JP2014115470A5 - - Google Patents

Description

なお、フープ４の貫通孔４ｂの内径は、おねじ部５ａの外径よりも大きく、かつ、係合部５ｃの外径よりも小さく設定されており、フランジ部４ａの上面側から貫通孔４ｂにおねじ部５ａを挿通させることで、係合部５ｃがフランジ部４ａの上面に係止される。

ドラム１は、テンションボルト５の係合部５ｃがフープ４のフランジ部４ａに係止された状態で、テンションボルト５のおねじ部５ａをラグ６に螺合させることでフープ４を介してヘッド３の枠部３ｂ（図４（ｂ）参照）が胴部２の他面側へ向けて押圧され、ヘッド３の打面部３ａに張力が付与される。演奏者は、ラグ６に対するテンションボルト５の締付量を調整することにより、打面部３ａに付与される張力を演奏者の好みに応じた張力に設定することができる。

次に、図２及び図３を参照して、アタッチメント１００の外観形状について詳細に説明する。図２（ａ）は、アタッチメント１００の上面図であり、図２（ｂ）は、図２（ａ）のＩＩｂ方向から視たアタッチメント１００の側面図であり、図２（ｃ）は、図２（ｂ）のＩＩｃ−ＩＩｃ線におけるアタッチメント１００の部分拡大断面図である。図３（ａ）は、アタッチメント１００の下面図であり、図３（ｂ）は、図２（ｂ）のＩＩＩｂ−ＩＩＩｂ線におけるアタッチメント１００の部分拡大断面図である。なお、図面を簡素化して理解を容易とするため、図２（ｃ）では、本体部１０の一部を省略して図示し、図３（ｂ）では、本体部１０の図示を省略している。

プレート２０は、テンションボルト５によりフープ４のフランジ部４ａに共締めされる部位であり（図４（ｂ）参照）、板状の金属材料から構成されている。プレート２０には、テンションボルト５のおねじ部５ａの外径よりも大きく、かつ、係合部５ｃの外径よりも小さな内径に設定された係止孔２０ａが形成されており、その係止孔２０ａにテンションボルト５のおねじ部５ａを挿通させることで、係合部５ｃがプレート２０に係止される（図４（ｂ）参照）。

弾性部５２は、テンションボルト５のおねじ部５ａ（図４（ａ）参照）に当接される部位であり、剛性部５１よりも剛性の低い弾性材料から構成されている。弾性部５２は、剛性部５１の凹設部５１ａの形状に倣った上面視略Ｕ字状に凹設されており、弾性部５２の円弧状部分がプレート２０の係止孔２０ａと同心となるように形成されると共に、円弧状部分の内径がテンションボルト５のおねじ部５ａの外径よりも小さく設定されている。

なお、弾性部５２は、フランジ支持部４０と同一の弾性材料から一体形成されている。これにより、部品点数を少なくすることができる。また、フランジ支持部４０の圧接部４１ａと本体部１０との間に隙間Ｓが形成されているので、その隙間Ｓを利用して圧接部４１ａを弾性変形させやすくすることができる。よって、フランジ支持部４０と弾性部５２とが同一の弾性材料から構成されていたとしても、圧接部４１ａを弾性部５２よりも弾性変形しやすくすることができる。

おねじ部５ａがラグ６に螺入されるにつれて、テンションボルト５の係合部５ｃがプレート２０に係止され、係合部５ｃがプレート２０及びフープ４を介してヘッド３の枠部３ｂをシェル２ａの他面側（図４（ａ）下方）へ向けて押圧する。演奏者は、ラグ６に対するテンションボルト５の締付量を調整することで、ヘッド打面部３ａの張力を演奏者の好みに応じた張力に設定する。このとき、プレート２０がテンションボルト５によりフランジ部４ａに共締めされ、アタッチメント１００がドラム１に装着される。

これに対し、アタッチメント１００では、剛性部５１の凹設部５１ａ及び弾性部５２の円弧状部分が、プレート２０の係止孔２０ａと同心となるように形成されているので、プレート２０をテンションボルト５の軸心に対して垂直に装着することができる。テンションボルト５は、ラグ６に螺合されることでテンションボルト５の軸心をフープ４の軸心方向に一致させることができるので、プレート２０をテンションボルト５の軸心に対して垂直に装着することで、仮に、フランジ部の上面が径方向外方へ向けて下降傾斜している場合であっても、プレート２０及び本体部１０をフープ４の径方向に沿って水平に装着することができる。

この場合、アタッチメントが装着される打楽器の形状に合わせてシェル支持部の張出方向への長さを変更可能な構成としてもよい。例えば、シェル支持部に対してボルト等により着脱可能に形成された部材をシェル支持部に取り付け、その部材を介してシェル支持部がシェル２ａを支持する構成としてもよい。また、シェル支持部自体をボルト等により本体部１０の内周面に対して着脱可能に構成し、アタッチメントが装着される打楽器の形状に合わせてシェル支持部を取り付けてもよい。