JP2006200617A - 二重管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体移送用の管継手(内管継手)に保護配管用としての外管継手が一体的に構成されるとともに、コンパクト化も図れる改善された二重間継手を提供し、流体移送用配管として種々の利点を有する二重管を簡便に採用し得るようにする。
【解決手段】フッ素チューブ製の外及び内管H2,H1で成る二重管Hを接続連結するための二重管継手において、内管端部H1tに内嵌圧入されるスリーブ2と、外嵌される内管用継手本体1と、内管用ユニオンナット5Uとで内管連結用の内継手部T1を形成し、外管端部H2tに内嵌圧入されるスリーブ4と、外嵌される外管用継手本体3と、外管用ユニオンナット5Sとで外管連結用の外継手部T2を形成する。外管用継手本体3は、内管用受口部8に螺装されている状態の内管用ユニオンナット5Uを囲繞する状態で内管用継手本体1に螺着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体移送用の内管と、漏れ防止等の目的で内管に被せられる外管とから成る二重管を接続連結するための継手、即ち二重管継手に関するものである。
一般に、流体移送用配管等の管をバルブやポンプ等の流体機器、或いは同様の管に接続連結させる手段としては、特許文献1において開示されたように管継手が用いられる。このような管継手は、管内を流れる流体の漏れが生じないように継手本体に接続させる機能が要求されるものであり、特許文献1に示されたものでは、合成樹脂製の管が内嵌される継手本体にユニオンナットを螺合させることにより、拡径された管端部を抜け止め状態で接続できるように構成されている。
例えば、配管やこれが接続される管継手を、他物との当接等によって損傷したりすることから保護する手段、或いは何らかの原因によって管に亀裂や破損が生じた場合の流体の漏洩防止手段としては、管や管継手を内包する外管や、その外管を接続連結するための外管継手を設けることが考えられる。この考えでは、配管を、流体移送用の内管と、この内管を保護するための外管とで成る二重管とし、その管継手としては、内管用の継手と外管用の継手とを備えた二重管用の継手、即ち二重管継手が必要となる。
前記二重管継手としては、例えば特許文献2において開示されたものが参考になる。これは、内管とその内管継手とを、外管とその外管継手を用いて覆うことで保護する構造を開示しており、内管継手と外管継手とは各別に構成されて、互いに独立した構造体とされている。しかしながら、特許文献2に開示された手段では、内管継手と外管継手とは互いに干渉しない構造であるため、内管継手を所定の位置、姿勢に保持するには、特許文献2の図5において開示されたように、内管が外管に支持される特殊な構造の二重管が必要になっている。これは、コスト的に不利であるとともに、二重の管継手部分が著しく大径化(大型化)してしまう点でも不利である。
従って、異なる二種の流体を同時に流すとか、流体移送用配管を保護するといった目的により、配管として内外二つの管で成る二重管を用いる場合には、内外の管を所定の相対位置関係に支持する機能が備わっているとか、管継手部分が全体としてコンパクト化されるといった利点を持つ有用な二重管継手が好ましく、従ってこのような利点を持つ二重管継手が望まれる。
特開平6−129575号公報 特開2001−235080号公報
本発明の目的は、前記実情に鑑みることにより、流体移送用の管継手(内管継手)に保護配管用等としての外管継手が一体的に構成されるとともに、コンパクト化も図れる改善された二重管継手を提供し、流体移送用配管として前述した種々の利点を有する二重管を簡便に採用し得るようにする点にある。
請求項1に係る発明は、合成樹脂製の内管H1(h1)及びこれの外側に配される外管H2(h2)で成る二重管H(h)の前記内管H1(h1)を内管用継手本体1に接続連結するための内継手部T1(t1)と、前記外管H2(h2)を外管用継手本体に接続連結するための外継手部T2(t2)とを有して成る二重管継手において、
前記内継手部T1(t1)は、前記内管用継手本体1における内管端部H1t(h1t)を内嵌状態で受け入れるための内管用受口部8と、内管端部H1t(h1t)に圧入内嵌される筒状の内管用スリーブ2と、内管端部H1t(h1t)に外嵌されて前記内管用受口部8に螺装自在な内管用ユニオンナット5Uと、前記内管用受口部8に形成された内管用シール面11とを有して、前記内管用ユニオンナット5Uの前記内管用受口部8への螺進による締め付けにより内管端部H1t(h1t)をこれの外側から押圧し、この押圧作用によって内管端部H1t(h1t)と前記内管用シール面11とを密着させて内管用シール部S1が形成されるように構成され、
前記外継手部T2(t2)は、前記外管用継手本体3における外管H2(h2)を内嵌状態で受け入れるための外管用受口部21と、外管H2(h2)に外嵌又は内嵌される外管用スリーブ4と、外管H2(h2)に外嵌されて前記外管用受口部21に螺装自在な外管用ユニオンナット5Sとを有して、前記外管用ユニオンナット5Sの前記外管用受口部21への螺進による締め付けにより、前記外管用スリーブ4と協働して前記外管H2(h2)と前記外管用継手本体3とを密着させての外管用シール部C1が形成されるように構成され、
前記外管用継手本体3は、前記内管用受口部8に螺装されている状態の前記内管用ユニオンナット5Uを囲繞する状態で前記内管用継手本体1に螺着自在に構成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の二重管継手において、前記内管用継手本体1に螺着されている状態の前記外管用継手本体3と、前記内管用受口部8に螺装されている状態の前記内管用ユニオンナット5Uとは、相対回動可能な範囲で互いに径方向で近接する配置関係に設定されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の二重管継手において、前記内管用スリーブ2は、内管端部H1t(h1t)を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部2aと、前記内管用継手本体1における流体通路1rの外径側に形成された環状溝14に圧入される環状突起18と、前記環状溝14と前記流体通路1rとの間の部分である筒状の接合端部16の先端部に形成される先拡がりテーパ状のテーパ内周面13に圧接するテーパ外周面9とを有して構成され、
前記内管用受口部8の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記内管用シール面11と、断面山形状を呈する前記圧入部における先拡がりテーパ状の内向きテーパ面10とにより、これら内管用シール面11と内向きテーパ面10との間に内管端部H1t(h1t)を傾斜状態に挟持する前記内管用シール部S1が形成されており、
前記環状溝14と前記環状突起18との嵌合による第2の内管用シール部S2、及び前記テーパ内周面13と前記テーパ外周面9との圧接による第3の内管用シール部S3が形成自在に構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の二重管継手において、前記内管用スリーブ2は、内管端部H1t(h1t)を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部2aと、前記内管用継手本体1における流体通路1rの外径側に形成された先窄まり状のテーパ外周面40を先端に有する環状突起41の前記テーパ外周面40に圧接される先拡がりテーパ状のテーパ内周面42が内奥端に形成される突出部2bとを有して構成され、
前記内管用受口部8の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記内管用シール面11と、断面山形状を呈する前記圧入部における先拡がりテーパ状の内向きテーパ面10とにより、これら内管用シール面11と内向きテーパ面10との間に内管端部H1t(h1t)を傾斜状態に挟持する前記内管用シール部S1が形成されており、
前記テーパ外周面40と前記テーパ内周面42との圧接による第2の内管用シール部S2が形成自在に構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の二重管継において、前記外管用スリーブ4は、外管端部H2t(h2t)を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部2bと、前記外管用継手本体3における内管挿通用路3rの外径側に形成された環状溝27に圧入される環状突起31と、前記環状溝27と前記内管挿通用路3rとの間の部分である筒状の接合端部22の先端部に形成される先拡がりテーパ状のテーパ内周面25に圧接するテーパ外周面30とを有して構成され、
前記外管用受口部21の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記外管用シール面23と、断面山形状を呈する前記圧入部における先拡がりテーパ状の内向きテーパ面29とにより、これら外管用シール面23と内向きテーパ面29との間に外管端部H2t(h2t)を傾斜状態に挟持する前記外管用シール部C1が形成されており、
前記環状溝27と前記環状突起31との嵌合による第2の外管用シール部C2、及び前記テーパ内周面25と前記テーパ外周面30との圧接による第3の外管用シール部C3が形成自在に構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の二重管継手において、前記外管用スリーブ4は、外管端部H2t(h2t)を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部4aと、前記外管用継手本体3における内管挿通用路3rの外径側に形成された先窄まり状のテーパ外周面50を先端に有する環状突起51の前記テーパ外周面50に圧接される先拡がりテーパ状のテーパ内周面52が内奥端に形成される突出部4bとを有して構成され、
前記外管用受口部21の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記外管用シール面23と、断面山形状を呈する前記圧入部4aにおける先拡がりテーパ状の内向きテーパ面29とにより、これら外管用シール面23と内向きテーパ面29との間に外管端部H2t(h2t)を傾斜状態に挟持する前記外管用シール部C1が形成されており、
前記テーパ外周面50と前記テーパ内周面52との圧接による第2の外管用シール部C1が形成自在に構成されていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の二重管継手において、前記外管用スリーブ4は、前記外管用継手本体3の先端部に形成された先拡がりテーパ状のテーパ内周面23に当接する先窄まりテーパ状のテーパ外周面4Bを内奥端に有して前記外管に外嵌自在な環状部材に形成され、前記外管用ユニオンナット5Sの前記外管用受口部21への螺進による締め付けによって前記外管用スリーブ4を前記テーパ内周面23に沿って縮径させ、前記テーパ内周面23と前記外管H2(h2)の外周面とが前記外管用スリーブ4を介して圧接されることによる前記外管用シール部C1が形成されていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の二重管継手において、前記内管用継手本体1は、その両端のそれぞれに前記内管用受口部8が形成されており、それら各内管用受口部8を用いる一対の前記内継手部T1(t1)と一対の前記外継手部T2(t2)とを有して、二重管どうしを接続連結するためのものに構成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、内継手部においては、スリーブが内嵌されて内側から強度的に支持された状態の内管に継手本体を外嵌して圧接するシール構造であるから、内管用ユニオンナットの締付けにより、実際に流体が流れる管である内管の端部をより一層液密な状態にシールして、内管用継手本体に接続連結することができる。内継手部を構成する主要部品である内管用ユニオンナットは外管用継手本体に内装されたような状態になっているので、その外管用継手本体が、流体の流れる部分である内継手部を保護するガード部材として機能するようになる。そして、外継手部の構成部材である外管用継手本体と内継手部の構成部材である内管用継手本体とが螺着自在であり、組付及び分解が比較的容易に行えながらも、組付状態ではこれら両者が螺合されて内外の継手部どうしが有機的に一体化されるので、これら両者が互いに独立して構成されている場合に比べて、継手全体としてのコンパクト化が可能になる。また、内外の継手部には、内管と外管とを同心状に保持するといった所定の相対位置関係に支持する機能が備わっているので、内外の管が互いに支持し合うような特殊な二重管を用いなくても良いようになる。
その結果、流体移送用の管継手(内管継手)に保護配管用としての外管継手が略一体的に構成されてコンパクト化が図れるとともに、外管用継手本体によって内継手部が保護されるようになってよりシール性に優れる改善された二重管継手を提供することができる。これにより、流体移送用配管として種々の利点を有する二重管を簡便に採用することができる、という利点も得られる。
請求項2の発明によれば、外管用継手本体と内管用ユニオンナットとが相対回動可能な範囲で互いに径方向で近接する配置関係に設定されているから、詳しくは実施例において述べるが、二重管継手に曲げ等の外力が作用した場合には、内管用ユニオンナットが内側からの支持部材となって外管用継手本体の曲がり変形を抑制又は阻止し、二重管継手の損傷が防止可能となる利点がある。
請求項3の発明によれば、第2のシール部は、環状突起と環状溝とを径方向に圧入することで成るものであるから、内管用ユニオンナットの締付け力が若干低下しても有効なシール効果が持続される利点がある。そして、第3のシール部は、環状突起の環状溝への圧入による圧力により、内管用継手本体の接合端部が内径側に傾き変形しようとすることを防止しながらテーパ面どうしを当接させるので、その傾き変形しようとする力をテーパ面どうしの圧接力に有効利用できて、合理的にシール性を向上できる利点がある。その結果、内継手部においては、内管用スリーブ2の突出部と内管用継手本体とに亘って第2及び第3のシール部が内管用シール部に加えて形成されており、計三箇所のシール部によって液漏れなく安定的に内管の接続連結が可能な二重管継手を提供することができる。
請求項4の発明によれば、内管用ユニオンナットの締付けによる内管用スリーブ2の軸心方向への押圧力によって内管用スリーブ2と内管用継手本体とのテーパ面どうしを有効に圧接してシールすることができるとともに、その押圧力に起因して内管用スリーブ2の内奥端部が内径方向に変形する不都合が防止される好ましい効果もある。その結果、内継手部においては、内管用スリーブ2の突出部と内管用継手本体とに亘って第2のシール部が内管用シール部に加えて形成されており、計二箇所のシール部によって液漏れなく内管の接続連結が行える二重管継手を提供することができる。
請求項5の発明によれば、第2のシール部は、環状突起と環状溝とを径方向に圧入することで成るものであるから、外管用ユニオンナットの締付け力が若干低下しても有効なシール効果が持続される利点がある。そして、第3のシール部は、環状突起の環状溝への圧入による圧力により、外管用継手本体の接合端部が内径側に傾き変形しようとすることを防止しながらテーパ面どうしを当接させるので、その傾き変形しようとする力をテーパ面どうしの圧接力に有効利用できて、合理的にシール性を向上できる利点がある。その結果、外継手部においては、外管用スリーブの突出部と外管用継手本体とに亘って第2及び第3のシール部が形成されており、計三箇所のシール部によって流体の漏れなく安定的に外管の接続連結が行える二重管継手を提供することができる。
請求項6の発明によれば、外管用ユニオンナットの締付けによる外管用スリーブの軸心方向への押圧力によって外管用スリーブと外管用継手本体とのテーパ面どうしを有効に圧接してシールすることができるとともに、その押圧力に起因して外管用スリーブの内奥端部が内径方向に変形する不都合が防止される好ましい効果もある。その結果、外継手部においては、外管用スリーブの突出部と外管用継手本体とに亘って第2のシール部が形成されており、計二箇所のシール部によって流体の漏れなく外管の接続連結が行える二重管継手を提供することができる。
請求項7の発明によれば、外管に外嵌される外管用スリーブを用いることによって、外管用継手本体には拡径方向の力を、かつ、外管には縮径方向の力を加えてこえら両者のシール及び外管の抜け止めが行えるようになる。従って、外管用スリーブを用いる場合のように、外管の材質としては、比較的伸び縮みが容易な合成樹脂材に限定されることがなく、剛性に富む金属管等の種々の材質の外管を用いることができる利点がある。また、スリーブを用いる場合には外管の端部位置を比較的正確に決める必要があるが、外嵌型のスリーブを用いる本請求項の発明では、外管と外管用継手本体との軸心方向での相対位置が所定の関係から多少ずれていても不都合なく接続連結できる利点もある。
請求項8の発明によれば、内管用継手本体の両側それぞれに内外の継手部を構成することにより、請求項1〜7の発明による前記いずれかの作用効果を有する二重管継手を、二重管どうしを好適に接続連結するものとして提供することができる。
以下に、本発明による二重管継手の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3は、二重管どうしの接続連結用である実施例1の二重管継手の全体断面図、内継手部の断面図、外継手部の断面図を示し、図4〜図8はそれぞれ実施例2〜6の二重管継手の要部を示し、図9はバルブと二重管との接続連結用である実施例7の二重管継手を示す全体側面図である。また、図11〜図15は内外継手本体どうしの種々のシール構造を示す図である。
〔実施例1〕
実施例1による二重管継手Aは、図1〜図3に示すように、互いに径の異なる二重管H,hどうしを接続連結するためのものであって、1個の内管用継手本体1、大小一対の内管用スリーブ2,2、大小一対の内管用ユニオンナット5U,5U、大小一対の外管用継手本体3,3、大小一対の外管用スリーブ4,4、及び大小一対の外管用ユニオンナット5S,5Sの計11個の主要部品を有しており、図1右側に描かれた小径二重管用の小継手部分Asと、図1左側に描かれた大径二重管用の大継手部分Adとから構成されている。
大小の内管用の内継手部T1,t1は、内管用継手本体1と内管用スリーブ2と内管用ユニオンナット5Uとを有して構成され、大小の外管用の外継手部T2,t2は、外管用継手本体3と外管用スリーブ4と外管用ユニオンナット5Sとを有して構成されており、この二重管継手Aは左右非対称のものとなっている。内管用スリーブ2等の小継手部分Asの構成部材と大継手部分Adの構成部材とは、大きさが異なるのみで形状及び機能は同じに付き、便宜上同じ符号を付すものとする。
先ず、この二重管継手Aに使用される大径の二重管H及び小径の二重管hは、図1に示すように、夫々、内管H1,h1と、これを内包する外管H2,h2とから成るものであり、各管H1,h1,H2,h2は、PTFE、PFA等のフッ素樹脂製のチューブ材で形成されている。内管H1,h1の内部である第1空間K1,k1が流体の移送経路であり、内管H1,h1と外管H2,h2との間の空間である第2空間K2,k2は、何らかの原因によって内管H1,h1から漏れ出た流体を外部に出さないための漏れ防止用の緩衝空間として機能する。次に、大径側の内及び外継手部T1,T2、即ち大継手部分Adを挙げて二重管継手Aの詳細構造について説明する。
内継手部T1は、図1、図2に示すように、内管用継手本体1における内管端部H1tを内嵌状態で受け入れるための内管用受口部8と、内管端部H1tに圧入内嵌される筒状の内管用スリーブ2と、内管端部H1tに外嵌されて内管用受口部8に螺装自在な内管用ユニオンナット5Uと、内管用受口部8に形成された内管用シール面11とを有して、内管用ユニオンナット5Uの内管用受口部8への螺進による締め付けにより内管端部H1tをこれの外側から押圧し、この押圧作用によって内管端部H1tと内管用シール面11とを密着させて内管用シール部S1が形成されるように構成されている。
内管用継手本体1は、図1、図2に示すように、胴壁部15と、この胴壁部15の両端に開放する筒状の受口部8、及び受口部8の内径側に離れて形成される環状突起(接合端部の一例)16とを有する筒状でPFA等のフッ素樹脂製のものに形成されている。胴壁部15は、大継手部分Ad構成用の大径胴部15dと、小継手部分Asの小径胴部15sとを有して構成されている。大径胴部15d及び小径胴部15sの各外周には、外管用継手本体3を螺装するための雄ネジ1N,1Nが形成されている。
内管用継手本体1の受口部8の内部には第1〜3のシール面11〜13が設けられる。第1のシール面11は、受口部8の入口に、軸心Pに対して交差状、つまり軸心P方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面により構成されるとともに、第3のシール面13は、内管用継手本体1の受口部8の入口より内奥に、内管用継手本体1の軸心Pに対して交差状、つまり軸心P方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面により構成される。また、第2のシール面12は、内管用継手本体1の受口部8の内奥において第3のシール面13よりも径方向外方に軸心Pと平行に形成された環状溝14により構成される。また、内管用継手本体1の受口部8の外周には雄ネジ1nが形成されている。尚、34は、内管用ユニオンナット5Uの締め過ぎを規制するために大径胴部15dの端部に嵌装されるゲージリングである。
一方、内管端部H1tには合成樹脂(例:PFA等のフッ素樹脂)製の内管用スリーブ(インナーリング)2を圧入する。この内管用スリーブ2は、図2、図3に示すように、内管端部H1tに圧入されてその端部を断面山形状に拡径膨出させる断面算盤玉形状の圧入部2aと、この圧入部2aに連設されて内管端部H1tから内奥側に突出する突出部2bと、これらに跨る流体移送経路2rとを有するスリーブ形状(筒形状)に形成されている。断面山形状の圧入部2aはこれの一斜面部に外向きテーパ面17を、他斜面部に第1のシール面11との間で内管端部H1tを傾斜状態に挟持して第1のシール部(内管用シール部の一例)S1を形成する内向きテーパ面10をそれぞれ形成している。
突出部2aは、第3のシール面13に密着状に当接して第3のシール部S3を形成するテーパ面からなる突出端面9、及び第2のシール面12である環状溝14に圧入して第2のシール部S2を形成する円筒部(環状突起の一例)18とを有して形成されている。この内管用スリーブ2の流体移送経路2rの径d2は、内管H1の内径d3と同一か略同一に設定して流体が滞留することなく、円滑に流動するようにしてある。また、同様の目的により、内管用スリーブ2の流体移送経路2rの径d2と、内管用継手本体1の流体通路1rの径d1とも同径に設定されている。
図1、図2に示すように、PTFE等のフッ素樹脂製の内管用ユニオンナット5Uは、その内周に内管用継手本体1の受口部8の雄ネジ1nに螺合自在な雌ネジ5mを形成し、かつ、一端部に環状鍔部6を内向きに張り出すとともに、この環状鍔部6の内周面の軸方向内端に鋭角、又は直角の押圧エッジ部6aを形成してある。そして、内管用スリーブ2の圧入された内管端部H1tを内管用継手本体1の受口部8に挿入し、内管H1の外周に予め遊嵌させておいた内管用ユニオンナット5Uの雌ネジ5mを、受口部8の外周に形成されている雄ネジ1nに螺合させて締め付ける。
この締付けに伴い内管用ユニオンナット5Uの押圧エッジ部6aが内管端部H1tの拡径部7の拡径付け根部に当接して内管用スリーブ2を軸方向から押圧する。これにより、図2に示すように、内管用スリーブ2の内向きテーパ面10と内管用継手本体1の第1のシール面11との間で内管端部H1tを傾斜状態に挟持して第1のシール部S1を形成するとともに、内管用スリーブ2の円筒部18が第2のシール面12である環状溝14に圧入されて第2のシール部S2を形成する。さらに、内管用スリーブ2の突出端面9が内管用継手本体1の第3のシール面13に対し押付けられて第3のシール部S3を形成する。この場合、環状溝14を円筒部18の突出長さに比べて十分深いものとして、突出端面9と第3のシール面13とが確実に圧接されるように設定する。これら第1〜3のシール部S1〜S3により、内継手部T1においては信頼性の高いシール機能を発揮する。
外継手部T2は、図1、図3に示すように、外管用継手本体3における外管H2を内嵌状態で受け入れるための外管用受口部21と、外管H2に外嵌される外管用スリーブ4と、外管H2に外嵌されて外管用受口部21に螺装自在な外管用ユニオンナット5Sとを有して、外管用ユニオンナット5Sの外管用受口部21への螺進による締め付けにより、外管用スリーブ4と協働して外管H2と外管用継手本体3とを密着させての外管用シール部C1が形成されるように構成されている。
外管用継手本体3は、図1〜図3に示すように、内管用継手本体1における大径胴部15dの雄ネジ1Nに螺着自在な雌ネジ3mが基端部の内周に形成されているカバー筒部3Aと、外管用受口部21を含む外管装着部3Bとを有する長尺筒状の単一部品に形成されている。外管装着部3Bの外周には雄ネジ21nが形成されており、外管用受口部21の先端内周側には、軸心P方向で先拡がりテーパ状を呈するテーパ内周面である外管用シール面23が形成されている。
外管用スリーブ4は、図3に示すように、PFA等のフッ素樹脂製で略円筒形状を呈し、その内周面4Aの径は外管H2の外径と同一もしくは僅かに小さ目で外管H2に外嵌し得る大きさに設定されており、その外周面の内端側には外管装着部3Bの外管用シール面23に対接する先窄まり状の外周テーパ面4Bが形成されている。そして、内端側は垂直に切り落とされて、その内端内周面が外管H2に対して強く圧接する強圧接係止部4Cに形成されるとともに、外端側は外管用ユニオンナット5Sの内向き環状鍔部32の内面に当接係止される垂直面に形成されている。
PFA等のフッ素樹脂製の外管用ユニオンナット5Sは、図1、図3に示すように、外管装着部3Bの雄ネジ21nに螺合される雌ネジ5nが内周に形成され、かつ、一端部に環状鍔部32を内向きに張り出すとともに、この環状鍔部32の内周面である挿通孔32bの軸方向内端に鋭角、又は直角の押圧エッジ部32aを形成して構成されている。つまり、雌ネジ5nを外管装着部3Bの雄ネジ21nに螺合させての締め付けにより、外管用スリーブ4を外管用継手本体3に軸心P方向に押圧することが自在である。
上記のように構成された外継手部T2においては、まず、外管用ユニオンナット5Sの挿通孔32bに外管H2をその軸心P方向の一端側から挿通した上、その挿通された外管H2に外管用スリーブ4を外嵌させ、次いで、外管H2をその一端側から外管用継手本体3の外管用受口部21に内嵌挿通させることにより、外管用スリーブ4が外管用ユニオンナット5Sの環状鍔部32と外管装着部3Bとの間に介在される。この状態で、外管用ユニオンナット5Sの雌ネジ5nを外管装着部3Bの雄ネジ21nに螺合させて回転操作(螺進)することによって、外管用ユニオンナット5Sを徐々に締付けて所定の接続を行なう。ここで、外管用ユニオンナット5Sの締付けに伴い外管用スリーブ4は、軸心P方向に圧縮されて外周テーパ面4Bがその内端側から外管装着部3Bの外管用シール面23に当接する。
そして、外管用ユニオンナット5Sのさらなる締付けに伴い、外周テーパ面4Bと外管用シール面23との相互のテーパ対接作用によって外管用スリーブ4は外管装着部3Bの外管用シール面23に沿って縮径されて、その内周面4A全体が外管H2の外周面に強く押圧されるようになる。そして最終的には、図示は省略するが、外管用スリーブ4の内端内周面の強圧接係止部4Cが外管H2の一部分を局所的に径内方へ変形させることになり、低い締付けトルクでありながらも外管H2に強大な抜止め力を付与させることが可能になる。また、外管用スリーブ4の内周面4Aの全体或いは大部分が外管H2の外周面に強く押圧され密着することから、高いシール性も得ることが可能である。
次に、外管用継手本体3と内管用継手本体1との一体化構造について説明する。図1、図2に示すように、外管用継手本体3におけるカバー筒部3Aの雌ネジ3mの付根には、内管用継手本体1の大径胴部15dの外周に形成された凸段差15aに軸心P方向で当接する凹段差3aが形成されている。加えて、カバー筒部3Aには、大径胴部15dの雄ネジ1Nの先端側に形成されている嵌合外周部15eに密外嵌する嵌合内周面3eが形成されるとともに、嵌合外周部15eに形成された外周溝(付記省略)に嵌着されているOリング36により、嵌合内周面3eと嵌合外周部15eとは良好にシールされている。
従って、外管用継手本体3と内管用継手本体1とは、雌ネジ3mと雄ネジ1Nとを螺合させた状態で凸段差15aと凹段差3aとが当接するまで締め付けることにより、締切りの節度感を伴う好ましい状態で連結一体化される構成となっている。また、嵌合内周面3eに続くカバー内周面3fの径は、内管用ユニオンナット5Uの最大外径よりも僅かに大きい値に設定されている。つまり、外管用継手本体3は、内管用受口部8に螺装されている状態の内管用ユニオンナット5Uを囲繞する状態で内管用継手本体1に螺着自在であるとともに、内管用継手本体1に螺着されている状態の外管用継手本体3と、内管用受口部8に螺装されている状態の内管用ユニオンナット5Uとは、相対回動可能な範囲で互いに径方向で近接する配置関係に設定されている。
例えば、外管H2に曲げ方向の強い外力が作用した場合には、それによって外管用継手本体3が内管用継手本体1との螺着箇所を支点として折り曲げ変位されるようになるが、その際にはカバー筒部3Aに内嵌合する如く内装されている内管用ユニオンナット5Uが内側からの支持部材として機能し、外管用継手本体3の折れ曲がり変位を規制、或いは牽制阻止して、明確な変形による二重管継手の損傷の防止が可能となる利点がある。
実施例1による二重管継手Aでは、内継手部T1の構成部品である内管用継手本体1と、外継手部T2の構成部品である外管用継手本体3とを螺着して連結一体化する構成が採られているので、内継手部T1と外継手部T2とが有機的に一体構成されるとともに、径方向にコンパクト化されている。しかも、この二重管継手Aが、これに接続連結される内管H1と外管H2とを互いに同芯状に位置保持する機能も有しており、より合理的な管継手として提供できる。
〔実施例2〕
実施例2による二重管継手Aは、実施例1による二重管継手Aと内継手部T1が異なる構成のものである。即ち、第1別構造による内継手部T1は、図4に示すように、内管用スリーブ2は、内管端部h1tを断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部2aと、内管用継手本体1における流体通路1rの外径側に形成された先窄まり状のテーパ外周面40を先端に有する環状突起41のテーパ外周面40に圧接される先拡がりテーパ状のテーパ内周面42が内奥端に形成される突出部2bとを有して構成されている。
そして、内管用受口部8の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記内管用シール面11と、断面山形状を呈する圧入部2aにおける先拡がりテーパ状の内向きテーパ面10とにより、これら内管用シール面11と内向きテーパ面10との間に内管端部h1tを傾斜状態に挟持する内管用シール部S1が形成されている。また、テーパ外周面40とテーパ内周面42との圧接による第2の内管用シール部S2が形成自在に構成されている。
つまり、実施例2による内継手部T1は、図2に示す実施例1による内継手部T1とは、内管用スリーブ2の内奥部と内管用継手本体1との嵌合構造が異なるのみであり、それ以外は同じである。この場合、突出部2bの内奥先端をカットされた形状として、テーパ外周面40とテーパ内周面42とが確実に圧接して有効な第2の内管用シール部S2が形成されるようにしてある。
〔実施例3〕
実施例3よる二重管継手Aは、実施例1又は2の二重管継手Aにおける内継手部T1が異なる構成のものである。第2別構造による内継手部T1は、図5に示すように、内管用スリーブ2の突出部2bと内管用継手本体1との嵌合構造部が、実施例1の内継手部T1と異なるのみであり、その他は同じである。即ち、内管用スリーブ2の突出部2bには、内管用継手本体1に形成された軸心P方向に突出する環状凸部70を収容するための環状凹部71が形成されている。
図5に示するように、突出部2bの外周面である第1面74には、相互に所定間隔離間する3条の第1突起部74a〜74cが環状に形成され、これら第1突起部74a〜74cは、例えば断面台形状を呈し、その外周部が内管用継手本体1の円筒面72に圧接するように形成される。この場合、突出部2bの第1面74は、軸心Pと平行に形成された円筒面72に対して実質的に平行に形成される。また、突出部2bには、内管用継手本体1の奥部平面73に対し非接触状態となる第2面75が形成され、突出部2bの第2面75と内管用継手本体1の奥部平面73との間で第1間隙76が形成される。
突出部2bの環状凹部71は、第2面75から所定角度傾斜し、内管用継手本体1の環状凸部70の傾斜面77に当接する第3面78と、この第3面78から延在し環状凸部70の頂部との間で第2間隙79を形成する第4面80と、環状凸部70の壁面81と非接触状態に形成され軸心Pと平行に形成された第5面82と、この第5面82に連続し端縁部を形成する第6面83とから構成される。そして、突出部2bの第6面83と環状凸部70の裾部との間で第3間隙84が形成される。また、内管用継手本体1に設けられた環状凸部70の傾斜面77には、第1間隙76と第2間隙79とを連通させる軸心P方向に沿った複数の溝部85が形成される。これら溝部85は、所定角度離間し半径方向に沿って放射状に延在するように形成される。
〔実施例4〕
実施例4よる二重管継手Aは、実施例1〜3の二重管継手Aにおける外継手部T2が異なる構成のものである。即ち、第1別構造による外継手部T2は、図6に示すように、外管用スリーブ4は、外管端部H2tを断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部4aと、外管用継手本体3における内管挿通用路3rの外径側に形成された環状溝27に圧入される環状突起31と、環状溝27と内管挿通用路3rとの間の部分である筒状の接合端部22の先端部に形成される先拡がりテーパ状のテーパ内周面25に圧接するテーパ外周面30とを有して構成される。外管用受口部21の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される外管用シール面23と、断面山形状を呈する圧入部4aにおける先拡がりテーパ状の内向きテーパ面29とにより、これら外管用シール面23と内向きテーパ面29との間に外管端部H2tを傾斜状態に挟持する外管用シール部C1が形成されており、環状溝27と環状突起31との嵌合による第2の外管用シール部C2、及びテーパ内周面25とテーパ外周面30との圧接による第3の外管用シール部C3が形成自在に構成されている。
上記実施例4よる二重管継手の構造をより詳しく説明する。図6に示すように、外管用継手本体3における外管H2を接続連結するための外継手部T2を構成する外管装着部3Bは、外周に雄ネジ21nを有する外管用受口部21と、その内径側に離れて形成される環状突起(接合端部の一例)22とを有する筒状の部分に形成されている。尚35は、ユニオンナット5Sの締め過ぎを規制するために外管装着部3Bに嵌装されるゲージリングである。そして、外管装着部3Bの外管用受口部21の内部には第1〜3のシール面23〜25が設けられる。第1のシール面23は、外管用受口部21の入口に、軸心Pに対して交差状、つまり軸心P方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面により構成される。第3のシール面25は、外管装着部3Bの外管用受口部21の入口より内奥に、外管装着部3Bの軸心Pに対して交差状、つまり軸心P方向の外方に向けて漸次拡径するテーパ面により構成される。第2のシール面24は、外管装着部3Bの外管用受口部21の内奥において第3のシール面25よりも径方向外方に軸心Pと平行に形成された環状溝27により構成される。
外管端部H2tにはフッ素樹脂等の合成樹脂製の外管用スリーブ(外管用インナーリング)4を圧入する。この外管用スリーブ4は、図6に示すように、外管端部H2tに圧入されてその端部を断面山形状に拡径膨出させる断面算盤玉形状の圧入部4aと、この圧入部4aに連設されて外管端部H2tから内奥側に突出する突出部4bと、これらに跨る流体移送経路4rとを有するスリーブ形状(筒形状)に形成されている。断面山形状の圧入部4aは、これの一斜面部に外向きテーパ面28が、他斜面部に第1のシール面23との間で外管端部H2tを傾斜状態に挟持して第1のシール部(外管用シール部の一例)C1を形成する内向きテーパ面29がそれぞれ形成されている。
突出部4bは、第3のシール面25に密着状に当接して第3のシール部C3を形成するテーパ面からなる突出端面30、及び第2のシール面24である環状溝27に圧入して第2のシール部C2を形成する円筒部31とから成る。この外管用スリーブ4の流体移送経路4rの径d4は、外管H2の内径d6と同一か略同一に設定して流体が滞留することなく、円滑に流動するようにしてある。また、同様の目的により、外管用スリーブ4の流体移送経路4rの径d4と外管装着部3Bの内管挿通用路3rの径d5とも同径に設定されている。
PFA等のフッ素樹脂製の外管用ユニオンナット5Sは、図3、図6に示すように、外管装着部3Bの雄ネジ21nに螺合される雌ネジ5nが形成され、かつ、一端部に環状鍔部32を内向きに張り出すとともに、この環状鍔部32の内周面の軸方向内端に鋭角、又は直角の押圧エッジ部32aを形成してある。そして、外管用スリーブ4の圧入された外管端部H2tを外管装着部3Bの外管用受口部21に挿入し、外管端部H2tの外周に予め遊嵌させておいた外管用ユニオンナット5Sの雌ネジ5nを、外管装着部3Bの雄ネジ21nに螺合させて締め付ける。
この締付けに伴い外管用ユニオンナット5Sの押圧エッジ部32aが外管H2の拡径部33の拡径付け根部に当接して外管用スリーブ4を軸方向から押圧する。これにより、図6に示すように、外管用スリーブ4の内向きテーパ面29と外管装着部3Bの第1のシール面23との間で外管端部H2tを傾斜状態に挟持して第1のシール部C1が形成されるとともに、外管用スリーブ4の第2のシール面24である円筒部31が環状溝27に圧入されて第2のシール部C2が形成される。さらに、外管用スリーブ4の突出端面30が外管装着部3Bの第3のシール面25に対し押し付けられて第3のシール部C3が形成される。この場合、環状溝27を円筒部31の突出長さに比べて十分深いものとして、突出端面30と第3のシール面25とが確実に圧接されるように設定する。これら第1〜3のシール部C1〜C3により、外継手部T2においても信頼性の高いシール機能が発揮される。
〔実施例5〕
実施例5よる二重管継手Aは、実施例1〜3の二重管継手Aにおける外継手部T2が異なる構成のものである。即ち、第2別構造による外継手部T2は、図7に示すように、外管用スリーブ4は、外管端部h2tを断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部4aと、外管用継手本体3Bにおける内管挿通用路3rの外径側に形成された先窄まり状のテーパ外周面50を先端に有する環状突起51のテーパ外周面50に圧接される先拡がりテーパ状のテーパ内周面52が内奥端に形成される突出部4bとを有して構成されている。
そして、外管用受口部21の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される外管用シール面23と、断面山形状を呈する圧入部4aにおける先拡がりテーパ状の内向きテーパ面29とにより、これら外管用シール面23と内向きテーパ面29との間に外管端部h2tを傾斜状態に挟持する外管用シール部C1が形成されている。また、テーパ外周面50とテーパ内周面52との圧接による第2の外管用シール部C2が形成自在に構成されている。
つまり、実施例5による外継手部T2は、図3に示す実施例1による外継手部T2とは、外管用スリーブ4の内奥部と外管用継手本体3Bとの嵌合構造が異なるのみであり、それ以外は同じである。この場合、突出部4bの内奥先端をカットされた形状として、テーパ外周面50とテーパ内周面52とが確実に圧接して有効な第2の外管用シール部C2が形成されるようにしてある。
〔実施例6〕
実施例6よる二重管継手Aは、実施例1〜3の二重管継手Aと外継手部T2異なる構成のものである。即ち、第2別構造による外継手部T2は、図8に示すように、外管用スリーブ4の突出部4bと外管用継手本体3Bとの嵌合構造部が、実施例1の内継手部T1と異なるのみであり、その他は同じである。即ち、外管用スリーブ4の突出部4bには、外管用継手本体3Bに形成された軸心P方向に突出する環状凸部90を収容するための環状凹部91が形成されている。つまり、図5の丸で囲んだ拡大図に示される構造と同一の構造を有する外継手部T2であり、実施例3における説明文をここでも用いる。但し、括弧内には参考として図6の符号を記すものとする。但し、拡大図は図5のものを援用し、図8に符号付きで示すことができない部材には、文章中では参考に図5の符号を括弧書きで示す。
図8に示するように、突出部4bの外周面である第1面94には、相互に所定間隔離間する3条の第1突起部94a〜94cが環状に形成され、これら第1突起部94a〜94cは、例えば断面台形状を呈し、その外周部が外管用継手本体3Bの円筒面92に圧接するように形成される。この場合、突出部4bの第1面94は、軸心Pと平行に形成された円筒面92に対して実質的に平行に形成される。また、突出部4bには、外管用継手本体3Bの奥部平面93に対し非接触状態となる第2面95が形成され、突出部4bの第2面95と外管用継手本体3Bの奥部平面93との間で第1間隙(76)が形成される。
突出部4bの環状凹部91は、第2面95から所定角度傾斜し、外管用継手本体3Bの環状凸部90の傾斜面97に当接する第3面98と、この第3面98から延在し環状凸部90の頂部との間で第2間隙(79)を形成する第4面100と、環状凸部90の壁面101と非接触状態に形成され軸心Pと平行に形成された第5面102と、この第5面102に連続し端縁部を形成する第6面103とから構成される。そして、膨出部4bの第6面103と環状凸部90の裾部との間で第3間隙(84)が形成される。また、外管用継手本体3Bに設けられた環状凸部90の傾斜面97には、第1間隙(76)と第2間隙(79)とを連通させる軸心P方向に沿った複数の溝部105が形成される。これら溝部105は、所定角度離間し半径方向に沿って放射状に延在するように形成される。
〔実施例7〕
実施例7よる二重管継手Aは、バルブVと二重管hとを接続連結するためのものであり、実施例4の外継手部T2を有する実施例1の二重管継手Aにおける小継手部分Asに相当する構成を持つ。即ち、図9に示すように、バルブ(手動式ストップバルブ)Vは、バルブ本体60と、回動操作部61と、一対の流体給排部62,63等を有して構成されている。例として、二重管継手Aは、バルブ本体60における流体の入口である供給部62に二重管hが接続連結自在なものとして構成されており、供給部62に一体形成されている内管用継手本体1を有する内継手部T1と、外継手部T2とを有して成る。
つまり、図1に示す実施例1等の二重管継手Aにおける内管用継手本体1を、軸心P方向の中央部において分断したことで得られるような形状の内管用継手本体1が供給部62に形成されており、それ以外は対応する実施例による二重管継手Aの各構成部分と同じである。従って、図9においては主たる部品に符号を付記するものとし、これ以上の構造に関する詳細説明は割愛する。尚、供給部62に大継手部分Adに相当する構造の二重管継手Aが構成されるものでも良い。
〔継手本体どうしのシール構造について〕
大小一対の外管用継手本体3,3と内管用継手本体1との螺着部におけるシール構造は、図1、図2に示されるものの他、下記第1〜第6別シール構造のように種々の手段が可能であり、簡単に説明する。
〔第1別シール構造〕
第1別シール構造は、図10に示すように、内管用継手本体1の胴壁部15に、大小のカバー筒部3Aの端壁3aが当接する停止壁15Eを左右それぞれに形成し、それら各停止壁15Eに側方開放状に凹設された環状溝15mにOリング37を設置する構造でも良い。つまり、外管用継手本体3を螺進させてカバー筒部3Aが停止壁15Eに当接した締め切り状態とすれば、Oリング37によって両継手本体1,3どうしがシールされるようになる。
〔第2別シール構造〕
第2別シール構造は、図11に示すように、内管用継手本体1の凸段差15aの側壁と外管用継手本体3の凹段差3aの側壁との少なくとも一方に、側方突出する環状の微小突起であるリップシール38を形成する構造でも良い。一例として、図11においては、外管用継手本体3にリップシール38を形成してある。つまり、凹段差3aを凸段差15aに当接させようと外管用継手本体3を螺進させて行くと、リップシール38が潰れ変形して凹段差3aと凸段差15aとの間を良好にシールするのである。
〔第3別シール構造〕
第3別シール構造は、図12に示すように、前述の第1別シール構造(図10参照)におけるOリング37をリップシール38に置き換えた構造である。一例として、図12においては、側方突出する環状の微小突起であるリップシール38を、内管用継手本体1の停止壁15Eに形成してある。つまり、カバー筒部3Aの端壁を停止壁15Eに当接させようと外管用継手本体3を螺進させて行くと、リップシール38が潰れ変形してカバー筒部3Aの端壁と停止壁15Eとの間を良好にシールするのである。
〔第4別シール構造〕
第4別シール構造は、図13に示すように、内管用継手本体1の雄ネジ1Nと外管用継手本体3の雌ネジ3mとをテーパねじ39に形成し、このテーパねじ39の締め込みによってシールさせる構造でも良い。
〔第5別シール構造〕
第5別シール構造は、図14に示すように、内管用継手本体1における雄ネジ1Nの外側部位に先細り状のテーパ外周面43を形成し、外管用継手本体3における雌ネジ3mの内奥部位に、前記テーパ外周面43に面で当接する先拡がり状のテーパ内周面44を形成して嵌め合い部45を構成する構造でも良い。外管用継手本体3の内管用継手本体1への螺着により、テーパ外周面43とテーパ内周面44とが強く面接触してシール機能が発揮される。
〔第6別シール構造〕
第6別シール構造は、図15に示すように、内管用継手本体1の停止壁15Eに断面形状が矩形の環状溝46を形成し、かつ、外管用継手本体3のカバー筒部3Aの端壁に、前記環状溝46に嵌入される断面形状が矩形の環状突起合47を形成し、これら環状溝46と環状突起合47とで嵌め合い部48を形成する構造でも良い。つまり、環状溝46と環状突起合47とを寸法精度及び表面粗さ精度を共に高精度に仕上げることにより、これら両者が嵌合された嵌め合い部48によってシールするように構成されている。
〔二重管継手の組合せ構造等について〕
実施例1〜7に示される二重管継手Aを構成する内継手部T1(t1)には少なくとも三通りの構造(1:図2の構造、2:図4の構造、3:図5の構造)が考えら、外継手部T2(t2)には少なくとも四通りの構造(1:図3の構造、2:図6の構造、3:図7の構造、4:図8の構造)が考えられるので、二重管継手Aの構造としては、3×4=12通り以上の組合せが可能である。実施例1に示す二重管どうしの継手の場合には、内及び外継手部T1(t1),T2(t2)がそれぞれ一対存在するので、正確には12×12=144通り以上の組合せが可能である。実施例7に示される二重管継手Aにおいても、内及び外継手部T1,T2には各々上述した三通り×四通りの構造が考えられるので、少なくとも12通りの組み合せ構造が採れることは言うまでもない。また、内管H1,h1の内径、外管H2,h2の内径は種々のものが可能であり、図1等に示されるように、対応する一対の内管H1,h1や外管H2,h2どうしの内径が互いに異なる値でも、互いに等しい値でも良い。
大径側の内及び外継手部T1,T2と、小径側の内及び外継手部t1,t2とは、即ち、大継手部分Adと小継手部分Asとは、前述したように、径寸法が異なるだけの相似なものであって、形状や機能は全く同じである。従って、T→t、H→h、K→k、15d→15sと置き換えることにより、各実施例における小継手部分Asの説明も行われたものであると定義する。
二重管どうしを接続連結する二重管継手の構造を示す断面図(実施例1) 内管継手部の構造を示す要部の拡大断面図 外管継手部の構造を示す要部の拡大断面図 内管継手部の第1別構造を示す要部の断面図(実施例2) 内管継手部の第2別構造を示す要部の断面図(実施例3) 外管継手部の第1別構造を示す要部の断面図(実施例4) 外管継手部の第2別構造を示す要部の断面図(実施例5) 外管継手部の第3別構造を示す要部の断面図(実施例6) 二重管とバルブとを接続連結する二重管継手の側面図(実施例7) 内外継手本体どうしの第1別シール構造を示す要部の断面図 内外継手本体どうしの第2別シール構造を示す要部の断面図 内外継手本体どうしの第3別シール構造を示す要部の断面図 内外継手本体どうしの第4別シール構造を示す要部の断面図 内外継手本体どうしの第5別シール構造を示す要部の断面図 内外継手本体どうしの第6別シール構造を示す要部の断面図
符号の説明
1 内管用継手本体
1r 流体通路
2 内管用スリーブ
2a 圧入部
2b 突出部
3 外管用継手本体
3A カバー筒部
3B 外管装着部
3r 内管挿通用路
4 外管用スリーブ
4a 圧入部
4b 突出部
4B テーパ外周面
5U 内管用ユニオンナット
5S 外管用ユニオンナット
8 内管用受口部
9 テーパ外周面
10 内向きテーパ面
11 内管用シール面
13 テーパ内周面
14 環状溝
16 接合端部
18 環状突起
21 外管用受口部
22 接合端部
23 外管用シール面、テーパ内周面
27 環状溝
29 内向きテーパ面
30 テーパ外周面
31 環状突起
40 テーパ外周面
41 環状突起
42 テーパ内周面
50 テーパ外周面
51 環状突起
52 テーパ内周面
A 二重管継手
H,h 二重管
H1,h1 内管
H1t,h1t 内管端部
H2,h2 外管
H2t,h2t 外管端部
T1,t1 内継手部
T2,t2 外継手部
S1 内管用シール部(第1の内管用シール部)
S2 第2の内管用シール部
S3 第3の内管用シール部
C1 外管用シール部(第1の外管用シール部)
C2 第2の外管用シール部
C3 第3の外管用シール部

Claims (8)

  1. 合成樹脂製の内管及びこれの外側に配される外管で成る二重管の前記内管を内管用継手本体に接続連結するための内継手部と、前記外管を外管用継手本体に接続連結するための外継手部とを有して成る二重管継手であって、
    前記内継手部は、前記内管用継手本体における内管端部を内嵌状態で受け入れるための内管用受口部と、内管端部に圧入内嵌される筒状の内管用スリーブと、内管端部に外嵌されて前記内管用受口部に螺装自在な内管用ユニオンナットと、前記内管用受口部に形成された内管用シール面とを有して、前記内管用ユニオンナットの前記内管用受口部への螺進による締め付けにより内管端部をこれの外側から押圧し、この押圧作用によって内管端部と前記内管用シール面とを密着させて内管用シール部が形成されるように構成され、
    前記外継手部は、前記外管用継手本体における外管を内嵌状態で受け入れるための外管用受口部と、外管に外嵌又は内嵌される外管用スリーブと、外管に外嵌されて前記外管用受口部に螺装自在な外管用ユニオンナットとを有して、前記外管用ユニオンナットの前記外管用受口部への螺進による締め付けにより、前記外管用スリーブと協働して前記外管と前記外管用継手本体とを密着させての外管用シール部が形成されるように構成され、
    前記外管用継手本体は、前記内管用受口部に螺装されている状態の前記内管用ユニオンナットを囲繞する状態で前記内管用継手本体に螺着自在に構成されている二重管継手。
  2. 前記内管用継手本体に螺着されている状態の前記外管用継手本体と、前記内管用受口部に螺装されている状態の前記内管用ユニオンナットとは、相対回動可能な範囲で互いに径方向で近接する配置関係に設定されている請求項1に記載の二重管継手。
  3. 前記内管用スリーブは、内管端部を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部と、前記内管用継手本体における流体通路の外径側に形成された環状溝に圧入される環状突起と、前記環状溝と前記流体通路との間の部分である筒状の接合端部の先端部に形成される先拡がりテーパ状のテーパ内周面に圧接するテーパ外周面とを有して構成され、
    前記内管用受口部の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記内管用シール面と、断面山形状を呈する前記圧入部における先拡がりテーパ状の内向きテーパ面とにより、これら内管用シール面と内向きテーパ面との間に内管端部を傾斜状態に挟持する前記内管用シール部が形成されており、
    前記環状溝と前記環状突起との嵌合による第2の内管用シール部、及び前記テーパ内周面と前記テーパ外周面との圧接による第3の内管用シール部が形成自在に構成されている請求項1又は2に記載の二重管継手。
  4. 前記内管用スリーブは、内管端部を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部と、前記内管用継手本体における流体通路の外径側に形成された先窄まり状のテーパ外周面を先端に有する環状突起の前記テーパ外周面に圧接される先拡がりテーパ状のテーパ内周面が内奥端に形成される突出部とを有して構成され、
    前記内管用受口部の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記内管用シール面と、断面山形状を呈する前記圧入部における先拡がりテーパ状の内向きテーパ面とにより、これら内管用シール面と内向きテーパ面との間に内管端部を傾斜状態に挟持する前記内管用シール部が形成されており、
    前記テーパ外周面と前記テーパ内周面との圧接による第2の内管用シール部が形成自在に構成されている請求項1又は2に記載の二重管継手。
  5. 前記外管用スリーブは、外管端部を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部と、前記外管用継手本体における内管挿通用路の外径側に形成された環状溝に圧入される環状突起と、前記環状溝と前記内管挿通用路との間の部分である筒状の接合端部の先端部に形成される先拡がりテーパ状のテーパ内周面に圧接するテーパ外周面とを有して構成され、
    前記外管用受口部の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記外管用シール面と、断面山形状を呈する前記圧入部における先拡がりテーパ状の内向きテーパ面とにより、これら外管用シール面と内向きテーパ面との間に外管端部を傾斜状態に挟持する前記外管用シール部が形成されており、
    前記環状溝と前記環状突起との嵌合による第2の外管用シール部、及び前記テーパ内周面と前記テーパ外周面との圧接による第3の外管用シール部が形成自在に構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の二重管継。
  6. 前記外管用スリーブは、外管端部を断面山形状に拡径膨出させて圧入外嵌させる圧入部と、前記外管用継手本体における内管挿通用路の外径側に形成された先窄まり状のテーパ外周面を先端に有する環状突起の前記テーパ外周面に圧接される先拡がりテーパ状のテーパ内周面が内奥端に形成される突出部とを有して構成され、
    前記外管用受口部の先端部に形成された先拡がりテーパ状の外向きテーパ面により構成される前記外管用シール面と、断面山形状を呈する前記圧入部における先拡がりテーパ状の内向きテーパ面とにより、これら外管用シール面と内向きテーパ面との間に外管端部を傾斜状態に挟持する前記外管用シール部が形成されており、
    前記テーパ外周面と前記テーパ内周面との圧接による第2の外管用シール部が形成自在に構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の二重管継手。
  7. 前記外管用スリーブは、前記外管用継手本体の先端部に形成された先拡がりテーパ状のテーパ内周面に当接する先窄まりテーパ状のテーパ外周面を内奥端に有して前記外管に外嵌自在な環状部材に形成され、前記外管用ユニオンナットの前記外管用受口部への螺進による締め付けによって前記外管用スリーブを前記テーパ内周面に沿って縮径させ、前記テーパ内周面と前記外管の外周面とが前記外管用スリーブを介して圧接されることによる前記外管用シール部が形成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の二重管継手。
  8. 前記内管用継手本体は、その両端のそれぞれに前記内管用受口部が形成されており、それら各内管用受口部を用いる一対の前記内継手部と一対の前記外継手部とを有して、二重管どうしを接続連結するためのものに構成されている請求項1〜7の何れか一項に記載の二重管継手。
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