JP5465604B2 - ホースコネクタ - Google Patents
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Description
本発明の第1の発明は、スリーブの内側にニップルが装着され、ニップルの外周面とスリーブの内周面とにより形成される差込部にホースが挿入された後に、ネジを介して袋ナットをスリーブに歯合させることでホースを締結するホースコネクタである。ニップルは外周に第1シール部材を備えており、第1シール部材の有する溝がホースの端部を受容してホースの外周面及び内周面に密着するホースコネクタを提供する。
第2の発明は、第1のホースコネクタであって、第1シール部材が、開口部に向けて拡開するテーパ状の溝、又は開口部に向けて縮径するテーパ状の外周の少なくとも一方を有するホースコネクタを提供する。
第3の発明は、スリーブの内側にニップルが装着され、ニップルの外周面とスリーブの内周面とにより形成される差込部にホースを挿入可能なホースコネクタである。ホースコネクタは挿入されたホースの外周面とスリーブの内周面との間に第2シール部材を有している。第2シール部材は弾性を有する鍔部を備えており、鍔部はホースを挿入する際にスリーブの端部に当接して弾性変形することで第2シール部材がホースの差込方向に移動することを許容するとともに、所定距離移動した後に停止する。また、第2シール部材は鍔部の反対側に膨出部を備えており、膨出部はホースが引っ張られるとスリーブの内周面に形成のテーパ部と密着してシールを形成するホースコネクタを提供する。
第4の発明は、第3の発明のホースコネクタであって、ニップルが第1シール部材を外周に備え、第1シール部材の有する溝がホースの端部を受容してホースの外周面及び内周面に密着するホースコネクタを提供する。
第5の発明は、第3又は第4の発明のホースコネクタであって、第2シール部材の膨出部に対応する内周面に凹凸が形成されたホースコネクタを提供する。
先ず、ニップル20の歯状凹凸部25の凹部及びシールリング用溝27にOリング26及びシールリング28をそれぞれ装着した後、ニップル20の凸部22をスリーブ30の嵌合部31に嵌合させるとともに、ニップル20の溝23にスリーブ30の鍔32を係合させる。上述したとおり、凸部22と嵌合部31とは対応する多角形状に形成されているため、これらが嵌合することによりニップル20とスリーブ30とは相対回転不能に固定される。このようにニップル20をスリーブ30の内側に装着することにより形成されたニップル本体40は、一つの部品として用いることができる。そして、ニップル20のネジ部21を介してニップル本体40を機器に取り付ける。次に、図3に示されるように、袋ナット50を外周に装着したホース100の先端をニップル20の外周面とスリーブ30の内周面とにより形成される差込部Sに挿入し、窓38からホース100の先端の位置を確認する。窓38の内側にはシールリング28が配置されているが、シールリング28は透明な弾性材料で形成されているため、窓38の内側に位置するホース100の先端を外部から視認することができる。
なお、スリーブ30のネジ部34と袋ナット50のネジ部51との先端同士を歯合させることによって、袋ナット50をニップル本体40に仮止めした状態で、ホース100を差込部に挿入することも可能である。
コネクタ60は、ニップル70とスリーブ80とからなっており、いずれも円筒状に形成されている。
図6はホース100を挿入する直前の状態を示している。まず、ニップル70をスリーブ80の内側に装着し、コネクタ60を形成する。コネクタ60は、ニップル70の外周面とスリーブ80の内周面とにより形成されるホース100を挿入可能な差込部Sを有する。ホース100をコネクタ60の差込部Sに挿入すると、ホース100の外周面とスリーブ80の内周面との間に位置するスリットリング85の膨出部89が鋸歯状の凹凸を介してホース100の外周面に係合する。そして、図7に示すようにさらにホース100を押し進めると、クッション部86がスリーブ80の端部に当接して圧縮されることによってスリットリング85全体がホースの差込方向に移動し、膨出部89はテーパ部83から離れてスリーブ80の大径部82の内側に移動する。これに伴い、膨出部89は半径方向外向きに移動し、スリットリング85とホース100との係合が外れるため、ホース100は更に挿入可能となる。また、スリットリング85はクッション部86がスリーブ80の端部に当接することによって、ホース100の差込方向への移動を規制され、所定距離移動した後に停止する。図8に示すように、ホース100が完全に挿入されると、圧縮されていたクッション部86が元の形状に復元することによって支持部87ひいては膨出部89が元の位置に戻される。元の位置に戻った膨出部89はテーパ部83と密着することによってテーパ部83との間にシールを形成するとともに、鋸歯状の凹凸を介して再びホース100の外周面と係合する。この状態においてホース100を引き抜く方向(図示右向き)に力を掛けた場合、膨出部89はさらに強くテーパ部83に押圧されてシールをなすとともに、テーパ部83により更に縮径され、ホース100の外周面に押圧されるため、膨出部89はより強くホース100に係合する。また、膨出部89は、ホース100に係合した状態では小径部84を通過できない寸法に設計されている。そのため、ホース100を引き抜く方向に力を掛けた場合に、ホース100が係合したスリットリング85ごと抜けることを防止できる。このように、コネクタ60に挿入されたホース100は、膨出部89と係合することによってコネクタ60に挿入された状態で維持される。なお、装着されたホース100の先端位置は、スリーブ80に形成された窓90を介して外部から確認可能である。
ホース100の先端がシールリング28、77の溝29、79に挿入されることで、ホース100の外周面及び内周面が溝29、79の側壁に密着するため、ホース100の端面を外部から隔絶することができる。これにより、外部からコネクタ10、60に浸入した液体がホース100の端面に接触して中間層の金属が腐食し、ホース100が劣化することを防止できる。更に、コネクタ60においては、スリットリング85がホース100の外周面及びスリーブ80のテーパ部83に密着することによって、液体が外部からコネクタ60内に浸入することを防止できる。
また、ホース100を挿入した状態でニップル本体40に袋ナット50を締め付ける、又はコネクタ60にホース100を挿入することによってホース100をコネクタ10、60に接続可能であり、コネクタ10、60にホース100を接続する際に特殊な工具を必要としない。そのため、配管現場における作業性を向上することができる。特にコネクタ60は、ホース100の挿入作業のみによって接続可能であるため、配管現場が狭く、工具が使用できない場合などにおいて作業性を著しく向上することができる。
また、コネクタ10、60は一つ又は二つの部品で構成されているため、部品紛失の恐れを軽減できるとともに、配管現場における作業工程を簡略化することで作業性を向上することができる。
例えば、上記実施形態においては、シールリング及びOリングを別途設けてあるが、シールリングがホースの端面の保護及びホースを通る流体の漏洩防止の両機能を担っても良い。
また、上記実施形態においては、ニップル20とスリーブ30とは、溝23及び鍔32を利用した圧着により係合されているが、ネジ係合などの他の係合方法によって組み立てても良い。同様に、コネクタ60のニップル70とスリーブ80とは、ネジ係合により固定されても良い。
20、70 ニップル
21、71 ネジ部
26、78 Oリング
28 シールリング(第1シール部材)
29 溝
30、80 スリーブ
33、72 回動頭部
38、90 窓
40 ニップル本体
50 袋ナット
77 シールリング(第1シール部材)
79 溝
83 テーパ部
85 スリットリング(第2シール部材)
86 クッション部(鍔部)
87 支持部(鍔部)
89 膨出部
100 ホース
S 差込部
Claims (5)
- ネジを形成のスリーブ及びスリーブの内側に装着されるニップルからなるニップル本体と、スリーブに形成のネジに歯合するネジを形成の袋ナットとを有し、ニップル本体はスリーブの内周面とニップルの外周面とにより形成されるホースを挿入可能な差込部を有し、差込部にホースを挿入したニップル本体に形成のネジと袋ナットに形成のネジとの歯合でホースを締結するホースコネクタであって、
ニップルは、ホースの端部を受容してホースの外周面及び内周面に密着する溝を有する第1シール部材を外周に備えることを特徴とするホースコネクタ。 - 第1シール部材の溝を開口部に向けて拡開のテーパ状に形成するか、又は、第1シール部材の外周を開口部に向けて縮径するテーパ状に形成するか、少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1のホースコネクタ。
- スリーブとスリーブの内側に装着されるニップルとを有し、ニップルの外周面とスリーブの内周面とにより形成されるホースを挿入可能な差込部を有するコネクタであって、
差込部に挿入されたホースの外周面とスリーブの内周面との間に第2シール部材を有し、
第2シール部材はホースを挿入する際にスリーブの端部に当接して停止する鍔部を備えると共に、その鍔部の反対側には膨出部が形成しており、
鍔部は弾性を有し、
膨出部は、ホースが引っ張られるとスリーブの内周面に形成のテーパ部と密着してシールをなすことを特徴とするホースコネクタ。 - ニップルは、ホースの端部を受容してホースの外周面及び内周面に密着する溝を有する第1シール部材を外周に備えることを特徴とする請求項3に記載のホースコネクタ。
- 第2シール部材の膨出部に対応する内周面に凹凸を形成することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のホースコネクタ。
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