JP5889854B2 - 青果物鮮度保持包装袋、これを用いた青果物入り包装体および青果物鮮度保持方法 - Google Patents

青果物鮮度保持包装袋、これを用いた青果物入り包装体および青果物鮮度保持方法 Download PDF

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Description

本発明は、青果物鮮度保持包装袋、これを用いた青果物入り包装体および青果物鮮度保持方法に関する。
野菜、果物等の青果物は、収穫された後も呼吸作用を持続している。このため収穫後の貯蔵、流通または保存中に、青果物自身の呼吸によりエネルギーを消費し鮮度の劣化を引き起こす。そこで、青果物の鮮度保持のために、ポリプロピレンフィルムなどによる密封包装が使用されている。しかし、密封包装された青果物は、無酸素状態の雰囲気中にさらされて、嫌気呼吸せざるをえない状態に置かれるため、包装袋を開けたときに異臭が生じることがある。
青果物に酸素を供給し、鮮度を保つ方法として、有孔フィルムを用いる方法が提案されている(特許文献1および2)。特許文献1および2に記載の技術においては、フィルムの開孔面積比率が2×10−2〜2×10%となっている。
また、特許文献3には、枝豆用フィルムの開孔面積比率について、1×10−5〜1×10−4%が良いと記載されている。
特開昭62−148247号公報 特開昭63−119647号公報 特開平4−281643号公報
ところが、上記特許文献1および2に記載のフィルムを用いて青果物を包装した場合、青果物の食味が低下してしまい、さらには水分の蒸散により青果物が萎れやすくなる場合があった。
また、夏場の季節では、流通段階等において青果物が40℃程度の高温下に置かれる場合があり、そのような場合には、特許文献3に記載のフィルムを用いても、アルコール臭の発生等により、青果物の商品価値が低下する場合があった。
また、青果物の呼吸は、温度条件の変化により影響を受け、通常、温度上昇とともに呼吸量が増大する。青果物の流通時には、雰囲気温度が40℃の高温に上昇することがあるが、40℃程度の温度条件下と5℃程度の低温下とでは、青果物の呼吸量が異なる。
このため、前述した特許文献1〜3に記載の有孔フィルムを用いて青果物を保存した場合にも、青果物が置かれる環境により、青果物の鮮度の低下や腐敗の進行度合にばらつきが生じうる。しかしながら、こうした青果物の保存条件の変化を考慮した包装技術は、これまで報告されていなかった。
本発明は、青果物の劣化または腐敗を安定的に抑制する技術を提供する。
本発明者らは、青果物の保存条件の変化に対応できる青果物鮮度保持包装袋を提供すべく、鋭意検討した。その結果、使用環境の条件変化に伴う青果物の鮮度保持効果について、特定の2つの温度での開孔面積比率から算出される開孔変化率という尺度が設計指針として有効であることを見出した。具体的には、青果物鮮度保持包装袋を構成する有孔合成樹脂フィルムの開孔変化率が温度に応じて大きくなる構成とすることにより、気温の変動に伴う袋内部の酸素濃度の変動を小さくすることができるため、野菜、果物等の青果物の腐敗進行度の使用環境によるばらつきを低減し、野菜や果物の腐敗または劣化を安定的に抑制できることを見出し、本発明に至った。
本発明によれば、
有孔合成樹脂フィルムから構成された青果物鮮度保持包装袋であって、
前記有孔合成樹脂フィルムに設けられた孔の平均径が、30μm以上800μm以下であり、
前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における開孔面積比率R1(%)と、
前記有孔合成樹脂フィルムの5℃における開孔面積比率R2(%)と、
から下記式(1)で算出される開孔変化率の値が、8以上15以下であり、
式:開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (1)
当該青果物鮮度保持包装袋の外表面において、前記孔の外周から10mm以内の領域における前記有孔合成樹脂フィルムの最大厚みをTmax、最小厚みをTminとした時、前記最大厚みと前記最小厚みの比Tmax/Tminが、2.07以上4.26以下であり、
前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における前記開孔面積比率R1が、1.0×10 −5 %以上5.0×10 −3 %以下である、青果物鮮度保持包装袋が提供される。
また、本発明によれば、前記本発明における青果物鮮度保持包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体が提供される。
また、本発明によれば、前記本発明における青果物鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する青果物鮮度保持方法が提供される。
本発明は、青果物の劣化または腐敗を安定的に抑制することができる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法を説明するための、製造装置の断面図である。 本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法を説明するための、製造装置の要部拡大断面図である。 本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法を説明するための、製造装置の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋は、1つまたは複数の孔が設けられた有孔合成樹脂フィルムから構成される。
この有孔合成樹脂フィルムにおいては、5℃における開孔面積比率R2(%)よりも40℃における開孔面積比率R1(%)が大きく、上記R1とR2から以下の式(1)で算出される開孔変化率が特定の条件を満たす構成となっている。具体的には、開孔変化率が5以上50以下である。40℃および5℃における開孔面積比率R1およびR2から算出される開孔変化率が上記特定の範囲にあると、包装袋の使用環境により青果物の劣化または腐敗の進行度が変化することを抑制し、優れた鮮度保持効果を安定的に得ることができる。
式:開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (1)
ここで、40℃とは、流通時や保存時に上昇する可能性のある温度の代表値である。本実施形態においては、この代表的な温度における有孔合成樹脂フィルムの開孔面積比率R1が、5℃における開孔面積比率R2よりも大きい構成となっており、また、開孔変化率が特定の条件を満たす構成となっている。
発明が解決しようとする課題の項で前述したように、40℃程度の高温下と5℃程度の低温下とでは、青果物の呼吸量が異なっている。このため、従来の有孔フィルムからなる保存袋を用いて保存した場合、包装袋の使用環境の変化に応じて青果物の鮮度の低下具合が異なる。この理由は必ずしも明らかではないが、従来の有孔フィルムに設けられている孔は、温度によらず開孔面積が変化しないためであると考えられる。このように、開孔面積が変化しない場合、保存袋内の酸素濃度が変動することがある。このため、従来の有孔フィルムからなる保存袋により青果物を保存した場合、温度変化に伴い青果物の劣化または腐敗が促進されるものと考えられる。
これに対し、本実施形態においては、40℃および5℃における有孔合成樹脂フィルムの開孔変化率が上記特定の条件を満たすため、従来の青果物包装袋と比べて、青果物が置かれた温度条件に応じて必要とする適切な量の酸素を供給することができる。このため温度変化に伴う青果物の呼吸量の違いに対応することができる。これにより、温度条件が変化する場合においても、より長い期間青果物の鮮度を安定的に保持できる。また、たとえば市場において見栄えよく青果物を陳列することも可能となる。
また、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋によれば、40℃および5℃における有孔合成樹脂フィルムの開孔変化率が上記特定の条件を満たした場合、青果物の種類や重量に限られず、青果物の劣化または腐敗を安定的に抑制することが可能であるため、より長い期間青果物の鮮度を安定的に保持できる。この点については、後述の実施例において詳細に説明する。
本実施形態において、有孔合成樹脂フィルム開孔変化率は、5以上であり、好ましくは8以上である。こうすることにより、温度条件が変化する場合にも、青果物の鮮度保持効果を確実に得ることができる。
また、有孔合成樹脂フィルム開孔変化率は、50以下であり、好ましくは30以下である。これにより、温度条件が変化する場合にも、青果物の鮮度保持効果を安定的に得ることができる。
本実施形態において、40℃における開孔面積比率R1は、青果物の種類に応じて適宜選択される。40℃における開孔面積比率R1は、たとえば1.0×10−6%以上5.0×10-2%以下であり、好ましくは1.0×10−5%以上5.0×10−3%以下である。
また、5℃における開孔面積比率R2についても、青果物の種類に応じて適宜選択される。5℃における開孔面積比率R2は、たとえば5.0×10−7%以上2.5×10-2%以下であり、好ましくは5.0×10−6%以上2.5×10−3%以下である。
次に、孔の酸素透過量の比について説明する。
本実施形態において、有孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける酸素透過量P1(mL/100g・m・day・atm)と、有孔合成樹脂フィルムの5℃、90%RHにおける酸素透過量P2(mL/100g・m・day・atm)との比P1/P2は、青果物の鮮度保持効果をさらに向上させる観点からは、たとえば(1+0.02)以上であり、好ましくは(1+0.05)以上である。
また、上記P1/P2は、青果物の鮮度保持効果をより一層安定的に得る観点からは、たとえば(1+0.15)以下であり、好ましくは(1+0.10)以下である。
次に、有孔合成樹脂フィルムに設けられた孔について説明する。本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋には、貫通孔が設けられていてもよい。
当該青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の平面形状、および当該青果物鮮度保持包装袋の内表面における貫通孔の平面形状は、特に限定されないが、例えば、円形、多角形およびスリットなどの形状がある。また、本実施形態に係る貫通孔は、フィルムに設けた切れ込みであってもよい。ここで、「円形」とは、真円形に限定されず、ほぼ円形であればよい。また、円形以外にも、楕円形、半円形や三日月形状であってもよい。「多角形」とは、三角形、四角形、および五角形等の三つ以上の線分によって囲まれた形状であればよい。
また、当該青果物鮮度保持包装袋において、外表面における貫通孔の平面形状と、内表面における貫通孔の平面形状とが、略同一形状であることが好ましい。
また、スリット形状の貫通孔とする場合、青果物の呼吸速度と、包装材料のガス透過速度のバランスを調節することができる必要がある。なお、円形の貫通孔が開孔作業等の面より望ましい。こうすることにより、使用条件が変化した場合においても、青果物の鮮度劣化度合いのバラつきをより一層抑制することができる。
貫通孔の平均孔径(直径)は、それぞれ20μm以上2000μm以下であることが好ましく、より好ましくは30μm以上800μm以下である。貫通孔の平均孔径が、上記範囲にあることによって、使用条件が変化した場合においても、青果物の劣化度合いのバラつきをより一層抑制することができる。なお、貫通孔の平均孔径が20μm以上である場合、有孔合成樹脂フィルムの生産性という観点から、優れた青果物鮮度保持包装袋を得ることができる。貫通孔の平均孔径が2000μm以下である場合、適正な開孔面積比率を得るために必要な孔数を維持できるため、鮮度保持の品質精度という観点から、優れた青果物鮮度保持包装袋を得ることができる。
また、貫通孔の形状をスリット形状とする場合、長径方向の径が、たとえば2000μm以下であれば何等差し支えはない。なお、いびつな形状の孔の開孔面積の算出方法は、例えば、形状を計算し易い幾つかの形状に分けて面積を算出し、その後各面積の合計を算出することにより求めることができる。
また、有孔合成樹脂フィルムに設けられた孔は、液体が滲みだすことができる構成としてもよい。このとき、見かけ上孔がふさがっているものであっても、水等の液体が滲みだしてくるようであればよい。また、たとえば、孔径をコントロールして、常圧では水がほとんど滲み出さず、真空予冷中のみで滲み出し放出されるように設計してもかまわない。
有孔合成樹脂フィルムに設けられた貫通孔が切れ込みである場合、フィルムに設けられる切れ込みの形状は、特に限定されない。切れ込みは一本の直線でもかまわないし、複数の直線が連結したものであってもよく、楕円形や円形等の孔の端部から直線状の亀裂が進展した形状であってもよいし、S字型、U字型、半円形、波型のような曲線部を有する形状、V字型、L字型、H字型、T字型、W字型、コ字型、×印のように角を有する形状でもよい。切れ込みの形状は、ここに示したものに限らない。切れ込みの形状は、複数種組み合わせて使用してもよい。
フィルムへの切れ込みの加工は、カッターのような鋭利な刃物で切っても良いし、所望の形状の切れ込みができるようにした型で打ち抜いても良い。また、レーザーによる加工も可能である。
切れ込みの加工時期は、特に限定されない。フィルムの製作時に行っても良いし、製袋時、或は製袋後に行っても良い。ロールの状態で加工する場合は、印刷やスリットなどと同時並行して加工することもでき、横ピロー機や縦ピロー機などの自動包装機で青果物を包装する際に加工することもできる。また、切れ込みの加工は、手作業でも可能であり袋1枚でも容易に作製可能である。
次に、孔の水蒸気透過率について説明する。
有孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける水蒸気透過率は、高温下における青果物の鮮度保持効果をさらに向上させる観点からは、たとえば4g/m・day以上であり、20g/m・day以上であることが好ましい。また、40℃、90%RHにおける水蒸気透過率の上限に特に制限はないが、萎れ防止の観点からは、たとえば400g/m・day以下である。
また、本実施形態において、青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の外周から10mm以内の領域(以下、「孔周辺領域」ともいう。)において、有孔合成樹脂フィルムの最大厚みをTmax、最小厚みをTminとした時、有孔合成樹脂フィルムの最大厚みと最小厚みの比Tmax/Tminは、好ましくは1.05以上であり、さらに好ましくは1.50以上である。こうすることにより、温度が変化した場合においても、貫通孔の大きさが安定するため、青果物の劣化または腐敗をより一層安定的に抑制することができる。また、青果物鮮度保持包装袋の外表面における孔周辺領域において有孔合成樹脂フィルムの最大厚みと最小厚みの比Tmax/Tminは、8.00以下であり、好ましくは6.00以下である。こうすることにより、温度が変化した場合においても、貫通孔の大きさが安定するため、青果物の劣化または腐敗をより一層安定的に抑制することができる。ここで、青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の外周から10mm以内の領域(孔周辺領域)とは、貫通孔の中心点から貫通孔の周縁部(外周)を通るように引いたとき、直線上において、当該直線と貫通孔の周縁部との交点から貫通孔の中心点とは逆方向に10mm離れた箇所までの範囲を指す。
本実施形態において、青果物鮮度保持包装袋の外表面における孔周辺領域において有孔合成樹脂フィルムの最大厚みTmaxは、青果物の種類に応じて適宜選択される。有孔合成樹脂フィルムの最大厚みTmaxは、たとえば16μm以上400μm以下であり、好ましくは20μm以上300μm以下である。
また、青果物鮮度保持包装袋の外表面における孔周辺領域において有孔合成樹脂フィルムの最小厚みTminは、青果物の種類に応じて適宜選択される。有孔合成樹脂フィルムの最小厚みTminは、たとえば15μm以上60μm以下であり、好ましくは20μm以上50μm以下である。
次に、有孔合成樹脂フィルムの材料について説明する。
有孔合成樹脂フィルムを構成する合成樹脂は、青果物の包装に用いることのできるものであれば特に限定されないが、たとえば、各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、6ナイロンなどのポリアミド系樹脂などが挙げられる。これらはホモポリマーであってもかまわないし、2種類以上のコポリマーであってもよく、これらホモポリマーやコポリマーを2種類以上含むブレンド物であってもよい。
上記各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体として、さらに具体的には、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン−直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマーやエチレン−アクリル酸コポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−α−オレフィンコポリマーなどのコポリマーあるいはアイオノマーなどが挙げられ、これらあるいはこれらと他の樹脂との2種類以上のブレンド物でもよい。
さらに前述で例示した合成樹脂を成型して得られるフィルムを単層フィルムとして用いてもよいし、2層以上の多層フィルムの形で用いてもよい。
フィルムの成型方法は、特に限定されないが、押出、インフレーション、カレンダーリング等の方法が用いられる。フィルムを成型する際、必要に応じて防曇剤等の添加物を混練してもかまわないし、2種類以上の樹脂をブレンドしてもかまわない。また、フィルムに延伸処理やアニーリングなどを施してもかまわない。これらのフィルム表面にシーラント層を設けたものでも、何らかの機能を付与するためにコーティングしたフィルムであってもよい。さらに、これらのフィルムは透明であっても、不透明であってもよく、また印刷されたものであってもよい。
特に、合成樹脂フィルムとしてヒートシール可能な防曇延伸ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、メタロセン触媒ポリエチレンを用いることが、価格、物性の観点から好ましい。
また、青果物鮮度保持包装袋に包装される内容物が重量物である場合、合成樹脂フィルムとして無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン、無延伸ナイロン、延伸ナイロン、延伸ポリエステルなどのフィルムにポリエチレンをドライラミネーション、押し出しラミネーション、共押し出しにより多層フィルムとしたものを用いてもよい。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋に用いられるフィルムの厚さは、特に限定されないが、たとえば15μm以上400μm以下とすればよい。フィルムが薄すぎると、強度が不足する懸念がある。一方、フィルムが厚すぎると、製造コストが高くなるため実用性が低下する。さらに、これらのフィルムは透明であっても、不透明であっても良く、また表面に印刷を付したものであっても何等差し支えはない。
次に、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋の製造方法を説明する。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋を得るためには、フィルムまたは袋状に加工されたフィルムの所定の位置に孔を設ける必要がある。しかしながら、本実施形態に係る40℃および5℃における開孔面積比率R1およびR2から算出される開孔変化率が、前述した特定の条件を満たす青果物鮮度保持包装袋を、背景技術の項で前述した従来の有孔フィルムを製造する方法により得ることは困難である。具体的に、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋は、穿孔対象物であるフィルムを搭載させる支持台の形状や、レーザーのエネルギー、レーザーの照射距離等の各因子を高度に制御して組み合わせることで初めて製造することができる。このように、本実施形態に係る青果物の劣化または腐敗を安定的に抑制することができる青果物鮮度保持包装袋を得るためには、上記各因子を高度に制御することが特に重要となる。
従来の方法を用いて製造した青果物鮮度保持包装袋の開孔変化率は、減少する場合もあれば、変動しない場合も、増加する場合もあった。一方、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法によれば、青果物の劣化または腐敗を安定的に抑制できる青果物鮮度保持包装袋が得られる。かかる青果物鮮度保持包装袋は、40℃および5℃における開孔面積比率R1およびR2から算出される開孔変化率が以上15以下という特定の条件を満たすものである。すなわち、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の開孔面積は、温度変化に応じて、適切に変化するものである。
この理由は、必ずしも明らかではないが、フィルムに孔を設ける際に上記各因子を高度に制御することによって、ひずみのない開孔部が得られるためだと考えられる。すなわち、フィルムに孔を設ける際に上記各因子を高度に制御することで、ひずみのない孔を設けることができる。これにより、開孔部の外周には、周縁補強効果を奏することができるため、温度変化による空気の膨張や収縮とともに、開孔面積は適切に変化するものと考えられる。
以下、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法の一例を示す。ただし、本実施形態の青果物鮮度保持包装袋の製造方法は、以下の例に限定されない。
以下に説明する青果物鮮度保持包装袋の製造方法は、溝付きローラーを用いたレーザー加工技術を用いるものである。
さらに具体的には、例えば、以下の方法を用いてフィルムに孔を穿孔するものである。
まず、図1および図2は、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法を説明するための、製造装置の断面図であり、図3は、要部斜視図である。以下、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法について、図1−3を用いて一例を説明する。
図1の製造装置によれば、巻き出しロール1より巻き出された合成樹脂フィルム2がレーザー照射装置3と回転支持ロール4の間を通過する際、レーザー照射装置3によりパルスレーザーのビームを合成樹脂フィルム2に対して照射することができる。こうすることにより、合成樹脂フィルム2に、照射したビームの形状に等しい孔を設けることができる。
上記方法により孔が設けられた合成樹脂フィルム2は、巻き取りロール5により巻き取られる。なお、回転支持ロール4の前後には、2本のガイドロール6が設けられている。
また、回転支持ロール4の上端は、2本のガイドロール6の上端を結ぶ線よりも上側に位置する。このため、合成樹脂フィルム2を回転支持ロール4に密着するように押し付けることができ、レーザー照射位置の位置決めを行うことができるとともに縦ジワの発生を防ぐことができる。
また、図1の製造装置には、回転支持ロール4を介して、巻き出しロール1と巻き取りロール5とが設けられている。この図1の製造装置において、ガイドロール6は、回転支持ロール4と巻き出しロール1の間、及び回転支持ロール4と巻き取りロール5の間に、それぞれ設けられている。また、浮きロール7は、巻き出しロール1とガイドロール6の間、及びガイドロール6と巻き取りロール5の間に、それぞれ設けられている。こうすることで、浮きロール7により合成樹脂フィルム2に対して適当な張力を与えることができる。
また、レーザー照射装置3には、圧縮気体導入路8が設けられており、レーザーの照射中に、合成樹脂フィルム2に対して圧縮気体をノズル先端9(図2参照)よりレーザービームに沿って吹き付けることができる。
図2は、図1に示す製造装置におけるレーザー照射装置3の要部拡大断面図である。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法によれば、図2に示すように、レーザー照射装置3のノズル先端9の下方に合成樹脂フィルム2を走行させることができる。
また、パルスレーザー10は、導光路11を通り、出射光学部(レンズ)12によって集束されるため、円錐形ビーム13となってノズル先端9より合成樹脂フィルム2に照射することができる。このときノズル先端9の内径は、通過するパルスレーザー10のビーム径より大きくする。また、出射光学部(レンズ)12によって集束されたパルスレーザー10の焦点位置は、合成樹脂フィルム2のレーザー入射面の反対側の面よりわずかにフィルム外に出た位置としたほうがよい。
上記で説明したように、円錐形ビーム13を照射することによって、合成樹脂フィルム2における当該ビーム照射箇所が溶融、分解、揮散することにより、孔14が形成される。
また、合成樹脂フィルム2に穿孔される孔14のピッチは、合成樹脂フィルム2の走行速度とパルスレーザー10のパルス周波数を同期させることにより、調整することができる。1基のレーザー照射装置により、1秒間に通常は20〜1,000個の孔14を開けることができるので、合成樹脂フィルム2の走行速度を速め、高い生産性を達成することもできる。
合成樹脂フィルム2に穿孔される孔14の形状は、合成樹脂フィルム2を通過する円錐形ビーム13とほぼ同じ形状となり、常に一定した形状の孔を開けることができる。なお、円錐形台状の孔は、出射光学部(レンズ)12の焦点距離を長くすることにより、円筒形に近づけることができる。
また、レーザー照射装置3における導光路11のノズル先端9の近傍には、上記で述べたように圧縮気体導入路8が設けられている。こうすることで、レーザーの照射中に、合成樹脂フィルム2に対して圧縮気体をレーザービームに沿って吹き付けることができる。
また、圧縮気体の流量は、穿孔により発生する分解物が、ノズル先端9より侵入して出射光学部(レンズ)12を汚染しないよう、ノズル先端9の風速を2〜10m/sに設定することが好ましく、3〜6m/sに設定することがより好ましい。
また、圧縮気体は、特に制限されないが、例えば、圧縮空気のほか、窒素ガス、二酸化炭素ガスなどの不活性ガスを使用することができる。圧縮空気は、取り扱い上の危険がなく、コスト面でも有利である。不活性ガスは、プラスチックフィルムの分解物の酸化を抑え、煤、焦げ、黒化物などを減少することができる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法では、レーザー入射面の反対側の面を回転支持ロール4に接触させ、回転支持ロール4により合成樹脂フィルム2を支持している。また、合成樹脂フィルム2の分解物をレーザー入射面と反対側からも揮散させることができるように、回転支持ロール4には、例えば、図3に示すように、レーザー照射位置に対応する溝15を設けた方がよい。
図3に示す回転支持ロール4は、5条の溝15を有している。このような回転支持ロール4とともに、5基のレーザー照射装置を使用した場合、合成樹脂フィルム2に5列の孔を設けることができる。
なお、本実施形態に係るレーザーとしては、特に限定されないが、例えば、ルビーレーザー、ネオジミウムYAGレーザー、ネオジミウムガラスレーザー、炭酸ガスレーザーなどを挙げることができる。これらの中で、炭酸ガスレーザーは、エネルギー効率が高く、高出力で、熱の除去が容易であるため、特に好適に使用することができる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法によれば、合成樹脂フィルムに高速で、生産性よく孔を設けることができる。孔の形状は、パルスレーザーのビームの形状により決まるため、常に一定の形状の孔を開けることができる。
また、レーザーによって穿孔された部分の合成樹脂フィルムの材料は、大部分が分解、揮散し、圧縮気体により吹き飛ばされる。このため、レーザー照射装置の出射光学部(レンズ)が、分解物により汚染されることもない。
また、レーザー照射装置の基数を選定し、パルスレーザーの周期と合成樹脂フィルムの走行速度を調整することにより、孔の存在密度が疎なものから密なものまで、任意の孔密度を有する有孔合成樹脂フィルムを製造することができる。
こうすることによって、孔径と孔の位置を高度に制御された有孔合成樹脂フィルムとすることができ、本実施形態に係る酸素透過量が特定の条件を満たす青果物鮮度保持包装袋をはじめて得ることができる。なお、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋を作製する際のフィルム材料の選別およびレーザー加工条件の選択については、後述する実施例において、従来の製法と比較してさらに詳細に説明する。
なお、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法は、上記レーザーを用いた加工方法に限定されず、例えば、打ち抜き加工であっても、熱針加工であってもよい。ただし、これらの加工方法を採用する際であっても、熱針の温度や形状等の各種因子を高度に制御して組み合わせる必要がある。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋において、孔を設ける箇所は、特に限定されないが、包装した青果物を輸送する際、店頭で陳列する際に、水がたまりやすい箇所に設けることが好ましい。こうすれば、水が徐々に染み出すことによる青果物の品質の劣化や、包装袋の内部が結露したり内部に水がたまることを防ぐことができる。このため、消費者からみて市場に陳列されたときの見栄えがよい青果物を提供することができる。
また、本実施形態における製造方法により得られる青果物鮮度保持包装袋の1袋あたりの総開孔面積は、40℃において、たとえば袋内の内容物100gあたり1×10−5mm 〜2mm程度である。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋には、青果物が包装され、さらに具体的には、収穫後から包装されるまでの過程において水洗された青果物が包装される。
青果物は全般的に水分が多く含まれており、それらが呼吸により蒸散することで包装内に結露することが多く、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋を用いた保存が好適である。青果物の具体例としては、オオバ、ホウレンソウ、コマツナ、ミズナ、ミブナ、アスパラガス、クウシンサイ、レタス、タイム、セージ、パセリ、イタリアンパセリ、ローズマリー、オレガノ、レモンバーム、チャイブ、ラベンダー、サラダバーネット、ラムズイヤー、ロケット、ダンディライオン、ナスタチューム、バジル、ルッコラ、クレソン、モロヘイヤ、セロリ、ケール、ネギ、キャベツ、ハクサイ、シュンギク、サラダナ、サンチュ、フキ、ナバナ、チンゲンサイ、ミツバ、セリ、メキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ミョウガ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ラディッシュ、カブ、サツマイモ、ジャガイモ、ナガイモ、ヤマイモ、サトイモ、ジネンジョ、ヤマトイモ、ピーマン、パプリカ、シシトウ、キュウリ、ナス、トマト、ミニトマト、カボチャ、ゴーヤ、オクラ、スィートコーン、エダマメ、サヤエンドウ、サヤインゲン、ソラマメ、菌茸類、などがあげられる。また、柑橘、りんご、ナシ、ブドウ、ブルーベリー、柿、イチゴなどの果実類や切花などでも有効である。これらは、カットした状態、いわゆるカット野菜、カットフルーツでも有効である。
本実施形態においては、水洗した青果物や、雨あるいは露に濡れた青果物などを水切りすることなく包装することができるため、作業性が向上する。また、青果物の鮮度保持のため青果物を低温にしたい、青果物への水分による影響をできるだけ早く取り除くため水分を少なくしたいという理由などで、青果物の水分のすべて、または一部を素早く蒸散させることもできる。このような場合、当該青果物を本実施形態における青果物鮮度保持包装袋に入れて密封し、真空予冷してもよい。
本実施形態における包装体は、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋により青果物を密閉してなる。
また、本実施形態における鮮度保持方法は、本実施形態における青果用鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する工程を含む。青果物鮮度保持包装袋に青果物を包装した後は、密封する必要がある。
密封方法としては、特に限定されないが、ヒートシール、粘着テープ、輪ゴム、ひも等を用いる方法、糊貼り、ジッパー等の方法が挙げられる。
青果物鮮度保持包装袋の包装袋内面積は、包装される青果物の形状、大きさ、密度等に応じて設定することができる。そして、青果物100gあたりの青果物鮮度保持包装袋の包装体内面積は、たとえば100cm以上5000cm以下、好ましくは200cm以上3000cm以下である。
また、青果物の劣化の進行をさらに安定的に抑制する観点から、青果物入り包装体内の酸素濃度が、当該包装体を開封する前の状態で、たとえば0.1%以上19%未満であり、好ましくは1%以上17%以下である。
また、青果物の鮮度をさらに安定的に維持する観点から、青果物入り包装体全体での重量減少率は、1日あたり0.05重量%以上1重量%未満であり、好ましくは0.08重量%以上0.9重量以下である。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1.有孔合成樹脂フィルムから構成された青果物鮮度保持包装袋であって、
前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における開孔面積比率R1(%)と、
前記有孔合成樹脂フィルムの5℃における開孔面積比率R2(%)と、
から下記式(1)で算出される開孔変化率の値が、5以上50以下である、青果物鮮度保持包装袋。
開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (1)
2.前記有孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける酸素透過量P1(mL/100g・m ・day・atm)と、前記有孔合成樹脂フィルムの5℃、90%RHにおける酸素透過量P2(mL/100g・m ・day・atm)との比P1/P2が、1+0.002以上1+0.15以下である、1.に記載の青果物鮮度保持包装袋。
3.前記有孔合成樹脂フィルムに設けられた孔の平均径が、20μm以上2000μm以下である、1.または2.に記載の青果物鮮度保持包装袋。
4.前記有孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける水蒸気透過率が、4g/m 2 ・day以上400g/m 2 ・day以下である、1.乃至3.のいずれか一つに記載の青果物鮮度保持包装袋。
5.前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における前記開孔面積比率R1が、1.0×10 −6 %以上5.0×10 −2 %以下である、1.乃至4.のいずれか一つに記載の青果物鮮度保持包装袋。
6.当該青果物鮮度保持包装袋に複数の孔が設けられている、1.乃至5.のいずれか一つに記載の青果物鮮度保持包装袋。
7.前記有孔合成樹脂フィルムには貫通孔が設けられており、
当該青果物鮮度保持包装袋の外表面において、前記貫通孔の外周から10mm以内の領域における前記有孔合成樹脂フィルムの最大厚みをTmax、最小厚みをTminとした時、前記最大厚みと前記最小厚みの比Tmax/Tminが、1.05以上8.00以下である1.乃至6.のいずれか一つに記載の青果物鮮度保持包装袋。
8.収穫後から包装されるまでの過程において水洗された青果物が包装される、1.乃至7.のいずれか一つに記載の青果物鮮度保持包装袋。
9.1.乃至8.のいずれか一つに記載の青果物鮮度保持包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体。
10.当該青果物入り包装体の、前記青果物100gあたりの前記青果物鮮度保持包装袋の包装体内面積が100cm 以上5000cm 以下である、9.に記載の青果物入り包装体。
11.当該青果物入り包装体内の酸素濃度が、当該青果物入り包装体を開封する前の状態で、0.1%以上19%未満である、9.または10.に記載の青果物入り包装体。
12.当該青果物入り包装体全体の重量減少率が、1日あたり0.05重量%以上1重量%未満である、9.乃至11.のいずれか一つに記載の青果物入り包装体。
13.1.乃至8.のいずれか一つに記載の青果物鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する青果物鮮度保持方法。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
防曇2軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、「防曇OPP」ともいう。)(グンゼ社製、商品名:シルファンMV2、厚み40μm、袋サイズ140mm×180mm)の袋の底部に、25℃条件下で、直径180μm(平均孔径)であり、かつ40℃で開孔面積0.026mmの孔を9個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.24mmであった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。また、得られた青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の平面形状、および青果物鮮度保持包装袋の内表面における貫通孔の平面形状は、ともに円形であり、略同一形状であった。
本実施例において穿孔は、以下の方法で行った。
まず、直径318mm、幅725mmのロールに、両端より150mmの位置から100mm間隔で、幅5mm、深さ5mmの溝を図3に示す形状となるように5条有する回転支持ロールを準備した。一方、レーザー照射装置としては、出力150ワットの炭酸ガスレーザーを準備した。このレーザー照射装置5基をそれぞれ、レーザー照射させる位置が、回転支持ロールの溝の位置に対応するように設置した。なお、レーザー照射装置は、フィルムとの距離が10〜15mmとなるように設置した。

次に、図1−2に示す装置を用い、回転支持ロールを周速60m/分で回転させることで、回転支持ロールの上に、フィルムを走行速度60m/分で走行させ、各レーザー照射装置から毎秒10回パルスレーザーを照射した。このとき、圧縮気体導入路に、圧力1.0kg/cm(ゲージ圧)の窒素ガス圧をかけ、レーザーの照射中に、窒素ガスをノズル先端からレーザービームに沿って吹き付けた。
(実施例2)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム−FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径600μm(平均径)であり、かつ40℃で開孔面積0.287mmの孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、1.15mmであった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(実施例3)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径520μm(平均径)であり、かつ40℃で開孔面積0.224mmの孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.90mmであった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(実施例4)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径400μm(平均径)であり、かつ40℃で開孔面積0.129mmの孔を5個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.64mmであった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(実施例5)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径250μm(平均径)であり、かつ40℃で開孔面積0.051mmの孔を10個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.51mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(比較例1)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径6000μm(平均径)であり、かつ40℃で開孔面積が27.792mmの孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は111.17mmであった。穿孔は、パンチ穴加工をおこなった。 このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。
(比較例2)
レーザー照射装置として、回転支持ロールに溝が設けられていないレーザー照射装置を用いたという点以外は、実施例5と同様の方法で青果物鮮度保持包装袋を得た。
得られた青果物鮮度保持包装袋について、下記に示す測定及び評価を行った。
また、各測定及び評価には、以下に説明するようにエダマメを包装した包装体を使用した。
実施例1〜5、比較例1および2の青果物鮮度保持包装袋に、水洗したままの状態の枝豆を、平均180gずつ入れ、ヒートシーラで密封した包装体を20パック作製した。パックした包装体は、段ボール箱に袋底部が下に向くように詰めた。なお、当該エダマメ入り包装体の包装体内面積は、それぞれ、以下のとおりであった。実施例1の枝豆100gあたりの包装体内面積は、280cm、実施例2〜5および比較例1および2の枝豆100gあたりの包装体内面積は、337cmであった。
また、上記包装体は、5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、エダマメの外観、臭い、食味など品質変化を追跡した。
(実施例6)
実施例1の青果物鮮度保持包装袋に、水洗したままの状態のブロッコリーを、平均180gずつ入れ、ヒートシーラで密封したブロッコリー入り包装体を20パック作製した。なお、当該ブロッコリー100gあたりの包装体内面積は、280cmであった。上記ブロッコリー入り包装体についても、5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、ブロッコリーの外観、臭いなど品質変化を追跡した。
(評価項目)
開孔面積比率:まず、マイクロスコープ(キーエンス社製、VH−6300)を用いて40℃および5℃の青果物鮮度保持包装袋における内表面の開孔面積を測定した。青果物鮮度保持包装袋の表面積は、袋サイズの2倍量として算出した。次に、得られた開孔面積および表面積の値から、以下の計算式(1)により算出される値を、開孔面積比率とした。なお、単位は、%とした。
開孔面積比率=(開孔面積/袋表面積)×100 (1)
開孔変化率:上記式(1)から算出された40℃における開孔面積比率R1(%)と、5℃における開孔面積比率R2(%)と、から下記式(A)で算出した。
開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (A)
酸素透過量:樹脂フィルムの40℃、90%RH、または5℃、90%RHにおける酸素透過量は、以下の(1)〜(5)に説明する方法により測定した。なお、単位は、mL/100g・m・day・atmとした。
(1)袋の準備
酸素透過量を測定するフィルムで青果物鮮度保持包装袋を作製した。この際、フィルムの貫通孔以外から酸素が漏れ出さないように、ヒートシールで袋を密封した。測定する袋のサイズは、袋の内表面積を0.06m以上とした。なお、以下の全ての作業は、大気中で行った。
(2)窒素ガスの封入
ヒートシール等で袋を密封した後、アスピレーター等を用いて袋を脱気した。脱気は、袋の両面が貼りつくまで行った。次に、この袋に白硬注射筒を用いて窒素ガス(純度99.9%以上)を充填した。ガスの注入量は、袋サイズによるが、フィルムにテンションがかからない範囲で極力多く入れ、注射筒の目盛りを用いて測定した。なお、脱気および窒素ガスの注入は、注射針を袋に突き刺して行った。針を刺す際、フィルムに両面テープを貼り、この上からポリプロピレンフィルム製の粘着テープ(以下「PPテープ」という)を貼り付けた。また、針を抜いた後は、速やかにPPテープで針孔を塞いだ。袋に貼るテープは、4.5cm2以下の面積に収まるようにした。また、微細孔フィルムの場合は、微細孔を塞がないように注意した。
(3)初期酸素濃度測定
窒素ガス充填直後(t=0)の袋内の初期酸素濃度(C)を測定した。袋内のガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィー(TCD)で袋内の初期酸素濃度(C)を求めた。Cは0.2%以下であり、これを超える場合は、作業をやり直す。酸素濃度測定のためのサンプリングガスは、10cc以下とした。ガスクロマトグラフィーに注入する場合は、1cc程度のサンプリングガスを注入した。
(4)袋の保存
初期酸素濃度を測定した袋は、23℃、60%RH(恒温恒湿庫)で保存する。このとき、袋の上に物が載ったり、恒温恒湿庫のファンの風が直撃したりしないように静置した。
(5)保存中の袋内酸素濃度の測定及び酸素透過量の計算
袋内酸素濃度は、窒素ガス充填直後と、充填から3時間以上経過後の酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内で2点以上の合計3点以上測定した。経過時間t(hr)と袋内酸素濃度(C)間に比例関係(相関係数が0.98以上)が成り立つ必要があるため、相関係数が成り立たない場合は再試験を行った。
フィルムの酸素透過量が大きすぎて袋内酸素濃度の上昇が速すぎ、この条件をクリアできない場合は、フィルムの一部を、酸素透過量が判明しているフィルムより小さく既知である同じ材質のフィルムと貼り合わせて袋を作成して同様に行った。この際、袋の表面積は既知である別のフィルムと貼り合わせた部分を除き、求められた酸素透過量から既知のフィルム部分の酸素透過量を差し引いたものを測定フィルムの酸素透過量とした。酸素透過量は、経過時間が長いほうの値を用い、以下の計算式(2)により算出した。
F=1.143×(C−C)×V/t/s (2)
ただし、
F : 酸素透過量(mL/100g・m・day・atm)
: 窒素ガス充填からt時間後における袋内酸素濃度(%)
: 窒素ガス充填直後の袋内酸素濃度(%)
V : 充填した窒素ガスの量(cc)
t : ガス充填時からの経過時間(hr)
s : 袋の表面積(m
孔周辺領域におけるフィルムの最大厚みTmaxと最小厚みTmin:孔周辺領域におけるフィルムの厚みは、JIS K7130に準じて測定を行った。具体的には、孔周辺領域において任意に選択した複数点のフィルムの厚みを、JIS K7130に準じて測定を行った。そして、得られたフィルムの厚みに関する複数の測定結果の内、最大値をTmax、最小値をTminとした。なお、単位は、μmとした。ここで、青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の外周から10mm以内の領域(孔周辺領域)とは、貫通孔の中心点から貫通孔の周縁部(外周)を通るように引いたとき、直線上において、当該直線と貫通孔の周縁部との交点から貫通孔の中心点とは逆方向に10mm離れた箇所までの範囲を指す。
水蒸気透過率:40℃、90%RHにおける水蒸気透過率は、JIS K7129:2008に準じて測定を行った。なお、単位は、g/m2・dayとした。
酸素濃度:40℃および5℃における酸素濃度は、包装体を開封する前の状態で、包装体内の空気を採取し、ガスクロマトグラフ(ジーエルサイエンス社製、GC323)を用いて測定した。なお、単位は、%とした。
重量減少率:40℃および5℃における重量減少率は、以下の手順で測定した。まず、枝豆100gを包装した袋の重量について、試験初日の重量(W0)と試験開始後7日目の重量(W7)を電子天秤で測定した。次に、得られた袋の重量から、以下の計算式(3)により算出される値を、重量減少率とした。
重量減少率=(W0−W7)/W0×100 (3)
上記評価項目に関する評価結果を、以下の表1および表2に示す。
Figure 0005889854
Figure 0005889854
実施例1〜6および比較例2の青果物鮮度保持包装袋は、いずれもレーザー照射装置を用いて穿孔したものである。実施例1〜6の青果物鮮度保持包装袋では、貫通孔の孔径にバラツキがほとんど生じなかった。これに対し、比較例2の青果物鮮度保持包装袋に設けた各貫通孔の孔径について比較した所、最大孔径と最小孔径との間に、25μmものバラつき(差)が生じていた。このように比較例2の青果物鮮度保持包装袋において各貫通孔の孔径にバラつきが生じた原因としては、回転支持ロールに溝が設けられていない、通常のレーザー照射装置を用いたことにより、レーザーの輻射熱が発生し、回転支持ロールに熱が蓄積したことが挙げられる。これにより、貫通孔周辺の熱拡散が遅くなり、各貫通孔の孔径を制御できなくなったものと考えられる。
比較例2の青果物鮮度保持包装袋について、有孔合成樹脂フィルムの開孔変化率の値は、50を超えるものであった。そして、比較例2と同様の方法で青果物鮮度保持包装袋を複数個連続で製造した場合、レーザーの輻射熱により、得られた包装袋において、各貫通孔の孔径にバラつきが発生した。これにより、比較例2と同様の方法では、商業生産に耐えうる袋を得ることはできなかった。
実施例1〜5の青果物鮮度保持包装袋は、エダマメを包装した包装体を5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、エダマメの外観、臭い、食味など品質変化を追跡したところ、トータル7日間良好な状態が保たれた。一方、比較例1および2の青果物保存包装袋を用いて保存したエダマメは、萎れが進み、甘みがないものとなっていた。
実施例6の包装体は、実施例1の青果物鮮度保持包装袋にエダマメではなくブロッコリーを包装したものである。実施例6のブロッコリー入り包装体についても、5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、ブロッコリーの外観、臭いなど品質変化を追跡したところ、エダマメを包装した場合と同様に、トータル7日間良好な状態が保たれた。
1 巻き出しロール
2 合成樹脂フィルム
3 レーザー照射装置
4 回転支持ロール
5 巻き取りロール
6 ガイドロール
7 浮きロール
8 圧縮気体導入路
9 ノズル先端
10 パルスレーザー
11 導光路
12 出射光学部(レンズ)
13 円錐形ビーム
14 孔
15 溝

Claims (7)

  1. 有孔合成樹脂フィルムから構成された青果物鮮度保持包装袋であって、
    前記有孔合成樹脂フィルムに設けられた孔の平均径が、30μm以上800μm以下であり、
    前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における開孔面積比率R1(%)と、
    前記有孔合成樹脂フィルムの5℃における開孔面積比率R2(%)と、
    から下記式(1)で算出される開孔変化率の値が、8以上15以下であり、
    開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (1)
    当該青果物鮮度保持包装袋の外表面において、前記孔の外周から10mm以内の領域における前記有孔合成樹脂フィルムの最大厚みをTmax、最小厚みをTminとした時、前記最大厚みと前記最小厚みの比Tmax/Tminが、2.07以上4.26以下であり、
    前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における前記開孔面積比率R1が、1.0×10 −5 %以上5.0×10 −3 %以下である、青果物鮮度保持包装袋。
  2. 当該青果物鮮度保持包装袋の1袋あたりの総開孔面積が、40℃において、袋内の内容物100gあたり1×10 −5 mm 以上、2mm 以下である、請求項1に記載の青果物鮮度保持包装袋。
  3. 当該青果物鮮度保持包装袋に複数の孔が設けられている、請求項1または2に記載の青果物鮮度保持包装袋。
  4. 収穫後から包装されるまでの過程において水洗された青果物が包装される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体。
  6. 当該青果物入り包装体の、前記青果物100gあたりの前記青果物鮮度保持包装袋の包装体内面積が200cm以上3000cm以下である、請求項に記載の青果物入り包装体。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する青果物鮮度保持方法。
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