能とするために、大径環状部40の軸方向の両側に離間した一対が設けられている。さらに、大径環状部40の外周面には、大径環状部40の軸方向の中央部において一対のテーパ案内部41に挟まれるようにして連続する肉抜き部42が形成されている。肉抜き部42は、雌ネジ22を通って封止部材30を収納部23に挿入するときのテーパ案内部41の弾性変形を促進する。また、肉抜き部42は、テーパ案内部41の弾性変形により雌ネジ22のネジ山を乗り越える度に当該ネジ山の逃げ場となる。
雄ネジ部材10と雌ネジ部材20と封止部材30は、次のようにして組み付けられる。
まず、雌ネジ22を通って封止部材30を収納部23に挿入する。図7に示すように、大径環状部40の内周面から内方に突出した小径環状部50の上面に押込治具60を当て付けて、雌ネジ部材20の雌ネジ22から収納部23に向けて押し込んでいく。すると大径環状部40のテーパ案内部41が雌ネジ22に当接して弾性変形することで、雌ネジ22のネジ山を一つ乗り越えるとともに、乗り越えたネジ山が肉抜き部42に逃げ込む。この動作を繰り返すことで、大径環状部40のテーパ案内部41と肉抜き部42が協働して雌ネジ22のネジ山を一つずつ乗り越えていき、やがて図8に示すように、封止部材30が雌ネジ部材20の収納部23に収納される。この収納状態では、封止部材30(大径環状部40)の外周面と環状溝23Aの内周面の間に、封止部材30(大径環状部40)の圧縮代を確保するための微小クリアランスが形成されている。また、封止部材30(大径環状部40)の外周側の上面の直上にストッパ壁23Bが位置するので、封止部材30が収納部23から脱落することはない。
次いで、図9に示すように、雄ネジ12と雌ネジ22を螺合して雄ネジ部材10と雌ネジ部材20を結合していく。すると、大径環状部40が雄ネジ12の先端部に当接して収納部23の内部で押し潰される。そして、押し潰された大径環状部40が収納部23の僅かな傷や凹凸やピンホールに入り込むことで、雄ネジ部材10と雌ネジ部材20の接続部(洗濯機と給水用ホースの接続部)が封止される。
ここで、封止部材30は、相対的に高弾性な材料(ゴム材料及び/又は樹脂材料)からなる大径環状部40と相対的に低弾性な材料(金属材料及び/又は樹脂材料)からなる小径環状部50を有しており、且つ、大径環状部40の内周面に小径環状部50が埋設されている。このため、封止部材30に占める大径環状部40の体積を少なくするとともに、大径環状部40と小径環状部50の埋設境界面が作用して大径環状部40の変形可能量を抑えることができる。その結果、雄ネジ12と雌ネジ22の螺合量が大きくなりすぎる前段階で、封止部材30の反力が急激に大きくなって雄ネジ12と雌ネジ22のそれ以上の螺合が妨げられ、封止部材30の圧縮量(変形量)が過剰となって封止部材30が破損する(亀裂が入る)のを防止することが可能になる。また、雄ネジ部材10と雌ネジ部材20に曲げ方向や捩り方向の力が繰り返し加えられた場合であっても、封止部材30に局所的な応力集中が発生して破損する(亀裂が入る)のを防止することが可能になる。
以上の実施形態では、大径ループ部を大径環状部40とした場合を例示したが、大径ループ部は、多角形の外径部と円形の内径部を有する形状であってもよい。図10は、大径ループ部を、正六角形の外径部71と円形の内径部72を有する異形ループ部70として構成した変形例を示している。小径環状部50は、その外周面側が異形ループ部70の内周面(内径部72)に埋設されており、且つ、その内周面側が異形ループ部70の内周面(内径部72)から内方に突出している。異形ループ部70の外径部71の正六角形の各頂点(黒丸で示す)は、雌ネジ22を通って異形ループ部70(と小径環状部50の結合体)を収納部23に挿入するときに、当該雌ネジ22に当接する。一方、異形ループ部70の外径部71の正六角形の各辺は、雌ネジ22を通って異形ループ部70(と小径環状部50の結合体)を収納部23に挿入するときに、当該雌ネジ22に当接しない。別言すると、異形ループ部70の外径部71の正六角形の各辺と雌ネジ22の隙間を利用して、異形ループ部70(と小径環状部50の結合体)が雌ネジ22を乗り越えて収納部23に収納される。
以上の実施形態では、雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造を洗濯機と給水用ホースの接続部に適用した場合を例示して説明したが、本実施形態の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造は、水漏れやガス漏れを防止するための封止構造が要求されるあらゆる接続部に適用可能である。
以上の実施形態では、小径環状部50の内径を大径環状部40の内径よりも小さく設定して、大径環状部40の内周面から小径環状部50を内方に突出させる場合を例示して説明した。しかし、大径環状部40の内径と小径環状部50の内径を同一径に設定して、大径環状部40と小径環状部50が同一径の内周面を画成してもよい。この場合、封止部材30を雌ネジ部材20に組み付けるとき、押込治具60が大径環状部40の内周側の上面を押し込むことになる。しかし、大径環状部40の押込部分に多少の亀裂が発生したとしても、封止部材30の封止機能は保証される。これは、押込治具60による押込部分である大径環状部40の内周側の上面が封止部材30の封止機能に影響を与えるものではないからである。
以上の実施形態では、環状溝23Aの内径を雌ネジ22の内径より大きく設定することでストッパ壁23Bを形成し、該ストッパ壁23Bが収納部23に収納された封止部材30の脱落防止機能を担っていた。しかし、環状溝23Aの内径を雌ネジ22の内径と同一径かそれより若干大きく設定してストッパ壁23Bを省略してもよい。この場合であっても、大径環状部40の外径が雌ネジ部材20の雌ネジ22の内径より大きく設定されているので、収納部23に収納された封止部材30が雌ネジ22を通って脱落することはない。
10 雄ネジ部材
11 本体
12 雄ネジ
20 雌ネジ部材
21 本体
22 雌ネジ
23 収納部
23A 環状溝
23B ストッパ壁
30 封止部材(ハイブリッドパッキン)
40 大径環状部(大径ループ部)
41 テーパ案内部
42 肉抜き部
50 小径環状部(小径ループ部)
60 押込治具
70 異形ループ部(大径ループ部)
71 正六角形の外径部
72 円形の内径部

Claims (10)

  1. 雄ネジが形成された雄ネジ部材と、
    雌ネジが形成された雌ネジ部材と、
    前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材と、
    を有する雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造であって、
    前記封止部材は、相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、
    前記封止部材は、前記雌ネジ部材の前記雌ネジに連通する収納部に収納されており、前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を結合したときに、前記大径ループ部が前記雄ネジの先端部に当接して前記収納部の内部で押し潰され、
    前記大径ループ部の外径は、前記雌ネジの内径より大きく設定されており、前記大径ループ部の外周面には、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの挿入方向に向かって縮径するテーパ案内部が形成されている、
    ことを特徴とする雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造。
  2. 前記大径ループ部の外周面には、前記テーパ案内部に連続させて、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの前記テーパ案内部の弾性変形を促進するとともに前記雌ネジのネジ山の逃げ場となる肉抜き部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造。
  3. 前記大径ループ部は、大径環状部から構成されており、前記小径ループ部は、小径環状部から構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造。
  4. 雄ネジが形成された雄ネジ部材と、
    雌ネジが形成された雌ネジ部材と、
    前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材と、
    を有する雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造であって、
    前記封止部材は、相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、
    前記大径ループ部は、多角形の外径部と円形の内径部を有しており、前記小径ループ部は、小径環状部から構成されている、
    ことを特徴とする雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造。
  5. 前記大径ループ部は、ゴム材料及び/又は樹脂材料から構成されており、前記小径ループ部は、金属材料及び/又は樹脂材料から構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造。
  6. 前記小径ループ部は、前記大径ループ部の内周面から内方に突出している、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造。
  7. 前記大径ループ部と前記小径ループ部は、同一径の内周面を画成している、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の雄ネジ部材と雌ネジ部材の封止構造。
  8. 雄ネジと雌ネジを螺合して雄ネジ部材と雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材であって、
    相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、
    前記雌ネジ部材の前記雌ネジに連通する収納部に収納されており、前記雄ネジと前記雌ネジを螺合して前記雄ネジ部材と前記雌ネジ部材を結合したときに、前記大径ループ部が前記雄ネジの先端部に当接して前記収納部の内部で押し潰され、
    前記大径ループ部の外径は、前記雌ネジの内径より大きく設定されており、前記大径ループ部の外周面には、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの挿入方向に向かって縮径するテーパ案内部が形成されている、
    ことを特徴とする封止部材。
  9. 前記大径ループ部の外周面には、前記テーパ案内部に連続させて、前記雌ネジを通って前記封止部材を前記収納部に挿入するときの前記テーパ案内部の弾性変形を促進するとともに前記雌ネジのネジ山の逃げ場となる肉抜き部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項8に記載の封止部材。
  10. 雄ネジと雌ネジを螺合して雄ネジ部材と雌ネジ部材を接続したときに両者の接続部を封止する封止部材であって、
    相対的に高弾性な材料からなる大径ループ部と相対的に低弾性な材料からなる小径ループ部を有しており、且つ、前記大径ループ部の内周面に前記小径ループ部が埋設されており、
    前記大径ループ部は、多角形の外径部と円形の内径部を有しており、前記小径ループ部は、小径環状部から構成されている、
    ことを特徴とする封止部材。
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